JP2013030329A - 高電圧ケーブルのインターロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高電圧ケーブル側検知器(30)には高電圧ケーブル(9A)に固定するための締結部(31)と連結部(32)とを設け、高電圧ケーブル(9A)の端子(23A)付近の所定位置にシールドコネクタ(21A)を設け、高電圧ケーブル(9A)の端子(23A)とシールドコネクタ(21A)との間に位置する高電圧ケーブル(9A)周囲には締結部(31)を固定して設け、高電圧ケーブル側検知器(30)では連結部(32)を締結部(31)から所定長さ(L)に制限して延出させて設けている。
【選択図】図1
Description
この高電圧ユニットは、インバータ、充電器、DC/DCコンバータ等からなり、高電圧安全の観点から、一般ユーザーが活電部に容易に触れることができないように、蓋の開閉やコネクタの抜き挿しに連動する高電圧遮断用回路を備えている。
特許文献2に係る高圧コネクタ及び連動ループコネクタアッセンブリは、第1及び第2の高圧コネクタハウジングが互いに完全には係合していない場合に、当接肩部を互いに当接して係合することを阻止し、第1及び第2の高圧コネクタハウジングが互い適切に係合するときは、可撓タブを高圧コネクタの一方にずらして、第1及び第2の連動ループ(HVIL)コネクタを十分に係合できるようにするものである。
特許文献3に係るレバー嵌合式コネクタは、結合レバーにスライド結合されたスライダーに、結合レバーのロック時に信号回路を閉じるとともに、結合レバーの非ロック時には、信号回路を開くインターロック用端子を内蔵したものである。
特許文献4に係る電気接続用コネクタは、第1インターロック用コネクタを備える第1コネクタ、及び第2インターロック用コネクタを備える第2のコネクタを設け、また、この第2のコネクタが嵌合検知部とロッドとを有し、さらに、第2インターロック用コネクタにはコの字部を形成し、ロッドには嵌合検知部の下側部を接続して設けたものである。
一方で、レイアウトを優先させると、コネクタの新規開発が必要であるため、コストアップになってしまうという不都合があった。
図1において、1は電気自動車等の電動車両に搭載される車両制御システムである。
この車両制御システム1は、電動車両を駆動するためのモータ2と、このモータ2に接続する第1の高電圧ユニット3と、この第1の高電圧ユニット3に接続する高電圧バッテリ4と、第1の高電圧ユニット3に接続する第2の高電圧ユニット5と、第1の高電圧ユニット3及び第2の高電圧ユニット5に接続する車両コントローラ6と、この車両コントローラ6に接続する低電圧バッテリ7とを備える。
モータ2と第1の高電圧ユニット3とは、三相の高電圧ケーブルとしてのU相高電圧ケーブル8A・V相高電圧ケーブル8B・W相高電圧ケーブル8Cによって接続している。
第1の高電圧ユニット3と高電圧バッテリ4とは、第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bによって接続している。
第1の高電圧ユニット3と第2の高電圧ユニット5とは、第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bの途中に結合した第1ユニット側高電圧ケーブル10A・第2ユニット側高電圧ケーブル10Bによって接続している。
第1の高電圧ユニット3と車両コントローラ6とは、第1制御ケーブル11によって接続している。第2の高電圧ユニット5と車両コントローラ6とは、第2制御ケーブル12によって接続している。第2の高電圧ユニット5と高電圧バッテリ4とは、第3制御ケーブル13によって接続している。車両コントローラ6と低電圧バッテリ7とは、第4制御ケーブル14によって接続している。
第1制御ケーブル11〜第4制御ケーブル14は、低電圧回路16を構成する。
ここで、第1の高電圧ユニット3・第2の高電圧ユニット5は、インバータ、充電器、DC/DCコンバータ等の機器からなる。
第1の高電圧ユニット3は、第1高電圧遮断用回路17を備えている。
第2の高電圧ユニット5は、第2高電圧遮断用回路18を備えている。
このインターロック装置19は、第1の高電圧ユニット3に設けられた筺体(ジャンクションボックス)20を備える。
この筺体20には、シールドコネクタ(フランジ部)として、第1シールドコネクタ21A・第2シールドコネクタ21Bを介して、高電圧ケーブルとして、前記第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bが固定して設けられる。第1シールドコネクタ21A・第2シールドコネクタ21Bは、第1コネクタ締結用ボルト22A・第2コネクタ締結用ボルト22Bによって筺体20に固定されるものである。なお、上記のシールドコネクタは、高電圧ケーブルの1本用のコネクタに限らないものである。
また、図2、図3に示すように、第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aには、該第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aの電気的接続に連動してオン・オフ動作する高圧連動ループ(HVIL)としての第一の高圧連動ループ27が設けられている。この第一の高圧連動ループ27は、低電圧回路16に属するものである。
この筺体側検知器29と高電圧ケーブル側検知器30とは、互いに結合するとともに結合解除可能に構成されている。
筺体側検知器29は、筺体20の内部で設置される。
高電圧ケーブル側検知器30は、筺体20の第1嵌合孔24Aに挿通可能な大きさに形成されている。
第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aの第1丸端子23A付近の所定位置には、第1シールドコネクタ21Aが設けられる。
また、図3に示すように、第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aの第1丸端子23Aと第1シールドコネクタ21Aとの間に位置する第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aの周囲には、高電圧ケーブル側検知器30の締結部31が固定して設けられる。
さらに、高電圧ケーブル側検知器30では、連結部32を締結部31から所定長さLに制限して延出させて設けている。
図1に示すように、第2の高電圧ユニット5には、第1の高電圧ユニット3の場合と同様に、高圧連動ループ(HVIL)33が設けられている。
また、連結部32は、その長さLが制限されているとはいえ、余裕代が確保されているので、結合作業が容易にでき、また、予め高電圧ケーブル側検知器30を、締結部31及び連結部32を介して第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aと一体にしているので、その組付作業性を良くできる。
更に、筺体側検知器29と高電圧ケーブル側検知器30との相互結合に際して、位置精度を高めなくても、嵌合させて機能を果たすことができる。
更にまた、専用設計のコネクタを使う必要がなく、構成を簡単にできる。
これにより、連結部32の長さLは、第1丸端子23A側の第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aの部分を筺体20の第1嵌合孔24Aから完全に引き抜けない程度の余裕代を有することになり、高電圧ケーブル側検知器30の結合解除なしでは第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aを引き抜くことが不可能となる。そして、第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aを引き抜くためには、必ず結合解除することになり、この結合解除することにより、回路の起動を防止できる。
また、高電圧ケーブル側検知器30の大きさ、連結部32の長さL、及び筺体側検知器29の固定場所は、高電圧ケーブル側検知器30と筺体側検知器29とが嵌合した状態では、第1バッテリ側高電圧ケーブル9Aが部分的に引き抜かれ、第1シールドコネクタ21Aの締結部31が外れた状態でも、第1シールドコネクタ21Aと筺体20に設けた第1嵌合穴24Aの隙間から指や導電性材料からなる工具等が高電圧回路15に触れられない長さとしている。
これにより、誘電率が極めて低くなり、ノイズを伝播し難くして、高電圧回路15からのノイズを低電圧回路16へ伝え難くできる。
そのため、第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bの各々又は両方が、第1高電圧ユニット3又は高電圧バッテリ4及び両方から外されている状態でも、車両制御システム1が起動してしまう可能性がある。
この車両制御システム1が起動しても、電圧の生じないところでは、それ程問題とはならないが、メンテナンスサービス等で、特に、第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bの両方が第1高電圧ユニット3から取l外されている場合、車両制御システム1の起動により、第1バッテリ側高電圧ケーブル9A・第2バッテリ側高電圧ケーブル9Bの両方の活電部に何か接触して閉回路が形成されると通電状態となり、特に、人体に触れると感電のおそれがあった。
この実施例2において、図5に示すように、高電圧ケーブル側検知器30は、筺体20の第1嵌合孔24Aに挿通可能な大きさに形成されているなど、上記の実施例1と共通する基本的な構成を有する。
上記の実施例1と相違するところは、高電圧ケーブル側検知器30には、この高電圧ケーブル側検知器30内部から連結部32ないし締結部31にわたり連続して配索されて高圧連動ループの部分構成をなすループ線37を設け、少なくともこのループ線37の配索される連結部32を高電圧ケーブル側検知器30および締結部31と比較してテンションに対して脆弱に形成したところにある。
このループ線37は、絶縁性を有する材料の被覆材38によって被覆されている。これは、第1丸端子23A付近とのショートを防ぐだけで良いので、脆弱部分において、高い引っ張り強度を確保する材料である必要はない。
また、組付作業性、事故防止性能は、上記の実施例1と同等に確保できる。
2 モータ
3 第1高電圧ユニット
4 高電圧バッテリ
5 第2高電圧ユニット
6 車両コントローラ
7 低電圧バッテリ
9A 第1バッテリ側高電圧ケーブル
9B 第2バッテリ側高電圧ケーブル
10A 第1ユニット側高電圧ケーブル
10B 第2ユニット側高電圧ケーブル
15 高電圧回路
16 低電圧回路
19 インターロック装置
20 筺体
21A 第1シールドコネクタ
21B 第2シールドコネクタ
23A 第1丸端子
23B 第2丸端子
24A 第1嵌合孔
24B 第2嵌合孔
25A 第1回路接続部
25A 第1回路接続部
27 第一の高圧連動ループ(HVIL)
28 第一の高圧連動ループの検知器
29 筺体側検知器
30 高電圧ケーブル側検知器
31 締結部
32 連結部
34 蓋
35 第二の高圧連動ループ(HVIL)
36 第二の高圧連動ループの検知器
Claims (4)
- 高電圧ユニットに筺体を設け、この筺体にはシールドコネクタを介して高電圧ケーブルを固定して設け、この高電圧ケーブルを前記筺体に形成した嵌合孔から前記筺体の内部に設置された回路接続部に接続して設け、前記高電圧ケーブルには該高電圧ケーブルの電気的接続に連動してオン・オフ動作する高圧連動ループを設けた高電圧ケーブルのインターロック装置において、前記高圧連動ループの検知器は前記筺体に設けられた筺体側検知器と前記高電圧ケーブルに設けられた高電圧ケーブル側検知器とからなり、前記筺体側検知器と前記高電圧ケーブル側検知器とは互いに結合するとともに結合解除可能に構成され、前記高電圧ケーブル側検知器を前記筺体の前記嵌合孔に挿通可能な大きさに形成し、前記高電圧ケーブル側検知器には前記高電圧ケーブルに固定するための締結部と連結部とを設け、前記高電圧ケーブルの端子付近の所定位置に前記シールドコネクタを設け、前記高電圧ケーブルの端子と前記シールドコネクタとの間に位置する前記高電圧ケーブル周囲には前記高電圧ケーブル側検知器の前記締結部を固定して設け、前記高電圧ケーブル側検知器では前記連結部を前記締結部から所定長さに制限して延出させて設けたことを特徴とする高電圧ケーブルのインターロック装置。
- 前記高電圧ケーブル側検知器では、前記締結部及び前記連結部を、共に、絶縁材料によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の高電圧ケーブルのインターロック装置。
- 前記筺体には、前記筺体の蓋の開閉に連動して前記高電圧ユニットの高電圧遮断用回路のオン・オフ動作に寄与する第二の高圧連動ループの検出器を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高電圧ケーブルのインターロック装置。
- 前記高電圧ケーブル側検知器には、この高電圧ケーブル側検知器内部から前記連結部ないし前記締結部に連続して配索され前記高圧連動ループの部分構成をなすループ線を設け、少なくともこのループ線の配索される前記連結部を前記高電圧ケーブル側検知器及び前記締結部と比較してテンションに対して脆弱に形成したことを特徴とする請求項1に記載の高電圧ケーブルのインターロック装置。
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