JP2013033292A - 画像形成装置及びシート部材を支持手段に取り付ける方法 - Google Patents

画像形成装置及びシート部材を支持手段に取り付ける方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する回転可能な感光ドラム1と、感光ドラム1からトナー像が転写される移動可能な中間転写ベルト13と、感光ドラム1の反対側から中間転写ベルト13に当接するシート部材32と、感光ドラム1の反対側からシート部材32を中間転写ベルト13の方向へ押圧する弾性部材31と、を備え、シート部材32に転写バイアスが印加されることで、感光ドラム1の表面から中間転写ベルト13へトナー像が転写される画像形成装置において、シート部材32には、中間転写ベルト13の移動方向と直交する方向にテンションFcが付与される。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式を採用する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を採用する画像形成装置には、像担持体としての感光ドラム、感光ドラムの表面を露光して静電潜像を形成する露光装置、及び静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像装置、を有するものが広く知られている。
そして、このような装置を有する画像形成装置には、感光ドラム上に現像されたトナー像を転写ベルト上に担持されるシート材に転写する、または中間転写ベルト上に転写する転写工程が備えられている。この転写工程は、シート材を担持する転写ベルト、もしくは中間転写ベルトを挟んで感光ドラムとは反対側に設けられる転写手段によって実行されるものである。
具体的には、転写手段にトナー像とは逆極性のバイアスが印加されることで、感光ドラム上のトナー像を、転写ベルト上のシート材、又は中間転写ベルト上に静電的に転写する。
このような転写手段を備える画像形成装置として、従来より、回転可能に構成される転写ローラ、又はブラシ状の転写ブラシ(特許文献1)を転写手段として備える画像形成装置が知られている。図11に、従来の転写ローラを備える画像形成装置の概略構成図を示す。
図11に示す画像形成装置は、感光ドラム100a〜100dのそれぞれが転写ベルトを挟んで転写ローラ81a〜81dに当接し、感光ドラム100a〜100dと転写ローラ81a〜81dのニップ部においてトナー像が転写されるものである。
また、別の転写手段として、シート状の転写部材(以下、転写シートと称する)を、感光ドラムの反対側から転写ベルト、又は中間転写ベルトに当接させて感光ドラム上からトナー像を転写させる構成が知られている(特許文献2)。
特許文献2に開示される従来の転写シートを用いる画像形成装置には、像担持体としての感光体ドラムに対向して転写手段としての転写器が設けられている。そして各々の転写器には、転写シートとそれを支持する支持部材が設けられ、転写シートが転写搬送ベルトの移動方向下流側に傾けられて配置されている。なお、支持部材は弾性部材から形成され、転写シートの裏面から転写シートを弾性的に支持している。
この構成によると、転写シートの自由端側を転写搬送ベルトに摺擦させた状態で、転写シートに所定の転写バイアスを印加することで、感光体ドラムから転写搬送ベルト上の用紙にトナー像を転写することが出来る。
特開平05−127546号公報 特許第3388535号公報
しかしながら、転写手段として転写シートを用いる上記従来の画像形成装置においては、以下に示す課題を生じる。
転写シートを転写ベルト、又は中間転写ベルトに当接させる際には、トナー像を良好な状態で転写するために、両者の接触領域の当接状態を均一にする必要がある。接触状態が均一でない場合は転写不良が生じてしまい、その結果、画像不良を招いてしまう。
さらに、転写シートと転写ベルト、又は中間転写ベルトの当接部分に形成される転写ニップの幅が狭いと、感光ドラムと転写ベルト、又は中間転ベルトとの剥離部において剥離放電が発生し、その結果、画像不良を招いてしまう。
これに対して上記従来の転写シートは、支持部材によって弾性的に支持されることで、転写搬送ベルトに対する接触状態を均一に保ちつつ、所定幅の転写ニップを得るように構成されている。
しかしながら、上記従来の転写シートは、導電剤を混入してなる樹脂シート部材(導電性のナイロン系樹脂)であり、この転写シートが転写搬送ベルトと摺擦することで、転写シートの一部が削れてしまう。その結果、転写シートが削れた部分と削れない部分とで、両者の接触状態が均一にならず、転写不良、及び画像不良が生じてしまう。
また、転写シート自体の抵抗が画像形成装置本体の使用環境によって変動する場合があり、使用環境の条件によっては、転写バイアスを印加した時に転写シートに流れる転写電流が変動してしまう虞がある。すなわち、従来の転写シートでは、使用環境によって転写不良、画像不良が生じる虞がある。
また、転写シートと転写搬送ベルトとの間でスティックスリップが発生し、両者の接触状態が変動し、転写搬送ベルトの搬送方向に転写ムラが生じる虞がある。
一方で、上記課題の対策として、転写シート自体が削れにくく、使用環境による転写シートの抵抗の変動が少なく、スリップが発生しにくい程度に低摩擦なシート状部材を用いる方法がある。このような部材としては、例えば超高分子ポリエチレンが挙げられる。
しかし、上記課題を克服するような材料によって形成される転写シートを用いる場合であっても、線熱膨張係数が大きい場合は、画像形成装置が使用される温度条件の変動によって、転写シートは容易に伸縮する。
そして、このように転写シートが伸縮してしまうと、転写シートが波打ってしまい、その結果、転写ベルト、又は中間転写ベルトとの接触状態が均一でなくなり、転写不良、画像不良を生じてしまう。
すなわち、転写手段として上記従来の転写シートを用いた画像形成装置においては、転写シートと転写ベルト、又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保つことが困難であり、その結果、転写不良、画像不良が生じてしまう。なお、接触状態を均一に保つべく、転写シートの転写ベルト、又は中間転写ベルトに対する当接圧を大きくすることも考えられるが、その場合は転写ベルト、中間転写ベルトの回転トルクが増大してしまう。
上記現状に鑑みて、本発明に係る画像形成装置は、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明においては、
トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
前記像担持体からトナー像が転写される移動可能なベルト体と、
前記像担持体の反対側から前記ベルト体に当接するシート部材と、
前記像担持体の反対側から前記シート部材を前記ベルト体の方向へ押圧する弾性部材と、
を備え、
前記シート部材にバイアスが印加されることで、前記像担持体の表面から前記ベルト体へトナー像が転写される画像形成装置において、
前記シート部材には、
前記ベルト体の移動方向と直交する方向にテンションが付与されることを特徴とする。
また、
トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する移動可能なベルト体と、
前記像担持体の反対側から前記ベルト体に当接するシート部材と、
前記像担持体の反対側から前記シート部材を前記ベルト体の方向へ押圧する弾性部材と、
を備え、
前記シート部材にバイアスが印加されることで、前記像担持体の表面から前記記録材へトナー像が転写される画像形成装置において、
前記シート部材には、
前記ベルト体の移動方向と直交する方向にテンションが付与されることを特徴とする。
本発明によれば、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置を提供することが可能になる。
第1の実施の形態における転写器の概略構成図 第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図 シート部材にテンションを付与した場合としない場合におけるシート部材の状態を示す図。 シート部材の端部が波打つ状態を示す図 シート幅10mmのシート部材における歪み量とテンション(kgf)の関係図 第1の実施の形態における転写ニップの拡大図 中間転写ベルトからの除電状態を示す図 第2の実施の形態におけるシート部材の概略構成図 第2の実施の形態におけるシート部材の温度差とテンション(kgf)の関係図 その他の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図 従来の転写ローラを備える画像形成装置の概略構成図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施の形態に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1の実施の形態]
図1〜図7を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
(画像形成装置の全体構成)
まず、図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置は、像担持体としての感光ドラム1a〜1dから中間転写ベルト13上にトナー像を転写する転写方式を有するものである。
画像形成装置本体には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーに応じた画像形成ステーションY、M、C、Kが設けられる。また、各画像形成ステーションには、像担持体としての回転可能な感光ドラム1a〜1dが設けられている。
感光ドラム1a〜1dには、感光ドラム1の回転方向から順に、帯電ローラ2a〜2d、現像ユニット8a〜8d、クリーニングユニット3a〜3dが設けられており、これらがプロセスカートリッジ9a〜9dとして一体化されている。なお、4つの画像形成ステーションY、M、C、Kの構成は全て同一であるので、以下、イエローの画像形成ステーションYの構成のみ説明を行い、他の画像形成ステーション(M〜K)の構成の説明は省略する。
感光ドラム1aは、その表面をOPCによって形成される像担持体であって、不図示の駆動源に駆動されることで図2中矢印方向に回転する。また、感光ドラム1aは、中間転写ベルト13(ベルト体)に当接し、中間転写ベルト13を挟んで感光ドラム1aと反対側には、転写器10aが設けられている。
なお、中間転写ベルト13は、4つの感光ドラム1a〜1dに当接しつつ図2中矢印方向に移動可能に構成され、駆動ローラ14、2次転写対向ローラ24、テンションローラ15に、適当なテンションを与えられて張架される。
本実施の形態における中間転写ベルト13には、厚さ10μm、体積抵抗率1010ΩcmのPVDFが用いられる。また、駆動ローラ14には、Al芯金にカーボンを導電剤として分散した抵抗10Ω、肉厚1.0mmのEPDMゴムを被覆したФ25mmのローラ部材が用いられる。
また、張架部材としてのテンションローラ15には、Ф25mmのAl金属棒が用いられ、テンションは片側19.6N、総圧39.2Nとしている。また、2次転写対向ローラ24には、Al芯金にカーボンを導電剤として分散した抵抗10Ω、肉厚1.5mmのEPDMゴムを被覆したФ25mmのローラ部材が用いられる。
画像を形成する際は、まず、感光ドラム1aが所定のプロセススピードで回転を開始すると共に、帯電バイアス電源20aに接続される帯電ローラ2aによって、感光ドラム1aの表面が一様に負極性に帯電される。
続いて、感光ドラム1aに対向して配置される露光ユニット11aから、画像情報に基づいて走査ビームが感光ドラム1aの表面に照射され、感光ドラム1aの表面には静電潜像が形成される。なお、露光ユニット11aは、不図示のレーザ光源より射出されるレーザ光を回転多面鏡によって走査するスキャナユニット、またはLEDアレイを備える。
形成された静電潜像に対して、現像ユニット8aよりトナーが供給され、静電潜像をトナー像として現像する。現像ユニット8aには、現像スリーブ4a、トナー塗布ブレード7aが備えられ、非磁性一成分トナー5aが収容されている。
また、トナー塗布ブレード7aには現像電源21aが接続され、電源21aから付与されるバイアスによってトナーを負極性に帯電し、そのトナーを現像スリーブ4aが感光ドラム1a上の静電潜像に供給する構成である。
感光ドラム1a上に形成されたイエローのトナー像は、感光ドラム1aの回転と共に中間転写ベルト13と当接する位置(1次転写部)まで移動する。そして、そこで1次転写電源22aに接続される転写器10aにトナーと逆極性のバイアスが印加されることで、中間転写ベルト13上にトナー像が転写される。
転写されずに感光ドラム1aの表面に残留したトナーは、クリーニングユニット3aによって除去される。なお、転写器10aの構成については、後に詳しく説明する。
中間転写ベルト13上には、不図示のコントローラからの書き出し信号を遅らせることで、各画像形成ステーションからトナー像が重ねあわされて転写され、中間転写ベルト13上に所望の色調を有するトナー像が形成される。
所望の画像が形成された中間転写ベルト13は、図2中矢印方向(感光ドラム1a〜1dの回転方向に対して順方向)に移動し、2次転写ローラ25と2次転写対向ローラ24とのニップ部(2次転写部)まで搬送される。
2次転写部には、給送トレイ16に積載されるシート材P(記録材)が給送ローラ17によってピックアップされ、不図示の搬送ローラ、レジストローラ18を経て1枚ずつタイミングを図って送り込まれる。
そして2次転写部において、2次転写電源26から2次転写ローラ25にトナーと逆極性のバイアスが印加されることで、中間転写ベルト13上からシート材Pにトナー像が転写される。なお、本実施の形態では、2次転写ローラ25として、Ф8mmのニッケルメッキ鋼棒を、抵抗値を10Ω、厚み5mmに調整したNBRの発泡スポンジ体で覆った外径Ф18mmのローラを用いた。
また、2次転写ローラ25は中間転写ベルト13に対して、5〜15g/cm程度の線圧で当接させ、且つ中間転写ベルト13の移動方向に対して順方向に略等速度で移動可能に配置した。
また、シート材P上に転写されずに中間転写ベルト13上に残留したトナー、及びシート材Pが搬送されることで生じる紙粉は、中間転写ベルト13に当接して配置されるベルトクリーニング手段27によって除去、回収される。本実施の形態では、ベルトクリーニング手段27として、ウレタンゴム等で形成され、弾性を有するクリーニングブレードを用いた。
トナー像が転写されたシート材Pは、定着器19で定着された後、不図示の排出トレイ上に排出される。
(転写器の構成)
図1を参照して、本実施の形態における転写器10の構成について説明する。上記で説
明したように、本実施の形態に係る画像形成装置は、4つの感光ドラム1a〜1dの各々に対して転写器10a〜10dが設けられる構成である。転写器10a〜10dの構成は全て同一であるので、ここでは転写器10aの構成のみ説明し、他の転写器の説明については省略する。
転写器10aは、中間転写ベルト13を挟んで感光ドラム1aと反対側に配置され、転写シートとしてのシート部材32aを有し、シート部材32aが感光ドラム1aの反対側から中間転写ベルト13に当接する。なお、本実施の形態では、シート部材32aとして、幅が230mmの超高分子ポリエチレンが使用される。
この超高分子ポリエチレンの体積抵抗率は、5V印加で10〜10Ωcmであり、15℃20%RHの低温低湿環境から30℃80%RHの高温多湿環境まで、大きく変動することはない。
また、シート部材32aには、図2に示す1次転写電源22aが接続されており、感光ドラム1aから中間転写ベルト13にトナー像を転写する際には、1次転写電源22aからシート部材32aにバイアスが印加されることで転写が行われる。
シート部材32aの一方の端部側は、シート支持部材33aとシートカバー35aに挟まれて支持される。このシート支持部材33aとシートカバー35aは、シート部材32aの支持手段として設けられるものである。
なお、支持手段に支持される方の端部は、図1に示す中間転写ベルト13の移動方向の上流側に位置するので、以下、上流側端部と称して説明を行う。一方で、上流側端部の反対側の端部(自由端の方)を下流側端部と称する。
本実施の形態では、PSABSによってシートカバー35aが形成されているが、本発明におけるシートカバー35aに用いられる材質はこれに限られるものではなく、他の樹脂によって形成されてもよい。また、シート支持部材33aには、シート材の幅方向の長さが230mmのSUS板金が用いられる。
シート部材32aの上流側端部を支持するにあたっては、シート部材32aが、シート支持部材33aの表面に接着部材38aによって接着され、その外側がシートカバー35aによって覆われて支持される。なお、シートカバー35aには、シート部材32a側に凸のリブ39aが形成されている。
そして、ビス37aによって、シートカバー35a、シート支持部材33a、後に説明する弾性部材保持部材34aが共締めされることで、リブ39aがシート部材32aに押し当てられる。その結果、シート部材32aをシート支持部材33aとシートカバー35aの間で強固に支持することが可能になる。
シート部材32aの下流側端部は自由端となっている。また、シート部材32aの下流側端部には、中間転写ベルト13と反対側から弾性部材31aが当接し、シート部材32aを中間転写ベルト13の方向へ押圧している。
なお、弾性部材31aは下方から弾性部材保持部材34aによって保持されている。さらに、弾性部材保持部材34aは、下方から転写加圧部材36aによって、中間転写ベルト13の方向へ付勢される。
この構成により、感光ドラム1aの反対側から、シート部材32aの下流側端部が中間
転写ベルト13に所定の圧力で当接することが可能になる。
なお、本実施の形態における弾性部材31aには、ウレタンの発泡スポンジ状の弾性部材であって、肉厚5mm、幅5mm、長さ230mmの略直方体形状で、アスカーC硬度1kg荷重で18°のものが用いられる。
なお、本実施の形態では、弾性部材31aとしてウレタンの発泡スポンジを用いたが、エピクロルヒドリンゴム、NBR、EODM等のゴム材料を用いてもよいし、ソリッドタイプの弾性ゴム材料を用いてもよい。さらには、弾性力を有するのであればゴム材料に限定する必要はなく、樹脂やエラストマー等の材料を弾性部材31aとして用いる場合であっても、同様の効果を奏することが可能である。
以上より、本実施の形態における転写シート32aは、上流側端部が強固に支持されつつ、下流側端部は自由端であって、弾性部材31a、弾性部材保持部材34aを介して転写加圧部材36aに押圧されることで、中間転写ベルト13に当接可能に構成される。
(シートカバー、シート支持部材の形状)
次に、図3を参照して、上記で説明したシートカバー35a、シート支持部材33aの形状について説明する。図3は、シートカバー35a、シート支持部材33a、シート部材32a、弾性部材31aの概略斜視図である。図3(a)は、シート部材32aの自由端にテンションが付与されていない状態であり、図3(b)は、シート部材32aの自由端にテンションが付与された状態を示す。
本実施の形態におけるシートカバー35aは、中間ベルト13の移動方向下流側(シート部材32aの自由端の方向)に反らされた弓なり形状であることを特徴とする。
シートカバー35aを弓なり形状に変形させるには、シートカバー35a、シート支持部材33a、弾性部材保持部材34aを共締めするビス37a(図1参照)の締め量を調整することで、シートカバー35aを反らせばよい。
すなわち、シートカバー35aの長手方向にわたる数箇所をビス37aによって固定し、長手方向の略中央に位置するビス37aの締め量を調整することで、図3(b)のような弓なり形状に変形することが出来る。
しかしながら、シートカバー35aを弓なり形状に変形する方法はこれに限られるものではなく、シートカバー35aの製造段階において、シートカバー35aを予め弓なり形状として樹脂成型する方法であってもよい。
一方、シートカバー35aの反対側からシート部材32aに当接してシート部材32aを挟んで支持するシート支持部材33aも、シートカバー35aの形状に倣って弓なり形状に変形される。
その結果、シート部材32aの上流側端部は、弓なり形状に反った状態でシートカバー35a、シート支持部材33a、粘着部材38aによって、長手方向にわたって確実に支持される。
また、弾性部材保持部材34aとシート支持部材33aの間には予め間隙が設けられているので、シート支持部材33aが反ったとしても、弾性部材保持部材34aがシート支持部材33aに干渉することはない。
なお、図1ではシート支持部材33aと弾性部材保持部材34aが近接しているが、図1は、シート支持部材33aが最も反った中央部付近の断面(ビス37aの締め量が最大)を示すものであり、この部分では図示のように両者が近接する。しかしながら、他の部分では両者の間には間隙が設けられている。
一方で、本発明の弾性部材保持部材34aの形状はこれに限られるものではなく、シート支持部材33aに倣って弓なり形状に反らせてもよい。
(シートカバー、シート支持部材を反らせることの効果)
上記のように、シートカバー35a、シート支持部材33aを反らせることで得られる本願特有の効果について説明する。
上記のようにシートカバー35a、シート支持部材33aを弓なり形状に反らせることで、シート部材32aの上流側端部は弓なり形状に反った形で支持される。
すると、シートカバー35aの下流側端部は自由端であるので、上流側端部が図3(b)のように反ることによって、下流側端部も弓なり形状に変形する。なお、この際の歪み量をCとする。
その結果、シート部材32aの下流側端部が歪み量Cで反ることで、シート部材の下流側端部には、スラスト方向(中間転写ローラ13の移動方向と直交する方向)へのテンションFcが付与される(図3(b))。
すなわち、シート部材32aの上流側端部を反らせることで、下流側端部にはスラスト方向のテンションFcが付与されることになり、また、上流側端部をどれだけ反らせるかによって、下流側端部に付与されるテンションFcの大きさ(kgf)も変化する。
ここでシート部材の端部の歪み量と、その際に端部に付与されるテンションの大きさ(kgf)の相関関係を図5に示す。
図5は、10mm幅のシート材を用いた場合の両者の相関関係を示すものである。これによると、歪み量(%)を大きくするほど、テンションの大きさ(kgf)は大きくなり、歪み量(%)がある値を超えると、その後はテンションの大きさ(kgf)も一定になることがわかる。
本実施の形態では、シート幅が230mmであり、下流側端部に対して凡そ2kgfのテンションを付与するために、幅230mmのシート支持部材33aを1.5mmの歪み量で反らしている。同様に、ビス37aの締め量を調節して、シートカバー35aも反らせている。
ところで、本実施の形態に用いられる超高分子ポリエチレンシートは、線熱膨張係数が1.7×10−4mm/℃である。そのシート部材32aが装置本体の使用状況よって高温下に曝され、例えばシート部材32aの温度が20℃高くなったとすると、シート部材32aは下流側端部の方向に0.782mm長くなる。
そこで仮に本実施の形態のように、シート部材32aを弓なり形状に反らすことなく、シート部材32aの下流側端部にテンションを付与しない場合は、図4に示すように、下流側端部が波打ってしまう。上記で説明したように、下流側端部が波打ってしまうと、中間転写ベルト13との接触状態が均一でなくなり、転写不良、画像不良を生じてしまう。
これに対して本実施の形態では、シート部材32aの下流側端部にスラスト方向のテンションを付与するので、シート部材32aが伸びてしまっても、下流側端部が波立つことがない。よって、シート部材32aと中間転写ベルト13との当接状態を均一に保つことができる。
また、良好な転写性能を得る為には、シート部材32aと中間転写ベルト13の当接状態を均一に保ちつつ、所定幅以上の転写ニップ幅が必要になる。本実施の形態に係る画像形成装置では、少なくとも5mm程度の転写ニップ幅を確保することが望ましい。
図6を参照して、本実施の形態における転写ニップの内訳を説明する。図6は、本実施の形態における転写ニップを拡大して示したものである。
本実施の形態における転写ニップのニップ幅は5mmである。図6に示すように、転写ニップは、a:上流テンションニップ、b:物理ニップ、c:下流テンションニップに分けることが出来る。それぞれのニップ幅は、a:1mm、b:2mm、c:2mmである。
物理ニップとは、感光ドラム1aとシート部材32aによって中間転写ベルト13を挟み込んだ状態における感光ドラム1aと中間転写ベルト13の接触部分のことであって、この部分は、反対側においてシート部材32aにも接触している。
テンションニップとは、中間転写ベルト13において感光ドラム1aとは接触せず、シート部材32aのみと接触する部分であって、物理ニップの上下流両側に形成される。
転写器として従来の転写ローラを用いる場合は、中間転写ベルトに対する転写ローラの当接圧を調整することで、所望の転写ニップ幅を得ていた。しかしながら、転写ローラの当接圧を大きくすると、転写ニップ幅を広く確保できるものの、転写ローラと中間転写ベルトの摩擦が大きくなるので、転写ベルト、中間転写ベルトの回転トルクが増大してしまっていた。
これに対して本実施の形態では、上記で説明したようにシート部材32aの下流側端部にテンションを付与するので、中間転写ベルト13に対する当接圧を大きくすることなく、所望の転写ニップ幅を確保することができる。
具体的には、本実施の形態では、図1に示す転写加圧部材36によって、シート部材32aを感光ドラム1の方向に約400gfで押圧することで、約5mmの転写ニップ幅を得ることが可能である。
本実施の形態では、下流側端部にテンションを付与することで、シート部材32aの下流側端部が波打つことを防ぐ構成としたが、図7に、テンションを付与せずにシート部材32aが波打ってしまった場合の不具合について説明する。
まず、最も波打ちが生じやすい下流テンションニップ(図6参照)が波打った場合は、転写バイアスによってチャージアップした中間転写ベルト13から均一に除電することが出来なくなる。
すなわち、シート部材32aが波打って、シート部材32aと中間転写ベルト13が接触する部分と接触しない部分がシートスラスト方向に出来、接触しない部分はチャージアップした電荷を除電することが出来ない。
中間転写ベルト13にチャージアップした電荷を除電出来ない部分があると、その部分と感光ドラム1との間で異常放電が発生し、形成された画像上には放電跡が残ってしまう虞がある。
図7(a)中の+は、シート部材32aに転写バイアスが印加された時の中間転写ベルト13中の電荷であって、下流テンションニップが確保され、下流テンションニップで+電荷が除電される様子を示すものである。
一方、図7(b)は、下流側端部が波打って、下流テンションニップが確保されていない状態を示すものであり、この場合は、中間転写ベルト13から除電されずに、転写ニップ下流部で放電が発生してしまっている。
さらに、物理ニップが波打った場合は、シート部材32aと中間転写ベルト13が接触しない部分で転写電流が不足して、形成される画像上に縦筋状の不具合が生じることはいうまでもない。
以上より、本実施の形態に係る画像形成装置は、シート部材32aが高温に曝されて伸びても、上流側端部を弓なり形状に変形させて支持し、それによって下流側端部にシートスラスト方向のテンションを付与しているため、シート部材32aが波打つ心配がない。
また、下流側端部にテンションを付与して波打ちが生じることを防いでいるので、シート部材32aと中間転写ベルト13との転写ニップ幅を、中間転写ベルト13に対する当接圧を大きくすることなく、十分な幅を確保することが出来る。
よって、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置を提供することが可能になる。
[第2の実施の形態]
図8、9を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。なお、(画像形成装置の全体構成)は上記第1の実施の形態と同一であるので、ここではその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明を行う。
上記第1の実施の形態は、シート部材32aの下流側端部にシートスラスト方向のテンションを付与する為に、シートカバー35a等を弓なり形状に反らせて、シート部材32aの上流側端部を反らせた状態で支持するものであった。
すなわち、シート部材32aを支持するシートカバー35a、シート支持部材33aにメカ的なテンションを付加することで、シート部材32aの下流側端部にスラスト方向のテンションを付与するものであった。
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、シート部材32aの熱伸縮の性質を利用して、シート部材32aの下流側端部にスラスト方向のテンションを付与するものである。なお、本実施の形態におけるシート部材32aの形状、材質等は上記第1の実施の形態と同一である。
また、本実施の形態では、シートカバー35a、シート支持部材33aの形状を上記第1の実施の形態のように反らせる必要はない。すなわち、ビス37aによって、シートカバー35a、シート支持部材33a、弾性部材保持部材34aを共締めしてシート部材32aの上流側端部を確実に支持すればよく、ビス37aの締め量を調節して反らせた形状とする必要はない。
以下、本実施の形態における、シート部材32aの下流側端部へのテンション付与の構成について説明する。
まず、第1の実施の形態と同様に、シート部材32aを粘着部材38aによってシート支持部材33aに接着して仮止めする(図1参照)。この時の温度は、装置を組み立てる際の通常の温度である25℃程度を想定する。
次に仮止めされたシート部材32aに対して、ホットプレート等の暖め部材によって熱を付与し、シート部材32aが60℃程度になるまで暖める。すると、熱が付与されることでシート部材32aが伸びる。なお、この時の温度を「第1の温度」とする。
本実施の形態で用いられるシート部材32aの長さ(シート材搬送方向)は、第1の実施の形態と同様に230mmであり、線熱膨張係数は1.7×10−4mm/℃である。すなわち、これを20℃から60℃(第1の温度)まで暖めると、1.56mm伸びる。
一方、シート支持部材33aには、鉄にメッキが施されたものが用いられ、この材質の線熱膨張係数は、シート部材32aの線熱膨張係数と比較して1桁以上小さい。よって、シート部材32aと比較すると、温度変化による伸縮量は小さい。
また、シートカバー35aにはABSが用いられ、この線熱膨張係数もシート部材32aの線熱膨張係数と比較して1桁以上小さい。よって、温度変化によるシートカバー35aの伸縮量も、シート部材32aと比較すると小さいとみなすことが出来る。
そして本実施の形態では、シート部材32aをシート支持部材33aに仮止めして、ホットプレート等で暖めた状態で、シートカバー35a、シート支持部材33a、弾性部材支持部材34aをビス37aによって共締めする。よって、シート部材32aは、シートカバー35aのリブ39aによって確実に挟まれて支持されることになる。
この構成によれば、共締めした後、例えばシート部材32aの温度が60℃以下の温度(第2の温度)に下がった場合、伸びた状態で保持されたシート部材32aの上流側端部が熱収縮しようとし、縮む方向への力(シート部材32aの中央方向)が作用する。
しかし、上流側端部は第1の温度の時に強固に支持されているので、熱収縮しようとする力に抗して、上流側端部は支持され続ける。その結果、上流側端部は、第2の温度における通常の寸法よりも引き伸ばされた(変形された)形状で支持される状態になる。
すると、その反力として、テンションF´cがシート部材32aの下流側端部のスラスト方向(中間転写ベルト13の移動方向と直交する方向)に付与される(図8参照)。
なお、シート部材32aの下流側端部に付与されるテンションF´cの大きさ(kgf)は、シート部材32aの温度変動の大きさに依存する。ここで本実施の形態で用いられるシート部材32a(幅10mm、長さ230mm)における温度差とテンション(kgf)の関係を図9に示す。
図9に示されるように、温度差が大きくなればなる程、下流側端部に付与されるテンションの大きさ(kgf)も大きくなる。ここでいう温度差とは、シート部材32aを仮止めした後に、ビス37aで共締めした際の温度を基準にした時の温度差を指す。すなわち、第1の温度と第2の温度の差分である。
画像形成装置の使用過程においては、シート部材32aが到達する最大温度は60℃ぐらいであるので、シート部材32aを60℃程度(第1の温度)に暖めてビス37aで共締めするとよい。
これによれば、シート部材32aが20℃(第2の温度)になれば、温度差は40℃ということになるので、図9により、シート部材32aの下流側端部には1.3kgf程度のテンションが付与されることになる。
また、シート部材32aの上流側端部は固定されているので温度変動が生じる場合も長さは変化しないものの、下流側端部は自由端なので長さが変化する。すなわち、暖めた後のシート部材32aの幅は、下流側端部に向かって連続的に短くなり、暖めた後においては、図8におけるLaとLbの関係は、La>Lbとなる。
以上より、温度変動によるシート部材32aの収縮によるテンションF´cが、シート部材32aの下流側端部に付与されることで、下流側端部は波打つことがなく、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保つことができる。また、転写ニップの幅を十分に確保することも可能である。
また、本実施の形態に係る画像形成装置は、所望のテンションを付与するためにビス37aの締め量を調整する構成ではなく、シート材37aの熱収縮を利用する構成であるので、より簡易な構成でテンションを付与することが可能である。
[その他の実施の形態]
上記第1の実施の形態、第2の実施の形態に係る画像形成装置は、感光ドラム1a〜1dに形成されたトナー像を、一旦、中間転写ベルト13に転写(1次転写)した後に中間転写ベルト13からシート材上に転写(2次転写)する構成であった。
しかし、本発明に係る画像形成装置の構成はこれに限られるものではない。すなわち、中間転写ベルトに一旦転写することなく、感光ドラム1a〜1dからシート材(記録材)上に直接トナー像を転写する構成であってもよい。
この構成であっても、感光ドラム1a〜1dからシート材にトナー像を転写する転写部おいて、本発明における転写器を適用することで、上記と同様の効果を奏することが可能になる。
図10に、本発明のその他の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。図10に示すように、その他の実施の形態では、給送トレイ16から給送されるシート材を、画像形成のタイミングを図って、回転駆動する転写ベルト110(ベルト体)に送り込む。
転写ベルト110上に担持されたシート材Pは、タイミングを図って各々の感光ドラム1a〜1dとの転写ニップ部に搬送され、その転写ニップにおいて感光ドラム1a〜1dから直接トナー像が転写される。
なお、転写ベルト110を挟んで感光ドラム1a〜1dの反対側には、感光ドラム1a〜1dの各々に対向する位置に転写器111a〜111dが配設されている。転写器111a〜111dの構成は、第1の実施の形態で説明したものと同一であるので、ここではその説明は省略する。
以上の構成により、転写不良を起こすことなく、感光ドラム1a〜1dからシート材P上にトナー像が転写され、良好な画像品質を得ることが可能になる。
さらに、上記第1、第2の実施の形態では、シート部材32として、削れにくく、使用環境によるシート状部材自体の抵抗の変動が少なく、スリップが発生しにくい程度に低摩擦な超高分子ポリエチレンを用いる構成であった。
しかし、本発明に係る画像形成装置に用いられるシート部材32の材料はこれに限られるものではない。中間転写ベルト、または転写ベルトと摺動しても削れにくく、使用環境によるシート状部材自体の抵抗の変動が少なく、スリップが発生しにくい程度に低摩擦な材料であれば、超高分子ポリエチレン以外の材料を用いても、同様の効果を奏することが可能である。
1 感光ドラム
13 中間転写ベルト
10 転写器
31 弾性部材
32 シート部材
33 シート支持部材
34 弾性部材支持部材
35 シートカバー
36 転写加圧部材
37 ビス
38 接着部材
39 リブ
本発明は、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式を採用する画像形成装置及びシート部材を支持手段に取り付ける方法に関する。
上記現状に鑑みて、本発明は、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置及びシート部材を支持手段に取り付ける方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明においては、
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体から転写されたトナー像を搬送する移動可能なベルト体と、
前記像担持体とは反対側から前記ベルト体に対向するシート部材を備える転写手段と、を有し、前記転写手段にバイアスが印加されることで、前記像担持体ら前記ベルト体へトナー像が転写される画像形成装置において、
前記シート部材の一部を支持する支持手段を有し、
前記支持手段は、前記シート部材の温度が第1の温度の時に前記シート部材の一部を支持し、その後、前記シート部材の温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度になった状態で前記シート部材の一部を支持し続けることによって、前記シート部材の一部を変形した状態で支持することを特徴とする。
また、
シート部材と前記シート部材を支持する支持手段を備え、移動可能なベルト体に対向して配置されトナー像を担持する像担持体からトナー像を転写するための転写手段におけるシート部材を支持手段に取り付ける方法において、
前記シート部材の温度を第1の温度に上昇させる工程と、
前記第1の温度に上昇した前記シート部材の一部を前記支持手段に固定する工程と、
前記支持手段により固定された状態で前記シート部材の温度を前記第1の温度よりも低い第2の温度へ低下させることによって前記シート部材が熱収縮し前記シート部材を変形させる工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、転写シートと転写ベルト又は中間転写ベルトとの接触状態を均一に保ち、転写不良、画像不良を生じることのない画像形成装置及びシート部材を支持手段に取り付ける方法を提供することが可能になる。

Claims (6)

  1. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体からトナー像が転写される移動可能なベルト体と、
    前記像担持体の反対側から前記ベルト体に当接するシート部材と、
    前記像担持体の反対側から前記シート部材を前記ベルト体の方向へ押圧する弾性部材と、
    を備え、
    前記シート部材にバイアスが印加されることで、前記像担持体の表面から前記ベルト体へトナー像が転写される画像形成装置において、
    前記シート部材には、
    前記ベルト体の移動方向と直交する方向にテンションが付与されることを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する移動可能なベルト体と、
    前記像担持体の反対側から前記ベルト体に当接するシート部材と、
    前記像担持体の反対側から前記シート部材を前記ベルト体の方向へ押圧する弾性部材と、
    を備え、
    前記シート部材にバイアスが印加されることで、前記像担持体の表面から前記記録材へトナー像が転写される画像形成装置において、
    前記シート部材には、
    前記ベルト体の移動方向と直交する方向にテンションが付与されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記シート部材は、
    前記ベルト体の移動方向の上流側端部が支持手段によって支持されると共に、
    前記支持手段が前記上流側端部を変形させた状態で支持することで、前記シート部材に対してテンションを付与する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記支持手段は、
    前記ベルト体の移動方向下流側に反る弓なり形状の支持部材を有し、前記支持部材によって前記シート部材の前記上流側端部を支持することで、前記上流側端部を弓なり形状に変形させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記支持手段は、
    前記シート部材が第1の温度の時に前記上流側端部を支持し、
    第1の温度よりも低い第2の温度になった場合でも、温度が低下したことによって前記上流側端部が熱収縮しようとする力に抗して、前記上流側端部を支持し続けることで、前記シート部材の第2の温度における通常の形状を変形させた状態で、前記上流側端部を支持することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記シート部材は、
    超高分子ポリエチレンによって形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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