JP2013042424A - 交換レンズおよびカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段で必要とする記憶容量を抑制しつつ、カメラボディにおける周辺減光の補正処理の精度確保に十分な情報を提供する。
【解決手段】周辺減光に関する情報として、像高をパラメータとする周辺減光の度合いを算出する算出式をROM215に記憶するように構成し、当該算出式を用いて(2/6)Y、(3/6)Y、 (4/6)Y、(5/6)Y、(6/6)Yの5像高分の周辺減光の情報を算出(生成)するように構成した。そして、当該算出式を用いて算出して取得した5像高分の周辺減光の情報をカメラボディ100側に送信するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、交換レンズおよびカメラシステムに関する。
レンズ交換可能なカメラシステムで用いられる交換レンズでは、交換レンズの種類よって、たとえば周辺減光などの光学特性が異なる。したがって、撮像して得られる画像の画質を向上させるためには、交換レンズの光学特性に応じた画像処理などを行う必要がある。そのためには、交換レンズの光学特性に関する情報をカメラボディが取得する必要がある。カメラボディは、交換レンズの光学特性に関する情報を、交換レンズの種類に応じた光学特性の情報を交換レンズから得るか、あらかじめ複数種類の交換レンズの光学特性に関する情報を記憶しているカメラボディのメモリから読み込む(たとえば特許文献1参照)。
特開2010−41682号公報
たとえば、上述した特許文献に記載のカメラでは、周辺減光のデータとして、画面中心を除いて10の像高に対応した10点のデータを有している。周辺減光などの光学特性のデータは、データ点数が多いとデータを記憶するために多くのメモリ容量が必要となる。逆に、データ点数が少ないと画像処理等における精度が低下してしまう。
(1) 請求項1の発明による交換レンズは、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した5位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする。
(2) 請求項6の発明によるカメラシステムは、カメラボディと、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、交換レンズは、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した5位置における周辺減光の情報を送信し、カメラボディは、被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、光学特性の情報のうち、少なくとも、交換レンズの5位置における周辺減光についての情報を光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、露光演算手段は、光学特性情報受信部で受信した5位置における周辺減光についての情報のうち、中心からの像高がy1の2以上6以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、画像処理手段は、光学特性情報受信部で受信した5位置における周辺減光についての情報を参照して画像データに対して画像処理を行うことを特徴とする。
(3) 請求項8の発明による交換レンズは、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高のN分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した(N−1)位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする。
(4) 請求項9の発明によるカメラシステムは、カメラボディと、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、交換レンズは、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高のN分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した(N−1)位置における周辺減光の情報を送信し、カメラボディは、被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、光学特性の情報のうち、少なくとも、交換レンズの(N−1)位置における周辺減光についての情報を光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、露光演算手段は、光学特性情報受信部で受信した(N−1)位置における周辺減光についての情報のうち、中心からの像高がy1の2以上N以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、画像処理手段は、光学特性情報受信部で受信した(N−1)位置における周辺減光についての情報を参照して画像データに対して画像処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段で必要とする記憶容量を抑制しつつ、カメラボディにおける周辺減光の補正処理の精度確保に十分な情報を提供できる。
本実施の形態のレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。 本実施の形態のレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。 接続部の詳細を示す模式図である。 フォーカシングレンズの駆動範囲を示す模式図である。 交換レンズのROMに記憶されている位置情報を示す図である。 周辺光量の近似式のグラフの例を示す図である。 周辺光量の近似式の係数について交換レンズのROMに記憶されている情報を説明する図である。 交換レンズのROMに記憶されている周辺減光に関する情報に係る像高について説明する図である。 交換レンズのROMに記憶されている倍率色収差に関する情報を示す図である。 交換レンズのROMに記憶されている倍率色収差に関する情報に係る像高について説明する図である。
図1〜10を参照して、本発明による交換レンズおよびカメラシステムの一実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態によるレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。なお、図1では本発明に係わる機器および装置を主に示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。カメラ1は、カメラボディ100と、カメラボディ100に着脱可能な交換レンズであるレンズ鏡筒200とから構成される。レンズ鏡筒200は、不図示のズーム環に対する操作により焦点距離を変更可能な、いわゆるズームレンズである。
カメラボディ100にはレンズ鏡筒200が取り付け可能なレンズマウント101が設けられている。またレンズ鏡筒200には、ボディ側のレンズマウント101にレンズ鏡筒200を着脱可能に装着するためのレンズマウント201が設けられている。レンズ鏡筒200が装着されると、レンズマウント101上に設けられた複数の接点から成る接続部102が、レンズ鏡筒200のレンズマウント201上に設けられた複数の接点から成る接続部202に接続される。接続部102,202は、カメラボディ100からレンズ鏡筒200への電力供給、および、カメラボディ100とレンズ鏡筒200との間の各種信号の送受信に利用される。
カメラボディ100内のレンズマウント101後方には撮像素子104が設けられる。カメラボディ100の上方には、入力装置たるボタン17a,17bが設けられている。ユーザはこれらのボタン17a,17bを用いてカメラボディ100に撮影指示や撮影条件の設定指示等を行う。
図2は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。レンズ鏡筒200は、被写体像を結像させる結像光学系210を備える。結像光学系210は複数のレンズ210a〜210eにより構成されている。これら複数のレンズ210a〜210eには、被写体像のピント位置を制御するためのフォーカシングレンズ210dが含まれている。この結像光学系210は、不図示のズーム環により焦点距離を変更可能に構成されている。
レンズ鏡筒200内部には、レンズ鏡筒200の各部の制御を司るレンズ側制御部203が設けられている。レンズ側制御部203は不図示のマイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ側制御部203には、レンズ側送受信部217、レンズ駆動部212、レンズ位置検出部213、焦点距離検出部214、ROM215、およびRAM216が接続されている。
レンズ側送受信部217は、接続部102、202を介してカメラボディ100との信号の送受信が可能である。レンズ駆動部212はたとえばステッピングモータ等のアクチュエータを有し、レンズ駆動部212に入力された信号に応じて、フォーカシングレンズ210dを後述する範囲で駆動する。レンズ位置検出部213は、たとえばレンズ駆動部212が有するステッピングモータに入力された信号のパルス数を計数して、フォーカシングレンズ210dの位置を検出し、レンズ位置信号を出力する。あるいは、レンズ鏡筒200に設けられた周知の距離エンコーダ等を用いてフォーカシングレンズ210dの位置を検出してもよい。焦点距離検出部214は、たとえばズームエンコーダ等を用いて結像光学系210の焦点距離を検出し、焦点距離信号を出力する。
ROM215は不揮発性の記憶媒体であり、レンズ側制御部203が実行する所定の制御プログラムや、後述する位置情報テーブルや周辺減光算出式等があらかじめ記憶される。RAM216は揮発性の記憶媒体であり、レンズ側制御部203により各種データの記憶領域として利用される。
撮像素子104の前面には、シャッター115およびフィルター116が設けられている。結像光学系210を透過した被写体光は、シャッター115およびフィルター116を介して撮像素子104に入射する。シャッター115は、撮像素子104の露光状態を制御する。フィルター116は、光学的ローパスフィルターと赤外線カットフィルターを組み合わせた光学フィルターである。
カメラボディ100内部には、カメラボディ100の各部の制御を司るボディ側制御部103が設けられている。ボディ側制御部103は不図示のマイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。ボディ側制御部103にはボディ側送受信部117、ROM118、およびRAM119が接続されている。ボディ側送受信部117は接続部102に接続されており、レンズ側送受信部217と信号の送受信を行うことができる。
ROM118は不揮発性の記憶媒体であり、ボディ側制御部103が実行する所定の制御プログラム等があらかじめ記憶される。RAM119は揮発性の記憶媒体であり、ボディ側制御部103により各種データの記憶領域として利用される。
カメラボディ100の背面には、LCDパネル等により構成される表示装置111が配置される。ボディ側制御部103はこの表示装置111に対し、撮像素子104の出力に基づく被写体の画像(いわゆるスルー画)や、撮影条件等を設定するための各種のメニュー画面を表示させる。
(自動焦点調節の説明)
ボディ側制御部103は、周知の自動焦点調節処理を実行可能に構成されている。自動焦点調節処理は、現在の焦点調節状態を検出する焦点検出処理と、この検出結果に応じてフォーカシングレンズを駆動し焦点調節を行う焦点調節処理とを含む。自動焦点調節処理において、ボディ側制御部103は2種類の焦点検出処理を使い分けることが可能に構成されている。具体的には、ボディ側制御部103はいわゆる撮像面位相差検出方式の焦点検出処理と、いわゆるコントラスト検出方式の焦点検出処理とを使い分けることが可能である。ボディ側制御部103は、撮影状況や被写体の特性等に応じてこれら2種類の焦点検出処理を使い分ける。
ボディ側制御部103による撮像面位相差検出方式の焦点検出処理について説明する。本実施形態の撮像素子104は、フォーカス検出用の画素(焦点検出用画素と呼ぶ)を有する。フォーカス検出用画素は、特開2007−317951号公報に記載されているものと同様のものである。ボディ側制御部103は、焦点検出用画素からの画素出力データを用いて周知の位相差検出演算を行うことにより、焦点検出処理を行う。なお、この位相差検出演算については、たとえば特開2007−317951号公報に記載されているものと同様のものであるため、説明を省略する。ボディ側制御部103は、この焦点検出処理により得られたデフォーカス量に基づいてフォーカシングレンズ210dを駆動させることにより、自動焦点調節を行う。
ボディ側制御部103によるコントラスト検出方式の焦点検出処理について説明する。ボディ側制御部103は、撮像素子104が有する撮像用画素からの画素出力データを用いて、いわゆる山登り法に基づく周知のコントラスト検出演算を行い、焦点評価値(コントラスト値)を算出する。ボディ側制御部103はこのコントラスト検出演算を、フォーカシングレンズ210dを後述する範囲で駆動させながら行い、焦点評価値がピークとなるフォーカシングレンズ210dの位置を検出することにより、自動焦点調節を行う。
(データ通信の説明)
図3は接続部102,202の詳細を示す模式図である。図3に示すように、接続部102および202にはそれぞれ、信号の送受信を行うための8つの接点が存在する。すなわち、カメラボディ100とレンズ鏡筒200との間には、各々の接点に対応する8つの信号線が存在する。なお、これらの接点以外にも、たとえばカメラボディ100からレンズ鏡筒200に電源供給を行うための複数の接点等が存在するが、ここでは図示および説明を省略する。以下、これら8つの信号線を、図3に示すように、HCLK,HREQ,HANS,HDAT,CLK,RDY,BDAT,LDATと呼ぶ。
上述した8つの信号線のうち、HCLK,HREQ,HANS,HDATは第1伝送路310を構成する。同様に、CLK,RDY,BDAT,LDATは第2伝送路320を構成する。以下、これら2種類の伝送路について説明する。
第1伝送路310は、レンズ側送受信部217がフォーカシングレンズ210dの位置を表すレンズ位置信号をカメラボディ100に送信するために利用される。ボディ側送受信部117は、所定周期(例えば1ミリ秒)ごとに、HREQの信号レベルを変化させる。レンズ側制御部203はHREQの信号レベルの変化に応じて通信準備処理を開始する。この通信準備処理とは具体的には、レンズ位置検出部213にフォーカシングレンズ210dの位置を検出させ、カメラボディ100に送信するレンズ位置信号を出力させる処理である。
通信準備処理が完了すると、レンズ側送受信部217はHANSの信号レベルを変化させる。ボディ側送受信部117はHANSの信号レベルの変化に応じて、HCLKにクロック信号を出力する。レンズ側送受信部217はこのクロック信号に同期してHDATにレンズ位置信号を出力する。
第2伝送路320は、カメラボディ100からレンズ鏡筒200への制御指示データの送信や、レンズ鏡筒200からカメラボディ100への各種データの送信に利用される。第2伝送路320は全二重の伝送路である。すなわち、カメラボディ100からレンズ鏡筒200に対するデータの送信と同時に、レンズ鏡筒200からカメラボディ100に対するデータの送信が行われる。
ボディ側制御部103は、第2伝送路320を用いて通信を行う必要が生じると、ボディ側送受信部117を制御し、CLKへクロック信号を出力させる。たとえば撮影動作中に、各撮影フレーム毎にレンズ情報を取得するように、撮像素子の撮像周期に同期するようにクロック信号を出力させる(たとえば60fpsで撮像素子が撮像するのであれば16msec周期でクロック信号を出力する)。このときボディ側送受信部117は、クロック信号に同期してBDATに送信対象のデータを出力する。他方、レンズ側送受信部217は、クロック信号に同期してLDATに送信対象のデータを出力する。なおレンズ側送受信部217は、データの送受信が可能な場合とそうでない場合とで、RDYの信号レベルを変化させる。たとえば、レンズ側送受信部217がデータの送受信のできない状態である場合にはRDYの信号レベルをHに、データの送受信が可能な状態である場合にはLにする。ボディ側送受信部117は通信の開始前にRDYの信号レベルを確認し、レンズ側送受信部217がデータの送受信のできない状態であった場合には通信を行わない。
ボディ側送受信部117は以上で説明した第2伝送路320を用いて、レンズ鏡筒200に各種の制御信号を送信する。制御信号の例としては、フォーカシングレンズ210dを無限遠方向に特定のパルス数分(例えば10パルス分)移動させる制御信号や、絞り(不図示)を特定の段数分(例えば2段分)絞る制御信号などがある。
ボディ側送受信部117が第2伝送路320を用いて送信する信号には他に、レンズ鏡筒200の各種情報を要求する要求信号がある。要求信号の例としては、結像光学系210の現在の焦点距離を表す信号の要求信号や、絞り(不図示)の現在の絞り値を表す信号の要求信号、結像光学系210の光学特性に関する情報を表す信号の要求信号などがある。レンズ側送受信部217は上記の要求信号を受信すると、対応する信号を第2伝送路320を介してボディ側送受信部117に送信する。
なお、ボディ側送受信部117が上記の第2伝送路320を利用してレンズ側送受信部217から何らかの信号を受信するために必要な時間は、第1伝送路310を利用してレンズ位置信号を受信するために必要な時間と比べて大きくなる。これは、第1伝送路310ではHREQの信号レベルを変化させるだけでレンズ側送受信部217にデータを要求していることを伝えられていたのに対し、第2伝送路320ではまずCLKおよびBDATを用いて特定の情報の要求をレンズ側送受信部217に送信する必要があるためである。従って、レンズ側送受信部217は、至近合焦位置の送信頻度よりも高い頻度でレンズ位置信号を繰り返し送信することが可能である。
(レンズ駆動部212による駆動範囲の説明)
図4はフォーカシングレンズ210dの駆動範囲を示す模式図である。フォーカシングレンズ210dは、図4に一点鎖線で示す光軸400上を、無限遠方向410および至近方向420に向けて移動可能に構成されている。無限遠方向410の端部430および至近方向420の端部440には不図示のストッパーが設けられ、フォーカシングレンズ210dの移動を制限する。つまり、フォーカシングレンズ210dは無限遠方向410の端部430から、至近方向420の端部440まで移動可能に構成されている。
ただし、レンズ駆動部212が実際にフォーカシングレンズ210dを移動させる範囲は、上述の端部430から端部440までの範囲より小さい。この移動範囲について具体的に述べると、レンズ駆動部212は無限遠方向410の端部430より内側に設けられた無限限界位置450から、至近方向420の端部440より内側に設けられた至近限界位置460までの範囲でフォーカシングレンズ210dを駆動する。すなわちレンズ駆動部212は、フォーカシングレンズ210dを至近側の駆動限界の位置に対応する至近限界位置460と無限遠側の駆動限界の位置に対応する無限限界位置450との間で駆動する。
無限限界位置450は、無限合焦位置470より外側に設けられる。なお無限合焦位置470とは、無限遠の被写体に合焦するフォーカシングレンズ210dの位置、すなわち結像光学系210が合焦可能な最も無限遠側の位置に対応するフォーカシングレンズ210dの位置である。無限限界位置450をこのような位置に設ける理由は、いわゆる山登り法による自動焦点調節を行う場合に、無限合焦位置470に焦点評価値のピークが存在することがあるためである。無限合焦位置470を無限限界位置450に一致させてしまうと、無限合焦位置470に存在する焦点評価値のピークをピークとして認識することができないという問題があるので望ましくない。同様に、至近限界位置460は、至近合焦位置480より外側に設けられる。ここで至近合焦位置480とは、至近の被写体に合焦するフォーカシングレンズ210dの位置、すなわち結像光学系210が合焦可能な最も至近側の位置に対応するフォーカシングレンズ210dの位置である。
本実施形態では、フォーカシングレンズ210dの位置はレンズ駆動部212に与える信号のパルス数により表される。また、パルス数は無限合焦位置470を原点(基準)とする。たとえば図4に示すように、無限限界位置450は−100パルスの位置、至近合焦位置480は9800パルスの位置、至近限界位置460は9900パルスの位置である。この場合、フォーカシングレンズ210dを無限限界位置450から至近限界位置460まで移動させるためには、レンズ駆動部212に10000パルスの信号を与えればよい。
なお、無限限界位置450、至近限界位置460、および至近合焦位置480が上記の数値と異なっていてもよいことは勿論であり、更にレンズ鏡筒の種別や個体により異なっていてもよい。
(位置情報テーブルの説明)
ボディ側制御部103は、たとえば自動焦点調節を行う際に、上述の無限限界位置450、至近限界位置460、および無限合焦位置470を知る必要がある。しかしながら、前述の通り結像光学系210の焦点距離は可変であり、至近合焦位置480は焦点距離に応じて変動する。
そこで本実施形態では、各焦点距離に応じた至近合焦位置480を位置情報テーブルという形であらかじめROM215に記憶しておき、現在の焦点距離に応じた至近合焦位置480をレンズ側送受信部217から第2伝送路によりボディ側送受信部117に定期的に送信する。
図5は、ROM215に記憶されている位置情報を示す図である。ROM215には、図5(a)に示す位置情報テーブル510があらかじめ記憶されている。位置情報テーブル510は、至近合焦位置と結像光学系210の焦点距離とを関連付けたテーブルである。図5(a)に示す位置情報テーブル510によれば、たとえば結像光学系210の焦点距離が20mmのとき、至近合焦位置は9800パルスの位置である。また、焦点距離が30mmのときには、至近合焦位置は9750パルスの位置である。
レンズ側制御部203は、結像光学系210の焦点距離の変化に応じて、焦点距離検出部214から出力された焦点距離信号を用いて、現在の焦点距離に対応する至近合焦位置を位置情報テーブル510から取得し、RAM216に記憶させる。そして、レンズ側送受信部217がカメラボディ100から第2伝送路320を介して至近合焦位置の要求信号を受信すると、これに応じてレンズ側送受信部217を制御し、RAM216に記憶されている至近合焦位置をボディ側送受信部117に送信させる。
ROM215には更に、図5(b)に示す限界位置情報テーブル520が記憶されている。限界位置情報テーブル520は、至近限界位置460と無限限界位置450とを含むテーブルである。
レンズ側制御部203は、RAM216に至近合焦位置を記憶させる際、上記の限界位置情報テーブル520が含む至近限界位置460と無限限界位置450とを合わせてRAM216に記憶させる。そして、レンズ側送受信部217がカメラボディ100から要求信号を受信すると、RAM216に記憶されているこれら3つの情報を合わせてボディ側送受信部117に送信するようにレンズ側送受信部217を制御する。ボディ側制御部103は、ボディ側送受信部117が受信したこれらの情報に基づいて、フォーカシングレンズ210dを目的の位置へ移動させるためのパルス数の決定や、コントラスト方式の焦点検出処理におけるフォーカシングレンズ210dのスキャン範囲の決定を行う。
なお、位置情報テーブル510は、結像光学系210に設定可能な全ての焦点距離に対応する至近合焦位置を含んでいる必要はない。位置情報テーブル510に含まれていない焦点距離が設定された場合には、レンズ側制御部203は前後の焦点距離に対応する至近合焦位置から、実際の焦点距離に対応する至近合焦位置を補間演算により算出する。
(結像光学系210の光学特性について)
結像光学系210では、その光学特性によって、たとえば被写体光の波長に応じて透過率が異なったり、歪曲収差や周辺減光、倍率色収差などが生じたりする。また、結像光学系210の光学特性は、レンズ鏡筒200の機種、種類によって異なる。そこで、本実施形態では、結像光学系210の光学特性に関する情報をレンズ鏡筒200からカメラボディ100へ送信する。そして、カメラボディ100では、受信した情報に基づいて、各種の補正処理を行う。具体的には次のとおりである。
ROM215には、結像光学系210の光学特性に関する情報があらかじめ記憶されている。ROM215に記憶されている結像光学系210の光学特性に関する情報の例として、周辺減光および倍率色収差に関する情報について説明する。
−−−周辺減光に関する情報について−−−
本実施の形態では、周辺減光に関する情報として、像高をパラメータとする周辺減光の度合い(値)を算出する近似式(算出式)がROM215に記憶されている。図6は、周辺光量の近似式のグラフの例である。図6では、横軸が像高であり、縦軸が光量である。この近似式は、次の(1)式のように、たとえば2次式として表される。
光量 =Ax+ Bx + C ・・・(1)
ここで、xは像高であり、A,B,Cは後述する係数である。
この像高に応じた光量の低下の度合い(周辺減光の度合い)は、像高の他、絞り値、焦点距離、ピント位置(撮影距離)によっても異なる。たとえば、絞り値、焦点距離、撮影距離がある条件(たとえば「条件1」)の場合には、像高と光量との関係が図6で「条件1」と付した曲線で示した関係となり、(1)式の各係数A,B,Cがある値となる。また、「条件1」とは異なる条件(たとえば「条件2」や「条件3」)の場合には、像高と光量との関係が図6で「条件2」や「条件3」と付した曲線で示した関係となり、(1)式の各係数A,B,Cについても「条件1」の場合とは少なくとも一部の係数で異なる値となる。
そこで、本実施の形態では、絞り値、焦点距離、撮影距離の値に応じた様々な条件における係数A,B,Cの値について、あらかじめ、図7で示すような係数テーブル550がROM215に記憶されている。なお、図7に示した係数テーブル550では、図示の便宜上、各マスが空欄となっているが、実際には、絞り値、焦点距離、撮影距離の値によって定まる条件に対応する各係数A,B,Cの値が各欄に入力されている。
後述するように、レンズ側制御部203は、現在の絞り値、焦点距離、撮影距離の値によって定まる条件に対応する各係数A,B,Cを係数テーブル550から読み出し、(2/6)Yから(6/6)Yまで(1/6)Yのピッチで5像高分の周辺減光の情報を(1)式を用いて算出する。ここで、Yは、図8に示すように略矩形の撮像範囲の中心(被写体光束の光軸中心)から撮像範囲の四隅までの像高である。そして、レンズ側制御部203は、上述のようにして算出(生成)した5像高分の周辺減光の情報をレンズ鏡筒200からカメラボディ100へ送信するよう各部を制御する。
ここで、 (2/6)Yから(6/6)Yまで (1/6)Yのピッチで5像高分の周辺減光の情報を算出してレンズ鏡筒200からカメラボディ100へ送信するように構成した理由は次のとおりである。
(1) 後述するように、周辺減光に関する情報を表す信号の要求信号を受信すると、レンズ側制御部203は、現在の絞り値、焦点距離、撮影距離の値に対応する上記5像高分の周辺減光の情報をカメラボディ100へ送信するよう各部を制御する。ここで、カメラボディ100へ送信する周辺減光の情報を6像高分以上とすると、カメラボディ100における後述する周辺減光の補正処理の精度を向上させることができるが、レンズ側制御部203における演算負荷やカメラボディ100との通信負荷が大きくなる。
(2) 逆に、カメラボディ100へ送信する周辺減光の情報を4像高分以下とすると、レンズ側制御部203における演算負荷やカメラボディ100との通信負荷を抑制できるが、カメラボディ100における周辺減光の補正処理(特に撮像して得られた画像に対する補正処理)の精度を向上させることが困難となる。
(3) 送信する周辺減光の情報の像高のピッチを一定のピッチである(1/6)Yのピッチとしたことで、後述するように0〜Yまでの任意の像高に対する周辺減光補正のためのゲインを線形補間で求める際のボディ側制御部103における演算が簡素化できる。
(4) 撮像範囲の中心近傍では周辺減光が起きにくいことから、カメラボディ100との通信負荷を考慮すると、撮像範囲の中心近傍の周辺減光の情報をレンズ鏡筒200側で算出する必要性が少ない。そのため、送信する周辺減光の情報の各像高間のピッチを一定のピッチである(1/6)Yのピッチとしつつも、(1/6)Yの像高における周辺減光の情報のレンズ鏡筒200側での演算、およびカメラボディ100側への送信を省略できる。
(5) 後述するように、撮影の際の露出演算において、 (1/3)Y(すなわち(2/6)Y)、(2/3)Y(すなわち(4/6)Y)、および(3/3)Y(すなわち(6/6)Y)の3像高分の周辺減光の値が得られれば適正な露出値を得るために補正処理を行うことができる。しかし、上述したように、カメラボディ100へ送信する周辺減光の情報を減らすと、カメラボディ100における撮像して得られた画像の周辺減光の補正処理の精度を向上させることが困難となる。そこで、(1/3)Yと(2/3)Yとの中間位置(すなわち(3/6)Y)、および、(2/3)Yと(3/3)Yとの中間位置(すなわち(5/6)Y)における周辺減光の情報も算出して送信することとした。
−−−倍率色収差に関する情報について−−−
図9は、ROM215に記憶されている倍率色収差に関する情報である倍率色収差情報テーブルの一例を示す図である。図9に示す倍率色収差情報テーブル540は、図10に示すように略矩形の撮像範囲の中心(被写体光束の光軸中心)から撮像範囲の四隅までの像高をYとしたときに、撮像範囲の中心から(2/4)Yの像高における、赤色光の倍率色収差を示すものである。
倍率色収差は、光の波長や像高の他、焦点距離や撮影距離によっても異なる。そこで、本実施形態では、図9に示す倍率色収差情報テーブル540のように、ある色(波長)、および、ある像高における倍率色収差の情報を、焦点距離および撮影距離をパラメータとするマトリクス状のデータとしてROM215に記憶させている。なお、図9に示した倍率色収差情報テーブル540では、図示の便宜上、各マスが空欄となっているが、実際には、緑色光を基準としたときの収差が各欄に入力されている。
ROM215には、赤色光および青色光のそれぞれに対して、(2/4)Y、(3/4)Y、(4/4)Yの3像高分の倍率色収差情報テーブル540が記憶されている。
(結像光学系210の光学特性に関する情報の送信について)
上述したように、第2伝送路320を介して結像光学系210の光学特性に関する情報を表す信号の要求信号を受信すると、レンズ側制御部203は、要求された結像光学系210の光学特性に関する情報を各部から収集または算出する。そして、レンズ側制御部203は、収集または算出した情報を第2伝送路320を介してカメラボディ100へ送信する。レンズ側制御部203は、次のようにして周辺減光に関する情報を算出して、第2伝送路320を介してカメラボディ100へ送信する。
レンズ側制御部203は、第2伝送路320を介して周辺減光に関する情報を表す信号の要求信号を受信すると、レンズ位置検出部213および焦点距離検出部214から出力されるレンズ位置信号および焦点距離信号に基づいて、結像光学系210の現在の撮影距離および焦点距離を算出する。また、レンズ側制御部203は、第2伝送路320を介して周辺減光に関する情報を表す信号の要求信号を受信すると、不図示の絞り値検出部から出力される不図示の虹彩絞りの現在の絞り値を表す信号に基づいて、虹彩絞りの現在の絞り値を算出する。
そして、レンズ側制御部203は、現在の絞り値、焦点距離、撮影距離の値に応じて定まる条件に対応する各係数A,B,Cを係数テーブル550から読み出し、(2/6)Yから(6/6)Yまで(1/6)Yのピッチで5像高分の周辺減光の情報を(1)式を用いて算出して取得する。
その後、レンズ側制御部203は、取得した周辺減光の値を第2伝送路320を介して送信するよう、レンズ側送受信部217を制御する。これにより、周辺減光に関する情報がカメラボディ100へ送信される。
たとえば、算出した現在の絞り値、撮影距離および焦点距離がそれぞれF4.5、L4、f7であった場合、レンズ側制御部203は、これらの値によって定まる条件に対応する各係数A,B,Cを係数テーブル550から読み出す。そして、レンズ側制御部203は、係数テーブル550から読み出した各係数A,B,Cを代入した(1)式を用いて、撮像範囲の中心から(2/6)Yの像高における光量を算出して取得する。同様にレンズ側制御部203は、撮像範囲の中心から(3/6)Y〜(6/6)Yの各像高における光量を(1)式を用いて算出して取得する。
その後、レンズ側制御部203は、取得した(2/6)Y、(3/6)Y、(4/6)Y、(5/6)Y、(6/6)Yの5像高分の周辺減光の値を第2伝送路320を介して送信するよう、レンズ側送受信部217を制御する。
なお、倍率色収差に関する情報の送信は、次のように行われる。レンズ側制御部203は、第2伝送路320を介して倍率色収差に関する情報を表す信号の要求信号を受信すると、上述したように、結像光学系210の現在の撮影距離および焦点距離を算出する。
そして、レンズ側制御部203は、赤色光および青色光のそれぞれに対して用意された、(2/4)Y、(3/4)Y、(4/4)Yの3像高分、計6つの倍率色収差情報テーブル540から、算出した現在の撮影距離および焦点距離における倍率色収差の値をそれぞれ取得する。なお、算出した現在の撮影距離や焦点距離が倍率色収差情報テーブル540における離散的な撮影距離や焦点距離と一致しない場合、レンズ側制御部203は、倍率色収差情報テーブル540を参照して適宜線形補間(またはその他の補間)によって現在の撮影距離および焦点距離における倍率色収差の値を取得する。
その後、レンズ側制御部203は、上述のようにして取得した倍率色収差の値を第2伝送路320を介して送信するよう、レンズ側送受信部217を制御する。これにより、倍率色収差に関する情報がカメラボディ100へ送信される。
(結像光学系210の光学特性に関する情報に基づいた補正処理)
上述した(2/6)Y、(3/6)Y、(4/6)Y、(5/6)Y、(6/6)Yの5像高分の周辺減光の値を第2伝送路320を介してボディ側送受信部117で受信すると、ボディ側制御部103は、受信した周辺減光の値をRAM119に記憶させる。なお、周辺減光の値は、レンズ鏡筒200から定期的に繰り返して送信されるため、ボディ側制御部103は、周辺減光の値を受信する度、すでにRAM119に記憶されている周辺減光の値を新たに受信した周辺減光の値で上書きする。倍率色収差に関する情報についても同様である。
ボディ側制御部103は、RAM119に記憶されている周辺減光の値のうち、 (2/6)Y、(4/6)Y、および(6/6)Yの3像高分の周辺減光の値を参照して、撮影の際の露出演算において、適正な露出値を得るために補正処理を行う。すなわち、ボディ側制御部103は、撮影の際の露出演算において、撮像素子104が有する撮像用画素からの画素出力データに基づいて露出演算を行う際に、上述した3像高分の周辺減光の値を参照して露出値を算出する。
また、ボディ側制御部103は、RAM119に記憶されている (2/6)Y〜(6/6)Yの5像高分の周辺減光の値を参照して、撮像して得られた画像に対する補正処理を行う。すなわち、ボディ側制御部103は、撮像の後、上述した5像高分の周辺減光の値を参照して、撮像して得られた画像に対して周辺減光の影響を減ずるように画像処理を行う。具体的には、ボディ側制御部103は、RAM119に記憶されている(2/6)Y〜(6/6)Yの5像高分の周辺減光の値を参照して、各像高における周辺減光補正のためのゲインを算出する。そして、ボディ側制御部103は、算出したゲインを参照して、撮像して得られた画像に対して周辺減光の影響を抑制するように画像処理を行う。なお、RAM119に記憶されている周辺減光の値が5像高分の離散した値であるため、ボディ側制御部103は、適宜線形補間を行うことで、0〜Yまでの任意の像高に対する周辺減光補正のためのゲインを算出する。
ボディ側制御部103は、RAM119に記憶されている(2/4)Y、(3/4)Y、(4/4)Yの3像高分の倍率色収差の情報を参照して、撮像して得られた画像に対する補正処理を行う。すなわち、ボディ側制御部103は、撮像の後、上述した3像高分の倍率色収差の情報を参照して、撮像して得られた画像に対して倍率色収差の影響を抑制するように画像処理を行う。
上述した第1の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1) 周辺減光に関する情報として、像高をパラメータとする周辺減光の度合いを算出する算出式をROM215に記憶するように構成し、当該算出式を用いて(2/6)Y、(3/6)Y、 (4/6)Y、(5/6)Y、(6/6)Yの5像高分の周辺減光の情報を算出(生成)するように構成した。そして、当該算出式を用いて算出して取得した5像高分の周辺減光の情報をカメラボディ100側に送信するように構成した。これにより、必要とするROM215の記憶容量を抑制しつつ、カメラボディ100における周辺減光の補正処理の精度確保に十分な情報を提供できる。
(2) レンズ鏡筒200側で算出し、カメラボディ100側へ送信する周辺減光の情報の像高のピッチを一定のピッチである(1/6)Yのピッチとした。これにより、上述したように、0〜Yまでの任意の像高に対する周辺減光補正のためのゲインを線形補間で求める際のボディ側制御部103における演算負荷を低減できる。
(3) 現在の絞り値、撮影距離および焦点距離に対応する、5像高分の周辺減光の値だけをカメラボディ100に送信するように構成した。これにより、カメラボディ100側で必要とする周辺減光に関する情報のみを送信できるので、送信するデータ量を抑制できる。したがって、通信に要する負荷を低減でき、カメラボディ100における各動作のレスポンスが向上する。
(4) レンズ位置検出部213はフォーカシングレンズ210dの位置を検出してレンズ位置信号を出力する。レンズ側送受信部217は、レンズ位置検出部213により出力されたレンズ位置信号を、第1伝送路310を介してカメラボディ100に繰り返し送信する。他方、至近合焦位置、至近限界位置、無限限界位置、および結像光学系210の光学特性に関する情報は、第1伝送路310とは異なる第2伝送路320を介してカメラボディ100に送信される。このようにしたので、レンズ位置信号の送信が結像光学系210の光学特性に関する情報等の送信により妨げられることがない。
(5) ボディ側制御部103は、レンズ位置信号の送信要求を表すデータをレンズ側制御部203に送信するのではなく、特定の信号線の信号レベルを変化させることにより、レンズ位置信号の送信を要求する。このようにしたので、レンズ位置信号の送信要求が余計な通信を発生させることがない。
(6) ボディ側制御部103が、RAM119に記憶されている周辺減光の値のうち、 (2/6)Y、(4/6)Y、および(6/6)Yの3像高分の周辺減光の値を参照して、撮影の際の露出演算において、適正な露出値を得るために補正処理を行うように構成した。また、ボディ側制御部103が、RAM119に記憶されている (2/6)Y〜(6/6)Yの5像高分の周辺減光の値を参照して、撮像して得られた画像に対する周辺減光補正の処理を行うように構成した。これにより、露出演算および画像処理において共通する周辺減光の値を用いるので、レンズ鏡筒200から受信するデータ量を削減でき、通信負荷、露出演算および画像処理におけるボディ側制御部103の負荷を低減できる。また、露出演算および画像処理において必要十分な周辺減光補正処理が可能となるので、撮像して得られる画像の画質を向上できる。
(7) レンズ側送受信部217は、至近合焦位置等の送信頻度よりも高い頻度でレンズ位置信号を繰り返し送信する。このようにしたので、自動焦点調節のレスポンスが向上する。
(変形例)
(1) 上述の説明では、像高をパラメータとする周辺減光の度合いを算出する近似式である(1)式が2次式で表されているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、像高をパラメータとする周辺減光の度合いを算出する近似式が2次式でなくてもよく、3次式等の次数が高い近似式であってもよい。また、像高をパラメータとする周辺減光の度合いを算出する近似式が周期関数等を用いた近似式であってもよい。
(2) 上述の説明では、絞り値、焦点距離、撮影距離の値に応じた様々な条件における係数A,B,Cの値について、あらかじめ、図7で示すような係数テーブル550がROM215に記憶されるように構成した。そして、現在の絞り値、焦点距離、撮影距離の値によって定まる条件に対応する各係数A,B,Cを係数テーブル550から読み出し、(2/6)Yから(6/6)Yまで(1/6)Yのピッチで5像高分の周辺減光の情報を、像高をパラメータとする(1)式を用いて算出するように構成した。しかし、本発明はこれに限定されない。たとえば、像高だけでなく、絞り値、焦点距離、撮影距離もパラメータとする、周辺減光の度合いを算出する近似式をROM215に記憶させるように構成し、この近似式に像高、絞り値、焦点距離、撮影距離を代入することで周辺減光の度合いを算出するようにしてもよい。
(3) 上述の説明では、像高をパラメータとして算出する周辺減光の情報の数が、(2/6)Yから(6/6)Yまで(1/6)Yのピッチで5像高分であるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、Nを2以上の整数として、像高をパラメータとして算出する周辺減光の情報の数が、(2/N)Yから(N/N)Yまで(1/N)Yのピッチで(N−1)像高分であってもよい。
(4) 上述した本発明は、静止画の撮影に限らず動画の撮影にも適用できる。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した5位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする各種構造の交換レンズを含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カメラボディと、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、交換レンズは、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した5位置における周辺減光の情報を送信し、カメラボディは、被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、光学特性の情報のうち、少なくとも、交換レンズの5位置における周辺減光についての情報を光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、露光演算手段は、光学特性情報受信部で受信した5位置における周辺減光についての情報のうち、中心からの像高がy1の2以上6以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、画像処理手段は、光学特性情報受信部で受信した5位置における周辺減光についての情報を参照して画像データに対して画像処理を行うことを特徴とする各種構造のカメラシステムを含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高のN(Nは2以上の任意の整数)分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した(N−1)位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする各種構造の交換レンズを含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カメラボディと、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、交換レンズは、少なくとも交換レンズの周辺減光についての情報を含む交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、光学特性記憶手段が記憶した光学特性の情報に基づいて、カメラボディに送信する交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、光学特性情報生成部で生成された交換レンズの光学特性の情報をカメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、光学特性記憶手段は、交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、光学特性情報生成部は、光学特性記憶手段が記憶した算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から撮像範囲の四隅までの像高のN(Nは2以上の任意の整数)分の1に相当する像高をy1としたときに、中心からの像高がy1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、光学特性送信部は、光学特性情報生成部で生成した(N−1)位置における周辺減光の情報を送信し、カメラボディは、被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、光学特性の情報のうち、少なくとも、交換レンズの(N−1)位置における周辺減光についての情報を光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、露光演算手段は、光学特性情報受信部で受信した(N−1)位置における周辺減光についての情報のうち、中心からの像高がy1の2以上N以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、画像処理手段は、光学特性情報受信部で受信した(N−1)位置における周辺減光についての情報を参照して画像データに対して画像処理を行うことを特徴とする各種構造のカメラシステムを含むものである。
1…カメラ、100…カメラボディ、103…ボディ側制御部、117…ボディ側送受信部、118…ROM、119…RAM、200…レンズ鏡筒、201…レンズマウント、202…接続部、203…レンズ側制御部、210…結像光学系、210d…フォーカシングレンズ、212…レンズ駆動部、213…レンズ位置検出部、214…焦点距離検出部、215…ROM、216…RAM、217…レンズ側送受信部、310…第1伝送路、320…第2伝送路

Claims (9)

  1. カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、
    少なくとも前記交換レンズの周辺減光についての情報を含む前記交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、
    前記光学特性記憶手段が記憶した前記光学特性の情報に基づいて、前記カメラボディに送信する前記交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、
    前記光学特性情報生成部で生成された前記交換レンズの光学特性の情報を前記カメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、
    前記光学特性記憶手段は、前記交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、
    前記光学特性情報生成部は、前記光学特性記憶手段が記憶した前記算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から前記撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、前記中心からの像高が前記y1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、
    前記光学特性送信部は、前記光学特性情報生成部で生成した前記5位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする交換レンズ。
  2. 請求項1に記載の交換レンズにおいて、
    前記光学特性記憶手段は、前記交換レンズの絞り値、焦点距離および撮影距離に応じて定まる前記算出式の係数を記憶し、
    前記光学特性情報生成部は、前記交換レンズの現在の絞り値、現在の焦点距離および現在の撮影距離に基づいて前記光学特性記憶手段に記憶されている前記係数を参照して、前記算出式に基づいて、前記5位置における周辺減光の情報を生成することを特徴とする交換レンズ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の交換レンズにおいて、
    フォーカシングレンズを有する結像光学系と、
    前記フォーカシングレンズの位置を検出し、レンズ位置信号を出力するレンズ位置検出部と、
    前記レンズ位置検出部から出力された前記レンズ位置信号を前記カメラボディに送信するレンズ位置信号送信部とをさらに備え、
    前記レンズ位置信号送信部は、前記レンズ位置検出部から出力された前記レンズ位置信号を、第1伝送路を介して前記カメラボディに送信し、
    前記光学特性送信部は、前記第1伝送路とは異なる第2伝送路を介して前記光学特性の情報を前記カメラボディに送信することを特徴とする交換レンズ。
  4. 請求項3に記載の交換レンズにおいて、
    前記レンズ位置信号送信部および前記光学特性送信部を制御する送信制御部と、
    前記カメラボディの通信開始用の信号線の信号レベルの変化を検出する変化検出部と、
    前記カメラボディから送信される各種指示を表す所定のデータを受信する指示データ受信部とをさらに備え、
    前記送信制御部は、前記変化検出部で前記通信開始用の信号線の信号レベルの変化を検出すると、前記レンズ位置検出部から出力された前記レンズ位置信号を、第1伝送路を介して前記カメラボディに送信するよう前記レンズ位置信号送信部を制御し、
    前記送信制御部は、前記指示データ受信部で周辺減光の情報の送信を指示する所定のデータを受信すると、第2伝送路を介して前記周辺減光の情報を前記カメラボディに送信するよう前記光学特性送信部を制御することを特徴とする交換レンズ。
  5. 請求項4に記載の交換レンズであって、
    前記指示データ受信部は、前記カメラボディに設けられた撮像素子の画像出力周期に応じて前記各種指示を受信し、
    前記送信制御部は、前記画像出力周期に応じた周期で前記周辺減光の情報を前記カメラボディに送信することを特徴とする交換レンズ。
  6. カメラボディと、前記カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、
    前記交換レンズは、
    少なくとも前記交換レンズの周辺減光についての情報を含む前記交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、
    前記光学特性記憶手段が記憶した前記光学特性の情報に基づいて、前記カメラボディに送信する前記交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、
    前記光学特性情報生成部で生成された前記交換レンズの光学特性の情報を前記カメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、
    前記光学特性記憶手段は、前記交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、
    前記光学特性情報生成部は、前記光学特性記憶手段が記憶した前記算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から前記撮像範囲の四隅までの像高の6分の1に相当する像高をy1としたときに、前記中心からの像高が前記y1の2以上6以下の整数倍となる5位置における周辺減光の情報を生成し、
    前記光学特性送信部は、前記光学特性情報生成部で生成した前記5位置における周辺減光の情報を送信し、
    前記カメラボディは、
    被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、
    撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記光学特性の情報のうち、少なくとも、前記交換レンズの前記5位置における周辺減光についての情報を前記光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、
    前記露光演算手段は、前記光学特性情報受信部で受信した前記5位置における周辺減光についての情報のうち、前記中心からの像高が前記y1の2以上6以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、
    前記画像処理手段は、前記光学特性情報受信部で受信した前記5位置における周辺減光についての情報を参照して前記画像データに対して画像処理を行うことを特徴とするカメラシステム。
  7. 請求項6に記載のカメラシステムにおいて、
    前記交換レンズは、
    フォーカシングレンズを有する結像光学系と、
    前記フォーカシングレンズの位置を検出し、レンズ位置信号を出力するレンズ位置検出部と、
    前記レンズ位置検出部から出力された前記レンズ位置信号を前記カメラボディに送信するレンズ位置信号送信部とをさらに備え、
    前記レンズ位置信号送信部は、前記レンズ位置検出部から出力された前記レンズ位置信号を、レンズ側第1伝送路を介して前記カメラボディに送信し、
    前記光学特性送信部は、前記レンズ側第1伝送路とは異なるレンズ側第2伝送路を介して前記光学特性の情報を前記カメラボディに送信し、
    前記カメラボディは、
    前記レンズ位置信号送信部から出力された前記レンズ位置信号を受信するレンズ位置信号受信部をさらに備え、
    前記レンズ位置信号受信部は、前記レンズ位置信号送信部から出力された前記レンズ位置信号を、ボディ側第1伝送路を介して受信し、
    前記光学特性情報受信部は、前記ボディ側第1伝送路とは異なるボディ側第2伝送路を介して前記光学特性の情報を受信することを特徴とするカメラシステム。
  8. カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、
    少なくとも前記交換レンズの周辺減光についての情報を含む前記交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、
    前記光学特性記憶手段が記憶した前記光学特性の情報に基づいて、前記カメラボディに送信する前記交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、
    前記光学特性情報生成部で生成された前記交換レンズの光学特性の情報を前記カメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、
    前記光学特性記憶手段は、前記交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、
    前記光学特性情報生成部は、前記光学特性記憶手段が記憶した前記算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から前記撮像範囲の四隅までの像高のN(Nは2以上の任意の整数)分の1に相当する像高をy1としたときに、前記中心からの像高が前記y1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、
    前記光学特性送信部は、前記光学特性情報生成部で生成した前記(N−1)位置における周辺減光の情報を送信することを特徴とする交換レンズ。
  9. カメラボディと、前記カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズとを有するカメラシステムであって、
    前記交換レンズは、
    少なくとも前記交換レンズの周辺減光についての情報を含む前記交換レンズの光学特性の情報を記憶する光学特性記憶手段と、
    前記光学特性記憶手段が記憶した前記光学特性の情報に基づいて、前記カメラボディに送信する前記交換レンズの光学特性の情報を生成する光学特性情報生成部と、
    前記光学特性情報生成部で生成された前記交換レンズの光学特性の情報を前記カメラボディに送信する光学特性送信部とを備え、
    前記光学特性記憶手段は、前記交換レンズの周辺減光についての情報として、像高をパラメータとして周辺減光の情報を算出する算出式を記憶し、
    前記光学特性情報生成部は、前記光学特性記憶手段が記憶した前記算出式に基づいて、略矩形の撮像範囲の中心から前記撮像範囲の四隅までの像高のN(Nは2以上の任意の整数)分の1に相当する像高をy1としたときに、前記中心からの像高が前記y1の2以上N以下の整数倍となる(N−1)位置における周辺減光の情報を生成し、
    前記光学特性送信部は、前記光学特性情報生成部で生成した前記(N−1)位置における周辺減光の情報を送信し、
    前記カメラボディは、
    被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行う露光演算手段と、
    撮像して得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記光学特性の情報のうち、少なくとも、前記交換レンズの前記(N−1)位置における周辺減光についての情報を前記光学特性送信部から受信する光学特性情報受信部とを備え、
    前記露光演算手段は、前記光学特性情報受信部で受信した前記(N−1)位置における周辺減光についての情報のうち、前記中心からの像高が前記y1の2以上N以下の偶数倍となる位置における周辺減光の情報を参照して被写体の明るさに応じた適正露光が得られるように露光演算を行い、
    前記画像処理手段は、前記光学特性情報受信部で受信した前記(N−1)位置における周辺減光についての情報を参照して前記画像データに対して画像処理を行うことを特徴とするカメラシステム。
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