JP2010056597A - 受信装置および軟判定値訂正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】軟判定値を用いて誤り訂正復号する受信装置において、チャネル推定を誤ることによる誤り訂正能力の劣化を抑制すること。
【解決手段】受信装置は、誤り訂正符号化された受信信号の硬判定および軟判定を行う復調手段10と、伝搬路のチャネル値を推定するチャネル推定手段20と、推定されたチャネル値を保持するチャネル値保持器30と、軟判定値を訂正する軟判定値訂正手段40と、訂正された軟判定値を用いて誤り訂正復号する復号器50と、を備えている。軟判定値訂正手段40は、復調手段10が生成した軟判定値に、チャネル値保持器30に保持されたチャネル値の中で最も絶対値の小さい最小チャネル値の絶対値の2乗を、軟判定値の生成に用いたチャネル値の絶対値の2乗で割った値、を重みとして乗じることにより軟判定値を訂正する。
【選択図】図1
【解決手段】受信装置は、誤り訂正符号化された受信信号の硬判定および軟判定を行う復調手段10と、伝搬路のチャネル値を推定するチャネル推定手段20と、推定されたチャネル値を保持するチャネル値保持器30と、軟判定値を訂正する軟判定値訂正手段40と、訂正された軟判定値を用いて誤り訂正復号する復号器50と、を備えている。軟判定値訂正手段40は、復調手段10が生成した軟判定値に、チャネル値保持器30に保持されたチャネル値の中で最も絶対値の小さい最小チャネル値の絶対値の2乗を、軟判定値の生成に用いたチャネル値の絶対値の2乗で割った値、を重みとして乗じることにより軟判定値を訂正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、軟判定による誤り訂正復号を行う受信装置に関するものであり、特に軟判定値を訂正する手段を備えた受信装置に関する。また、軟判定値を訂正する方法に関する。
誤り訂正符号化された信号を復号する場合に、受信信号を軟判定し、軟判定値を用いて誤り訂正復号する方法が知られている。軟判定値により復号すると、硬判定値により復号する場合よりも誤り率特性が優れている。
対数尤度比λは、受信信号がyであった場合に送信ビットsが0である確率と、受信信号がyであった場合に送信ビットsが1である確率との比について対数をとった値であり、チャネル値に依存した値である。そのため、チャネル値の絶対値が大きいほど尤度の高い軟判定値となる。
特許文献1には、パイロット信号からチャネル値を算出し、それを用いてより正しい軟判定値を出力する方法が記載されている。
また、高速フェージング環境下での通信では、ドップラー周波数によるチャネルの変動が顕著になる。そこで、判定帰還によるチャネル値の追従を行うことで、より正確にチャネル値を推定する方法が知られている。判定帰還では、チャネル推定値を用いて受信信号を硬判定し、その硬判定値と受信信号とから次シンボルの復調に用いるチャネル値を推定する、という動作を繰り返すことで、1シンボル毎にチャネル値の推定を行っている。
特開2007−74617
しかし、特許文献1の方法はパイロット信号からのみのチャネル値推定であり、高速フェージング環境下におけるチャネル推定の追従の問題を考慮していない。高速フェージング環境下においてフェージングの谷に落ち込むと、チャネル値の推定がその後大幅に劣化してしまう。そして、絶対値の大きい誤ったチャネル値が推定されると、軟判定値はチャネル値に依存していることから、尤度が高い誤った軟判定値を出力してしまい、誤り訂正能力が劣化してしまう。
そこで本発明の目的は、高速フェージング環境下であっても、誤り訂正能力が劣化しないように軟判定値を訂正することができる受信装置を実現することである。
第1の発明は、誤り訂正符号化された受信信号と、受信信号の硬判定値とから伝搬路のチャネル値を推定するチャネル推定手段と、チャネル推定手段により推定されたチャネル値と、受信信号とを用いて、硬判定値と、軟判定値とを生成する復調手段と、軟判定値に、大きさが1よりも小さい重みを乗じることで、軟判定値を訂正する軟判定値訂正手段と、軟判定値訂正手段により訂正された軟判定値を用いて誤り訂正復号する復号手段と、を備えていることを特徴とする受信装置である。
誤り訂正符号には、LDPC符号、畳み込み符号、ターボ符号などを用いることができる。また、変調方式にはBPSK、QPSK、QAMなどのデジタル変調方式を用いることができる。また、シングルキャリア方式でもよいし、OFDMなどのマルチキャリア方式であってもよい。マルチキャリア方式の場合は、各サブキャリアごとにチャネル推定を行えばよい。
また、本発明の受信装置は、送信アンテナと受信アンテナをそれぞれ単数とするSISO方式に用いる受信装置であってもよいし、送信アンテナと受信アンテナの少なくとも一方を複数とする、SIMO、MISO、MIMOに用いる受信装置であってもよい。
第2の発明は、第1の発明において、受信信号はOFDM信号であり、復調手段は、OFDM信号を各サブキャリアごとの受信信号に復調して、各サブキャリアごとに硬判定、軟判定を行い、チャネル推定手段は、各サブキャリアごとにチャネル値を推定し、軟判定値訂正手段は、各サブキャリアごとに軟判定値を訂正する、ことを特徴とする受信装置である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、受信装置は、推定したチャネル値を保持するチャネル値保持手段を有し、軟判定値に乗じる重みは、チャネル値保持手段により保持されたチャネル値の中で最も絶対値の小さいチャネル値である最小チャネル値の絶対値の2乗を、軟判定値の生成に用いたチャネル値の絶対値の2乗で割った値である、ことを特徴とする受信装置である。マルチキャリア方式の場合には、各サブキャリアごとに推定したチャネル値を保持するようにすればよい。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明において、誤り訂正符号は、LDPC符号、ターボ符号、または畳み込み符号であることを特徴とする受信装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明において、受信装置は、複数の受信アンテナを有し、MIMO方式に用いることを特徴とする。
第6の発明は、誤り訂正符号化された受信信号と、受信信号の硬判定値とから伝搬路のチャネル値を推定し、チャネル値と、受信信号とを用いて、軟判定値を生成し、軟判定値に、大きさが1よりも小さい重みを乗じることで、軟判定値を訂正する、ことを特徴とする軟判定値訂正方法である。
第7の発明は、第6の発明において、推定したチャネル値を保持し、軟判定値に乗じる重みは、保持したチャネル値の中で最も絶対値の小さいチャネル値である最小チャネル値の絶対値の2乗を、軟判定値の生成に用いたチャネル値の絶対値の2乗で割った値である、ことを特徴とする軟判定値訂正方法である。
本発明によると、大きさが1よりも小さい重みを乗じて軟判定値を訂正することで、軟判定値の尤度を低く抑えることができる。そのため、判定帰還により随時チャネル値を推定する場合において、フェージングの谷に落ち込むなどしてその後のチャネル推定で絶対値の大きい誤ったチャネル値hが推定されたとしても、訂正された軟判定値を用いて誤り訂正復号すれば誤りが訂正されやすくなり、誤り訂正能力の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1は、誤り訂正符号化された受信信号を軟判定し、軟判定値を訂正することにより、誤り訂正復号での誤り訂正能力の劣化を抑制することができる軟判定値訂正方法である。
まず、軟判定値訂正方法に用いる受信装置の構成について、図1に示すブロック図をもとに説明する。受信装置は、誤り訂正符号化された受信信号の硬判定および軟判定を行う復調手段10と、伝搬路のチャネル値を推定するチャネル推定手段20と、チャネル値を保持するチャネル値保持器30と、軟判定値を訂正する軟判定値訂正手段40と、訂正された軟判定値を用いて誤り訂正復号する復号器50と、を備えている。
次に、軟判定値訂正方法について、図2のフローチャートに基づき、受信装置の動作とともに説明する。なお、説明の簡単のため、受信装置はシングルキャリア方式に用いるものとし、受信信号はBPSK変調されたものであるとするが、QPSKやQAMなどの1シンボルで複数ビット送信する変調方式の場合も、各ビットごとに軟判定値を算出し、各軟判定値ごとに実施例1の軟判定値訂正方法を適用するものとすれば、以下と同様にして説明できる。また、誤り訂正符号はLDPC符号とするが、畳み込み符号、ターボ符号などにおいて算出される軟判定に実施例1の軟判定値訂正方法を適用するものとすれば、以下と同様にして説明することができる。
0または1の値をとる誤り訂正符号化されたデータが1シンボルで1ビット送信するBPSK変調されて、1または−1の値をとる送信信号sが生成され、送信信号sが伝搬路を介して送信され、受信装置が受信信号yを受信するとする。伝搬路のチャネル値をhとすれば、y=hs+n、n:雑音、である。
復調手段10は、チャネル推定手段20により推定されたチャネル値hと、受信信号yを用いて硬判定し、硬判定値をチャネル推定手段20に出力する。
チャネル推定手段20は、復調手段10から出力された硬判定値と、受信信号yを用いてチャネル値hを推定し、復調手段10および最小チャネル値保持器30にチャネル値hを出力する。
この復調手段10による硬判定と、チャネル推定手段20によるチャネル推定を逐次繰り返すことにより、シンボル毎にチャネル推定を行い、高速フェージングへの追従性を高めている。
以下、この判定帰還によるチャネル推定について具体的に説明する。まず、パイロット信号sp が送信され、受信信号yp が受信されると、受信装置側で送信信号sp は既知であるから、yp =hp sp 、すなわち、hp =yp s* p /|sp |2 (s* p はsp の複素共役)により、初期チャネル値hp が求まる。
次に、t=ti において、受信信号yi が受信されると(ステップ100)、hi =hi-1 を仮定して、次の漸化式yi =hi-1 si (si はt=ti における送信信号)から、si =h* i-1 yi /|hi-1 |2 によりsi を求めて復調する。そして、これにより求めたsi との距離が最小となる信号点ri (BPSKなので、1と−1のうち、距離が小さい方)を決定する。これがいわゆる硬判定である。そして、si とri との誤差qi を、ri =qi si により決定し、上記yi を求める漸化式に代入すると、yi =hi-1 q* i ri /|qi |2 であり、yi =hi ri であるから、hi =hi-1 q* i /|qi |2 としてhi を求める漸化式が求まる。このhi を求める漸化式を、hp を初期値として次のパイロット信号が受信されるまで繰り返すことにより、逐次チャネル値hi が推定される(ステップ200)。
また、復調手段10は、t=ti において、チャネル推定手段20により推定された1シンボル前のチャネル値hi-1 と、受信信号yi を用いて軟判定値を算出する(ステップ300)。LDPC符号化における軟判定値は対数尤度比λi であり、
λi =ln{P(y|s=−1)/P(y|s=1)}
である。ここで、P(y|s=−1)は、送信信号si が−1である場合に受信信号がyi である確率であり、P(y|s=1)は、送信信号si が1である場合に受信信号がyi である確率である。伝搬路において加わる雑音nが、分散σ2 の白色ガウス雑音であると仮定すると、対数尤度比λi は、
λi =2h* i-1 yi /σ2
と書ける。ここで、h* i-1 はチャネル値hi-1 の複素共役である。このように、軟判定値λi はチャネル値に依存した値であり、チャネル値hi-1 の絶対値が大きいほど、軟判定値λi の絶対値も大きくなる。
λi =ln{P(y|s=−1)/P(y|s=1)}
である。ここで、P(y|s=−1)は、送信信号si が−1である場合に受信信号がyi である確率であり、P(y|s=1)は、送信信号si が1である場合に受信信号がyi である確率である。伝搬路において加わる雑音nが、分散σ2 の白色ガウス雑音であると仮定すると、対数尤度比λi は、
λi =2h* i-1 yi /σ2
と書ける。ここで、h* i-1 はチャネル値hi-1 の複素共役である。このように、軟判定値λi はチャネル値に依存した値であり、チャネル値hi-1 の絶対値が大きいほど、軟判定値λi の絶対値も大きくなる。
チャネル値保持器30は、チャネル推定手段20によって推定されたチャネル値hi-1 までのすべてのチャネル値を保持する。
次に、軟判定値訂正手段40において、対数尤度比λi に重みを乗じることにより軟判定値を訂正する(ステップ400)。重みは、チャネル値保持器に保持されたチャネル値の中で、最も絶対値が小さい最小チャネル値hmin の絶対値の2乗を、1シンボル前のチャネル値の絶対値の2乗で割った値、|hmin |2 /|hi-1 |2 である。つまり、訂正された軟判定値をλ’i として、
λ’i =(|hmin |2 /|hi-1 |2 )*2h* i-1 yi /σ2
である。このλ’i にyi =hi-1 si を代入すれば2|hmin |2 si /σ2 であることからわかるように、λ’i は、受信信号の雑音を無視した場合における、最小チャネル値hmin での軟判定値と等しい値である。したがって、この訂正によって軟判定値は、最小チャネル値hmin での軟判定値と同程度の尤度に抑えられている。
λ’i =(|hmin |2 /|hi-1 |2 )*2h* i-1 yi /σ2
である。このλ’i にyi =hi-1 si を代入すれば2|hmin |2 si /σ2 であることからわかるように、λ’i は、受信信号の雑音を無視した場合における、最小チャネル値hmin での軟判定値と等しい値である。したがって、この訂正によって軟判定値は、最小チャネル値hmin での軟判定値と同程度の尤度に抑えられている。
次に、軟判定値訂正手段40によって訂正された軟判定値λ’i が符号長分算出されると(ステップ500)、この符号長分の軟判定値を用いて、復号器50において誤り訂正復号する(ステップ600)。その後、この誤り訂正復号によって得られた値をさらに硬判定することにより(ステップ700)、送信データが得られる。たとえば、データ長Dの情報データが符号化率1/2で符号化されている場合、2D個の軟判定値λ’を測定した後、軟判定値λ’を用いて誤り訂正復号してD個の値が得られ、これを硬判定してデータ長Dの情報データが得られる。
以上の軟判定値訂正方法によると、フェージングの谷に落ち込んで絶対値が大きい誤ったチャネル値が推定され、軟判定値の尤度が大きくなってしまったとしても、低く抑えられた値に訂正されるため、その後の誤り訂正復号において誤り訂正能力が劣化せず、良好な誤り率特性を得ることができる。
なお、軟判定値の訂正のために乗じる重みは、実施例1に示した値に限るものではなく、絶対値が1よりも小さい値であれば、訂正により軟判定値の尤度が低く抑えられるため、誤り訂正能力の劣化を抑制することができる。ただし、実施例1のように、軟判定値を最小チャネル値hmin での軟判定値と同程度の尤度に抑えると、より誤り訂正能力の劣化を抑制できることがシミュレーション結果により分かっている。
また、実施例1ではシングルキャリア方式としたが、本発明はOFDMなどのマルチキャリア方式にも適用することができ、その場合は、各サブキャリアごとに実施例1に示した軟判定値訂正方法を適用すればよい。つまり、復調手段10においてOFDM信号を各サブキャリアごとの受信信号を復調し、各サブキャリアごとに硬判定、軟判定を行い、チャネル推定手段20において各サブキャリアごとにチャネル推定を行い、チャネル値保持器30において各サブキャリアごとにチャネル値を保持し、軟判定値訂正手段40において各サブキャリアごとに軟判定値を訂正すればよい。
また、実施例1は送信アンテナを1本、受信アンテナを1本とするSISO方式の場合であったが、送信アンテナと受信アンテナのうち少なくとも一方を複数とするSIMO、MISO、MIMOの各方式においても本発明の軟判定値訂正方法を適用することができる。
次に、実施例1の軟判定値訂正方法を用いた場合と、軟判定値を訂正しない場合(比較例)についてシミュレーションを行い、誤り率特性の比較をした。シミュレーションの条件は以下の通りである。通信方式はSISO−OFDM方式で、サブキャリアは64本、そのうち48本をデータ、4本をパイロット、残り12本をガードバンド等のためのヌルキャリアとし、各サブキャリアはQPSK変調とした。誤り訂正符号は、符号長1152、情報長574のLDPC符号とした。また、OFDMシンボル長は8.0μsで、そのうち1.6μsをガードインターバルとした。パケット構成は、データシンボルにパイロットシンボルが付加された構成であり、データシンボル長は12、パイロットシンボル長は2とした。また、サンプリング間隔は100ns、ドップラー周波数は1kHzとし、伝搬路モデルとして1サンプリング間隔ごとに1dB減少する16パスの指数減衰モデルを仮定した。
上記シミュレーションの結果、図3に示すBER特性のグラフを得た。実施例1のように軟判定値を訂正することにより、比較例に対してBER特性が改善されていることがわかる。
また、サブキャリアの変調方式を16QAMに替えて、パケット構成をデータシンボル長を6、パイロットシンボル長を2とした以外の条件は上記と同一のシミュレーション条件として、実施例1の軟判定値訂正方法を用いた場合と、軟判定値を訂正しない場合(比較例)についてもシミュレーションを行い、誤り率特性の比較をした。さらに、通信方式を送信アンテナを2本、受信アンテナを2本としてCDD(サイクリック遅延ダイバーシティ)を用いたMIMO−OFDM方式とし、サブキャリアの変調方式を16QAMに替えて、パケット構成をデータシンボル長を6、パイロットシンボル長を2とした以外の条件は上記と同一のシミュレーション条件として、実施例1の軟判定値訂正方法を用いた場合と、軟判定値を訂正しない場合(比較例)についてもシミュレーションを行い、誤り率特性の比較をした。
上記シミュレーションの結果、図4に示すBER特性のグラフを得た。通信方式をMIMOとした場合も、実施例1のように軟判定値を訂正することにより、比較例に対してBER特性が改善されていることがわかる。また、サブキャリアの変調方式を16QAMとした場合であっても、実施例1のように軟判定値を訂正することにより、比較例に対してBER特性が改善されていることがわかる。
また、通信方式を送信アンテナを2本、受信アンテナを2本としてCDD(サイクリック遅延ダイバーシティ)を用いたMIMO−OFDM方式とし、サブキャリアの変調方式を16QAMに替えて、パケット構成をデータシンボル長を6、パイロットシンボル長を2とし、誤り訂正符号を、拘束長7、レート1/2の畳み込み符号とし、他のシミュレーション条件は上記と同一として、実施例1の軟判定値訂正方法を用いた場合と、軟判定値を訂正しない場合(比較例)についてもシミュレーションを行い、誤り率特性の比較をした。
シミュレーションの結果、図5に示すBER特性のグラフを得た。このように、LDPC符号ではなく畳み込み符号を用いた場合であっても、実施例1のように軟判定値を訂正することにより、比較例に対してBER特性が改善されていることがわかる。
本発明は、車車間通信などの高速フェージングの影響を受ける通信に用いることができる。
10:復調手段
20:チャネル推定手段
30:チャネル値保持器
40:軟判定値訂正手段
50:復号器
20:チャネル推定手段
30:チャネル値保持器
40:軟判定値訂正手段
50:復号器
Claims (7)
- 誤り訂正符号化された受信信号と、前記受信信号の硬判定値とから伝搬路のチャネル値を推定するチャネル推定手段と、
前記チャネル推定手段により推定された前記チャネル値と、前記受信信号とを用いて、硬判定値と、軟判定値とを生成する復調手段と、
前記軟判定値に、大きさが1よりも小さい重みを乗じることで、前記軟判定値を訂正する軟判定値訂正手段と、
前記軟判定値訂正手段により訂正された前記軟判定値を用いて誤り訂正復号する復号手段と、
を備えていることを特徴とする受信装置。 - 前記受信信号はOFDM信号であり、
前記復調手段は、前記OFDM信号を各サブキャリアごとの受信信号に復調して、各サブキャリアごとに硬判定、軟判定を行い、
前記チャネル推定手段は、各サブキャリアごとにチャネル値を推定し、
前記軟判定値訂正手段は、各サブキャリアごとに前記軟判定値を訂正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記受信装置は、推定した前記チャネル値を保持するチャネル値保持手段を有し、
前記軟判定値に乗じる前記重みは、前記チャネル値保持手段により保持されたチャネル値の中で最も絶対値の小さいチャネル値である最小チャネル値の絶対値の2乗を、前記軟判定値の生成に用いた前記チャネル値の絶対値の2乗で割った値である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受信装置。 - 前記誤り訂正符号は、LDPC符号、ターボ符号、または畳み込み符号であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の受信装置。
- 前記受信装置は、複数の受信アンテナを有し、MIMO方式に用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の受信装置。
- 誤り訂正符号化された受信信号と、前記受信信号の硬判定値とから伝搬路のチャネル値を推定し、
前記チャネル値と、前記受信信号とを用いて、軟判定値を生成し、
前記軟判定値に、大きさが1よりも小さい重みを乗じることで、前記軟判定値を訂正する、
ことを特徴とする軟判定値訂正方法。 - 推定した前記チャネル値を保持し、
前記軟判定値に乗じる前記重みは、保持した前記チャネル値の中で最も絶対値の小さいチャネル値である前記最小チャネル値の絶対値の2乗を、前記軟判定値の生成に用いた前記チャネル値の絶対値の2乗で割った値である、ことを特徴とする請求項6に記載の軟判定値訂正方法。
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