JP2013062348A - プラズマ光源とプラズマ光発生方法 - Google Patents
プラズマ光源とプラズマ光発生方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013062348A JP2013062348A JP2011199272A JP2011199272A JP2013062348A JP 2013062348 A JP2013062348 A JP 2013062348A JP 2011199272 A JP2011199272 A JP 2011199272A JP 2011199272 A JP2011199272 A JP 2011199272A JP 2013062348 A JP2013062348 A JP 2013062348A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge
- plasma
- electrode
- electrodes
- coaxial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- X-Ray Techniques (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
【解決手段】2つの同軸状電極a内の中心電極bとガイド電極cとの間に発生した面状放電2を同軸状電極間の管状放電4に繋ぎ変える「繋ぎ変え時点」が、同軸状電極aに対する放電電圧による放電電流のピーク時点より前に設定されている。
【選択図】図1
Description
プラズマ光(EUV)はあらゆる物質に対し吸収率が高く、レンズ等の透過型光学系を利用することができないので、反射型光学系を用いることになる。またこの領域の光学系は非常に開発が困難で、限られた波長にしか反射特性を示さない。
この図に示すように、繋ぎ変え直前(A)には、各同軸状電極a内の中心電極bとガイド電極cとの間で面状放電2が行われ、繋ぎ変え直後(B)には、2つの同軸状電極a内の2つの中心電極b間で管状放電4が行われる必要がある。なおこの図で3はプラズマである。
前記同軸状電極は、単一の軸線上に延びる棒状の中心電極と、該中心電極を一定の間隔を隔てて囲む管状のガイド電極と、中心電極とガイド電極の末端部間に位置しその間を絶縁するリング状の絶縁体とからなり、
前記中心電極は、前記軸線上に位置し、かつそれぞれの先端部が互いに間隔を隔てて対向しており、
さらに、前記1対の中心電極の末端部に極性を反転させた放電電圧を印加して、中心電極とガイド電極の間にそれぞれ面状放電を発生させ、該面状放電により1対の中心電極間の中間位置に単一のプラズマを形成し、次いで前記面状放電を1対の中心電極間の管状放電に繋ぎ変えて前記プラズマを封じ込めるプラズマ封じ込み磁場を形成するプラズマ制御装置を備えるプラズマ光源であって、
前記繋ぎ変え時点は、前記放電電圧による放電電流のピーク時点より前に設定されている、ことを特徴とするプラズマ光源が提供される。
前記同軸状電極は、単一の軸線上に延びる棒状の中心電極と、該中心電極を一定の間隔を隔てて囲む管状のガイド電極と、中心電極とガイド電極の末端部間に位置しその間を絶縁するリング状の絶縁体とからなり、
前記中心電極を、前記軸線上に位置し、かつそれぞれの先端部を互いに間隔を隔てて対向させ、
前記1対の中心電極の末端部に極性を反転させた放電電圧を印加して、中心電極とガイド電極の間にそれぞれ面状放電を発生させ、該面状放電により1対の中心電極間の中間位置に単一のプラズマを形成し、次いで前記面状放電を1対の中心電極間の管状放電に繋ぎ変えて前記プラズマを封じ込めるプラズマ封じ込み磁場を形成するプラズマ光発生方法であって、
前記繋ぎ変え時点を、前記放電電圧による放電電流のピーク時点より前に設定する、ことを特徴とするプラズマ光発生方法が提供される。
従って、電流路の繋ぎ変えの安定性を高め、プラズマ光源の出力、安定性、信頼性を高めることができる。
この図において、本発明のプラズマ光源は、1対の同軸状電極10及び放電環境保持装置20を備える。
各同軸状電極10は、棒状の中心電極12、管状のガイド電極14及びリング状の絶縁体16からなる。
プラズマ媒体は、Xe,Sn,Li等のガスであることが好ましい。
また、ガイド電極14の形状は回転対称に限られず、例えば長方形でもよい。
なお、絶縁体16は、本実施形態では、軸線Z−Zに対して回転対称であるが、本発明はこの形状に限定されず、ガイド電極14が長方形のときは絶縁体16も長方形でもよい。
放電環境保持装置20は、例えば、真空チャンバー22、排気装置24、ガス供給系、温度調節器、及びプラズマ媒体供給装置により構成することができる。なお、真空チャンバーと排気装置は必須であるが、ガス供給系、温度調節器、及びプラズマ媒体供給装置は必須ではない。
プラズマ制御装置30は、1対の中心電極12の末端部に極性を反転させた放電電圧を印加して、中心電極12とガイド電極14の間にそれぞれ面状放電2を発生させ、面状放電2により1対の中心電極12間の中間位置に単一のプラズマ3を形成し、次いで面状放電2を1対の中心電極12間の管状放電4(図1参照)に繋ぎ変えてプラズマ3を封じ込める磁場を形成する機能を有する。
プラズマ3を形成する「中間位置」は、対称面1上に限定されず、中心電極12先端の中点以外の位置であってもよい。
負電圧源36は、放電用コンデンサ37bにエネルギを蓄積し、蓄積したエネルギを他方(図で右側)の中心電極12に接地電圧(0V)より低い負の放電電圧を印加する。
このギャップスイッチ38bの作動により、ギャップスイッチ38bが短絡し、放電用コンデンサ37bに充電された高電圧がそれぞれの同軸状電極10に印加される。
また、正電圧源34の放電用コンデンサ37bの一端が接地(アース)され、他端はガイド電極14より高い正(+)の高電圧に印加される。
また、負電圧源36の放電用コンデンサ37bの一端が接地(アース)され、他端はガイド電極14より低い負(−)の高電圧に印加される。
正電圧源34と負電圧源36の高電圧は、好ましくは10〜15kVの正電圧又は負電圧である。
本発明において、電圧印加時の電流波形は、周期Tのサイン波であり、その4分の1周期(T/4)は、0.5〜3μsであることが好ましく、1〜2μsであることが特に好ましい。
また、同軸状電極10の長さ、又は中心電極12の先端間距離により、繋ぎ変え時点を設定してもよい。
この図は、負電圧源36による同軸状電極10(図1の右側)における中心電極12とガイド電極14間の放電電圧(負極電圧)と放電電流(負極電流)を示している。
図3におけるパルス信号の出力(0μs)からギャップスイッチ38bの短絡までの時間は、およそ1μsである。
上述したように、電圧印加時の電流波形は、印加電圧V、浮遊インダクタンスL、放電用コンデンサ37bの静電容量C1、及び抵抗R1,R2及び残留抵抗Rによって決定されており、図3における電圧印加時の電流波形(負極電流)は、周期Tのサイン波であり、その4分の1周期(T/4)は、およそ1μsである。
この場合、放電電流のピーク時点は、中心電極12の電位(図で負極電圧)がほぼゼロから極性が反転するタイミングとなる。このタイミングで正負極(2つの同軸状電極10)から進展する放電電流2が衝突した場合、中心電極12間の電位差がほとんど無い状態となり、電流路の繋ぎ変えが生じにくいため、電流路の繋ぎ変え動作が安定しない。
ギャップスイッチ38bが短絡し、放電用コンデンサ37bに充電された高電圧が同軸状電極10へ印加された時点(図3の印加点)から、衝突タイミング(繋ぎ変え時点)までの時間は、例えば、同軸状電極10の長さ、又は中心電極12の先端間距離により、調節することができる。
従って、電流路の繋ぎ変えの安定性を高め、プラズマ光源の出力、安定性、信頼性を高めることができる。
10 同軸状電極、12 中心電極、14 ガイド電極、16 絶縁体、
20 放電環境保持装置、22 真空チャンバー、24 排気装置、
30 プラズマ制御装置、34 正電圧源、36 負電圧源、
37 高電圧蓄電装置、37a 高電圧電源、37b 放電用コンデンサ、
38 トリガスイッチ、38a 高電圧パルス発生器、
38b ギャップスイッチ、40 タイミング制御装置
Claims (4)
- 対向配置された1対の同軸状電極と、該同軸状電極内にプラズマ媒体を供給しかつプラズマ発生に適した温度及び圧力に保持する放電環境保持装置と、を備え、
前記同軸状電極は、単一の軸線上に延びる棒状の中心電極と、該中心電極を一定の間隔を隔てて囲む管状のガイド電極と、中心電極とガイド電極の末端部間に位置しその間を絶縁するリング状の絶縁体とからなり、
前記中心電極は、前記軸線上に位置し、かつそれぞれの先端部が互いに間隔を隔てて対向しており、
さらに、前記1対の中心電極の末端部に極性を反転させた放電電圧を印加して、中心電極とガイド電極の間にそれぞれ面状放電を発生させ、該面状放電により1対の中心電極間の中間位置に単一のプラズマを形成し、次いで前記面状放電を1対の中心電極間の管状放電に繋ぎ変えて前記プラズマを封じ込めるプラズマ封じ込み磁場を形成するプラズマ制御装置を備えるプラズマ光源であって、
前記繋ぎ変え時点は、前記放電電圧による放電電流のピーク時点より前に設定されている、ことを特徴とするプラズマ光源。 - 前記プラズマ制御装置は、
放電用コンデンサにエネルギを蓄積し、蓄積したエネルギを一方の中心電極に接地電圧より高い正の放電電圧で印加する正電圧源と、
放電用コンデンサにエネルギを蓄積し、蓄積したエネルギを他方の中心電極に接地電圧より低い負の放電電圧で印加する負電圧源と、
前記正電圧源と負電圧源の印加タイミングを制御するタイミング制御装置と、を有しており、
前記放電用コンデンサの静電容量と放電回路のインダクタンスにより、前記ピーク時点が設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ光源。 - 前記同軸状電極の長さ、又は前記中心電極の先端間距離により、前記繋ぎ変え時点が設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ光源。
- 対向配置された1対の同軸状電極と、該同軸状電極内にプラズマ媒体を供給しかつプラズマ発生に適した温度及び圧力に保持する放電環境保持装置と、を備え、
前記同軸状電極は、単一の軸線上に延びる棒状の中心電極と、該中心電極を一定の間隔を隔てて囲む管状のガイド電極と、中心電極とガイド電極の末端部間に位置しその間を絶縁するリング状の絶縁体とからなり、
前記中心電極を、前記軸線上に位置し、かつそれぞれの先端部を互いに間隔を隔てて対向させ、
前記1対の中心電極の末端部に極性を反転させた放電電圧を印加して、中心電極とガイド電極の間にそれぞれ面状放電を発生させ、該面状放電により1対の中心電極間の中間位置に単一のプラズマを形成し、次いで前記面状放電を1対の中心電極間の管状放電に繋ぎ変えて前記プラズマを封じ込めるプラズマ封じ込み磁場を形成するプラズマ光発生方法であって、
前記繋ぎ変え時点を、前記放電電圧による放電電流のピーク時点より前に設定する、ことを特徴とするプラズマ光発生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011199272A JP5754594B2 (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011199272A JP5754594B2 (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013062348A true JP2013062348A (ja) | 2013-04-04 |
JP5754594B2 JP5754594B2 (ja) | 2015-07-29 |
Family
ID=48186778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011199272A Expired - Fee Related JP5754594B2 (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5754594B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6134839A (ja) * | 1984-07-27 | 1986-02-19 | Hitachi Ltd | プラズマx線発生装置 |
JP2010147231A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Ihi Corp | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
JP2011054729A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Ihi Corp | プラズマ光源 |
US20120146511A1 (en) * | 2009-09-01 | 2012-06-14 | Ihi Corporation | Plasma light source |
JP2012119555A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Ihi Corp | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
-
2011
- 2011-09-13 JP JP2011199272A patent/JP5754594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6134839A (ja) * | 1984-07-27 | 1986-02-19 | Hitachi Ltd | プラズマx線発生装置 |
JP2010147231A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Ihi Corp | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
US20110248635A1 (en) * | 2008-12-18 | 2011-10-13 | Tokyo Institute Of Technology | Plasma light source and plasma light generation method |
JP2011054729A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Ihi Corp | プラズマ光源 |
US20120146511A1 (en) * | 2009-09-01 | 2012-06-14 | Ihi Corporation | Plasma light source |
JP2012119555A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Ihi Corp | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5754594B2 (ja) | 2015-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101431748B1 (ko) | 플라즈마 광원과 플라즈마 광의 발생 방법 | |
JP5921876B2 (ja) | 極端紫外光生成装置 | |
KR101370615B1 (ko) | 플라즈마 광원 시스템 | |
JP5921879B2 (ja) | ターゲット供給装置及び極端紫外光生成装置 | |
JP6039665B2 (ja) | 放電生成プラズマeuv源のための電源装置 | |
JP6086676B2 (ja) | 放射源 | |
US20130048878A1 (en) | Target supply unit | |
JP2013089634A (ja) | プラズマ光源 | |
US20130228709A1 (en) | Target supply device | |
JP5754594B2 (ja) | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 | |
JP5772424B2 (ja) | プラズマ光源 | |
JP5772423B2 (ja) | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 | |
JP5685910B2 (ja) | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 | |
JP6015149B2 (ja) | プラズマ光源 | |
JP5948810B2 (ja) | プラズマ光源 | |
JP5659543B2 (ja) | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 | |
JP5953735B2 (ja) | プラズマ光源 | |
JP5733687B2 (ja) | プラズマ光源の製造方法 | |
JP5621979B2 (ja) | プラズマ光源とプラズマ光発生方法 | |
JP6822098B2 (ja) | アブレーションの調整方法 | |
JP6834694B2 (ja) | プラズマ光源 | |
JP2006351435A (ja) | プラズマ発生装置 | |
KR101625081B1 (ko) | 펄스파워 공급유닛 및 이를 포함하는 펄스파워 공급장치 | |
JP5757112B2 (ja) | プラズマ光源の製造方法 | |
JP2019020615A (ja) | プラズマ光源システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150430 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150513 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5754594 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |