JP2013069484A - 照明装置およびそれを備える読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OVIのように照射角度を変えて照射する必要があるものに適用可能な照明装置を低コストで提供する。
【解決手段】ガラス板に載置されたパスポートの被読取面を撮像するカメラを設け、その被読取面を照射するべく、基盤に複数のLEDを配設しかつその出射光を任意の方向に均一に出射させるための棒状の導光体を設ける。OVIの視認のために、導光体の長手方向両端部に反射面となる背面と第2出射面とを有する突部を形成し、ガラス板を左右側から照射可能にする。複数のLEDの並び方向に長尺の導光体を形成し、導光体の長手方向の端部に、その端部近傍に配置されている白色LEDからの光の出射方向を変えるための突部を設けるという簡単な構造で、導光体からの出射光の一部を異なる方向に出射させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の発光素子と導光体とを備えた照明装置およびそれを備える読取装置に関するものである。
従来、複写機やスキャナー等の読取装置において、読取対象物をガラス板等からなる原稿台の上に載置し、その被読取面を原稿台の下から照明装置で照射してカメラで撮影するようにしたものがある。そのような読取装置の照明装置として、点光源となる発光素子を直線状に複数個並べかつ発光素子の出射側に導光体を設けて線光源にすると共に、導光体により被読取面への照度分布を均一化して照射するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2000−21221号公報
一方、パスポートを読取対象物とした読取装置があり、その場合には、ガラス板等からなる原稿台の上にパスポートの写真やパスポート番号が記載されたページを載置し、そのページの被読取面を照明し、被読取面を撮像する。その照明光には白色光や赤外光を用いているものがある。可視光の典型である白色光は、モニタでの操作者の目視による確認や、イメージスキャナのように被読取面の画像を取得するのに適し、赤外光は、文字認識等の読取処理に適しており、赤外光画像では、背景画像が写り難く、文字等のコントラストが大きくなるため、読取処理を高精度に行うことができる。
さらに、パスポートの偽造防止のために蛍光インクやOVI(Optically Variable Inks)で文字や模様等を描いたものがある。蛍光インクのものに対しては紫外光を照射して目視可能にすることができ、OVIのものに対しては可視光(白色光)を照射しかつその照射角度を変えることにより色の変化を見ることになる。
上記OVIのものに対しては、色が変化することにより偽造の有無を判断することができるが、例えばパスポートでは照射角度が規定されていないため照射角度を変える必要がある。しかしながら、上記したような長尺形状の導光体を用いた照明装置では、導光体の長手方向の両端部に発光素子を配置した構成であることから、OVI用、即ちパスポート等の原稿面に対して極端な斜め方向に光の照射角度を変えるためには別途発光素子を設けることになり、照明装置が高騰化するという問題があった。また、たとえ斜め方向から光を照射可能に構成したとしても、一方向から照射させる構造の場合には、パスポートを回転させながら確認することになり、作業が煩雑化するという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、例えばOVIのように照射角度を変えて照射する必要があるものに適用可能な照明装置を低コストで提供することにある。
本発明の照明装置は、複数の発光素子を直線状に並べた光源と、前記光源からの光が入射する入射面および当該入射面に入射した光を出射させる出射面を有しかつ前記複数の発光素子の並び方向に延在するように長尺形状に形成された導光体とを備える照明装置であって、前記導光体は、前記長尺形状の長手方向の少なくとも一方の端部に、前記発光素子からの光を前記入射面に直交する光軸とは異なる方向に変える光出射方向変更部を有する構成とする。
本発明によれば、複数の発光素子の並び方向に長尺の導光体を形成し、導光体の長手方向の少なくとも一端部に、その一端部近傍に配置されている発光素子からの光の出射方向を変えるための光出射方向変更部を設けたことから、1つの導光体で出射光の一部を異なる方向に出射させることができる。
本発明による読取装置の例を示す全体斜視図 読取装置の内部の要部を示す側面図 図2の矢印III線から見た図であり、(a)は上側導光体の全体図、(b)は下側導光体の全体図 (a)は図3(a)の矢印IVa−IVa線に沿って見た上側導光体の要部側断面図、(b)は図3(a)の矢印IVb−IVb線に沿って見た下側導光体の要部側断面図 (a)は上側導光体の要部斜視図、(b)は下側導光体の要部斜視図 (a)は上側導光体の突部の形状を示す要部拡大図、(b)は下側導光体の突部の形状を示す要部拡大図 読取装置の概略制御ブロック図 左側方照射モードによる照射要領を示す平面図 右側方照射モードによる照射要領を示す平面図 左右照射モードによる照射要領を示す平面図 全面照射モードによる照射要領を示す平面図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、複数の発光素子を直線状に並べた光源と、前記光源からの光が入射する入射面および当該入射面に入射した光を出射させる出射面を有しかつ前記複数の発光素子の並び方向に延在するように長尺形状に形成された導光体とを備える照明装置であって、前記導光体は、前記長尺形状の長手方向の少なくとも一方の端部に、前記発光素子からの光を前記入射面に直交する光軸とは異なる方向に変える光出射方向変更部を有する構成とする。
これによると、複数の発光素子の並び方向に長尺の導光体を形成し、導光体の長手方向の少なくとも一端部に、その一端部近傍に配置されている発光素子からの光の出射方向を変えるための光出射方向変更部を設けたことから、導光体からの出射光の一部を異なる方向に出射させることができる。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記光出射方向変更部に、前記向きを変えられた光を出射するための第2出射面が前記出射面に対して後傾するように設けられている構成とする。
これによると、導光体の光出射方向変更部以外の出射面から出射される出射光により照射される範囲に対して、光出射方向変更部により向きを変えられた出射光を第2出射面から出射させて照射することから、1つの導光体で異なる向きの出射状態が得られる。
さらに、第3の発明は、前記第2の発明において、前記光出射方向変更部が、前記入射面から入射する光の方向を前記第2出射面から出射させる方向に変えるべく前記導光体の長手方向端面からなる反射面を有する構成とする。
これによると、導光体の長手方向端面に反射面を形成するという簡単な構造で、一方の端部近傍の入射面から入射する光の方向を変えることができる。
また、第4の発明は、前記第2または第3の発明において、前記出射面がシリンドリカルレンズに形成されている構成とする。
これによると、シリンドリカルレンズにより出射面から出射される出射光を導光体の短手方向において、略均等にすることができる。
また、第5の発明は、前記第1乃至第4の発明において、前記入射面に、前記発光素子からの光の中で前記導光体の長手方向外側に向かう光を中央寄りに向きを変えるためのプリズム面が設けられている構成とする。
これによると、発光素子の中央の光軸に対して出射光が拡がりをもって出射される場合に、導光体の長手方向外側に向かう光をプリズム面により導光体の中央寄りに向きを変えることにより、導光体の出射面から出射される出射光を導光体の長手方向において略均等な照射を行うことができる。
また、第6の発明は、前記第1乃至第5の発明において、前記複数の発光素子の発光を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記一方の端部近傍に配置された前記発光素子のみを発光させる第1モードと、前記複数の発光素子の中で前記第1モードで発光されるもの以外を発光させる第2モードとを有する構成とする。
これによると、モードを切り換えて発光制御することにより、それぞれのモードでの発光による出射方向が変化するため、光の当たる角度の違いで見え方が変わるものを判定する場合に、その向きを変えることなく、照明装置側のモードの切り換えのみで対応できる。
また、第7の発明は、前記第1乃至第6の発明において、前記光源および前記導光体からなる列が互いに平行な複数列に配設され、前記複数列の前記導光体の各前記光出射方向変更部は、当該各光出射方向変更部から出射される各出射光の出射方向が前記複数列の各列で異なるようにされている構成とする。
これによると、複数の導光体のそれぞれの出射方向変更部による出射方向を変えることにより、1つの導光体による照射範囲が狭い場合でも、それぞれで照射できない部分を補って全体を照射することができる。
また、第8の発明は、前記第1乃至第7の発明において、前記複数の発光素子は、白色光用素子と紫外光用素子と赤外光用素子のいずれかを含む構成とする。
これによると、各色発光素子による発光を選択的に切り換えることにより、1つの導光体からの出射光でそれぞれの光に応じて見え方が変わるものを判別することができる。
また、第9の発明は、前記第1乃至第8の発明において、前記照明装置により下方から照射されかつ読取対象物が載置される透明な対象物載置部と、前記被読取面を撮像する撮像装置とを備える構成とする。
これによると、被読取面に照射角度に応じて見え方が変わるものが設けられている読取対象物を目視により判断する場合に、上記各発明による照明装置を用いて、対象物載置部に載置した読取対象物の被読取面を撮像装置により撮像して画面に映し出すことで、被読取面に対して照射角度を変えた照射を容易に行うことができ、撮像された画像を画面で容易に判定できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明による読取装置の例を示す全体斜視図である。読取装置1は、内部が空洞の略直方体のハウジング2を有し、机上等に置いて使用される。なお、以下の説明での上下方向は、読取装置1を机上に置いた状態におけるものとする。
図2は、本発明による読取装置の内部の要部を示す側面図である。図2に併せて示されるように、ハウジング2の上面には、その概ね全面に亘って対象物載置部としてのガラス板3が設けられている。そのガラス板3の上面に読取対象物としての例えばパスポート4がその被読取面4aをガラス板3に向けて載置される。
ハウジング2の内部にはガラス板3の下方となるハウジング2の底面近傍にメイン基板5が配設されている。メイン基板5には読取装置1の制御手段としての制御回路やドライブ回路等(図示省略)が設けられている。メイン基板5の一端側の上方位置にはガラス板3の裏面に臨むように斜め上向きにされた照明基板6が配設されている。なお、これら基板5・6をハウジング2に対して固定するための支持構造は、公知のねじ止め構造であってよく、図示省略している。
照明基板6には、上下2列にそれぞれ複数の発光素子としてのLED7が、その長手方向に直線状に並べられ(図4等を参照)、かつ各列のLED7の出射面をそれぞれ覆うように棒状の各導光体8・9が列毎に配設されている。また、照明基板6と各導光体8・9の間には、照明基板6に配置されたLED7部分に対応する開口部が設けられた樹脂製のスペーサー16が配置されている。スペーサー16に設けた開口部の壁面は光出射方向に広がるテーパー形状を成しており、LED7の出射光はこの壁面で反射されて効率よく導光体8・9の中に導かれる。
図3は、本発明による読取装置の導光体の全体図である。上側導光体8は、その正面図を示す図3(a)に示されるように、長手方向の中央部において、その左右が線対称となる形状を有しており、長手方向の中央部と両端部との3箇所に設けられた各取付孔8aを用いて照明基板6にねじ止めされ、同様に下側導光体9も、その正面図を示す図3(b)に示されるように線対称となる形状を有し、長手方向の中央部と両端部との3箇所に設けられた各取付孔9aを用いて照明基板6にねじ止めされている(各ねじは図示省略)。このように導光体8・9はそれぞれ一体物として構成されているが、照明基板6において、各導光体8・9の長手方向中央部に対応する位置にはLED7が配置されておらず、当該部分は光学的な機能を持たないため、長手方向中央部にて各導光体8・9を分断する構成としてもよい。このようにすれば、分断部分に対応する照明基板6に電気部品を配置することができるので、照明基板6の実装効率が向上する。
図1・図2に示されているように、上側導光体8の長手方向中央かつその上側となる位置にはガラス板3の上面に載置されたパスポート4の被読取面4aを撮像する撮像装置としてのカメラ13が配設され、カメラ13に対向する位置に、被読取面4aの像の光路をカメラ13に向けて曲げるための反射鏡14が配設されている。このように光路を曲げるのは、読取装置1をコンパクト化するのに有効であるためである。
各導光体8・9に対応する各LED7の配置について図4を参照して説明する。図4は、本発明による読取装置の導光体の要部側断面図である。なお、導光体8は、その中央部で分けた両側で左右対称配置であってよいため、図4〜図6ではそれぞれ片側を代表して示している。
上側導光体8では、図4(a)に示されるように、図の右側となる一端側から図の左側となる中央部に至る方向で、可視光用としての白色LED7a、赤外線用の赤外LED7b、紫外線用の3つの紫外LED7c、白色LED7a、赤外LED7b、紫外LED7cがこの順で配設されている。下側導光体9では、図4(b)に示されるように、上側導光体8と同様に一端側から中央部に至る方向で、白色LED7a、紫外LED7c、白色LED7a、赤外LED7b、4つの紫外LED7cがこの順で配設されている。
導光体8・9のLED7と対峙する入射面8b・9bは、LED7の出射光の光軸に対して直交する平面に形成されているが、入射面8b・9bの一部には部分的に凹ませた形状のプリズム面8c・9cが複数箇所にそれぞれ異なる形状(プリズム面が、導光体8・9の一端側あるいは中央部の方向を向く傾斜面)で設けられている。また、両導光体8・9の入射面8b・9bとは相反する側には、導光体8・9の長手方向に沿う軸線周りに弧状をなしかつその長手方向に直線状に延在する湾曲面からなる出射面8d・9dが設けられている。出射面8d・9dは、例えばシリンドリカルレンズの円筒面で形成されていてよい。
LED7は点光源として考えられ、その出射光は一般的には最大光量となる光軸を中心として放射状に出射される(光軸上の光量が若干低く設計されたものも存在する)。例えば図4(b)に示されるように、導光体9として図示する範囲の略中央に配置された白色LED7aを代表して説明すると、実線の矢印で示されるように、その光軸Cw方向に出射される光L1は導光体9の入射面9bに直交して入射し、出射面9cから光軸Cw方向に直進して出射される。また、白色LED7aから導光体9の中央部側に向けて光軸Cwに対して斜めに出射される光L2は、入射面9bに斜めに入射し、出射面9bからもその傾いた角度で導光体9の中央側に向けて出射される。
一方、白色LED7aから導光体9の中央部側とは相反する外側に向けて光軸Cwに対して斜めに出射される光で上記プリズム面9cに入射した光L3は、プリズム面9cで屈折する。プリズム面9cは、光L3を光軸Cwと略平行に出射させるように屈折させる角度となる傾斜面で形成されている。これにより、図示例の白色LED7aから外側に向けて出射された光L3を光軸Cw方向に直進させることができ、光の必要以上の拡散を防止して、効率の良い照射を行うことができる。各プリズム面8c・9cの傾斜面は、外側に向けて出射される光をそれぞれの位置に応じて導光体8・9の中央側に屈折させるように各LED7に対応してそれぞれ設定されている。
図5は、本発明による読取装置の導光体の要部斜視図である。図4及び図5に示されるように、導光体8・9の長手方向両端部には出射方向変更部としての突部11・12が出射面8d・9dに対して角状に突出するように一体に形成されている。突部11・12は、図4で、入射面8b・9bから立ち上がり、出射面8d・9dの上方に至るまで湾曲形状に形成された背面部11a・12aと、背面部11a・12aの頂部(出射面8d・9dの上方)から出射面8d・9dに至るように、出射面8d・9dに対し後傾するように斜め上向きの第2出射面11b・12bとを有する。また、出射面11b・12bは、図3に併せて示されるように、出射面8d・9dの最頂部(入射面8b・9bから最も高い部分)に対応する部分が最も膨出する凸型曲面に形成されている。なお、各導光体8・9は、透明な材質として例えばPMMAに代表されるアクリル樹脂により形成されていてよい。
各突部11・12の直下には白色LED7aが配設されており、その白色LED7aから出射された光は図のL4に示されるように、背面部11a・12aで反射して第2出射面11b・12bから出射される。このように出射光は、主に導光体8・9の長手方向に向けて角度変換が施されるが、導光体8・9は立体物であり、導光体から出射される光は例えば図4の紙面法線方向にも光量分布を有しているから、実際は第2出射面11b・12bから出射される光は、全体特性として対象物載置部であるガラス板3の対角線方向に角度変換が施されることになる。この角度変換の程度は、背面11a・12aの傾斜(曲率)と第2出射面11b・12bの上向き角度とを任意の値に設計することにより、第2出射面11b・12bからの出射方向を自由に設定でき、ガラス板3への照射角度を任意に設定することができる。
図6は、本発明による読取装置の導光体の突部形状を示す要部拡大図である。本図示例では、上側導光体8の突部11からの出射光によりガラス板3の左右近傍側を照射し、その照射位置に対してガラス板3の中央寄り側を下側導光体9の突部12からの出射光により照射するように分担させている。そのために、図6に示されるように各突部11・12の内部の反射面を形成する各背面11a、12aの曲率を部分的に変えている。上側導光体8の突部11の背面11aには、図6(a)に示されように突部11の頂部側から背面11aの外側に凸となる半径R1の曲面と、それに対して内側に凸(外側に凹)となる半径R2の曲面と、続けて内側に凸となる半径R3の曲面と、出射面8dに至るまで外側に凸となる半径R4の曲面とが連続的に形成されている。各半径の大小関係は、R1<R4、R2>R3であるが、これに限られるものではなく、第2出射面11bからの出射光の出射方向に応じて適宜変更してよい。
突部11において、白色LED7aに近い側の半径R4を大きくしておくことにより、その部分で反射した光の出射角度(光軸Cwに対する角度)を小さくすることができ、第2出射面11bからの出射角度も小さくなる。また、大きな半径R1のままだとその面で反射した光の出射方向が集中するようになってしまうため、中間部の内側に凸となる半径R2・R3の各曲面を設けて背面11aで反射する出射角度を変えることによりやや拡散させている。このようにして、第2出射面11bからの出射角度(光軸Cwに対する角度)を小さくすることができる。
一方、突部12では、背面12aの曲面形状は外側に凸のままであるが、突部12の頂部側では半径R5の曲面とし、白色LED7a側では半径R6(<R5)の曲面としている。なお、両半径R5・R6の切り替わり部分では滑らかに変化するようにされている。入射面9b側の半径R6を半径R5よりも小さくすることにより、半径R6の部分で反射した光は半径R5の部分で反射した光よりも第2出射面12bからの光の出射角度(第2出射面(11b,12b)に関して「出射角度」と表記するときは、LED7aの光軸に対する角度を意味するものとする。以下同じ)が大きくなる。
なお、上記したように第2出射面11b・12bが凸型曲面状に形成されていることにより、第2出射面11・12bからの出射光は図8に示されるように上面視で扇形になり、ガラス板3の平面に対してある程度の拡がりをもって照射することができる。したがって、この第2出射面11b・12bの凸型曲面の曲率を任意に設定することにより、ガラス板3における照射範囲を適度な範囲となるように設計できる。
このように構成された導光体8・9を用いた照射要領について以下に示す。
先ず、図7に本読取装置の制御回路21の概略ブロック図を示す。制御回路21は、図に示されるように、全体の制御を行うメイン制御部21aと、メイン制御部21aに接続された画像処理部であるISP制御部21b・ICチップ読取制御部21c・アンテナ制御部21d・上側LED制御部21e・下側LED制御部21fと、ISP制御部21bに接続されたカメラ制御部21gとを有し、例えば読取スイッチ(図示省略)により駆動する。カメラ制御部21gにはカメラ13が接続され、上側LED制御部21eには上側導光体8に対応して配設された各LED7a・7b・7cが接続されていると共に、下側LED制御部21fには下側導光体9に対応して配設された各LED7a・7b・7cが接続されている。
メイン制御部21aでは、ガラス板3に載置されているパスポート4の読取処理をプログラムにより実行する。カメラ制御部21gではカメラ13の撮影制御及び画像信号の取り込みを行い、その画像信号をISP制御部21bにより画像処理し、画像処理したデータをメイン制御部21aを介して外部モニタ(図示省略)に出力する。ICチップ読取制御部21c及びアンテナ制御部21dは、パスポート4に埋め込まれているICチップとの無線接続による認証等を行い、例えばコード信号が正規のものであるか否かをメイン制御部21aで判定する。
上記したように、パスポート4には偽造防止のためにOVI処理したものがあり、OVIに対しては色が変化することにより偽造の有無を判断することができる。そこで、白色光の照射角度を変えるべく、メイン制御部21aにおいて、左側方照射、右側方照射、左右照射、全面照射の4つのモードを用意して様々な方向から被読取面4aを照射する。メイン制御部21aは、上側・下側LED制御部21e・21fに対して各モードに応じて点灯すべきLED7を選択的に駆動する。
図8は左側方照射モードによる照射要領を示す平面図、図9は右側方照射モードによる照射要領を示す平面図、図10は左右照射モードによる照射要領を示す平面図、図11は全面照射モードによる照射要領を示す平面図である。左側方照射モードの場合には、図3における左側の突部11・12に対応する位置に配設された白色LED7aを点灯し、図8の矢印に示されるように白色光をガラス板3の左側から中央部に向けて斜めに照射する。右側方照射モードの場合には、図3における右側の突部11・12に対応する位置に配設された白色LED7aを点灯し、図9の矢印に示されるように白色光をガラス板3の右側から中央部に向けて斜めに照射する。左右照射モードの場合には、左右の両突部11・12に対応する位置に配設された白色LED7aを点灯し、図10の矢印に示されるように白色光をガラス板3の左右両側から中央部に向けてそれぞれ斜めに照射する。全面照射モードの場合には、図3における左右の突部11・12間(出射面8b・9bの中央寄り部分)に対応する位置に配設された白色LED7aを点灯し、出射面8b・9bから図11の矢印に示されるように白色光を左右方向で略均等になるようにしてガラス板3の全体を照射する。
それぞれのモードにおけるモニタ画面での画像を視認することにより、文字や模様等の色変化を確認して偽造の有無を判断し得る。また、下側導光体9では、上記したようにより小さい半径R6の部分で反射した光は半径R5の部分で反射した光よりも第2出射面12bからの光の出射角度が大きくなるという第2出射面12bからの出射角度に大きな変化が生じるため、OVIの写る可能性が高くなり、モニタでの検査が容易となる。
しかしながら、下側導光体9の第2出射面12bからの照射範囲を、上側導光体8の第2出射面11bよりも出射角度を大きくしていることから、例えば図8の破線A1に示されるようになり、ガラス板3の中央部分を対角線上に広く照射できるが、図8における左側、特に左下側の角の部分に照度が低下する領域ができるようになってしまう。それに対して、上側導光体8の第2出射面11bからの出射角度を小さくしていることから、その照射範囲は図8の破線A2で示されるようになり、上記照度低下となる範囲を十分カバーすることができるようになっている。このようにして、左側方照射モードにおいてガラス板3(被読取面4a)の略全面に対して照射することができ、OVIの位置が定かでないものに対しても確認可能な照射を行うことができる。
また、図9の右側方照射モードの場合には上記図8とは左右対称の逆パターンでの照射となり、照射角度の違いに応じて色変化するOVIに対して対応し得る。このように左右いずれかからの照射により一方向からの光を強くすることができ、その方向からの照射に応じて色を変えるように設けられたOVIをより一層視認し易くすることができる。
また、図10の左右照射モードの場合には、上記例では順番に行うモードの1つとしたが、一度に左右からの照射を行ってOVIの処理が施されていることが確認できれば、この左右照射モードを先行して行い、そのモードで確認できれば左右別々のモードを省略するようにすることもできる。左右両方から一度に照射した場合には片方ずつの場合に比べてOVIの視認性が劣る可能性があるが、OVIの視認においては、画質は問われず、また若干むらがあってもよく、色変化が視認できればよいので、OVIの有無の確認に十分対応し得る。
そして、図11の全面照射モードの場合には、図11における略全範囲(破線A3)を照射し、かつ上記各モードでOVIが確認できなかった場合に導光体8・9の中央部分からの照射方向となることから、その角度で視認可能となるOVIの確認ができるようになる。さらに、ガラス板3の全面を略均一に照射することができ、これにより画質が向上することから、OCR(Optical Character Reader)を実施することができ、それによる真贋判定を行うことができる。このようにして、パスポート4を回転させることなく各方向からの照射を行ってOVIの確認を行うことができ、その作業が容易になる。
また、上記実施形態では、各突部11・12からの各照射範囲(図8・図9の破線A1・A2)がガラス板3の全範囲を十分な照度で照射できない場合について示したが、白色LED7aの能力向上などにより導光体8・9の片方ずつでもガラス板3の全範囲を照射できる場合には、導光体8・9別に照射するようにしてもよい。それにより、異なる方向からの照射による明確な違いを確認することができる。
なお、本実施形態ではパスポート4を対象としたが、本照明装置およびそれを備える読取装置における対象としてはパスポート4に限られるものではなく、免許証、有価証券等にも適用し得る。
また、複数の発光素子として、パスポートの真贋判定としてOVI用に白色LED7aを設けると共に文字認識等の読取処理に適する赤外LED7bを設け、かつ偽造防止用の蛍光インクを目視可能にする紫外LED7cを設けており、上記白色光の4つのモードの他に赤外光照射モードと紫外光照射モードとを設定し、各モードを自動的にまたは選択スイッチ操作により順番に実行することにより、各光に応じた確認を容易に行うことができる。なお、読取対象の仕様によっては赤外LED7bや紫外LED7cを設けなくてもよい。また、照射方向を変えるだけの場合には、導光体8・9の両端部の各突部11・12に対応する白色LED7aだけでもよい。
以上、本発明を、その好適形態実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明にかかる照明装置およびそれを備える読取装置は、導光体の長手方向一端部の形状を変えるという簡単な構造で、導光体からの出射光の一部を異なる方向に出射させることができ、OVI等の視認用の照明として有用である。
1 読取装置
3 ガラス板(対象物載置部)
4 パスポート(読取対象物)
4a 被読取面
6 照明基盤(照明装置)
7 LED(発光素子・照明装置)
8・9 導光体(照明装置)
8d・9d 出射面
8b・9b 入射面
11・12 突部(光出射方向変更部)
11a・12a 背面部(反射面)
11b・12b 第2出射面
13 カメラ(撮像装置)
16 スペーサー

Claims (9)

  1. 複数の発光素子を直線状に並べた光源と、前記光源からの光が入射する入射面および当該入射面に入射した光を出射させる出射面を有しかつ前記複数の発光素子の並び方向に延在するように長尺形状に形成された導光体とを備える照明装置であって、
    前記導光体は、前記長尺形状の長手方向の少なくとも一方の端部に、前記発光素子からの光を前記入射面に直交する光軸とは異なる方向に変える光出射方向変更部を有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記光出射方向変更部は、前記導光体の長手方向端部に設けられ前記出射面に対して角状に突出する突部を備え、前記出射面から前記突部の頂点に向かって傾斜する第2出射面により前記光軸とは異なる方向に光を出射することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記突部の長手方向端面に設けられ、前記入射面から入射する光を前記第2出射面に導く反射面を有することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記出射面がシリンドリカルレンズとして形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記入射面に、前記発光素子からの光の中で前記導光体の長手方向外側に向かう光を中央寄りに向きを変えるためのプリズム面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記複数の発光素子の発光を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記一方の端部近傍に配置された前記発光素子のみを発光させる第1モードと、前記複数の発光素子の中で前記第1モードで発光されるもの以外を発光させる第2モードとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記光源および前記導光体からなる列が互いに平行な複数列に配設され、
    前記複数列の前記導光体の各前記光出射方向変更部は、当該各光出射方向変更部から出射される各出射光の出射方向が前記複数列の各列で異なるようにされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記複数の発光素子は、白色光用素子と紫外光用素子と赤外光用素子のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の照明装置と、
    前記照明装置により下方から照射されかつ読取対象物が載置される透明な対象物載置部と、
    前記被読取面を撮像する撮像装置とを備えることを特徴とする読取装置。
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