JP2013048411A - 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法 - Google Patents

無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013048411A
JP2013048411A JP2012173016A JP2012173016A JP2013048411A JP 2013048411 A JP2013048411 A JP 2013048411A JP 2012173016 A JP2012173016 A JP 2012173016A JP 2012173016 A JP2012173016 A JP 2012173016A JP 2013048411 A JP2013048411 A JP 2013048411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
coefficient
subchannel
reliability
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012173016A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5514873B2 (ja
Inventor
Gunther Auer
グンター・アウアー
Alexander Tyrrell
アレクサンダー・ティレル
Adam Hoeher Peter
ペーター・アダム・ヘーアー
Knievel Christopher
クリストファー・クニーフェル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Publication of JP2013048411A publication Critical patent/JP2013048411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5514873B2 publication Critical patent/JP5514873B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0236Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols using estimation of the other symbols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0204Channel estimation of multiple channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03178Arrangements involving sequence estimation techniques
    • H04L25/03312Arrangements specific to the provision of output signals
    • H04L25/03318Provision of soft decisions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0014Three-dimensional division
    • H04L5/0023Time-frequency-space

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】誤ったシンボルを正しいシンボルとする誤った識別を大幅に低減することができる装置を提供する。
【解決手段】無線チャネルは、基準サブチャネルとデータサブチャネルとを含み、基準サブチャネルを通じて基準シンボル102が受信される。信頼性決定器110は、受信した基準シンボル102に基づいて基準サブチャネル信頼性係数112を求める。基準サブチャネル信頼性係数122は、受信した基準シンボル102の正しい検出の信頼性を示している。チャネル係数推定器120は、データサブチャネルのチャネル係数122を推定し、チャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124を、基準サブチャネル信頼性係数112及び検出誤り係数114に基づいて求める。チャネル係数信頼性指示子124は、推定されたチャネル係数122の信頼性を示す。
【選択図】図1a

Description

本発明による実施の形態は、無線通信システムにおいて用いられているような無線チャネル推定の分野に関し、特に、無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法に関する。
多入力多出力(MIMO)システムとして知られる複数の送信アンテナ及び受信アンテナを用いるシステムは、チャネル容量において大きな利得を約束する。直交周波数分割多重(OFDM)と合わせて、MIMO−OFDMが第3世代以降(B3G)移動通信システムのために選択されている。
多次元因子グラフベースの軟チャネル推定及びデータ検出方式が、C. Knievel、Z. Shi、P. A. Hoeher、及びG. Auer「2D graph-based soft channel estimation for MIMO-OFDM」(Proc. IEEE Int. Conf. on Communications (ICC), Cape Town, South Africa, May 2010)において提示されている。データシンボル及びチャネル係数のメッセージが、和積アルゴリズムに従う因子グラフの構造内で交換される。グラフベースの受信機の複雑度は、メッセージをガウス変数として近似することによって大幅に低減される。このため、これらのメッセージは、平均及び分散値CN(μ,σ)によって完全に特徴付けられる。データ及び係数推定値に関する信頼性情報は、対応する分散によって表される。メッセージの分散の計算は、チャネルの雑音特性及びフェージング特性によって主に影響を受ける。
本発明の目的は、無線通信システムにおいて、ビット誤り率を低減しかつ/又はデータスループットを増大させることを可能にするチャネル推定の改善された概念を提供することである。
この目的は、請求項1に係る装置又は請求項14に係る方法によって解決される。
本発明の一実施の形態は、信頼性決定器(reliability determiner)と、チャネル係数推定器とを備える、無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置を提供する。無線チャネルは基準サブチャネルとデータチャネルとを含み、基準サブチャネルを通じて基準シンボルが受信される。信頼性決定器は、受信した基準シンボルに基づいて基準サブチャネル信頼性係数を求めるように構成される。基準サブチャネル信頼性係数は、受信した基準シンボルの正しい検出の信頼性を示す。さらに、チャネル係数推定器は、データサブチャネルのチャネル係数を推定するように構成される。加えて、チャネル係数推定器は、基準サブチャネル信頼性係数及び検出誤り係数に基づいてチャネル係数のチャネル係数信頼性指示子を求めるように構成される。チャネル係数信頼性指示子は、推定されたチャネル係数の信頼性を示す。さらに、検出誤り係数は、データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルの誤検出の確率を示す。検出誤り係数を考慮することは、チャネル係数信頼性指示子によって示される推定されたチャネル係数の信頼性に対し、減少していく影響を有する。
本発明による実施の形態は、因子グラフベースのチャネル係数推定の概念においてデータシンボルの誤検出の確率を考慮することによって、ビット誤り率を低減しかつ/又はデータスループットを増大させることができるという主要な着想に基づく。なぜなら、検出誤りを考慮しないと、推定されるチャネル係数は過度に高い信頼性で評価される場合があり、それによって、誤った検出が誤りのないものとして安直に評価される可能性があるためである。検出誤りを考慮することによって、推定されるチャネル係数の信頼性は、実際の達成可能な信頼性により近く判定される。
本発明による幾つかの実施の形態は、チャネル係数を推定する装置と、推定されたチャネル係数及びチャネル係数信頼性指示子に基づいてデータサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルを復号するように構成されたチャネル復号器とを有する復号器に関する。
本発明による幾つかの実施の形態では、チャネル係数推定器は、基準サブチャネル信頼性係数、検出誤り係数、及びエッジ効果係数に基づいてチャネル係数信頼性指示子を求める。エッジ効果係数は、データバーストに用いられる複数のサブチャネルのエッジまでのデータチャネルの距離に対する、チャネル係数の推定の信頼性の依存度を考慮に入れる。このようにして、無線チャネルの用いられるサブチャネルのエッジにおけるチャネルのエッジ効果を考慮することができ、それによって、チャネル係数の推定の信頼性が、実際の達成可能な信頼性により近く求められる。結果として、ビット誤り率を減少させることができ、かつ/又はデータスループットを増大させることができる。
本発明による実施形態を、添付の図面を参照して以下で詳述する。
チャネル係数を推定するための装置のブロック図である。 無線チャネルの基準サブチャネル及びデータサブチャネルの概略図である。 復号器のブロック図である。 hの確率密度関数の概略図である。 図4aは、係数ノードにおけるメッセージ交換の概略図である。図4bは、係数ノードにおけるメッセージ交換の概略図である。 図5aは、時間インデックスiにおけるチャネル係数の推定、特にチャネル係数の推定値に対する分散の影響の概略図である。図5bは、時間インデックスi+1におけるチャネル係数の推定、特に隣接チャネル係数の推定値に対する分散の影響の概略図である。図5cは、検出誤りを考慮に入れた、時間インデックスi+1におけるチャネル係数の推定、特に隣接チャネル係数の推定値に対する分散の影響の概略図である。 バースト内の推定精度に対するエッジ効果の影響の概略図である。 推定されたチャネル係数の概略図である。 16QAM変調の場合の、検出誤りに起因して増大した分散
Figure 2013048411
の概略図である。
3つのサブブロックに分割された因子グラフの構造の概略図である。 異なる手法の転送モードの分散を表す図である。 提案された最適化方法のビット誤り率比較を表す図である。 反復数に応じた2つの信号対雑音比点における平均二乗誤差を表す図である。 チャネル係数を推定する方法のフローチャートである。 可能なターゲット構成の概略図である。 グラフベースの反復受信機のブロック図である。 受信機アーキテクチャを示す因子グラフの概略図である。 図17aは、低フェージングにおける誤り伝播を示す因子グラフの概略図である。図17bは、低速フェージングにおける誤り伝播の推定されたチャネル係数の概略図である。 図18aは、誤り伝播を示す因子グラフの概略図である。図18bは、推定されたチャネル係数の概略図である。
以下において、同じ参照符号が、同じ又は類似の機能特性を有する物体又は機能ユニットに部分的に用いられており、実施形態の説明における冗長性を低減するために、或る図面に関するそれらの説明は、他の図面にも適用されるものとする。
以下に説明する概念は、無線通信システムにおけるチャネル推定に対し包括的に用いることができる。以下の導入部は、チャネル推定に用いられる可能なチャネルモデルを説明する。
検討下のMIMO−OFDMシステムは、フレームあたりL個のOFDM副搬送波(又はサブチャネル)及びK個のOFDMシンボルからなる。N本の送信(Tx)アンテナ及びN本の受信(Rx)アンテナを有するMIMOチャネルの等価な離散時間モデルは、OFDM復調後に以下のように表すことができる。
Figure 2013048411
ここで、l∈{0,1,..,L-1}は副搬送波インデックスを表し、k∈{0,1,...,K-1}は時間インデックスを表す。受信アンテナnの受信シンボル
Figure 2013048411
は、N個の重畳信号からなる。n番目のRxアンテナとm番目のTxアンテナとの間のリンクはチャネル係数
Figure 2013048411
によって記述される。チャネル係数は、ゼロ平均を有する広義定常(WSS)の複素ガウス変数であると仮定される。
Figure 2013048411
はm番目のTxアンテナにおけるチャネル入力を表す。w[l,k]はゼロ平均及び分散
Figure 2013048411
を有する付加白色ガウス雑音サンプルである。このため、m番目の送信アンテナの所望の信号は、マルチアンテナ干渉(MAI)と呼ばれる(N−1)個の干渉信号、及び付加白色ガウス雑音(AWGN)項と重ね合わせされる。
グラフベースの軟反復受信機の基本的な枠組みは、C. Knievel、Z. Shi、P. A. Hoeher、及びG. Auer「2D graph-based soft channel estimation for MIMO-OFDM」(Proc. IEEE Int. Conf. on Communications (ICC), Cape Town, South Africa, May 2010)、T. Wo、C. Liu、及びP. A. Hoeher「Graph-based iterative Gaussian detection with soft channel estimation for MIMO systems」(Proc. Int. ITG-Conf. on Source and Channel Coding (SCC), Ulm, Germany, Jan. 2008)、並びにZ. Shi、T. Wo、P. A. Hoeher、及びG. Auer「Graph-based soft iterative receiver for higher-order modulation」(Proc. IEEE International Conference on Communication and Technology (ICCT ’2010), Nanjing, China, Nov. 2010)に詳細に与えられ、以下で簡単に説明される。
ゼロ平均付加白色ガウス雑音サンプルを有するSISOチャネルの場合、チャネルモデルは以下のように簡単化することができる。
Figure 2013048411
xが受信機に知られている場合、最小二乗チャネル推定器(LSCE)によって
Figure 2013048411
が得られる。
(2)を(3)に代入することによって、
Figure 2013048411
であることを容易に見出すことができる。
xは知られており、wは分散
Figure 2013048411
を有するゼロ平均ガウス変数であるので、w/xも分散
Figure 2013048411
を有してガウス分布する。このため、hもガウス分布する。このため、hの完全な情報は平均μ及び分散
Figure 2013048411
によって表すことができる。
Figure 2013048411
この場合、μはhの硬推定値を表し、
Figure 2013048411
はhの信頼性情報を保有する。
Figure 2013048411
は軟チャネル推定値(図3を参照)と呼ばれる。
初期化中、トレーニングシンボルのみがチャネル推定プロセスのアプリオリ情報を提供する。後続のデータ検出プロセスは、これらの初期チャネル係数を利用して、データシンボルの推定値を計算する。したがって、データシンボルの時間インデックス及び副搬送波インデックスごとに正確なチャネル係数が利用可能である必要がある。時変周波数選択性チャネルにおいて、各時間インデックス及び副搬送波インデックスは、独自のチャネル係数を有するが、隣接するチャネル係数が相関している。グラフベースのチャネル推定器では、転送ノードを導入してチャネル係数の相関を利用し、低複雑度の多次元チャネル推定を可能にする。
転送ノードの目的は、近傍チャネル係数の関係をモデル化することであり、すなわち、転送ノードは、チャネル係数hn,m[l,k]のメッセージをhn+n’,m+m’[l+l’,k+k’]に変換する。これは、以下において読みやすさを改善するためにh及びh’を用いて表記される。
Figure 2013048411
短いサイクルを防ぎ、このため固有情報の交換を防ぐために、1つの領域の近傍チャネル係数のみが接続を許される。すなわち、l’=±l→k’=n’=m’=0、k’=±l→l’=n’=m’=0等である。広義定常無相関散乱(WSSUS)チャネルモデルを所与とすると、転送ノードはゼロ平均ガウスpdf(確率密度関数)によって近似される。
Figure 2013048411
一般に、ゼロ平均近似は、或る条件、例えばレイリーフェージングチャネル(P. A. Bello「Characterization of randomly time-variant linear channels」(IEEE Trans. Commun., vol. 11, no. 4, pp. 360-393, Dec. 1963))の下でのみ達成される。しかしながら、ライスフェージングチャネルを所与とすると、(7)の複素因子ω=ejφを、近似が依然として有効であるように調整することができる。これによって、分散
Figure 2013048411
が最小にされる。転送ノード(7)に基づいて、隣接チャネル係数間の情報が以下のように交換される。
Figure 2013048411
通常、外因性メッセージ(extrinsic message)のみが交換されることを確実にするために、或るノードで生成されるメッセージは、メッセージが生成された該ノードを除く他の全ての接続されたノードを考慮することができる。図4aに示すように、係数ノード(h)は、各領域(時間、周波数、空間)内の2つの転送ノード(Δ、Δ)と、シンボルノード(y)とに接続される。チャネル係数がメッセージ
Figure 2013048411
を受信すると仮定する。ここで、Nは係数ノードに接続されたノード数である。1つの発信メッセージを生成するために、N−1個の着信メッセージを検討しなくてはならない。外因性メッセージの交換は図4bに示されている。ガウスpdf(確率密度関数)の積の結果、別のガウスpdfが得られる。
Figure 2013048411
ここで、
Figure 2013048411
である。
(12)から見てとることができるように、メッセージの分散によって、メッセージ生成全体に対するこのメッセージの影響が決まる。小さな分散を有するメッセージは、高い分散を有するメッセージよりも強い影響を有する。
係数ノードの更新されたメッセージは、観測yに送られ、ここで、シンボル確率が以下に従って計算される(データ検出)。
Figure 2013048411
有効雑音項の分散及びチャネル係数の不確実性を考慮に入れてシンボル確率を計算する。このため、信頼性のないチャネル推定値によって、対応するデータシンボルの対数尤度比が低減する。
図1aは、本発明の一実施形態による、無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数122を推定する装置100のブロック図を示している。無線チャネルは、基準サブチャネル及びデータサブチャネルを含み、基準サブチャネルを通じて基準シンボル102が受信される。装置100は、チャネル係数推定器120に接続された信頼性決定器110を備える。信頼性決定器110は、受信した基準シンボル102に基づいて(又は依拠して)基準サブチャネル信頼性係数112を求める。基準サブチャネル信頼性係数112は受信した基準シンボル102の正しい検出の信頼性を示す。換言すれば、基準サブチャネル信頼性係数112は、受信した基準シンボル102の検出の精度の情報を表す。このようにして、基準サブチャネル信頼性係数112は受信した基準シンボル102に依拠する。さらに、チャネル係数決定器120は、データサブチャネルのチャネル係数122を推定し、基準サブチャネル信頼性係数112及び検出誤り係数114に基づいて(又は依拠して)チャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124を求める。チャネル係数信頼性指示子124は、推定されたチャネル係数122の信頼性を示す。さらに、検出誤り係数114は、データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルの誤検出の確率を示す。検出誤り係数114を考慮することは、チャネル係数信頼性指示子124によって示される推定されたチャネル係数122の信頼性に対し減少していく影響を有する。
推定されたチャネル係数の信頼性に対する、可能性のある検出誤りの減少していく影響を考慮することによって、推定されたチャネル係数122は、求められたチャネル係数信頼性指示子124と組み合わされて、チャネル係数推定の実際の達成可能な信頼性の、より正確な近似を表す。したがって、誤ったシンボルを正しいシンボルとする誤った識別を大幅に低減することができる。したがって、ビット誤り率を低減することができる。代替的に又は付加的に、より良好なビット誤り率が必要でない場合、データスループット(又は合計データスループット)を増大させることができる。
無線チャネルは、装置100を備える受信機にシンボルを送信するのに用いられる複数のサブチャネルを備える。無線チャネルのサブチャネルは、時間のサブチャネル(例えば時間のサブチャネルを表す様々な時間間隔中にシンボルが送信される)、周波数のサブチャネル(例えばOFDM)、又は空間のサブチャネル(MIMOシステム)とすることができる。サブチャネルは、副搬送波と呼ぶこともできる。無線チャネルのサブチャネルのうちの幾つかは、基準シンボルを受信するための基準サブチャネルを表す。基準シンボルはトレーニングシンボル又はパイロットシンボルと呼ぶこともできる。
図1bは、3次元(3D)パイロットパターン又はパイロットグリッドを示している。図1bによれば、パイロットシンボルの分布は3次元でありかつ互いに素である。空間領域におけるパイロットシンボルの間隔のために、Dがパラメータとして用いられる。図1bにおいて、×印を有する灰色の四角はトレーニングシンボルを示し、ここで灰色の四角はサイレント状態を示す。図1bは、隣接する基準サブチャネル間の無線チャネルにおける距離を示している。例えば、図1bに示す最も下の平面において、例として16副搬送波の間隔を有する2つのトレーニングシンボルが周波数領域内に配置されている。同様に、図1bの例において時間領域内の2つの基準サブチャネル間の距離は4タイムスロットである。図1bから、空間領域の距離は2送信アンテナであることも見てとることができる。装置100の上記の説明を参照すると、第1の基準サブチャネル170及びデータサブチャネル180が図1bにおいて例示されている。
図1bは、3つの送信アンテナの互いに素なパイロットパターンを示している。時間D、周波数D、及び空間Dにおけるパイロットの間隔は、効果的なパイロットシンボル間隔のために与えられている。
ユーザ固有の送信処理が適用される場合、すなわち、例えばゼロフォーシングプリコーディングの場合、第2のタイプのパイロットシンボル、例えばいわゆる専用パイロットの必要性が生じる場合がある。専用パイロットはユーザ固有の送信処理も受けるのに対し、共通パイロットは全ての利用可能なユーザに用いることができる。専用パイロットの実施は簡単であり、グラフベースのチャネル推定に更なる変更を必要としない。
装置100は、例えば上述したようなグラフベースのチャネル推定に用いることができる。この場合、基準サブチャネル及びデータサブチャネルは因子グラフ内の係数ノードによって表すことができ、基準サブチャネル信頼性係数112は転送ノードを通じて交換することができる。
装置100は、無線チャネルを通じて受信されたデータシンボルを復号する復号器の一部とすることができる。図2は、本発明の一実施形態による復号器200のブロック図を示している。復号器200は、チャネル係数122を推定する装置と、チャネル復号器230とを備える。チャネル係数を推定する装置は、上述した装置を表す。装置の信頼性決定器110は、装置のチャネル係数推定器120に接続され、装置のチャネル推定器120はチャネル復号器230に接続される。チャネル復号器230は、推定されたチャネル係数122及びチャネル係数信頼性指示子124に基づいて(又は依拠して)データチャネルを通じて受信されたデータシンボル202を復号する。
このようにして、基準サブチャネルを通じた受信の信頼性と、データサブチャネルを通じた受信の可能性のある検出誤りとが、チャネル係数信頼性指示子124を用いることによってデータシンボルの復号のために考慮されるので、データシンボル202の正しい復号の確率が増大する。
本発明による幾つかの実施形態では、復号器200はターボ復号概念に基づいて機能することができる。この場合、チャネル復号器230はデータシンボルを復号することができ、それに加えて、データシンボル202の復号に基づいて新たな検出誤り係数114を求めることができる。この新たな検出誤り係数114は、チャネル係数124の推定の更なる反復のためにチャネル係数推定器120にフィードバックすることができる。換言すれば、チャネル復号器230は、チャネル係数122の推定の後続の反復のために、データシンボルの復号に基づいて検出誤り係数114を求めることができる。
より詳細には、チャネル係数推定器120及びチャネル復号器230は反復的に、チャネル係数122を推定し、データシンボル202を復号することができる。この場合、チャネル係数決定器120はチャネル係数122を推定し、前の反復中にチャネル復号器230によって求められた基準サブチャネル信頼性係数112及び検出誤り係数114に基づいて(又は依拠して)(現在の)反復中にチャネル係数信頼性指示子124を求める。次に、チャネル復号器230は、(現在の)反復中に求められたチャネル係数122及びチャネル係数信頼性指示子124に基づいて同じ(現在の)反復中にデータシンボル202を復号し、チャネル係数推定器120によるチャネル係数122の推定の後続の反復のために、データシンボル202の復号に基づいて検出誤り係数114を求める。
検出誤り係数114は様々な方式で定義することができる。これは、無線チャネルの全てのサブチャネルについて同じ定数値から、無線チャネルの各サブチャネルについて個々に求められた値まで及ぶことができる。例えば、検出誤り係数114は、システム設定、例えば基準シンボル密度、受信したシンボルの変調方式、又は復号器200若しくは上述した装置を備える受信機に無線チャネルを通じてシンボルを送信するノードの送信アンテナ数に依拠することができる。代替的に、システム設定が一定のままである場合、検出誤り係数114は一定(定数値)とすることができる。双方の場合に、検出誤り係数140は、無線チャネルのサブチャネルの少なくとも50%(又は20%、80%、又は90%)について等しい(同じ)とすることもできるし、検出誤り係数114は無線チャネルの全てのサブチャネルについて同じとすることもできる。無線チャネルのほとんどの又は全てのサブチャネルについて同じ検出誤り係数114を用いることによって、必要とされるメモリを低減することができるが、最大の達成可能なデータレート及び/又は最小の達成可能なビット誤り率も低減する場合がある。代替的に、検出誤り係数114は、無線チャネル又は無線チャネルのサブチャネルの雑音分散に基づくことができる。この場合、検出誤り係数114は、無線チャネルの各サブチャネルについて個々に求めることもできるし、無線チャネルについて全体として求めることもできる。この場合、検出誤り係数114は、検出誤り係数114を無線チャネル又はサブチャネルの現在の雑音状況に適合させるための規則的な時間間隔において繰り返し求めることができる。システム設定のみに依存する検出誤り係数114又は一定の検出誤り係数114と比較して、この例における計算量はより高いが、最大の達成可能なデータスループット及び/又は最小の達成可能なビット誤り率をより良好にすることができる。
例えば、チャネル復号器230は、検出誤り係数114の定義とは無関係に、検出誤り係数114を求めるか又は計算するように構成することができる。
検出誤り係数114はデータサブチャネルに関する情報を表すので、検出誤り係数114は、基準サブチャネルを通じて受信された基準シンボル102の正しい検出の信頼性から独立することができ、それによって、検出誤り係数114は、基準サブチャネルに関する情報を含まない。
通常、基準サブチャネル信頼性係数112、検出誤り係数114、及びチャネル係数信頼性指示子124は、異なるパラメータの信頼性に関する情報を提供する。この信頼性情報は、様々な方式で、例えば分散によって表すことができる。例えば、基準サブチャネル信頼性係数112は、基準サブチャネルのチャネル係数の分散を表すことができ、検出誤り係数114は、誤検出の確率に起因したデータサブチャネルの付加的な分散を表すことができ、チャネル係数信頼性指示子124は、推定されたチャネル係数122の分散を表すことができる。
チャネル係数信頼性指示子124は、様々な方式で、例えば基準サブチャネル信頼性係数112及び検出誤り係数114の定義に依拠して求めることができる。例えば、チャネル係数推定器120は、基準サブチャネル信頼性係数112と検出誤り係数114との和に基づいて、チャネル係数信頼性指示子124を求めることができる。チャネル係数信頼性指示子124は分散を表し、この分散は検出誤り係数114を加算することによって増大するので、このようにして、チャネル係数信頼性指示子124によって示される推定されたチャネル係数の信頼性が減少する。さらに、基準サブチャネル信頼性係数112に類似したデータサブチャネル信頼性係数(受信したデータシンボルに基づいて求められる)を、基準サブチャネル信頼性係数112と検出誤り係数114との和に加算することができる。
チャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124が基準サブチャネル信頼性係数112及び検出誤り係数114に基づくという表現は、チャネル係数信頼性指示子124が少なくともこれらの2つの係数に基づくことを意味する。1つ又は複数の更なる係数又はパラメータ(例えば、データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルの正しい検出の信頼性)に依拠することも可能である。
本発明による幾つかの実施形態では、データバーストのエッジ(例えば周波数領域のエッジ、時間領域のエッジ、又は空間領域のエッジ)において増大する平均二乗誤差のエッジ効果も、チャネル係数信頼性指示子124を求めるために考慮することができる。換言すれば、チャネル係数推定器120はチャネル係数122を推定し、基準サブチャネル信頼性係数112、検出誤り係数114、及びエッジ効果係数に基づいてチャネル係数信頼性指示子124を求めることができる。このエッジ効果係数は、複数のサブチャネルを備える無線チャネルを通じて受信されるデータバーストに用いられる複数のサブチャネル内のデータサブチャネルの位置(時間、周波数、又は空間におけるエッジまでの距離)に対する、チャネル係数122の推定の信頼性の依存度を示す。
より詳細には、エッジ効果係数は、複数のサブチャネルの第1のデータサブチャネルの第1の値と、複数のサブチャネルの第2のデータサブチャネルの第2の値とを含むことができる。第1のデータサブチャネルの位置は、複数のサブチャネルのエッジまでの距離が、第2のデータサブチャネルよりも大きい。エッジ効果係数は、第2のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子124によって示される信頼性に対し、第1のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子124によって示される信頼性に対するよりも大きく減少していく影響を有するか、又は(係数の定義に依拠して、例えばエッジ効果係数を加算又は減算することができる)第1のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子124によって示される信頼性に対し、第2のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子124によって示される信頼性に対するよりも大きな、増大していく影響を有する。
エッジ効果係数は、無線チャネルの複数のサブチャネル内のエッジ効果に起因してデータサブチャネルの付加的な分散を表すことができる。
幾つかの実施形態では、基準サブチャネルの信頼性情報は、強く相関したデータサブチャネル(基準サブチャネルに対し、周波数、時間、又は空間において小さい距離を有するデータサブチャネル)のみに用いられるのではなく、弱い相関を有するデータサブチャネルにも用いられる。なぜなら、弱く相関した基準サブチャネルからの情報は、強く相関したデータサブチャネルからの情報よりも依然として信頼性がある場合があるためである。換言すれば、無線チャネルは、第1の複数のサブチャネルと、第1の複数のサブチャネルと共通のサブチャネルを含まない第2の複数のサブチャネルとを含むことができる。第1の複数のサブチャネルは、基準サブチャネルと第1のデータサブチャネルとを含むことができ、第2の複数のサブチャネルは第2のデータサブチャネルを含むことができる。第1の複数のサブチャネルのデータサブチャネルは、無線領域(周波数領域、時間領域、又は空間領域)内の基準サブチャネルに対し、同じ無線領域内の第2の複数のサブチャネルのデータサブチャネルよりも強い相関を有する。この場合、チャネル係数推定器120は、第2のデータサブチャネルのチャネル係数122を推定し、基準サブチャネル信頼性係数112に基づく(又は依拠する)が、第1のデータサブチャネルのチャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124からは独立して、第2のデータサブチャネルのチャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124を求めることができる。第1のデータサブチャネルは、第2のデータサブチャネルに対し、基準サブチャネルよりも強く相関している場合があるが、第1のデータサブチャネルのチャネル係数122のチャネル係数信頼性指示子124ではなく基準サブチャネル信頼性係数112が用いられる。なぜなら、基準サブチャネルの情報が依然として、より信頼性がある可能性があるためである。
信頼性決定器110、チャネル係数推定器120、チャネル復号器230、及び/又は装置100若しくは復号器200の他のオプションのユニットは、独立したハードウェアユニットとすることもできるし、コンピュータ、マイクロコントローラ、又はデジタルシグナルプロセッサの一部、及びコンピュータ、マイクロコントローラ、又はデジタルシグナルプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラム又はソフトウェア製品とすることもできる。
以下において、更なる実施形態がより詳細に説明される。説明される特徴はともに用いることもできるし、上述した基本概念と組み合わせて互いに独立して用いることもできる。
因子グラフ内で交換されるメッセージの分散は、3つの成分によって影響される。3つの成分は、チャネルの雑音特性及びフェージング特性と、推定誤りと、検出誤りとである。これらの成分は、チャネル係数の不確実性に主に影響する。
チャネルの雑音特性及びフェージング特性は、既知の受信機において考慮に入れられており、簡単に上述してきた。提案される概念によれば、この種の受信機構造において、推定誤り及び検出誤りも考慮することができる。因子グラフ内で交換されるガウスメッセージについて最適化方法を説明することができるが、これらの方法はガウスの場合に限定されず、一般的に適用可能である。以下に推定誤り及び検出誤りの影響の例を説明する。
(7)における転送ノードの分散の計算は、実際のチャネル係数に基づくのに対し、交換されるメッセージひいてはそれらのメッセージの分散は、チャネル係数の推定値に基づく。さらに、バーストの境界において推定値を歪めるエッジ効果を考慮することができる(推定誤りの影響)。このようにして、推定の精度は、バーストの長さにわたって一貫させないことができる(図6も参照されたい)。したがって、バーストのエッジにおけるメッセージは、バーストの中央において発生したメッセージと比較して高い分散を有するはずである。
チャネル係数の分散(6)は、チャネルの白色雑音によって導入された推定値の不確実性を表す(図5aを参照されたい)。フェージングチャネルの追加の不確実性が(8)によって考慮に入れられる(図5bを参照されたい)。さらに、誤検出されたデータシンボルの確率を考慮することができる。低いトレーニング密度、高次の変調、及び複数の送信アンテナを用いたシステム設定は、低SNRにおける検出誤りに対し感度が高い。チャネルコーディングと組み合わせて、高いLLR(対数尤度)を有する誤ったデータシンボルが生成される場合がある。低速フェージングチャネルを与えられると、誤検出されたデータシンボルは、転送ノードの低分散
Figure 2013048411
(基準サブチャネル信頼性係数)に起因して近傍チャネル係数のメッセージ生成に容易に影響し、すなわち誤り伝播が発生する。第3の分散
Figure 2013048411
が導入され、これは検出誤りの分散を表す(図5cを参照されたい)。以下において、
Figure 2013048411
(検出誤り係数)を求めるための様々な手法を提示する。
チャネル復号器によって反復中に生成される外因性対数尤度比(LLR)は、対応するデータシンボルの信頼性を反映する。すなわち、推定データシンボルは、LLR値の大きさが大きいときは信頼性があるとみなされ、同様に、大きさが小さいときは信頼性がない。チャネル推定の存在下で、正しくないLLR値を生成する可能性があり、すなわちLLRが大きく、対応するデータビットが誤って検出される。それにもかかわらず、検出されたデータシンボルのLLR値は、(トレーニングシンボル以外で)追加のアプリオリ情報の唯一の情報源である場合があり、可能である場合、考慮に入れるべきである。
ビット誤り確率(BEP)に基づいて
Figure 2013048411
(検出誤り係数)の計算を実施するために、グラフベースの受信機は、例えばC. Knievel、Z. Shi、P. A. Hoeher、及びG. Auer「2D graph-based soft channel estimation for MIMO-OFDM」(Proc. IEEE Int. Conf. on Communications (ICC), Cape Town, South Africa, May 2010)において説明されるように初期化される。トレーニングシンボルを用いて最初にチャネル係数を推定することができる。続いて、これらのチャネル推定値を用いてデータシンボルを検出する。それらの情報はチャネル復号器に送信される。復号されたデータシンボルの外因性情報が生成され、グラフベースの受信機にフィードバックされ、グラフベースの受信機において、チャネル推定を更に改善するための疑似トレーニングシンボルとして用いられる。
初期化L(i=0)後のチャネル復号器の外因性情報は、平均ビット誤り確率
Figure 2013048411
を計算するのに用いることができる。
Figure 2013048411
最悪の場合のシナリオにおいて、推定された係数は位相を逆にされている(図7も参照されたい)。これはBPSK変調で最も発生する可能性が高い。高次変調では、誤検出されたシンボルに依拠して或る程度位相及び/又は振幅がシフトされる可能性がより高い。図8に例が与えられる。
Figure 2013048411
(検出誤り係数)を計算するために、逆位相の事象が平均確率
Figure 2013048411
で生じるものと仮定する。
Figure 2013048411
それに従って転送ノード(9)のメッセージ更新が変更される。
Figure 2013048411
ここで、
Figure 2013048411
はチャネル係数信頼性指示子であり、
Figure 2013048411
はデータサブチャネル信頼性係数であり、
Figure 2013048411
は基準サブチャネル信頼性係数であり、
Figure 2013048411
は検出誤り係数である。チャネル係数信頼性指示子124は分散を表し、検出誤り係数を加算することによって増大するので、検出誤り係数は、チャネル係数信頼性指示子124によって示された推定されたチャネル係数の信頼性に対し、減少していく影響を有する。
後続の反復において、平均ビット誤り確率は、データ推定値の精緻化されたLLR値を用いて再計算されなくてはならない。それに従って同調率(tuning factor)αを選択しなくてはならない。代替的に、確定関数を用いて反復にわたって誤り分散
Figure 2013048411
(検出誤り係数)を減少させることができる。図10に指数関数的減少関数が示されている。円を有する青い線(
Figure 2013048411
)(基準サブチャネル信頼性係数+検出誤り係数)の開始値は、ここでは例として選択され、(15)によって求められ、このためトレーニング密度、変調順序、SNR、送信アンテナ及び受信アンテナの数、並びにチャネル符号及び符号率に依拠する。
さらに、雑音分散は、ビット誤り確率に対する大きな影響を有し、このため、
Figure 2013048411
を求めるのにも用いることができる。一方、雑音分散は、多くのパラメータ(例えばトレーニング密度、送信アンテナ及び受信アンテナ数、...)のうちの1つのパラメータにすぎないので、分散はシステム設定に依拠してスケーリングすることができる。表形式にされた値(例えばルックアップテーブルによって格納される)を用いることができ、これによって本方法の計算複雑度が減少する。さらに、分散は反復にわたって減少すべきであり、これは付加的な表形式にされた値又は上記で言及した確定関数によって実施することができる。このため、雑音分散に依拠した反復にわたる分散の経過は、例えば初期分散の計算にのみ基づいて変動する、ビット誤り確率(BEP)に依拠した分散の経過と類似することができる。
計算複雑度を更に低減するために、固定分散
Figure 2013048411
(検出誤り係数)を用いることができる。システム設定に依拠して表形式にされた値を用いることができる。図10には、増加した分散
Figure 2013048411
の例が含まれる。
幾つかの実施形態では、誤り伝播を考慮に入れたグラフ構造が用いられる。誤検出されたデータシンボルの場合、誤り伝播は、GSIR受信機(グラフベースの反復受信機)の性能を悪化させる。一方、メッセージ交換が特定の数のノードに制約される場合、誤ったメッセージは限られた数の近傍しか影響しない。トレーニングシンボルは信頼性のあるアプリオリ情報の唯一の情報源であるとみなされるので、トレーニングシンボルの情報は因子グラフの全ての部分と交換されるべきである。図9は、サブブロックに分割された因子グラフの一例を示している。各サブブロックは特殊化された転送ノードを介してトレーニングシンボル(マーキングされた係数ノード)と接続される。この例では3つのサブブロックが作成され、これらのサブブロックは、
Figure 2013048411
で表される、トレーニングシンボルのメッセージのみを配信する特殊化された転送ノードを介して互いに接続される。このため、信頼性のあるアプリオリ情報が各サブブロックにおいて用いられることを確実にする。効果的には、メッセージ交換はトレーニングシンボル間でのみ行うことができる。データシンボルがより高い信頼性で検出され、このためデータシンボルの情報がチャネル推定の改善に貢献することができるので、複数のサブブロックが反復の経過中に適応されるべきである。
以下において、幾つかの数値結果を示す。2本の送信アンテナと4本の受信アンテナとを有するMIMO−OFDMシステムが以下で検討される。符号率R=1/3及び16QAM変調を有するターボ符号が用いられる。BER(ビット誤り率)結果が図11に与えられる(dB単位のビット誤り率対信号対雑音比E/N)。全てのBER結果は、固定数の10回の大域反復を用いて得られる。この反復は、GSIRの1回の反復と、1回のターボ符号反復とを含む。図11から見てとることができるように、元の3D GSIRは、10−4のBERにおいて完全なチャネル状態情報(CSI)を有する3D GSIRよりも約3.2dB悪い。元のGSIRの、完全なCSIを有するGSIRに対する悪化は、推定誤り及び検出誤りを考慮に入れることによって軽減することができる。最適化された3D GSIRの利得は、元の受信機と比較して約3dBである。完全なチャネル知識に対する隔たりは、反復数を増加させることによって更に低減させることができる。通常の最適化はここでは3D GSIRに限定されず、通常の全ての次元について機能する。
換言すれば、この例では、72個のOFDM副搬送波及び14個のOFDMシンボルを用いた16−QAM変調(直交振幅変調)、並びに10個の反復を用いたR=1/3のコーディングレートを用いたターボ符号が用いられる。さらに、2本の送信アンテナを有する送信ノード及び4本の受信アンテナを有する受信ノードが用いられ、10km/hの低速フェージングチャネルが仮定される。この集まり(constellation)において、元の(従来の、既知の)解決法と比較して、最大で3dBの利得が達成可能である。ビット誤り率について、上述したビット誤り確率を考慮することが最良の結果をもたらす。
さらに、図12は、元の分散(検出誤りを考慮しない)、固定分散(検出誤り係数の定数値)、雑音を考慮した分散、及び考慮されたビット誤り確率(BEP)の反復数に依拠した、2つの信号対雑音比(SNR)点における平均二乗誤差(MSE)比較を示している。
図13は、本発明の一実施形態による無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する方法1300のフローチャートを示している。無線チャネルは基準サブチャネルとデータサブチャネルとを備え、基準サブチャネルを通じて基準シンボルが受信される。方法1300は、受信した基準シンボルに基づいて基準サブチャネル信頼性係数を求めるステップ(1310)を含む。基準サブチャネル信頼性係数は、受信した基準シンボルの正しい検出の信頼性を示す。さらに、方法1300は、データサブチャネルのチャネル係数を推定するステップ(1320)と、基準サブチャネル信頼性係数及び検出誤り係数に基づいてチャネル係数のチャネル係数信頼性指示子を求めるステップ(1330)とを含む。チャネル係数信頼性指示子は推定されたチャネル係数の信頼性を示す。さらに、検出誤り係数は、データサブチャネルを通じて受信したデータシンボルの誤検出の確率を示す。検出誤り係数を考慮することは、チャネル係数信頼性指示子によって示される推定されたチャネル係数の信頼性に対し減少していく影響を有する。
方法1300は、上述した概念の1つ又は複数の態様を実現する1つ又は複数の追加のステップを含むことができる。
本発明の幾つかの実施形態は、因子グラフによって転送ノードの分散を増大させることによって実施することができる、反復ターボ受信機における誤り伝播の効果を軽減する方法に関する。本方法は、所定の値又は雑音分散によって転送ノードの追加の分散を設定する手段を更に備えることができる。代替的に、本方法は、平均誤り確率によって転送ノードの付加的な分散を調整する手段を更に備えることができる。平均誤り確率を求める手段は、因子グラフ内で受け渡される対数尤度比に基づいて平均誤り確率を求めることができる。
本発明の幾つかの実施形態は、多次元因子グラフベースのサブチャネル及びデータ推定の最適化に関する。多次元因子グラフ内で交換されるメッセージの信頼性情報は、チャネルの雑音レベル特性及びフェージング特性のみに基づいて計算することができる。提案される最適化は、推定誤り及び/又は検出誤りを考慮に入れて、メッセージの分散の計算を精緻化する。チャネル推定及びデータ検出の精度を大幅に改善することができる。
因子グラフ内の分散計算メッセージを精緻化することによって、ビット誤り比率及び平均二乗誤差の双方の性能が大幅に改善する。
幾つかの利点は、データ検出の場合のビット誤り比率、及びチャネル推定の場合の平均二乗誤差の観点での改善された性能、改善された収束速度(収束に必要な反復がより少ない)、複雑な初期チャネル推定なしで最適な性能に到達すること、及び/又はシステム設定(送信アンテナ数、受信アンテナ数、トレーニング密度、...)に関するアプリオリの情報を必要としなくてもよいことである。
図14は、無線通信システムにおけるMIMO−OFDMダウンリンクの可能なターゲット構成を示している。この構成では、シンボルはN本のアンテナ(ストリーム1〜ストリームN)を用いて基地局(変調器1〜Nを備える)によって送信される。チャネルを通じて伝播した後、N本の受信アンテナ(及び復調器1〜N)を有する受信機は、図14の式によって示されるように、信号
Figure 2013048411
を観測する。この場合、lは副搬送波インデックスであり、kは時間インデックスであり、nは送信アンテナインデックスである。
提案される概念は、例えば図15に示すような、グラフベースの反復受信機(GSIR)によって実施することができる。受信機1500は、軟データ又は軟チャネル推定器1510と、チャネル復号器1520とを備える。軟データ又は軟チャネル推定器1510は、チャネル係数を推定する装置を表すか又は備え、上述した信頼性決定器及びチャネル係数推定器の機能を実現する。軟データ又は軟チャネル推定器1510は、推定されたチャネル係数及び求められたチャネル係数信頼性指示子を、結合器(例えば論理XORによって実現される)1530及びデインタリーバ1540を通じてチャネル復号器1520に提供することができる。チャネル復号器1520は、上述したように実現することができ、新たな検出誤り係数又はデータサブチャネル信頼性係数を、結合器(例えば論理XORによって実現される)1560及びインタリーバ1570を通じて軟データ又は軟チャネル推定器1510に提供することができる。この進化型の受信機を利用して、チャネル推定値の精度損失を補償し、かつ/又はパイロットオーバヘッド(基準サブチャネルオーバヘッド)を低減することができる。提案されるグラフベースの軟チャネル推定器は、当然ながら反復受信機に統合することができる。
図16は、N=2本の送信アンテナと、N=2本の受信アンテナと、L=3個の副搬送波とを有する時不変MIMO−OFDMシステムの因子グラフを示している。
因子グラフ(F. R. Kschischang、B. J. Frey、及びH.-A. Loeliger「Factor graphs and the sumproduct algorithm」(IEEE Trans. Inf. Theory, vol. 47, pp. 498-519, Feb. 2001)を参照されたい)は、最大化/最小化を受ける或る大域関数の因数分解を視覚化した二部グラフである。データ送信のための実施形態において、推定される2つの不確実変数、すなわちチャネル係数及びデータシンボルが存在する。図16は1つの実施形態において利用される時不変MIMO−OFDMシステムの可能な因子グラフを示している。
この実施形態の因子グラフでは、yを有する四角形のボックスはチャネル観測ノードを示す。xを有する円はシンボルノードを表し、hを有する円は、推定されることになるチャネル係数ノード、すなわちサブチャネルを表す。グラフベースのチャネル及びデータ推定を用いる実施形態は、異なるノード間で外因性情報交換を実行することができる。観測ノード、データノード、及びチャネル係数ノード間のメッセージ受け渡し規則の更なる詳細は、T. Wo、C. Liu、及びP. A. Hoeher「Graph-based iterative gaussian detection with soft channel estimation for MIMO systems」(Proc. ITG Int. Conf. on Source and Channel Coding, Ulm, Jan. 2008.)、T. Wo、C. Liu、及びP. A. Hoeher「Graph-based soft channel and data estimation for MIMO systems with asymmetric LDPC codes」(Proc. IEEE International Conference on Communications (ICC 2008), (Bejing, China), pp. 620-624, May 2008)において見出すことができる。
実施形態では、チャネル推定は、転送ノードの導入を用いて実行することができる。因子グラフでは、これらの転送ノードは隣接するチャネル係数ノードに接続される。周波数領域における1Dチャネル推定の場合、Δfとして表されるこれらの転送ノードを用いて
Figure 2013048411

Figure 2013048411
との間の関係を表すことができる。同様に、時間領域において、転送ノードは転送関数Δtによって
Figure 2013048411

Figure 2013048411
との間に接続される。次の節では、これらの転送ノードのメッセージ受け渡し規則の詳細な説明に焦点をあてる。
換言すれば、yは受信されたシンボルであり、xは送信されたシンボルであり、hはチャネル係数であり、Δfは隣接する副搬送波のチャネル係数間の関係である。
従来のパイロットを付加されたチャネル推定と比較して、チャネル推定及びデータ検出は共同で実行され、軟チャネル推定及びデータ検出を用いることができる。グラフベースの反復受信機(GSIR)の特性は、例えば、因子と交換されるメッセージがガウス変数として近似されることである。この場合、メッセージの平均値は硬推定値を表し、メッセージの分散は信頼性情報を表す。大きな分散を有するメッセージは、新たに生成されたメッセージにあまり寄与しない。
転送ノードΔを計算するために、誤り事象は主に自由成分による影響を受ける。自由成分は、チャネルの雑音特性及びフェージング特性と、推定誤りと、検出誤りとであり、これらは既知の概念によって考慮に入れられていない。既知の概念では、シンボルが不正確な大きな信頼性を有することが起こり得る。メッセージの信頼性は、分散の観点から楽観的となりすぎる場合がある。なぜなら、そのような既知の概念では、検出誤りの確率が考慮に入れられず、それによって、従来の方式が良好に機能する低速フェージングチャネルにおいて、グラフベースの反復受信機(GSIR)が性能劣化を被るためである。
低速フェージングにおける誤り伝播が、例えば図17a及び図17bに示されている。この例では、
Figure 2013048411
は時間インデックスiにおけるチャネル係数の推定値を表し、
Figure 2013048411
は時間インデックスi+1におけるチャネル係数の推定値を表す。信頼度が大きい場合、
Figure 2013048411
は小さく、低速フェージングの場合、
Figure 2013048411
は小さい。したがって、誤り伝播がより起こりやすい。
したがって、誤り伝播の効果が低減するように、付加的な分散
Figure 2013048411
を導入することができる(検出誤り係数)。これは図18a及び図18bに示されている。この例において、
Figure 2013048411
は、時間インデックスi+1における、(考慮された)検出誤りを有するチャネル係数の推定値を表す。
検出誤りの発生をモデル化するために、誤り分散
Figure 2013048411
の選択が決定されることになる。例えば、固定分散、雑音レベル
Figure 2013048411
=Nに従う分散、又は平均誤り確率Pに従う分散が設定される。平均誤り確率Pに従う分散の場合、誤り確率は、データシンボルの尤度比によって求めることができる。データシンボルは反復ターボ受信機において完全に入手可能である。
提案された概念を用いることによって、特に低速フェージング状態において性能を大幅に改善することができる。なぜならこの場合、GISRは深刻な性能劣化を被るためである。また、誤り伝播を軽減することによるロバスト性の改善も達成することができる。加えて、既知の解決法と比較して、必要とされる反復をより少なくすることができるので、より迅速な収束に達することができる。さらに、検出誤り分散(検出誤り係数)を計算することにより、低い追加の複雑度しか必要としなくてよい。
提案された概念は、MIMO−OFDMのための進化型の反復受信機及び干渉抑制のために用いることができる。
本発明の幾つかの実施形態は、説明された概念によるチャネル係数を推定する装置を有する受信機を備える無線通信システムに関する。
説明された概念の幾つかの態様は装置との関係で説明されたが、これらの態様は対応する方法の説明も表し、ここでブロック又はデバイスは方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応することが明らかである。それに類似して、方法ステップとの関係で説明された態様も、対応する装置の対応するブロック又はアイテム又は特徴の記述を表す。
或る実施態様要件に依拠して、本発明の実施形態はハードウェア又はソフトウェアで実施することができる。実施態様は、電子的に読取り可能な制御信号が格納されたデジタルストレージ媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、又はフラッシュメモリを用いて実行することができ、それらは、方法のそれぞれが実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと連携する(又は連携可能である)。したがって、デジタルストレージ媒体はコンピュータが読み取り可能とすることができる。
本発明による幾つかの実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つが実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと連携することができる電子的に読取り可能な制御信号を有するデータ担体を含む。
概して、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装することができる。該プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、方法のうちの1つを実行するように動作可能である。プログラムコードは、例えば機械が読み取り可能な担体上に格納することができる。
他の実施形態は、機械が読み取り可能な担体上に格納された、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムを含む。
したがって、換言すれば、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
したがって、本発明の方法の更なる実施形態は、データ担体(又はデジタルストレージ媒体若しくはコンピュータが読み取り可能な媒体)であって、該データ担体上に記録された、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムを含む、データ担体である。
したがって、本発明の方法の更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムを表すデータストリーム又は信号シーケンスである。データストリーム又は信号シーケンスは、例えば、データ通信接続を介して、例えばインターネットを介して転送されるように構成することができる。
更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するように構成された又は実行できるようにされた処理手段、例えばコンピュータ又はプログラム可能な論理デバイスを含む。
更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
幾つかの実施形態では、プログラム可能な論理デバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ)を用いて、本明細書に記載された方法の機能のうちの幾つか又は全てを実行することができる。幾つかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイが、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するためにマイクロプロセッサと連携することができる。概して、本方法は任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
上述した実施形態は、単に本発明の原理を例示するものである。本明細書に記載された構成及び詳細の変更及び変形は当業者には明らかであることが理解される。したがって、次の特許請求の範囲の範囲によってのみ制限され、本明細書における実施形態の記述及び説明のために提示された特定の詳細によって制限されるものではないことが意図される。

Claims (15)

  1. 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数(122、hn,m[l,k])を推定する装置(100)であって、前記無線チャネルは基準サブチャネルと前記データサブチャネルとを含み、前記基準サブチャネルを通じて基準シンボル(102)が受信され、該装置は、
    前記受信した基準シンボル(102)に基づいて基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成された信頼性決定器(110)であって、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )は、前記受信した基準シンボル(102)の正しい検出の信頼性を示す、信頼性決定器と、
    前記データサブチャネルのチャネル係数(122、hn,m[l,k])を推定するように構成され、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )及び検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )に基づいて、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])のチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成されたチャネル係数推定器(120)であって、前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )は、前記推定されたチャネル係数(122、hn,m[l,k])の信頼性を示し、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、前記データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルの誤検出の確率を示し、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )を考慮することは、前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )によって示される前記推定されたチャネル係数(122、hn,m[l,k])の前記信頼性に対し、減少していく影響を有する、チャネル係数推定器と、
    を備える、無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置。
  2. 請求項1に記載の装置を有する復号器(200)であって、前記推定されたチャネル係数(122、hn,m[l,k])及び前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )に基づいて、前記データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルを復号するように構成されたチャネル復号器(230)を更に備える、請求項1に記載の装置を有する復号器。
  3. 前記チャネル復号器(230)は、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])の推定の後続の反復のために、前記データシンボルの前記復号に基づいて検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成される、請求項2に記載の復号器。
  4. 前記チャネル係数推定器(120)及び前記チャネル復号器(230)は、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])を反復的に推定し、前記データシンボルを復号するように構成され、反復中、前記チャネル係数推定器(120)は、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])を推定し、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )と、前の反復中に前記チャネル復号器(230)によって求められた検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )とに基づいて前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成され、前記チャネル復号器(230)は、同じ反復の前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])と前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )とに基づいて前記反復中に前記データシンボルを復号し、前記チャネル係数推定器(120)による前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])の推定の後続の反復のために、前記データシンボルの前記復号に基づいて検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成される、請求項3に記載の復号器。
  5. 前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、基準シンボル密度、前記受信したシンボル(102)の変調方式、又は前記無線チャネルを通じてシンボルを送信するノードの送信アンテナ数に依拠し、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、前記無線チャネルの前記サブチャネルの少なくとも50%について等しい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  6. 前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、前記無線チャネル又は該無線チャネルのサブチャネルの雑音分散に基づく、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  7. 前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は一定であり、前記無線チャネルの前記サブチャネルの少なくとも50%について等しい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  8. 前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、前記基準サブチャネルを通じて受信された前記基準シンボル(102)の前記正しい検出の信頼性から独立している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  9. 前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )は、前記基準サブチャネルのチャネル係数の分散を表し、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )は、前記誤検出の確率に起因した前記データサブチャネルの付加的な分散を表し、前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )は、前記推定されたチャネル係数(122、hn,m[l,k])の分散を表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  10. 前記チャネル係数推定器(120)は、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )と、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )との和に基づいて前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成される、請求項9に記載の装置又は復号器。
  11. 前記チャネル係数推定器(120)は、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])を推定し、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )と、前記検出誤り係数(114、
    Figure 2013048411
    )と、エッジ効果係数とに基づいて、前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成され、前記エッジ効果係数は、複数のサブチャネルを含む前記無線チャネルを通じて受信されるデータバーストに用いられる該複数のサブチャネル内の前記データサブチャネルの位置に対する、前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])の前記推定の前記信頼性の依存度を示す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  12. 前記エッジ効果係数は、前記複数のサブチャネルの第1のデータサブチャネルの第1の値と、前記複数のサブチャネルの第2のデータサブチャネルの第2の値とを含み、前記第1のデータサブチャネルの位置は、前記第2のデータサブチャネルよりも前記複数のサブチャネルのエッジまでの距離が大きく、前記エッジ効果係数は、前記第2のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )によって示される信頼性に対し、前記第1のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )によって示される信頼性に対するよりも大きな、減少していく影響を有するか、又は前記第1のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )によって示される信頼性に対し、前記第2のデータサブチャネルのチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )によって示される信頼性に対するよりも大きな、減少していく影響を有する、請求項11に記載の装置又は復号器。
  13. 前記無線チャネルは、第1の複数のサブチャネルと第2の複数のサブチャネルとを含み、前記第1の複数のサブチャネル及び前記第2の複数のサブチャネルは共通のサブチャネルを含まず、前記データサブチャネルは第1のデータサブチャネルに対応し、前記第1の複数のサブチャネルは前記基準サブチャネルと前記第1のデータサブチャネルとを含み、前記第2の複数のサブチャネルは第2のデータサブチャネルを含み、前記第1の複数のサブチャネルの前記データサブチャネルは、無線領域内の前記基準サブチャネルに対し、同じ無線領域内の前記第2の複数のサブチャネルの前記データサブチャネルよりも強い相関を有し、前記チャネル係数推定器(120)は、前記第2のデータサブチャネルのチャネル係数(122、hn,m[l,k])を推定するように構成され、前記基準サブチャネル信頼性係数(112、
    Figure 2013048411
    )に基づくが、前記第1のデータサブチャネルの前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])の前記チャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )から独立して、前記第2のデータサブチャネルの前記チャネル係数(122、hn,m[l,k])のチャネル係数信頼性指示子(124、
    Figure 2013048411
    )を求めるように構成される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置又は復号器。
  14. 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数(hn,m[l,k])を推定する方法(1300)であって、無線チャネルは基準サブチャネルと前記データサブチャネルとを含み、前記基準サブチャネルを通じて基準シンボルが受信され、該方法は、
    前記受信した基準シンボルに基づいて基準サブチャネル信頼性係数(
    Figure 2013048411
    )を求めるステップ(1310)であって、前記基準サブチャネル信頼性係数(
    Figure 2013048411
    )は、前記受信した基準シンボルの正しい検出の信頼性を示す、ステップと、
    前記データサブチャネルのチャネル係数(hn,m[l,k])を推定するステップと、
    前記基準サブチャネル信頼性係数(
    Figure 2013048411
    )及び検出誤り係数(
    Figure 2013048411
    )に基づいて、前記チャネル係数(hn,m[l,k])のチャネル係数信頼性指示子(
    Figure 2013048411
    )を求めるステップであって、前記チャネル係数信頼性指示子(
    Figure 2013048411
    )は、前記推定されたチャネル係数(hn,m[l,k])の信頼性を示し、前記検出誤り係数(
    Figure 2013048411
    )は、前記データサブチャネルを通じて受信されたデータシンボルの誤検出の確率を示し、前記検出誤り係数(
    Figure 2013048411
    )を考慮することは、前記チャネル係数信頼性指示子(
    Figure 2013048411
    )によって示される前記推定されたチャネル係数(hn,m[l,k])の前記信頼性に対し減少していく影響を有するステップと、
    を含む、無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する方法。
  15. コンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがコンピュータ又はマイクロコントローラ上で実行されると、請求項14に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有する、コンピュータプログラム。
JP2012173016A 2011-08-05 2012-08-03 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法 Expired - Fee Related JP5514873B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11176717.4 2011-08-05
EP11176717A EP2555479A1 (en) 2011-08-05 2011-08-05 Apparatus and method for estimating a channel coefficient of a data subchannel of a radio channel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013048411A true JP2013048411A (ja) 2013-03-07
JP5514873B2 JP5514873B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=45065624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012173016A Expired - Fee Related JP5514873B2 (ja) 2011-08-05 2012-08-03 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2555479A1 (ja)
JP (1) JP5514873B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10560221B2 (en) * 2017-01-05 2020-02-11 Huawei Technologies Co., Ltd. Apparatus and methods for training-based channel code design
CN109802634B (zh) * 2019-01-16 2020-05-26 湖南兴业绿色电力科技有限公司 一种基于大数据的光伏电站的智能运维方法及运维系统
CN109769258B (zh) * 2019-03-05 2020-01-31 深圳大学 基于安全urllc通信协议的资源优化方法
CN111505613B (zh) * 2020-04-16 2022-05-03 电子科技大学 基于虚拟天线Kuhn-Munkres算法的MIMO雷达发射天线布置方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060526A (ja) * 2001-08-08 2003-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線受信装置及び無線受信方法
JP2004364094A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Keio Gijuku マルチキャリア受信装置
JP2007174286A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kddi Corp 受信装置および受信方法
JP2011071976A (ja) * 2009-09-07 2011-04-07 Ntt Docomo Inc 無線チャネル推定装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100560386B1 (ko) * 2003-12-17 2006-03-13 한국전자통신연구원 무선 통신 시스템의 상향 링크에서 코히어런트 검출을위한 직교주파수 분할 다중 접속 방식의 송수신 장치 및그 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060526A (ja) * 2001-08-08 2003-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線受信装置及び無線受信方法
JP2004364094A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Keio Gijuku マルチキャリア受信装置
JP2007174286A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kddi Corp 受信装置および受信方法
JP2011071976A (ja) * 2009-09-07 2011-04-07 Ntt Docomo Inc 無線チャネル推定装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013042313; Xiang Xu: 'Factor Graph based Detection and Channel Estimation for MIMO-OFDM Systems in Doubly Selective Channe' Wireless Communication Systems(ISWCS), 2010 7th International Symposium on Digital Object Identifier , 20100919, P.456-460 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2555479A1 (en) 2013-02-06
JP5514873B2 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2380303B1 (en) Channel quality determination of a wireless communication channel based on received data
EP1798920B1 (en) Iterative detection and decoding in MIMO communication systems
KR101276601B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 수신 신호를 디코딩하는 수신기 및 방법
EP2382728B1 (en) Log-likelihood ratio algorithm for use in reducing co-channel interference in wireless communication systems
WO2003034646A2 (en) Method and apparatus for channel quality measurements
KR101142241B1 (ko) 통신 수신기들에 대한 버스티 간섭 억제
US8031786B2 (en) Method and system for improving channel estimation in a communications network
WO2016198409A1 (en) Anticipated termination for sequential decoders
Wan et al. Near-optimal channel estimation for OFDM in fast-fading channels
JP5514873B2 (ja) 無線チャネルのデータサブチャネルのチャネル係数を推定する装置及び方法
KR101461837B1 (ko) 채널 적응성 우도 결정
US9160578B2 (en) Turbo equalisation
JP5845127B2 (ja) 受信装置及びプログラム
KR102375186B1 (ko) 통신 시스템에서 채널 복호 동작을 수행하는 장치 및 방법
JP5113231B2 (ja) 無線チャネル推定装置
Novak et al. Factor graph based design of an OFDM-IDMA receiver performing joint data detection, channel estimation, and channel length selection
JP5478327B2 (ja) モジュロ演算で生成された信号を送受信する無線通信システム、受信機、及び、復調方法
JP5845128B2 (ja) 受信装置及びプログラム
Goubet Receiver design for vehicular communications
Poikonen et al. A computationally efficient simulation chain for OFDM-based wireless systems
JP2010056597A (ja) 受信装置および軟判定値訂正方法
Knievel et al. Improving multi-dimensional graph-based soft channel estimation
JP2014068094A (ja) 受信装置、受信方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5514873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees