JP2014068094A - 受信装置、受信方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】受信性能の劣化を抑えながら、消費電力を抑えられる受信装置、受信方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】MIMO伝送で通信を行う受信装置(200)は、チャネル推定及び雑音電力推定を行なってチャネル推定値及び雑音電力推定値を求めるチャネル推定部(205)と、前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択する受信方式選択部(206)と、前記選択されたMIMO受信方式を用いて送信信号の検出を行う信号検出部(207)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、MIMO伝送においてストリーム干渉を抑圧する受信装置、受信方法およびプログラムに関する。
近年、無線通信の分野では、複数の送受信アンテナを用いて伝送を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送によって、高速化、高信頼化が可能となっている。
MIMO伝送では、複数のデータストリームを同じ周波数、同じタイミングで送信するため、ストリーム間で干渉が生じてしまう。このため、MIMO伝送を行うためにはストリーム間干渉を抑圧する技術(MIMO信号分離技術)は必須である。受信装置でストリーム間干渉を抑圧する場合、例えば、MMSE(最小平均2乗誤差:Minimum Mean Square Error)検出などの線形検出方式や、最尤検出(MLD:Maximum Likelihood Ratio)などがある。線形検出方式は、低演算量で実現できるものの受信性能はあまり良くないという特徴がある。また、最尤検出方式は、全ての送信信号候補の中から最もそれらしいものを選ぶ方式であり、最適な検出方式とされている。上述のような線形検出やMLDは非特許文献1に記載されている。
A. J. Paulraj, D. A. Gore, R. U. Nabar, and H. Bolcskei, "An Overview of MIMO Communications - A Key to Gigabit Wireless", Proc. of the IEEE, Vol. 92, No. 2, Feb. 2004
広帯域を用いる無線通信では、フェージングと呼ばれる時間や場所によって受信レベルが変動する現象が生じる。MLDを行なっていれば、チャネルが変動したとしても、良好な受信性能が得られる可能性が高い。一方、MMSEなどの線形検出方式では、チャネル状態が良い場合ならば、良好な受信性能が得られる。従って、チャネル状態が良い場合、MMSEでもMLDでも良好な受信性能が得られるが、MLDの場合は、MMSEと比較すると非常に大きな演算量が必要になってしまうため、多くの消費電力が必要となってしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、受信性能の劣化を抑えながら、消費電力を抑えられる受信装置、受信方法およびプログラムを提供することにある。
本発明は、MIMO伝送で通信を行う受信装置であって、
チャネル推定及び雑音電力推定を行なってチャネル推定値及び雑音電力推定値を求めるチャネル推定部と、前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択する受信方式選択部と、前記選択されたMIMO受信方式を用いて送信信号の検出を行う信号検出部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記受信方式選択部は、前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式のビット誤り率の推定値を求める誤り率推定部と、前記複数のビット誤り率の推定値に基づいて1つのMIMO受信方式を選択する選択部と、を備えることを特徴とする。
前記選択部は、予め決められている基準ビット誤り率よりも良いビット誤り率となるMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択してもよい。
また、前記選択部は、予め決められている基準ビット誤り率よりも良いビット誤り率となるMIMO受信方式のうち、最も演算量が低いMIMO受信方式を選択してもよい。
前記ビット誤り率は、誤り訂正復号後のビット誤り率としてもよい。
また、本発明の前記受信装置は、前記MIMO受信方式として、MMSE検出と最尤検出と繰り返し干渉キャンセルのうち、少なくとも2つの方式から選択してもよい。
また、本発明は、MIMO伝送で通信を行う受信装置における受信方法であって、
チャネル推定及び雑音電力推定を行なってチャネル推定値及び雑音電力推定値を求めるチャネル推定過程と、前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択する受信方式選択過程と、前記選択されたMIMO受信方式を用いて送信信号の検出を行う信号検出過程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータに、前記受信方法の各過程を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、ビット誤り率を推定してから、受信方式を選択するようにしたので、送信データの検出に必要最小限の処理で送信ビットを検出することができるため、消費電力を抑圧することができる。
第1の実施形態における送信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における受信装置の受信方式選択部の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における受信装置の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態における受信装置の信号検出部の構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を用いて本発明の詳細を説明する。特に断りがない場合、送信装置はT本の送信アンテナを備え、受信装置はR本の受信アンテナを備えているものとして説明する。また、データストリーム数と送信アンテナ数は等しいとして説明するが、本発明はこれに限らず、データストリーム数が送信アンテナ数よりも少ない場合も本発明に含まれる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における送信装置100の構成を示す概略ブロック図である。送信装置100は、符号化部101、S/P変換部102、変調部103−1〜103−T、参照信号生成部104、マッピング部105、IFFT(逆高速フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)部106−1〜106−T、GI(ガードインターバル:Guard Interval)挿入部107−1〜107−T、送信部108−1〜108−T、送信アンテナ109−1〜109−Tを備える。
符号化部101は、送信ビットに対し、ターボ符号やLDPC(低密度パリティチェック:Low Density Parity Check)符号等の誤り訂正符号を用いて符号化し、符号化ビットを生成する。S/P変換部102は、符号化ビットを直列並列変換する。符号化ビットは、変調部103−1〜103−TでPSK(位相変調:Phase Shift Keying)やQAM(直交振幅変調:Quadrature Amplitude Modulation)などの変調シンボルにマッピングされる。参照信号生成部104は送受信装置で既知の信号である参照信号を生成する。マッピング部105は、変調シンボルと参照信号を、時間や周波数で定義されるリソースに割り当てられる。マッピング部105の出力は、IFFT部106−1〜106−Tで周波数時間変換が行われ、GI挿入部107−1〜107−TでGI(ガードインターバル:Guard Interval)が挿入される。送信部108−1〜108−Tでは、デジタル・アナログ変換、波形整形、周波数変換等が行われ、送信アンテナ109−1〜109−Tから送信される。
図2は、第1の実施形態における受信装置200の構成を示す概略ブロック図である。受信装置200は、受信アンテナ201−1〜201−R、受信部202−1〜202−R、GI除去部203−1〜203−R、FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)部204−1〜204−R、チャネル推定部205、受信方式選択部206、信号検出部207、復号部208を備える。
受信アンテナ201−1〜201−Rで受信した受信波は、受信部202−1〜202−Rで周波数変換、フィルタリング、アナログ・デジタル変換等が行われ、ベースバンド信号として出力される。ベースバンド信号は、GI除去部203−1〜203−RでGI(ガードインターバル:Guard Interval)の除去が行われ、FFT部204−1〜204−Rで時間周波数変換が行われ、受信信号として出力される。チャネル推定部205は、受信した参照信号を用いて各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル推定値や雑音電力を求める。受信方式選択部206は、チャネル推定部205で求められたチャネル推定値や雑音電力を用いて、信号検出部207で用いる方式を選択する。信号検出部207では、受信方式選択部206で選択された方式を用いて、受信信号からMIMO信号検出を行って送信ビットを求める。復号部208が検出されたMIMO信号を復号して、検出した送信ビットとして出力する。
受信方式選択部206の詳細を説明する。図3は受信方式選択部206の構成を示す概略ブロック図である。受信方式選択部206は、誤り率推定部301、選択部302を備える。誤り率推定部301は、チャネル推定部205より入力されたチャネル推定値及び雑音電力推定値から、いくつかの方式を用いた場合のビット誤り率推定値を算出する。ビット誤り率の推定方法について説明する。
ビット誤り率はAWGN(加法性白色ガウス雑音:Additive White Gaussian Noise)チャネルの場合、
Figure 2014068094
で、理論的に求めることができる。ただし、Aはチャネル利得、σは雑音電力である。
またQ()は次式(2)で与えられる。
Figure 2014068094
例えばフェージングチャネルなど、AWGNチャネルではない場合でも、AWGNと等価的なチャネル利得Aeq、雑音電力σeqを求めれば、次式(3)を用いて、ビット誤り率を求めることができる。
Figure 2014068094
また、ビット対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)の平均値λmは次式(4)のように与えられる。
Figure 2014068094
従って、次式(5)のようにビットLLRから誤り率を推定することもできる。
Figure 2014068094
なお、ビットLLRの平均値ではなく、ビットLLRから誤り率を推定してもよい。この場合、式(5)のλにビットLLRのλを代入すれば推定できる。
式(3)、式(5)のように、等価的なAWGNチャネルを考えることで、MIMO分離方式の誤り率を推定することができる。
まず、MIMO信号分離検出の中で最適検出方式と言われている最尤検出(MLD:Maximum Likelihood Ratio)の誤り率を推定する方法を説明する。MLDの場合は、ビットLLRから誤り率を推定する方法を説明する。BPSK変調された信号Sが送信されたとすると、あるサブキャリアにおける受信信号は次式(6)のように表せる。
Figure 2014068094
ただし、Rは受信信号、hはチャネル利得、Nは雑音電力を表している。
このときビットLLRは式(7)のように求めることができる。なお、σは式(8)で表わす。
Figure 2014068094
式(7)を用いて、あるサブキャリアの、あるビットの誤り率は次式(9)のように推定できる。
Figure 2014068094
式(9)を全サブキャリアの全ビットに対して平均を取れば、最終的なビット誤り率の推定値となる。
なお、ここではBPSK変調の場合、つまり、あるビットに対する誤り率が推定する方法を説明した。従って、QPSKや16QAMなどその他の変調方式の場合も同様にビット誤り率の推定ができる。
なお、チャネル利得を1に規格化した場合の平均雑音電力から次式(10)のようにMLDのビット誤り率を推定することも可能である。
Figure 2014068094
なお、bはチャネル推定誤差の補正係数であり、αは次式(11)で表される。
Figure 2014068094
ただし、sは特定の送信アンテナから送信されるシンボルを含む信号、sは特定の送信アンテナから送信されるシンボルを含まない信号である。
次にZF(ゼロフォーシング:Zero−Forcing)やMMSE(最小平均2乗誤差:Minimum Mean Square Error)といった線形検出方式におけるビット誤り率の推定方法について説明する。
線形検出の重みをWとし、Wを乗算した後の受信信号R’は次式(12)のようになる。
Figure 2014068094
なお、Hはチャネル行列、Sは送信信号、Nは雑音である。
また、例えば、MMSE基準で求めた重みWは次式(13)のようになる。
Figure 2014068094
ただし、H^はチャネル推定値、σ は雑音電力、Iは単位行列を表す。
他アンテナからの干渉があるので、R’は対角成分以外にも値を持つ。従って、干渉成分を雑音近似して、ビット誤り率を推定する。送受信アンテナ数がそれぞれ2本の場合のMIMOの場合、第1ストリームに対する干渉電力は次式(14)のようになる。
Figure 2014068094
なお、H’12は、H’の第1行2列の要素を表す。
従って、第1ストリームに対する全体の雑音電力は次式(15)のようになる。
Figure 2014068094
このとき、ビットLLRは次式(16)のように求めることができる。
Figure 2014068094
従って、ビット誤り率は次式(17)のように推定できる。
Figure 2014068094
式(17)を用いて、全サブキャリア、全ビットに対して平均を取ればビット誤り率を求めることができる。
また、上記で求めた各方式のビットLLRを用いて、誤り訂正復号後のビット誤り率も推定可能である。MIMO分離後のビットLLR系列をλとし、λを誤り訂正復号して得られるビットLLRをλとする。λをガウス分布であると近似すれば、次式(18)のように復号後のビット誤り率を推定できる。
Figure 2014068094
ただし、λ はλの平均値である。
このように誤り率推定部301では、チャネル情報(チャネル推定値)及び雑音電力からビット誤り率を推定することができる。
選択部302は、誤り率推定部が求めた各方式のビット誤り率から、信号検出部207で用いる信号検出方式を選択する。信号検出方式は、ビット誤り率と演算量を考慮して選択する。まず、予めシステム等で決められている基準ビット誤り率を満たすかどうかを判断する。この基準ビット誤り率よりも小さいビット誤り率となる信号検出方式の中で演算量が最小のものを選択する。例えば、MIMO信号分離検出方式として、MMSEとMLDから選択するものとする。MMSEとMLDが共に基準のビット誤り率を満たす場合、演算量が少ないMMSEを信号検出方式として選択する。
MMSEとMLDのビット誤り率から、MLDの演算量削減型方式、例えばSphere DecodingやQRM(QR分解とMアルゴリズムの組み合わせ)−MLDなどを選択することもできる。これは、MMSEは基準ビット誤り率を満たせず、MLDだけが基準ビット誤り率を満たしている場合で、MLDのビット誤り率が基準ビット誤り率を大きく下回っている場合に演算量削減型MLDを選択することで、効率的なMIMO信号検出が可能となる。演算量削減型MLDのビット誤り率は、ほとんどの場合、MMSEのビット誤り率とMLDのビット誤り率の間にある。従って、MMSEとMLDのビット誤り率を求めた後に、その2つのビット誤り率の間のビット誤り率を演算量削減型方式のビット誤り率とすればよい。なお、QRM−MLDなどMアルゴリズムを用いる方式は、Mの値によって、演算量と性能が変わるため、演算量削減型MLDのビット誤り率として複数を求めてもよい。
なお、ビット誤り率はMIMO分離後で比較しても良いし、誤り訂正復号後で比較しても良い。ただし、誤り訂正符号として、LDPC符号やターボ符号を用いる場合、復号部の内部で繰り返し復号を行う。この繰り返し回数は、ビット誤り率及び演算量に影響があるため、適切に選択することで、所望の性能を最低限の消費電力や処理遅延で得られるようになる。具体的には、いくつかの繰り返し回数を予め設定しておき、それぞれの繰り返し回数に対して、各信号検出方式のビット誤り率を推定する。この中で、基準ビット誤り率を満たし、演算量が少ない信号検出方式を選択すればよい。このようにすると、復号までを考慮して、適切に信号検出方式を選択することができる。
なお、基準誤り率を満たす方式がなかった場合、信号検出処理も復号処理も行わなくても良い。このとき、自動再送要求のあるシステムの場合、正しく受信できなかったことを示す信号であるNACK信号を送信装置に通知する。
図4は、第1の実施形態における受信装置の処理を示すフローチャートである。ステップs401では、チャネル推定部205がチャネル推定値及び雑音電力を求める。ステップs402では、誤り率推定部301が、チャネル推定値及び雑音電力に基づいて、各信号検出方式のビット誤り率を推定する。ステップs403では、選択部302が推定したビット誤り率と基準ビット誤り率から適切な信号検出方式を選択する。ステップs404では、信号検出部207が選択された信号検出方式を用いてMIMO信号検出を行う。
このように、本実施形態では、推定したビット誤り率から適切な信号検出方式を選択し、選択した信号検出方式を用いてMIMO信号分離するようにした。このため、性能及び演算量の観点から適切なMIMO信号分離できるようになる。また、不必要な演算を減らすことができるため、消費電力を減らすことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、MIMO信号検出方式として、繰り返し干渉キャンセラを考慮した場合を説明する。
図5は、第2の実施形態における受信装置500の構成を示す概略ブロック図である。受信装置500は、受信アンテナ501−1〜501−R、受信部502−1〜502−R、GI除去部503−1〜503−R、FFT部504−1〜504−R、チャネル推定部505、受信方式選択部506、信号検出部507、復号部508を備える。
受信アンテナ501−1〜501−Rで受信した受信波は、受信部502−1〜502−Rで周波数変換、フィルタリング、アナログ・デジタル変換等が行われ、ベースバンド信号として出力される。ベースバンド信号は、GI除去部503−1〜503−RでGI(ガードインターバル:Guard Interval)の除去が行われ、FFT部504−1〜504−Rで時間周波数変換が行われ、受信信号として出力される。チャネル推定部505は、受信した参照信号を用いて各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル推定値や雑音電力を求める。受信方式選択部506は、チャネル推定部505で求められたチャネル推定値や雑音電力を用いて、信号検出部507で用いる方式を選択する。信号検出部507では、受信方式選択部506で選択された方式を用いて、受信信号からMIMO信号検出を行って送信ビットを求める。復号部508が検出されたMIMO信号を復号して、検出した送信ビットとして出力する。
図6は、第2の実施形態における受信装置の信号検出部507の構成を示す概略ブロック図である。信号検出部507は、干渉キャンセル部601、信号分離部602、干渉レプリカ生成部603を備える。干渉キャンセル部601は、干渉レプリカ生成部603で生成された干渉信号のレプリカを減算することでストリーム間干渉キャンセルを行う。干渉キャンセル後の信号は、信号分離部602でMIMO信号分離が行われる。干渉信号のレプリカは、復号部508から得られる復号後のビットLLRから生成される。干渉キャンセルは、例えば、次式(19)のように行われる。式(19)は第1ストリームに対する干渉を除去する例である。
Figure 2014068094
Rは受信信号、H^はチャネル推定値、S^は第1ストリーム成分を0とし、第1ストリーム以外の成分はシンボルレプリカで構成される送信信号レプリカである。従ってH^S^は第1ストリームに対するストリーム間干渉となる。
シンボルレプリカは変調シンボルのレプリカであり、QPSK変調の場合、次式(20)のように生成することができる。
Figure 2014068094
ただし、λ()はビットLLRを表し、b、bはQPSK変調シンボルを構成する2ビットを表す。
干渉除去後の信号R^に対する信号分離は、例えば、次式(21)のようなMMSE重みを乗算することで行うことができる。
Figure 2014068094
ただし、Λは第1ストリーム以外における干渉除去残差を対角要素に持つ対角行列である。
例えば、S^を第2ストリームのレプリカとすると、第2ストリームの干渉除去残差は式(22)のように求めることができる。
Figure 2014068094
なお、第1ストリームについては除去が行われていないため、第1ストリームの干渉除去残差は1となる。
次に、繰り返し干渉キャンセラにおけるビット誤り率の推定方法を説明する。第1の実施形態で説明したように、ビットLLRを用いてビット誤り率を推定することができる。従って、繰り返し干渉キャンセル後のビットLLRを求めれば、ビット誤り率を推定できる。繰り返し干渉キャンセル後のビットLLRは、以下のように求められる。
まず、0回目の繰り返し処理(初回処理ともいう)の重み乗算後のビットLLRを求める。これは第1の実施形態と同様に式(16)を用いて求めることができる。全ストリームにおけるビットLLRを求めた後、復号後のビットLLRも第1の実施形態と同様に求めることができる。ここでp回目の繰り返しによって得られる重み乗算後のビットLLRをλ、復号後のビットLLRをλ とする。ただし、0≦p≦Niterの整数であり、Niterは最大繰り返し回数であり、この値はシステムで予め決められているものとする。
p回目の繰り返し処理によって得られたビットLLRを用いて、p+1回目の繰り返し処理によって得られるビットLLRを求める方法を説明する。まずλ を用いて式(21)のように重みを求める。第1の実施形態で用いていた式(13)の重みの代わりに式(21)の重みを用いて、λp+1を求める。λp+1を誤り訂正復号して、λ p+1を得る。このようにして、最大繰り返し回数の繰り返し処理を行った後の復号後のビットLLRを求め、式(18)を用いて繰り返し干渉キャンセル後のビット誤り率を求めることができる。
なお、ここでは、並列型干渉キャンセル(Parallel Interference Cancellation)の場合を説明したが、逐次型干渉キャンセル(Successive Interference Cancellation)を用いても良い。また、最大繰り返し回数の場合のビット誤り率を繰り返し干渉キャンセル後のビット誤り率としていたが、本発明はこれに限らず、少なくとも1回の繰り返し処理が行われた場合のビット誤り率であれば、繰り返し干渉キャンセル後のビット誤り率とすることができる。
受信方式選択部506は、例えば、線形検出のビット誤り率、繰り返し干渉キャンセルのビット誤り率を推定し、演算量と受信性能を考慮して受信方式を選択する。線形検出のビット誤り率は、繰り返し干渉キャンセルの初回処理のビット誤り率としてもよい。その場合、受信方式選択部506は、繰り返し干渉キャンセルを行うか否か、を選択することになる。ビット誤り率推定値が基準ビット誤り率推定値よりも小さければ、繰り返し干渉キャンセルを行い、大きければ、繰り返し干渉キャンセルは行わない、ことを選択する。
このように、繰り返し干渉キャンセル後のビット誤り率を推定することで、不必要な受信処理を省くことができ、消費電力を削減することができる。
また、繰り返し干渉キャンセルにおける繰り返し回数を選択しても良い。Niter以下で、基準ビット誤り率を満たす最小の繰り返し回数を求め、信号検出部507は求めた繰り返し回数までの繰り返し干渉キャンセルを行う。
また、MLDのビット誤り率推定値を求め、MLDと繰り返し干渉キャンセルの選択を行なっても良い。
また、本発明に関わる受信装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における受信装置および基地局装置の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。受信装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。各機能ブロックを集積回路化した場合に、それらを制御する集積回路制御部が付加される.
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の受信装置は、移動局装置への適用に限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などに適用出来ることは言うまでもない。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
100 送信装置
101 符号化部
102 S/P変換部
103−1〜103−T 変調部
104 参照信号生成部
105 マッピング部
106−1〜106−T IFFT部
107−1〜107−T GI挿入部
108−1〜108−T 送信部
109−1〜109−T 送信アンテナ
200 受信装置
201−1〜201−R 受信アンテナ
202−1〜202−R 受信部
203−1〜203−R GI除去部
204−1〜204−R FFT部
205 チャネル推定部
206 受信方式選択部
207 信号検出部
208 復号部
301 誤り率推定部
302 選択部
500 受信装置
501−1〜501−R 受信アンテナ
502−1〜502−R 受信部
503−1〜503−R GI除去部
504−1〜504−R FFT部
505 チャネル推定部
506 受信方式選択部
507 信号検出部
508 復号部
601 干渉キャンセル部
602 信号分離部
603 干渉レプリカ生成部

Claims (8)

  1. MIMO伝送で通信を行う受信装置であって、
    チャネル推定及び雑音電力推定を行なってチャネル推定値及び雑音電力推定値を求めるチャネル推定部と、
    前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択する受信方式選択部と、
    前記選択されたMIMO受信方式を用いて送信信号の検出を行う信号検出部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信方式選択部は、
    前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式のビット誤り率の推定値を求める誤り率推定部と、
    前記複数のビット誤り率の推定値に基づいて1つのMIMO受信方式を選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記選択部は、予め決められている基準ビット誤り率よりも良いビット誤り率となるMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記選択部は、予め決められている基準ビット誤り率よりも良いビット誤り率となるMIMO受信方式のうち、最も演算量が低いMIMO受信方式を選択することを特徴とする請求項2または3に記載の受信装置。
  5. 前記ビット誤り率は、誤り訂正復号後のビット誤り率であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 前記MIMO受信方式として、MMSE検出と最尤検出と繰り返し干渉キャンセルのうち、少なくとも2つの方式から選択することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. MIMO伝送で通信を行う受信装置における受信方法であって、
    チャネル推定及び雑音電力推定を行なってチャネル推定値及び雑音電力推定値を求めるチャネル推定過程と、
    前記チャネル推定値及び前記雑音電力推定値に基づいて、複数のMIMO受信方式の中から1つのMIMO受信方式を選択する受信方式選択過程と、
    前記選択されたMIMO受信方式を用いて送信信号の検出を行う信号検出過程と、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  8. コンピュータに、請求項7の受信方法の各過程を実行させるためのプログラム。
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