JP2013028885A - 襟用吸汗シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シャツを着たままでも容易に装着できるようにした襟用吸汗シートを提供する。
【解決手段】裏面シート2と表面シート3との間に吸収体4が介在され、裏面側に衣服の襟元に貼着するための粘着剤層6が形成されるとともに、粘着剤層6が剥離シート7によって剥離可能に覆われた襟用吸汗シート1である。粘着剤層6は、襟上下方向に対し2つの粘着領域6A、6Bに区画されている。装着に当たっては、2つの粘着領域のうち下側の第1粘着領域6Aを覆う剥離シート7の部分を剥離し、この第1粘着領域6Aを衣服の襟元に貼着した後、上側の第2粘着領域6Bを覆う剥離シート7の部分を剥離し、この第2粘着領域6Bを衣服の襟元に貼着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、肌と接する衣服の襟元の内側に貼着して汗や皮脂などを吸収することにより、衣服の襟元が汚れるのを防止した襟用吸汗シートに関する。
近年では、節電意識の高まりから企業においてクールビズやサマータイムが取り入れられ、エアコンの使用時間の短縮、設定温度の見直し等が図られている。そんな中、職場や外出先で汗をかく機会が多くなり、首周りのべたつきや汗じみによる不快感を解消したいというニーズが高まっており、その対策として各種の襟用吸汗シートが市販されている。
従来より、かかる襟用吸汗シートとして、少なくとも吸液性シートを含み、裏面側のほぼ全面に、衣服の襟元に貼着するための粘着剤層が形成されるとともに、前記粘着剤層が剥離紙によって剥離可能に覆われたものが知られている。
下記特許文献1には、吸液性シートの裏面側のほぼ全面に形成された粘着剤層が剥離可能な剥離紙で覆われるるとともに、前記剥離紙の長手方向中央部に切れ目を設けることによって、容易に装着できるようにしたものが開示されている。
特開2010−261139号公報
しかしながら、従来の襟用吸汗シートでは、吸液性シートの裏面側のほぼ全面に粘着剤層が設けられているため、剥離紙を剥がすと粘着剤層の全面が露出するようになり、このような状態で着たままのシャツの襟元に貼着しようとすると、粘着剤同士がくっついたり、意図しない部分にくっついたりするなど、装着の困難性が指摘されていた。
また、上記特許文献1記載の吸汗シートでは、剥離紙の中央部に切れ目が設けられているため、この切れ目から剥離紙が剥がしやすくなっているものの、シャツを着たままでも容易に装着できるものとはなっていなかった。
そこで本発明の主たる課題は、シャツを着たままでも容易に襟元に装着できるようにした襟用吸汗シートを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、少なくとも吸液性シートを含み、裏面側に衣服の襟元に貼着するための粘着剤層が形成されるとともに、前記粘着剤層が剥離シートによって剥離可能に覆われた襟用吸汗シートであって、
前記粘着剤層は、装着時に衣服の襟の上下となる襟上下方向に対し2つの粘着領域に区画されていることを特徴とする襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項1記載の発明では、粘着剤層を襟上下方向に対し2つの粘着領域に区画してあるので、装着時に、剥離シートの下端を上側に折り返すように引っ張って、前記2つの粘着領域のうち下側の粘着領域を覆う剥離シートの部分を剥離し、この下側の粘着領域を衣服の襟元に貼着した後、剥離シートの先端を更に上側に引っ張って、上側の粘着領域を覆う剥離シートの部分を剥離し、この上側の粘着領域を衣服の襟元に貼着することにより装着できるようになる。したがって、粘着剤層の全面を露出しないでも衣服の襟元に固定できるため、粘着剤同士がくっつくことが抑えられ、シャツを着たままでも容易に襟元に装着できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記粘着剤層は、襟上下方向に対し下側の第1粘着領域と上側の第2粘着領域の2つの粘着領域に区画され、前記第1粘着領域は、第2粘着領域より襟上下方向に狭い領域に形成されている請求項1記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項2記載の発明では、粘着剤層を、襟上下方向に対し下側の第1粘着領域と上側の第2粘着領域の2つの粘着領域に区画し、第1粘着領域を、第2粘着領域より襟上下方向に狭い領域に形成することによって、装着時に、第1粘着領域を露出させ衣服の襟元に貼着する際に、第1粘着領域が細長く形成されているため、粘着剤同士がくっついたり、意図しない部分にくっついたりするなどの装着の困難性が回避できるようになる。
請求項3に係る本発明として、2つの粘着領域の間には、装着時に衣服の襟の首周りとなる首周り方向に沿って粘着剤が介在しない隙間が設けられている請求項1、2いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項3記載の発明では、2つの粘着領域の間に、首周り方向に沿って粘着剤が介在しない隙間を設けてあるため、装着時に、下側の粘着領域を覆う剥離シートの部分のみを剥離することが容易となる。
請求項4に係る本発明として、前記2つの粘着領域はそれぞれ、粘着力が異なるように設定されている請求項1〜3いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項4記載の発明では、2つの粘着領域の粘着力がそれぞれ異なるように設定してあるため、装着時に、下側の粘着領域を覆う剥離シートの部分のみを剥離するのが容易となる。2つの粘着領域の粘着力は、はじめに衣服の襟元にしっかりと固定できるように下側の粘着領域を相対的に高い粘着力とし、剥離シートが剥がしやすいように上側の粘着領域を相対的に低い粘着力とすることが好ましい。このように粘着力を異ならせるには、下側の粘着領域をべた塗りパターンとし、上側の粘着領域を離散状の塗りパターンとすることが好ましい。
請求項5に係る本発明として、前記剥離シートは、襟上下方向の下側端縁より下側に延在して形成されるとともに、装着時に、この剥離シートの延在部分を折り返して下側の粘着領域を露出させた状態で、この折り返した剥離シートの端部が襟上下方向の上側端縁より上側に延在するように形成されている請求項1〜4いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項5記載の発明は、装着時に剥離シートを剥がしやすくするために剥離シートの襟上下方向の長さを規定したもので、剥離シートを除く吸液性シート等からなる襟用吸汗シート本体の襟上下方向の下側端縁より下側に延在して形成するとともに、装着時にこの剥離シートの延在部分を折り返して下側の粘着領域を露出させた状態で、この折り返した剥離シートの端部が前記襟用吸汗シート本体の襟上下方向の上側端縁より上側に延在するように形成したものである。このため、下側の粘着領域を衣服の襟元に貼着した後、上側の粘着領域を覆う剥離シートの部分を剥離する際、上側に折り返した剥離シートの端部が製品上側まで延在しているので、シャツを着たままでも剥離シートが引っ張りやすく、容易に取り除くことができるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記剥離シートは、前記吸液性シートを襟上下方向に1周以上囲繞できる長さで形成されている請求項1〜5いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項6記載の発明では、剥離シートとして、吸液性シートを襟上下方向に1周以上囲繞できる長さで形成することによって、前記襟用吸汗シート本体が剥離シートによって隠蔽されるため、持ち運びするときに襟用吸汗シートであることが知られず持ち運びしやすいとともに、使用済みの襟用吸汗シートを処分する際、使用済みのものを包むことができ、他人の目を気にすることなく捨てることが可能になる。
請求項7に係る本発明として、前記剥離シートは吸液性の素材で構成されている請求項1〜6いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項7記載の発明では、剥離シートを吸液性の素材で構成することによって、この剥離シートでハンカチのように顔などの汗を拭くことができるようになる。
請求項8に係る本発明として、前記剥離シートには、前記粘着剤層に対応する領域に、剥離処理が施されるか、前記粘着剤層に対し剥離可能な別部材が配設されている請求項1〜7いずれかに記載の襟用吸汗シートが提供される。
上記請求項8記載の発明では、剥離シートの粘着剤層に対応する領域に、剥離処理を施すか、前記粘着剤層に対し剥離可能な別部材を配設してあるため、剥離処理の範囲を限定することで、資材節減によるコスト低減が図れるようになる。また、吸液性の素材で構成した剥離シートで汗を拭く場合には、汗の吸い取りを阻害するのが抑制される。なお、「前記粘着剤層に対し剥離可能な別部材」とは、表面側に剥離処理した別部材としても良いし、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば素材そのものを用いても良い。
以上詳説のとおり本発明によれば、シャツを着たままでも容易に襟元に装着できるようになる。
本発明に係る襟用吸汗シート1の一部破断展開図である。 装着手順(その1)を示す襟用吸汗シート1の裏面方向からの斜視図である。 装着手順(その2)を示すシャツの正面図である。 剥離シート7を取り除いた襟用吸汗シート1の他の形態を示す裏面図である。 襟用吸汗シート1の使用前の状態を示す正面図である。 襟用吸汗シート1の持ち運び状態を示す斜視図である。 剥離シート7の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本襟用吸汗シート1は、例えば図1に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、汗や皮脂などの体液を速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2、3間に介在された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体4と、前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記裏面シート2の裏面側に形成され、衣服の襟元に貼着するための粘着剤層6と、前記粘着剤層6を剥離可能に覆う剥離シート7とから構成されている。
特に、本襟用吸汗シート1では、粘着剤層6は、襟上下方向に対し上下に2つの粘着領域(下側の第1粘着領域6Aと上側の第2粘着領域6B)に区画されている。ここで、「襟上下方向」とは、装着時に衣服の襟の上下となる方向のことであり、剥離シート7を除く裏面シート2、表面シート3及び吸収体4等からなる襟用吸汗シート本体の短手方向のことである。また、後出の「首周り方向」とは、装着時に衣服の襟の首周りとなる方向のことであり、前記襟用吸汗シート本体の長手方向のことである。
かかる襟用吸汗シート1をシャツの襟元に装着するには、図2に示されるように、剥離シート7の下端を上側に折り返すように引っ張って、2つの粘着領域のうち下側の第1粘着領域6Aを覆う剥離シート7の部分を剥離し、図3に示されるように、この第1粘着領域6Aを衣服の襟元に貼着した後、剥離シート7の先端を更に上側に引っ張って、上側の第2粘着領域6Bを覆う剥離シート7の部分を剥離し、この第2粘着領域6Bを衣服の襟元に貼着する。
従って、粘着剤層6の全面を露出しないでも衣服の襟元に固定できるため、粘着剤同士がくっつくことが抑えられるとともに、意図しない部分にくっつことも抑えられ、シャツを着たままでも容易に襟元に装着できるようになる。
以下、さらに前記襟用吸汗シート1の構造について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
次いで、前記表面シート3としては、コットン繊維が100%のコットン不織布を用いることが好ましい。この表面シート3の坪量は20〜40、好ましくは30〜40g/mのものが好ましい。前記コットン不織布は、スパンレース法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができるが、柔軟性を持たせ肌当たりをよくするためスパンレース法が好ましい。また、前記表面シート3として、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどを用いることもでき、この不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、必要に応じて高吸水性樹脂を混入したパルプ繊維を予めシート状に加工したものが好適に使用され、厚み1〜3mm、高吸水性樹脂を混入した場合の配合はパルプ繊維10〜200g/m、高吸水性樹脂0〜100g/mのものが好適に使用される。前記パルプ繊維としては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4としては、パルプシート以外に、パルプ繊維や親和性に優れた樹脂、例えばポリウレタンなどの樹脂を発泡させたスポンジ状の発泡樹脂を基材とする吸収性材料などを用いることができる。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および汗等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した汗等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。
前記吸収体4の外周部では、吸収体4よりも外方に延出している裏面シート2と表面シート3とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接合手段によって接合されたフラップ部とされている。図示例では、前記フラップ部のうち長手方向両側では、ヒートシールによって接合されたエンドシールS、Sが形成され、それ以外の短手方向両側はホットメルトによって接合されている。これにより、製品の分解や吸収体の飛び出しが防止できる。前記エンドシールSは、フラップ部全周に亘って設けることもできるが、ヒートシール部分は硬くなるので、装着感を向上させるため図1などに示されるように長手方向両側にのみ設けることが好ましい。
前記粘着剤層6を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記粘着剤層6を剥離可能に覆う剥離シート7としては、紙、不織布、ラミネート不織布、プラスチックフィルム、布等の材料を用いることが可能である。前記剥離シート7の剥離処理は、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布することによって行うことができる。なお、特別に離型処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
本襟用吸汗シート1では、図1及び図2に示されるように、前記粘着剤層6は、襟上下方向に対し、下側の第1粘着領域6Aと上側の第2粘着領域6Bとに区画され、各粘着領域6A、6Bが首周り方向に長い長方形状に形成されている。第1粘着領域6Aは、第2粘着領域6Bより襟上下方向に狭い領域(首周り方向に細長い長方形状)に形成されている。このため、図2に示されるように、第1粘着領域6Aを露出させ衣服の襟元に貼着する際、第1粘着領域6Aが細長く形成されているため、粘着剤同士がくっついたり、意図しない部分にくっついたりするなどの問題が生じにくくなる。
また、2つの粘着領域6A、6Bの間には、装着時に首周り方向に沿って粘着剤が介在しない隙間8を設けることが好ましい。粘着領域6A、6B間に隙間8を設けることにより、装着時に、剥離シート7を引っ張って、下側の第1粘着領域6A部分を剥離し終えると、隙間8部分で一旦剥離が不連続となるため、第1粘着領域6Aを覆う剥離シート7の部分のみを剥離するのが容易となる。
更に、2つの粘着領域6A、6Bはそれぞれ、粘着力が異なるように設定することが好ましい。粘着力を異ならせるには、図4に示されるように、下側の第1粘着領域6Aをべた塗りパターンとし、上側の第2粘着領域6Bを(A)首周り方向に離間するストライプ状、(B)ドット状などの離散状の塗りパターンとすることが好ましい。これにより、2つの粘着領域6A、6Bのうち、下側の第1粘着領域6Aが相対的に高い粘着力で形成されているため、図2に示される第1粘着領域6Aを露出させた状態ではじめに衣服の襟元にしっかりと固定でき、その後上側の第2粘着領域6Bが相対的に低い粘着力で形成されているため、剥離シート7を上側に引っ張って剥がしやすくなる。粘着力を異ならせるには、塗りパターンを変化させる他に、粘着力の異なる粘着剤を塗布することもできる。
次に、剥離シート7の形態について詳しく説明すると、剥離シート7は、図1に示されるように、前記襟用吸汗シート本体の襟上下方向の下側端縁より下側に延在して形成されるとともに、装着時に、図2及び図3に示されるように、剥離シート7の延在部分を折り返して第1粘着領域6Aを露出させた状態で、この折り返した剥離シート7の端部が前記襟用吸汗シート本体の襟上下方向の上側端縁より上側に延在するような襟上下方向長さで形成することが好ましい。これにより、図3に示されるように、下側の第1粘着領域6Aを衣服の襟元に貼着した後、上側の第2粘着領域6Bを覆う剥離シート7の部分を剥離する際、上側に折り返した剥離シート7の端部がシャツの襟元より外側に延在するので、シャツを着たままでも、剥離シート7が引っ張りやすく、剥離シート7を容易に取り除くことができるようになる。
また、前記剥離シート7は、図5に示されるように、前記襟用吸汗シート本体を襟上下方向に1周以上囲繞できる襟上下方向長さで形成することが望ましい。これにより、持ち運びするときに、図6に示されるように、首周り方向に折り畳んで持ち運びすることにより、ハンカチのように見えるので見栄えがよいとともに、ポケットに入れて持ち運びしやすくなる。また、襟用吸汗シート本体が剥離シート7で囲繞されて見えにくくなっているため、襟用吸汗シートであることが知られにくく持ち運びしやすいとともに、使用済みの襟用吸汗シート1を廃棄処分する際、剥離シート7で使用済みのものを包むことができ、他人の目を気にすることなくゴミ箱に捨てることができるようになる。
なお、剥離シート7の首周り方向長さは、前記襟用吸汗シート本体より若干大きめに形成されている。
剥離シート7の剥離処理は、図7に示されるように、直接粘着剤層6に対応する領域7aに施しても良いし、この粘着剤層対応領域7aに粘着剤層6に対し剥離可能な別部材を剥離不能に固定しても良い。剥離処理する領域を粘着剤層対応領域7aに限定することで、資材節減によるコスト低減を図ることができる。また、次段で詳述するように、吸液性の素材で構成した剥離シート7で汗を拭く場合には、汗の吸い取りを阻害するのが抑制される効果もある。
粘着剤層対応領域7aに剥離処理を施すことを前提として、前記剥離シート7は吸液性の素材で構成することが好ましい。吸液性素材で構成することによって、襟用吸汗シート1を装着後に取り除いた剥離シート7でハンカチのように顔などの汗を拭くことができる。また、図6に示される使用前の折り畳んだ状態でも、装着前に予め首周りなどの汗を拭くことができる。
ところで、図1などに示されるように、襟用吸汗シート1には、襟用吸汗シート本体の首周り方向の中央部であって、襟上下方向の上端縁及び/又は下端縁から突出して摘み代9を設けることができる。前記摘み代9を襟上下方向の下端縁に設けることによって、剥離シート7から第1粘着領域6Aを剥がす際に摘み代9を摘んで引き剥がすことができるので、剥離シート7の剥離が容易になる。また、襟用吸汗シート1の首周り方向の中心位置が触って判るため、シャツを着たままでも襟用吸汗シート1を襟元の中心に貼着できるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、襟用吸汗シート1は、裏面シート2と表面シート3との間に吸収体が介在された構造としたが、少なくとも吸液性を有するシートが含まれていれば良く、不織布シートやコットンシート単独の構造でも構わない。
1…襟用吸汗シート、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…粘着剤層、7…剥離シート、8…隙間、9…摘み代

Claims (8)

  1. 少なくとも吸液性シートを含み、裏面側に衣服の襟元に貼着するための粘着剤層が形成されるとともに、前記粘着剤層が剥離シートによって剥離可能に覆われた襟用吸汗シートであって、
    前記粘着剤層は、装着時に衣服の襟の上下となる襟上下方向に対し2つの粘着領域に区画されていることを特徴とする襟用吸汗シート。
  2. 前記粘着剤層は、襟上下方向に対し下側の第1粘着領域と上側の第2粘着領域の2つの粘着領域に区画され、前記第1粘着領域は、第2粘着領域より襟上下方向に対し狭い領域に形成されている請求項1記載の襟用吸汗シート。
  3. 2つの粘着領域の間には、装着時に衣服の襟の首周りとなる首周り方向に沿って粘着剤が介在しない隙間が設けられている請求項1、2いずれかに記載の襟用吸汗シート。
  4. 前記2つの粘着領域はそれぞれ、粘着力が異なるように設定されている請求項1〜3いずれかに記載の襟用吸汗シート。
  5. 前記剥離シートは、襟上下方向の下側端縁より下側に延在して形成されるとともに、装着時に、この剥離シートの延在部分を折り返して下側の粘着領域を露出させた状態で、この折り返した剥離シートの端部が襟上下方向の上側端縁より上側に延在するように形成されている請求項1〜4いずれかに記載の襟用吸汗シート。
  6. 前記剥離シートは、前記吸液性シートを襟上下方向に1周以上囲繞できる長さで形成されている請求項1〜5いずれかに記載の襟用吸汗シート。
  7. 前記剥離シートは吸液性の素材で構成されている請求項1〜6いずれかに記載の襟用吸汗シート。
  8. 前記剥離シートには、前記粘着剤層に対応する領域に、剥離処理が施されるか、前記粘着剤層に対し剥離可能な別部材が配設されている請求項1〜7いずれかに記載の襟用吸汗シート。
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