JP2013070914A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】検出有効期間において、第１操作が検出された場合に第１演出を実行させ、第２操作が検出された場合に第２演出を実行させるが、第２操作が正常に検出されない場合でも、遊技者が第２演出を実行させることができ、つまり、第１，第２演出の何れかを自由に選択実行させ得る機能を維持し、演出効果の低下を抑制できる遊技機を提供する。
【解決手段】所定の遊技演出が実行されているときに、期間設定手段４４により設定された検出有効期間において、第３セレクトボタン３３が押下操作されたことが検出された場合に第１特別演出が実行され、第４セレクトボタン３４が押下操作されたことが検出された場合に第２特別演出が実行されるが、特定の条件が成立した場合、第３セレクトボタン３３が短押し操作されたことが検出されると第１特別演出が実行され、第３セレクトボタン３３が長押し操作されたことが検出されると第２特別演出が実行される。
【選択図】 図６

Description

本発明は遊技機に関し、特に遊技者の操作により演出を実行させる制御に関する。

近年主流のパチンコ遊技機においては、遊技球が始動口に入賞したこと等による始動条件の成立により大当り抽選が行われ、この大当り抽選の結果を示す図柄が図柄表示器に変動表示後に停止表示される。大当り抽選で当選した場合、大当り図柄が図柄表示器に停止表示され、大入賞口が複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。

一方、遊技興趣を高めるために、始動条件の成立により、画像表示器、スピーカ、ランプ等を用いて遊技演出が実行される。この遊技演出は、大当り抽選を演出するものであり、大当り抽選が行われる毎（つまり、図柄表示器に図柄が変動表示される毎）に、その抽選結果等に基づいて複数種類の遊技演出の中から選択され実行される。

この種のパチンコ遊技機において、遊技者が操作可能な操作部（例えば、演出ボタン）と、この操作部による遊技者の操作を検出する検出ＳＷとを備え、所定の遊技演出が実行されているときに設定された検出ＳＷの検出有効期間において、検出ＳＷにより操作部の操作が検出された場合に、実行中の遊技演出の少なくとも一部を変更した特別演出が実行され、その特別演出によって、例えば、大当り抽選で当選している大当り期待度を報知・示唆する機種が広く実用に供されている（特許文献１〜３参照）。

更に、前記操作部として第１，第２操作部と、前記検出ＳＷとして第１，第２操作部の操作を夫々検出する第１，第２検出ＳＷとを備え、第１，第２検出ＳＷの検出有効期間において、第１検出ＳＷにより第１操作部の操作が検出された場合に第１特別演出が実行され、第２検出ＳＷにより第２操作部の操作が検出された場合に第２特別演出が実行されるパチンコ遊技機が存在する。

ところで、検出ＳＷに異常が発生したことが原因で、検出ＳＷにより操作部の操作が正常に検出されないことが想定され実際に発生している。特許文献１，２には、演出ボタンが故障していると判定された場合に、演出ボタンの操作により特別演出を実行可能な所定の遊技演出が選択実行されない、即ち、通常では前記所定の遊技演出が実行される場合でも、その所定の遊技演出以外の遊技演出が選択実行される技術が開示されている。尚、特許文献３には、演出ボタンの故障判定技術が開示されている。

特開２０１０−２００９８７号公報 特開２０１１−１９７５６号公報 特開２００８−０１２５７３１号公報

第１，第２検出ＳＷの検出有効期間において、第１検出ＳＷにより第１操作部の操作が検出された場合に第１特別演出が実行され、第２検出ＳＷにより第２操作部の操作が検出された場合に第２特別演出が実行される従来のパチンコ遊技機では、第１，第２検出ＳＷの検出有効期間において、第１検出ＳＷは第１特別演出を選択実行させる為のみに割り当てられ、第２検出ＳＷは第２特別演出を選択実行させる為のみに割り当てられる。

故に、第１，第２検出ＳＷの検出有効期間において、第１検出ＳＷに異常が発生した場合、遊技者が第１操作部を操作して第１特別演出を実行させることができなくなり、また、第２検出ＳＷに異常が発生した場合、遊技者が第２操作部を操作して第２特別演出を実行させることができなくなる。つまり、遊技者が第１，第２特別演出の何れかを自由に選択実行させることができないため、演出効果が低下し、遊技者に不快感を与えてしまう。

本発明の目的は、設定された検出有効期間において、第１操作が検出された場合に第１演出を実行させ、第２操作が検出された場合に第２演出を実行させるが、第２操作が正常に検出されない場合でも、遊技者が第２演出を実行させることができ、つまり、第１，第２演出の何れかを自由に選択実行させ得る機能を維持し、演出効果の低下を抑制することができる遊技機を提供することである。

第１の発明（遊技機）は、遊技演出を実行可能な演出手段(50)と、遊技者が第１，第２操作を行うことが可能な操作手段(33,34) と、前記操作手段(33/34) による遊技者の前記第１操作を検出する第１検出手段(33a,43/34a,43) と、前記操作手段(34/33) による遊技者の前記第２操作を検出する第２検出手段(34a,43/33a,43) と、前記検出手段(33a,34a,43)の検出有効期間を設定する期間設定手段(44)と、前記期間設定手段(44)により設定された検出有効期間において、前記第１検出手段(33a,43/34a,43) により遊技者の前記第１操作が検出された場合に前記演出手段(50)に第１演出を実行させ、前記第２検出手段(34a,43/33a,43) により遊技者の前記第２操作が検出された場合に前記演出手段(50)に第２演出を実行させる演出実行手段(45)とを備え、前記第１検出手段(33a,43/34a,43) は、遊技者が前記操作手段(33/34) に対して行った前記第１操作における第１操作態様を検出する第１操作態様検出手段(33a,48/34a,48) と、遊技者が前記操作手段(33/34) に対して行った前記第１操作における第２操作態様を検出する第２操作態様検出手段(33a,48/34a,48) とを有し、前記演出実行手段(45)は、特定の条件が成立した場合に、前記第１操作態様検出手段(33a,48/34a,48) により前記第１操作態様が検出されると前記演出手段(50)に前記第１演出を実行させ、前記第２操作態様検出手段(33a,48/34a,48) により前記第２操作態様が検出されると前記演出手段(50)に前記第２演出を実行させる。

第２の発明は、第１の発明において、前記第２検出手段(34a/33a) の異常を検出可能な異常検出手段(46)を備え、前記特定の条件は、前記異常検出手段(46)により前記第２検出手段(34a/33a) の異常が検出されたことを条件に成立する。

本発明（遊技機）によれば、期間設定手段により設定された第１，第２検出手段の検出有効期間において、第１検出手段により操作手段の第１操作が検出された場合に第１演出を実行させ、第２検出手段により操作手段の第２操作が検出された場合に第２演出を実行させるが、特定の条件が成立した場合には、第１操作態様検出手段により操作手段の第１操作における第１操作態様が検出されると第１演出を実行させ、第２操作態様検出手段により操作手段の第１操作における第２操作態様が検出されると第２演出を実行させるので、第２検出手段に異常が発生した場合でも、遊技者が第２演出を実行させることができ、つまり、遊技者が第１，第２演出の何れかを自由に選択実行させ得る機能を維持し、演出効果の低下を抑制することができる。

実施例のパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の演出操作装置を含む要部の斜視図である。 パチンコ遊技機の演出操作装置の詳細な制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 複数種類の遊技演出を示す図表である。 図柄表示器に表示された特別演出に関連する画面である。 図柄表示器に表示された特別演出に関連する画面である。 遊技制御基板のコンピュータが実行するタイマ割合処理のフローチャートである。 始動口ＳＷ処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当り判定処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが実行するタイマ割合処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出操作処理のフローチャート（１／４）である。 演出操作処理のフローチャート（２／４）である。 演出操作処理のフローチャート（３／４）である。 演出操作処理のフローチャート（４／４）である。 画像制御基板のコンピュータが実行するタイマ割合処理のフローチャートである。 演出表示制御のフローチャート（１／２）である。 演出表示制御のフローチャート（２／２）である。

以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。

図１、図２に示すように、パチンコ遊技機１には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠（図示略）に開閉枠２が開閉自在に装着され、開閉枠２に開閉扉３が開閉自在に装着されている。開閉扉３に窓３ａが形成され、その窓３ａに透明板３ｂが装着されている。開閉枠２の左端部に開閉扉３の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉３の右端部には、開閉扉３を開閉枠２に施錠するキーシリンダ３ｃが装着されている。開閉枠２に遊技盤４が装着され、遊技盤４とその前側の透明板３ｂとの間に遊技球が流下可能な遊技領域４ａが形成され、この遊技領域４ａが開閉扉３により開閉される。

開閉扉３には、窓３ａの下側に遊技球を貯留する貯留皿５が設けられ、その貯留皿５に演出操作装置６が装着され、貯留皿５の右下側に発射ハンドル７が装着されている。発射ハンドル７が回動操作されると、貯留皿５から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿５に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約０．６秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール８で案内され遊技領域４ａの上部に導入される。

図２、図３に示すように、遊技盤４の遊技領域４ａには、多数の障害釘（図示略）の他、第１始動口１０、開閉式の第２始動口１１ａを有する始動口装置１１、ゲート１２、開閉式の大入賞口１３ａを有する大入賞口装置１３、複数の一般入賞口１４が設けられている。第１始動口１０、ゲート１２、複数の一般入賞口１４には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第１始動口ＳＷ１０ａ、ゲートＳＷ１２ａ、複数の一般入賞口ＳＷ１４ａ（「ＳＷ」はスイッチを意味する）が付設されている。

始動口装置１１は、第２始動口１１ａ、第２始動口１１ａを開閉する開閉部材１１ｂ、第２始動口１１ａに入賞した遊技球を検出する第２始動口ＳＷ１１ｃ、開閉部材１１ｂを開閉駆動する第２始動口ＳＯＬ１１ｄ（「ＳＯＬ」はソレノイドアクチュエータを意味する）を有する。大入賞口装置１３は、大入賞口１３ａ、大入賞口１３ａを開閉する開閉部材１３ｂ、大入賞口１３ａに入賞した遊技球を検出する大入賞口ＳＷ１３ｃ、開閉部材１３ｂを開閉駆動する大入賞口ＳＯＬ１３ｄを有する。

遊技球が入賞口１０，１１ａ，１３ａ，１４に入賞した場合、遊技球１個の入賞につき入賞口１０，１１ａ，１３ａ，１４毎に設定された数の遊技球が貯留皿５に払出される。遊技球が始動口１０，１１ａに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の大入賞口１３ａが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート１２を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の第２始動口１１ａが１又は複数回開閉する補助遊技が発生する。

遊技盤４にはセンタ役物１５が取付けられ、このセンタ役物１５に遊技演出用の画像表示器１６及び可動役物装置１７が装備されている。センタ役物１５は遊技盤４に比較的大きく形成されたセンタ開口部（図示略）に嵌合装着されたセンタ枠体１５ａを有し、このセンタ枠体１５ａの下部には遊技球が転動するステージ１５ｂが形成されている。

画像表示器１６はその画面をパチンコ遊技機１の前側からセンタ枠体１５ａの内側を通して視認できるように配置されている。画像表示器１６には、特別図柄の変動表示中には、大当り抽選を演出する遊技演出が表示され、その遊技演出では、複数の演出図柄が変動後停止するように表示され、また、複数の演出図柄以外の動画が表示される。また、大当り遊技中には大当り遊技を演出する遊技演出（動画）が表示される。

可動役物装置１７は、大当り抽選に関する報知（例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等）を行うために作動して、役物部材１７ａが画像表示器４の画面前側領域を遊技盤４の盤面と平行な方向へ移動する。

遊技盤４の右下部に遊技表示盤１９が設けられ、この遊技表示盤１９は、第１特図表示器１９ａ、第２特図表示器１９ｂ、普図表示器１９ｃ、第１特図保留ランプ１９ｄ、第２特図保留ランプ１９ｅ、普図保留ランプ１９ｆを備えている。

第１特図表示器１９ａには第１特別図柄が変動可能に表示され、第１特図保留ランプ１９ｄには第１特図保留数が表示され、その第１特図保留数は４未満の場合に第１始動口１０に遊技球が入賞する毎に１加算される。第２特図表示器１９ｂには第２特別図柄が変動可能に表示され、第２特図保留ランプ１９ｅには第２特図保留数が表示され、その第２特図保留数は４未満の場合に第２始動口１１ａに遊技球が入賞する毎に１加算される。

第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第１特図保留数が１以上の場合、第２特図保留数が０の場合には、第１特図保留数が１減算されて第１特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第２特図保留数が１以上の場合、第２特図保留数が１減算されて第２特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。

普図表示器１９ｃには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ１９ｆには普図保留数が表示され、その普図保留数は４未満の場合にゲート１２に遊技球が入賞する毎に１加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が１以上の場合、普図保留数が１減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。

次に、パチンコ遊技機１の制御系について説明する。
図３に示すように、制御装置２０は、遊技制御基板２１、払出制御基板２２、演出制御基板２３、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５を備え、これら制御基板２１〜２５に夫々ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板２３は更にＲＴＣ（「ＲＴＣ」はリアルタイムクロックを意味する）を備えている。

遊技制御基板２１のコンピュータは、第１，第２始動口ＳＷ１０ａ，１１ｃ、ゲートＳＷ１２ａ、大入賞口ＳＷ１３ｃ、複数の一般入賞口ＳＷ１４ａからの信号と、払出制御基板２２からの情報とを受けて、第２始動口ＳＯＬ１１ｄ、大入賞口ＳＯＬ１３ｄ、図柄表示器１９ａ〜１９ｃ、図柄保留ランプ１９ｄ〜１９ｆを制御し、払出制御基板２２と演出制御基板２３とに制御情報（遊技情報）を出力する。

払出制御基板２２のコンピュータは、遊技制御基板２１からの制御情報と、払出球検出ＳＷ２６ｂ、球有り検出ＳＷ２６ｃ、満タン検出ＳＷ２６ｄからの信号とを受けて、払出モータ２６ａを制御し、遊技制御基板２２に制御情報（払出情報）を出力する。演出制御基板２３のコンピュータは、遊技制御基板２１、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５からの制御情報と、演出操作装置６からの信号とを受けて、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５に制御情報を出力する。

画像制御基板２４のコンピュータは、演出制御基板２３からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器１６とスピーカ２７とを制御し、演出制御基板２３に制御情報を出力する。ランプ制御基板２５のコンピュータは、演出制御基板２３からの制御情報を受けて、主に画像制御基板２４のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ２８ａと盤ランプ２８ｂと可動役物装置１７とを制御する。

演出操作装置６について詳しく説明する。
図４、図５に示すように、演出操作装置６は、遊技者が押下操作可能な演出ボタン３０、第１〜第４セレクトボタン３１〜３４、エンターボタン３５と、これら複数のボタン３０〜３５の押下操作を夫々検出する演出ボタンＳＷ３０ａ、第１〜第４セレクトボタンＳＷ３１ａ〜３４ａ、エンターボタンＳＷ３５ａとを有する。

演出ボタン３０は、演出操作装置６の左部に配設され、第１〜第４セレクトボタン３１〜３４は、演出操作装置６の右部に環状に並べて配設されて、画像表示器１６の画面における上下左右の選択操作を可能にする十字ボタンを構成し、第１〜第４セレクトボタン３１〜３４の中心側にエンターボタン３５が配設されている。

複数のボタンＳＷ３０ａ〜３５ａは、夫々、対応する演出ボタン３０〜３５が操作されていないときにＯＦＦになり、操作されたときにＯＮになる。演出制御基板２３のコンピュータには、複数のボタンＳＷ３０ａ〜３５ａが接続され、各ボタンＳＷ３０ａ〜３５ａからＯＮ信号又はＯＦＦ信号が入力される。

図６に示すように、パチンコ遊技機１は、演出制御手段４０と、遊技演出を実行可能な演出手段５０とを備えている。演出制御手段４０は、演出制御基板２３のコンピュータにより構成され、演出手段５０は、画像表示器１６、可動役物装置１７、スピーカ２７、ランプ２８ａ，２８ｂにより構成されている。演出制御手段４０により、画像制御基板２４とランプ制御基板２５のコンピュータを介して演出手段５０が制御される。

図６に示すように、演出制御手段４０は、演出選択手段４１、出力手段４２、操作判定手段４３、期間設定手段４４、特別演出実行手段４５、異常検出手段４６を備えている。演出制御手段４０は、遊技球が始動口１０，１１ａに入賞したこと等による始動条件の成立により、複数種類の遊技演出の何れかを演出手段５０に実行させ、そのために、演出選択手段４１が、大当り抽選の結果等に基づいて、複数種類の遊技演出の中の何れかを選択し、出力手段４２が、演出選択手段４１により選択された遊技演出に関する情報（コマンド）を画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力する。

図７に示すように、演出選択手段４１が選択対象とする複数種類の遊技演出の中には、遊技演出Ａ-1，遊技演出Ａ-2・・・、遊技演出Ｂ-1，遊技演出Ｂ-2・・・、遊技演出Ｃ-1，遊技演出Ｃ-2・・・が含まれており、遊技演出Ｃ-1，遊技演出Ｃ-2・・・が夫々所定の遊技演出に相当する。

操作判定手段４３は、演出操作装置６の各ボタン３０〜３５が操作されたか否かを、対応するボタンＳＷ３０ａ〜３５ａから入力される信号に基づいて、ボタンＳＷ３０ａ〜３５ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否かにより判定する。

期間設定手段４５は、演出手段４０により遊技演出Ｂ-1，遊技演出Ｂ-2・・・の何れかが実行されているときに、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間を設定し、演出手段４０により遊技演出Ｃ-1，遊技演出Ｃ-2・・・の何れか（所定の遊技演出）が実行されているときに、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間を設定する。

特別演出実行手段４５は、期間設定手段４５により設定された演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間において、演出ボタン３０が押下操作されて、操作判定手段４３により演出ボタンＳＷ３０ａがＯＦＦ→ＯＮになったと判定された場合、演出手段５０に演出ボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２が、演出ボタン操作信号を画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力する。

特別演出実行手段４５は、期間設定手段４５により設定された第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、後述の特定の条件が成立していない場合に、第３セレクトボタン３３が押下操作されて、操作判定手段４３により第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになったと判定された場合、演出手段５０に第３セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２が、第３セレクトボタン操作信号を画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力する。

特別演出実行手段４５は、期間設定手段４５により設定された第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、前記同様に特定の条件が成立していない場合に、第４セレクトボタン３４が押下操作されて、操作判定手段４３により第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになったと判定された場合、演出手段５０に第４セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２が、第４セレクトボタン操作信号を画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力する。

尚、演出ボタン特別演出、第３セレクトボタン特別演出、第４セレクトボタン特別演出は、夫々、実行中の遊技演出の少なくとも一部を変更した演出（例えば、画像表示器１６を用いて行う遊技演出においては、その画像表示器１６に表示されるカットイン演出や表示選択演出等）である。

出力手段４２は、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第１，第２出力状態の何れかを択一的に設定する出力状態設定手段５１を有し、操作判定手段４３は、第３セレクトボタン３３の押下操作における操作態様（短押しか長押しか）と、第４セレクトボタン３４の押下操作における操作態様（短押しか長押しか）の何れかを判定可能な操作態様判定手段４８を有する。

操作態様判定手段４８は、第３，第４セレクトボタン３３，３４の各操作態様を、対応するボタンＳＷ３３，３４ａから入力される信号に基づいて、ボタンＳＷ３３ａ，３４ａがＯＦＦ→ＯＮになってからのボタンＳＷ３３ａ，３４ａの状態に基づいて判定し、例えば、ボタンＳＷ３３ａ，３４ａがＯＦＦ→ＯＮになってから、設定時間（例えば、０．５秒）経過するまでに、ボタンＳＷ３３ａ，３４ａがＯＮ→ＯＦＦになった場合には短押し操作有りと判定し、設定時間（例えば、０．５秒）経過するまで、ボタンＳＷ３３ａ，３４ａがＯＮに維持された場合には長押し操作有りと判定する。

異常検出手段４６は、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの異常を夫々検出可能であり、異常検出手段４６により第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの両方の異常が検出されなかった場合には特定の条件が成立しないが、異常検出手段４６により第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの一方の異常のみが検出されたことを条件に特定の条件が成立する。

そして、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、前記特定の条件が成立していない場合に、出力状態設定手段４７により第１出力状態が設定されて、特別演出実行手段４５は、前記のように、操作判定手段４３により第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになったと判定された場合、演出手段５０に第３セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第３セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力され、操作判定手段４３により第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになったと判定された場合、演出手段５０に第４セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第４セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力される。

一方、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、前記特定の条件が成立している場合に、出力状態設定手段４７により第２出力状態が設定され、ここで、異常検出手段４６により第４セレクトボタンＳＷ３４ａの異常が検出された場合には、特別演出実行手段４５は、操作態様判定手段４８により第３セレクトボタン３３の第１操作態様（短押し操作）有りと判定され場合、演出手段５０に第３セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第３セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力され、操作態様判定手段４８により第３セレクトボタン３３の第２操作態様（長押し操作）有りと判定され場合、演出手段５０に第４セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第４セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力される。

他方、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、前記特定の条件が成立している場合に、出力状態設定手段４７により第２出力状態が設定され、ここで、異常検出手段４６により第３セレクトボタンＳＷ３３ａの異常が検出された場合には、特別演出実行手段４５は、操作態様判定手段４８により第４セレクトボタン３４の第１操作態様（短押し操作）有りと判定され場合、演出手段５０に第４セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第４セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力され、操作態様判定手段４８により第４セレクトボタン３４の第２操作態様（長押し操作）有りと判定され場合、演出手段５０に第３セレクトボタン特別演出を実行させ、そのために、出力手段４２により第３セレクトボタン操作信号が画像制御基板２４とランプ制御基板２５に出力される。

尚、異常検出手段４６においては、例えば、第３，第４セレクトボタン３３，３４に夫々タッチセンサを設け、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第３セレクトボタン３３に遊技者が１又は複数回触れたにも関わらず、第３セレクトボタンＳＷ３３ａにより第３セレクトボタン３３の操作が検出されなかった場合、その第３セレクトボタンＳＷ３３ａの異常が検出される。或いは、第３セレクトボタンＳＷ３３ａが一定時間（例えば、１分間）継続してＯＮ状態に維持された場合、第３セレクトボタンＳＷ３３ａの異常が検出される。

同様に、第４セレクトボタン３４に遊技者が１又は複数回触れたにも関わらず、第４セレクトボタンＳＷ３４ａにより第４セレクトボタン３４の操作が検出されなかった場合、その第４セレクトボタンＳＷ３４ａの異常が検出される。或いは、第４セレクトボタンＳＷ３４ａが一定時間（例えば、１分間）継続してＯＮ状態に維持された場合、第４セレクトボタンＳＷ３４ａの異常が検出される。その異常検出は、次回又は次回以降の第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において適用される。但し、その他、種々の既存の異常検出技術を採用可能である。

尚、第３，第４セレクトボタン３３，３４が、遊技者が第１，第２操作を行うことが可能な操作手段に相当し、第３セレクトボタン３３の押下操作が第１，第２操作の一方に相当し、第４セレクトボタン３４の押下操作が第１，第２操作の他方に相当する。また、第３セレクトボタンＳＷ３３ａと操作判定手段４３が、操作手段による遊技者の第１，第２操作の一方を検出する第１，第２検出手段の一方に相当し、第４セレクトボタンＳＷ３４ａと操作判定手段４３が、操作手段による遊技者の第１，第２操作の他方を検出する第１，第２検出手段の他方に相当する。

そして、特別演出実行手段４５は、期間設定手段４４により設定された検出有効期間において、前記特定の条件が成立していない場合に、第１検出手段により遊技者の第１操作が検出された場合に演出手段５０に第１演出（第３，第４セレクトボタン特別演出の一方）を実行させ、第２検出手段により遊技者の第２操作が検出された場合に演出手段５０に第２演出（第３，第４セレクトボタン特別演出の他方）を実行させる。

また、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの一方と操作態様判定手段４８が、遊技者が第３，第４セレクトボタン３３，３４の一方に対して行った第１操作における第１操作態様（短押し）を検出する第１操作態様検出手段に相当するとともに、遊技者が第３，第４セレクトボタン３３，３４の一方に対して行った第１操作における第２操作態様（長押し）を検出する第２操作態様検出手段に相当し、前記第１検出手段が、これら第１，第２操作態様検出手段を有している。

そして、特別演出実行手段４５は、期間設定手段４４により設定された検出有効期間において、前記特定の条件が成立した場合に、第１操作態様検出手段により第１操作態様（短押し）が検出されると演出手段５０に第１演出（第３，第４セレクトボタン特別演出の一方）を実行させ、第２操作態様検出手段により第２操作態様（長押し）が検出されると演出手段５０に第２演出（第３，第４セレクトボタン特別演出の他方）を実行させる。

ここで、前記第１，第２特別演出に関して、画像表示器１６に表示される演出について、図８、図９を参照して具体的に説明する。
第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの両方が正常である場合、図８（１）〜（４）等に示す画面が画像表示器１６に表示される。

これらの画面では、複数の選択対象（Ａ〜Ｅ）１６ａ、複数の選択対象の選択指示（「Ａ〜Ｅの何れかを選択せよ！！」）１６ｂ、左選択操作指示１６ｃ、右選択操作指示１６ｄが表示され、複数の選択対象１６ａの表示では、複数の選択対象Ａ〜Ｅの何れかが選択された状態になる。但し、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間の開始時には、図８（１）に示すように、選択対象Ａが自動的に選択された状態になる。

左選択操作指示１６ｃでは、第１〜第４セレクトボタン３１〜３４が平面的に表示されて、第３セレクトボタン３３を操作することにより左選択操作が行われる旨が表示され、右選択操作指示１６ｄでは、同様に第１〜第４セレクトボタン３１〜３４が平面的に表示されて、第４セレクトボタン３４を操作することにより右選択操作が行われる旨が表示される。そして、第３セレクトボタン３３が操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ左側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択され、第４セレクトボタン３４が操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ右側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択される。

例えば、図８（１）に示す画面が表示された状態で、第４セレクトボタン３４が１回操作されると、図８（２）に示す画面に切換え表示され、この画面の複数の選択対象１６ａの表示では、選択対象Ａの１つ右側の選択対象Ｂが選択された状態になり、また、図８（２）に示す画面が表示された状態で、第４セレクトボタン３４が２回操作されると、図８（３）に示す画面に切換え表示され、この画面の複数の選択対象１６ａの表示では、選択対象Ｂの２つ右側の選択対象Ｄが選択された状態になる。

例えば、図８（３）に示す画面が表示された状態で、第３セレクトボタン３３が１回操作されると、図８（４）に示す画面に切換え表示され、この画面の複数の選択対象１６ａの表示では、選択対象Ｄの１つ左側の選択対象Ｃが選択された状態になる。このように、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、遊技者が複数の選択対象Ａ〜Ｅの何れかを自由に選択することができる。

一方、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第４セレクトボタンＳＷ３４ａが異常である場合、図９（１）等に示す画面が画像表示器１６に表示され、第３セレクトボタンＳＷ３３ａが異常である場合、図９（２）等に示す画面が画像表示器１６に表示される。

これらの画面では、複数の選択対象１６ａ、選択指示１６ｂ、左選択操作指示１６ｃ、右選択操作指示１６ｄが表示され、左選択操作指示１６ｃ及び右選択操作指示１６ｄでは、図８に基づいて説明した場合と同様に、夫々、第１〜第４セレクトボタン３１〜３４が平面的に表示される。尚、複数の選択対象１６ａ、選択指示１６ｂについての表示は、図８に基づいて説明した表示と基本的に同様である。

図９（１）に示す画面の左選択操作指示１６ｃでは、第３セレクトボタン３３を短押し操作することにより左選択操作が行われる旨が表示され、図９（１）に示す画面の右選択操作指示１６ｄでは、第３セレクトボタン３３を長押し操作することにより右選択操作が行われる旨が表示される。そして、第３セレクトボタン３３が短押し操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ左側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択され、第３セレクトボタン３３が長押し操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ右側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択される。

図９（２）に示す画面の左選択操作指示１６ｃでは、第４セレクトボタン３４を長押し操作することにより左選択操作が行われる旨が表示され、図９（２）に示す画面の右選択操作指示１６ｄでは、第４セレクトボタン３４を短押し操作することにより右選択操作が行われる旨が表示される。そして、第４セレクトボタン３４が長押し操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ左側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択され、第４セレクトボタン３４が短押し操作される毎に、現在選択されている選択対象の１つ右側の選択対象（その選択対象が存在する場合に限る）が選択される。

尚、現在選択されている選択対象の１つ左側の選択対象が選択される場合の画面の切換え表示（例えば、図８（３）から図８（４）への画面の切換え表示）が、第３セレクトボタン特別演出に相当し、現在選択されている選択対象の１つ右側の選択対象が選択される場合の画面の切換え表示（例えば、図８（１）から図８（２）への画面の切換え表示）が、第４セレクトボタン特別演出に相当する。

次に、図６に示す演出制御手段４０の各手段４１〜４８等の機能を達成するために、制御装置２０（遊技制御基板２１、演出制御基板２３、画像制御基板２４の各コンピュータ）が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。

図１０に示すように、遊技制御基板２１のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理（Ｓ１）、スイッチ処理（Ｓ２）、図柄処理（Ｓ３）、電動役物処理（Ｓ４）、賞球処理（Ｓ５）、出力処理（Ｓ６）が順次実行される。

図１１に示すように、Ｓ２の始動口ＳＷ処理では、第１始動口ＳＷ１０ａがオンの場合（Ｓ１１；Yes ）、第１特図保留数Ｕ１が４未満の場合に（Ｓ１２；Yes ）、第１特図保留数Ｕ１がＵ１＋１に加算され（Ｓ１３）、大当り判定値と図柄判定値が取得され保留記憶部に格納され（Ｓ１４）、第１特図保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ１５）。

一方、第２始動口ＳＷ１１ｃがオンの場合（Ｓ１６；Yes ）、第２特図保留数Ｕ２が４未満の場合に（Ｓ１７；Yes ）、第２特図保留数Ｕ２がＵ２＋１に加算され（Ｓ１８）、大当り判定値と図柄判定値が取得され保留記憶部に格納され（Ｓ１９）、第２特図保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ２０）。尚、Ｓ１５、Ｓ２０でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、図１０のＳ６の出力処理により演出制御基板２３（又は払出制御基板２２）に送信される。

図１２に示すように、Ｓ３の特別図柄処理では、当り遊技フラグがＯＮ（つまり、大当り遊技中や小当り遊技中）でない場合（Ｓ３１；No）、特別図柄が変動中でない場合に（Ｓ３２；No）、第２特図保留数Ｕ２が１以上か否か判定され（Ｓ３３）、Ｓ３２の判定がYes の場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、Ｓ４２へ移行する。

Ｓ３３の判定がYes の場合、第２特図保留数Ｕ２がＵ２−１に減算され（Ｓ３４）、Ｓ３３の判定がNoの場合、第１特図保留数Ｕ１が１以上か否か判定される（Ｓ３５）。Ｓ３５の判定がYes の場合、第１特図保留数Ｕ１がＵ１−１に減算され（Ｓ３６）、Ｓ３５の判定がNoの場合、客待ち設定処理（Ｓ４６）が実行される。Ｓ３４又はＳ３６の実行後、客待ちフラグがＯＦＦにされ（Ｓ３７）、大当り判定処理（Ｓ３８）が実行され、続いて、変動パターン選択処理（Ｓ３９）が実行される。

図１３に示すように、Ｓ３８の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理（Ｓ５１）が実行され、ここで、保留記憶手段４２に記憶されている大当り判定値のうち消化優先順位が最も高い、そして図１２のＳ３４又はＳ３６で減算された特図保留数に対応する大当り判定値が、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される（Ｓ５２) 。

Ｓ５２の判定がYes の場合、図柄判定値処理（Ｓ５３）が実行され、ここで、保留記憶部に記憶されている図柄判定値のうち消化優先順位が最も高い図柄判定値に基づいて、大当り図柄が複数種類の大当り図柄の中から選択設定される（Ｓ５４）。Ｓ５２の判定がNoの場合、大当り判定値が小当り特定値か否か判定されることで、小当りか否か判定される（Ｓ５５）。Ｓ５５の判定がYes の場合、小当り図柄が設定され（Ｓ５６）、Ｓ５５の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される（Ｓ５７）。

図１２に示すように、Ｓ３８の大当り判定処理の実行後、Ｓ３９の変動パターン選択処理では、Ｓ３８（図１３のＳ５４又はＳ５６又はＳ５７）で設定された図柄の種類等から、遊技演出用に変動パターン（変動時間）が選択設定される。その後、第１又は第２特別図柄が変動開始され（Ｓ４０）、Ｓ３８で設定された特別図柄の種類とＳ３９で設定された変動パターン（変動時間）の情報を含む変動開始コマンドがセットされる（Ｓ４１）。

次に、Ｓ３９で設定された変動時間が経過した場合（Ｓ４２；Yes ）、第１又は第２特別図柄が変動停止され（Ｓ４３）、ここで、Ｓ３８で設定された図柄が第１又は第２特別図柄表示器１９ａ又は１９ｂに表示される。続いて、変動停止コマンドがセットされ（Ｓ４４）、停止中処理（Ｓ４５）が実行される。尚、Ｓ４５の停止中処理では、遊技状態を移行させる為の処理等が実行される。

図１４に示すように、演出制御基板２３のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理（Ｓ６１）、演出操作処理（Ｓ６２）、コマンド送信処理（Ｓ６３）が順次実行される。

図１５に示すように、Ｓ６１のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され（Ｓ７１）、Ｓ７１の判定がYes の場合、保留数加算処理（Ｓ７２）が実行され、保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ７３）。演出制御基板２３のコンピュータでは、第１，第２特図保留数が管理されており、Ｓ７１で受信した保留数増加コマンドの種類に応じて、Ｓ７２では第１又は第２特図保留数が１加算され、Ｓ７３では第１又は第２特図保留数増加コマンドがセットされる。

次に、変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ７４）、Ｓ７４の判定がYes の場合、演出選択処理（Ｓ７５）が実行される。この演出選択処理において、Ｓ７４で受信した変動開始コマンド（特別図柄の種類と変動パターン（変動時間）の情報を含む）が解析され、その解析情報に基づいて複数種類の遊技演出（図７に示す遊技演出Ａ-1，Ａ-2・・・、遊技演出Ｂ-1，Ｂ-2・・・、遊技演出Ｃ-1，Ｃ-2・・・）の何れか１つが選択される。尚、この演出選択処理では、当該図柄変動に係る第１又は第２特図保留数を１減算する保留数減算処理も実行される。

次に、変動停止コマンドを受信した場合には（Ｓ７６；Yes ）、遊技演出終了中処理（Ｓ７７）が実行され、オープニングコマンドを受信した場合には（Ｓ７８）、当り演出選択処理（Ｓ７９）が実行され、エンディングコマンドを受信した場合には（Ｓ８０）、エンディング演出選択処理（Ｓ８１）が実行される。最後に、客待ちコマンド処理（Ｓ８２）が実行される。尚、Ｓ７３でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、図１４のＳ６３のコマンド送信処理により画像制御基板２４、ランプ制御基板２５に送信される。

図１６に示すように、Ｓ６２の演出操作処理では、先ず、遊技演出Ｂ-1，Ｂ-2・・・の何れかを実行中か否か判定され（Ｓ１０１）、Ｓ１０１の判定がYes の場合、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間の開始時か否か判定され（Ｓ１０２）、Ｓ１０２の判定がYes の場合、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間が設定され（Ｓ１０３）、リターンする。

Ｓ１０２の判定がNoの場合、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間か否か判定される（Ｓ１０４）。Ｓ１０４の判定がYes の場合、操作完了フラグＦＡが０か否か判定され（Ｓ１０５）、Ｓ１０５の判定がYes の場合、演出ボタン３０が操作されたか否か、つまり、演出ボタンＳＷ３０ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否か判定される（Ｓ１０６）。Ｓ１０６の判定がYes の場合、演出ボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１０７）、これにより、演出ボタン操作コマンド（演出ボタン操作信号）が出力される。その後、操作完了フラグＦＡに１がセットされ（Ｓ１０８）、リターンする。尚、Ｓ１０５，Ｓ１０６の判定Noの場合、リターンする。

Ｓ１０４の判定がNoの場合、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間の終了か否か判定される（Ｓ１０９）。Ｓ１０９の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１０９の判定がYes の場合、操作完了フラグＦＡに０がセットされ（Ｓ１１０）、リターンする。

一方、Ｓ１０１の判定がNoの場合、図１７に示すように、遊技演出Ｃ-1，Ｃ-2・・・の何れか（所定の遊技演出）を実行中か否か判定され（Ｓ１１１）、Ｓ１１１の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ１１１の判定がYes の場合、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間の開始時か否か判定され（Ｓ１１２）、Ｓ１１２の判定がYes の場合、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間が設定され（Ｓ１１３）、その後、故障判定処理（１１４）が実行される。

Ｓ１１４の故障判定処理に基づいて、第３セレクトボタンＳＷ３３ａにより第３セレクトボタン３３の操作が正常に検出されているか否か判定され（Ｓ１１５）、Ｓ１１５の判定がNoの場合、左故障フラグＦＢ１に１がセットされ（Ｓ１１６）、左故障コマンドがセットされ（Ｓ１１７）、これにより、左故障コマンドが出力される。Ｓ１１５の判定がYes の場合、又はＳ１１７の実行後、Ｓ１１４の故障判定処理に基づいて、第４セレクトボタンＳＷ３４ａにより第４セレクトボタン３４の操作が正常に検出されているか否か判定され（Ｓ１１８）、Ｓ１１８の判定がNoの場合、右故障フラグＦＢ２に１がセットされ（Ｓ１１９）、右故障コマンドがセットされ（Ｓ１２０）、これにより、右故障コマンドが出力される。Ｓ１１８の判定がYes の場合、又はＳ１２０の実行後、リターンする。

Ｓ１１２の判定がNoの場合、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間か否か判定され（Ｓ１２１）、Ｓ１２１の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ１２１の判定がYes の場合、左右の故障フラグＦＢ１、ＦＢ２が共に０か否か判定される（Ｓ１２２）。Ｓ１２２の判定がYes の場合、第１出力状態となり、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否か判定され（Ｓ１２３）、Ｓ１２３の判定がYes の場合、第３セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１２４）、これにより、第３セレクトボタン操作コマンド（第３セレクトボタン操作信号）が出力される。Ｓ１２４の実行後、リターンする。

Ｓ１２３の判定がNoの場合、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否か判定され（Ｓ１２５）、Ｓ１２５の判定がYes の場合、第４セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１２６）、これにより、第４セレクトボタン操作コマンド（第４セレクトボタン操作信号）が出力される。Ｓ１２５の判定がNoの場合、又はＳ１２６の実行後、リターンする。

Ｓ１２２の判定がNoの場合、図１８に示すように、左右の故障フラグＦＢ１、ＦＢ２が共に１か否か判定され（Ｓ１２７）、Ｓ１２７の判定がYes の場合、リターンする。Ｓ１２７の判定がNoの場合、右故障フラグＦＢ２が１か否か判定され（Ｓ１２８）、Ｓ１２８の判定がYes の場合、第２出力状態となり、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否か判定され（Ｓ１２９）、Ｓ１２９の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１２９の判定がYes の場合、第３セレクトボタン操作時間ｔ１が計時開始される（Ｓ１３０）。

次に、第３セレクトボタン操作時間ｔ１が設定時間Ｔ１（例えば、Ｔ１＝０．５秒）以上か否か判定され（Ｓ１３１）、Ｓ１３１の判定がNoの場合、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＮ→ＯＦＦになったか否か判定され（Ｓ１３２）、Ｓ１３２の判定がNoの場合、Ｓ１３１へリターンする。つまり、Ｓ１３１とＳ１３２の判定が共にNoの場合、Ｓ１３１とＳ１３２が繰り返し実行される。

次に、Ｓ１３２の判定がYes の場合、つまり、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになってから、設定時間Ｔ１経過するまでに、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＮ→ＯＦＦになった場合、第３セレクトボタン３３の短押し操作となり、第３セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１３３）、これより、第３セレクトボタン操作コマンド（第３セレクトボタン操作信号）が出力される。

一方、Ｓ１３１の判定がYes の場合、つまり、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＦＦ→ＯＮになってから、設定時間Ｔ１経過するまで、第３セレクトボタンＳＷ３３ａがＯＮに維持された場合、第３セレクトボタン３３の長押し操作となり、第４セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１３４）、これより、第４セレクトボタン操作コマンド（第４セレクトボタン操作信号）が出力される。Ｓ１３３又はＳ１３４の実行後、第３セレクトボタン操作時間ｔ１に０がセットされ（Ｓ１３５）、リターンする。

Ｓ１２８の判定がNoの場合、図１９に示すように、左故障フラグＦＢ１が１か否か判定され（Ｓ１３６）、Ｓ１３６の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ１３６の判定がYes の場合、第２出力状態となり、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになったか否か判定され（Ｓ１３７）、Ｓ１３７の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１３７の判定がYes の場合、第４セレクトボタン操作時間ｔ２が計時開始される（Ｓ１３８）。

次に、第４セレクトボタン操作時間ｔ２が設定時間Ｔ２（例えば、Ｔ２＝０．５秒）以上か否か判定され（Ｓ１３９）、Ｓ１３９の判定がNoの場合、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＮ→ＯＦＦになったか否か判定され（Ｓ１４０）、Ｓ１４０の判定がNoの場合、Ｓ１３９へリターンする。つまり、Ｓ１３９とＳ１４０の判定が共にNoの場合、Ｓ１３９とＳ１４０が繰り返し実行される。

次に、Ｓ１４０の判定がYes の場合、つまり、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになってから、設定時間Ｔ２経過するまでに、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＮ→ＯＦＦになった場合、第４セレクトボタン３４の短押し操作となり、第４セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１４１）、これより、第４セレクトボタン操作コマンド（第４セレクトボタン操作信号）が出力される。

一方、Ｓ１３９の判定がYes の場合、つまり、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＦＦ→ＯＮになってから、設定時間Ｔ２経過するまで、第４セレクトボタンＳＷ３４ａがＯＮに維持された場合、第４セレクトボタン３４の長押し操作となり、第３セレクトボタン操作コマンドがセットされ（Ｓ１４２）、これより、第３セレクトボタン操作コマンド（第３セレクトボタン操作信号）が出力される。Ｓ１４１又はＳ１４２の実行後、第４セレクトボタン操作時間ｔ２に０がセットされ（Ｓ１４３）、リターンする。

図２０に示すように、画像制御基板２４のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、画像表示制御（Ｓ１５１）、スピーカ（音声出力）制御（Ｓ１５２）が順次実行される。

図２１に示すように、Ｓ１５１の演出表示制御では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され（Ｓ１６１）、Ｓ１６１の判定がYes の場合、保留数加算表示処理（Ｓ１６２）が実行される。次に、遊技演出開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ１６３）、Ｓ１６３の判定がYes の場合、その遊技演出開始コマンド（Ｓ７５で選択された遊技演出の情報）が解析され（Ｓ１６４）、保留数減算表示処理（Ｓ１６５）が実行された後、遊技演出の表示制御が開始され（Ｓ１６６）、Ｓ１６４における解析情報に応じた遊技演出が画像表示器１６に表示される。

Ｓ１６３の判定がNoの場合、図２２に示すように、遊技演出Ｂ-1，Ｂ-2・・・の何れかを画像表示器１６に表示中か否か判定され（Ｓ１６７）、Ｓ１６７の判定がYes の場合、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間であるか否か判定される（Ｓ１６８）。Ｓ１６８の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１６８の判定がYes の場合、演出ボタン特別演出が表示される迄の間、演出ボタンＳＷ３０ａの検出有効期間である旨が画像表示器１６に表示される。そして、演出ボタン操作コマンドを受信か否か判定され（Ｓ１６９）、Ｓ１６９の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１６９の判定がYes 場合、演出ボタン特別演出が表示され（Ｓ１７０）、リターンする。

一方、Ｓ１６７の判定がNoの場合、遊技演出Ｃ-1，Ｃ-2・・・の何れか（所定の遊技演出）を画像表示器１６に表示中か否か判定される（Ｓ１７１）。Ｓ１７１の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ１７１の判定がYes の場合、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間であるか否か判定される（Ｓ１７２）。Ｓ１７２の判定がNoの場合、リターンする。

Ｓ１７２の判定がYes の場合、第３セレクトボタン操作コマンドを受信か否か判定され（Ｓ１７３）、Ｓ１７３の判定がNoの場合、第４セレクトボタン操作コマンドを受信か否か判定され（Ｓ１７４）、Ｓ１７４の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ１７３の判定がYes の場合、第３セレクトボタン特別演出が表示され（Ｓ１７５）、リターンし、Ｓ１７４の判定がYes の場合、第４セレクトボタン特別演出が表示され（Ｓ１７６）、リターンする。

尚、Ｓ１５２のスピーカ制御では、画像表示器１６に表示された遊技演出に合わせて、スピーカ２７から音声が出力され、画像表示器１６に特別演出を表示させる場合にも、その特別演出に応じた音声をスピーカ２７から出力させてもよい。また、フローチャートで表していないが、ランプ制御基板２５のコンピュータにおいて、画像表示器１６に表示された遊技演出に合わせてランプ２８ａ，２８ｂが制御され、演出操作コマンドを受けた場合、同様に、画像表示器１６に表示された特別演出に応じたランプ制御を行ってもよい。

以上説明したパチンコ遊技機１の作用・効果について説明する。
所定の遊技演出（遊技演出Ｃ-1，Ｃ-2・・・の何れか）が実行されているときに、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間が設定され、その検出有効期間において、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａが共に正常で、特定の条件が成立していない場合、従来同様（通常通り）、遊技者が第３セレクトボタン３３を操作して、図８（３）→図８（４）に示すように、第３セレクトボタン特別演出を実行させることができ、遊技者が第４セレクトボタン３４を操作して、図８（１）→図８（２）に示すように、第４セレクトボタン特別演出を実行させることができる。

しかし、従来の技術では、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第３セレクトボタン検出ＳＷ３３ａに異常が発生した場合、遊技者が第３セレクトボタン３３を操作して第３セレクトボタン特別演出を実行させることができなくなり、第４セレクトボタンＳＷ３４ａに異常が発生した場合、遊技者が第４セレクトボタン３４を操作して第４セレクトボタン特別演出を実行させることができなくなる。つまり、遊技者が第３，第４セレクトボタン特別演出の何れかを自由に選択実行させることができないため、演出効果が低下し、遊技者に不快感を与えてしまう。

そこで、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第４セレクトボタン検出ＳＷ３４ａのみが異常で、特定の条件が成立した場合、遊技者が第３セレクトボタン３３を短押し操作して、第３セレクトボタン特別演出を実行させることができ、遊技者が第３セレクトボタン３３を長押し操作して、第４セレクトボタン特別演出を実行させることができる。

また、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第３セレクトボタン検出ＳＷ３３ａのみが異常で、特定の条件が成立した場合、遊技者が第４セレクトボタン３４を短押し操作して、第４セレクトボタン特別演出を実行させることができ、遊技者が第４セレクトボタン３４を長押し操作して、第３セレクトボタン特別演出を実行させることができる。

このように、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの一方に異常が発生した場合でも、第３，第４セレクトボタン検出ＳＷ３３ａ，３４ａの他方を利用して、遊技者が第３，第４セレクトボタン特別演出の一方を実行させることができ、つまり、遊技者が第３，第４セレクトボタン特別演出の何れかを自由に選択実行させ得る機能を維持し、演出効果の低下を抑制することができる。

また、特許文献１，２の技術では、演出ボタンが故障していると判定された場合に、演出ボタンの操作により特別演出を実行可能な所定の遊技演出が選択実行されない、即ち、通常では前記所定の遊技演出が実行される場合でも、その所定の遊技演出以外の遊技演出が選択実行され、これにより、選択実行される遊技演出の種類が低減して、演出効果が著しく低下するが、本発明ではこうした課題を解消することができる。

尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
（１）第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの一方が異常となる場合以外に、特定の条件が成立するようにしてもよい。例えば、大当り抽選の結果、並びに選択された遊技演出に基づいて、抽選により特定の条件を成立させるか否か判定してもよい。そして、特定の条件が成立した場合に成立しない場合よりも、大当り抽選で当選している大当り期待度が高くなるようにしてもよい。

例えば、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、通常では、図８に示す画面を画像表示器１６に表示させ、遊技者が第３セレクトボタン３３を操作して第３セレクトボタン特別演出を実行させ、遊技者が第４セレクトボタン３４を操作して第４セレクトボタン特別演出を実行させるようにする。

一方、それよりも大当り期待度が高い場合に、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第４セレクトボタンＳＷ３４ａに異常が発生した訳ではないが、図８（１）に示す画面を表示させ、遊技者が第３セレクトボタン３３を短押し操作して、第３セレクトボタン特別演出を実行させ、遊技者が第３セレクトボタン３３を長押し操作して、第４セレクトボタン特別演出を実行させるようにする。

或いは、第３，第４セレクトボタンＳＷ３３ａ，３４ａの検出有効期間において、第３セレクトボタンＳＷ３３ａに異常が発生した訳ではないが、図８（２）に示す画面を表示させ、遊技者が第４セレクトボタン３４を短押し操作して、第４セレクトボタン特別演出を実行させ、遊技者が第４セレクトボタン３３を長押し操作して、第３セレクトボタン特別演出を実行させるようにする。こうして、遊技演出の効果が増大する。

（２）前記第２操作態様としては、長押し操作以外に、２度短押し操作（ダブルクリック）等の種々の操作態様とすることができ、また、前記第１操作態様としても、短押し操作以外に、長押し操作等の種々の操作態様とすることができる。但し、第１操作態様と第２操作態様とは異なる操作態様とする。

（３）第１〜第４セレクトボタン３１〜３４の代わりに、操作方向により複数操作可能な操作部（操作レバー）を設け、この操作部の複数操作を夫々複数の検出手段により検出可能にして、前記のように、特定の条件が成立していない場合と成立した場合とで、第３，第４セレクトボタン特別演出と同様の第１，第２特別演出の何れかを実行させてもよい。
（４）その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、また、本発明については種々のパチンコ遊技機等の遊技機に適用可能である。

１ パチンコ遊技機
３３ 第３セレクトボタン
３３ａ 第３セレクトボタンＳＷ
３４ 第４セレクトボタン
３４ａ 第４セレクトボタンＳＷ
４３ 操作判定手段
４４ 期間設定手段
４５ 特別演出実行手段
４６ 異常検出手段
４８ 操作態様判定手段
５０ 演出手段

Claims (2)

1. 遊技演出を実行可能な演出手段と、
   遊技者が第１，第２操作を行うことが可能な操作手段と、
   前記操作手段による遊技者の前記第１操作を検出する第１検出手段と、
   前記操作手段による遊技者の前記第２操作を検出する第２検出手段と、
   前記検出手段の検出有効期間を設定する期間設定手段と、
   前記期間設定手段により設定された検出有効期間において、前記第１検出手段により遊技者の前記第１操作が検出された場合に前記演出手段に第１演出を実行させ、前記第２検出手段により遊技者の前記第２操作が検出された場合に前記演出手段に第２演出を実行させる演出実行手段とを備え、
   前記第１検出手段は、
   遊技者が前記操作手段に対して行った前記第１操作における第１操作態様を検出する第１操作態様検出手段と、
   遊技者が前記操作手段に対して行った前記第１操作における第２操作態様を検出する第２操作態様検出手段とを有し、
   前記演出実行手段は、
   特定の条件が成立した場合に、前記第１操作態様検出手段により前記第１操作態様が検出されると前記演出手段に前記第１演出を実行させ、前記第２操作態様検出手段により前記第２操作態様が検出されると前記演出手段に前記第２演出を実行させることを特徴とする遊技機。
2. 前記第２検出手段の異常を検出可能な異常検出手段を備え、
   前記特定の条件は、前記異常検出手段により前記第２検出手段の異常が検出されたことを条件に成立することを特徴とする請求項１に記載の遊技機。

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