以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成装置の電力供給方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
以下の実施の形態では、「省エネ」は、省エネルギーモードの略称であり、以下、単に「省エネ」あるいは「省エネモード」と記述する。また、「L」は信号がLowレベル、信号が「H」はHighレベルの略である。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。ここで示す画像形成装置は、MFP(Multi Function Printer):複合機)である。以下、単にMFP100と記述する。MFP100は、エンジン101、全体を制御するコントローラ102、創エネモジュールに従いAC電源からDC電源を生成する主電源部103、創エネモジュール104、各部に供給する電力を切り替える電源切替部105を有する。なお、上記ACは交流、DCは直流を示し、以下、それぞれAC、DCと記載する。
エンジン101は、原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読取部106と、記録紙などに画像データを印字する画像出力部107と、画像データに対する複数の処理(加工・補正・編集・検知・変換等)を施す画像処理部108と、を備える。
コントローラ102は、CPU(Central Processing Unit)110、RAM111、ROM112の各メモリ、圧縮/伸長等の各種画像処理およびI/O及び電源部及び省エネモードへの移行・復帰を制御するASIC(Application Specific Integrated Circuit)113、外部PC(パーソナルコンピュータ)等を接続する外部I/F LAN(Local Area Network)114、を備えている。
また、コントローラ102は、レギュレータREG[1]115〜[5]119、切替部[4]120、[5]121を備える。コントローラ102内に配置された切替部[4]120、[5]121は切替信号[2]にて3.3VEからレギュレータREG[2]116、[4]118への電源ラインを短絡、開放の切替えを行なう。
MFP100の創エネモジュール104は、光から発電する太陽電池等の創エネ部125、創エネ部125で発電した電力を蓄電/放電する蓄電部[1]127と蓄電部[2]128と蓄電部[3]129、蓄電部[1]127/[2]128/[3]129の充放電制御および前記各部への電力供給の切替を制御する制御部126、切替信号[1]にて蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からコントローラ102への3.3VE、2.4VE、1.2VEの電源ラインを短絡、開放の切替えを行なう切替部[1]131、[2]132、[3]133、を備えている。なお、制御部126は、CPU,ROM,RAMなどを有するマイクロコンピュータシステムで構成される。
5V,24V電源は、画像読取部106、画像出力部107、画像処理部108、コントローラ102へ供給される。また、5V,24V電源は、省エネモード時には供給が停止される。コントローラ102に供給される3.3VE、1.8VE、1.0VEは、省エネモード時に供給が必要な電源である。また、5VEは蓄電部[1]127から3.3VEが供給されない場合は省エネモード時に供給が必要な電源である。また、2.4VEは蓄電部[2]128から供給される電源である。また、1.2VEは、蓄電部[3]129から供給される電源である。また、REG[1]115、[2]116、[3]117、[4]118、[5]119は、レギュレータであり、DC/DC変換を行なう。なお、REGはレギュレータを意味し、適宜、単にREGと記載する。
つぎに、図1に示す各ブロック、信号の詳細について説明する。ただし、エンジン101、コントローラ102のCPU110、RAM111、LAN114については除くものとする。
ASIC113は、圧縮/伸長等の各種画像処理、I/O、コントローラ102内の電源の制御、制御部126への省エネモードへの移行や復帰の通知を行なう。電源は、省エネモードへの移行後も省エネモードからの復帰の通知を制御部126に通知する必要があるため、一部は省エネモード時に、電源3.3VE、1.8VE、1.0VEのいずれかが供給されている。また、ASIC113は、通常状態で電源ボタン押下、タイマー等の省エネモードへの移行の要因を受けコントローラ102が省エネモードへの移行可能な状態(省エネ時電源が切れる電源の供給停止が可能な状態)になったら制御部126への省エネモードの移行通知を行なう。また、ASIC113は、省エネモード時において電源ボタン押下、タイマー、マジックパケットなどの省エネモードの復帰の要因を受けたら制御部126への省エネモードの復帰通知を行なう。
主電源部103は、AC電源からDC電源を生成する機能を有し、電源切替部105に電源を供給する。主電源部103は、PON_AC_N:LレベルにてAC電源の供給開始またはAC電源からDC電源の生成を開始する。また、主電源部103は、PON_AC_NがHレベルにてAC電源の供給の停止またはAC電源からDC電源の生成を停止する。なお、主電源部103にAC電源の入力部にリレーを設け、PON_AC_NにてON/OFF制御すればAC/DC変換の電力消費がなくなる。POK_AC_Pは、LレベルにてDC電源供給が安定したことを示し、POK_AC_PがHレベルにてDC電源供給が不安定またはAC電源が停止されていることを示す。また、主電源部103は、DC電源が生成されていない状態でもAC電源からDC電源の生成開始するための回路を動作させるため蓄電部[1]127から電源を供給する。
電源切替部105は、主電源部103からの電源を、コントローラ102、エンジン101への供給開始、停止をPON_PSU_N[1]、PON_PSU_N[2]で制御する。電源切替部105は、主電源部103からの5V、24VをPON_PSU_N[1]:Lレベルでエンジン101(5Vはコントローラ102も含む)への供給を開始し、Hレベルで供給を停止する。電源切替部105は、主電源部103からの5VEをPON_PSU_N[2]:Lレベルでコントローラ102への供給を開始し、Hレベルで供給を停止する。また、5V、5VE、24Vを供給開始、停止する切替回路の電源は、蓄電部[1]127または主電源部103から供給される。
REG[1]115は、5VE→3.3VEを生成する。REG[2]116は、3.3VE→1.8VEを生成する。REG[3]117は2.4VE→1.8VEを生成する。REG[4]118は、3.3VE→1.0VEを生成する。REG[5]119は、1.2VE→1.0VEを生成する。
REG[3]117、[5]119は、省エネモード時の消費電流で変換効率が最もよくなるように設計することにより蓄電部[1]127〜[3]129の消費電流を低減できる。一般的にリニアレギュレータ、スイッチングレギュレータなどのレギュレータは、入力電圧と出力電圧の差が大きいほど変換効率が悪くなることが知られているので1.8VE生成時はREG[2]116よりREG[3]117の方が変換効率がよい。また、1.0VE生成時はREG[4]118よりREG[5]119の方が変換効率がよい。
切替部[1]131は、切替信号[1]にて蓄電部[1]127からコントローラ102への3.3VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[2]132は、切替信号[1]にて蓄電部[2]128からコントローラ102への2.4VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[3]133は切替信号[1]にて蓄電部[3]129からコントローラ102への1.2VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[4]120は、切替信号[2]にて3.3VEからREG[2]116への電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[5]121は、切替信号[2]にて3.3VEからREG[4]118への電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。
切替信号[1]、[2]を制御する条件は、制御部126が充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[1](各蓄電部がコントローラ102への電源供給開始が可能な容量を示す。)以上かを判断し、全て蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[1]以上の場合である。
蓄電部[1]127、[2]128、[3]129は、創エネ部125で発電した電力を、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129を構成する二次電池、キャパシタなどに蓄電/放電する。なお、二次電池はリチウム二次電池(一般的に3.6V)、ニッケル水素電池(一般的に1.2V)など材質によって電圧、容量が異なり、供給する電圧や消費電流やコストで選択する。
蓄電部[1]127、[2]128、[3]129は、制御部126に充電容量通知[1]、[2]、[3]で充電されている容量を通知する。二次電池は材質による放電特性から電圧で電池残量が分かるので電圧値から残量を通知する。
蓄電部[1]127は、本例では3.3VEを供給する。ここではリチウム二次イオン電池とする。蓄電部[2]128は、本例では2.4VEを供給する。ここではニッケル水素電池を2個直列(1.2V×2)とする。蓄電部[3]129は、本例では1.2VEを供給する。ここではニッケル水素電池とする。
制御部126は、充放電制御および前記各部への供給電力切替を制御する。制御部126は、充電容量通知[1]、[2]、[3]に基づいて蓄電部[1]127、[2]128、[3]129への充放電制御を行なう。充電中の蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からはコントローラ102へ電源を供給しない。
制御部126は、主電源部103のAC電源からDC電源を生成を制御するPON_AC_N、主電源部103からDC電源出力安定か否かを通知するPOK_AC_P、切替部[1]131、[2]132、[3]133の短絡、開放を制御する切替信号[1]、切替部[4]120、[5]121の短絡、開放を制御する切替信号[2]を制御する。
また、制御部126は、コントローラ102からの省エネモードへの移行通知の状態により省エネモードへの移行要求を受ける。これにより制御部126は、MFP100が通常状態か省エネモード状態かを判断できる。省エネモードへの移行通知のHレベルは、省エネモードへの移行要求/省エネモードへの移行状態、Lレベルは、省エネモード復帰要求/通常状態とする。
また、制御部126は、創エネ部125からの太陽電池の出力電力が最大になる点を追従する公知のMPPT(Maximum Power Point Tracker)制御搭載の充電回路を備えている。すなわち、上記MPPT制御は、太陽電池を常に最大電力点で動作させるように、太陽電池と負荷の間に入って双方のバランスをとり、双方に都合がよいポイントを制御するものである。
創エネ部125は、本例では、太陽光などの光から発電する太陽電池を備え、発電した電力を制御部126に供給する。
図2は、第1の実施の形態にかかる機能構成を示すブロック図である。この機能構成は、前述した図1の画像形成装置の構成によって実現される。制御部126は、CPU10、ROM11、RAM12などを有するマイクロコンピュータシステムでなる。CPU10は、後述する充電量監視部20、DC電圧生成制御部21、電源切替制御部22、充放電制御部23、蓄電電力切替制御部24の機能を有する。充電量監視部20は、蓄電部127,128,129の充電量を監視する。
DC電圧生成制御部21は、主電源部103のON/OFFを制御する。電源切替制御部22は、電源切替部105を制御する。充放電制御部23は、蓄電部127,128,129の充電/放電を制御する。蓄電電力切替制御部24は、REG115〜119を制御する。また、符号30は電力が供給される図1におけるエンジン101、コントローラ102などの電力供給対象のデバイスである。
図3は、第1の実施の形態にかかる省エネモード移行時の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は、初期状態として通常状態から省エネモードへの移行動作を示すものであり、CPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。まず、電源切替制御部22は、ASIC113から省エネモードへの移行要求(省エネ移行通知:L)がきたか否かを判断する(ステップS11)。ここで省エネモードへの移行要求の通知がきたと判断(YES)した場合、電源切替制御部22はPON_PSU_N[1]をL→Hとすることで電源切替部105がV系電源(省エネモード時に供給を停止する電源:5V、24V)の供給を停止する(ステップS12)。続いて、充電量監視部20は、充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[1](蓄電部[1]127、[2]128、[3]129がコントローラ102への電源の供給開始が可能な容量を示す。)以上か否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13において全ての蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[1]以上であると判断(YES)した場合、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[1]により切替部[1]131、[2]132、[3]133をON(短絡)し、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からコントローラ102への電源供給を開始する(ステップS14)。この動作によってコントローラ102には、蓄電部[1]127より3.3VE、REG[3]117より1.8VE、REG[5]119より1.0VEが供給される。
続いて、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[2]により切替部[4]120、[5]121をOFF(開放)し、3.3VEのREG[2]116、[4]118への供給を停止する(ステップS15)。REG[2]116、[4]118の出力は停止する。さらに、電源切替制御部22がPON_PSU_N[2]をL→Hとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を停止する(ステップS16)。これによりコントローラ102への電源供給は蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からのみとなる。続いて、電源切替制御部22がPON_AC_NをL→Hとすることにより主電源部103はAC電源の供給を停止する(ステップS17)。これによりMFP100の電源供給は蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からのみとなる。
省エネモード時において変換効率がよいREG[3]117、REG[5]119を使用することで蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からの消費電力を低減することができ、省エネモード状態をより長い間、保持することが可能となる。また、少ない容量の二次電池を使用することになるので、コストダウンが可能となる。
図4は、第1の実施の形態にかかる省エネモード状態から復帰時の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は、CPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行され、初期状態が省エネモード状態であり、省エネモードから通常状態に復帰する動作を示すものである。図4において、本動作を開始すると、まず、電源切替制御部22がASIC113から省エネモードからの復帰要求(省エネ移行通知:H)がきたことを確認する(ステップS21)。ここで、省エネモードからの復帰要求がきた場合(判断YES)、電源切替制御部22はPON_AC_NをH→Lとすることにより主電源部103はAC電源の供給を開始する(ステップS22)。その後、さらに電源切替制御部22は、主電源部103が出力安定しているかを確認する。すなわち、電源切替制御部22は、主電源部103からのPOK_AC_P:H→Lとなったか否かを判断する(ステップS23)。ここで、POK_AC_P:Lである場合(判断YES)、電源切替制御部22はPON_PSU_N[2]をH→Lとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を開始する(ステップS24)。
続いて、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[2]により切替部[4]120、[5]121をON(短絡)し、3.3VEのREG[2]116、[4]118への供給を開始する(ステップS25)。さらに、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[1]により切替部[1]131、[2]132、[3]133をOFF(開放)し、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS26)。その後、電源切替制御部22は、PON_PSU_N[1]をH→Lとすることで電源切替部105がV系電源(省エネモード時に供給を停止する電源:5V、24V)の供給を開始する(ステップS27)。
図5は、第1の実施の形態にかかる電源供給の制御動作を示すフローチャートである。すなわち、このフローチャートは、省エネモード時に蓄電部の容量低下でシャットダウンしないように主電源部103からの電源供給に切り替える制御動作を示すものである。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。なお、この制御動作における初期状態は省エネモード状態である。図5において、本動作を開始すると、まず、充電量監視部20は充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[4](蓄電部[1]127、[2]128、[3]129がコントローラ102への電源供給を停止する容量を示す。)以下であるかを判断する(ステップS31)。ここで全て蓄電部[1]127、[2]128、[3]129が閾値[4]以下である場合(判断YES)、さらに電源切替制御部22は、PON_AC_Nの状態より主電源部103へのAC電源が供給停止(PON_AC_N :H)しているか否かを判断する(ステップS32)。
ステップS32において主電源部103へのAC電源が供給停止である場合(判断YES)、電源切替制御部22は、PON_AC_NをH→Lとすることにより主電源部103はAC電源の供給を開始する(ステップS33)。一方、ステップS32において主電源部103へのAC電源が供給停止ではない場合(判断NO)、ステップS38に進む。
ステップS33を実行した後、電源切替制御部22は主電源部103からのPOK_AC_P:H→Lとなったか否かを判断する(ステップS34)。ここでPOK_AC_P:Lである場合(判断YES)、電源切替制御部22はPON_PSU_N[2]をH→Lとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を開始する(ステップS35)。続いて、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[2]により切替部[4]120、[5]121をON(短絡)し、3.3VEのREG[2]116、[4]118への供給を開始する(ステップS36)。
続いて、蓄電電力切替制御部24は、切替信号[1]により切替部[1]131、[2]132、[3]133をOFF(開放)し、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からコントローラへ102の電源供給を停止する(ステップS37)。さらに、充放電制御部23は、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の充電を開始する(ステップS38)。少なくともステップS31で閾値[4]以下となった蓄電部[1]127、[2]128、[3]129は充電する。
したがって、上記実施の形態によれば、複数の電圧を有する二次電池としての蓄電部127,128,129を有し、デバイスの電源電圧に電圧が近い蓄電部127,128,129から電力を、蓄電電力切替制御部24の切替制御によって供給する構成とする。つまり、REG115〜119に対して、出力電圧との差が小さくなるような電圧の蓄電部127,128,129を割当てる構成とするので、蓄電部127,128,129から電力供給するデバイスの複数の電源電圧を生成する各レギュレータでの変換効率を高効率化することにより電力損失を抑えることができる。上記によりシステムとして低消費電力化、蓄電部127,128,129の容量低減または省エネモード時の待機電力0Wを長く確保することができる。
また、上述した図5の制御動作では、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量がなくなり省エネモード時の電力を保てなくなった場合、シャットダウン状態となり、起動時間が長くなりユーザーの利便性が損なわれるのでシャットダウン状態になる前にコントローラ102への電力供給を蓄電部[1]127、[2]128、[3]129から主電源103に変更する。この制御によってシャットダウン状態になることを回避することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。本構成は、前述の図1の構成に対して信号系統が異なる。また、基本的な各ブロックの配置構成は同一であるのでそのブロックについては同一符号を付してある。この図6について前述の図1と異なる部分について以下に説明する。
主電源部103は、AC電源からDC電源を生成する機能を有する。主電源部103は、電源切替部105および制御部126へ電源供給を行う。また、主電源部103は、PON_AC_N:LレベルにてAC電源の供給開始またはAC電源からDC電源の生成を開始し、PON_AC_N:HレベルにてAC電源の供給を停止またはAC電源からDC電源の生成を停止する。なお、主電源部103にAC電源の入力部にリレーを設けることにより、PON_AC_NにてON/OFF制御すればAC/DC変換の電力消費がなくなる。
また、主電源部103は、POK_AC_P:LレベルにてDC電源供給が安定したことを示し、POK_AC_P:HレベルにてDC電源供給が不安定またはAC電源が停止されていることを示す。主電源部103は、DC電源が生成されていない状態でもAC電源からDC電源の生成開始するための回路を動作させるため蓄電部[1]127から電源が供給される。
REG[1]115は、5VE→3.3VEを生成する。なお、切替部[1]131をなくして切替信号[1]でREG[1]115のイネネーブル、ディセーブル制御を行なってもよい。REG[2]116は、3.3VE→1.8VEを生成し、REG[2]116は、切替信号[4]でREG[2]116のイネネーブル、ディセーブル制御を行なう。REG[3]117は、2.4VE→1.8VEを生成し、切替信号[2]でREG[3]117のイネネーブル、ディセーブル制御を行なう。REG[4]118は、3.3VE→1.0VEを生成し、切替信号54]でREG[4]118のイネネーブル、ディセーブル制御を行なう。REG[5]119は、1.2VE→1.0VEを生成し、切替信号[3]でREG[5]119のイネネーブル、ディセーブル制御を行なう。
REG[3]117、[5]119は、省エネモード時の消費電流で変換効率が最もよくなるように設計することにより、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の消費電流の低減が可能となる。一般的にリニアレギュレータ、スイッチングレギュレータなどのレギュレータは入力電圧と出力電圧の差が大きいほど変換効率が悪くなることが知られているので、1.8VE生成時はREG[2]116よりREG[3]117の方が変換効率がよい。また、1.0VE生成時はREG[4]118よりREG[5]119の方が変換効率がよい。
切替部[1]131は、切替信号[1]にて蓄電部[1]127からコントローラ102への3.3VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[2]132は、切替信号[2]にて蓄電部[2]128からコントローラ102への2.4VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[3]133は、切替信号[3]にて蓄電部[3]129からコントローラ102への1.2VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[4]120は、切替信号[4]にて3.3VEからREG[2]116への電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。切替部[5]121は、切替信号[5]にて3.3VEからREG[4]118への電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。
制御部126は、充放電制御および前記各部への供給電力切替を制御する。制御部126は、充電容量通知[1]、[2]、[3]に基づいて蓄電部[1]127、[2]128、[3]129への充放電制御を行なう。制御部126は、充電中の蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からはコントローラ102へ電源を供給しない。
また、制御部126は、主電源部103のAC電源からDC電源を生成を制御するPON_AC_N、主電源部103からDC電源出力安定か否かを通知するPOK_AC_P、切替部[1]131、[2]132、[3]133、[4]120、[5]121の短絡、開放を制御する切替信号[1]、[2]、[3]、[4]、[5]を制御する。
また、制御部126は、コントローラ102からの省エネモード移行通知の状態により省エネ移行要求を受ける。また、制御部126は、MFP100が通常状態か省エネモード状態かを判断する。省エネモード移行通知のHレベルは省エネモード移行要求/省エネモード移行状態、Lレベルは省エネモード復帰要求/通常状態とする。
また、制御部126は、創エネ部125からの太陽電池の出力電力が最大になる点を追従するMPPT(Maximum Power Point Tracker)搭載の充電回路を備えている。制御部126は、主電源部103から電源供給を受けている。
図7は、第2の実施の形態にかかる機能構成を示すブロック図である。この機能構成は、前述した図6の画像形成装置の構成によって実現される。本機能構成は、蓄電部127,128,129の電力供給/停止の切替を、蓄電電力切替制御部24の切替信号で行う構成としている。なお、各ブロックについては図2と同一符号を付してある。
図8は、第2の実施の形態にかかる電源供給の制御動作を示すフローチャートである。すなわち、このフローチャートは、省エネモード時に蓄電部の容量低下した系統はシャットダウンしないように主電源部103または他の蓄電部からの電源供給に切り替える制御動作を示すものである。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。この制御動作における初期状態は省エネモード状態である。図8において、本動作を開始すると、まず、充電量監視部20は、充電容量通知[1]の値から蓄電部[1]127の容量が閾値[4]以下であるかを判断する(ステップS41)。ここで、蓄電部[1]127が閾値[4]以下である場合(判断YES)、電源切替制御部22は、前述の図5の処理(省エネモード時に主電源部103から電圧を供給する処理)を行う。一方、ステップS41において蓄電部[1]127が閾値[4]以下ではない場合(判断NO)、さらに充電量監視部20は充電容量通知[2]の値から蓄電部[2]128の容量が閾値[4]以下かを判断する(ステップS42)。ここで、蓄電部[2]128が閾値[4]以下である場合(判断YES)、蓄電電力切替制御部24は切替信号[4]により切替部[4]120をON(短絡)し、3.3VEのREG[2]116への供給を開始する(ステップS43)。
続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[2]により切替部[2]120をOFF(開放)し、蓄電部[2]128からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS44)。その後、充放電制御部23は蓄電部[2]128の充電を開始する(ステップS45)。
続いて、充電量監視部20は充電容量通知[3]の値から蓄電部[3]129の容量が閾値[4]以下であるかを判断する(ステップS46)。ここで、蓄電部[3]129が閾値[4]以下である場合(判断YES)、蓄電電力切替制御部24が切替信号[5]により切替部[5]121をON(短絡)し、3.3VEのREG[4]118への供給を開始する(ステップS47)。その後、蓄電電力切替制御部24は切替信号[3]により切替部[3]133をOFF(開放)し、蓄電部[3]129からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS48)。さらに、充放電制御部23は蓄電部[3]129の充電を開始する(ステップS49)。
前述の実施の形態では、使用できる蓄電部があっても蓄電部[1]127、[2]128、[3]129のどれかの容量が閾値となった場合に、省エネモード時のコントローラ102への電源供給を蓄電部から主電源部103に切替えていた。これに対して本実施の形態では、蓄電部[1]127の容量が閾値[4]以上で蓄電部[2]128、[3]129のどちらかまたは両方が閾値[4]以下の場合、蓄電部[1]127から電源供給することによりAC電源から電力を消費することがなくなり、省エネ0Wを保つことができる。
図9は、蓄電部の容量低下した場合は主電源部の電力で蓄電部を充電する制御動作を示すフローチャートである。この制御動作における初期状態は通常状態または省エネモード状態である。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。図9において、まず、充電量監視部20は充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[4]以下であるかを判断する(ステップS51)。ここで、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129のどれかが閾値[4]以下の場合(判断YES)、さらに電源切替制御部22はPON_AC_Nの状態よりAC電源が供給停止(PON_AC_N :H)しているか判断する(ステップS52)。ここで主電源部103へのAC電源の供給停止の場合(判断YES)、電源切替制御部22はPON_AC_NをH→Lとすることにより主電源部103はAC電源の供給を開始する(ステップS53)。一方、ステップS52において主電源部103へのAC電源が供給されている(PON_AC_N :L)場合(判断NO)、ステップS58へ移行する。
続いて、電源切替制御部22は主電源部103からのPOK_AC_P:H→Lとなったか判断する(ステップS54)。ここで、POK_AC_P:Lの場合(判断YES)、電源切替制御部22はPON_PSU_N[2]をH→Lとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を開始する(ステップS55)。一方、ステップS54においてPOK_AC_P:Hの場合(判断NO)、ステップS54に戻る。
続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[4]、[5]により切替部[4]120、[5]121をON(短絡)し、3.3VEのREG[2]116、[4]118への供給を開始する(ステップS56)。ここでREG[2]116、[4]118の出力は開始される。続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[1]、[2]、[3]により切替部[1]131、[2]132、[3]133をOFF(開放)し、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS57)。その後、充放電制御部23は蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の充電を開始する(ステップS58)。この場合、少なくともステップS51で閾値[4]以下となった蓄電部[1]127、[2]128、[3]129は充電される。
したがって、上述した図9の実施の形態によれば夜間や休日前など省エネモード状態が長く続く、また夜間など太陽電池へ光が供給されない状態が長く続くことが予想される場合、または太陽電池での電力供給が難しい/できない場合は、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量の回復が見込めないので、主電源部103から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129を充電することにより蓄電池の容量を維持することができる。
図10は、第2の実施の形態にかかる通常状態で蓄電部からの電源供給を行う制御動作を示すフローチャートである。この制御動作における初期状態は通常状態である。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。図10において、まず、充電量監視部20は充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[2](通常状態で蓄電部[1]127、[2]128、[3]129がコントローラ102への電源供給を開始できる容量を示す。)以上であるかを判断する(ステップS61)。ここで、蓄電部[1]127、[2]128、[3]129のどれかが閾値[4]以上の場合(判断YES)、蓄電電力切替制御部24は切替信号により閾値[2]以上と判断された蓄電部の切替部をON(短絡)し該当の蓄電部からコントローラ102への電源供給を開始する(ステップS62)。
たとえば、蓄電電力切替制御部24は、蓄電部[1]127、[2]128が閾値[2]以上と判断された場合、切替信号[1]、[2]により切替部[1]131、[2]132をONし、蓄電部[1]127から3.3VEへの電源供給を開始し、蓄電部[2]128からREG[3]117への電源供給が開始されREG[3]117が1.8VEの電力供給を開始する。
続いて、充電量監視部20は、ステップS62で切替信号の状態から切替部がONの切替部に繋がる蓄電部の充電容量通知の値から蓄電部の容量が閾値[3](通常状態で蓄電部がコントローラ102への電源供給を停止する容量を示す。)以下であるかを判断する(ステップS63)。ここで、蓄電部が閾値[3]以下と判断された蓄電部がある場合(判断YES)、すなわち、蓄電部[1]127、[2]128のどちらかの容量が閾値[3]以下になったら、蓄電電力切替制御部24は、蓄電部が閾値[3]以下と判断された蓄電部の切替部を切替信号にてOFF(開放)する(ステップS64)。たとえば蓄電部[2]128が閾値[3]以下と判断された場合(判断NO)、切替信号[2]にて切替部[2]132をOFFする(ステップS63)。
続いて、蓄電電力切替制御部24は、ステップS62で切替信号の状態から切替部がONになっているものがあるかを判断する(ステップS65)。ここで、切替部がON状態のものがある場合(判断YES)、ステップS63に戻り、それ以外は終了する。
したがって、上述した図10の実施の形態によれば、蓄電部の容量に余裕がある場合は通常時も蓄電部から電源を供給することができる。これにより通常時のAC電源の消費電力を下げることができる。
図11は、第2の実施の形態にかかる電源供給の制御動作を示すフローチャートである。すなわち、このフローチャートは、省エネモード時に蓄電部の容量が低下し、蓄電部から主電源部103の電源供給に切り替えられた後、充電され容量が蓄電部からの電源供給に切り替えられると判断された場合、主電源部103から蓄電部へ電源供給を切り替える制御動作を示すものである。この制御動作における初期状態は通常状態である。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。図11において、まず、充電量監視部20は充電中の蓄電部の充電容量通知の値から容量が閾値[1]以上であるかを判断する(ステップS71)。ここで、充電中の蓄電部の容量が閾値[1]以上の場合(判断YES)、充放電制御部23はステップS71で閾値[1]以上と判断された充電中の蓄電部への充電を停止する(ステップS72)。
続いて、蓄電電力切替制御部24はステップS72で充電を停止した蓄電部が蓄電部[1]127であるか否かを判断する(ステップS73)。ここで、蓄電部[1]127の場合(判断YES)、蓄電電力切替制御部24は切替信号[1]により切替部[1]131をON(短絡)する(ステップS74)。これにより蓄電部[1]127から3.3VEへの電力供給が開始される。
続いて、電源切替制御部22はPON_PSU_N[2]をL→Hとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を停止する(ステップS75)。さらに電源切替制御部22はPON_AC_NをL→Hとすることにより主電源部103からのAC電源の供給を停止する(ステップS76)。
続いて、蓄電電力切替制御部24はステップS72の結果より充電を停止した蓄電部が蓄電部[1]127のみかを判断する(ステップS77)。ここで、蓄電部[1]127のみの場合(判断YES)、本動作を終了する。一方、ステップS77において蓄電部[1]127以外の場合(判断NO)、蓄電電力切替制御部24はステップS72の結果より充電を停止した蓄電部[1]127以外の蓄電部からREGへの電力供給を行うため、切替信号により該当の蓄電部からREGへの電力を供給できるよう切替部をON(短絡)する(ステップS78)。たとえば蓄電部[1]127以外に、蓄電部[2]128も容量の閾値が[1]以上で充電を停止した場合、切替信号[2]により切替部[2]132をONし、REG[3]117から電源供給を開始する。続いて、蓄電電力切替制御部24はステップS78にて電源供給を開始したREGの出力電圧と同じ出力のREGの入力電源の切替部を切替信号にてOFF(開放)する(ステップS79)。たとえばステップS78の場合、切替信号[4]にて切替部[4]120をOFFし、REG[2]116からの電源供給を停止する。
したがって、上述した図11の実施の形態によれば、充電していた蓄電部からコントローラ102への供給が可能となった場合、蓄電部から供給できるのでAC電源の消費電力を低減することができる。
また、上記実施の形態では、切替部の制御を個別にできるような回路を有することにより、省エネモード時において蓄電部127の充電容量が閾値以下となった場合、別の蓄電部から省エネモード時の電源供給が必要な回路への電源供給を行うようにした。これにより、使用できる蓄電部があっても蓄電部127,128,129のどれかの容量が閾値となったら省エネモード時のコントローラ102への電源供給を蓄電部から主電源部103に切替える構成に対し、蓄電部127の容量が閾値[4]以上で蓄電部128,129のどちらかまたは両方が閾値[4]以下の場合蓄電部127から電源供給することによりAC電源から電力を消費しない。その結果、省エネ0Wを保つことができる。
(第3の実施の形態)
図12は、第3の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。本構成は、前述の図1の構成に対して創エネモジュール104の切替部を、切替部[1]131のみの構成とし、かつ信号系統が異なる。また、基本的な各ブロックの配置構成は同一であるのでそのブロックについては同一符号を付してある。この図12について前述の図1と異なる部分について以下に説明する。
主電源部103は、AC電源からDC電源を生成する機能を有する。主電源部103は、電源切替部105および制御部126へ電源供給を行う。主電源部103は、PON_AC_N:LレベルにてAC電源の供給を開始またはAC電源からDC電源の生成を開始し、PON_AC_N:HレベルにてAC電源の供給の停止またはAC電源からDC電源の生成を停止する。
なお、上記においてAC電源の入力部にリレーを設けPON_AC_NにてON/OFF制御すればAC/DC変換の電力消費がなくなる。主電源部103からの信号は、POK_AC_PがLレベルにてDC電源供給が安定したことを示し、POK_AC_PがHレベルにてDC電源供給が不安定またはAC電源が停止されていることを示す。本例では、DC電源が生成されていない状態でもAC電源からDC電源の生成開始するための回路を動作させるため蓄電部[1]127から電源が供給される。
切替部[1]131は、切替信号[1]にて蓄電部[1]127からコントローラ102への3.3VEの電源ラインを短絡、開放の切替を行なう。
制御部126は、充放電制御および前記各部への供給電力切替を制御する。制御部126は、充電容量検知[1]、[2]、[3]に基づいて蓄電部[1]127、[2]128、[3]129への充放電制御を行なう。なお、制御部126は、充電中の蓄電部からはコントローラ102へ電源を供給しない。
また、制御部126は、主電源部103のAC電源からDC電源の生成を制御するPON_AC_N、主電源部103からDC電源出力安定か否かを通知するPOK_AC_P、切替部[1]の短絡、開放、REG[2]116、[3]117、[4]118、[5]119のイネーブル、ディセーブルを制御する切替信号[1]、[2]を制御する。
また、制御部126は、コントローラ102からの省エネモード移行の通知の状態により省エネモード移行の要求を受ける。また、MFP100が通常状態か省エネモード状態かを判断できる。省エネ移行通知のHレベルは省エネ移行要求/省エネ移行状態を示し、Lレベルは省エネ復帰要求/通常状態である。
また、制御部126は、創エネ部125からの太陽電池の出力電力が最大になる点を追従するMPPT(Maximum Power Point Tracker)搭載の充電回路を備えている。制御部126は、主電源部103から電源供給を受けている。
図13は、第3の実施の形態にかかる機能構成を示すブロック図である。この機能構成は、前述した図12の画像形成装置の構成によって実現される。本機能構成は、蓄電部127,128,129の電力供給/停止の切替を、蓄電電力切替制御部24の切替信号で行う構成としている。なお、各ブロックについては図2と同一符号を付してある。
図14は、第3の実施の形態にかかる通常状態から省エネモード移行の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。この制御動作における初期状態は通常状態である。図14において、まず、電源切替制御部22は、ASIC113から省エネモード移行要求(省エネ移行通知:L)がきたことを確認する(ステップS81)。ここで、省エネモード移行要求がきたことを確認すると(判断YES)、電源切替制御部22はPON_PSU_N[1]をL→Hとすることで電源切替部105がV系電源(省エネ時供給を停止する電源:5V、24V)の供給を停止する(ステップS82)。続いて、充電量監視部20は充電容量通知[1]、[2]、[3]の値から蓄電部[1]127、[2]128、[3]129の容量が閾値[1](蓄電部がコントローラ102への電源供給開始が可能な容量を示す。)以上であるかを判断する(ステップS83)。ここで、全て蓄電部[1]127、[2]128、[3]129が閾値[1]以上の場合(判断YES)、蓄電電力切替制御部24が切替信号[1]により切替部[1]131をON(短絡)し、蓄電部[1]127からコントローラ102への電源供給を開始する(ステップS84)。蓄電部[1]127より3.3VEが供給される。一方、ステップS83において全て蓄電部[1]127、[2]128、[3]129が閾値[1]以上でなければ(判断NO)、本動作を終了する。
続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[2]によりREG[3]117、[5]119がイネーブル状態となり蓄電部[2]128、[3]129からコントローラ102への電源供給を開始する(ステップS85)。REG[3]117より1.8VE、REG[5]119より1.0VEが供給される。続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[2]を出力し、REG[2]116、[4]118がディセーブル状態となりREG[2]116、[4]118の出力を停止する(ステップS86)。さらに、電源切替制御部22はPON_PSU_N[2]をL→Hとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を停止する(ステップS87)。これによりコントローラ102への電源供給は蓄電部からのみとなる。さらに電源切替制御部22はPON_AC_NをL→Hとすることにより主電源部103はAC電源の供給を停止する(ステップS88)。これによりMFP100の電源供給は蓄電部からのみとなる。
したがって、上述した図14の実施の形態によれば、省エネモード時の変換効率がよいREG[3]117、REG[5]119を使用することで蓄電部からの消費電力を低減することができ、省エネモード状態をより長い間保てる。または少ない容量の二次電池を使用しコストダウンが可能になる。また、切替部での電力損失がなくなるので蓄電部からの消費電力が低減できる。
図15は、第3の実施の形態にかかる省エネモード状態からの復帰の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作はCPU10(制御部126)の各機能ブロックによって実行される。この制御動作における初期状態は通常状態である。図15において、まず、電源切替制御部22は、ASIC113から省エネ復帰要求(省エネ移行通知:H)がきたことを確認する(ステップS91)。ここで、省エネ復帰要求がきたことを確認すると(判断YES)、電源切替制御部22はPON_AC_NをH→Lとすることにより主電源部103はAC電源の供給を開始する(ステップS92)。続いて、電源切替制御部22は主電源部103からのPOK_AC_P:H→Lとなったか否かを判断する(ステップS93)。ここで、POK_AC_P:Lの場合(判断YES)、電源切替制御部22がPON_PSU_N[2]をH→Lとすることで電源切替部105がVE系電源(5VE)の供給を開始する(ステップS94)。一方、POK_AC_P:Hの場合(ステップS93、判断NO)、ステップS93に戻る。
続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[2]によりREG[2]116、[4]118がイネーブル状態となりREG[2]116、[4]118は電源供給を開始する(ステップS95)。さらに蓄電電力切替制御部24は切替信号[1]によりREG[3]117、[5]119がディセーブル状態となり蓄電部[2]128、[3]129からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS96)。続いて、蓄電電力切替制御部24は切替信号[1]により切替部[1]131をOFF(開放)し、蓄電部[1]127からコントローラ102への電源供給を停止する(ステップS97)。さらに電源切替制御部22はPON_PSU_N[1]をH→Lとすることで電源切替部105がV系電源(省エネ時供給を停止する電源:5V、24V)の供給を開始する(ステップS98)。
したがって、上記実施の形態によれば、主電源部103から蓄電部127,128,129へ電源供給を行う回路を有することにより、蓄電部127,128,129の充電容量が閾値以下となった場合、主電源部103の電力で蓄電部127,128,129の充電を行なうようにした。これにより、夜間や休日前など省エネモード状態が長く続く、また夜間など太陽電池へ光が供給されない状態が長く続くことが予想される場合、または太陽電池での電力供給が難しい/できない場合は蓄電部127,128,129の容量の回復が見込めないので主電源部103から蓄電部127,128,129を充電することにより蓄電池の容量を維持することができる。
また、蓄電部127,128,129の充電容量が閾値以上となった場合、通常状態でも蓄電部127,128,129から電源供給を可能とするようにした。これにより、蓄電部127,128,129の容量に余裕がある場合は通常時も蓄電部127,128,129から電源供給できる。よって、通常時のAC電源の消費電力を下げることができる。
また、省エネモード時においてある蓄電部の容量が閾値以上となった場合、別の蓄電部/主電源部103からの供給を停止し、再び元の蓄電部から電源供給するようにした。これにより、充電していた蓄電部からコントローラ102への供給が可能となった場合、元の蓄電部から供給できるのでAC電源の消費電力を低減することができる。
また、レギュレータを用い、その出力制御信号にしたがって蓄電部127,128,129からの電力供給/停止を行う。これにより、切替部での電力損失(たとえばFET、トランジスタでの)がなくなるので蓄電部127,128,129からの消費電力を提言することができる。
図16は、参考資料として提示する効率および電力損失と入力電圧との関係を示すグラフである。この図16のグラフに示されるように、電位差を熱に変換するシリーズレギュレータは当然であるがスイッチングレギュレータも入力電圧と出力電圧の電位差が大きいと電力損失が大きくなることがわかる。
ところで、本実施の形態で実行されるプログラムは、制御部126内のROM11に予め組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。本実施の形態で実行されるプログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。
また、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部(充電量監視部20、DC電圧生成制御部21、電源切替制御部22、充放電制御部23、蓄電電力切替制御部24)を含む制御部126によるモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部126を構成するCPU10(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がメモリ等の主記憶装置上にロードされ、充電量監視部20、DC電圧生成制御部21、電源切替制御部22、充放電制御部23、蓄電電力切替制御部24の各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。