JP2013028760A - ポリオレフィン系樹脂発泡体及び透気防水フィルター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂を含む壁により区画された複数の気泡を有するポリオレフィン系樹脂発泡体であって、見掛け密度が30〜100kg/m3、連続気泡率が80%以上、気泡破れ率が5〜30%であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体により上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
上記以外の用途として、透気防水フィルターがある。具体的には、電子部材を構成するエアフィルターが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂発泡体は、高強度で柔軟性に優れ、更に耐薬品性及び耐熱性も優れていることから、このフィルターとして使用できれば有用である。しかし、ポリオレフィン系樹脂発泡体は、一般に、透気性がなく、エアフィルターとして使用できなかった。
このような現状の下で、透気性と防水性とを高い次元で両立させたポリオレフィン系樹脂発泡体が、特開2011−74127号公報(特許文献1)に示されている。この公報では、透湿度とガーレー透気抵抗度を特定の範囲とすることで、優れた透気性と防水性とを有するポリオレフィン系樹脂発泡体が得られたとされている。
更に、本発明によれば、上記ポリオレフィン系樹脂発泡体から構成された透気防水フィルターが提供される。
気泡の平均気泡径が、0.02〜0.20mmである場合、実用に充分な透気性と防水性とが、より長期に渡って持続するポリオレフィン系樹脂発泡体を提供できる。
厚さが0.1〜3mmである場合、実用に充分な透気性と防水性とが、より長期に渡って持続するポリオレフィン系樹脂発泡体を提供できる。
両主表面に気泡断面を露出させた状態でのガーレー透気抵抗度が0.1〜100秒/100mLである場合、実用に充分な透気性と防水性とが、より長期に渡って持続するポリオレフィン系樹脂発泡体を提供できる。
本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体(以下、単に発泡体とも称する)は、複数の気泡と、複数の気泡を気泡ごとに区画するポリオレフィン系樹脂を含む壁とを有している。更に、本発明の発泡体は、個々の気泡を区画する多くの壁が、破れを有していること、すなわち、気泡破れを有することを特徴の1つとしている。例えば、図1は気泡破れを多く有している本発明の発泡体の断面の走査電子顕微鏡写真、図2は気泡破れの少ない発泡体の断面の走査電子顕微鏡写真である。これら写真から、本発明の発泡体は、個々の気泡に多くの破れがあることがわかり、本発明の発泡体は、後述する特定の比率で気泡破れを有することにより、長時間の使用によっても優れた透気性を有するものとなる。。
なお、気泡破れ率は、発泡体の断面の走査電子顕微鏡写真を、破れ箇所とそれ以外の箇所が白黒となるように2値化処理し、2値化処理写真から得られた写真の面積に対する破れの面積の割合を意味する。具体的な測定法は、実施例の欄で説明する。
本発明の発泡体は、厚さが0.1〜3mmであることが好ましい。厚さが0.1mm未満であると、厚みが気泡径より薄くなり、防水性及び柔軟性等の物性が低下することがある。厚さが3mmを超えると、透気性が低下することがある。厚さのより好ましい範囲は、0.2〜3mm、更に好ましい範囲は、0.3〜2mmである。また、厚さは、平均気泡径の1.0倍以上であることが好ましく、2.0〜30倍の範囲であることがより好ましい。
また、本発明の発泡体は、例えば透気回数を500回と透気回数が12回の状態とを比較しても、ガーレー透気抵抗度の変化がほとんど見られない。
他のオレフィンとしては、例えば、エチレンやプロピレンの他に、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等の炭素数が4〜10であるα−オレフィンが挙げられる。
これらの内、発泡性や耐熱性が優れるホモポリプロピレンや、ポリプロピレンのブロック共重合体が好ましい。中でも、耐熱性に優れるホモポリプロピレンがより好ましい。
ポリプロピレン系樹脂は、優れた発泡性を有する、高溶融張力ポリプロピレン系樹脂であることが好ましい。高溶融張力ポリプロピレン系樹脂としては、電子線架橋により分子構造中に自由末端長鎖分岐を有しているもの(HMS−PP)や、高分子量成分を含むことで溶融張力を上げたもの等がある。この高溶融張力ポリプロピレン系樹脂としては、市販品を使用でき、市販品の具体例としては、日本ポリプロ社製の商品名ニューストレンSH9000や、Borealis社製の商品名「DaployWB135HMS」等が挙げられる。
熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントとソフトセグメントを組み合わせた構造を有するもので、常温でゴム弾性を示し、高温では熱可塑性樹脂と同様に可塑化され成形できるという性質を有する。一般的には、ハードセグメントがポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂であり、ソフトセグメントがエチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のゴム成分又は非結晶性ポリエチレンである。
非架橋エチレン−プロピレン−ジエン共重合体を構成するジエン成分としては、例えばエチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン等が挙げられる。ここで、非架橋エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーは、一種又は二種以上を混合してもよい。このような非架橋エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーを使用することにより、通常のポリプロピレン系樹脂を押出発泡成形する場合と同様の押出機での製造が可能となる。更に、発泡体をリサイクルし再び押出機へ供給して発泡成形をする場合でも、架橋エラストマーを用いた時に問題となる架橋ゴムによる発泡不良も抑制できる。
熱可塑性エラストマーの含有量は、少ないと、発泡体の緩衝性や柔軟性が乏しくなることがある。一方、多いと、熱可塑性樹脂組成物のゴム弾性が強くなりすぎることによる発泡性の低下や、発泡体の収縮の増加が生じることがある。含有量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して10〜300重量部程度であることが好ましく、20〜150重量部程度がより好ましく、30〜100重量部程度が更に好ましく、40〜70重量部程度が特に好ましい。
界面活性剤は、すべり性及びアンチブロッキング性を付与するものである。また、分散剤は、無機充填剤の分散性を向上させるものである。分散剤としては、例えば、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
他の添加剤の含有量は、気泡の形成、発泡体の物性等を損なわない範囲で適宜選択でき、通常の発泡体に含まれる含有量を採用できる。
本発明の発泡体は、緩衝包装材又は建材用として、電子機器又は電子機器部材のシール材として、又各種粘着シートの基材シート、遮音材、断熱材、食品包装材、衣用材等としても、好適に使用できる。
本発明の発泡体は、押出発泡成形法により製造できる。この方法に使用できる押出機としては、単軸押出機、二軸押出機、タンデム型押出機等が挙げられる。これらの内、押出条件を調整しやすいことから、タンデム型押出機が好ましい。
発泡体の原料は、押出機内で混練され、押出機から押し出されて発泡することで発泡体となる。発泡体の原料が押出機から押し出される部位には、通常ダイが設置されている。そのようなダイの一例として、図3の概略断面図に示す円環ダイがある。
円環ダイ手前での樹脂圧力は、押出機先端から円環ダイまでの流路において、ストレインゲージのような測定器によって測定される圧力である。具体的には、押出機先端フランジ、両サイドにフランジのある直管金型、円環ダイと順に接続した直管金型部に取り付けた、ストレインゲージにて測定できる。
ここで、円環ダイDの気泡生成部2における樹脂の吐出速度Vが、50〜300kg/cm2・hrかつ、円環ダイD手前での樹脂圧力が7MPa以上となる条件下で押出発泡させることが好ましい。
V=押出樹脂重量/金型気泡生成部断面積・時間
押出樹脂重量は、金型から押し出された総重量をいう。従って、押出樹脂重量は、熱可塑性樹脂組成物と発泡剤との合計量となる。また、押出樹脂重量は、1時間当りの吐出量(kg/hr)で表すことができる。
気泡生成部の断面積の調整方法としては、金型の気泡生成部の長さ(フラット金型の場合)や口径(円環ダイの場合)を変える方法と、金型の気泡生成部の間隔(フラット金型又は円環ダイの場合)を変える方法との2通りの方法が挙げられる。
円環ダイ手前での樹脂圧力は、溶融樹脂粘度と押出吐出量、円環ダイ気泡生成部断面積によって適宜調節できる。更に溶融樹脂粘度は配合樹脂組成物の粘度と発泡剤の添加量、及び溶融樹脂温度によって適宜調節できる。なお、溶融樹脂温度とは、円環ダイ手前での樹脂圧力を測定する直管金型において、溶融樹脂に直接接触させる形で取り付けられた熱電対にて測定された温度を意味する。
樹脂圧力で気泡破れ率を調整するためには、独立気泡発泡体や気泡破れ率の小さい発泡体が得られる押出条件よりも、円環ダイ手前での樹脂圧力が10〜30%低くなるようにすればよい。
樹脂温度で気泡破れ率を調整するためには、独立気泡発泡体や気泡破れ率の小さい発泡体が得られる押出条件よりも、樹脂温度を1〜3℃高くすればよい。
環状金型で気泡破れ率を調整するには、独立気泡発泡体や気泡破れ率の小さい発泡体が得られる金型に比べ、金型の気泡生成部2の直径及び金型の発泡体成形部1の直径を5〜10%小さくし、更に、金型の気泡生成部2の間隔を10〜30%広くする等で調整できる。
(メルトフローレート)
ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR)は、JIS K7210:1999のB法に準拠して、試験温度230℃、試験荷重21.18Nにて測定されたものをいう。
ポリプロピレン系樹脂のMFRは、ポリプロピレン系樹脂を一種単独で用いた場合には、その樹脂のMFRを上記方法で測定されたものをいう。
また、ポリプロピレン系樹脂二種以上を混合して用いた場合には、それぞれ個々のポリプロピレン系樹脂のMFRを上記測定方法で測定し、それぞれのMFRの値から、下記の様にして、算出したものをいう。
即ち、ポリプロピレン系樹脂が、n種類のポリプロピレン系樹脂の混合物であるとした場合、ポリプロピレン系樹脂1のMFRをMFR1、ポリプロピレン系樹脂2のMFRをMFR2、・・・ポリプロピレン系樹脂nのMFRをMFRnとすると共に、ポリプロピレン系樹脂1の含有量をC1、ポリプロピレン系樹脂2の含有量をC2・・・ポリプロピレン系樹脂nの含有量をCnとする。なお、ポリプロピレン系樹脂nの含有量は、ポリプロピレン系樹脂nの重量をポリプロピレン系樹脂全体の重量で除したものとする。そして、ポリプロピレン系樹脂のMFRは、下記式によって算出される。
MFR(g/10min)=(MFR1)C1×(MFR2)C2×・・・×(MFRn)Cn
発泡体の平均気泡径は、ASTM D2842−69の試験方法に準拠して、下記の様にして、測定されたものをいう。
具体的には、発泡シートを厚み方向に平行な直線を含む任意の面で切断し、その切断面(D1)の中央部を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)で拡大して撮影する。
次に、撮影した画像をA4用紙上に印刷し、画像上に長さ60mmの直線を一本、描く。なお、それぞれの画像の水平方向(シートに対して水平)と垂直方向(シートに対して垂直)に直線を描く。このとき、60mmの直線上に気泡が10〜20個程度となる様に、上記の電子顕微鏡での拡大倍率を調整する。
上記直線上に存在する気泡数から気泡の平均弦長(t)を下記式により算出し、この平均弦長をその断面の平均気泡径とする。
平均弦長t=60/(気泡数×写真の倍率)
なお、直線を描くにあたっては、できるだけ直線が気泡に点接触することなく貫通した状態となるようにする。また、一部の気泡が直線に点接触してしまう場合には、この気泡も気泡数に含め、更に、直線の両端部が気泡を貫通することなく、気泡内に位置した状態となる場合には、直線の両端部が位置している気泡も気泡数に含める。
前記式で算出された平均弦長tに基づいて次式により気泡径を算出する。
気泡径(mm)D=t/0.616
同様にして、前記断面(D1)と垂直な面で切断した切断面(D2)と発泡シートの厚み方向と平行な直線と直交する直線を含む面で発泡シートを切断した切断面(D3)で同様にして気泡径を算出する。
そして、それぞれの相加平均値をオレフィン系樹脂発泡シートの平均気泡径とする。
平均気泡径(mm)=(D1+D2+D3)/3
発泡体の見掛け密度はJIS K 7222−1999記載の方法に準拠した方法により測定される。具体的には、試料から10cm3以上(半硬質及び軟質材料の場合は100cm3以上)の試験片を試料の元のセル構造を変えない様に切断し、その質量を測定し、次式により算出する。
見掛け密度(kg/m3)=試験片質量(g)/試験片体積(cm3)×103
発泡体の気泡破れ率は、下記の様にして、測定されたものをいう。
具体的には、発泡シートを厚み方向に平行な直線を含む任意の面で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)で倍率20倍に拡大して撮影する。
次に、発泡体評価ソフト(ナノシステム株式会社製Nano Hunter NS2K−Pro)に切断面の画像を取り込み、測定範囲を座標幅370×370の正方形とし、設定した範囲の2値化を行う。2値化はしきい値=50で白黒反転させる。例えば、図4(a)(2値化前)と図4(b)(2値化後)のように2値化を行う。
2値化した画像で、気泡に破れがなく、完全に連通化している部分の削除を行っていき、面積の計測をし、全体に占める面積に対しての白色部分の面積の割合をその切断面の気泡破れ率とする。
更に、前記切断面に対して垂直な面で切断し、その切断面で同様にして気泡破れ率をもとめ、それぞれの平均値を発泡シートの破れ率とする。
透気抵抗度はJIS P8117−1998記載の方法に準拠した方法により測定される。具体的には、液面に浮かぶ内筒の垂直方向の重さによって空気を圧縮し、この空気が試験片を透過し、内筒は徐々に下降し、一定体積の空気が透過する。この空気の透過を繰り返し行い、12回目及び500回目の透過に要した時間を測定する。測定装置は、東洋精機製作所より市販されているガーレー試験機B型を用いる。
連続気泡率は、ASTM D−2856−87に準拠して、測定する。具体的には、島津製作所社製環式自動密度計を用いて試験片の体積Vを測定する。また、試験片の外形から試験片の見掛けの体積V0を算出する。体積V及びV0を下記式に代入することで連続気泡率を算出する。
連続気泡率(%)=(V0−V)/V0×100
口径が65mmの第一押出機の先端に、口径が75mmの第二押出機を接続してなるタンデム型押出機を用意した。
このタンデム型押出機の第一押出機に、ポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ社製ニューストレンSH9000 MFR:0.2g/10min)100重量部に、非架橋エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーである熱可塑性エラストマー(三菱化学社製サーモランZ101N、MFR:14g/10min)を67重量部加えて配合樹脂組成物を得た。この配合樹脂組成物100重量部に、気泡核剤として平均粒子径12μmのタルクを70重量%含有したマスターバッチ(日東粉化社製「タルペット70P」)10重量部を混合させて熱可塑性樹脂組成物を得た。熱可塑性樹脂組成物を第一押出機に供給して溶融混練した。第一押出機の途中から発泡剤として超臨界状態の二酸化炭素を4.2重量部圧入した。圧入後、溶融状態の熱可塑性樹脂組成物と二酸化炭素を均一に混合混練した上で、この発泡剤を含む溶融樹脂組成物を第二押出機に連続的に供給して溶融混練しつつ発泡に適した樹脂温度に冷却した。その後、第二押出機の先端に取り付けた金型の気泡生成部直径φ33mm、金型の気泡生成部間隔0.3mm(気泡生成部の断面積:0.275cm2)、発泡体成形部の間隔3.5mm、発泡体成形部の出口直径φ66mmの円環ダイから吐出量30kg/hr(吐出速度V=109kg/cm2・hr)、樹脂温度178℃、円環ダイ手前での樹脂圧力7〜8MPaの条件で押出発泡させた。円環ダイの発泡体成形部において成形された円筒状の発泡体を、冷却されているマンドレル上に添わせるとともに、その外面をエアリングからエアーを吹き付けて冷却することで、円筒状の発泡体を成形した。次いで、マンドレル上の一点で、カッターにより円筒状の発泡体を切開して、シート状のポリプロピレン系樹脂発泡体を得た。得られた発泡体をスプリッティングマシン(フォーチュナ社製「AB−320D」)によりスライス加工して表皮を除去して、両主表面がスライス面とされた厚み0.5mmのシート状発泡体を得た。発泡体の切断面の電子顕微鏡写真を図1に示す。
MFRが0.3g/10minのポリプロピレン系樹脂を用いたこと以外は、実施例1と同様にして厚み0.5mmのシート状発泡体を得た。
実施例3
MFRが0.4g/10minのポリプロピレン系樹脂を用いたこと以外は、実施例1と同様にして厚み0.5mmのシート状発泡体を得た。
気泡核剤をポリテトラフルオロエチレンを20重量%含有したマスターバッチ(三菱レイヨン社製「MZX−4」)1.7重量部とし、押出機の先端に取り付けた金型を気泡生成部直径をφ35mm、金型の気泡生成部間隔を0.25mm、発泡体成形部の出口直径をφ70mmとし、樹脂温度を176℃、円環ダイ手前での樹脂圧力を10.8MPaに変更したこと以外は実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂発泡体を得た。得られた発泡体をスプリッティングマシン(フォーチュナ社製「AB−320D」)によりスライス加工して表皮を除去して、両主表面がスライス面とされた厚み0.5mmのシート状発泡体を得た。発泡体の切断面の電子顕微鏡写真を図2に示す。
気泡核剤の添加量を9重量部に変更したこと以外は比較例2と同様にして、ポリプロピレン系樹脂発泡体を得た。得られた発泡体をスプリッティングマシン(フォーチュナ社製「AB−320D」)によりスライス加工して表皮を除去して、両主表面がスライス面とされた厚み0.5mmのシート状発泡体を得た。
比較例3
市販されているシート状発泡体である日東電工社製「SCF100」を使用した。
物性試験
各実施例及び比較例で得られた発泡体について、平均気泡径の測定、引張試験及び密度の試験を行なった。表1に、各実施例、比較例の発泡体について、平均気泡径、見掛け密度、厚み、気泡破れ率、透気抵抗度(12回後及び500回後)及び連続気泡率の結果を示す。
2:気泡生成部
3:発泡剤含有混練溶融樹脂流路部
4:円環ダイイン側金型
5:円環ダイアウト側金型
Claims (5)
- ポリオレフィン系樹脂を含む壁により区画された複数の気泡を有するポリオレフィン系樹脂発泡体であって、見掛け密度が30〜100kg/m3、連続気泡率が80%以上、気泡破れ率が5〜30%であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記気泡の平均気泡径が、0.02〜0.20mmである請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 厚さが0.1〜3mmである請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 両主表面に気泡断面を露出させた状態でのガーレー透気抵抗度が0.1〜100秒/100mLである請求項1〜3のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体から構成された透気防水フィルター。
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