JP2013033357A - 紙幣入出金機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取引口21から後方に延出する上側搬送経路51Aと、上側搬送経路51Aの取引口21とは反対側から下方かつ前方に折り返す転換搬送経路51Bと、転換搬送経路51Bの上側搬送経路51Aとは反対側から前方に延出する下側搬送経路51Cと、下側搬送経路51Cの転換搬送経路51Bとは反対側と上側搬送経路51Aとを接続する接続搬送経路51Iと、下側搬送経路51Cの下方に、下側搬送経路51Cに沿う水平方向に並設されて下側搬送経路51Cとの間で紙幣を出し入れする複数の紙幣庫34〜38と、を有し、紙幣庫34〜38の後方に、新券紙幣専用の複数の新券収納庫41〜44が鉛直方向に直列状に配置され、新券収納庫41〜44との間で紙幣を出し入れする新券搬送経路51Q〜51Tが転換搬送経路51Bに接続されている。
【選択図】図1
Description
図2は、機外から取引口21に投入されたバラ紙幣を、制御部55の制御により搬送しつつ識別計数する入金処理のルートを示している。つまり、取引口21の載置板22上にバラ紙幣が載置されて、図示略の操作部に入金処理を行う旨の入力操作がなされると、取引口21の図示略の繰出部が、取引口21の載置板22上の紙幣を上端のものから順に一枚ずつ分離して所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、上側搬送経路51Aの経路構成部51Ab,51Aaで搬送することになる。経路構成部51Aaでの搬送中に識別部28が紙幣を識別計数することになり、識別部28で受け入れ可能と判定した紙幣(取り扱い可能な金種の紙幣)を、図2に実線のルートR1で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Hで一時貯留紙幣庫38に搬送する。他方、識別部28で受け入れ不可と判定した紙幣を、図2に実線から破線のルートR2で示すように、下側搬送経路51Cから搬送経路51J,51I,51Kで入金リジェクト部26に搬送する。これにより、受け入れ可能な紙幣を一時貯留紙幣庫38に一時貯留し、受け入れ不可な紙幣を入金リジェクト部26に放出する。
図3は、入金処理にて一時貯留紙幣庫38に一時貯留した紙幣を、制御部55の制御により、図示略の操作部への承認操作が入力されたことを条件に確定して収納紙幣庫34〜37の対応するものに収納する収納処理のルートを示している。つまり、収納処理では、一時貯留紙幣庫38の紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図3に実線のルートR3で示すように、搬送経路51H、接続搬送経路51I、上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaで識別部28に搬送し、識別部28の識別結果に基づいて、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51D〜51Gの対応するものによって、収納紙幣庫34〜37の対応するものに搬送し収納する。なお、収納処理にて紙幣は、そのほとんどが金種別の収納紙幣庫35〜37の対応する金種のものに収納されることになる。つまり、収納紙幣庫35に千円券が、収納紙幣庫36に五千円券が、収納紙幣庫37に万円券が、それぞれ収納されることになる。他方、収納紙幣庫35〜37の対応する金種のものが満杯である場合と、対応する金種の収納紙幣庫がない場合(紙幣が二千円券である場合)とについては、紙幣を金種混合の収納紙幣庫34に収納する。また、収納処理にて識別部28で重送等と識別した紙幣については、図3に実線から破線のルートR4で示すように、下側搬送経路51C、搬送経路51J,51I,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図4は、入金処理にて一時貯留紙幣庫38に一時貯留した紙幣を、制御部55の制御により、図示略の操作部へのキャンセル操作が入力されたことを条件に取引口21に繰り出す返却処理のルートR5を示している。つまり、返却処理では、一時貯留紙幣庫38の紙幣を上端のものから一時貯留紙幣庫38の図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送経路51H、下側搬送経路51C、転換搬送経路51Bおよび上側搬送経路51Aによって取引口21に搬送する。これにより、取引口21に紙幣を返却する。
図5は、制御部55の制御により、図示略の操作部へ入力された通常のバラ出金操作に基づいて金種別の収納紙幣庫35、収納紙幣庫36および収納紙幣庫37の指定された金種のものから紙幣を出金する通常のバラ紙幣出金処理のルートを示している。つまり、通常のバラ出金処理では、図5に実線のルートR6で示すように、収納紙幣庫35〜37の指定された金種のものに収納されている紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送経路51E〜51Gの対応するものと、下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとで識別部28に搬送し、識別部28の識別結果に基づいて、表裏反転が必要でないものは上側搬送経路51Aでそのまま取引口21に、表裏反転が必要なものは搬送経路51Nを介して表裏反転部53で表裏反転させた後、上側搬送経路51Aで取引口21に、それぞれ搬送する。これにより、出金操作に基づくバラ紙幣を取引口21に繰り出す。なお、出金処理にて識別部28で重送等と識別した紙幣については、図5に実線から破線のルートR7で示すように、上側搬送経路51A、搬送経路51L,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図6は、制御部55の制御により、図示略の操作部へ入力された束出金操作に基づいて金種別の収納紙幣庫35、収納紙幣庫36および収納紙幣庫37の指定された金種のものからの紙幣を結束して出金する束出金処理のルートを示している。つまり、束出金処理では、図6に実線のルートR8で示すように、収納紙幣庫34〜37のうち指定された金種のものに収納されている紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送経路51D〜51Gの対応するものと、下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとで識別部28に搬送し、識別部28の識別結果に基づいて、表裏反転が必要でないものは上側搬送経路51Aおよび搬送経路51Pで整列部30に、表裏反転が必要なものは搬送経路51Nを介して表裏反転部53で表裏反転させた後、上側搬送経路51Aおよび搬送経路51Pで整列部30に、それぞれ搬送する。これにより、指定された単一金種の紙幣を結束単位枚数だけ整列部30に繰り出す。そして、整列部30の集積紙幣を、移送部33で結束部31に搬送し、結束部31で結束を行い、束出金部32に繰り出す。このような処理を指定された金種毎に指定された束数分行うことになる。なお、束出金処理にて識別部28で重送等と識別した紙幣については、図6に実線から破線のルートR9で示すように、上側搬送経路51A、搬送経路51L,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図7は、制御部55の制御により、図示略の操作部へ入力された通常の自己精査処理操作に基づいて収納紙幣庫34〜37の対応するものの紙幣を自己精査する自己精査処理の往路ルートを示している。つまり、自己精査処理では、図7に実線のルートR10で示すように、収納紙幣庫34〜37のうちの設定された一つに収納されている紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送経路51D〜51Gの対応するものと、下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとで識別部28に搬送し、識別部28で識別計数しつつ、上側搬送経路51Aの経路構成部51Aa、接続搬送経路51Iおよび搬送経路51Hを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。そして、収納紙幣庫34〜37のうちの設定された一つに収納されていた紙幣をすべて繰り出す。なお、この搬送中、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図7に実線から破線のルートR11で示すように、上側搬送経路51A、搬送経路51L,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図9は、制御部55の制御により、機外から取引口21に投入されたバラ紙幣を搬送しつつ識別計数するローカル整理処理の往路ルートを示している。つまり、ローカル整理処理では、取引口21の載置板22上にバラ紙幣が載置されて、図示略の操作部にローカル整理処理を行う旨の入力操作が金種指定とともになされると、取引口21の図示略の繰出部が取引口21の載置板22上の紙幣を上端のものから順に一枚ずつ分離して所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図9に実線のルートR14で示すように、上側搬送経路51Aで搬送することになる。上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaでの搬送中に識別部28が紙幣を識別計数することになり、識別部28で指定金種と判定した紙幣を、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Hで一時貯留紙幣庫38に搬送する一方、識別部28で指定金種以外と判定した紙幣を、図9に実線から破線のルートR15で示すように、下側搬送経路51Cから搬送経路51J,51I、搬送経路51Kで入金リジェクト部26に搬送する。これにより、指定金種の紙幣を一時貯留紙幣庫38に一時貯留し、指定金種以外の紙幣を入金リジェクト部26に放出する。つまり、ローカル整理処理の往路ルートは入金処理のルートと同じとなっている。
図11は、制御部55の制御により、図示略の操作部へ入力された新券指定のバラ出金操作に基づいて新券収納庫41、新券収納庫42、新券収納庫43および新券収納庫44の指定された金種のものから新券紙幣を出金する新券指定のバラ紙幣出金処理のルートを示している。つまり、新券指定のバラ出金処理では、図11に実線のルートR18で示すように、新券収納庫41〜44の指定された金種のものに収納されている新券紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、新券搬送経路51Q〜51Tの対応するものと、転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとで識別部28に搬送し、識別部28の識別結果に基づいて、表裏反転が必要でないものは上側搬送経路51Aでそのまま取引口21に、表裏反転が必要なものは搬送経路51Nを介して表裏反転部53で表裏反転させた後、上側搬送経路51Aで取引口21に、それぞれ搬送する。これにより、出金操作に基づくバラの新券紙幣を取引口21に繰り出す。なお、識別部28で重送等と識別した新券紙幣については、図11に実線から破線のルートR19で示すように、上側搬送経路51A、搬送経路51L,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図12は、制御部55の制御により、機外から取引口21に投入されたバラの新券紙幣を搬送しつつ識別計数して新券収納庫41、新券収納庫42、新券収納庫43および新券収納庫44の対応するものに補充する新券補充処理のルートを示している。つまり、取引口21の載置板22上にバラの新券紙幣が載置されて、図示略の操作部に新券補充処理を行う旨の入力操作がなされると、図示略の繰出部が取引口21の載置板22上の紙幣を上端のものから順に一枚ずつ分離して所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した新券紙幣を、上側搬送経路51Aの経路構成部51Ab,51Aaで搬送することになる。経路構成部51Aaでの搬送中に識別部28が新券紙幣を識別計数することになる。識別部28は、新券紙幣の劣化度合を光の反射等に基づいて評価する評価手段を備えており、制御部55は、識別部28が受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えていない紙幣と評価した紙幣を、図12に実線のルートR20で示すように、転換搬送経路51Bから、新券搬送経路51Q〜51Tの対応するものを介して、新券収納庫41、新券収納庫42、新券収納庫43および新券収納庫44の対応する金種のものへ収納する。他方、識別部28が受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えている紙幣と評価した紙幣を、図12に実線から一点鎖線のルートR21で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51D〜51Gの対応するものを介して、収納紙幣庫34〜37の対応するものへ収納する。つまり、新券収納庫41〜44に収納されるべき新券紙幣を、評価手段が所定の劣化度合いを超えた紙幣と評価した場合に、この紙幣を収納紙幣庫34〜37内へ搬送する。この場合も、大抵は収納紙幣庫35〜37へ紙幣を収納し、収納紙幣庫35〜37が満杯である場合と、収納紙幣庫35〜37に対応しない紙幣(二千円券)とについては、金種混合の収納紙幣庫34に収納する。さらに、識別部28で受け入れ不可と判定した紙幣は、図12に実線から一点鎖線、さらに破線のルートR22で示すように、下側搬送経路51Cから搬送経路51J,51I,51Kで入金リジェクト部26に放出する。
図13は、制御部55の制御により、図示略の操作部へ入力された新券紙幣の自己精査処理操作に基づいて新券収納庫41〜44の対応するものの紙幣を自己精査する自己精査処理の往路ルートを示している。つまり、新券紙幣の自己精査処理では、図13に実線のルートR23で示すように、新券収納庫41〜44のうちの設定された一つに収納されている紙幣を上端のものから図示略の繰出部が繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、新券搬送経路51Q〜51Tの対応するものと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送し、識別部28で識別計数しつつ、上側搬送経路51A、接続搬送経路51Iおよび搬送経路51Hを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。そして、新券収納庫41〜44のうちの設定された一つに収納されていた紙幣をすべて繰り出す。なお、この搬送中、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図13に実線から破線のルートR24で示すように、上側搬送経路51A、搬送経路51L,51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
図16は入金処理のルートを示している。入金処理では、第1実施形態と同様、取引口21から繰り出した紙幣を上側搬送経路51Aで搬送しつつ識別部28で識別計数することになり、識別部28で受け入れ可能と判定した紙幣を、図16に実線のルートR31で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Gを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。他方、識別部28で受け入れ不可と判定した紙幣は、図16に実線から破線のルートR32で示すように、識別部28の識別以降は、第1実施形態と同様にして入金リジェクト部26に搬送する。
図17は収納処理のルートを示している。収納処理では、一時貯留紙幣庫38から繰り出した紙幣のうち、収納紙幣庫34,35,37に収納するものは、図17に実線のルートR33で示すように、搬送経路51G、下側搬送経路51C、搬送経路51J、接続搬送経路51Iおよび上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaで識別部28に搬送し、識別部28の識別結果に基づいて、転換搬送経路51Bおよび下側搬送経路51Cと、搬送経路51D〜51Fの対応するものとによって、収納紙幣庫34,35,37の対応するものに搬送する。また、収納紙幣庫36に収納する紙幣は、図17に実線から一点鎖線のルートR34で示すように、識別部28の識別結果に基づいて、転換搬送経路51Bおよび下側搬送経路51Cと、新券搬送経路51Hおよび搬送経路51Uとによって収納紙幣庫36に搬送する。収納処理時に、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図17に実線から一点鎖線、さらに破線のルートR35で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして出金リジェクト部27に搬送する。
図18は返却処理のルートを示している。返却処理のルートR36では、一時貯留紙幣庫38から繰り出した紙幣を、搬送経路51G、下側搬送経路51C、転換搬送経路51Bおよび上側搬送経路51Aによって取引口21に搬送する。
図19は通常のバラ紙幣出金処理のルートを示している。通常のバラ紙幣出金処理では、指定された金種に収納紙幣庫35,37の紙幣がある場合は、図19に実線のルートR37で示すように、収納紙幣庫35,37の対応するものから繰り出した紙幣を、搬送経路51E,51Fの対応するものと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。また、指定された金種に収納紙幣庫36の紙幣がある場合は、収納紙幣庫36から繰り出した紙幣を、搬送経路51Uおよび新券搬送経路51Hと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。いずれの場合も、識別部28の識別以降は、第1実施形態と同様にして取引口21に紙幣を搬送する。なお、この出金処理にて識別部28で重送等と識別した紙幣についても、図19に実線から破線のルートR38で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして出金リジェクト部27に搬送する。
図20は束出金処理のルートを示している。束出金処理では、指定された金種が収納紙幣庫35,37のいずれかの紙幣である場合は、図20に実線のルートR39で示すように、収納紙幣庫35,37の指定された金種のものから繰り出した紙幣を、搬送経路51E,51Fの対応するものと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。また、指定された金種が収納紙幣庫36の紙幣である場合は、収納紙幣庫36から繰り出された紙幣を、搬送経路51Uおよび新券搬送経路51Hと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。いずれの場合も、識別部28の識別以降は、第1実施形態と同様にして整列部30、移送部33、結束部31および束出金部32に紙幣を搬送する。なお、束出金処理にて識別部28で重送等と識別した紙幣についても、図20に実線から破線のルートR40で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして出金リジェクト部27に搬送する。
図21は自己精査処理の往路ルートを示している。自己精査処理の往路ルートでは、収納紙幣庫34,35,37の何れかが設定された場合は、図21に実線のルートR41で示すように、収納紙幣庫34,35,37のうちの設定された一つから繰り出した紙幣を、搬送経路51D〜51Fの対応するものと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。また、設定されたものが収納紙幣庫36である場合、収納紙幣庫36から繰り出した紙幣を、図21に一点鎖線から実線のルートR42で示すように、搬送経路51Uおよび新券搬送経路51Hと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送する。そして、いずれの場合も、紙幣を識別部28で識別計数しつつ、上側搬送経路51Aの経路構成部51Aa、接続搬送経路51I、搬送経路51J、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Gを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。このようにして収納紙幣庫34〜37のうちの設定された一つに収納されていた紙幣をすべて繰り出す。なお、いずれの場合も、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図21に実線から破線のルートR43で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして出金リジェクト部27に搬送する。
図23はローカル整理処理の往路ルートを示している。ローカル整理処理では、第1実施形態と同様、取引口21から繰り出した紙幣を上側搬送経路51Aで搬送しつつ識別部28で識別計数することになり、識別部28で受け入れ可能と判定した紙幣を、図23に実線のルートR47で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Gを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。他方、識別部28で受け入れ不可と判定した紙幣は、図23に実線から破線のルートR48で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして入金リジェクト部26に搬送する。
図25は、新券指定のバラ紙幣出金処理のルートを示している。新券指定のバラ出金処理では、図25に実線のルートR51で示すように、新券収納庫41,42,44の指定された金種のものから繰り出した紙幣を、新券搬送経路51H,51V,51Wの対応するものと下側搬送経路51Cと転換搬送経路51Bと上側搬送経路51Aとで識別部28に搬送し、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして、取引口21に搬送する。なお、識別部28で重送等と識別した新券紙幣については、図25に実線から破線のルートR52で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして出金リジェクト部27に収納する。
図26は、新券補充処理のルートを示している。新券補充処理では、取引口21から繰り出した紙幣を上側搬送経路51Aで搬送しつつ識別部28で識別計数することになる。このとき、識別部28は、新券紙幣の劣化度合を評価し、受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えていない紙幣と評価した紙幣を、図26に実線のルートR53で示すように、転換搬送経路51Bと、下側搬送経路51Bと、新券搬送経路51H,51V,51Wの対応するものとを介して、新券収納庫41、新券収納庫42および新券収納庫44の対応する金種のものへ収納する。他方、識別部28が受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えている紙幣と評価した紙幣を、図26に実線から一点鎖線のルートR54で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51D〜51Fの対応するものを介して、収納紙幣庫34,35,37の対応するもの、あるいは転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび新券搬送経路51Hおよび搬送経路51Uを介して収納収納庫36へ収納する。つまり、新券収納庫41,42,44に収納されるべき新券紙幣を、評価手段が所定の劣化度合いを超えた紙幣と評価した場合に、この紙幣を収納紙幣庫34,35,37内へ搬送する。この場合も、識別部28で受け入れ不可と判定した紙幣は、図26に実線から破線のルートR55で示すように、識別部28の識別以降、第1実施形態と同様にして入金リジェクト部26に搬送する。
図27は、新券紙幣の自己精査処理の往路ルートを示している。新券紙幣の自己精査処理では、図27に実線のルートR56で示すように、新券収納庫41,42,44のうちの設定された一つから繰り出した紙幣を、新券搬送経路51H,51V,51Wの対応するものと接続搬送経路51Iと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとを介して識別部28に搬送し、識別部28で識別計数しつつ、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Gを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。なお、このとき、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図27に実線から破線のルートR57で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51C、搬送経路51J、接続搬送経路51I、搬送経路51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送する。
図29は、新券紙幣の自己精査処理の変形例の往路ルートを示している。この新券紙幣の自己精査処理の往路ルートでは、図29に実線のルートR61で示すように、新券収納庫41,42,44のうちの設定された一つから繰り出した紙幣を、新券搬送経路51H,51V,51Wの対応するものと接続搬送経路51Iと上側搬送経路51Aの経路構成部51Aaとを介して識別部28に搬送し、識別部28で識別計数する。そして、識別部28の識別結果に基づいて、受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えていない紙幣と評価した紙幣を、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Gを介して一時貯留紙幣庫38に搬送する。他方、識別部28が受け入れ可能かつ所定の劣化度合いを超えている紙幣と評価した紙幣を、収納紙幣庫34,35,37に対応するもの(収納紙幣庫35,37のオーバーフロー紙幣、千円券、万円券)については、図29に実線から一点鎖線ルートR62で示すように、転換搬送経路51Bと、下側搬送経路51Cと、搬送経路51D〜51Fの対応するものとを介して収納紙幣庫34,35,37の対応するものに搬送し、収納紙幣庫36に対応するもの(五千円券)については、転換搬送経路51B、下側搬送経路51Cおよび搬送経路51Dを介して収納紙幣庫34に搬送する。つまり、新券収納庫41,42,44から繰り出された新券紙幣を、評価手段が所定の劣化度合いを超えた紙幣と評価した場合に、この紙幣を収納紙幣庫34,35,37内へ搬送する。また、識別部28で重送等と識別した紙幣については、図29に実線から破線のルートR63で示すように、転換搬送経路51B、下側搬送経路51C、搬送経路51J、接続搬送経路51I、搬送経路51K,51Mによって出金リジェクト部27に搬送し収納する。
21 取引口
28 識別部
51A 上側搬送経路
51B 転換搬送経路
51C 下側搬送経路
51I 接続搬送経路
34〜37 収納紙幣庫(紙幣庫)
36 収納紙幣庫(専用収納庫)
38 一時貯留紙幣庫(紙幣庫)
41〜44 新券収納庫
51H,51Q〜51T,51V,51W 新券搬送経路
51U 搬送経路
55 制御部(制御手段)
Claims (4)
- 取引口と、
該取引口から後方に延出するとともに識別部が設けられる上側搬送経路と、
該上側搬送経路の前記取引口とは反対側から下方かつ前方に折り返す転換搬送経路と、
該転換搬送経路の前記上側搬送経路とは反対側から前方に延出する下側搬送経路と、
該下側搬送経路の前記転換搬送経路とは反対側と前記上側搬送経路の前記取引口および前記識別部の間とを接続する接続搬送経路と、
前記下側搬送経路の下方に、該下側搬送経路に沿う水平方向に並設されて該下側搬送経路との間で紙幣を出し入れする複数の紙幣庫と、を有する紙幣入出金機であって、
前記複数の紙幣庫の後方に、新券紙幣専用の複数の新券収納庫が鉛直方向に直列状に配置されており、
これら新券収納庫との間で紙幣を出し入れする新券搬送経路が前記転換搬送経路に接続されていることを特徴とする紙幣入出金機。 - 取引口と、
該取引口から後方に延出するとともに識別部が設けられる上側搬送経路と、
該上側搬送経路の前記取引口とは反対側から下方かつ前方に折り返す転換搬送経路と、
該転換搬送経路の前記上側搬送経路とは反対側から前方に延出する下側搬送経路と、
該下側搬送経路の前記転換搬送経路とは反対側と前記上側搬送経路の前記取引口および前記識別部の間とを接続する接続搬送経路と、
前記下側搬送経路の下方に、該下側搬送経路に沿う水平方向に並設されて該下側搬送経路との間で紙幣を出し入れする複数の紙幣庫と、を有する紙幣入出金機であって、
前記複数の紙幣庫の前方に、新券紙幣専用の複数の新券収納庫が鉛直方向に直列状に配置されており、
これら新券収納庫との間で紙幣を出し入れする新券搬送経路が前記接続搬送経路に接続されていることを特徴とする紙幣入出金機。 - 前記複数の新券収納庫と、五千円券専用収納庫および二千円券専用収納庫のうちの少なくとも何れか一方の専用収納庫とが、鉛直方向に直列状に配置されており、
前記専用収納庫との間で紙幣を出し入れする搬送経路が前記新券搬送経路に接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の紙幣入出金機。 - 前記識別部は、新券紙幣の劣化度合を評価する評価手段を備え、
前記新券収納庫に収納されるべき新券紙幣または前記新券収納庫から繰り出される新券紙幣を、前記評価手段が所定の劣化度合いを超えた紙幣と評価した場合に前記紙幣庫内へ搬送する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の紙幣入出金機。
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