JP2013054003A - 蓄電池の交流インピーダンス測定方法と装置および寿命診断装置 - Google Patents

蓄電池の交流インピーダンス測定方法と装置および寿命診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来は直流インピーダンスを測定して電池の寿命を診断していたが、一部の電池は診断できなかった。また、測定に時間がかかるので、オンラインで診断することが難しかった。本発明は、簡単な装置で使用中に電池の交流インピーダンスを測定でき、寿命診断ができる装置を提供することを目的にする。
【解決手段】短時間電池の出力でコンデンサを充電し、この充電中におけるコンデンサ両端の電圧変化を測定し、ラプラス変換を用いて交流インピーダンスを演算するようにした。また、この交流インピーダンスから電池の寿命を診断するようにした。簡単な装置で、従来診断できなかった電池をも診断できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池の交流インピーダンスを測定する装置および測定した交流インピーダンスから蓄電池の寿命を診断する装置に関し、蓄電池の使用中に測定および診断を行うことができる蓄電池の交流インピーダンス測定方法と装置、および寿命診断装置に関するものである。
温度伝送器や温度マルチプレクサ、圧力伝送器等プロセス現場に設置されるフィールド機器には、配線を引き回すことが困難な場所に設置しなければならないものがある。このため、1次電池等の蓄電池を内蔵し、無線で測定値を送信するタイプのフィールド機器が用いられる。
蓄電池に蓄積される電力は有限なので、寿命が尽きる前に交換しなければならない。このため、定期的に寿命を診断することが行われている。図6に、蓄電池の寿命を診断する電池寿命診断装置の構成を示す。
図6において、10は寿命を診断する蓄電池であり、電池11および内部抵抗11aで表される。12、13はそれぞれ電流計、電圧計であり、蓄電池10の出力電流、出力電圧を測定する。電池11は、蓄電池10の起電力を表している。
14は蓄電池10によって電力が供給される負荷、15および17は抵抗、16および18はスイッチである。抵抗15とスイッチ16、抵抗17とスイッチ18はそれぞれ直列接続され、この直列回路は負荷14に並列に接続される。なお、19は負荷14の入力側から見た容量成分を表している。
スイッチ16をオン、スイッチ18をオフにしたときの電流計12と電圧計13の測定値をそれぞれI1、V1、スイッチ16をオフ、スイッチ18をオンにしたときの電流計12、電圧計13の測定値をそれぞれI2、V2とし、電池11の出力電圧をVO、内部抵抗11aの抵抗値をROとすると、下記(1)、(2)式が成立する。
VO=V1+RO×I1 ・・・・・・ (1)
VO=V2+RO×I2 ・・・・・・ (2)
この(1)、(2)式から、電池11の出力電圧VO、内部抵抗ROは下記(3)、(4)式で計算することができる。
VO=V1+I1×(V1−V2)/(I2−I1) ・・・・ (3)
RO=(V1−V2)/(I2−I1) ・・・・・・・・・・ (4)
なお、負荷14に流れる電流は、スイッチ16、18のオンオフに拘わらず、一定であるとする。
電池の寿命が近くなると、内部抵抗ROは増加し、出力電圧VOは低下する。定期的にスイッチ16、18をオンにして出力電圧VO、内部抵抗ROを測定することにより、残り寿命を推定することができる。
特許文献1には、蓄電池の寿命診断方法の発明が記載されている。この発明では、寿命を測定する蓄電池を10分間程度定電流放電させ、そのときの放電電圧の極小値を測定する。蓄電池の容量と放電電圧極小値との間には高い相関性があるので、この放電電圧極小値から蓄電池の寿命を診断することができる。
特許文献2には、ある程度劣化が進んだ蓄電池の寿命判定を行うことができる蓄電池寿命診断装置の発明が記載されている。特許文献2では、寿命を診断する蓄電池を定電流放電させ、放電後1〜1.5時間の電圧変化率を測定する。蓄電池の残存容量と電圧変化率との間には高い相関性があるので、この電圧変化率から蓄電池の寿命を診断することができる。
特許文献3には、Ni−Cd電池において、電池の劣化状態と交流インピーダンスとの間に相関があることが記載されている。また、虚数部の絶対値が実数部の絶対値の1/30以下となる周波数で交流インピーダンスを測定し、この交流インピーダンスの実数部の値を劣化状態検知に用いることも記載されている。
特開平8−313604号公報 特開平8−136629号公報 特開平8−43506号公報
しかしながら、このような蓄電池の寿命診断装置には、次のような課題があった。
図6の寿命診断装置は、蓄電池10の直流インピーダンスを測定することにより、寿命を診断しているが、塩化チオニール・リチウム電池等は寿命が尽きる寸前まで直流インピーダンスが一定なので、この装置では寿命を診断することができないという課題があった。
このような蓄電池はその交流インピーダンスを測定することにより寿命を診断することができるが、図6の装置ではコンデンサ19の容量のために、蓄電池10の交流インピーダンスを正確に測定することが困難であるという課題があった。
また、コンデンサ19の容量を小さくできたとしても、交流インピーダンスを測定するためには、蓄電池10の電源ラインに交流を重畳し、この交流の周波数を掃引しなければならないので、装置の規模が大きくなるという課題もあった。
特許文献1、特許文献2記載の寿命診断装置は、蓄電池を長時間(10分〜2時間程度)定電流放電させなければならないので、電池の使用中に寿命を診断することが困難であるという課題があった。
特許文献3には交流インピーダンスを測定して電池の劣化検知を行うことが記載されているが、周波数を変えて電池の交流インピーダンスを測定しなければならないので、装置が複雑になり、かつ電池の使用中に劣化検知を行うことが困難であるという課題があった。
本発明の目的は、極簡単な回路構成で、使用中に交流インピーダンスを測定することができる蓄電池の交流インピーダンス測定方法と装置およびこの交流インピーダンス測定装置を用いた蓄電池の寿命診断装置を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
負荷に電力を供給する蓄電池の交流インピーダンスを測定する、蓄電池の交流インピーダンス測定方法において、
前記蓄電池からコンデンサに電流を流す工程と、
前記コンデンサに電流を流しているときに、前記コンデンサの出力電圧の電圧変化を測定する工程と、
前記電圧変化から、前記蓄電池の交流インピーダンスを演算する工程と、
を具備したものである。負荷を動作させながら、交流インピーダンスを測定することができる。
請求項2記載の発明は、
負荷に電力を供給する蓄電池の交流インピーダンスを測定する、蓄電池の交流インピーダンス測定装置において、
コンデンサと、
前記負荷と前記コンデンサに電流を切り替えて流す切替スイッチと、
前記切替スイッチが前記コンデンサに電流を流しているときに、前記コンデンサの出力電圧の電圧変化を測定する電圧測定部と、
前記電圧測定部が測定した電圧変化に基づいて、前記蓄電池の交流インピーダンスを演算する演算部と、
を備えたものである。負荷を動作させながら、交流インピーダンスを測定することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記切替スイッチは、複数回に分けて前記コンデンサに電流を流すようにしたものである。コンデンサの出力電圧を高くできるので、高精度で測定することができる。
請求項4記載の発明は、請求項2若しくは請求項3に記載の発明において、
前記電圧測定部は、前記コンデンサの電圧変化を測定する前あるいは測定した後に、前記蓄電池の開放電圧を測定するようにしたものである。使用中に開放電圧が変化する蓄電池であっても、正確に交流インピーダンスを測定できる。
請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求項4いずれかに記載の発明において、
前記演算部は、ラプラス変換を用いて前記蓄電池の交流インピーダンスを演算するようにしたものである。簡単な演算で交流インピーダンスを求めることができる。
請求項6記載の発明は、
請求項2乃至請求項5いずれかに記載の蓄電池の交流インピーダンス測定装置と、
前記蓄電池の交流インピーダンス測定装置が測定した交流インピーダンスに基づいて、前記蓄電池の寿命を診断する寿命診断部と、
を具備したものである。直流インピーダンス測定では診断が困難な蓄電池でも、寿命を診断することができる。
本発明によれば以下のような効果がある。
請求項1、2、3,4,および5の発明によれば、短時間蓄電池の出力でコンデンサを充電し、このコンデンサの出力電圧変化を測定して、この測定値から電池の交流インピーダンスを演算するようにした。
簡単な構成で電池の交流インピーダンスを測定することができるという効果がある。また、コンデンサを充電する時間は短時間なので、負荷へ電力を供給中に、オンラインで測定することができるという効果もある。なお、電池の交流インピーダンスを測定することにより、寿命測定だけでなく、電池内部の電気化学的状態を推定する手がかりを得ることができる。
また、この交流インピーダンスから、電池の寿命を診断するようにした。簡単な構成で、かつオンラインで測定することができるので、電池駆動のフィールド機器等、動作を停止することが許されない機器に用いると、特に効果が大きい。
本発明の一実施例を示した構成図である。 図1の装置の動作を示したフローチャートである。 測定例を示す特性図である。 交流インピーダンス演算を説明するための等価回路である。 本発明の他の実施例を示す特性図である。 従来の寿命診断装置の構成図である。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る蓄電池の寿命診断装置の一実施例を示した構成図である。なお、図6と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。なお、蓄電池には、充電できない1次電池、充電が可能な2次電池、および電荷を蓄積するコンデンサを含むものとする。
図1において、20は切替スイッチであり、その共通端子Cは蓄電池10の出力端子に接続される。21は抵抗であり、その一端は切替スイッチ20の端子Bに接続される。22はオンオフスイッチであり、その一端は抵抗21の他端に接続される。23はコンデンサであり、その一端はオンオフスイッチ22の他端に接続され、他端は共通電位点に接続される。
24は電圧測定部であり、抵抗21とオンオフスイッチ22の接続点の電圧が入力される。電圧測定部24は、一定周期で入力された電圧を測定し、その結果を保存し、要求に応じて測定結果を外部に出力する。25は演算部であり、電圧測定部24が測定した電圧が入力され、この電圧から蓄電池10の交流インピーダンスを演算して出力する。26は寿命診断部であり、演算部25が演算した交流インピーダンスが入力される。寿命診断部26は、入力された交流インピーダンスから、蓄電池10の寿命を診断する。
27は負荷部であり、負荷14およびこの負荷14に並列接続されたコンデンサ28で構成される。負荷14とコンデンサ28の並列回路の一端は切替スイッチ20の端子Aに接続され、他端は共通電位点に接続される。
なお、蓄電池10の交流インピーダンスのみを測定して、寿命診断を行わないときは、寿命診断部26は省略できる。
次に、図2に基づいてこの実施例の動作を説明する。図2は図1実施例の動作を説明するフローチャートである。なお、通常動作時は切替スイッチ20の共通端子Cは端子Aに接続される。蓄電池10から負荷14に電力が供給され、またコンデンサ28は蓄電池10によって充電される。
図2において、工程(P2−1)でオンオフスイッチ22をオフにし、工程(P2−2)で切替スイッチ20の共通端子Cを端子Bに接続する。負荷14は蓄電池10から切り離されるが、コンデンサ28から電力が供給される。
次に、工程(P2−3)で、電圧測定部24を用いて電圧を測定する。蓄電池10の出力電圧は切替スイッチ20を経由して電圧測定部24に入力される。コンデンサ23はオンオフスイッチ22によって切り離され、また負荷部27とも切り離されているので、電圧測定部24は、蓄電池10の開放電圧を測定する。
開放電圧を測定すると、工程(P2−4)でオンオフスイッチ22をオンにする。コンデンサ23は抵抗21を介して蓄電池10に接続され、充電される。
そして、工程(P2−5)で、電圧測定部24を用いて、一定周期(例えば1μ秒)でコンデンサ23の両端電圧、すなわち出力電圧を測定する。コンデンサ23は蓄電池10によって充電されるので、電圧測定部24はその過渡応答を測定する。
所定時間(例えば0.1m秒)過渡応答を測定すると、工程(P2−6)で切替スイッチ20の共通端子Cを端子Aに接続する。負荷14は蓄電池10から電力が供給され、コンデンサ28は再び充電される。
次に、工程(P2−7)で、工程(P2−3)で測定した開放電圧、および工程(P2−5)で測定した過渡応答データから、演算部25を用いて蓄電池10の交流インピーダンスを演算し、工程(P2−8)で演算した交流インピーダンスから、蓄電池10の寿命を診断する。
開放電圧および過渡応答電圧を測定する間は、蓄電池10を負荷14から切り離さなければならないが、この時間は0.1m秒程度と短いので、負荷14にはコンデンサ28から電力を供給することができる。このため、負荷14に電力を供給して動作させながら、蓄電池10の交流インピーダンスを測定し、かつその寿命を診断することができる。
なお、図2ではコンデンサ23の出力電圧を測定する前に蓄電池10の開放電圧を測定するようにしたが、コンデンサ23の出力電圧を測定した後で、開放電圧を測定するようにしてもよい。
図3(A)に、切替スイッチ20の共通端子Cを端子Bに接続し、かつオンオフスイッチ22をオンにしたときの、コンデンサ23の出力電圧(両端電圧)の変化の一例を示す。なお、横軸は時間、縦軸は電圧である。コンデンサ23の出力電圧は徐々に増加し、やがて飽和する。
コンデンサ23に幅Tの矩形状パルス波を印加すると、その出力電圧Vc(T)は下記(5)式で表される。なお、コンデンサ23の容量値をC、流入する電流をi(t)とする。
Figure 2013054003
すなわち、コンデンサ23は流入した電流を積分し、その出力電圧は流入する電流の積分値に比例する。矩形波状のパルス波には多くの周波数成分が含まれているので、コンデンサ23に流入する電流は、各周波数成分に応じた蓄電池10の出力インピーダンスによって決定される。このため、一度の測定で、多数の周波数の交流インピーダンスを測定することができる。図3(B)に、このようにして測定した蓄電池10の交流インピーダンスの測定例を示す。横軸は周波数、縦軸は任意の値である。
コンデンサ23の出力電圧が飽和するまでの時間は、蓄電池10の出力インピーダンスと抵抗21の合成抵抗と、コンデンサ23の積で決まる時定数程度になる。合成抵抗の抵抗値を1kΩ、コンデンサ23の容量を0.1μFとすると、時定数は0.1m秒となるので、この程度の時間、コンデンサ23の出力電圧を測定すればよい。なお、抵抗21は波形整形のために用いられるものであり、なくてもよい。
次に、図4に基づいて交流インピーダンスを演算する手順について説明する。図4は、図1において、オンオフスイッチ22をオンにしたときの等価回路である。
図4において、30は電池であり、図1の電池11に対応する。31は蓄電池10の交流インピーダンスであり、Zo(s)の値を有している。32はスイッチであり、切替スイッチ20に対応する。33はコンデンサであり、コンデンサ23に対応する。電池30、交流インピーダンス31、スイッチ32、コンデンサ33は、直列に接続される。また、コンデンサ33の交流インピーダンスをZc(s)とする。
なお、蓄電池10の交流インピーダンスZo(s)、コンデンサ33の交流インピーダンスZc(s)はいずれもラプラス変換されたものを扱うので、変数sの関数として表現している。
電池30の開放電圧(無負荷の時の、電池30の電圧)をVo(s)、スイッチ32をオンにしたときに回路に流れる電流をi(s)、コンデンサ33の出力電圧をVc(s)とすると、下記(6)、(7)式が成立する。電流i(s)は電池30の交流インピーダンスZo(s)を反映した値で変化するので、コンデンサ33の出力電圧Vc(s)は、Zo(s)を反映した速度で上昇する。
Figure 2013054003
前記(6)、(7)式からi(s)を消去して整理すると、電池30の交流インピーダンスZo(s)は、下記(8)式で表される。
Figure 2013054003
図4では、スイッチ32をオンにして電池30をコンデンサ33に接続するので、開放電圧Vo(s)はステップ関数と考えることができる。従って、Vo(s)=Vo/sになる。なお、Voは電池30の直流における開放電圧である。また、Zc(s)はコンデンサ33の交流インピーダンスなので、コンデンサ33の容量をCとすると、そのラプラス変換関数は1/(Cs)になる。
これらを前記(8)式に代入すると、交流インピーダンスZo(s)は下記(9)式になる。
Figure 2013054003
すなわち、図1において、コンデンサ23を蓄電池10に接続したときの、コンデンサ23の両端電圧の時系列データを表す関数Vc(t)のラプラス変換関数Vc(s)を求め、このVc(s)を前記(9)式に代入することにより、蓄電池10の交流インピーダンスを演算することができる。Vo(s)には多くの周波数成分が含まれているので、sをjω(jは純虚数、ωは角周波数)に置き換えることにより、各周波数におけるインピーダンスを演算することができる。
なお、開放電圧Vo(s)をステップ関数とすると、開放電圧はその直流電圧のみを測定すればよい。また、寿命によって直流電圧が変化しないときは、予め開放電圧を保存しておくことにより、その測定を省略することができる。この場合、図1のオンオフスイッチ22、および図2フローチャートの工程(P2−1)、(P2−3)(P2−4)は不要になる。
図3(B)に示すように、周波数が高くなると交流インピーダンスが増加するような特性を有する電池では、コンデンサ33両端の電圧が小さいために、正確な測定ができない場合がある。
また、交流インピーダンスZo(s)をより高周波成分まで測定するためには、スイッチ32のオン時間を短くしなければならないが、そうするとコンデンサ33の両端電圧が小さくなり、正確な測定が困難になる場合もある。
このような場合のスイッチ32の駆動手法を図5に示す。図5において、(A)はスイッチ32の状態、(B)はコンデンサ33の出力電圧の変化を表した図である。この実施例では、(A)に示すようにスイッチ32を短時間オンにする動作を繰り返す。このようにすると、(B)に示すように、コンデンサ33の両端電圧は、スイッチ32がオンする毎に増加するので、必要な電圧を得ることができる。
スイッチ32を長時間オンにすると、負荷14に供給する電力をコンデンサ28で賄うことができなくなり、負荷14の動作が停止する。また、Vo(s)の高周波成分が小さくなる。このため、短時間スイッチ32をオンにする動作を繰り返すことにより、交流インピーダンスを演算するために必要な電圧および周波数成分を得るようにする。
次に、蓄電池の寿命診断について説明する。特許文献3に記載されているように、Ni−Cd電池では特定周波数範囲の交流インピーダンスの実数成分の値と電池の劣化の程度との間には相関関係があることが知られている。また、電池は電気化学的作用によって起電力を発生するものなので、Ni−Cd電池以外の電池であっても、寿命と交流インピーダンスとの間には相関関係があることが推定できる。
従って、電池の交流インピーダンスを測定することにより、電池の寿命を診断することができる。例えば、劣化して残り寿命が少なくなった電池の交流インピーダンスを予め測定しておき、測定した交流インピーダンスと予め測定しておいた交流インピーダンスとを比較することにより、電池の寿命を診断することができる。
なお、この交流インピーダンス測定装置および寿命診断装置は、充電ができない1次電池、充電できる2次電池の双方に用いることができる。
また、電池だけでなく、コンデンサの寿命診断に用いることができる。コンデンサは、劣化すると等価直列抵抗(ESR)が低下することが知られている。本発明により等価直列抵抗の交流成分(交流インピーダンス)の変化を測定することにより、コンデンサの寿命を診断することができる。
10 蓄電池
11、30 電池
14 負荷
20 切替スイッチ
21 抵抗
22 オンオフスイッチ
23、28、33 コンデンサ
24 電圧測定部
25 演算部
26 寿命診断部
27 負荷部
31 交流インピーダンス
32 スイッチ

Claims (6)

  1. 負荷に電力を供給する蓄電池の交流インピーダンスを測定する、蓄電池の交流インピーダンス測定方法において、
    前記蓄電池からコンデンサに電流を流す工程と、
    前記コンデンサに電流を流しているときに、前記コンデンサの出力電圧の電圧変化を測定する工程と、
    前記電圧変化から、前記蓄電池の交流インピーダンスを演算する工程と、
    を具備したことを特徴とする蓄電池の交流インピーダンス測定方法。
  2. 負荷に電力を供給する蓄電池の交流インピーダンスを測定する、蓄電池の交流インピーダンス測定装置において、
    コンデンサと、
    前記負荷と前記コンデンサに電流を切り替えて流す切替スイッチと、
    前記切替スイッチが前記コンデンサに電流を流しているときに、前記コンデンサの出力電圧の電圧変化を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部が測定した電圧変化に基づいて、前記蓄電池の交流インピーダンスを演算する演算部と、
    を備えたことを特徴とする蓄電池の交流インピーダンス測定装置。
  3. 前記切替スイッチは、複数回に分けて前記コンデンサに電流を流すようにしたことを特徴とする請求項2記載の蓄電池の交流インピーダンス測定装置。
  4. 前記電圧測定部は、前記コンデンサの電圧変化を測定する前あるいは測定した後に、前記蓄電池の開放電圧を測定するようにしたことを特徴とする請求項2若しくは請求項3記載の蓄電池の交流インピーダンス測定装置。
  5. 前記演算部は、ラプラス変換を用いて前記蓄電池の交流インピーダンスを演算するようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれかに記載の蓄電池の交流インピーダンス測定装置。
  6. 請求項2乃至請求項5いずれかに記載の蓄電池の交流インピーダンス測定装置と、
    前記蓄電池の交流インピーダンス測定装置が測定した交流インピーダンスに基づいて、前記蓄電池の寿命を診断する寿命診断部と、
    を具備したことを特徴とする蓄電池の寿命診断装置。
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