JP2013043000A - 遊技台 - Google Patents
遊技台 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013043000A JP2013043000A JP2011183598A JP2011183598A JP2013043000A JP 2013043000 A JP2013043000 A JP 2013043000A JP 2011183598 A JP2011183598 A JP 2011183598A JP 2011183598 A JP2011183598 A JP 2011183598A JP 2013043000 A JP2013043000 A JP 2013043000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- display
- special
- control unit
- displayed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Abstract
【課題】遊技への集中を妨げることを防止することができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、画像を表示する画像表示手段と、演出動作を行う演出手段と、前記画像表示手段および前記演出手段の制御を行う演出制御手段と、を備える。具体的には、前記演出制御手段は、前記画像表示手段に、第一の表示解像度からなる第一の画像と、前記第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像と、を表示させる。そして、前記演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、前記画像表示手段に表示された前記第一の画像および前記第二の画像のいずれか一方から他方へと表示を切り替える。また、前記演出制御手段は、前記表示切り替えの実行以前に、前記演出手段に前記表示切り替えの先導動作を行わせる。
【選択図】図17
【解決手段】遊技台は、画像を表示する画像表示手段と、演出動作を行う演出手段と、前記画像表示手段および前記演出手段の制御を行う演出制御手段と、を備える。具体的には、前記演出制御手段は、前記画像表示手段に、第一の表示解像度からなる第一の画像と、前記第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像と、を表示させる。そして、前記演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、前記画像表示手段に表示された前記第一の画像および前記第二の画像のいずれか一方から他方へと表示を切り替える。また、前記演出制御手段は、前記表示切り替えの実行以前に、前記演出手段に前記表示切り替えの先導動作を行わせる。
【選択図】図17
Description
本発明は、スロットマシンやパチンコ機などに代表される遊技台に関する。
従来、パチンコ機に代表される遊技台は、画像表示領域内において、表示する画像を切り替えるものがあった。
しかしながら、画像の切り替え動作によって遊技者に違和感を与える恐れがあり、遊技への集中を妨げる恐れがあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、遊技への集中を妨げることを防止することができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明は、画像を表示する画像表示手段と、演出動作を行う演出手段と、前記画像表示手段および前記演出手段の制御を行う演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記画像表示手段に、第一の表示解像度からなる第一の画像と、前記第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像と、を表示させ、前記演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、前記画像表示手段に表示された前記第一の画像および前記第二の画像のいずれか一方から他方への表示切り替えを行い、前記演出制御手段は、前記表示切り替えの実行以前に、前記演出手段に前記表示切り替えの先導動作を行わせることを特徴とする、遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、先導動作を行わせることで、表示切り替えで遊技者に違和感を与えることを防止することができ、ひいては、遊技への集中を妨げることを防止することができる。また、多彩な演出を効果的に行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[実施形態1]
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉(ガラス枠)106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
また、本実施例においては、遊技の結果として、実際に遊技球を払い出すパチンコ機を例示しているがこれに限るものではなく、例えば遊技球の投入および払い出しが一切行われない封入式パチンコ機に本発明を適用しても良い。上記封入式パチンコ機においては、遊技の結果としての遊技球が払い出される代わりに、電子データ等により特典が遊技者に付与される。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に立体画像表示装置207を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
立体画像表示装置207は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を立体的にまたは平面的に行うための表示装置であり、装飾図柄表示装置208と、視差バリア209と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成し、第一の表示解像度からなる第一の画像(詳細は後述)と、この第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像(詳細は後述)と、を表示する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、特図1第4図柄表示領域208eは第二の画像によって(後述する)特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは第二の画像によって(後述する)特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」や「△」を当たり種別に応じて表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。なお、特図変動遊技の当否結果の場合には、「○」を当たり種別を示す色で表示させるようにしてもよい。特図1第4図柄表示領域208eおよび特図2第4図柄表示領域208fは、視差バリア209の配列方向との関係上、左右方向に広がらないように上下方向に並べて配置されることが好ましい。
なお、装飾図柄表示装置208には、(後述する)VRAM436上に画像を何も展開していない場合、初期化設定で決められた色が表示される。すなわち、アドレス上に00Hが指定されたり、FFHが指定されたりしても、それに対応した表示が行われる。復電時の初期化設定でオール0が指定される場合には、あらかじめ液晶側の00Hに対応したデータを目立たないように表示しておくことが好ましい。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208e、208fの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
視差バリア209は、装飾図柄表示装置208の正面側(遊技者側)に配置される。この視差バリア209は、装飾図柄表示装置208の表示について視差を生じさせるものであり、本実施形態では周知のスイッチ液晶によって構成する。視差バリア209は、非動作状態と動作状態とを切り替えて、装飾図柄表示装置208の表示状態を制御する(詳細は後述)。具体的に、視差バリア209は、動作状態において、上下方向に沿った帯状のバリアが、互いに間隔を空けて左右方向に複数並ぶように構成される。なお、本実施形態の視差バリア209は、装飾図柄表示装置208の正面側に配置されるスイッチ液晶によって構成されるが、例えば、左右眼それぞれの手前にシャッタを備え、該シャッタの開閉タイミングと、装飾図柄表示装置208における左右眼用画像の表示タイミングを同期させるシャッタ式のものによって構成されるようにしてもよい。あるいは、上下方向に沿ったかまぼこ型のレンチキュラレンズを左右方向に複数並べたレンチキュラ方式のものによって構成されるようにしてもよい。なお、レンチキュラ方式の場合、光の屈折を利用して装飾図柄表示装置208の一部を見えなくしており、厳密には表示画面を遮蔽することはしていないが、本発明においては、レンチキュラ方式の場合についても、装飾図柄表示装置208の一部を遮蔽するものとして定義する。また同様の例として、アナグリフ方式の立体視を適用しても良い。アナグリフ方式の場合には、画像の視認はできるものの、色情報が遮蔽されることで左右眼の立体視を実現することとなる。また、表示画面を遮蔽しない方式として、ステレオグラム等を挙げることができる。
なお、本実施形態における視差バリア209は、上下方向に沿った帯状のバリアであるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、表示領域に対して、斜め方向に沿った帯状のバリアを所定の間隔で配置しても良い。視差バリアの配置間隔が斜め方向であれば、立体視用画像の表示についても斜め方向に間隔を開けることで視差を生じさせるように表示されることが好ましい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉(図3では、退避位置に退避中で図示省略)からなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、本実施の形態において、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信を双方向の通信としてもよい。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)や(後述する)視差バリア209の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」ははずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は第4図柄の一例などを示したものである。本実施形態の第4図柄には、大当たり図柄である「第4図柄A」と、小当たり図柄である「第4図柄B」と、はずれ図柄である「第4図柄C」の3種類がある。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。あるいは、磁石検出フラグが立っているか否かを判定する。すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定する。RAMクリア信号がオンであったり、磁石検出フラグが立っていたりする場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフであったり、磁石検出フラグが立っていなかったりする場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS240に進む。
ステップS240では、磁石検出フラグがオンであるか否かを監視する。そして、磁石検出フラグがオンの場合(磁石が検出された場合)には図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。そのため、遊技状態や抽選結果等はバックアップされない。磁石検出フラグがオフの場合(磁石が検出されていない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
なお、デバイス監視処理(ステップS237)で監視するエラーとしては、図8のエラー一覧表に示すようなものが考えられる。
エラー種別として、下受け皿満タンエラー(下皿満タンエラー)、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、払出個数スイッチエラー、主制御通信エラー、CRユニット未接続エラー、CRユニット通信エラー、磁気異常エラー、外部クロック異常エラー、磁界異常エラー、スイッチレベル異常エラー、枠開放エラー(前面枠扉開放エラー)、スイッチ未接続エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラーなどがある。
下受け皿満タンエラーとは、下皿満タンスイッチ信号のオン状態が、メイン基板の所定の入力ポートによってタイマ割り込みでオンを1回読み込んだとき(オフ状態からオン状態に切り換わるとき)にメインから払出に出力されるものである。
払出装置エラーとは、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は+ブレーキ期間+無励磁期間経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に払出装置エラーの発生を検知するものである。1個ずつ遊技球を払い出すリトライ処理が完了することにより、当該エラー状態が解除される。
払出超過エラーとは、払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が10個多く検知されたとき払出動作を停止するものである。この払出超過エラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。
不正払出エラーとは、払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)したとき払出動作を停止するものである。この不正払出エラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。
払出個数スイッチエラーとは、払出基板170に制御される遊技球の払出個数スイッチ(不図示)のエラーであり、払出個数スイッチの接続異常を検知したとき(メイン基板は関係なし)払出動作を停止するものである。この払出個数スイッチエラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、スイッチの接続が正しいか確認した後、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。
主制御通信エラーとは、主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合、または主制御動作確認信号のオン状態を2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーであり、メイン基板からのコマンド受信が不能になるものである。但し、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合で、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合に当該エラー状態が解除される。
CRユニット未接続エラーとは、CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のオフ状態を検知し、16ms継続した場合に発生するものであり、貸出停止(賞球の払出には影響なし)となるものである。CRユニット接続信号のON状態を検知し、16ms継続した場合に当該エラー状態が解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がオフ状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
ここで、CRユニットとインタフェースの接続信号関係について説明する。各種信号が、CRユニットからインタフェースを介して払出基板へと伝達される場合、CRユニット接続信号とは、CRユニット内の+18V電源からなるVL信号である。CRユニットREADY信号とは、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達するBRDY信号である。CRユニット貸出要求確認信号とは、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達するBRQ信号である。
CRユニット通信エラーとは、貸出要求発生前にBRQ信号のオン状態を検知した場合に発生するものである(なお、他の条件もあるが、ここでは特に関係がないため割愛する)。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号をオフ状態にすることで当該エラー状態が解除される。
磁気異常エラーとは、所定量を超える磁力を検出したとき主制御動作を停止するものである。外部クロック異常エラーとは、乱数更新用クロックに異常を検出した場合に発生するエラーである。磁界異常エラーとは、所定量を超える磁界を検出した場合に発生するエラーである。
スイッチレベル異常エラーとは、入賞スイッチを検出し、1s継続した場合に発生するエラーである。枠開放エラーとは、ガラス枠または内枠の開放を検出した場合に発生するエラーである。スイッチ未接続エラーとは、入賞スイッチ(不図示)のエラーであり、入賞スイッチの接続異常を検出した場合に発生するエラーである。
RAMクリアエラーとは、電源投入時にRAMクリアスイッチ180の操作を検出したときRAMクリアするものである。衝撃センサエラーとは、衝撃センサが所定量を超える衝撃を検出したとき電源断まで継続してエラーを報知するものである。
<第1副制御部400の処理>
図9Aおよび同図Bを用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図9A(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。図9B(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
図9Aおよび同図Bを用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図9A(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。図9B(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図9A(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS306では、エラー報知処理を行う(詳細は後述)。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、SC09で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS317では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、SC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図9A(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図9B(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS611では、vsync待ち処理を行う。このvsync待ち処理では、VDP434が定期的に(本実施形態では、1秒に60回(約16.66msに1回))出力するvsync信号(垂直同期信号)を2回検出したか否か(前回の表示切り替えから約33ms(=16.66ms×2)が経過したか否か)を判定し、vsync信号(垂直同期信号)を2回検出した場合に、ステップS613の処理に移行する。
ステップS613では、表示する画像が立体画像(立体視用画像)であるか否かを判定し、立体画像であるときには、ステップS615の処理に移行する。一方、立体画像でないとき、すなわち平面画像であるときには、ステップS625の処理に移行する。
ステップS615では、結像位置が手前側であるか否かを判定し、結像位置が手前側であるときには、ステップS617の処理に移行する。一方、結像位置が手前側でないときには、ステップS619の処理に移行する。
ステップS617では、視差バリア209を構成する帯状のバリアを第一の間隔で作動させて(詳細は後述)、その後、ステップS625の処理に移行する。
ステップS619では、結像位置が奥側であるか否かを判定し、結像位置が奥側であるときには、ステップS621の処理に移行する。一方、結像位置が奥側でないときには、ステップS623の処理に移行する。
ステップS621では、視差バリア209を構成する帯状のバリアを第二の間隔で作動させて(詳細は後述)、その後、ステップS625の処理に移行する。
ステップS623では、視差バリア209の作動を終了させて、その後、ステップS625の処理に移行する。
ステップS625では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、SG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、SG03に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<立体画像表示装置による平面表示>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による平面表示について説明する。なお、図11(a)は、立体画像表示装置207の概略を示す断面図であり、平面表示の状態を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、平面表示の状態を示す。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による平面表示について説明する。なお、図11(a)は、立体画像表示装置207の概略を示す断面図であり、平面表示の状態を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、平面表示の状態を示す。
視差バリア209が非動作状態の場合、装飾図柄表示装置208の表示画面全体(図11(a)における表示領域C1〜C10の全て)が左右眼によって視認可能な状態となる。この場合、装飾図柄表示装置208の表示画面には、遊技者の視点が表示領域の表面に合わさるように表示を行う。すなわち、左右眼による視点が表示領域C1〜C10の各々の表面に合わさるように表示を行う。
なお、視差バリア209を構成する帯状のバリアは、数や幅が変更できるような構成であってもよい。例えば、視差バリア209が左右方向に連続して配設されている場合、視差バリア209の表示間隔(1つおきに表示、2つおきに表示、2つ連続して表示した後は2つ連続して非表示等)により装飾図柄表示装置208の表示を遮蔽する領域を切り替えることができ、左右眼それぞれが視認可能な領域を切り替えることができる。
<立体画像表示装置による立体表示(その1)>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による立体表示(その1)について説明する。なお、図12(a)は、立体画像表示装置207の概略を示す断面図であり、立体表示の状態(表示が飛び出した状態)を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、立体表示の状態(表示が飛び出した状態)を示す。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による立体表示(その1)について説明する。なお、図12(a)は、立体画像表示装置207の概略を示す断面図であり、立体表示の状態(表示が飛び出した状態)を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、立体表示の状態(表示が飛び出した状態)を示す。
視差バリア209の動作状態の場合、装飾図柄表示装置208の表示画面(図12(a)における表示領域L1,L2,…およびR1,R2,…)が、左眼のみによって視認可能で右眼によって視認不能となる表示領域(表示領域L1,L2,…)と、右眼のみによって視認可能で左眼によって視認不能となる表示領域(R1,R2,…)と、に分けられる。すなわち、視差バリア209の動作状態の場合、左眼によって視認可能で右眼によって視認不能となる表示領域(L1,L2,…)と、右眼によって視認可能で左眼によって視認不能となる表示領域(R1,R2,…)と、が交互に配置される。
この場合、装飾図柄表示装置208の表示画面には、視差P11が生じるように表示を行う。すなわち、左眼による視線と、右眼による視線と、が交差するように表示を行う。具体的には、L1とR1、L2とR2、…、L6とR6、…がそれぞれ、互いに視線が合わさる画像である場合、遊技者から見て右側(図12(a)における左側)から順に、L1,…,L2,R1,L3,R2,L4,R3,L5,R4,L6,R5,…,R6,…となるように表示を行う。結果、図12(a)の白抜き矢印の長さ分が飛び出し量となり、当該矢印の先端がぶつかる破線上に立体画像が結像する。装飾図柄表示装置208の表示画面および視差バリア209は、所望する立体像の飛び出し量となるように制御される。この場合の立体画像は、視差バリア209が非動作状態の場合の平面画像と比較して、横方向の見た目の解像度が半分に低下する。
なお、上記の場合、輻輳角はA[°]となるが、表示画面の範囲内において、当該角度Aは、立体像の飛出し方向における位置を示すものとなる。すなわち、輻輳角Aが大きい場合に視差が大きくなって立体像が手前側となり、輻輳角Aが小さい場合に視差が小さくなって立体像が奥側となる。所定の飛出し量の水平線(例えば、図面における破線)上において、左右眼の視点位置が左右方向に離れるほど輻輳角Aは若干小さくなるが、正しく立体像が立体視できる範囲においては、手前側の立体像の輻輳角Aが奥側の立体像の輻輳角Aを上回ることはない。なお、視差バリア209による遮蔽の大きさを変更可能に構成してもよい。
<立体画像表示装置による立体表示(その2)>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による立体表示(その2)について説明する。なお、図13(a)は、装飾図柄表示装置207の概略を示す断面図であり、立体表示の状態(表示が奥まった状態)を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、立体表示の状態(表示が奥まった状態)を示す。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による立体表示(その2)について説明する。なお、図13(a)は、装飾図柄表示装置207の概略を示す断面図であり、立体表示の状態(表示が奥まった状態)を示す。同図(b)は、立体画像表示装置207の斜視図であり、立体表示の状態(表示が奥まった状態)を示す。
この場合、装飾図柄表示装置208の表示画面には、視差PA2が生じるように表示を行う。すなわち、左眼による視線と、右眼による視線と、が表示画面までに合わさらないように表示を行う。具体的には、L1とR1、L2とR2、…、L6とR6、…がそれぞれ、互いに視線が合わさる画像である場合、遊技者から見て右側(図13(a)における左側)から順に、R1,L1,R2,L2,R3,L3,R4,L4,R5,L5,…となるように表示を行う。結果、図13(a)の白抜き矢印の長さ分が奥行き量となり、当該矢印の先端がぶつかる破線上に立体画像が結像する。装飾図柄表示装置208の表示画面および視差バリア209は、所望する立体像の奥行き量となるように制御される。この場合の立体画像は、視差バリア209が非動作状態の場合の平面画像と比較して、横方向の見た目の解像度が半分に低下する。
なお、上記の場合、輻輳角はB[°]となるが、表示画面の範囲内において、当該角度Bは、立体像の奥行き方向における位置を示すものとなる。すなわち、輻輳角Bが大きい場合に視差が大きくなって立体像が手前側となり、輻輳角Bが小さい場合に視差が小さくなって立体像が奥側となる。所定の奥行き量の水平線(例えば、図面における破線)上において、左右眼の視点位置が左右方向に離れるほど輻輳角Bは若干小さくなるが、正しく立体像が立体視できる範囲においては、手前側の立体像の輻輳角Bが奥側の立体像の輻輳角Bを上回ることはない。
また、視差バリア209が動作状態の場合であっても、図13(a)に示す表示状態において、隣り合う表示領域、すなわち、L1とR1、L2とR2、…、L6とR6、…がそれぞれ、互いに同じ画像であるときには、平面画像として視認させることができる。ただし、この場合の平面画像は、視差バリア209が非動作状態の場合の平面画像と比較して、横方向の見た目の解像度が半分に低下する。なお、レンチキュラ方式の場合、基本的に常時立体視状態であるが、隣り合う表示領域が、互いに同じ画像であるときには、平面表示を行うことが可能となる。
<立体画像表示装置による表示画像>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による表示画像について説明する。なお、図14(a)は、立体画像表示装置207に表示される平面画像を示す正面図である。同図(b)は、立体画像表示装置207に表示される立体画像を示す正面図である。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による表示画像について説明する。なお、図14(a)は、立体画像表示装置207に表示される平面画像を示す正面図である。同図(b)は、立体画像表示装置207に表示される立体画像を示す正面図である。
例えば、図14(a)に示すように、平面画像として姫の全身画像が表示される場合がある。この全身画像を立体画像として表示する場合、図14(b)に示すように、向かって右側に左眼用画像PIC1が、向かって左側に右眼用画像PIC2が、それぞれ表示される。左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2は、1枚の絵として表示してもよいし、それぞれを別の絵として表示してもよい。(左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2を別々の画像データとして記憶していても良いし、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2を含む1枚の画像データとして記憶していても良い。)これら左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2は、立体画像として表示するため、視差バリア209で遮蔽される領域があり、その分平面画像より見た目の解像度(絵の細かさ)が低い。左眼用画像PIC1は、左眼によって視認されるが、右眼の視線が視差バリア209に遮蔽されるので、右眼によって視認されることはない。右眼用画像PIC2は、右眼によって視認されるが、左眼の視線が視差バリア209によって遮蔽されるので、左眼によって視認されることはない。なお、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2における白色の縦縞模様で図示された部分には、他の視点における画像が表示される。また、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2としては、横縞柄(いわゆるボーダー柄)の絵を表示することは可能であるが、縦縞柄(いわゆるストライプ柄)の絵を表示することは好ましくない。これは、縦縞柄が視差バリア209によって遮蔽される可能性があるからである。
また、立体画像表示装置207においては、視差バリア209が所定の間隔で遮蔽を行う所定の動作状態において、表示する画像によっては、立体像の結像位置を異ならせることができる。例えば所定の視点位置において、所定の画像を視認した場合に、立体画像表示装置207の左側に表示される画像Aは手前に飛び出すように見せ、立体画像表示装置207の右側に表示される画像Bは奥側に引っ込んでいるかのように見せることも可能である。
表示画面には、図示するように2つの視点における画像を表示してもよいし、あるいは、3つ以上の視点における画像を表示してもよい。3つの視点における画像を表示する場合を例にすると、表示画面には、横方向に向けて、例えば、第1視点のL1、第2視点のL1、第3視点のL1、第1視点のR1、第2視点のR1、第3視点のR1、第1視点のL2、第2視点のL2、第3視点のL2、第1視点のR1、第2視点のR2、第3視点のR2、…、の順に表示される。3つの視点における画像は、平面画像と比較して、横方向の見た目の解像度が3分の1に低下する。また、4つの視点における画像は、平面画像として、横方向の見た目の解像度が4分の1に低下する。以下同様に、視点数が増えるほど、見た目の解像度が低下する。
<表示画像の解像度>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による表示画像の解像度について説明する。図15(a)は視差バリア209が非動作状態の場合における平面画像(「●」)を示す正面図である。同図(b)は視差バリア209が動作状態の場合における平面画像(「●」)を示す正面図である。図16(a)は視差バリア209が非動作状態の場合における平面画像(「×」)を示す正面図である。同図(b)は視差バリア209が動作状態の場合における平面画像(「×」)を示す正面図である。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207による表示画像の解像度について説明する。図15(a)は視差バリア209が非動作状態の場合における平面画像(「●」)を示す正面図である。同図(b)は視差バリア209が動作状態の場合における平面画像(「●」)を示す正面図である。図16(a)は視差バリア209が非動作状態の場合における平面画像(「×」)を示す正面図である。同図(b)は視差バリア209が動作状態の場合における平面画像(「×」)を示す正面図である。
視差バリア209が非動作状態の場合に平面画像を表示するには、例えば、図15(a)および図16(a)に示すような所定の解像度のものとなる。一方、視差バリア209が動作状態の場合に平面画像を表示するには、図15(b)および図16(b)に示すように、左眼用の表示領域と右眼用の表示領域が横方向に交互に配置されるので、視差バリア209が非動作状態の場合と比較して横方向の見た目の解像度が半分のものとなる。このように、視差バリア209が動作状態の場合に表示する平面画像は、左眼用の表示領域と右眼用の表示領域に全く同じ画像を表示しているため、横方向に粗い平面画像として視認される。レンチキュラ方式の場合にも、同様に表示することで、横方向に粗い平面画像として視認される。
<第1実施例>
次に、第1実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図17(a)は、第1実施例に係るアタッカーの開閉前の表示画面の正面図である。同図(b)は、同アタッカーの開閉中の表示画面の正面図である。同図(c)は、同アタッカーの開閉後の表示画面の正面図である。
次に、第1実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図17(a)は、第1実施例に係るアタッカーの開閉前の表示画面の正面図である。同図(b)は、同アタッカーの開閉中の表示画面の正面図である。同図(c)は、同アタッカーの開閉後の表示画面の正面図である。
アタッカーの開閉前、表示画面には、図17(a)に示すように、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに図柄が停止表示されると共に、演出表示領域208dに姫の装飾図柄が表示される。また、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに第4図柄が表示される。いずれも平面画像として表示されるが、本実施例では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに停止表示される図柄は、演出表示領域208dに表示される姫の装飾図柄と比較して横方向の解像度が低く表示される。これにより、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに停止表示される図柄は、視差バリア209が動作状態となった場合であっても視認状態が変化することはない。同様に、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、演出表示領域208dに表示される姫の装飾図柄と比較して横方向の解像度が低く表示される。これにより、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、視差バリア209が動作状態となった場合であっても視認状態が変化することはない。このように、視差バリア209の動作前後で表示態様が変わると困るもの(例えば、第4図柄)については、予め解像度を低くしておくことが好ましい。
その後、表示切り替え以前(表示切り替えの前、あるいは表示切り替えと同時)に、表示切り替えの先導動作としてアタッカーを開閉させる(例えば、いわゆる2Rパカパカ当たり)。アタッカーの開閉中、視差バリア209が動作を開始する。そして、表示画面には、同図(b)に示すように、表示画面には、演出表示領域208dに左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2が表示される。これら左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2は、一つに重なった状態から除々に離間するように表示される。また、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2は、先に表示していた姫の平面画像と比較して、解像度は低い。
なお、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに停止表示される図柄は、視差バリア209が動作する前と同じ解像度を維持する。このため、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに停止表示される図柄は、視差バリア209の動作前後で見た目が変わらない。同様に、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、視差バリア209が動作する前と同じ解像度を維持する。このため、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、視差バリア209の動作前後で見た目が変わらない。
そして、アタッカーの開閉後、同図(c)に示すように、表示画面には、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2が離間した状態で表示される。すなわち、表示画面には、姫の立体画像が表示される。
なお、表示切り替えの先導動作としてアタッカーが開閉する例を示したが、これに限定されることはなく、表示画面から遊技者の視線を逸らさせたり、遊技者に目を閉じさせたり、あるいは、強制的に視認不可能にしたりする構成であればよい。例えば、枠ランプ122等の枠で演出したり、遊技の進行に関連して可動物(特に、電チュー等の遊技者の利益に関わるもの)を可動させたり、遊技者に操作を促す報知を行ったり、表示手段を物理的に視認困難に遮蔽したり、あるいは、フラッシュで目を眩ませたりするようにしてもよい。
また、アタッカーの開閉動作が行われている間であれば、図17(b)および(c)に示すように、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2の表示位置を徐々に変更することで、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2による立体像の表示位置が変化するような表示を行っても良い。遊技者が立体視を行っている状態で、立体像の表示位置(虚像出現位置)を変更するために左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2の表示位置を変更すると、遊技者の眼に負担を掛けやすい。そのため、アタッカーの動作により遊技者の視線が表示領域から逸れている期間に上記動作を行うことが好ましい。
また、表示切り替えの前後で異なる内容(平面表示→立体表示)の表示が行われる例を示したが、これに限定されることはなく、表示切り替えの前後で同一内容の表示が行われるようにしてもよい。
<第2実施例>
次に、第2実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図18(a)は、第2実施例に係る立体画像表示装置207の正面図であり、視差バリア209の非動作状態を示す。同図(b)は、同正面図であり、視差バリア209の動作開始時を示す。同図(c)は、同正面図であり、視差バリア209の動作状態を示す。同図(d)は、同正面図であり、視差バリア209の動作状態を示す。
次に、第2実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図18(a)は、第2実施例に係る立体画像表示装置207の正面図であり、視差バリア209の非動作状態を示す。同図(b)は、同正面図であり、視差バリア209の動作開始時を示す。同図(c)は、同正面図であり、視差バリア209の動作状態を示す。同図(d)は、同正面図であり、視差バリア209の動作状態を示す。
遮蔽装置246による遮蔽前、表示画面には、図18(a)に示すように、演出表示領域208dに姫の装飾図柄が表示されると共に、背景に背景画像(図示省略)が表示される。いずれも平面画像として表示される。
その後、表示切り替え以前に、表示切り替えの先導動作として遮蔽装置(シャッタ)246を閉鎖させる。遮蔽装置246の閉鎖中、視差バリア209が動作を開始する。また、同図(b)に示すように、表示画面は解像度を低下させると共に、マット画像Aを表示させる。マット画像Aは、遮蔽装置246のふすま部分から画像が透けないように、白一色の画像である。このため、マット画像を表示することで、視差バリア209が動作を開始した場合であっても違和感を生じさせない。
そして、遮蔽装置246の閉鎖後、同図(c)に示すように、当該遮蔽装置246を開放させる。遮蔽装置246の開放中、視差バリア209の動作状態を維持する。また、表示画面は解像度を低下した状態に維持しつつ、マット画像Aを退避させて、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2を表示させる。すなわち、表示画面には、姫の立体画像が表示される。なお、背景画像は、視差バリア209の動作中、解像度を低下させて表示する。これにより、一方の眼で視えない領域の発生を防止するため、解像度を低下させずに表示する場合と比較して、違和感を生じさせない。
結果、遮蔽装置246の開放後、同図(d)に示すように、表示画面には、姫の立体画像の表示が維持される。
本実施形態においては、遮蔽装置246により遮蔽された領域にマット画像を表示させる記載を行ったが、これに限られるものではなく、例えば遮蔽装置246が透過性を有さない(遮蔽した領域が視認困難になる)ものであれば、遮蔽装置246に遮蔽されている領域にマット画像を表示せずに、左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2等の立体視用画像を表示しても良い。このような場合には、遮蔽装置246により左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2の視認が妨げられるため、該遮蔽装置246の遮蔽が解除されるまで左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2が表示されていることを気づかせないことが可能となる。また、遮蔽装置246による遮蔽を挟んで、立体視と非立体視が切り替えられるため、遊技者を驚かせることができる場合がある。
<第3実施例>
次に、第3実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図19(a)は、第3実施例に係る表示画面の正面図および断面図であり、平面画像の表示中を示す。同図(b)は、同正面図および同断面図であり、先導動作画像の表示中を示す。同図(c)は、同正面図および同断面図であり、先導動作画像の表示中を示す。同図(d)は、同正面図および同断面図であり、立体画像の表示中を示す。
次に、第3実施例に係る画像の表示例について説明する。なお、図19(a)は、第3実施例に係る表示画面の正面図および断面図であり、平面画像の表示中を示す。同図(b)は、同正面図および同断面図であり、先導動作画像の表示中を示す。同図(c)は、同正面図および同断面図であり、先導動作画像の表示中を示す。同図(d)は、同正面図および同断面図であり、立体画像の表示中を示す。
先導動作画像(符号省略)による遮蔽前、表示画面には、図19(a)に示すように、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに図柄が表示されると共に、演出表示領域208dに姫の装飾図柄が表示される。また、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに第4図柄が表示される。いずれも平面画像として表示されるが、本実施例では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに表示される図柄は、演出表示領域208dに表示される姫の装飾図柄と比較して横方向の解像度が低く表示される。これにより、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに表示される図柄は、視差バリア209が動作状態となった場合であっても視認状態が変化することはない。同様に、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、演出表示領域208dに表示される姫の装飾図柄と比較して横方向の解像度が低く表示される。これにより、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄は、視差バリア209が動作状態となった場合であっても視認状態が変化することはない。
その後、表示切り替え以前に、同図(b)に示すように、表示切り替えの先導動作として表示画面に先導動作画像を表示させる。先導動作画像は、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fを除く領域を遮蔽する黒や白等の単一色の画像である。先導動作画像の表示中、同図(c)に示すように、視差バリア209が動作を開始する。ただし、先導動作画像が表示されているので、視差バリア209の動作前後で表示画面の視認性の変化が少なく、視差バリア209の動作に気づかれづらい。なお、先導動作画像として、縦縞模様の画像(特に、視差バリア209と平行なもの)を採用してもよい。この場合、視差バリア209の動作開始によって、縞の一部の太さが変化するが、その変化は比較的気づかれづらい。
そして、視差バリア209が動作状態となった後、先導動作画像の表示を停止して、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに図柄を表示させると共に、演出図柄表示領域208dに左眼用画像PIC1および右眼用画像PIC2を表示させる。すなわち、表示画面には、姫の立体画像が表示される。
<左眼用画像および右眼用画像>
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207に表示される左眼用画像および右眼用画像について説明する。なお、右眼用画像は、左眼用画像と同様であるので、その説明を省略する。図20は、左眼用画像を示す正面図である。図21は、左眼用画像の他の例を示す正面図である。
次に、パチンコ機100の立体画像表示装置207に表示される左眼用画像および右眼用画像について説明する。なお、右眼用画像は、左眼用画像と同様であるので、その説明を省略する。図20は、左眼用画像を示す正面図である。図21は、左眼用画像の他の例を示す正面図である。
図20に示すように、立体画像を構成する左眼用画像は、横方向の表示が1ピクセル(ドット)毎に行われるため、平面画像と比較して横方向(左右方向)の解像度が低い。ただし、本例では、形状が円であることは把握できる。なお、横方向の表示が1ピクセル毎に行われるのは、視差バリア209によって遮蔽されるからである。
本例では、左右方向の解像度を低下させた場合を説明したが、図21に示すように、左右方向の解像度の低下に合わせて、上下方向の解像度も低下させてもよい。すなわち、左右方向の解像度が半分になるので、上下方向の解像度も半分に低下させてもよい。上下左右方向の解像度が半分の半分に低下するので、かなり粗くなるが、形状が円であることは把握でき、問題はない。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2に係る遊技台について詳細に説明する。実施形態2は、本発明をスロットマシン1000に適用したものである。まず、図22を用いて、スロットマシン1000の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン1000の正面図である。
次に、本発明の実施形態2に係る遊技台について詳細に説明する。実施形態2は、本発明をスロットマシン1000に適用したものである。まず、図22を用いて、スロットマシン1000の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン1000の正面図である。
スロットマシン1000は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備える。
演出手段1010は、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備える。この演出手段1010は、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出する。
以上説明したように、本実施形態1に係るパチンコ機、および本実施形態2に係るスロットマシンは、画像を表示する画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)と、演出動作を行う演出手段(例えば、可変入賞口234、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208f)と、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置27)および前記演出手段(例えば、可変入賞口234、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208f)の制御を行う演出制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備え、前記演出制御手段(例えば、第1副制御部400)は、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)に、第一の表示解像度からなる第一の画像(例えば、立体画像)と、前記第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像(例えば、平面画像)と、を表示させ、前記演出制御手段(例えば、第1副制御部400)は、所定の条件の成立に基づいて、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)に表示された前記第一の画像および前記第二の画像のいずれか一方から他方への表示切り替えを行い、前記演出制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)は、前記表示切り替えの実行以前に、前記演出手段(例えば、可変入賞口234、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208f)に前記表示切り替えの先導動作を行わせることを特徴とする、遊技台である。
本実施形態1に係るパチンコ機、および本実施形態2に係るスロットマシンによれば、先導動作を行わせることで、表示切り替えで遊技者に違和感を与えることを防止することができ、ひいては、遊技への集中を妨げることを防止することができる。すなわち、先導動作に遊技者を注目させることで、解像度の変更に気づかれにくくすることができる場合がある。人間は注視している部分の変化には気づきやすいが、視点変更後に再度同位置に戻した場合には変更に気づきにくいからである。解像度の変更によって、抽選結果の誤認を招く恐れがあるが、本願発明の構成によって、解像度の変更を遊技者に気づかれにくくすることで、抽選結果の誤認を防ぐことができる場合がある。
また、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)は、両眼視差により遊技者に立体像を立体視させる立体視画像が表示可能であり、前記第一の画像は、両眼視差を生じさせない平面視用画像からなり、前記第二の画像は、左眼用画像および右眼用画像の両方を含む前記立体視用画像からなり、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)は、所定の視点位置から前記左眼用画像および前記右眼用画像のいずれか一方を視認困難に遮蔽することで前記立体視用画像による立体視を可能とする遮蔽手段(例えば、視差バリア209)を備えるように構成してもよい。
このような構成とすれば、画像表示手段にて行われる先導動作自体が解像度の変更による違和感を軽減するものであるため、解像度が互いに異なる平面視用画像および立体視用画像のいずれか一方から他方への表示切り替えを行う場合に、視点を移動させることなく遊技者に違和感を与えずに済む場合がある。また、立体視表示と平面視表示を急に切り替えると遊技者の眼に負担を与えてしまう恐れがあり、眼精疲労により長時間遊技を行うことができずに遊技台の稼働率が低下する恐れがあるが、本発明の構成を用いることで、遊技台の興趣を効果的に向上させつつも、稼働率低下を抑止することができる場合がある。
また、前記表示切り替えの前記先導動作は、前記演出手段(例えば、可変入賞口234、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208f)の視認状態を第一の視認状態(例えば、図17(a)の状態)および前記第一の視認状態とは異なる第二の視認状態(例えば、同図(b)の状態)のいずれか一方から他方へと切り替える動作であるように構成してもよい。
このような構成とすれば、表示切り替えの前に遊技者の視線を演出手段にもってこさせることができるので、表示切り替えによる違和感を生じさせることを防止することができる場合がある。
また、前記演出制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)は、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)に前記第一の画像が表示されている第一の表示状態(例えば、図17(a)に示す表示状態)と、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)に前記第二の画像が表示されている第二の表示状態(例えば、図17(c)に示す表示状態)と、の両状態にまたがって、前記画像表示手段に前記第二の表示解像度からなる第三の画像(例えば、特図1第4図柄表示領域208eに表示される第4図柄、特図2第4図柄表示領域208fに表示される第4図柄)を表示させるように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者にとって重要な情報については例外的に第三の画像として常時表示することができる。これにより、上記表示切り替えによって、遊技者が重要な情報を見逃してしまうことを防止することができる場合がある。更に、表示切り替えの前後で一部の表示について共通的に表示を継続しておくこととなり、画像の解像度に変化があったことが気づかれにくい場合がある。
また、前記演出制御手段(例えば、第1副制御部400)は、前記表示切り替えの前記先導動作として、前記画像表示手段(例えば、立体画像表示装置207)に、単一色の先導画像(例えば、図19(b)および同図(c)に示す画像)を表示させるように構成してもよい。
このような構成とすれば、表示切り替えによって画像の解像度を変更する前に解像度自体が分かりづらい単一色の先導画像を表示することとなり、遊技者に解像度の変更自体を気づかせにくい場合がある。また、該表示切り替えの先導動作のためだけに複雑な画像を生成する必要がなく、限りある記憶容量を有効に使用しつつも効果的な演出を行うことができる場合がある。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施の形態や実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
そして、数字や文字等については立体表示を行わない構成にする場合がある。特に遊技者の利益に関する数字や文字(例えば、獲得数(球、メダル)、連荘回数、残りST回数)については立体表示を行わない構成にする場合がある。ただし、デザインを含むものは「絵」として立体表示される場合がある。
ところで、扉開放に基づいてエラーが表示される場合、扉の開放により、遊技者の視点と立体画像表示装置207との相対的な位置関係が遊技状態とは異なる可能性が高い。そこで、そのような場合、立体画像を表示しても正しく立体視できない可能性があるため、扉開放時のエラー報知は平面画像で行う方が好ましい。
なお、立体画像表示装置207に代えて、メガネ式の立体画像表示装置を採用してもよい。メガネ式には、左右眼の画像を時分割する方式、および空間分割する方式等がある。時分割する方式には、画像切替え機能とシャッタ機能が表示画面に内蔵された方式、および、画像切替え機能が表示画面に内蔵され且つアクティブシャッタメガネが画像切替えに同期する方式等がある。空間分割する方式は、表示画面に左右眼それぞれ専用の画像を交互に配置し且つメガネによって左右眼のそれぞれに専用の画像のみを視認させる。
次に、画像切替え機能が表示画面に内蔵され且つアクティブシャッタメガネが画像切替えに同期する方式について説明する。
<メガネ式による平面表示>
図23(a)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、平面表示の状態を示す。同図(b)は、立体画像表示装置900の斜視図であり、平面表示の状態を示す。
図23(a)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、平面表示の状態を示す。同図(b)は、立体画像表示装置900の斜視図であり、平面表示の状態を示す。
当該立体画像表示装置900は、メガネ901と連動して機能して、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を立体的にまたは平面的に行うための表示装置であり、装飾図柄表示装置208を備えている。メガネ901は、装飾図柄表示装置208の表示について視差を生じさせるものであり、本実施形態では周知のスイッチ液晶によって構成する。メガネ901は、装飾図柄表示装置208と連動し、非動作状態と動作状態とを切り替えて、装飾図柄表示装置208の表示状態を制御する。
メガネ901が非動作状態の場合、装飾図柄表示装置208の表示画面全体(図23(a)における表示領域C1〜C10の全て)が左右眼によって視認可能な状態となる。この場合、装飾図柄表示装置208の表示画面には、遊技者の視点が表示領域の表面に合わさるように表示を行う。すなわち、左右眼による視点が表示領域C1〜C10の各々の表面に合わさるように表示を行う。
<メガネ式による立体表示>
図24(a)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、立体表示に必要な切り替え表示の一つを示す。同図(b)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、立体表示に必要な切り替え表示の一つであって、同図(a)と切り替えて表示するものを示す。同図(c)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、実際に知覚される立体表示の状態を示す。同図(d)は、立体画像表示装置900の斜視図であり、実際に知覚される立体表示の状態を示す。
図24(a)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、立体表示に必要な切り替え表示の一つを示す。同図(b)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、立体表示に必要な切り替え表示の一つであって、同図(a)と切り替えて表示するものを示す。同図(c)は、立体画像表示装置900の概略を示す断面図であり、実際に知覚される立体表示の状態を示す。同図(d)は、立体画像表示装置900の斜視図であり、実際に知覚される立体表示の状態を示す。
立体表示をする場合、図24(a)に示す状態と、同図(b)に示す状態とを、人間には知覚出来ない速さ(例えば、0.1[s])で切り替える。具体的に、メガネ901の右側を動作状態として右眼で知覚出来ないようにすると共に、装飾図柄表示装置208に左眼用画像Lを表示する状態(同図(a)参照)と、メガネ901の左側を動作状態にして左眼で知覚出来ないようにすると共に、装飾図柄表示装置208に右眼用画像Rを表示する状態(同図(b)参照)と、を切り替える。なお、図示するように、切替え中に常時画像Cを表示して、画像Cを左右眼で知覚させるようにしてもよい。このようにした場合、実際には、同図(c)および同図(d)に示すように、左眼用画像Lは左眼のみによって知覚され、右眼用画像Rは右眼のみによって知覚される。すなわち、左眼用画像Lの視線と、右眼用画像Rの視線と、が交差して、立体表示となる。なお、図面における白抜き矢印の長さの分が飛び出し量となる。一方、画像Cの視線は、装飾図柄表示装置208の表示画面上で交差する。すなわち、画像Cは平面画像として知覚される。
シャッタ式メガネ方式で立体視を行う場合には、左眼用画像および右眼用画像の表示を交互に行う必要があるため、単位時間あたりに表示可能な画像が平面視の半分となる。これは、1の動作を場面1⇒場面2⇒場面3・・・のように連続して表示する場合、シャッタ式メガネ方式では、場面1(左眼用画像)⇒場面1(右眼用画像)⇒場面2(左眼用画像)⇒場面2(右眼用画像)⇒場面3(左眼用画像)⇒場面3(右眼用画像)・・・のように表示されるためである。よって、シャッタ式メガネ方式で立体視を行う場合には、画像の表示解像度は低下させずに済むものの、単位時間あたりに表示可能な特定の場面を表す画像の表示可能な枚数が低下するため、平面画像による表示よりも滑らかさに欠けることとなる。ただし、実際には、画像の表示を切り替える速度は変わっていない。
本発明に係る遊技台は、スロットマシンや遊技機(パチンコ等)に代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
207、900 立体画像表示装置
208e 特図1第4図柄表示領域
208f 特図2第4図柄表示領域
209 視差バリア
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
1000 スロットマシン
207、900 立体画像表示装置
208e 特図1第4図柄表示領域
208f 特図2第4図柄表示領域
209 視差バリア
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
1000 スロットマシン
Claims (5)
- 画像を表示する画像表示手段と、
演出動作を行う演出手段と、
前記画像表示手段および前記演出手段の制御を行う演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、前記画像表示手段に、第一の表示解像度からなる第一の画像と、前記第一の画像よりも表示解像度の低い第二の表示解像度からなる第二の画像と、を表示させ、
前記演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、前記画像表示手段に表示された前記第一の画像および前記第二の画像のいずれか一方から他方への表示切り替えを行い、
前記演出制御手段は、前記表示切り替えの実行以前に、前記演出手段に前記表示切り替えの先導動作を行わせることを特徴とする、
遊技台。 - 前記画像表示手段は、両眼視差により遊技者に立体像を立体視させる立体視用画像が表示可能であり、
前記第一の画像は、両眼視差を生じさせない平面視用画像からなり、
前記第二の画像は、左眼用画像および右眼用画像の両方を含む前記立体視用画像からなり、
前記画像表示手段は、所定の視点位置から前記左眼用画像および前記右眼用画像のいずれか一方を視認困難に遮蔽することで前記立体視用画像による立体視を可能とする遮蔽手段を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の遊技台。 - 前記表示切り替えの前記先導動作は、前記演出手段の視認状態を第一の視認状態および前記第一の視認状態とは異なる第二の視認状態のいずれか一方から他方へと切り替える動作であることを特徴とする、
請求項1または2に記載の遊技台。 - 前記演出制御手段は、前記画像表示手段に前記第一の画像が表示されている第一の表示状態と、前記画像表示手段に前記第二の画像が表示されている第二の表示状態と、の両状態にまたがって、前記画像表示手段に前記第二の表示解像度からなる第三の画像を表示させることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技台。 - 前記演出制御手段は、前記表示切り替えの前記先導動作として、前記画像表示手段に、単一色の先導画像を表示させることを特徴とする、
請求項4に記載の遊技台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011183598A JP2013043000A (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | 遊技台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011183598A JP2013043000A (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | 遊技台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013043000A true JP2013043000A (ja) | 2013-03-04 |
Family
ID=48007376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011183598A Pending JP2013043000A (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | 遊技台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013043000A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015019922A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP2015066370A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2015188682A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2015188683A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004283222A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2007044244A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
JP2007044243A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
JP2007075630A (ja) * | 2006-11-02 | 2007-03-29 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2007181739A (ja) * | 2007-04-09 | 2007-07-19 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2010046362A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Kita Denshi Corp | 遊技場表示装置 |
-
2011
- 2011-08-25 JP JP2011183598A patent/JP2013043000A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004283222A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2007044244A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
JP2007044243A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
JP2007075630A (ja) * | 2006-11-02 | 2007-03-29 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2007181739A (ja) * | 2007-04-09 | 2007-07-19 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2010046362A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Kita Denshi Corp | 遊技場表示装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015019922A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP2015066370A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2015188682A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2015188683A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5570482B2 (ja) | 遊技台 | |
JP5344442B1 (ja) | 遊技台 | |
JP5977929B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4922471B1 (ja) | 遊技台 | |
JP5799432B2 (ja) | 遊技台 | |
JP5720022B2 (ja) | 遊技台 | |
JP2012065793A (ja) | 遊技台 | |
JP5858558B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2020156647A (ja) | 遊技台 | |
JP6019366B2 (ja) | 遊技台 | |
JP2011024780A (ja) | 遊技台 | |
JP2011010957A (ja) | 遊技台 | |
JP2013043000A (ja) | 遊技台 | |
JP2013009721A (ja) | 遊技台 | |
JP2013063230A (ja) | 遊技台 | |
JP2013031596A (ja) | 遊技台 | |
JP6965291B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6047729B2 (ja) | 遊技台 | |
JP5706019B2 (ja) | 遊技台 | |
JP6965292B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5858559B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5803029B2 (ja) | 遊技台 | |
JP2013047747A (ja) | 遊技台 | |
JP5427208B2 (ja) | 遊技台 | |
JP5441556B2 (ja) | 遊技台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130716 |