JP2013055390A - X線平面検出器、x線平面検出器の動作方法およびx線平面検出システム - Google Patents

X線平面検出器、x線平面検出器の動作方法およびx線平面検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】画像データの転送におけるボトルネックの発生を抑制する。
【解決手段】X線平面検出器20の動作は、読出工程と送出工程とを備える。読出工程では、1つのゲートラインに所定の信号を与えて、そのゲートラインに対応する複数の31画素から画素値を読み出す行読出工程を、すべての前記ゲートラインに対して実行する。送出工程では、行読出工程で読み出された画素値を外部機器に送出する行送出工程をすべてのゲートラインに対して実行する。1回目の行読出工程で読み出された画素値(A1〜A6)は、画素値(B1〜B6)を読み出す2回目の行読出工程と並行して行われる行送出工程で通信部26によって外部機器に伝達される。その後、順次、行読出工程と行送出工程を並行して行っていく。
【選択図】図1

Description

実施形態は、X線平面検出器、X線平面検出器の動作方法およびX線平面検出システムに関する。
X線診断で用いられてきたX線フィルムに代わり、現像が不要で瞬時に高解像度のX線画像を見ることができるX線平面検出器(Flat Panel Detector。以下、「FPD」とも記す)が開発されている。このX線平面検出器が出力する画像情報は、デジタルデータであるため、コンピュータや通信ネットワークによる電子ファイルでのデータ保存、データ送信が可能となる。このため、医師と患者にとって有用な新しい医療システムのIT(情報技術)化が推進するものと考えられる。
このX線平面検出器を用いた画像データ転送システムは、たとえばX線発生器とX線平面検出器とX線コントローラとを有している。X線発生器は、X線を発生させて患者に照射する。X線検出器は、患者を通過したX線を検出して画像データに変換する。X線コントローラは、X線発生器で発生させるX線を制御する。X線発生器、X線平面検出器およびX線コントローラは、患者診察室内に設けられる。
また、医師診断室は、患者診察室とは別室に設けられる。医師診断室内には、X線平面検出器から転送された画像データを受信して表示などをする外部機器と、外部機器に接続されてX線コントローラを制御する制御装置が設けられる。
患者診察室内に設けられたX線平面検出器と、医師診断室内の外部機器とは、Ethernet(登録商標)、LANケーブル、光ファイバなどの有線または無線LANなどの無線による画像データ転送手段によって接続されている。X線平面検出器から出力される画像データは、この画像データ転送手段によって転送される。
X線平面検出器は、その内部に、撮影したX線を画像データへと変換するX線撮影部と、その画像データを蓄積する画像蓄積部と、蓄積された画像データを外部機器へと転送する画像転送部とを有している。この画像データ転送システムでは、まず、X線発生器により患者へ向けてX線を発生し、患者を通して入射したX線をX線平面検出器のX線撮影部によって撮影し、画像データへと変換する。次に、画像蓄積部にその画像データを蓄積し、更に、画像転送部によってその全(フル)画像データを外部機器へ転送する。全画像データが転送された外部機器によって、画像データが再構成されて、外部機器に画像が表示される。
特開2009−128023号公報
このような処理手順において、画像データは、X線平面検出器内部の画像蓄積部に一旦蓄積されるが、この画像データは一枚当たりの情報量が数ギガバイト〜数十ギガバイトと巨大なサイズとなる。このため、外部機器へ画像データを転送する際に、データ転送の流れが滞る所謂「ボトルネック」が発生する可能性がある。もしボトルネックが発生した場合は、X線撮影から外部機器にて撮影画像を閲覧するまでの間にタイムラグが生じてしまう。
本発明の実施の形態が解決しようとする課題は、X線平面検出システムにおいて、画像データの転送におけるボトルネックの発生を抑制することである。
上記課題を解決するため、一実施形態による二次元配列された受光素子と、前記受光素子の行に対応して設けられたゲートラインと、前記受光素子の列に対応して設けられたデータラインと、所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、前記画素値を外部機器に送出する通信部と、を有するX線平面検出器の動作方法は、1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出す行読出工程をすべての前記ゲートラインに対して実行する読出工程と、前記行読出工程で読み出された前記画素値を前記外部機器に送出する行送出工程をすべての前記ゲートラインに対して実行する送出工程と、を具備し、少なくとも1回の前記行送出工程は前記行読出工程に並行して実行されることを特徴とする。
また、一実施形態によるX線平面検出器は、二次元配列された受光素子と、前記受光素子の行に対応して設けられた複数のゲートラインと、前記受光素子の列に対応して設けられた複数のデータラインと、所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、前記画素値を前記外部機器に送出する通信部と、1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出させる行読出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、前記行読出動作で読み出された前記画素値を前記通信回路から前記外部機器に送出させる行送出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、少なくとも1回の前記行送出動作を前記行読出動作に並行して実行させる制御部と、を具備することを特徴とする。
また、一実施形態によるX線平面検出システムは、二次元配列された受光素子と、前記受光素子の行に対応して設けられた複数のゲートラインと、前記受光素子の列に対応して設けられた複数のデータラインと、所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、前記画素値を送出する通信回路と、1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出させる行読出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行し、前記行読出動作で読み出された前記画素値を前記通信回路から前記外部機器に送出させる行送出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、制御部と、を有し、少なくとも1回の前記行送出動作は前記行読出動作と並行して実行されるX線平面検出器と、前記通信回路から送出された前記画素値を伝達されて処理する外部機器と、前記X線平面検出器と前記外部機器との間に延びて前記画素値が流れる伝送経路と、を具備することを特徴とする。
第1実施形態によるX線平面検出器のブロック図である。 第1実施形態によるパネルの一部の回路図である。 第1実施形態によるX線平面検出器を用いたX線平面検出システムのブロック図である。 第1実施形態によるパネルからの画素値の読み取り方法のフローチャートである。 第1実施形態によるX線平面検出器の動作方法のフローチャートである。 第1実施形態によるX線平面検出器の一部の動作のタイミングチャートである。 第2実施形態によるX線平面検出器のパネルの模式的平面図である。 第2実施形態によるX線平面検出器の駆動方法のフローチャートである。 第2実施形態によるX線平面検出器の一部の動作のタイミングチャートである。
以下、いくつかの実施形態によるX線平面検出器を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図3は、第1実施形態によるX線平面検出器を用いたX線平面検出システムのブロック図である。
X線平面検出システム10は、X線平面検出器20と、X線発生器11と、X線コントローラ12と、外部機器13と、制御装置14と、を有している。このX線平面検出システム10は、患者室15および観察室16に分散して設置される。
患者室15には、X線平面検出器20と、X線発生器11と、X線コントローラ12とが配置される。観察室16には、外部機器13と、制御装置14とが配置される。
X線発生器11は、X線90を発生する。X線発生器11は、X線コントローラ12に制御される。X線コントローラ12は、制御装置14によって制御される。
X線平面検出器20は、X線発生器11が発生したX線90が入射する位置に配置される。X線発生器11とX線平面検出器20との間には、患者などの撮像対象物17を配置する空間が形成されている。X線発生器11が発生したX線90は、この空間に配置された撮像対象物17を透過してX線平面検出器20に入射する。X線平面検出器20は、撮像対象物17を透過するX線の強度分布を測定し、画像データとして出力する。
X線平面検出器20が出力する画像データは、外部機器13に転送される。外部機器13は、転送された画像データをディスプレーに表示したり、あるいは必要に応じて画像データを処理したりする。観察室16に居る医師などの医療関係者は、外部機器13に表示された画像あるいは画像データを処理した情報などを確認し、必要に応じて制御装置14を操作する。
患者室15内のX線検出器20と観察室16内の外部機器13との間には、伝送経路18が延びている。この伝送経路18は、たとえばEthernet(登録商標。IEEE 802.3系)、Wireless LAN(IEEE 802.11系など)、Bluetooth(IEEE 802.15.1)、USB 1.1/2.0/3.0、Wireless USB、DVI、HDMI、DisplayPort、GPIB(IEEE-488)、IEEE-1394、Fibre Channel、IrDA、RS-232C(ANSI/TIA/EIA-232-F)などを用いたものであって、デジタルデータを伝送できるものであればどのようなものでもよい。
制御装置14とX線コントローラ12との間には、通信経路28が延びている。制御装置14は、この通信経路28を介してX線コントローラ12に制御信号を伝達してX線コントローラ12を制御する。また、制御装置14とX線平面検出器20との間にも、通信経路19が延びている。X線平面検出器20は、この通信経路19を介して送られる制御信号によって制御装置14に制御される。
図1は、本実施形態によるX線平面検出器のブロック図である。図2は、本実施形態によるパネルの一部の回路図である。
X線平面検出器20は、パネル21と、ゲートライン制御部22と、画素読取整列部23と、データライン制御部24と、記憶部25と、通信部26と、中央制御部27とを有している。パネル21は、二次元配列された複数の画素31を有している。
画素31は、二次元に配列されている。それぞれの画素31は、X線90の入射によって電気信号を発生する素子を備えている。このX線90の入射によって電気信号を発生する素子とは、たとえば、フォトダイオード44およびこのフォトダイオード44に並列に接続されたコンデンサー45である。フォトダイオード44は、パネル21の表面に設けられてX線90の入射によって蛍光を発生する蛍光膜からの蛍光によって電荷を発生する。コンデンサー45はフォトダイオード44が発生した電荷を蓄積する。また、それぞれの画素31は、薄膜トランジスタ(TFT)などのスイッチング素子43を備えている。
パネル21は、画素31の行に対応して設けられた複数のゲートライン41を有している。また、パネル21は、画素31の列に対応して設けられた複数のデータライン42を有している。それぞれの画素31のスイッチング素子43は、ゲートライン41に接続されている。受光素子であるフォトダイオード44およびコンデンサー45は、スイッチング素子43を介してデータライン42に接続されている。
X線平面検出器20にX線90が入射すると、それぞれの画素31にX線の入射強度に応じた電荷が蓄積される。ゲートライン41に所定の信号が流れると、受光素子からデータライン42を介して電荷信号が出力される。この電荷信号は、それぞれの画素31の位置におけるX線の入射強度に対応した画素値を示している。ゲートライン41に流れる所定の信号とは、TFTであるスイッチング素子43のゲートを閉じるパルス状のON信号である。受光素子からデータライン42を介して出力された画素値は、画素読取整列部23によって読み出される。
中央制御部27は、ゲートライン制御部22およびデータライン制御部24を制御して、蓄積された電荷信号を同一のゲートライン41に接続された画素31毎に画素読取整列部23に出力する。パネル21から画素読取整列部23によって読み取られた画素値は、画素読取整列部23によって整列されて記憶部25に出力され、記憶部25に蓄積される。記憶部25に蓄積された画素値は、通信部26から外部機器13に伝送経路18を介して転送される。画素読取整列部23による画素値を読み取って記憶部25に蓄積する処理と、通信部26による外部機器13への画素値の通信転送処理とは、並列処理できるように構成されている。
画素31は、たとえば1000行×1000列に配列されているが、図1では6行×6列である場合、図2では4行×4列である場合を示している。図1中のA1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6、E1〜E6、F1〜F6のそれぞれは、画素31のアドレスを示している。図2では、縦方向に読取りライン、横方向にゲートラインが配列されているが、横方向に読取りライン、縦方向にゲートラインが配列されていてもよい。以下の説明は、図1に従って行う。
X線平面検出器20でX線撮影を行うと、一旦、X線平面検出器20の内部に画像データが蓄積される。この画像データは、一枚当たりの情報量が数ギガバイト〜数十ギガバイトと巨大なサイズとなる。このため、X線平面検出器20から外部機器13へ画像データ転送する時に、データ転送の流れが滞る、いわゆるボトルネックが発生する可能性がある。ボトルネックが発生した場合は、X線撮影からFPD外部機器にて撮影画像を閲覧及び、又は蓄積するまでの間にタイムラグが生ずる。
そこで、本実施形態では、X線平面検出器20と外部機器13との間の画像データ転送を、ゲートライン41毎の画素値読み取りと同期しながら行うことで、高速に画像データを転送する。
図4は、本実施形態によるパネルからの画素値の読み取り方法のフローチャートである。図4では、図2のように画素21が横6個×縦6個配列されている場合について示している。
パネル21からの画素値の読み取りを開始すると、画素31のスイッチング素子をONする信号をゲートライン41に順次与えていき、スイッチング素子のON信号が流れたゲートライン41に接続された画素31から、データライン42を介して、画素値が読み取られる(S1〜S12)。具体的には、まず、1番目のゲートライン41に流れる信号をONとし、他をOFFとする(S1)。これにより、1番目のゲートライン41に接続された画素値A1〜A6が、それぞれの画素31が接続されたデータライン42を介して読み取られる(S2)。次に、2番目のゲートライン41に流れる信号をONとし、他をOFFとする(S3)。これにより、2番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値B1〜B6が、それぞれの画素31が接続されたデータライン42を介して読み取られる(S4)。この動作を、すべてのゲートライン41に対して行うことによって、すべての画素31の画素値が読み取られる。
図5は、本実施形態によるX線平面検出器の動作方法のフローチャートである。図6は、本実施形態によるX線平面検出器の一部の動作のタイミングチャートである。
X線平面検出器20は、読出工程と送出工程とを行う。図5の左側の流れが読出工程(S21〜S26)を示し、右側の流れが送出工程(S31〜S36)を示している。画素値の読出工程と読み取られた画素値の外部機器13への送出工程とは、一部が並列に行われる。図5には、並列に行われる処理を破線で囲んで示した。
読出工程では、すべてのゲートライン41に対して行読出工程を実行する。行読出工程では、1つのゲートライン41に所定の信号を与えて、そのゲートライン41に対応する複数の受光素子から画素値が画素読取整列部23に読み出される。それぞれの行読出工程は順次実行される。すなわち、1つのゲートライン41に対して行読出工程が完了した後に、他のゲートライン41に対して行読出工程が実行される。
送出工程では、すべてのゲートライン41に対して行送出工程を実行する。行送出工程では、1回の行読出工程で読み出された画素値を外部機器13に送出する。それぞれの行送出工程は順次実行される。すなわち、1つのゲートライン41に対して行送出工程が完了した後に、他のゲートライン41に対して行送出工程が実行される。
1回目の行読出工程(S21)では、1番目のゲートライン41に流れる信号をONとし、他をOFFとして、1番目のゲートライン41に接続された画素値A1〜A6が、それぞれの画素31が接続されたデータライン42を介して読み取られる。つまり、この工程S21は、図6における工程S1および工程S2に対応している。1回目の行読出工程(S21)の完了により、1番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値A1〜A6は記憶部25に記憶された状態となる。
次に、2回目の行読出工程(S22)が行われる。2回目の行読出工程(S22)では、2番目のゲートライン41に流れる信号をONとし、他をOFFとして、2番目のゲートライン41に接続された画素値B1〜B6が、それぞれの画素31が接続されたデータライン42を介して読み取られる。つまり、この工程S22は、図6における工程S3および工程S4に対応している。2回目の行読出工程(S22)の完了により、2番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値B1〜B6は記憶部25に記憶された状態となる。
また、2回目の行読出工程(S22)と並行して、1回目の行転送工程(S31)が行われる。1回目の行転送工程(S31)では、通信部26は、1番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値A1〜A6を記憶部25から読み出して、伝送経路18を介して外部機器13に転送する。
2回目の行読出工程(S22)の後には、3回目の行読出工程(S23)が行われる。3回目の行読出工程(S23)では、3番目のゲートライン41に流れる信号をONとし、他をOFFとして、3番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値C1〜C6が、それぞれの画素31が接続されたデータライン42を介して読み取られる。つまり、この工程S23は、図6における工程S5および工程S46に対応している。3回目の行読出工程(S23)の完了により、3番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値C1〜C6は記憶部26に記憶された状態となる。
また、3回目の行読出工程(S23)と並行して、2回目の行転送工程(S32)が行われる。2回目の行転送工程(S32)では、通信部2は、2番目のゲートライン41に接続された画素31の画素値B1〜B6を記憶部25から読み出して、伝送経路18を介して外部機器13に転送する。
3回目の行読出工程(S23)の後には、4回目の行読出工程(S24)が行われる。4回目の行読出工程(S24)と並行して、3回目の行転送工程(S33)が行われる。その後、順次、5回目の行読出工程(S25)および4回目の行転送工程(S34)、6回目の行読出工程(S26)および5回目の行転送工程(S35)が行われる。6回目の行読出工程(S26)の後、すなわち全ての行読出工程が完了した後、6回目の行転送工程(S36)が行われる。
このように、1回目の行読出工程(S21)および最後の行転送工程(S36)を除き、i回目の行読出工程と(i−1)回目の行転送工程が並列処理される。その結果、転送工程と読出工程とが並列処理されている時間の総和分だけ、すべてのゲートライン41に対して読出工程を行った後に転送工程を開始する場合に比べて、画素値の外部機器13への転送の完了の時刻が速くなる。つまり、本実施形態によれば、パネル21からの画素値の読み出しの開始から画素値の外部機器13への転送の完了までの時間が短くなる。
たとえば、ここで、1つのゲートライン41に接続された画素31の1ライン分の画素値の読み出しに要する時間をTr、読み出された1ライン分の画素値の転送に要する時間をTtとする。この場合、読出に要する時間の総和はTrにゲートライン41の数nを乗じたnTrとなり、転送に要する時間の総和はTtにゲートライン41の数nを乗じたnTtとなる。
すべてのゲートライン41に対して読出工程を行った後に転送工程を開始する場合、読出開始から転送の完了までに要する時間は、(nTr+nTt)となる。この方式では、X線撮影完了から外部機器13へ転送するまでの間に、全画素値を読み取る時間nTrが存在することになる。この時間nTrは、X線平面検出器20側としては必要な時間だが、外部機器13側としては何の処理もしていない待機時間となる。
一方、本実施形態によれば、読出開始から転送の完了までに要する時間は、nTr+Ttとなり、すべてのゲートライン41に対して読出工程を行った後に転送工程を開始する場合に比べて(n−1)Ttだけ短くなる。本実施形態のように、1つのゲートライン41に接続された画素31の1ライン分の画素値の読出しに要する時間Trが、読み出された1ライン分の画素値の転送に要する時間Tt以上である場合には、読出工程と転送工程とを並列処理することにより、転送完了までに要する時間は(n−1)Ttだけ短くなる。この方式では、X線平面検出器20側に必要な読出工程に必要な時間nTrを確保したまま、外部機器13側としては何の処理もしていない待機時間が短くなる。
以上は、1つのゲートライン41に接続された画素31の1ライン分の画素値の読出しに要する時間Trが、読み出された1ライン分の画素値の転送に要する時間をTtよりも長い場合についての話である。逆に、TtがTrよりも長い場合には、読み出し作業が先に完了し、転送作業に順次遅れが生じてくる。しかし、この場合であっても、(n−1)回の読み出しの間、転送作業が行われる。その結果、読出開始から転送の完了までに要する時間は、すべてのゲートライン41に対して読出工程を行った後に転送工程を開始する場合に比べて(n−1)Trだけ短くなる。
このように、本実施形態によれば、X線平面検出システムにおいて、読出工程と転送工程とを並列処理することにより、画像データの転送におけるボトルネックの発生を抑制することができる。その結果、転送完了までに要する時間が短くなる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態によるX線平面検出器のパネルの模式的平面図である。
本実施形態によるX線平面検出器Xのパネル21において、画素31は、複数の行からなる複数のブロックに区分されている。図7において、ブロックを一点鎖線で囲んで示した。それぞれのブロックは、画素31が配列された画素領域の一つの閉じた領域である。
ゲートライン制御部22は複数のゲート制御素子51を有していて、同一のブロックの画素31に接続されたゲートライン41(図2参照)は同一のゲート制御素子51に接続されている。ゲートライン41の制御は、ゲート制御素子51単位、すなわちブロック単位で行われる。図7は、各ブロックのゲートライン41の数が3、すなわち、画素31が3行ごとにブロック化されていて、そのブロックが2つある場合を示している。
ゲートライン41の制御は、ブロック単位の影響を受ける。このため、本実施形態では、ゲートライン41へON信号を流す順番としては、下の4通りの組み合わせが有り得る。
a)(ライン1→ライン4)→(ライン2→ライン5)→(ライン3→ライン6)
b)(ライン4→ライン1)→(ライン5→ライン2)→(ライン6→ライン3)
c)(ライン3→ライン6)→(ライン2→ライン5)→(ライン1→ライン4)
d)(ライン6→ライン3)→(ライン5→ライン2)→(ライン4→ライン1)
ここで、ブロック単位での制御順を小括弧でくくって示した。以降ではaの組み合わせで説明するが、b〜dの場合でも考え方は同じである。
図8は、本実施形態によるX線平面検出器の駆動方法のフローチャートである。図9は、本実施形態によるX線平面検出器の一部の動作のタイミングチャートである。
本実施形態によるX線平面検出器の駆動方法は、第1実施形態と基本的に同じである。ただし、画素値の読取が、ゲートライン41の単純な並び順ではなく、ブロック単位で行われている点が異なる。
X線平面検出器20は、読取動作と転送動作とを行う。図8の左側の流れが読取動作(S41〜S46)を示し、右側の流れが転送動作(S51〜S56)を示している。画素値の読取動作と読み取られた画素値の外部機器13(図3参照)への転送動作とは、一部が並列に行われる。
なお、本実施形態の場合、外部機器13側で画素の並び替えを行う必要がある。並び替えを行わず、画像データ受信順で映像表示した場合、正しい画像にならない。外部機器13側での画素並び替えは、X線平面検出器20からの転送順と同じく、ライン1→ライン4→ライン2→ライン5→ライン3→ライン6、の順番で並び替えればよい。
本実施形態においても、1回目の読出工程(S41)および最後の転送工程(S56)を除き、i回目の読出工程と(i−1)回目の転送工程が並列処理される。その結果、転送工程と読出工程とが並列処理されている時間の総和分だけ、すべてのゲートラインに対して読出工程を行った後に転送工程を開始する場合に比べて、画素値の外部機器13への転送の完了の時刻が速くなる。つまり、本実施形態によれば、パネル21からの画素値の読み出しの開始から画素値の外部機器13への転送の完了までの時間が短くなる。
第1実施形態では1番目のゲートライン41に接続された画素31から順に読み出しているが、本実施形態のようにゲートライン41の並び順とは異なる順番で画素値を読み出した場合であっても同様に、読出工程と転送工程とを並列処理することによって転送完了までに要する時間が短くなる。たとえば6番目のゲートラインに接続された画素31から逆順に読み出した場合や、ゲートライン41の並び順とはことなる順番で画素値を読み出した場合であっても同様である。ただし、画素値の読出し順がゲートライン41の並び順と異なる場合には、外部機器13によって画素値の並べ替えをして表示などの処理を行う必要がある。
[他の実施形態]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…X線平面検出システム、11…X線発生器、12…X線コントローラ、13…外部機器、14…制御装置、15…患者室、16…観察室、17…撮像対象物、18…伝送経路、19…通信経路、20…X線平面検出器、21…パネル、22…ゲートライン制御部、23…画素読取整列部、24…データライン制御部、25…記憶部、26…通信部、27…中央制御部、28…通信経路、31…画素、41…ゲートライン、42…データライン、43…スイッチング素子、44…フォトダイオード、45…コンデンサー、51…ゲート制御素子、90…X線

Claims (5)

  1. 二次元配列された受光素子と、前記受光素子の行に対応して設けられたゲートラインと、前記受光素子の列に対応して設けられたデータラインと、所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、前記画素値を外部機器に送出する通信部と、を有するX線平面検出器の動作方法において、
    1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出す行読出工程をすべての前記ゲートラインに対して実行する読出工程と、
    前記行読出工程で読み出された前記画素値を前記外部機器に送出する行送出工程をすべての前記ゲートラインに対して実行する送出工程と、
    を具備し、少なくとも1回の前記行送出工程は前記行読出工程に並行して実行されることを特徴とするX線平面検出器の動作方法。
  2. 前記行の数をnとし、iを(n−1)以下の自然数としたときにi回目の前記行送出工程は(i+1)回目の前記行読出工程と並行して行われることを特徴とする請求項1に記載のX線平面検出器の動作方法。
  3. 前記ゲートラインはそれぞれ同数の前記ゲートラインが属する複数のブロックに区分されていて、
    (i+1)回目の前記行読出工程で前記画素値が読み出される前記ゲートラインが属する前記ブロックは、i回目の前記行読出工程で前記画素値が読み出された前記ゲートラインが属する前記ブロックとは異なることを特徴とする請求項2に記載のX線平面検出器の動作方法。
  4. 二次元配列された受光素子と、
    前記受光素子の行に対応して設けられた複数のゲートラインと、
    前記受光素子の列に対応して設けられた複数のデータラインと、
    所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、
    前記画素値を前記外部機器に送出する通信部と、
    1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出させる行読出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、前記行読出動作で読み出された前記画素値を前記通信回路から前記外部機器に送出させる行送出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、少なくとも1回の前記行送出動作を前記行読出動作に並行して実行させる制御部と、
    を具備することを特徴とするX線平面検出器。
  5. 二次元配列された受光素子と、前記受光素子の行に対応して設けられた複数のゲートラインと、前記受光素子の列に対応して設けられた複数のデータラインと、所定の信号が前記ゲートラインに流れたときにそのゲートラインに接続された前記受光素子から前記データラインを介して画素値を取得する画素信号読出部と、前記画素値を送出する通信回路と、1つの前記ゲートラインに前記所定の信号を与えてそのゲートラインに対応する複数の前記受光素子から前記画素値を読み出させる行読出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行し、前記行読出動作で読み出された前記画素値を前記通信回路から前記外部機器に送出させる行送出動作をすべての前記ゲートラインに対して実行する、制御部と、を有し、少なくとも1回の前記行送出動作は前記行読出動作と並行して実行されるX線平面検出器と、
    前記通信回路から送出された前記画素値を伝達されて処理する外部機器と、
    前記X線平面検出器と前記外部機器との間に延びて前記画素値が流れる伝送経路と、
    を具備することを特徴とするX線平面検出システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017217171A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 コニカミノルタ株式会社 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム

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