JP2013061206A - 放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高バックグラウンドでの微量放射能測定を実現するための放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法を提供する。
【解決手段】2台の放射線検出器と、2つの異なるゲート時間幅を備える同時計数回路と、2つの同時計数回路から同時計数値を導出する同時計数処理装置を備え、測定対象であるカスケードγ線が計測回路から見て同時に放射されるとみなすことができ、同時計数ゲート時間幅の長短に依らず同時計数値が一定であること、及び同時計数ゲート時間幅の長短で線形的に偶発同時計数が変動することを利用して、2つの同時計数回路における同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、2つの同時計数ゲート時間幅に基づき、2つの同時計数回路による2つの同時計数値を差分することで、2つの同時計数ゲート時間幅で得られた同時計数値に基づいて、偶発同時計数の寄与を抑制し、カスケードγ線による同時計数成分を抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線核種分析装置を用いて複数の放射線検出器から出力されるパルス信号から放射性核種を分析する際に、偶発同時計数を抑制する放射線核種分析装置及び偶発同時計数抑制方法に関する。
放射性核種分析装置では、放射性核種が放射する放射線エネルギーを計測し、その放射性核種を同定及び定量している。放射線エネルギー計測のためには、NaI(Tl)シンチレーション検出器、Ge(Li)半導体検出器等の汎用の放射線検出器を用いて放射線を電気信号に変換し、光電子増倍管、電荷有感型前置増幅器、パルス整形アンプ、台形フィルタを適用したDSP(Digital Signal Processor)及び多チャンネル波高分析装置等の汎用の放射線計測装置で放射線エネルギー分布を生成し、放射線エネルギー分析を実施している。
原子力施設、加速器もしくは放射性同位元素を使用する医療施設、研究用加速器施設及び宇宙環境は雰囲気線量率が非常に高いレベルになる状況及び箇所があり、非常に厳しい高バックグラウンド環境において測定対象の微量放射能計測が必要となる場合がある。
一例として、原子力プラント運転中の原子炉格納容器内において、原子炉格納容器内の線量率は原子力プラント運転中のみ存在する短半減期核種[N−16、N−13、F−18、O−19等]によって数mSv/hから数100mSv/hとなっており、定期検査時の配管内壁に付着した測定対象核種[Co−60、Co−58等]による数μSv/hから数mSv/h程度の線量率と比較して非常に高いことが知られている。
この環境下で測定対象核種を測定するため、測定対象核種がカスケードγ線を放射することを利用して、2台の放射線検出器と、同時計数方式と、エネルギー弁別方式を合わせたモニタリング方法がある(特許文献1)。しかし、同時計数方式を用いる場合、2つの光子が偶然に2つの検出器に入射する事象や1つの光子がある検出器で散乱してもう1つの検出器で検知される偶発同時計数事象が起こり、信号処理で誤計数が生じてしまう。偶発同時計数は一定の確率で起こるために高い雰囲気線量率では誤計数が多くなる。したがって、従来の同時計数装置では、原子力プラント等の高バックグラウンドでのカスケードγ線を放射する微量放射能測定はSN比が劣化し、測定が困難である。
偶発同時計数を抑制できれば、高バックグラウンドでのカスケードγ線同時計数法による微量放射能測定が可能となり、従来測定できなかった測定対象の定量化が実現できる。
特許文献2は、核医学診断装置に関する放射線計測技術において、同時計数回路を備えた核医学診断装置におけるγ線同時計数方式であって、被検体に投与した放射性薬剤の量に対応させて、同時計数回路のゲート時間窓の長さを変動させている。
特許文献3は、核医学診断装置に関する放射線計測技術で、3つの信号が入力される第1の同時計数回路と、上記3つの信号のうちの2つを異なる遅延時間で遅延させた後に3つの信号が入力される第2の同時計数回路とを有し、2つの同時計数回路の計数の差分を真の計数としている。
特開平8−101275号公報 特許4681487号公報 特許2629872号公報
高バックグラウンドでカスケードγ線を放射する微量放射能計測を実現するには、偶発同時計数を抑制する新しい手段が必要である。
特許文献1では、主検出器とゲート用検出器を備え、ゲート用検出器の信号をエネルギー弁別して所定エネルギーγ線のみのゲート信号を非同時計数回路に入力する。しかし、高バックグラウンドでの計測精度向上については言及されていない。
特許文献2では被検体に投与させる放射性薬剤の量によって同時計数回路のゲート時間窓の長さを変動させる。しかし特許文献1等の構成を原子力プラント等の高バックグラウンドで動作させるには、ゲート時間窓を短くすることが必須であり、したがって、特許文献2のようにゲート時間窓を変動させる構成では高バックグラウンドでカスケードγ線を放射する微量放射能計測の実現は困難である。
特許文献3では2つの同時計数回路の計数の差分を真の計数とすることで、偶発的なトリプルコインシデンスを除去し、真のトリプルコインシデンスのみを計数する。しかし特許文献3は核医学診断装置で使用される3チャンネル以上の多チャンネル放射線検出器にのみ適用可能な技術であり、2台の放射線検出器を用いた装置には適用不可である。また、2台の放射線検出器における偶発同時計数を回避する手段についても言及していない。したがって、特許文献3では高バックグラウンドでカスケードγ線を放射する微量放射能計測の実現は困難である。
偶発同時計数を抑制できれば、高バックグラウンドでのカスケードγ線同時計数法による微量放射能測定が可能となり、従来測定できなかった測定対象の定量化が実現できる。
本発明の目的は、上述する課題を解決する高バックグラウンドでのカスケードγ線同時計数法による微量放射能測定を実現するための放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法を提供することにある。
本発明は、特定の放射性核種から放射される複数の放射線から放射性核種を分析し、偶発同時計数を抑制して放射性核種から放射されるカスケードγ線による同時計数値を検出する放射線核種分析装置において、放射性核種の放射線を検出する複数の放射線検出器と、複数の放射線検出器からの出力を全て計数する互いに異なる同時計数ゲート時間幅を備える複数の同時計数回路と、同時計数回路の処理結果から同時計数値を導出する同時計数の処理回路を備え、複数の同時計数回路のうち少なくとも2つの同時計数回路における同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、同時計数ゲート時間幅に基づき、処理回路で2つの同時計数回路による2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、同時計数回路の出力をカウントするカウンタを設けたことを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、放射線検出器を3台以上とし、放射線検出器の出力の組合せを入力する同時計数回路を放射線検出器の後段に放射線検出器と同数だけ設けることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、測定対象の放射線核種からの放射線を対消滅γ線とすることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2を1000ns以下とすることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下とすることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で得られた同時計数値のいずれかを基準として、相対値として同時計数値の差分を行うことを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、放射線検出器として半導体であるSi、Ge、CdTe、GaAs、TlBr、HgI2及びCZTのいずれかを用いることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、放射線検出器としてγ線用のシンチレータとして用いられるNaI(Tl)、BGO、LaBr3(Ce)、LaCl3(Ce)、LSO(Ce)、YAG、LBO(Cu)、YAP(Ce)、GSO(Ce)、PWO、CeF2、LuAG(Pr)、LuAG(Ce)のいずれかを用いることを特徴とする。
また、放射線核種分析装置において、複数の同時計数回路をエネルギー弁別型同時計数回路から構成し、エネルギー弁別型同時計数回路の出力を放射線計数毎のγ線エネルギーを算出するエネルギー分析回路に入力し、複数のエネルギー弁別型同時計数回路のうち少なくとも2つのエネルギー弁別型同時計数回路における同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、エネルギー分析回路で生成した同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2におけるエネルギー分布によるγ線エネルギー情報に基づいて、処理回路によりすくなくとも2つのエネルギー弁別型同時計数回路による2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする。
さらに、放射線を検出した複数の放射線検出器から出力されるパルス信号から放射性核種を分析し、放射線の偶発同時計数を抑制してカスケードγ線による同時計数値を検出する放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、放射性核種の出力する複数の放射線を異なる同時計数ゲート時間幅で計数し、計数結果から同時計数値を導出し、少なくとも2つの同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、同時計数ゲート時間幅に基づき、2つのの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする。
さらに、放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、測定対象の放射線核種の放射線を対消滅γ線とすることを特徴とする。
さらに、放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2を1000ns以下とすることを特徴とする。
さらに、放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下にすることを特徴とする。
さらに、放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で得られた同時計数値のいずれかを基準として、相対値として同時計数値の差分を行うことを特徴とする。
さらに、放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で生成されたエネルギー分布によるγ線エネルギー情報に基づいて、2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする。
本発明は、上記のように特定の放射性核種から放射される複数の放射線から放射性核種を分析し、偶発同時計数を抑制して放射性核種から放射されるカスケードγ線による同時計数値を検出する放射線核種分析装置において、放射性核種の放射線を検出する複数の放射線検出器と、複数の放射線検出器からの出力を全て計数する互いに異なる同時計数ゲート時間幅を備える複数の同時計数回路と、同時計数回路の処理結果から同時計数値を導出する同時計数の処理回路を備え、複数の同時計数回路のうち少なくとも2つの同時計数回路における同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、同時計数ゲート時間幅に基づき、処理回路で2つの同時計数回路による2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することにより、同時計数ゲート時間幅の長い同時計数回路で偶発同時計数のみを計数することが可能であるため、2つの同時計数ゲート時間幅で得られた同時計数値に基づいて偶発同時計数の寄与を抑制し、カスケードγ線による同時計数成分を抽出することが可能となる。したがって原子力プラント等における高バックグラウンドでのカスケードγ線を放射する微量放射能計測を高精度で実現できる。
本発明の実施例1の放射線核種分析装置の構成を示すブロック図。 実施例1の同時計数回路3における信号を示すタイムチャート。 実施例1のゲート時間窓と同時計数の関係を示すグラフ。 実施例2のエネルギー弁別型放射線核種分析装置の構成を示すブロック図。 実施例2の同時計数後のエネルギースペクトルを示すグラフ。 実施例2の異なるゲート時間窓によるエネルギースペクトルを示すグラフ。
本発明は、発明者らが高バックグラウンドでの微量放射能を測定するための放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法について、原子力プラント等の高バックグラウンドであっても実現できる方法を種々検討して得た新たな知見に基づいてなされたものである。
この知見では、測定対象であるカスケードγ線が計測回路から見て同時に放射されるとみなすことができ、同時計数ゲート時間幅の長短に依らず同時計数値が一定であること、及び同時計数ゲート時間幅の長短で線形的に偶発同時計数が変動することを利用して、同時計数ゲート時間幅の短い同時計数回路でカスケードγ線による同時計数成分及び偶発同時計数をカウントし、同時計数ゲート時間幅の長い同時計数回路で偶発同時計数と比較してカスケードγ線による同時計数成分が相対的に無視でき、偶発同時計数のみを計数するとみなすことが可能であるため、2つの同時計数ゲート時間幅で得られた同時計数値に基づいて、偶発同時計数の寄与を抑制し、カスケードγ線による同時計数成分を抽出することが可能となる。したがって原子力プラント等における高バックグラウンドでのカスケードγ線を放射する微量放射能計測を実現できる。
以下、本発明に係る放射線計測装置及びその方法の好適な実施例を、図面を参照して、新たな知見の内容を具体的に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法を、図1から図3を用いて説明する。実施例1の放射線核種分析装置RAは放射線検出器1及び2、同時計数回路3及び4、カウンタ5及び6、処理回路7を備えている。放射線検出器1の出力は分岐されて同時計数回路3及び4に接続される。放射線検出器2の出力も分岐されて同時計数回路3及び4に接続される。同時計数回路3は放射線検出器1及び2と接続され、後段のカウンタ5に接続される。同時計数回路4は放射線検出器1及び2と接続され、後段のカウンタ6に接続される。処理回路7はカウンタ5及びカウンタ6と接続される。
放射線検出器1及び2は、放射性核種8から放射される放射線を検知する。放射性核種8はカスケードγ線9及び9’を同時に放射するものとする。放射線検出器1及び2は、放射性核種の定量分析及びエネルギー分析を実施する場合、シンチレーション検出器及び半導体検出器が一般的に使用される。カウンタ用検出器としては、上記検出器の他に有機シンチレーション検出器及びガス検出器が使用される。
ここで放射線検出器1及び2で使用される検出器の一例を挙げる。代表的なシンチレータとしてNaI(Tl)、BGO、GSO、LSO、YAP、LuAG(Pr)、LaCl3(Ce)、LaBr3(Ce)、CsI、PWO等がある。特に高計数率及び高線量率環境下で使用する場合は、発光減衰時間が短いシンチレータが必要で、100ns以下の発光減衰時間を有するシンチレータとしてLaBr3(Ce)、LaCl3(Ce)、LSO(Ce)、YAG、LBO(Cu)、YAP(Ce)、GSO(Ce)、PWO、CeF2、LuAG(Pr)、LuAG(Ce)等がある。また代表的な半導体素子としてSi、Ge、CdTe、GaAs、TlBr、HgI2及びCZT等がある。半導体ではないが同様の挙動を示すダイヤモンド検出器もある。
図2に同時計数回路3における信号処理を示す。同時計数回路3は連続する2つの入力が各々のゲート時間窓10の重なる範囲内であった場合に、後段にロジック信号を伝送するものである。ここで同時計数回路3において放射線検出器1及び2の信号入力により所定時間開放されるゲート時間窓10のゲート時間幅をδt1とする。
同時計数回路4も同様に、ゲート時間窓の時間幅δt2を有し、同様のロジックで同時計数をカウントする。本発明ではδt1及びδt2を異なる値に設定しており、本実施例1では簡単のためにδt1<δt2として説明する。
図3にゲート時間窓と同時計数の関係を示す。ここで偶発同時計数は2つの別由来のγ線が2つの放射線検出器に入射した場合の計数とすると、偶発同時計数NBGは計数率n及び測定時間tmの積で表される。ここでδtを同時計数回路3または4のゲート時間幅とし、放射線検出器1及び2の信号のうち同時計数回路に早く入力した信号をスタート信号とした場合に、ゲート開放時間は2×δtで表せる。そのゲート開放時間内に、放射線検出器1及び2のそれぞれの計数率φ1及びφ2が入力されるため、偶発同時計数NBGは次式で表せる。
Figure 2013061206
カスケードγ線の放射時間間隔は非常に短いために同時計数回路からみてほぼ同時に放射していると考えてよく、その発生頻度もすくないので、ゲート時間幅による計数値の変化はない。これより、偶発同時計数を抑制するにはできる限り小さいゲート時間窓を設定し、カスケードγ線による同時計数値と偶発同時計数によるSN比を最適化することが望ましい。
一方、ゲート時間窓を長く設定した場合には、カスケードγ線による同時計数が偶発同時計数と比較して相対的に少なくなり無視できるため、その計数値を偶発同時計数とみなすことが可能である。
カウンタ5及び6は所定の測定時間における同時計数回路3及び4における計数値を出力する。処理回路7では、カウンタ5及び6から入力された計数値に基づいて、偶発同時計数の低減処理を行う。ゲート時間幅δt1を有する同時計数回路3において、δt1をカスケードγ線による同時計数値及び偶発同時計数のSN比が最適となるゲート時間幅に設定する。また、ゲート時間幅δt2を有する同時計数回路3において、δt2をカスケードγ線による同時計数値及び偶発同時計数のSN比が最も悪くなるゲート時間幅に設定する。所定の測定時間においてδt1及びδt2で得られた計数値N1、Nはを式(2)及び(3)で表される。
N1=Ns+NBG1 ・・・・・・(2)
N2=Ns+NBG2 ・・・・・・(3)
N1は同時計数回路3で得られた同時計数値で、Nsはカスケードγ線による同時計数値、NBG1は偶発同時計数である。同様に、N2は同時計数回路4で得られた同時計数値で、Nsはカスケードγ線による同時計数値、NBG2は偶発同時計数である。これらN1、N2を規格化して比較するため、δt2で得られた同時計数値N2にδt1/δt2を乗ずる。これは偶発同時計数の割合が図3に示すようにゲート時間幅と比例関係にあるためである。
この処理によって得られた2つの同時計数値を差分した同時計数値Nは、式(4)に示すようにカスケードγ線による同時計数値Ns、δt1及びδt2で表現することが可能である。
N=N1−N2×δt1/δt2
=(Ns+NGB1)−(Ns+NGB2×δt1/δt2)
=(1−δt1/δt2)Ns+(NGB1−NGB2×δt1/δt2)
・・・・・・(4)
式(4)の第1項はカスケードγ線同時計数成分を表し、第2項は偶発同時計数成分を表し、最終的に0に収束する。したがって、式(4)からカスケードγ線による同時計数値Nsを抽出可能である。
以上のように、実施例1の放射線核種分析装置RAにおいて、放射線検出器1及び2、同時計数回路3及び4、カウンタ5及び6、処理回路7を効果的に適用することで、放射線核種分析装置の偶発同時計数抑制が実現でき、原子力プラント等の高バックグラウンドでの正確な微量放射能検出が実現できる。
本発明の他の実施例である実施例2の放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法について説明する。実施例2では同時計数による時刻情報に、γ線エネルギー情報を加えて効果的に偶発同時計数を抑制するものである。
図4にエネルギー弁別型の放射線核種分析装置RA2の構成図を示す。エネルギー弁別型同時計数回路12及び13は入力された電気信号の波高値レベル及び積分値レベルに基づいて、任意範囲の放射線エネルギーレベルを弁別可能な同時計数回路とする。
エネルギー分析回路14及び15は計数毎のγ線エネルギーを算出する回路であり、一般的にはマルチチャンネルアナライザが用いられている。処理回路16は時刻情報及びエネルギー情報を合わせて偶発同時計数の除去を行うアルゴリズムを導入し、出力する。
図5に同時計数後のエネルギースペクトルを示す。ここで測定対象とするγ線源はCo−60とし、1.17MeV及び1.33MeVのカスケードγ線を検出する構成とする。エネルギー弁別型同時計数回路12及び13で設定するエネルギー弁別領域17は上記2つのカスケードγ線による光電ピークの範囲内とする。
高バックグラウンド環境下では妨害核種20によるエネルギースペクトルが存在する。ここでは一例として、Co−60カスケードγ線のエネルギーと比較して高エネルギーレベル及び低エネルギーレベルに妨害核種20が存在するものとする。原子力プラントにおける高エネルギーのバックグラウンド成分として、6.13MeVのγ線を放射するN−16等がある。低エネルギーのバックグラウンド成分として、511keVのγ線を放射するN−13等がある。
エネルギー弁別型同時計数回路12及び13によってエネルギー弁別領域17の範囲外の計数に基づく同時計数は除去されるため、エネルギー弁別後スペクトル19はCo−60による同時計数成分を効果的に抽出可能である。
図6にエネルギー弁別型同時計数回路12及び13の異なるゲート時間幅δt1、δt2によるエネルギースペクトルを示す。高バックグラウンド環境下、特に妨害核種のγ線エネルギーが測定対象のγ線エネルギーより高い場合には、妨害核種によるコンプトン成分がエネルギー弁別領域17で計数されてしまうため、処理回路16に備えたアルゴリズムによる偶発同時計数低減が必要となる。ここでは一例として、測定対象をCo−60、妨害核種をN−16とする。
図6において、21はエネルギー分析回路14から出力されたゲート時間幅δt1に関するエネルギー分布である。また、22はエネルギー分析回路15から出力されたゲート時間幅δt2に関するエネルギー分布である。
バックグラウンドが強い環境(数10μSv/h以上)で微量放射能(数10nSv/h)を計測する場合、ゲート時間幅δt1を適用して得られたエネルギー分布(δt1)21だけではCo−60同時計数による光電ピークの判別が困難である。そこでゲート時間幅δt2で得られた偶発同時計数によるエネルギー分布(δt2)22を用いる。差分適用前のエネルギー分布23は、エネルギー分布(δt2)22をδt1/δt2で乗じたエネルギー分布とエネルギー分布(δt1)21の比較を示す。この2つの分布を差分すれば、差分適用後のエネルギー分布24を用いて、効果的にCo−60のカスケードγ線による同時計数成分の抽出が可能である。
実施例2を適用することで、同時計数回路による時刻情報と、エネルギー分析回路によるγ線エネルギー情報を合わせて、放射線核種分析装置において効果的な偶発同時計数抑制が実現できる。
本発明の他の実施例である実施例3の放射線核種分析装置及びその偶発同時計数抑制方法について説明する。
実施例3では、実施例1、実施例2における同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下にすることで、カスケードγ線による同時計数成分の抽出を最適化するものである。式(5)は統計誤差を示しており、同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下にすることで、式(4)で得られる同時計数値Nとσ(N)に基づいた相対標準誤差の劣化を1%以下に低減することができる。一例として、δt1=200ns、δt2=30μsと設定すれば良い。この方式を用いることで、効果的な偶発同時計数の低減が実現できる。
Figure 2013061206
上記した実施例1から実施例3を適切に組合せることで、高バックグラウンド環境下でのカスケードγ線による、最適な微量放射能計測が実現できる。
本発明は上記のように、測定対象であるカスケードγ線が計測回路から見て同時に放射されるとみなせるため同時計数ゲート時間幅の長短に依らず同時計数値が一定であること、及びゲート時間幅の長短で線形的に偶発同時計数が変動することを利用して、ゲート時間幅の短い同時計数回路でカスケードγ線による同時計数成分及び偶発同時計数をカウントし、ゲート時間幅の長い同時計数回路で偶発同時計数と比較してカスケードγ線による同時計数成分が相対的に無視でき偶発同時計数のみを計数することとすることが可能であるため、2つの同時計数ゲート時間幅で得られた同時計数値に基づいて偶発同時計数の寄与を抑制し、カスケードγ線による同時計数成分を抽出することが可能となる。したがって原子力プラント等における高バックグラウンドでのカスケードγ線を放射する微量放射能計測を高精度で実現できる。
また、放射線検出器を3台以上とし、放射線検出器の組合せに合わせた後段の計測回路を設けることで、多チャンネル化による検出効率の向上及び測定時間の短縮が可能である。
また、ゲート時間幅δt1及びδt2で生成されたエネルギー分布によるγ線エネルギー情報に基づいて2つのエネルギー弁別型同時計数回路による2つの同時計数値を差分することで、カスケードγ線のエネルギーと比較して十分高いエネルギー成分もしくは低いエネルギー成分による同時計数成分を除去可能である。したがって測定対象のγ線エネルギーに基づいた高精度の同時計数が実現できる。
また、測定対象の放射線を対消滅γ線とすることで、対消滅γ線は511keVのエネルギーを持ったγ線を180°方向に放射するので、偶発同時計数を抑制するための情報である時刻情報とエネルギー情報の他に、放射方向情報に基づいた偶発同時計数の抑制が実現できる。
また、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2を1000ns以下とすることで、高バックグラウンドでの偶発同時計数を効果的に抑制可能である。
また、同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下にすることで、δt2を持つ同時計数回路におけるカスケードγ線による同時計数値が偶発同時計数値と比較して無視できるので、効果的な偶発同時計数の抑制が実現できる。
また、同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で得られた同時計数値のいずれかを基準として、相対値として同時計数値の差分を行うことで、偶発同時計数による寄与を抑制した同時計数値の導出が実現できる。
さらに、放射線検出器として半導体であるSi、Ge、CdTe、GaAs、TlBr、HgI2及びCZTを用いることで、検出器部分の小型化及び多チャンネル化が容易に実現できる。
さらに、放射線検出器としてγ線用のシンチレータとして用いられるNaI(Tl)、BGO、LaBr3(Ce)、LaCl3(Ce)、LSO(Ce)、YAG、LBO(Cu)、YAP(Ce)、GSO(Ce)、PWO、CeF2、LuAG(Pr)、LuAG(Ce)等を用いることで、検出感度の向上及び多チャンネル化が容易に実現できる。
1、2…放射線検出器
3、4…同時計数回路
5、6…カウンタ
7、16…処理回路
8…放射性核種
9、9’…カスケードγ線
10…ゲート時間窓
12、13…エネルギー弁別型同時計数回路
14、15…エネルギー分析回路
17…エネルギー弁別領域
18…エネルギー弁別前スペクトル
19…エネルギー弁別後スペクトル
20…妨害核種
21…エネルギー分布(δt1)
22…エネルギー分布(δt2)
23…差分適用前の分布
24…差分適用後の分布
RA、RA2:放射線核種分析装置
δt1、δt2:ゲート時間幅

Claims (16)

  1. 特定の放射性核種から放射される複数の放射線から放射性核種を分析し、偶発同時計数を抑制して前記放射性核種から放射されるカスケードγ線による同時計数値を検出する放射線核種分析装置において、
    前記放射性核種の放射線を検出する複数の放射線検出器と、前記複数の放射線検出器からの出力を全て計数する互いに異なる同時計数ゲート時間幅を備える複数の同時計数回路と、該同時計数回路の処理結果から同時計数値を導出する同時計数の処理回路を備え、前記複数の同時計数回路のうち少なくとも2つの同時計数回路における同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、前記同時計数ゲート時間幅に基づき、前記処理回路で2つの同時計数回路による2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする放射線核種分析装置。
  2. 請求項1に記載の放射線核種分析装置において、前記同時計数回路の出力をカウントするカウンタを設けたことを特徴とする放射線核種分析装置。
  3. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記放射線検出器を3台以上とし、前記放射線検出器の出力の組合せを入力する前記同時計数回路を前記放射線検出器の後段に前記放射線検出器と同数だけ設けることを特徴とする放射線核種分析装置。
  4. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、測定対象の放射線核種からの放射線を対消滅γ線とすることを特徴とする放射線核種分析装置。
  5. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2を1000ns以下とすることを特徴とする放射線核種分析装置。
  6. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下とすることを特徴とする放射線核種分析装置。
  7. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で得られた同時計数値のいずれかを基準として、相対値として同時計数値の差分を行うことを特徴とする放射線核種分析装置。
  8. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記放射線検出器として半導体であるSi、Ge、CdTe、GaAs、TlBr、HgI2及びCZTのいずれかを用いることを特徴とする放射線核種分析装置。
  9. 請求項1又は2に記載された放射線核種分析装置において、前記放射線検出器としてγ線用のシンチレータとして用いられるNaI(Tl)、BGO、LaBr3(Ce)、LaCl3(Ce)、LSO(Ce)、YAG、LBO(Cu)、YAP(Ce)、GSO(Ce)、PWO、CeF2、LuAG(Pr)、LuAG(Ce)のいずれかを用いることを特徴とする放射線核種分析装置。
  10. 請求項1に記載された放射線核種分析装置において、前記複数の同時計数回路をエネルギー弁別型同時計数回路から構成し、前記エネルギー弁別型同時計数回路の出力を放射線計数毎のγ線エネルギーを算出するエネルギー分析回路に入力し、前記複数のエネルギー弁別型同時計数回路のうち少なくとも2つのエネルギー弁別型同時計数回路における前記同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、前記エネルギー分析回路で生成した前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2におけるエネルギー分布によるγ線エネルギー情報に基づいて、前記処理回路によりすくなくとも2つの前記エネルギー弁別型同時計数回路による2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする放射線核種分析装置。
  11. 放射線を検出した複数の放射線検出器から出力されるパルス信号から放射性核種を分析し、前記放射線の偶発同時計数を抑制してカスケードγ線による同時計数値を検出する放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、
    前記放射性核種の出力する複数の放射線を異なる同時計数ゲート時間幅で計数し、計数結果から同時計数値を導出し、少なくとも2つの前記同時計数ゲート時間幅をδt1及びδt2(δt1<δt2)とし、前記同時計数ゲート時間幅に基づき、2つのの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
  12. 請求項11に記載された放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、測定対象の前記放射線核種の放射線を対消滅γ線とすることを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
  13. 請求項11に記載された放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2を1000ns以下とすることを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
  14. 請求項11に記載された放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、前記同時計数ゲート時間幅の比δt1/δt2を1/150以下にすることを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
  15. 請求項11に記載された放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で得られた同時計数値のいずれかを基準として、相対値として同時計数値の差分を行うことを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
  16. 請求項11に記載された放射線核種の偶発同時計数抑制方法において、前記同時計数ゲート時間幅δt1及びδt2で生成されたエネルギー分布によるγ線エネルギー情報に基づいて、2つの同時計数値を差分してカスケードγ線による同時計数値を検出することを特徴とする放射線核種の偶発同時計数抑制方法。
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