JP2013030512A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールの出力端子部の折り曲げ部の押し潰しを防止することにより、出力端子部の折り曲げ部分での折れや破損を防止する。
【解決手段】隣接する太陽電池素子20の出力端子部17a,17b同士を接続した素子実装基板32と、素子実装基板32の表面側に積層配置された充填部材41及び表面部材51と、素子実装基板32の裏面側に積層配置された充填部材41及び裏面部材61とを備えた太陽電池モジュール1Aであって、出力端子部17a,17b同士を接続した接続端子部17abは、素子実装基板32の裏面側に全体が折り曲げられており、折り曲げられた接続端子部17abと素子実装基板32の裏面との間に小片部材18が配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、隣接する太陽電池素子の出力端子部同士を接続した素子実装基板と、素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池モジュールに関する。
近年、シリコン基板等の半導体基板の裏面にp型用電極とn型用電極の双方を形成したいわゆる裏面電極型太陽電池(バックコンタクト型太陽電池)の開発が進んでいる。
バックコンタクト型太陽電池に関しては、多数の太陽電池素子を1枚の配線シート上に実装してモジュール化する方法が一般に採用されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
しかし、1枚の配線シートに多数の太陽電池素子を実装すると、実装した太陽電池素子の中に1枚でも不良が発生した場合、そのシート全体が不良となってしまうといった問題がある。
そこで、小サイズの配線シートに少数の太陽電池素子を実装して素子実装基板小片を作製し、この素子実装基板小片を複数配置・接続して最終形態の素子実装基板(実装シート)を作製した後、この素子実装基板(実装シート)の全体をラミネート処理することで、所望の太陽電池モジュールを作製することが考えられる。
図11及び図12(a)〜(e)は、小サイズの配線シートを用いた太陽電池モジュールの作製手順を示しており、図11は平面図、図12(a)〜(e)は断面図である。ここでは、説明を簡単なものとするために、1枚の配線シートに1個の太陽電池素子を実装して素子実装基板小片を作製する場合について説明する。
まず、図11に示すように、プラス及びマイナスの各出力端子部102を配線シート101の周辺部(図11では、対角方向の角部4箇所)に配置し、配線シート101の中央部に太陽電池素子103を実装した素子実装基板小片110を作製する。
次に、図12(a)に示すように、隣接する各出力端子部102を配線シート101の裏面側に直角に折り曲げる。
次に、図12(b)に示すように、各出力端子部102を折り曲げた状態の素子実装基板小片110を隣接配置し、この配置状態で対向する出力端子部102同士を半田等によって接続して、素子実装基板120を作製する。
次に、図12(c)に示すように、接続後の出力端子部102をその根元付近から一方の素子実装基板小片110(図12(c)では左側の素子実装基板小片)の裏側にさらに直角に折り曲げる。
次に、この折り曲げ状態で、図12(d)に示すように、素子実装基板120の表面側に充填部材130及び表面部材140を積層配置し、素子実装基板120の裏面側に充填部材130及び裏面部材150を積層配置し、この状態で表面部材140と裏面部材150の両側から加圧及び加熱してラミネート処理することで、図12(d)に示す構成の太陽電池モジュール200を作製する。
特開2011−114205号公報 特開2011−091327号公報
この場合、出力端子部102は、ラミネート処理時の加圧力により、折り曲げ部102aが押し潰されて、きついRで折り曲げられた状態となってしまう。そして、このように出力端子部102がきついRで折り曲げられた状態の太陽電池モジュール200が温度サイクル環境下に置かれた場合、配線シート110の図示しない配線パターンも温度による伸縮を繰り返すが、この配線パターンに接続されている出力端子部102のきついRで折り曲げられた折り曲げ部は、銅箔層にクラックが入り易くなり、最悪の場合には断線して導通できなくなるといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、出力端子部の折り曲げ部の押し潰しを防止することにより、出力端子部の折り曲げ部での折れや破損を防止した太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、隣接配置された前記素子実装基板の対向する前記出力端子部同士を接続した素子実装基板ユニットの表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池モジュールであって、接続された前記出力端子部は、前記素子実装基板の裏面側に全体が折り曲げられており、折り曲げられた前記出力端子部と前記素子実装基板の裏面との間に小片部材が配置されていることを特徴としている。
本発明の太陽電池モジュールによれば、折り曲げられた出力端子部と素子実装基板の裏面との間に小片部材を配置することにより、充填部材を介して表面部材と裏面部材とを接着固定する際、出力端子部が素子実装基板の裏面に直接接触しない。また、小片部材がクッションの役目を果たすので、接着固定時に出力端子部に応力が集中しても、小片部材により応力が分散され、かつ、出力端子部の折り曲げ部の押し潰しも防止されるので、出力端子部の折り曲げ部での折れや破損、及び、出力端子部周辺での太陽電池素子の破損等を防止することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記小片部材は、前記充填部材と同じ部材で構成されている。小片部材を充填部材と同じ材料で構成することで、充填部材を介して表面部材と裏面部材とを接着固定する際、小片部材も充填部材と一体となって接着固定することから、出力端子部をより強固に接着固定することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記太陽電池素子は、方形状に形成されたコーナー部がテーパ状に切り欠かれており、前記出力端子部は、方形状に形成された前記素子実装基板の前記太陽電池素子がテーパ状に切り欠かれた切欠き部に設けられ、かつ、折り曲げられた前記出力端子部は、前記素子実装基板の前記切欠き部に位置する構成としている。
このような構成によれば、折り曲げられた出力端子部は、素子実装基板の裏面側において、太陽電池素子の切欠き部に位置していることから、充填部材を介した表面部材と裏面部材との接着固定の際、出力端子部が太陽電池素子に押し付けられることがないので、太陽電池素子に出力端子部からの負荷がかかることはない。これにより、太陽電池素子及び出力端子部の双方において破損や割れ等の発生を防止することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記各太陽電池素子の周囲の領域が非透明部材によって被覆された構成としてもよい。
このように、各太陽電池素子の周囲の領域に非透明部材を設けることで、太陽電池モジュールを表面側から見たとき、出力端子部が表面側から視認しにくくなり、品位が向上する。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記非透明部材は、前記各太陽電池素子の周囲の領域が非透明インクによって印刷されたフィルムによって形成され、前記フィルムを前記表面部材に張り付けることで前記各太陽電池素子の周囲の領域が前記非透明インクで被覆された構成としてもよい。
このような構成とすれば、非透明インクが印刷されたフィルムを表面部材に貼り合わせるだけで、表面部材側において、各太陽電池素子の周囲の領域を透過する光を遮断することができ、出力端子部を表面側から視認しにくくすることができる。
また、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、隣接配置された前記素子実装基板の対向する前記出力端子部同士を接続した素子実装基板ユニットと、前記素子実装基板ユニットの表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、出力端子部を太陽電池素子の裏面方向に垂直に折り曲げる工程と、隣接配置した太陽電池素子の対向する出力端子部同士を接続して素子実装基板ユニットを作製する工程と、接続された出力端子部を素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、折り曲げられた出力端子部と素子実装基板の裏面との間に小片部材を配置する工程と、前記素子実装基板ユニットの表面側に充填部材と表面部材とを配置し、前記素子実装基板ユニットの裏面側に充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、を含むことを特徴としている。
本発明の製造方法によれば、折り曲げられた出力端子部と素子実装基板の裏面との間に小片部材を配置することにより、充填部材を介して表面部材と裏面部材とを接着固定する際、出力端子部が素子実装基板の裏面に直接接触しない。また、小片部材がクッションの役目を果たすので、接着固定時に出力端子部に応力が集中しても、小片部材により応力が分散され、かつ、出力端子部の折り曲げ部の押し潰しも防止されるので、出力端子部の折り曲げ部での折れや破損、及び、出力端子部周辺での太陽電池素子の破損等を防止することができる。
本発明によれば、折り曲げられた出力端子部と素子実装基板の裏面との間に小片部材を配置することにより、充填部材を介して表面部材と裏面部材とを接着固定する際、出力端子部が素子実装基板の裏面に直接接触することがない。また、小片部材がクッションの役目を果たすので、接着固定時に出力端子部に応力が集中しても、小片部材により応力が分散され、かつ、出力端子部の折り曲げ部の押し潰しも防止されるので、出力端子部の折り曲げ部での折れや破損、及び、出力端子部周辺での太陽電池素子の破損等を防止することができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図であり、太陽電池ブロック同士を接続する前の状態を示している。 実施形態1に係る配線シートの模式的な平面図である。 (a)は、太陽電池素子の一例を模式的に示す断面図、(b)は、(a)に示される太陽電池素子の半導体基板の裏面の一例を模式的に示す平面図である。 太陽電池素子を配線シートに取り付ける様子を示す平面図である。 (a)〜(d)は、実施形態1に係る太陽電池モジュールの製造方法の各工程を示す断面図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図であり、太陽電池ブロック同士を接続する前の状態を示している。 実施形態2に係る配線シートの模式的な平面図である。 本発明の太陽電池モジュールの応用例を示す平面図である。 小サイズの配線シートを用いた太陽電池モジュールの作製手順を示す平面図である。 (a)〜(d)は、小サイズの配線シートを用いた太陽電池モジュールの作製手順を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1(a),(b)は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図及び断面図であり、図2は、接続する前の各太陽電池ブロックの状態を示す平面図である。
本実施形態1の太陽電池モジュール1Aは、出力端子部の形成位置の違いによって2種類の配線シート10a,10bを使用している。すなわち、縦長に形成された2種類の配線シート10a,10b上にそれぞれ5個の裏面電極型太陽電池素子(以下、単に太陽電池素子という。)20が縦一列に実装されて電気的に接続された2種類の太陽電池ブロック(請求項に記載の素子実装基板)31a,31bを、横に3個組み合わせて構成されている。この例では、太陽電池ブロック31bの左右両側に太陽電池ブロック31aを配置した構成としているが、太陽電池ブロック31aの左右両側に太陽電池ブロック31bを配置した構成としてもよい。また、ここで示した配線シート10a,10b上に実装する太陽電池素子20の個数、及び横に組み合わせる太陽電池ブロック31a,31bの個数は単なる一例であり、これらの個数に限定されるものではない。
そして、このように組み合わせた太陽電池ブロック31a,31b(請求項に記載の素子実装基板ユニット)の受光面側(表面側)に充填シート(充填部材)41と表面シート(表面部材)51とが積層配置され、裏面側に充填シート(充填部材)41と裏面シート(裏面部材)61とが積層配置されて太陽電池モジュール1Aが構成されている(主に図1(b)参照)。
図3は、2種類の配線シート10a,10bの模式的な平面図である。
配線シート10a,10bは、絶縁性の配線基材11と、配線基材11の表面上に形成された配線材(配線パターン)12とを備えている。
配線材(配線パターン)12は、櫛形状のn型用配線13と櫛形状のp型用配線14とから構成されており、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにして、n型用配線13とp型用配線14とが対向配置されている。すなわち、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とは、それぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて、すなわち絶縁状態で配置されている。
そして、配線基材11の表面上において、1つの櫛形状のn型用配線13と1つの櫛形状のp型用配線14との組み合わせである配線体15が配線基材11の表面の縦方向に5つ並べられて配線体列16が形成されている。ここで、配線体列16を構成する各配線体15は、配線基材11の表面の縦方向に隣接して配置されている他の配線体15と電気的に接続されている。
ここで、本実施形態1では、図3に示すように、配線シート10a,10bは、配線体列16に接続されるプラス及びマイナスの出力端子部17a,17bの接続位置によって2種類用意されている。すなわち、一つの配線シート10aは、配線体列16の左下隅部に横方向に突出させてプラス側の出力端子部17aが接続され、配線体列16の右上隅部に横方向に突出させてマイナス側の出力端子部17bが接続されている。また、もう一つの配線シート10bは、配線体列16の右下隅部に横方向に突出させてプラス側の出力端子部17aが接続され、配線体列16の左上隅部に横方向に突出させてマイナス側の出力端子部17bが接続されている。
そして、本実施形態1では、図1及び図2に示すように、配線シート10b上に5個の太陽電池素子20が実装された1つの太陽電池ブロック31bを挟んで左右両側に、配線シート10a上に5個の太陽電池素子20が実装された2つの太陽電池ブロック31a,31aが配置されており、左側の太陽電池ブロック31aの配線シート10aの右上隅部のマイナス側の出力端子部(以下、マイナス端子部ともいう。)17bと中央部の太陽電池ブロック31bの配線シート10bの左上隅部のプラス側の出力端子部(以下、プラス端子部ともいう。)17aとが電気的に接続され、中央部の太陽電池ブロック31bの配線シート10bの右下隅部のマイナス端子部17bと右側の太陽電池ブロック31aの配線シート10aの左下隅部のプラス端子部17aとが電気的に接続されている。すなわち、太陽電池モジュール1A全体としては、左側の太陽電池ブロック31aの左下隅部に外部接続用のプラス出力端子17aが配置され、右側の太陽電池ブロック31aの右上隅部に外部接続用のマイナス端子部17bが配置された構成となっている。
ここで、配線基材11の材質としては、電気絶縁性の材質であれば特に限定なく用いることができ、例えばポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)、ポリフェニレンサルファイド(PPS:Polyphenylene sulfide)、ポリビニルフルオライド(PVF:Polyvinyl fluoride)及びポリイミド(Polyimide)から選択された少なくとも1種の樹脂を含む材質を用いることができる。
また、配線基材11の厚みは特に限定されるものではなく、例えば25μm以上200μm以下とすることができる。
なお、配線基材11は、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
また、n型用配線13及びp型用配線14の材質としては、電気導電性の材質のものであれば特に限定なく用いることができ、例えば銅、アルミニウム及び銀から選択された少なくとも1種を含む金属などを用いることができる。また、プラス端子部17a及びマイナス端子部17bの材質としては、電気導電性の材質のものであれば特に限定なく用いることができ、例えば銅、アルミニウム及び銀から選択された少なくとも1種を含む金属などを用いることができるが、本実施形態1では、銅箔を用いている。プラス端子部17a及びマイナス端子部17bの厚みは特に限定されるものではいが、例えば80μmとすることができる。
また、n型用配線13及びp型用配線14の厚みは特に限定されるものではなく、例えば10μm以上35μm以下とすることができる。
また、n型用配線13及びp型用配線14の形状もそれぞれ上述した形状に限定されず、適宜設定することができる。
また、n型用配線13の少なくとも一部の表面及び/またはp型用配線14の少なくとも一部の表面には、例えばニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、錫(Sn)、SnPbはんだ、及びITO(Indium Tin Oxide)から選択された少なくとも1種を含む電気導電性物質を設置してもよい。この場合には、n型用配線13及びp型用配線14と後述する太陽電池素子20の電極との電気的接続を良好なものとし、n型用配線13及び/またはp型用配線14の耐候性を向上させることができる。
また、n型用配線13の少なくとも一部の表面及び/またはp型用配線14の少なくとも一部の表面には、例えば黒化処理などの表面処理を施してもよい。
なお、n型用配線13及びp型用配線14もそれぞれ、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
図4(a)は、太陽電池素子20の一例を模式的に示す断面図である。
この太陽電池素子20は、例えばn型またはp型の導電型を有するシリコン基板などの半導体基板21と、太陽電池素子20の受光面となる半導体基板21の凹凸表面上に形成された反射防止膜27と、太陽電池素子20の裏面となる半導体基板21の裏面に形成されたパッシベーション膜26とを備えている。また、その平面形状は、図1及び図2に示すように、方形状に形成された半導体基板の各コーナー部がテーパ状に切り欠かれた八角形状となっている。
また、半導体基板21の裏面には、例えばリンなどのn型不純物が拡散して形成されたn型不純物拡散領域22と、例えばボロンなどのp型不純物が拡散して形成されたp型不純物拡散領域23とが、所定の間隔をあけて交互に形成されているとともに、半導体基板21の裏面のパッシベーション膜26に設けられたコンタクトホールを通して、n型不純物拡散領域22に接するn型用電極24、及びp型不純物拡散領域23に接するp型用電極25がそれぞれ設けられている。
ここで、n型またはp型の導電型を有する半導体基板21の裏面には、n型不純物拡散領域22またはp型不純物拡散領域23と半導体基板21内部との界面において複数のpn接合が形成されることになる。半導体基板21がn型またはp型のいずれの導電型を有していても、n型不純物拡散領域22及びp型不純物拡散領域23はそれぞれ半導体基板21内部と接合していることから、n型用電極24及びp型用電極25はそれぞれ半導体基板21の裏面に形成された複数のpn接合にそれぞれ対応する電極となる。なお、半導体基板21の導電型を問わず、近接するn型不純物拡散領域22とp型不純物拡散領域23との接触によりpn接合が形成されてもよい。
図4(b)は、図4(a)に示される太陽電池素子20の半導体基板21の裏面の一例を模式的に示す平面図である。
図4(b)に示すように、n型用電極24及びp型用電極25はそれぞれ櫛形状に形成されており、櫛形状のn型用電極24の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用電極25の櫛歯に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにして、n型用電極24とp型用電極25とが配置されている。すなわち、櫛形状のn型用電極24の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用電極25の櫛歯に相当する部分とは、それぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて、すなわち絶縁状態で配置されている。
なお、太陽電池素子20の裏面のn型用電極24及びp型用電極25のそれぞれの形状及び配置は、図4(b)に示す構成に限定されるものではなく、配線シート10a,10bのn型用配線13及びp型用配線14にそれぞれ電気的に接続可能な形状及び配置であればよい。
このような配線シート10a,10b及び太陽電池素子20の構成において、例えば図5に示すように、配線シート10a表面上の各配線体15のn型用配線13及びp型用配線14に、太陽電池素子20裏面のn型用電極24及びp型用電極25の位置を合わせるようにして、配線体15上に太陽電池素子20をそれぞれ設置することによって、図2に示す各太陽電池ブロック31aを作製することができる。なお、図示は省略しているが、配線シート10b表面上の各配線体15のn型用配線13及びp型用配線14に、太陽電池素子20裏面のn型用電極24及びp型用電極25の位置を合わせるようにして、配線体15上に太陽電池素子20をそれぞれ設置することによって、もう一つの太陽電池ブロック31bも作製されている。
次に、上記構成の太陽電池ブロック31a,31b(素子実装基板)を用いて図1に示す太陽電池モジュール1Aを製造する方法について、主に図2に示す分解図、及び図6(a)〜(d)に示す製造方法の各工程図を参照して説明する。ただし、図6(a)〜(d)は、左側の太陽電池ブロック31aと中央の太陽電池31bとの接続部分である図1のX−X線に沿った部分の断面図である。なお、中央の太陽電池31bと右側の太陽電池ブロック31aとの接続部分である図1のY部分についても、その断面構造は同じであるので、ここでは図1のX−X線断面図を用いて製造方法の説明を行うものとする。
まず、図2に示すように、太陽電池ブロック31bの左右両側に太陽電池ブロック31aをそれぞれ隣接配置する。
次に、図6(a)に示すように、隣接する太陽電池ブロック31a,31b間の対向するマイナス端子部17bとプラス端子部17aとをそれぞれ配線シート10a,10bの裏面側に直角に折り曲げた状態で、マイナス端子部17bとプラス端子部17aの対向面同士をはんだ等によって接続して一体化する。これにより、3つの太陽電池ブロック31a,31bが電気的に接続された素子実装基板32(図1参照)が作製される。ここで、一体に接続したマイナス端子部17bとプラス端子部17aとを総称して、以後、接続端子部17abという。
次に、図6(b)に示すように、接続端子部17abの根元付近から、該接続端子部17abを一方の太陽電池ブロック31aの配線シート10aの裏面側にさらに直角に折り曲げる。このとき、折り曲げられた接続端子部17abと配線シート10aの裏面との間に、小片部材である小片充填材18を配置する。
次に、図6(c)に示すように、素子実装基板32の表面側に充填シート41と表面シート51とを配置し、素子実装基板32の裏面側に充填シート41と裏面シート61とを配置して全体を加圧、及び加熱することにより、ラミネート処理を行う。
以上の工程により、図6(d)及び図1に示す本実施形態1の太陽電池モジュール1Aが作製される。
ここで、充填シート41としては、太陽光に対して透明な樹脂であれば特に限定されることなく用いることができるが、より好ましくは、エチレンビニルアセテート樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂及びゴム系樹脂の中から選択された少なくとも1種の透明樹脂を用いることが好ましい。
また、表面シート51としては、太陽光に対して透明な基板であれば特に限定されることなく用いることができ、例えばガラス基板などを用いることができる。
また、裏面シート61としては、充填シート41の裏面を保護することができるものであればよく、例えば、従来から用いられているPETなどの耐候性フィルムを用いることができる。
本発明の製造方法によれば、折り曲げられた接続端子部17abと素子実装基板32の裏面(配線シート10a,10bの裏面)との間に小片充填材18を配置することにより、充填シート41を介して表面シート51と裏面シート61とを接着固定する際、接続端子部17abが素子実装基板32の裏面(配線シート10a,10bの裏面)に直接接触することがない。また、小片充填材18がクッションの役目を果たすので、接着固定時に接続端子部17abに応力が集中しても、小片充填材18により応力が分散され、かつ、接続端子部17abの折り曲げ部の押し潰しも防止されるので、接続端子部17abの折り曲げ部での折れや破損、及び、接続端子部17ab辺での太陽電池素子20の破損等を防止することができる。
本実施形態1では、小片充填材18を、充填シート41と同じ部材で構成している。小片充填材18を充填シート41と同じ部材で構成することで、充填シート41を介して表面シート51と裏面シート61とを接着固定する際、小片充填材18も充填シート41と一体となって接着固定することから、接続端子部17abをより強固に接着固定することができる。
ここで、小片充填材18の大きさ(縦横サイズ)は、接続端子部17abの折り返し部のサイズを十分にカバーできるものであればよく、また小片充填材18を配置したときに位置ずれがあっても、その位置ずれを十分にカバーできるものであればよい。具体的には、接続端子部17abの折り返し部の縦横サイズに対して、プラス数mm程度大きければよい。例えば、接続端子部17abの折り返し部の寸法が、縦5mm、横10mmであったとすると、小片充填材18は、縦7mm、横12mm程度でよい。
また、小片充填材18の厚みは、充填シート41と同じ厚みでよい。これにより、充填シート41をそのまま小片充填材18として用いることができる。
ここで、小片充填材18の厚みを0.4mmとし、プラス端子部17a及びマイナス端子部17bの銅箔の厚みを0.08mmとすると、小片充填材18が無かった場合のプラス端子部17a及びマイナス端子部17bの折り曲げ部の半径rは、折り曲げのきつい側の端子(図6(d)ではマイナス端子部17b)について見ると、厚みの0.08mmとなる。一方、厚み0.4mmの小片充填材18を介在させた場合には、ラミネート処理によって小片充填材18の厚みは薄くなるが、概ね8割程度(0.32mm)になると思われる。従って、折り曲げのきつい側の端子(図6(d)ではマイナス端子部17b)の折り曲げ部の半径rは、0.24(=0.16+0.08)となり、小片充填材18を介在させなかった場合の約3倍の半径となる。これにより、上記したように、接続端子部17ab(特に、マイナス端子部17b)の折り曲げ部の押し潰しが防止されるので、接続端子部17abの折り曲げ部での折れや破損、及び、接続端子部17ab周辺での太陽電池素子20の破損等を防止することができる。
また、本実施形態1では、図1に示すように、太陽電池素子20は、コーナー部がテーパ状に切り欠かれている。そして、接続端子部17abは、素子実装基板32の太陽電池素子20がテーパ状に切り欠かれた切欠き部32aに設けられ、かつ、折り曲げられた接続端子部17abの折り返し部は、素子実装基板32の切欠き部32aに位置するように構成している。
このように構成することで、折り曲げられた接続端子部17abは、素子実装基板32の裏面側において、太陽電池素子20の切欠き部32aに位置していることから、充填シート41を介した表面シート51と裏面シート61との接着固定の際、接続端子部17abが太陽電池素子20に押し付けられることがないので、太陽電池素子20に接続端子部17abからの負荷がかかることはない。これにより、太陽電池素子20及び接続端子部17abの双方において破損や割れ等の発生を防止することができる。
<実施形態2>
図7(a),(b)は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図及び断面図であり、図8は、接続する前の各太陽電池ブロックの状態を示す平面図である。
本実施形態2の太陽電池モジュール1Bは、1種類の配線シート10cを使用している。すなわち、縦長に形成された配線シート10c上に5個の裏面電極型太陽電池素子(以下、単に太陽電池素子という。)20が縦一列に実装されて電気的に接続された1種類の太陽電池ブロック(請求項に記載の素子実装基板)31cを、横に3個組み合わせて構成されている。なお、ここで示した配線シート10c上に実装する太陽電池素子20の個数、及び横に組み合わせる太陽電池ブロック31cの個数は単なる一例であり、これらの個数に限定されるものではない。
そして、このように組み合わせた太陽電池ブロック31c(請求項に記載の素子実装基板ユニット)の受光面側(表面側)に充填シート(充填部材)41と表面シート(表面部材)51とが積層配置され、裏面側に充填シート(充填部材)41と裏面シート(裏面部材)61とが積層配置されて太陽電池モジュール1Bが構成されている(主に図7(b)参照)。
図9は、配線シート10cの模式的な平面図である。
配線シート10cは、絶縁性の配線基材11と、配線基材11の表面上に形成された配線材(配線パターン)12とを備えている。
配線材(配線パターン)12は、櫛形状のn型用配線13と櫛形状のp型用配線14とから構成されており、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにして、n型用配線13とp型用配線14とが対向配置されている。すなわち、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とは、それぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて、すなわち絶縁状態で配置されている。
そして、配線基材11の表面上において、1つの櫛形状のn型用配線13と1つの櫛形状のp型用配線14との組み合わせである配線体15が配線基材11の表面の縦方向に5つ並べられて配線体列16が形成されている。ここで、配線体列16を構成する各配線体15は、配線基材11の表面の縦方向に隣接して配置されている他の配線体15と電気的に接続されている。
この配線シート10cには、配線体列16の下隅部の左右両側に横方向に突出させてプラス側の出力端子部17aが接続され、配線体列16の上隅部の左右両側に横方向に突出させてマイナス側の出力端子部17bが接続されている。
そして、本実施形態2では、図7及び図8に示すように、この太陽電池ブロック31cを、水平方向に(すなわち、紙面に沿って)180度回転させながら横方向に3つ配置している。すなわち、図8に示すように、隣接する太陽電池ブロック31cのプラス側の出力端子部17aとマイナス側の出力端子部17bとが上下反対の位置となるように180度回転させている。そして、この状態において、左側の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの右上隅部のマイナス側の出力端子部(マイナス端子部)17bと中央部の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの左上隅部のプラス側の出力端子部(プラス端子部)17aとが電気的に接続され、中央部の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの右下隅部のマイナス端子部17bと右側の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの左下隅部のプラス端子部17aとが電気的に接続されている。
この場合、左側の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの左上隅部のマイナス端子部17b、及び、右下隅部のプラス端子部17aは不要であるため、切断するか、または配線シート10cの裏面側に全体を折り曲げておく。
同様に、中央の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの右上隅部のプラス端子部17a、及び、左下隅部のマイナス端子部17bは不要であるため、切断するか、または配線シート10cの裏面側に全体を折り曲げておく。
同様に、右側の太陽電池ブロック31cの配線シート10cの左上隅部のマイナス端子部17b、及び、右下隅部のプラス端子部17aは不要であるため、切断するか、または配線シート10cの裏面側に全体を折り曲げておく。
すなわち、太陽電池モジュール1B全体としては、図7に示すように、左側の太陽電池ブロック31cの左下隅部に外部接続用のプラス出力端子17aが配置され、右側の太陽電池ブロック31cの右上隅部に外部接続用のマイナス端子部17bが配置された構成となっている。
ここで、配線基材11の材質や厚み等は上記実施形態1と同じである。また、n型用配線13及びp型用配線14の材質や厚み等も上記実施形態1と同じである。
また、太陽電池素子20の構成も、図4(a),(b)に示した実施形態1のものと同じである。
また、上記構成の太陽電池ブロック31c(素子実装基板)を用いて図7に示す太陽電池モジュール1Bを製造する方法については、不要なプラス端子部17a及びマイナス端子部17bを事前に切断し、または配線シート10cの裏面側に折り曲げておくことを除けば、図6(a)〜(d)に示す上記実施形態1の製造方法と同じであるので、ここでは製造方法の説明を省略する。
本実施形態2に係る太陽電池モジュール1Bによれば、配線シート10cが1種類のみでよく、従って太陽電池ブロック31cも1種類のみでよいため、太陽電池モジュール1Bの部品点数、及び製造コストを削減することができる。
<太陽電池モジュールの応用例>
図10は、本発明の太陽電池モジュールの応用例を示す平面図である。ただし、ここでは上記実施形態1の太陽電池モジュール1Aを用いて応用例の説明を行うが、上記実施形態2の太陽電池モジュール1Bについても同様である。
この応用例では、各太陽電池素子20の周囲の領域を非透明部材71によって被覆(被覆箇所に斜線を付している。)した構成としている。このように、各太陽電池素子20の周囲の領域に非透明部材71を設けることで、太陽電池モジュールを表面側から見たとき、接続端子部17abが表面側から視認しにくくなり、品位が向上する。
非透明部材71として、暗色系(例えば黒色等)の材料を用いた場合には、太陽電池モジュール1Aを表面シート51側から見たとき、太陽電池素子20を除く全面を、一つの色(例えば、暗色系の黒色等)に統一することができる。なお、非透明部材71を設ける面は、表面シート51の表面側または裏面側のどちらでもよい。
非透明部材71の材質としては、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系や、アクリル樹脂・メラミン樹脂系などの樹脂材料(塗料)を使用することができるが、これらの樹脂材料に特に限定されるものではない。
非透明部材71として上記のような樹脂材料(塗料)を用いる場合には、太陽電池モジュール1Aの表面シート51の太陽電池素子20の領域を除く全面に、非透明部材71を均一に塗布すればよい。これにより、太陽電池素子20の領域を除く表面シート51の全面に非透明部材71が膜状に塗布される。
非透明部材71を塗布する方法としては、例えば、ロールに一定量の塗料(非透明部材71)を常時付着させた状態を維持しつつ、太陽電池素子20の領域をマスクした状態で、ローラを表面シート51上に一方向から一定速度で転写していく、いわゆるロール塗装によって実施することができる。ロール塗装の場合、塗料の塗布厚みは、一般的に数十μm程度の精度であるが、塗布厚みについては特に制限されるものではない。また、非透明部材71を塗布する方法は、このようなロール塗装に限定されるものではなく、その他の従来周知の方法を採用することが可能である。
一方、非透明部材71は、各太陽電池素子20の周囲の領域が非透明インクによって印刷された透明な絶縁性フィルムによって形成され、この絶縁性フィルムを表面シート51に張り付けることで各太陽電池素子20の周囲の領域を非透明インクで被覆する構成としてもよい。このような構成とすれば、非透明インクが印刷された絶縁性フィルムを表面シートに貼り合わせるだけで、表面シート側において、各太陽電池素子の周囲の領域を透過する光を遮断することができ、出力端子部を表面側から視認しにくくすることができる。
非透明部材71及び絶縁性フィルムの材質としては、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系や、アクリル樹脂・メラミン樹脂系などの樹脂材料を使用することができるが、これらの樹脂材料に特に限定されるものではない。
なお、本発明における裏面電極型太陽電池素子の概念には、上述した半導体基板21の一方の表面側(裏面側)のみにn型用電極24及びp型用電極25の双方が形成された構成のものだけでなく、MWT(Metal Wrap Through)素子(半導体基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池素子)などのいわゆるバックコンタクト型太陽電池素子(太陽電池素子の受光面側と反対側の裏面側から電流を取り出す構造の太陽電池素子)のすべてが含まれる。
また、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1A,1B 太陽電池モジュール
10a,10b,10c 配線シート
11 配線基材
12 配線材(配線パターン)
13 n型用配線
14 p型用配線
15 配線体
16 配線体列
17a,17b 出力端子部(プラス端子部,マイナス端子部)
17ab 接続端子部
20 太陽電池素子(裏面電極型太陽電池素子)
21 半導体基板
22 n型不純物拡散領域
23 p型不純物拡散領域
24 n型用電極
25 p型用電極
26 パッシベーション膜
27 反射防止膜
31a,31b,31c 太陽電池ブロック(素子実装基板)
32 素子実装基板
41 充填シート(充填部材)
51 表面シート(表面部材)
61 裏面シート(裏面部材)
71 非透明部材

Claims (6)

  1. 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、隣接配置された前記素子実装基板の対向する前記出力端子部同士を接続した素子実装基板ユニットの表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池モジュールであって、
    接続された前記出力端子部は、前記素子実装基板の裏面側に全体が折り曲げられており、折り曲げられた前記出力端子部と前記素子実装基板の裏面との間に小片部材が配置されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記小片部材は、前記充填部材と同じ材料であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池素子は、方形状に形成されたコーナー部がテーパ状に切り欠かれており、前記出力端子部は、方形状に形成された前記素子実装基板の前記太陽電池素子がテーパ状に切り欠かれた切欠き部に設けられ、かつ、折り曲げられた前記出力端子部は、前記素子実装基板の前記切欠き部に位置していることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記各太陽電池素子の周囲の領域が非透明部材によって被覆されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項4に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記非透明部材は、前記各太陽電池素子の周囲の領域が非透明インクによって印刷されたフィルムによって形成され、前記フィルムを前記表面部材に張り付けることで前記各太陽電池素子の周囲の領域が前記非透明インクで被覆されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、隣接配置された前記素子実装基板の対向する前記出力端子部同士を接続した素子実装基板ユニットと、前記素子実装基板ユニットの表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、
    出力端子部を太陽電池素子の裏面方向に垂直に折り曲げる工程と、
    隣接配置した太陽電池素子の対向する出力端子部同士を接続して素子実装基板ユニットを作製する工程と、
    接続された出力端子部を素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、
    折り曲げられた出力端子部と素子実装基板の裏面との間に小片部材を配置する工程と、
    前記素子実装基板ユニットの表面側に充填部材と表面部材とを配置し、前記素子実装基板ユニットの裏面側に充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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