JP2013054170A - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱可能ユニットを画像形成装置に装着する際に、本体側駆動出力軸に大きな慣性力がかかっても破損することなく確実に着脱可能ユニットを受け止めることができる、駆動伝達装置及びこれを用いた画像形成装置を安価に提供する。
【解決手段】被駆動軸を有するプロセスカートリッジ60と、プロセスカートリッジに駆動力を伝達する本体側駆動出力軸281と、被駆動軸と出力軸を連結・分離する現像ユニットカップリング220及び本体側カップリング280と、出力軸に設けられた転がり軸受286と、転がり軸受を支持する駆動側板スラスト止め20を備えた駆動側板11とを有する駆動伝達装置において、駆動側板スラスト止めは、転がり軸受の外周の少なくとも一部に沿って延在する円筒部21と、円筒部から連続した、転がり軸受の底面を受容するための底部22とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動伝達装置及びこれを用いた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
近年、機械のメンテナンス性向上のためにプロセスカートリッジを画像形成装置に着脱可能に構成したり、ジャム処理のために給紙ユニットや定着ユニット等を画像形成装置に着脱可能に構成したりされており、またこれらの部品の着脱時に必要な力を低減するためにスライドレールなどの着脱抵抗低減部材が頻繁に使われている。プロセスカートリッジや定着ユニットなどの質量の大きいユニットを装置本体に装着する際には、これらユニットは大きな慣性力を有した状態で装置本体側とドッキングする。
より詳細には、これらユニットのカップリング部が本体側駆動出力軸に設けられた本体側カップリング部と係合することにより、ユニットは装置本体側とドッキングする。従って、慣性力による大きな力が本体側駆動出力軸の本体側カップリング部にかかってしまう。そして、本体側カップリング部にかかった慣性力は、本体側駆動出力軸の支持部材で受容されることになる。
本体側駆動出力軸の支持部材のスラスト止め部がこのような大きな慣性力を受け止める必要がなければ、支持部材として板金を用いることができる。具体的には、図8に示すように本体側駆動出力軸を支持するために板金を曲げてスラスト止め部を構成することで、安価且つ簡単にスラスト止めを行うことができる。
しかしながら、本体側駆動出力軸の支持部材が大きな慣性力を受け止める必要がある場合、板金の曲げ部により構成されたスラスト止め部は、スラスト方向の力に対して十分な剛性を有していないため、大きな慣性力により変形してしまい、ユニットを装置本体に正しく装着することができない恐れがある。
このため、大きな慣性力を受け止める必要がある個所には、アルミダイカスト製の本体側駆動出力軸用支持部材を用いたり、図9に示すようにフランジ付軸受を用いたりするなどして、大きな力に耐えられる構成を採ってきた。このような構成を用いる場合、板金からアルミダイカストに変更することによるコストアップや、ストレートタイプの軸受と比べて高価なフランジ付軸受を使うことによるコストアップが生じてしまっていた。
特許文献1は、被駆動軸を有する一方の駆動結合部と、ケージに保持された回転可能なボールを備えた他方の駆動結合部の駆動連結を開示しており、これらの駆動結合部の連結時にボールが回転することで、スラスト方向の力が受け流される。また、特許文献2には、プロセスカートリッジを装置本体に挿入する際、駆動結合部がスラスト方向に逃げることで力を受け流す技術が記載されている。
そこで、本発明は、着脱可能ユニットを画像形成装置に装着する際に、本体側駆動出力軸に大きな慣性力がかかっても破損することなく確実に着脱可能ユニットを受け止めることができる駆動伝達装置及びこれを用いた画像形成装置を安価に提供することを目的とする。
この課題を解決するため、本発明は、被駆動軸を有する着脱可能ユニットと、該着脱可能ユニットに駆動力を伝達する本体側駆動出力軸と、該被駆動軸と該本体側駆動出力軸を連結・分離する連結装置と、該本体側駆動出力軸に設けられた軸受部材と、該軸受部材を支持する軸受支持部を備えた側板とを有する駆動伝達装置において、前記軸受支持部は、前記軸受部材の外周の少なくとも一部に沿って延在する円筒部と、該円筒部から連続した、前記軸受部材の底面を受容するための底部とを有することを特徴とする。
本発明の駆動伝達装置によれば、軸受支持部は、軸受部材の外周の少なくとも一部に沿って延在する円筒部と、円筒部から連続した、軸受部材の底面を受容するための底部とを有するため、本体側駆動出力軸のラジアル方向の位置決めを確保することができ、また、着脱可能ユニットの装着時に本体側駆動出力軸が大きな慣性力を受けたとしても、慣性力を円筒部から連続した底部で受けることができる(スラスト方向の移動規制)。このようにして、別の部材を追加せずに安価な構成で高い剛性を有する駆動伝達装置及び画像形成装置が実現される。
本発明に係る中間転写タンデム型カラー画像形成装置の概略図である。 中間転写ユニット付近の構成を示す概略斜視図である。 本発明の駆動伝達装置を示す概略図である。 本体側駆動出力軸を装置本体に組み付ける際の概略断面図である。 本体側駆動出力軸を装置本体に組み付ける際の概略断面図である。 駆動側板に形成された駆動側板スラスト止めを示す概略図である。 駆動側板に形成された駆動側板スラスト止めの変形例を示す概略図である。 従来の板金曲げにより構成された駆動側板スラスト止めを示す図である。 従来の構成を有する駆動側板スラスト止めを示す図である。
以下では、本発明を適用した画像形成装置として、カラー電子写真方式のプリンタの実施形態について説明する。
図1は、中間転写タンデム型カラー画像形成装置の概略図である。
この画像形成装置100では、画像形成時に、4つの感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kを矢印方向(反時計方向)に回転駆動し、その表面を図示しない帯電器で均一に帯電した後、図示しない書き込みユニットによって入力される画像情報に応じた露光を行い、静電潜像を形成する。
そして、イエロー現像スリーブ210Yにより感光体ドラム110Y上の静電潜像にトナーを付着させてイエローのトナー像として現像し、マゼンタ現像スリーブ210Mにより感光体ドラム110M上の静電潜像にトナーを付着させてマゼンタのトナー像として現像し、シアン現像スリーブ210Cにより感光体ドラム110C上の静電潜像にトナーを付着させてシアンのトナー像として現像し、ブラック現像スリーブ210Kにより感光体ドラム110K上の静電潜像にトナーを付着させてブラックのトナー像として現像する。
このイエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、ブラックのトナー像は、感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kに当接して矢印方向に回転する中間転写ユニット400上に一次転写される。そして、中間転写ユニット400上に4色のトナー像を重ねる。これらの4色のトナー像は、装置本体下部に配置された給紙カセット(不図示)から搬送されてきてレジストローラ90でタイミングを合わせて搬送された用紙99に二次転写ローラ510において2次転写され、フルカラー画像が得られる。
次いで、用紙は定着ユニット700における定着ローラと加圧ローラのニップ部を通過することにより加熱され、それにより溶融されたトナー像が用紙に付着して、定着される。そして、用紙は、搬送ローラにより搬送されて、画像形成装置の排紙トレイに排出される。一方、画像形成後の感光体ドラム110Y,110M,110C,110K及び中間転写ユニット400は、不図示のクリーニング装置により、感光体ドラム及び中間転写ユニット上の残トナーをクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。
ここで、レジストローラ90、二次転写ローラ510及び定着ユニット700は、着脱可能ユニットである引き出しユニット50に保持されており、ジャム処理時等には引き出しユニット50を引き出すことにより、レジストローラ90、二次転写ローラ510及び定着ユニット700を一体的に装置本体100から引き出すことができるように構成されている。これらのユニットに対する駆動入力のために、引き出しユニット50側に駆動源が設けられる場合と、装置本体100側に駆動源が設けられる場合がある。装置本体100側に駆動源が設けられる場合は、引き出しユニット50を抜いた際に駆動分離を行う必要があるため、駆動を連結・分離するためのカップリングなどの駆動分離機構が設けられている。
図2は、中間転写ユニット400付近の構成を示す概略斜視図である。
中間転写ユニット400は、駆動ローラ410、従動ローラ420,430、これらローラに掛け回された中間転写ベルト450等からなっている。中間転写ベルト450は、駆動モータ460からの動力を受けた駆動ローラ410の回転によって図中矢印方向に駆動される。駆動ローラ410と従動ローラ420の間に挟まれた中間転写ベルト450の作像面451上には、感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kが並んでいる。ここでは4色の感光体ドラム110を備えた構成を示しているが、5色以上の感光体ドラムを備えた構成も可能である。
感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kには、これらを図中反時計回りに回転させるための駆動モータ470Y,470M,470C,470Kがそれぞれ連結している。また、現像スリーブ210Y,210M,210C,210Kの軸には、ギヤ284が設けられ、ギヤ284にはギヤ283が噛み合っており、ギヤ283には駆動モータ480Y,480M,480C,480Kの軸が噛み合っている。よって、駆動モータ480の回転は、減速機構を構成するギヤ284,283を介して現像スリーブ210に伝わり、現像スリーブ210は図中時計回りに回転する。
図1に示すように、感光体ドラム110Y,110M,110C,110K及び現像スリーブ210Y,210M,210C,210Kは、着脱可能ユニットであるプロセスカートリッジ60Y,60M,60C,60Kとして組み合わされた状態で装置本体100から一体的に引き出すことができるように構成されている。そして、図3の左図に示すように、プロセスカートリッジ60を装置本体100から引き出すと、本体側駆動出力軸281に設けられた本体側カップリング280と現像スリーブ210に設けられた現像ユニットカップリング220の連結が外れ、プロセスカートリッジ60は装置本体100から分離する。逆に、図3の右図に示すように、プロセスカートリッジ60を装置本体100に挿入すると、本体側カップリング280と現像ユニットカップリング220が嵌合し、プロセスカートリッジ60と装置本体100の駆動連結が行われる。
次に、図3を用いて、本発明の駆動伝達装置について詳細に説明する。
駆動伝達装置は、被駆動軸を有するプロセスカートリッジ(着脱可能ユニット)60、プロセスカートリッジ60に駆動力を伝達する本体側駆動出力軸281、被駆動軸と本体側駆動出力軸281を連結・分離する、被駆動軸に設けられた現像ユニットカップリング(連結装置)220及び本体側駆動出力軸281に設けられた本体側カップリング(連結装置)280、本体側駆動出力軸281に設けられた転がり軸受(軸受部材)286、転がり軸受286を支持する駆動側板スラスト止め(軸受支持部)20を備えた側板(駆動側板)11を有する。
図示のように、本体側駆動出力軸281は、装置本体100の正面側に位置する本体側板10と装置本体100の奥側に位置する駆動側板11とによる二点支持により、ラジアル方向に位置決めされている。本体側板10には、本体側板10と駆動側板11を支持してこれらの相対的な位置を規制するための支持部品12が設けられている。本体側板10によりラジアル方向の位置決めを行うことで公差の積み上がりの少ない構成が実現されるとともに、本体側板10及び駆動側板11による二点支持の構成とすることにより本体側駆動出力軸281の支持剛性を確保することができる。
現像ユニットカップリング220は現像スリーブ210の被駆動軸上に設けられており、本体側カップリング280は本体側駆動出力軸281上に設けられている。現像ユニットカップリング220の先端部には、本体側カップリング280に向かって軸方向に延在する爪部221が、2箇所(図示の個所と、これと正反対の箇所)に設けられている。一方、現像ユニットカップリング220に対向して位置する本体側カップリング280の先端部には、現像ユニットカップリング220に向かって軸方向に延在する爪部282が図中上下2箇所に設けられている。
そして、プロセスカートリッジ60の挿入に伴い現像ユニットカップリング220が図中右方向に移動すると、右図に示すように、現像ユニットカップリング220と本体側カップリング280は、爪部221と爪部282の係合により連結する。図示のように、現像スリーブ210の被駆動軸と本体側駆動出力軸281は同軸上に位置しており、プロセスカートリッジ60の挿入により、現像ユニットカップリング220と本体側カップリング280は確実に連結し、プロセスカートリッジ60の引き出しにより、カップリング220,280はスムーズに連結解除される。
このように、ギヤなどを介在させることなく、現像ユニットカップリング220と本体側カップリング280を同軸上で連結させ、現像スリーブ210が現像ユニットカップリング220を介して装置本体100側に直接駆動入力されることで、現像スリーブ210の回転にギヤの回転成分などの他の変動成分が加わることを回避することができる。また、この連結のために偏心や偏角を吸収可能なカップリングを用いると好ましい。
本体側駆動出力軸281には、図2に示される駆動モータ480がギヤ283,284を介して連結している。よって、駆動モータ480の回転がギヤ283,284を介して本体側駆動出力軸281に伝わり、本体側駆動出力軸281は回転するようになっている。これにより、本体側駆動出力軸281の本体側カップリング280に連結した現像ユニットカップリング220と現像スリーブ210も回転する。
また、本体側板スラスト止め13が、本体側板10において装置本体100の正面側に形成され、軸受支持部である駆動側板スラスト止め20が、駆動側板11において装置本体100の奥側に形成されている。そして、本体側板スラスト止め13と駆動側板スラスト止め20には、本体側駆動出力軸281に圧入された軸受部材である転がり軸受285,286が挟み込まれている。このように、本体側板スラスト止め13と駆動側板スラスト止め20に転がり軸受285,286を挟み込むことで、本体側駆動出力軸281のスラスト方向の位置規制を行っている。
従って、このように組み付けられた本体側駆動出力軸281は、本体側板スラスト止め13、駆動側板スラスト止め20及び本体側駆動出力軸281に圧入された転がり軸受285,286の作用により、スラスト方向に固定されている一方、ギヤ284からの駆動力を受けて転がり軸受285,286の作用によりスムーズに回転することができる。
軸受部材として転がり軸受を用いることで、本体側駆動出力軸と軸受部材が摺動するのを防ぎ、軸受部材での磨耗の発生を防ぐことができ、部品の耐久性の向上が図られる。
また、転がり軸受を用いる場合、転がり軸受の内輪を本体側駆動出力軸281に圧入するとよい。これにより、軸の回転開始時や停止時などに本体側駆動出力軸と転がり軸受の内輪の間に発生する微小すべりによるフレッティング磨耗等による異常磨耗を抑えることができ、部品の耐久性の向上が図られる。
また、図中右側に挿入された現像ユニットカップリング220と本体側カップリング280の連結の際に、本体側駆動出力軸281に図中右側の力が加えられても、駆動側板11において装置本体100の奥側に形成された駆動側板スラスト止め20によって、本体側駆動出力軸281及び転がり軸受286が受け止められる。よって、現像ユニットカップリング220と本体側カップリング280の正常な連結が行われる。
図4,5は、本体側駆動出力軸281を装置本体100に組み付ける際の概略断面図である。
図4の例では、転がり軸受286は本体側駆動出力軸281に圧入されている。左図に示すように、本体側駆動出力軸281を駆動側板11の駆動側板スラスト止め20に押し付けることで、右図に示すように、転がり軸受286が駆動側板スラスト止め20に嵌合し、本体側駆動出力軸281が組み付けられる。これにより、本体側駆動出力軸281がスラスト方向に位置規制される。
図5の例では、転がり軸受286は、本体側駆動出力軸281に圧入されておらず、駆動側板11の駆動側板スラスト止め20に予め固定配置されている。一方、本体側駆動出力軸281の先端には段部288が設けられている。そして、左図に示すように、本体側駆動出力軸281を駆動側板スラスト止め20に押し付けることで、右図に示すように、転がり軸受286が本体側駆動出力軸281の段部288に嵌合し、本体側駆動出力軸281が組み付けられる。これにより、本体側駆動出力軸281がスラスト方向に位置規制される。
ここで、図3を参照して、感光体ドラム110及び現像スリーブ210を備えたプロセスカートリッジ60を勢いよく装置本体100へ挿入する場合を考える。
プロセスカートリッジ60を装置本体100へ挿入する際、本体側カップリング280の爪部282と現像ユニットカップリング220の爪部221の位相・回転位置や、これらカップリングの軸心ずれ量によっては、爪部同士がかち合うなどして、プロセスカートリッジ60自体が有する慣性力及びプロセスカートリッジ60に加えられた挿入力が、本体側カップリング280に加えられることがある。本体側カップリング280に加わったこの力は、そのまま本体側駆動出力軸281に加わり、駆動側板11に設けられた駆動側板スラスト止め20が最終的にこの力を受け止めることになる。
このため、駆動側板スラスト止め20の剛性・強度が不十分であると、駆動側板スラスト止め20が破損し、本体側駆動出力軸281が、プロセスカートリッジ60から逃げるように装置奥側に移動してしまう。これにより、本体側カップリング280と現像ユニットカップリング220が正常に嵌合することができず、本体側駆動出力軸281からの駆動力が現像スリーブ210に伝達されなくなってしまう。
そこで、本発明では、安価に剛性・強度を確保することができる駆動側板スラスト止め20を発案した。
図6の左図は、本体側駆動出力軸281の挿入側である装置本体100の正面側から見た、駆動側板11に形成された駆動側板スラスト止め20を示す。図示のように、駆動側板スラスト止め20は、転がり軸受286の外周の全体に沿って延在する円筒部21と、円筒部21から連続した、転がり軸受286の底面を受容するための底部22とを有する。円筒部21と底部22は駆動側板11から連続しており、底部22には穴25が形成されている。円筒部21と底部22は、板金部材である駆動側板11をプレス加工することにより一体に形成することができる。
駆動側板スラスト止め20は金型を用いたプレス加工により形成することができる。例えば、先ず平坦な板金部材である駆動側板11に穴25を形成し、駆動側板11の裏面に円筒部21と底部22を形成するためのコップ状の受容部材を配置し、穴25と同軸にこれよりも大きい径を有する円柱部材を受容部材に対向して重ね、円柱部材を受容部材に向かってプレスすればよい。
円筒部21は、駆動側板11の平面と垂直に延在しており、本体側駆動出力軸281に圧入された転がり軸受286の外周面が円筒部21に嵌合するようになっている。これにより、本体側駆動出力軸281のラジアル方向の位置決めが行われる。同時に、転がり軸受286の底面が底部22に突き当たることにより、本体側駆動出力軸281のスラスト方向の移動規制も行うことができる。また、穴25が形成されているため、回転する本体側駆動出力軸281と駆動側板11の摩擦が生じることはない。
図6の右図は、装置本体100の裏面側から見た、駆動側板11に形成された駆動側板スラスト止め20の変形例を示す。
円筒部21を全周にわたって設けるように駆動側板スラスト止め20をプレス加工で形成する際、加工性の問題のために、円筒部21が奥側に向かって真っ直ぐに延在せず、先細るように(円錐状に)延在してしまうような場合は、図示のように切り欠き23を設けてもよい。切り欠き23を形成しておくことにより、駆動側板スラスト止め20をプレス加工する際の加工性が向上され、円筒部21を形成し易くなるからである。この例では、円筒部21の一部が切り欠かれていて、円筒部21の側壁が周方向において不連続になっている。
この駆動側板スラスト止め20の金型を用いたプレス加工の際には、例えば、先ず平坦な板金部材である駆動側板11に切り欠き23のための矩形状の開口部と丸い穴25を形成し、駆動側板11の裏面に円筒部21と底部22を形成するためのコップ状の受容部材を配置し、穴25と同軸にこれよりも大きい径を有する円柱部材を受容部材に対向して重ね、また円柱部材の円周が開口部に重なるようにして、円柱部材を受容部材に向かってプレスすればよい。
円筒部21の一部が切り欠かれた状態でも、本体側駆動出力軸281は、その大部分が駆動側板11の平面と垂直に延在した円筒部21の部分により保持されるため、本体側駆動出力軸281のラジアル方向の位置決めに影響はない。また、底部22によってスラスト方向に加わる力に対する駆動側板スラスト止め20の剛性を維持することができる。
図7は、装置本体100の裏面側から見た、駆動側板11に形成された駆動側板スラスト止め20の変形例を示す図である。
全周にわたって円筒部21を形成する程の剛性・強度は必要ないが、従来のような板金曲げによるスラスト止めでは十分な剛性・強度を確保できない場合は、図示のような円弧状支持部24を形成してもよい。軸受支持部である円弧状支持部24は、転がり軸受286の外周の一部に沿って延在する円弧状側壁部21と、該円弧状側壁部21と一体に形成された円弧状底部22とを有する。
このような円弧状支持部24を設けることにより、単純な直線状の板金曲げよるスラスト止めとは異なり、円弧状側壁部21が軸受の外周面(外輪)に当接し、同じく円弧状底部22が軸受の底面に当接するため、本体側駆動出力軸のラジアル方向の位置決めを確保しながら、高い剛性を有する円弧状底部22がスラスト方向に加わる大きい慣性力を受容することができる。これによれば、別の部材を追加せずに安価な構成で、着脱可能ユニット装着の際の大きい慣性力に対する駆動側板スラスト止め20の許容量を上げることができる。
この駆動側板スラスト止め20のプレス加工の際には、先ず平坦な板金部材である駆動側板11に円弧状支持部24のための円筒部21及び底部22の部分を除く開口部を形成し、駆動側板11の裏面に円筒部21と底部22を形成するためのコップ状の受容部材を配置し、円柱部材を受容部材に対向して重ねて、円柱部材を受容部材に向かってプレスすればよい。
図8は、従来の板金曲げにより構成された駆動側板スラスト止め70を示す。
駆動側板71には2つの縦長の開口部77が形成され、これらの間の駆動側板71は上下に分かれるように切断されている。そして上下の駆動側板71を2回折り曲げることにより、駆動側板スラスト止め70が形成されている。駆動側板スラスト止め70には、軸受73が嵌り、軸受73には本体側駆動出力軸75が挿入されている。しかしながら、このような板金曲げにより構成されたスラスト止め70は、その剛性・強度の点で十分ではなく、大きな力が加わった場合には破損する恐れがある。
図9も、従来の構成を有する駆動側板スラスト止め80を示す。
左図に示すスラスト止め80では、駆動側板81に形成された開口部にフランジ付玉軸受82が嵌合し、フランジ付玉軸受82には本体側駆動出力軸83が挿入されている。
右図に示すスラスト止め80では、アルミニウム製のブロック材などからなる駆動側板81に開口部が形成され、開口部周囲の駆動側板81には段部が削り出しにより形成されている。段部には軸受82が嵌合され、軸受82には本体側駆動出力軸83が挿入されている。しかしながら、これらのスラスト止め80の製造には比較的コストがかかる。
これに対して、本発明のように駆動側板スラスト止め20を構成することにより、図8に示すような板金曲げにより構成されたスラスト止めよりもスラスト方向の力に対するより高い強度を確保することができるとともに、図9に示すような高価なフランジ付玉軸受を用いたスラスト止めや、削り出しにより形成されたスラスト止めよりも安価に仕上げることができる。
本実施例では、感光体ドラム110及び現像スリーブ210を備えたプロセスカートリッジ60の着脱のための駆動伝達装置に関して説明したが、本発明の駆動伝達装置は他の着脱ユニットに対しても適用可能である。例えば、ユーザが操作する個所であって、重量・慣性力の大きい引き出しユニット50などの駆動伝達装置に適用すれば有効である。
また、本実施例は、ギヤなどの介在しない同軸上での駆動分離機構(カップリング機構)として説明したが、ギヤ噛み合いを用いた非同軸上での駆動分離機構にも有効である。
また、駆動側板スラスト止め20に突き当たる軸受として、転がり軸受に代えてすべり軸受を用いてもよい。しかし、好ましくは転がり軸受が使用され、これは本体側駆動出力軸281の摺動による磨耗を抑え、耐久性を向上させることができる。
また、本発明に係る画像形成装置100はこのような駆動伝達装置を備える。これにより、画像形成装置におけるジャム処理やメンテナンスの際の、ユニット着脱時の装置本体の破損が防止される。
20 駆動側板スラスト止め(軸受支持部)
21 円筒部
22 底部
60 プロセスカートリッジ(着脱可能ユニット)
100 画像形成装置
220 現像ユニットカップリング(連結装置)
280 本体側カップリング(連結装置)
281 本体側駆動出力軸
285,286 転がり軸受(軸受部材)
特開2009‐047270号公報 特開平11−126010号公報

Claims (8)

  1. 被駆動軸を有する着脱可能ユニットと、該着脱可能ユニットに駆動力を伝達する本体側駆動出力軸と、該被駆動軸と該本体側駆動出力軸を連結・分離する連結装置と、該本体側駆動出力軸に設けられた軸受部材と、該軸受部材を支持する軸受支持部を備えた側板とを有する駆動伝達装置において、
    前記軸受支持部は、前記軸受部材の外周の少なくとも一部に沿って延在する円筒部と、該円筒部から連続した、前記軸受部材の底面を受容するための底部とを有することを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記円筒部は、前記軸受部材の外周全体に沿って延在することを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 前記円筒部の一部が切り欠かれていて、前記円筒部の側壁が周方向において不連続になっていることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  4. 前記軸受支持部は、前記円筒部として前記軸受部材の外周の一部に沿って延在する円弧状側壁部と、前記底部として該円弧状側壁部と一体に形成された円弧状底部とを有することを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  5. 前記側板に形成された前記軸受支持部の前記円筒部及び前記底部は、板金部材をプレス加工することにより一体に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動伝達装置。
  6. 前記軸受部材は転がり軸受であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の駆動伝達装置。
  7. 前記転がり軸受の内輪は前記本体側駆動出力軸に圧入されていることを特徴とする請求項6に記載の駆動伝達装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の駆動伝達装置を用いた画像形成装置。
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