JP2013030619A - 薄膜太陽電池とその製造方法 - Google Patents

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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】コスト高を招くことなく、Ag裏側導通層と取り出し線及び引き出し線の接続部との接触を防止することのできる太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】太陽電池セル55が表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線60,61が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線60,61に外部へ電流を出力する引き出し線62,63がそれぞれ接続された太陽電池モジュールにおいて、引き出し線62,63は前記裏側導通層に臨む面が絶縁層66で被覆され、前記取り出し線60,61と引き出し線62,63とを接続する部分と前記裏側導通層との間に絶縁層66が隔離部材として配置された状態で取り出し線60,61と引き出し線62,63とが接続されていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が裏側導通層にそれぞれ接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
建物の屋根等に複数枚の太陽電池ストリングをマトリックス状に配置した太陽電池モジュールを敷設して太陽光発電を行う太陽光発電システムが広く一般に普及しはじめている。このような太陽電池発電システムにおいて、各太陽電池モジュールには、隣接して敷設された他の太陽電池モジュールと互いに電気的に接続可能とするための端子ボックスが備えられている。
従来の太陽電池モジュールを構成する太陽電池ストリングの一構成例を図5(a),(b)及び図6に示す。ただし、図5(a),(b)は製造工程の2つの場面を示す説明図、図6は太陽電池ストリングをラミネート封止する工程を示す説明図である。なお、この図5及び図6に示す太陽電池ストリングの構成例は特許文献1に記載されている。
太陽電池セル115は、ガラスなどの透光性絶縁基板111上に、図示は省略しているが透明導電膜(TCO:Transparent Conductive Oxide)からなる受光側導通層、光電変換用の半導体層、裏面電極膜であるAg裏側導通層が真空装置等にてこの順番に積層されて形成されている。
このように形成された太陽電池セル115は、図5(a)に示すように細長い短冊状であり、隣接する太陽電池セル115,115同士において一方の受光側導通層(透明電極膜)と他方のAg裏側導通層(裏面電極膜)とが互いに接続されることで、複数の太陽電池セル115が直列に接続された太陽電池ストリング116が構成されている。
すなわち、高電圧化のために、これら受光側導通層、半導体層、Ag裏側導通層は、必要に応じてそれぞれの層がレーザーで分断されて構成されている。さらに、直列接続された集積セルの集合を数列形成させるための分断もレーザーにて加工されており、この分断後の直列接続された集合単位を上記した通りストリング(太陽電池ストリング)と呼んでいる。
この太陽電池ストリング116における一端部の太陽電池セル115にP型電極端子部117が形成され、他端部の太陽電池セル115のAg裏側導通層(裏面電極膜)の端部上にN型電極端子部118が形成されている。これらP型電極端子部117及びN型電極端子部118が電極取り出し部になる。
一方、銅箔からなるバスバーと呼ばれる厚さ120μmの正側取り出し線(正極集電部)120が、P型電極端子部117に対して電気的かつ機械的に接合されている。同様に
、銅箔からなるバスバーと呼ばれる厚さ120μmの負側取り出し線(負極集電部)121が、N型電極端子部118の全面に対して電気的かつ機械的に接合されている。これらの接合手段としては、半田付けまたは導電性ペーストなどを用いることができる。
Ag裏側導通層(裏面電極膜)上の中央には、両側を絶縁膜(以下、「絶縁フィルム」という)116で被覆されたフラットケーブルからなる厚さ160μmの正側引き出し線(正極リード線)122と負側引き出し線(負極リード線)123とが、互いの先端部を対向させた状態で一直線状に(若しくは幅方向にずらせた平行状態に)配置されている。ただし、図5では、一直線状に配置した場合を例示している。
正側引き出し線122の一端部は、正側取り出し線120の中央部に接続されている。また、正側引き出し線122の他端部は、太陽電池ストリング116のほぼ中央部に位置し、かつ太陽電池ストリング116の面から立ち上げるように(例えば、面に対して垂直方向に)折り曲げられて出力リード部122aとなっている。同様に、負側引き出し線123の一端部は、負側取り出し線121の中央部に接続されている。また、負側引き出し線123の他端部は、太陽電池ストリング116のほぼ中央部に位置し、かつ太陽電池ストリング116の面から立ち上げるように(例えば、面に対して垂直方向に)折り曲げられて出力リード部123aとなっている。
正側引き出し線122及び負側引き出し線123は、複数の太陽電池セル115上にまたがっているが、太陽電池セル115との間に絶縁フィルム126が介在されているので、これら複数の太陽電池セル115をショートすることはない。
この状態において、図6に示すように、正側引き出し線122及び負側引き出し線123の各出力リード部122a,123aを、開口部124a,124a及び開口部125a,125aからそれぞれ導出する状態で、封止フィルム124と耐候性・高絶縁性のための裏面保護材としてのバックフィルム125とが、太陽電池ストリング116の全面にラミネート封止されている。封止フィルム124としては、熱可塑性の高分子フィルムが好ましく、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)製やPVB(ポリビニルブチラール樹脂)製のものなどが最適である。また、バックフィルム125としては、防湿性確保のためにPET/Al/PET(PET:ポリエチレンテレフタレート)の3層構造やPVF/Al/PVF(PVF:ポリフッ化ビニル樹脂フィルム)の3層構造などの防湿層を含むものが好ましい。
このように構成された太陽電池ストリング116において、バックフィルム125の各開口部125a,125aからそれぞれ上方に向けて突出している正側引き出し線122及び負側引き出し線123の各出力リード部122a,123aに、図示しない端子ボックスを取り付けて電気的に接続している。
ところで、多段に集積された太陽電池セル115で発電された電流を正側取り出し線120及び負側取り出し線121から取り出すため、正側引き出し線122及び負側引き出し線123は、バックフィルム125の開口部125a,125aまで太陽電池セル115をまたぐ格好で引き回されて配置されている。この場合、太陽電池セル115との絶縁を確保する必要があるが、上記特許文献1では、正側引き出し線122及び負側引き出し線123を絶縁フィルム126で被覆することで絶縁を確保している。
特開2011−165906号公報 特開2004−140100号公報
太陽電池セル115の受光側導通層及びAg裏側導通層にそれぞれ接続される正側取り出し線120及び負側取り出し線121は、正側引き出し線122及び負側引き出し線123へ電力を供給するため、P型電極端子部117及びN型電極端子部118にそれぞれ接続される。このため、各取り出し線120,121は、各引き出し線122,123との電気的導通を得るための手段を必要とし、通常この電気的接続を得る手段として半田付けが一般に行われている。
この半田付けを効率よく実施するため、各取り出し線120,121及び各引き出し線122,123はそれぞれ半田被覆されており、場合によっては接続部にも半田を供給する場合もある。
各取り出し線120,121を受光側導通層及びAg裏側導通層にそれぞれ接続し、各取り出し線120,121に各引き出し線122,123をそれぞれ接続するためには、取り出し線120,121の長手方向の中央部と引き出し線122,123の端部とを順に重ね、そのT字状に交差した積層部分に半田付けを行うことになる。
この半田付けは、自ずとAg裏側導通層上で行うことになるが、接続時に溶融半田がAg裏側導通層上に流れてしまい、各取り出し線120,121と各引き出し線122,123との接続部がAg裏側導通層に貼り付くことがあった。その結果、各引き出し線122,123が周辺の温度変化により熱伸縮した場合、接続部が貼り付いた部分の太陽電池セル構造が剥離され、さらにその剥離が進行する等のダメージを受け、信頼性が低下するといった問題があった。
ここで、上記特許文献1の構成を用いて上記問題点を解消することは可能ではある。すなわち、太陽電池セル115と引き出し線122,123及び取り出し線の交点との間に隔離部材119を配置することで、Ag裏側導通層への半田流れ出しを防止できる。しかし、上記特許文献1の構成は、隔離部材119を使用することが条件となっている。これは、別個に隔離部材を用意する必要があることを意味する。その上、隔離部材119として用いられるポリイミドテープは高価である。そのため、さらなるコストの低減が望まれていた。
本発明はかかる観点に基づいて創案されたもので、その目的は、さらなるコスト減が期待でき、Ag裏側導通層と取り出し線及び引き出し線の接続部との接触を防止することのできる太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池が表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールにおいて、前記引き出し線は前記裏側導通層に臨む面が絶縁層で被覆され、前記取り出し線と引き出し線とを接続する部分と前記裏側導通層との間に前記絶縁層が隔離部材として配置された状態で前記取り出し線と引き出し線とが接続されていることを特徴としている。これにより、引き出し線と取り出し線との接続部での半田付けの際に取り出し線及び引き出し線の接続部がAg裏側導通層に貼りつく問題を解消するために、別個に隔離部材を用意する必要がない。また、当然このような隔離部材をAg裏側導通層に固定する必要もなく、製造工程を削減することができる。
また、前記太陽電池モジュールは、前記取り出し線が前記絶縁層に臨む面とは反対側の面で引き出し線に半田付けされるものであってもよい。この場合、引き出し線と取り出し線との接続部において、その半田付けの際、取り出し線の上に取り出し線より幅の狭い引き出し線が位置し、さらに引き出し線の上には空間が形成される。このため、半田付けの後に行う目視での接続確認(フィレット観察)が容易になる。
ところで、特許文献2に、Ag裏側導通層218に臨む側が絶縁層226で被覆された引き出し線223が記載されている。引き出し線223は、接続リード部223bが取り出し線221の下に配置され、取り出し線221は引き出し線223と交差する前後においてAg裏側導通層218に半田300,310で半田付けされている(図7参照)。このため、取り出し線221が引き出し線223の前後に湾曲する構造となっており、取り出し線221とAg裏側導通層218との接続部には取り出し線221により上方向に張力が加わる。したがって、当該接続部でAg裏側導通層218に膜はがれが生ずるおそれがあった。また、膜はがれが生じなかったとしても、長期の使用で接続部が劣化する可能性もあった。
本発明の太陽電池モジュールを、前述した前記取り出し線が前記絶縁層に臨む面とは反対側の面で引き出し線に半田付けされる構成とした場合、前記引き出し線の接続リード部が前記取り出し線の上に配置される。このため、前記引き出し線との交差部分の前後における前記取り出し線の湾曲が特許文献2の構成に比べて軽減され、結果、前記取り出し線とAg裏側導通層との接続部におけるAg裏側導通層に加わる上方向への張力が軽減される。したがって、上記膜はがれ及び使用による劣化の可能性を低減でき、モジュールの信頼性が向上する。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールの製造方法であって、太陽電池モジュールの前記裏側導通層上に片側を絶縁層で被覆した前記引き出し線を前記絶縁層が下側になるよう配置した後、当該引き出し線端部の通電部のみを曲げ起こし、前記絶縁層の当該曲げ起こしにより露出された面上に前記取り出し線を配置し、前記通電部を前記取り出し線の上に曲げ戻すとともに当該取り出し線と電気的に接続する、ことを特徴としている。これにより、引き出し線と取り出し線との接続部の半田付けの際、取り出し線と引き出し線との接続部がAg裏側導通層に貼りつく問題を解消するため、別個に隔離部材を用意する必要がない。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールの製造方法であって、片側を絶縁層で被覆された前記引き出し線端部の通電部のみを曲げ起こし、前記絶縁層の当該曲げ起こしにより露出された面上に前記取り出し線を配置し、前記通電部を前記取り出し線の上に曲げ戻すとともに当該取り出し線と電気的に接続した後、前記引き出し線を太陽電池モジュールの前記裏側導通層上に前記絶縁層が下側になるよう配置する、ことを特徴としている。これにより、引き出し線と取り出し線との接続部の半田付けの際、取り出し線と引き出し線との接続部がAg裏側導通層に貼りつく問題を解消するため、別個に隔離部材を用意する必要がない。
本発明は上記のように構成したので、引き出し線と取り出し線の半田付けの際、取り出し線及び引き出し線の接続部がAg裏側導通層に貼りつく問題を解消するために、別個に隔離部材を用意する必要がない。
本発明の実施に係る太陽電池モジュールの構成例を示しており、(a),(b)は製造工程の2つの場面を示している。 太陽電池ストリングをラミネート封止する工程を示す説明図である。 図1(b)のD−D線に沿う断面図である。 取り出し線と引き出し線を接続する工程の一例である。(a)(b)(c)(d)は、引き出し線の接続リード部を曲げ起こし、絶縁層の当該曲げ起こしにより露出された面上に取り出し線を配置する工程の4つの場面を示している。 従来の太陽電池ストリングの一構成例を示しており、(a),(b)は製造工程の2つの場面を示している。 従来の太陽電池ストリングをラミネート封止する工程を示す説明図である。 従来の太陽電池ストリングの取り出し線と引き出し線との接続部付近を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(a),(b)ないし図3は、本実施に係る太陽電池モジュールの構成例を示している。ただし、図1(a),(b)は製造工程の2つの場面を示す説明図、図2は太陽電池ストリングをラミネート封止する工程を示す説明図、図3は図1のD−D線断面図である。なお、図3は、負側取り出し線61と負側引き出し線63との接続部分の断面図であるが、正側取り出し線60と正側引き出し線62との接続部分の断面も同様であるので、ここでは正側取り出し線60及び正側引き出し線62に対応する符号を括弧付きで記載している。
太陽電池セル55は、ガラスなどの透光性絶縁基板(表面基板)51上に、図示は省略しているが透明導電膜(TCO:Transparent Conductive Oxide)からなる受光側導通層、光電変換用の半導体層、裏面電極膜であるAg裏側導通層が真空装置等にてこの順番に積層されて形成されている。透光性絶縁基板としてはガラスやポリイミドなどの耐熱性樹脂がある。透明電極膜としてはSnO2、ZnO、ITOなどがある。光電変換用の半導
体層としてはアモルファスシリコンや微結晶シリコンなどのシリコン系光電変換膜や、CdTe,CuInSe2などの化合物系光電変換膜がある。
このように構成された太陽電池セル55は、図1(a)に示すように細長い短冊状であり、隣接する太陽電池セル55,55同士において一方の受光側導通層(透明電極膜)と他方のAg裏側導通層(裏面電極膜)とが互いに接続されることで複数の太陽電池セル55が直列に接続された太陽電池ストリング56が構成されている。
すなわち、高電圧化のために、これら受光側導通層、半導体層、裏側導通層は、必要に応じてそれぞれの層がレーザーで分断されて構成されている。さらに、直列接続された集積セルの集合を数列形成させるための分断もレーザーにて加工されており、この分断後の直列接続された集合単位を上記した通り太陽電池ストリングと呼んでいる。
そして、この太陽電池ストリング56における一端部の太陽電池セル55にP型電極端子部57が形成され、他端部の太陽電池セル55のAg裏側導通層の端部上に、N型電極端子部58が形成されている。これらP型電極端子部57及びN型電極端子部58が電極取り出し部になる。
また、銅箔からなるバスバーと呼ばれる厚さ120μmの正側取り出し線(正極集電部)60が、P型電極端子部57に対して電気的かつ機械的に接合され、銅箔からなるバスバーと呼ばれる厚さ120μmの負側取り出し線(負極集電部)61が、N型電極端子部
58に対して電気的かつ機械的に接合されている。これらの接合手段としては、半田付けまたは導電性ペースト(Agペースト)などを用いることができる。
上記構成において、太陽電池ストリング56上には、太陽電池ストリング56に臨む側を絶縁層66で被覆されたフラットケーブルからなる正側引き出し線(正極リード線)62と負側引き出し線(負極リード線)63とが、互いの先端部を対向させた状態で一直線状に(若しくは幅方向にずらせた平行状態に)配置されている。ただし、図1では、一直線状に配置した場合を例示している。
正側引き出し線62の一端部62bは、正側取り出し線60の中央部に半田付けにより接続されている。この半田付けの際に、溶融半田が流れ出してAg裏側導通層に接触しないように、正側取り出し線60と正側引き出し線62とを接続する部分と、Ag裏側導通層との間に、絶縁層66が設けられている(図3参照)。また、正側引き出し線62の他端部は、太陽電池ストリング56のほぼ中央部に位置し、かつ太陽電池ストリング56の面から立ち上げるように(例えば、面に対して垂直方向に)折り曲げられて出力リード部62aとなっている。
同様に、負側引き出し線63の一端部63bは、負側取り出し線61の中央部に半田付けにより接続されている。この半田付けの際に、溶融半田が流れ出してAg裏側導通層に接触しないように、負側取り出し線61と負側引き出し線63とを接続する部分と、Ag裏側導通層との間に、絶縁層66が設けられている(図3参照)。また、負側引き出し線63の他端部は、太陽電池ストリング56のほぼ中央部に位置し、かつ太陽電池ストリング56の面から立ち上げるように(例えば、面に対して垂直方向に)折り曲げられて出力リード部63aとなっている。
正側引き出し線62及び負側引き出し線63は、複数の太陽電池セル55上にまたがっているが、各引き出し線62,63は絶縁フィルム66でその全体が被覆されているので、これら複数の太陽電池セル55をショートすることはない。
この状態において、図2に示すように、正側引き出し線62及び負側引き出し線63の各出力リード部62a,63aを、開口部64a,64a及び開口部65a,65aからそれぞれ導出する状態で、封止絶縁フィルム64と耐候性・高絶縁性のための裏面保護材としてのバックフィルム65とが、太陽電池ストリング56の全面にラミネート封止されている。封止絶縁フィルム64としては、PVB、シリコーンなど、バックフィルム65や絶縁層66、太陽電池セル55との接着性が良く長期耐候性に優れたものであればよいが、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)製のものが太陽電池用としての実績があり最適である。特に封止絶縁フィルム64と絶縁層66とを互いに接着性のよいものを選べば、太陽電池ストリングの防水性を向上することができる。また、バックフィルム65としては、PET/Al/PET(PET:ポリエチレンテレフタレート)などの防湿層を含む3層構造のものが好ましい。厚みの一例を挙げると、絶縁層66:50μm、封止絶縁フィルム124:600μmに対して、バックフィルム65を100μmとする。
このように構成された太陽電池ストリング56において、バックフィルム65の各開口部65a,65aからそれぞれ上方に向けて突出している正側引き出し線62及び負側引き出し線63の各出力リード部62a,63aに、図示しない端子ボックスを取り付けて電気的に接続している。
次に、本発明の特徴である絶縁層66の配置構造等について詳細に説明する。
上記したように、絶縁層66は、半田付けの際に溶融半田が流れ出してAg裏側導通層に接触しないように、正側取り出し線60と正側引き出し線62とを接続する部分と、Ag裏側導通層との間、及び、負側取り出し線61と負側引き出し線63とを接続する部分と、Ag裏側導通層との間に隔離部材としてそれぞれ設けられている。
さらに、正極取り出し線60は絶縁層66に臨む面とは反対側の面で正側引き出し線62に半田付けされ、負極取り出し線61は絶縁層66に臨む面と反対側の面で負側引き出し線63に半田付けされる。
この絶縁層66としては、具体的にはPET(ポリエチレンテレフタレート)製のものの使用が可能である。
また、通常、絶縁層66に使用されるPETの許容最高温度が180℃であれば、融点220℃程度のSnAgCu半田使用時にも、絶縁層66自体が半田付け作業のダメージを受けることがなく、取り出し線と引き出し線との接続部がAg裏側導通層に貼りつく問題を解消するために好適である。さらに、パルスヒートによる半田接続を行えば、絶縁層66を損傷しない温度管理が可能である。
また、絶縁層66の端部の形状は多角形状、円形状または楕円形状等、どのような形状でもよい。すなわち、溶融半田の広がる形状に合わせて絶縁層66の端部の形状も決定すればよい。因みに、本実施の形態では、正方形または長方形としている。
さらに、絶縁層66、取り出し線60,61、引き出し線62,63が積層された部分(接続部)を覆う裏面保護部材である封止絶縁フィルム64及びバックフィルム65は、この接続部において底上げされ凸状に盛り上がった突起状となる。この場合、溶融後の半田に突起があると、この突起部分が封止絶縁フィルム64やバックフィルム65にダメージを与える懸念があるため、絶縁層66の厚さはできるだけ薄い方が望ましい。
例えば、絶縁層66の厚さが120μm以上になると、取り出し線60,61の厚さを120μm、引き出し線62,63の厚さを160μmとした場合、これらの合計厚さが400μm(0.4mm)に達する。そのため、引き出し線62,63が、その上に積層されるバックフィルム65に近接することになり、バックフィルム65に積層されている金属層(Al)との間で絶縁がとれないといった新たなリスクが生じる。従って、絶縁層66の厚さは薄い方がよく、少なくとも120μm以下であることが望ましい。
本実施の形態では、封止絶縁フィルム64として厚さ0.4mmの三井化学ファブロ株式会社製のEVAシートを用いている。すなわち、絶縁層66であるPET製の基材の厚さを50μmとした場合、上記接続部での引き出し線62,63とバックフィルム65との間の絶縁を確保できている(すなわち、厚さ400μmのEVAシートから、絶縁層50μm、取り出し線120μm、引き出し線160μmの合計330μmを引くと、上記接続部でのバックフィルム65と引き出し線62,63との間のEVA厚さとして70μmの厚さが確保できる)。
上記太陽電池モジュールの製造方法について、図1(a)から図1(b)に至る工程を詳述する。
まず、図1(a)に示すように、正側引き出し線62及び負側引き出し線63の片側を絶縁層66で被覆する。太陽電池モジュールのAg裏側導通層上に被覆した絶縁層66が下側になるよう正側引き出し線62及び負側引き出し線63を配置する。
次に、図4(b)(c)に示すように、引き出し線端部の通電部としての負側引き出し線63の接続リード部63bのみを曲げ起こし、当該曲げ起こしにより露出された絶縁層66の面上に負側取り出し線61を配置する。さらに、図4(d)に示すように曲げ起こした接続リード部63bを曲げ戻すとともに、接続リード部63bと負側取り出し線61とを例えばパルスヒートにより半田で電気的に接続する。なお図4では、負側引き出し線63端部のみ示したが、正側引き出し線62も同様に、正側引き出し線62の接続リード部62bを曲げ起こし、露出された絶縁層66の面上に正側取り出し線60を配置した後、接続リード部62bを曲げ戻して接続リード部62bと正側取り出し線60とを例えばパルスヒートにより半田で電気的に接続する。
同時に、P型電極端子部57に対して正側取り出し線60を、N型電極端子部58に対して負側取り出し線61を、半田又は導電性ペースト(Agペースト)などで電気的に接続する。この工程の後、太陽電池モジュールは図1(b)の状態となる。
このような製造方法を用いた場合、取り出し線60,61と引き出し線62,63との接続と、取り出し線60,61と電極端子部57,58との接続を同時に行うことができ、製造工程を削減することができる。
上記製造方法において、片側を絶縁層66で被覆した引き出し線62、63をそれぞれ取り出し線60、61に接続する工程が、引き出し線62、63をAg裏側導通層上に配置する工程より先になってもよい。
具体的には、まず図1(a)に示すように、正側引き出し線62及び負側引き出し線63の片側を絶縁層66で被覆する。
次に、図4(b)(c)に示すように、引き出し線端部の通電部としての負側引き出し線63の接続リード部63bのみを曲げ起こし、当該曲げ起こしにより露出された絶縁層66の面上に負側取り出し線61を配置する。さらに、図4(d)に示すように曲げ起こした接続リード部63bを曲げ戻すとともに、接続リード部63bと負側取り出し線61とを例えばパルスヒートにより半田で電気的に接続する。なお図4では、負側引き出し線63端部のみ示したが、正側引き出し線62も同様に、正側引き出し線62の接続リード部62bを曲げ起こし、露出された絶縁層66の面上に正側取り出し線60を配置した後、接続リード部62bを曲げ戻して接続リード部62bと正側取り出し線60とを例えばパルスヒートにより半田で電気的に接続する。これにより、片側が絶縁層66で被覆された正側引き出し線62(負側引き出し線63)と正側取り出し線60(負側取り出し線61)との組品が作成される。
当該組品をAg裏側導通層上に絶縁層66が下側になるよう配置し、P型電極端子部57に対して正側取り出し線60を、N型電極端子部58に対して負側取り出し線61を半田又は導電性ペースト(Agペースト)などで電気的に接続する。この工程の後、太陽電池モジュールは図1(b)の状態となる。
なお、上記いずれの実施の形態においても、太陽電池ストリング56の電極配置構造はあくまで一例であり、このような配置構造に限定されるものではない。例えば、正側引き出し線62及び負側引き出し線63の配置位置は、太陽電池ストリング56の中央部ではなく、一方の端部側に寄っていてもよく、また、中央部まで引き出す必要もない。すなわち、正側取り出し線60及び負側取り出し線61の近傍から各出力リード部62a,63aが上方に突出するように配置されていてもよい。
51 透光性絶縁基板
55 太陽電池セル
56 太陽電池ストリング(薄膜太陽電池ストリング)
57 P型電極端子部
58 N型電極端子部
60 正側取り出し線(正極集電部)
61 負側取り出し線(負極集電部)
62 正側引き出し線(正極リード線)
63 負側引き出し線(負極リード線)
62a,63a 出力リード部
62b,63b 接続リード部
64 封止絶縁フィルム
65 バックフィルム
64a,65a 開口部
66 絶縁層

Claims (4)

  1. 太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールにおいて、
    前記引き出し線は前記裏側導通層に臨む面が絶縁層で被覆され、
    前記取り出し線と引き出し線とを接続する部分と前記裏側導通層との間に前記絶縁層が隔離部材として配置された状態で前記取り出し線と引き出し線とが接続されていること
    を特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記取り出し線は前記絶縁層に臨む面とは反対側の面で引き出し線に半田付けされる
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    太陽電池モジュールの前記裏側導通層上に片側を絶縁層で被覆した前記引き出し線を前記絶縁層が下側になるよう配置した後、
    当該引き出し線端部の通電部のみを曲げ起こし、前記絶縁層の当該曲げ起こしにより露出された面上に前記取り出し線を配置し、
    前記通電部を前記取り出し線の上に曲げ戻すとともに当該取り出し線と電気的に接続する、
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 太陽電池セルが表面基板、受光側導通層、半導体層、及び裏側導通層で構成され、電流を取り出す取り出し線が前記裏側導通層に接続され、その取り出し線に外部へ電流を出力する引き出し線がそれぞれ接続された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    片側を絶縁層で被覆された前記引き出し線端部の通電部のみを曲げ起こし、前記絶縁層の当該曲げ起こしにより露出された面上に前記取り出し線を配置し、
    前記通電部を前記取り出し線の上に曲げ戻すとともに当該取り出し線と電気的に接続した後、
    前記引き出し線を太陽電池モジュールの前記裏側導通層上に前記絶縁層が下側になるよう配置する、
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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