JP2013047753A - レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

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博之 古田
Kazuyoshi Yokoo
和良 横尾
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Abstract

【課題】広い温度範囲及び波長帯域にて使用可能であり、且つ、コンパクト性に優れたレンズユニット及び撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明のレンズユニットは、被写体側から前群レンズ(10)、絞り(6)、後群レンズ(11)が順に配置されてなる。特に、第1のレンズ(1)の焦点距離f1と第3のレンズ(3)の焦点距離f3とが、
2.000>f1/f3>1.200
を満足することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋内外に設置される監視用カメラ、防犯カメラ或いは車載用カメラなどに用いられるレンズユニット及び該レンズユニットを備えてなる撮像装置の技術分野に関する。
屋内外に設置される監視用カメラ、防犯カメラ或いは車載用カメラなどに用いられるカメラとして、昼間は可視光、夜間等は赤外光を用いて様々な環境下にて撮像を行う昼夜兼用カメラが知られている。このように可視光から赤外光といった広い波長帯域光を扱うレンズユニットでは、従来、十分な収差補正ができず、鮮明な像を得ることが困難であった。
このような課題に対して、特許文献1及び2では、正レンズと負レンズを接合させてなるレンズユニットを用いることで、可視光から赤外光までの広い帯域において収差補正を良好に行うことができるとしている。しかしながら、特許文献1及び2ではレンズ同士を接着剤で接合しているため、監視カメラや車載カメラのように広い温度環境下に曝される用途に用いられた場合、材料の線膨張係数の違いにより接着面が剥離してしまい、十分な信頼性が得られないという問題があった。
そこで特許文献3では、レンズユニットを被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズの順に配置して構成し、これらのレンズ群に含まれる各レンズの焦点距離やアッベ数などの光学パラメータを適切な範囲に設計することにより、有機接着剤を用いることなく、良好な収差補正精度が得られるレンズユニットが提案されている。
特開2004−354829号公報 特開2004−29474号公報 特開2008−8960号公報
しかしながら、特許文献3に記載された光学パラメータの設計内容では、収差補正精度を改善することができるものの、レンズユニットのコンパクト性を十分確保することが困難である。屋内外に設置される監視用カメラ、防犯カメラ或いは車載用カメラなどの用途では、被写体側からカメラの存在を目立たなくするために、コンパクト性が重要となる。特に特許文献3に記載のレンズユニットでは、最も被写体側に配置されたレンズの外径が大きくなる傾向があり、十分なコンパクト性を有することができず、これらの用途に十分適しているとは言えなかった。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、広い温度範囲及び波長帯域にて使用可能であり、且つ、コンパクト性に優れたレンズユニット及び該レンズユニットを備えてなる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズユニットは上記課題を解決するために、被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズが順に配置されてなるレンズユニットにおいて、前記前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの焦点距離f1と前記後群レンズのうち最も前記絞りに近いレンズの焦点距離fnとが、
2.000>f1/fn>1.200 (1)
を満足することを特徴とする。尚、ここでnは2以上の任意の整数であり、複数枚のレンズからなる後群レンズのうち最も絞りに近いレンズを被写体側から数えた時の枚数を意味している。
上式(1)は本発明に係るレンズユニットが良好なコンパクト性を有し、且つ、良好な収差補正を得るために、光学パラメータf1/f3に対して課せられた条件式である。本願発明者の研究によると、f1/f3が2.000以上になると、前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの焦点距離f1が長くなるために、前群レンズのうち最も被写体に近いレンズから絞りまでの距離が広がってしまい、その分レンズユニットの全長が長くなってしまうことが判明した。レンズユニットの全長が長くなると、前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの外径も大きくならざるを得ず、コンパクト性が低下してしまうと共に、像面湾曲が大きくなるのでメリジオナル像面のMTFが低下してしまう。一方、逆にf1/f3が1.2000以下になると、サジタル像面とメリジオナル像面が逆方向に動くため非点収差が増大してしまい、MTFが低下してしまうことが見出された。
好ましくは、前記前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの被写体側面頂点から絞りまでの距離DFRONTと該レンズユニットの全系焦点距離fとが
0.999>DFRONT/f>0.600 (2)
を満足するとよい。上式(2)は、レンズユニットにおいて球面収差と像面湾曲とのバランスがよく、良好な周辺性能を発揮可能とするために、光学パラメータDFRONT/fに対して課せられた条件式である。本願発明者の研究により、DFRONT/fが0.600以下になると、球面収差と像面湾曲とのバランスが崩れ、周辺性能の劣化が生じてしまい、鮮明な画像を得ることが困難になってしまうことが見出された。
このように、被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズが順に配置されてなり、上記条件式(1)及び(2)を満足することによって、接合レンズを用いることなくコンパクトな構成で、可視光領域から近赤外光領域までの広い波長帯域において精度よく収差補正を可能とすることができる。
好ましくは、前記前群レンズのうち最も被写体側に配置されたレンズは、該レンズユニットを構成する他のレンズに比べて外径が小さく形成されているとよい。最も被写体側に配置されたレンズの外径はユニット全体のコンパクト性への寄与が大きく、このように最も被写体側に配置されたレンズの外径を小さく構成することにより、コンパクト性を効率的に高めることができる。
また、前記前群レンズは、両凹面で負のパワーを有する第1のレンズと、該第1のレンズより結像側に配置され、正のパワーを有する第2のレンズとを備えてなるとよい。第1のレンズを両凹面で形成することにより、例えばメニスカスレンズなどのように一方の面が凸面を有する場合に比べて、絞りから第1のレンズの被写体側面までの距離を短くすることができ、コンパクト性を更に高めることができる。また、特に第2のレンズが正のパワーを有することにより、収差補正の精度を高くすることができる。
本発明に係る撮像装置は、上述したレンズユニット(上記各種態様を含む)を備えることにより、コンパクト性に優れたサイズで、広い温度範囲及び波長帯域にて使用することが可能となる。
本発明に係るレンズユニットは、被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズが順に配置されてなり、上記各条件式を満足することによって、接合レンズを用いることなくコンパクトな構成で、可視光領域から近赤外光領域までの広い波長帯域において精度よく収差補正が可能となる。
第1実施例に係るレンズユニットAの構成を模式的に示す光学配置図である。 第1実施例に係るレンズユニットAの波長毎の球面収差を示すグラフ図である。 第1実施例に係るレンズユニットAの波長毎の非点収差を示すグラフ図である。 第2実施例に係るレンズユニットBの構成を模式的に示す光学配置図である。 第2実施例に係るレンズユニットBの波長毎の球面収差を示すグラフ図である。 第2実施例に係るレンズユニットBの波長毎の非点収差を示すグラフ図である。 第3実施例に係るレンズユニットCの構成を模式的に示す光学配置図である。 第3実施例に係るレンズユニットCの波長毎の球面収差を示すグラフ図である。 第3実施例に係るレンズユニットCの波長毎の非点収差を示すグラフ図である。 第4実施例に係るレンズユニットDの構成を模式的に示す光学配置図である。 第4実施例に係るレンズユニットDの波長毎の球面収差を示すグラフ図である。 第4実施例に係るレンズユニットDの波長毎の非点収差を示すグラフ図である。 第5実施例に係るレンズユニットEの構成を模式的に示す光学配置図である。 第5実施例に係るレンズユニットEの波長毎の球面収差を示すグラフ図である。 第5実施例に係るレンズユニットEの波長毎の非点収差を示すグラフ図である。
(第1実施例)
図1は第1実施例に係るレンズユニットAの構成を模式的に示す光学配置図である。レンズユニットAは、第1のレンズ1、第2のレンズ2、第3のレンズ3、第4のレンズ4、第5のレンズ、絞り6、ガラス7、光電変換素子8から構成されている。レンズユニットAに用いられている第1〜第5のレンズはいずれも単焦点レンズであり、これらのレンズは互いに貼り合わせレンズを含まない5枚の構成を有している。
前群レンズ10は、両側が凹面であり負のパワーを有する第1のレンズ1と、両側が凸であり正のパワーを有する第2のレンズ2とから構成されている。また、後群レンズ11は、両側が凹面であり負のパワーを有する第3のレンズ3と、両側が凸であり正のパワーを有する第4のレンズ4及び第5のレンズ5とから構成されている。特に第1のレンズ1は両側を凹面とすることにより、特許文献3のようにメニスカスレンズを用いた場合に比べて、レンズ中心を被写体側から結像側にできるので、レンズユニットAのコンパクト化に適している。
絞り6は前群レンズ10と後群レンズ11との間に介在するように配置されており、後群レンズ11の結像側にはガラス7とCCD(電荷結合素子;charge coupled device)やCMOS(相補型MOSイメージセンサ;complementary MOS image
sensor)等の光学変換素子8が配置されている。ここで、ガラス7は光学変換素子8をパッケージするためのリッドガラス若しくはローパスフィルタ若しくはIRカットフィルタである。
本実施例に係るレンズユニットAは図1に示す光学配置からなり、焦点距離が1mm、画角が58°、F値が2.0の性能を有するものである。このレンズユニットAの光学データを表1に示す。尚、表1においてRは曲率半径、dはレンズ面間の間隔、Ndは屈折率、νdはアッベ数を示している。
Figure 2013047753
レンズユニットAでは、第1のレンズ1の焦点距離がf1=―0.85825、第3のレンズ3の焦点距離がf3=―0.5801であることから、f1/f3=1.304となり、条件式(1)を満たしている。またDFRONT=0.7242、焦点距離f=1であることから、DFRONT/f=0.724となり、条件式(2)(3)も満たしている。このように実施例1に係るレンズユニットAは、本発明の条件式をいずれも満足する好適な一例を示している。
図2は第1実施例に係るレンズユニットAの波長(400nm、500nm、700nm及び1000nm)毎の球面収差を示すグラフ図であり、図3は非点収差を示すグラフ図である。尚、図3において実線はサジタル像面、点線はメリジオナル像面における像面湾曲を示している。
図2によれば、レンズ性能への寄与度が少ない波長400nmでは球面収差がやや大きくなっているものの、波長が500nm、700nm、1000nmについては球面収差が0.020mm以内の範囲に収まっており、広い波長帯域において良好なレンズ特性が得られている。また、図3に示すように、レンズユニットAではいずれの波長においても、サジタル像面とメリジオナル像面の像面湾曲を示す曲線同士の隔差(非点収差)が少なく、良好なMTFが得られている。
尚、レンズユニットAでは表1に示すように、面番号3及び4(第2のレンズ2の両面)の曲率半径の絶対値が同じになるように設計されている。レンズユニットAを実際に組み立てる際には作業者がレンズの表裏を判断しながら手作業で行われることが多いが、レンズの表裏の曲率半径が微妙に異なる場合等には、作業者がレンズの表裏を取り違えるおそれがある。本実施例に係るレンズユニットAでは、このような作業者のレンズの裏表の取り違えを防止するために、第2のレンズ2の裏表を同じ曲率半径に構成している。
第1実施例のレンズユニットAでは、最も被写体側に配置されている第1のレンズ1の外径が他のレンズに比べて等しい又はより小さくなるように構成されることで良好なコンパクト性を有している。特に各レンズが被写体側から結像側に向かって外径が次第に大きくなるように形成されていることにより、レンズを図不示のケースなどの収納部材に収納する際に、一方向から挿入することで収納可能とすることができるので、組立性に優れたレンズユニットを得ることができる。
(第2実施例)
第2実施例に係るレンズユニットBは図4に示す光学配置からなり、上記レンズユニットAと同様に焦点距離が1mm、画角が58°、F値が2.0の性能を有するものである。このレンズユニットBの光学データを表2に示す。
Figure 2013047753
レンズユニットBにおいて第1のレンズ1の焦点距離がf1=―1.2898、第3のレンズ3の焦点距離がf3=―0.6396であることから、f1/f3=2.020となり、条件式(1)の上限値(2.000)を超えている。一方、DFRONT=0.9827、焦点距離f=1であることから、DFRONT/f=0.980となり、条件式(2)(3)は満たしている。すなわち、第2実施例は条件式(1)の上限値を超えることにより、本発明の条件を満たさない比較例を示している。
図5は第2実施例に係るレンズユニットBの波長(400nm、500nm、700nm及び1000nm)毎の球面収差を示すグラフ図であり、図6は非点収差を示すグラフ図である。尚、図6において実線はサジタル像面、点線はメリジオナル像面における像面湾曲を示している。
図5によれば、レンズ性能への寄与度が少ない波長400mmを含め、球面収差が0.020mm以内の範囲に収まっており、広い波長帯域において良好なレンズ特性が得られている。また、図6に示すように、レンズユニットBではいずれの波長においても、サジタル像面とメリジオナル像面の像面湾曲を示す曲線同士の隔差(非点収差)が少なく、良好なMTFが得られている。しかしながら、レンズユニットBでは、条件式(1)から外れてしまっているために、第1のレンズ1の外径が他のレンズに比べて大きくなってしまい、コンパクト性に欠けてしまっている。
(第3実施例)
第3実施例に係るレンズユニットCは図7に示す光学配置からなり、上記レンズユニットA及びBと同様に焦点距離が1mm、画角が58°、F値が2.0の性能を有するものである。このレンズユニットCの光学データを表3に示す。
Figure 2013047753
レンズユニットCにおいて第1のレンズ1の焦点距離がf1=―1.0901、第3のレンズ3の焦点距離がf3=―0.9009であるので、f1/f3=1.210となり、条件式(1)は下限値付近にあるものの満たしている。またDFRONT=0.8556、焦点距離f=1であるので、DFRONT/f=0.856となり、条件式(2)(3)も満たしている。すなわち、実施例3は条件式(1)において下限値付近にあるものの、いずれの条件式を満足している好適な例を示している。そして、レンズユニットCでは、第1のレンズ1の外径は他のレンズの外径と同程度に抑えられており、良好なコンパクト性を備えている。
図8は第3実施例に係るレンズユニットCの波長(400nm、500nm、700nm及び1000nm)毎の球面収差を示すグラフ図であり、図9は非点収差を示すグラフ図である。図8に示すとおり、第3実施例に係るレンズユニットCもまた、いずれの波長帯域においても球面収差が0.020mm以内の範囲に収まっており、良好なレンズ特性が得られている。また、図9に示すように、レンズユニットCではいずれの波長においても、サジタル像面とメリジオナル像面の像面湾曲を示す曲線同士の隔差(非点収差)が少なく、良好なMTFが得られる。そして、レンズユニットCでは、第1のレンズ1の外径は他のレンズの外径と同程度に抑えられており、良好なコンパクト性を備えている。
(第4実施例)
第4実施例に係るレンズユニットDは図10に示す光学配置からなり、上記レンズユニットA乃至Cと同様に焦点距離が1mm、画角が58°、F値が2.0の性能を有するものである。このレンズユニットDの光学データを表4に示す。
Figure 2013047753
レンズユニットDにおいて第1のレンズ1の焦点距離がf1=―1.0411、第3のレンズ3の焦点距離がf3=―0.5832であるので、f1/f3=1.790となり、条件式(1)を満たしている。また、DFRONT=0.6001、焦点距離f=1であるので、DFRONT/f=0.6001となり、条件式(2)(3)も下限値近傍にあるものの満たしている。すなわち、第4実施例は条件式(2)において下限値付近にあるものの、いずれの条件式も満たしている好適な例を示している。
図11は第4実施例に係るレンズユニットDの波長(400nm、500nm、700nm及び1000nm)毎の球面収差を示すグラフ図であり、図12は非点収差を示すグラフ図である。図11に示すとおり、第4実施例に係るレンズユニットDもまた、いずれの波長帯域においても球面収差が0.020mm以内の範囲に収まっており、良好なレンズ特性が得られている。また、図12に示すように、レンズユニットDではいずれの波長においても、サジタル像面とメリジオナル像面の像面湾曲を示す曲線同士の隔差(非点収差)が少なく、良好なMTFが得られている。そして、レンズユニットDでは、第1のレンズ1の外径は他のレンズの外径と同程度に抑えられており、良好なコンパクト性を備えている。
(第5実施例)
第5実施例に係るレンズユニットEは図13に示す光学配置からなり、上記レンズユニットA乃至Dと同様に焦点距離が1mm、画角が58°、F値が2.0の性能を有するものである。このレンズユニットEの光学データを表5に示す。
Figure 2013047753
レンズユニットEにおいて第1のレンズ1の焦点距離がf1=―1.2992、第3のレンズ3の焦点距離がf3=―0.7380であるので、f1/f3=1.760となり、条件式(1)を満たしている。一方、DFRONT=0.9992、焦点距離f=1であるので、DFRONT/f=0.999となり、条件式(2)(3)は上限値を超えてしまっている。すなわち、第5実施例は条件式(3)の上限値を超えた場合であり、本発明の比較例を示している。
図14は第5実施例に係るレンズユニットEの波長(400nm、500nm、700nm及び1000nm)毎の球面収差を示すグラフ図であり、図15は非点収差を示すグラフ図である。図14に示すとおり、第5実施例に係るレンズユニットEもまた、いずれの波長帯域においても球面収差が0.020mm以内の範囲に収まっており、良好なレンズ特性が得られている。また、図15に示すように、レンズユニットEではいずれの波長においても、サジタルとメリジオナルの像面湾曲を示す曲線同士の隔差(非点収差)が少なく、良好なMTFが得られる。しかしながら、レンズユニットEでは、第1のレンズ1の外径が他のレンズに比べて大きくなってしまい、コンパクト性に欠けてしまっている。
(特許文献3(特開2008−8960号公報)との比較)
ここで条件式(1)及び(2)を共に満たす好適な一例である本発明の第1実施例に係るレンズユニットAの光学データを、特許文献3に記載されたレンズユニットと比較して説明する。表6は本発明の第1実施例に係るレンズユニットAの光学データを、特許文献3の実施例1と比較して示したものである。これらのレンズユニットは、いずれも焦点距離が1mm、画角が58°(特許文献3は設計の都合上56°となっているが微差である)、F値が2.0の性能を有するものである。
Figure 2013047753
表6に示すように、特許文献3の実施例1は、本発明の条件式(1)(2)を満足していない。そのため、光学全長が本発明の実施例1に比べて約2倍に長くなっており、空間に占める容積も大きくなってコンパクト性に欠けている。
また、上記温度範囲におけるバックフォーカスのズレ量も、本発明の第1実施例は特許文献3に比べて半分以下に抑えることが出来ている。そのため、より広い温度範囲において使用可能である。
上記レンズユニットを用いて撮像装置を構成することにより、従来の撮像装置に比べて、良好なコンパクト性を有しつつ、広い温度範囲及び波長帯域において使用可能な撮像装置を実現することができる。この撮像装置は広い温度範囲及び波長帯域にて使用できるため、例えば監視用カメラ、防犯カメラ或いは車載用カメラなどに適している。
以上説明したように、本発明に係るレンズユニットは、被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズが順に配置されてなり、上記条件式(1)、(2)及び(3)を満足することによって、接合レンズを用いることなくコンパクトな構成で、可視光領域から近赤外光領域までの広い波長帯域において精度よく色収差補正が可能となる。
本発明は、屋内外に設置される監視用カメラ、防犯カメラ或いは車載用カメラなどに用いられるレンズユニット及び該レンズユニットを備えてなる撮像装置に利用可能である。
1 第1のレンズ
2 第2のレンズ
3 第3のレンズ
4 第4のレンズ
5 第5のレンズ
6 絞り
7 ガラス
8 光電変換素子

Claims (5)

  1. 被写体側から前群レンズ、絞り、後群レンズが順に配置されてなるレンズユニットにおいて、
    前記前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの焦点距離f1と前記後群レンズのうち最も前記絞りに近いレンズの焦点距離fnとが、
    2.000>f1/fn>1.200
    を満足することを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記前群レンズのうち最も被写体に近いレンズの被写体側面頂点から絞りまでの距離DFRONTと該レンズユニットの全系焦点距離fとが
    0.999>DFRONT/f>0.600
    を満足することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記前群レンズのうち最も被写体側に配置されたレンズは、該レンズユニットを構成する他のレンズに比べて外径が小さく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 前記前群レンズは、
    両凹面で負のパワーを有する第1のレンズと、
    該第1のレンズより結像側に配置され、正のパワーを有する第2のレンズと
    を備えてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズユニットを備えたことを特徴とする撮像装置。
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