JP2013027449A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流変動が衣類落下によるものなのかアンバランスによるものなのかを判断して、最適回転数で洗濯をすることができるドラム式洗濯機を提供すること。
【解決手段】ドラム3に設けられた衣類を持上げる複数のバッフル7と、モータ12の電流を検出する電流検出部131と、ドラム3の回転位置を検出する位置検出部20と、電流検出部131の電流変動値を検出する変動判定部202と、電流の変動周期を検知する周期判定部201と備え、ドラム3の回転位置と、バッフル7の数と、電流の変動周期と、電流変動値の最大値とから、ドラム3の最適回転数を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明はドラム式洗濯機の洗濯工程において、洗濯衣類量に応じて正確に最大の機械力が衣類に加わり、洗浄性能が維持する制御をおこなうドラム式洗濯機に関する。
従来、この種のドラム式洗濯機は、ドラムの振動またはモータの負荷トルク変動が最大となる領域の回転数に制御されることにより、ドラム回転数は、布の落下距離が最大となる状態に制御される。このようにすることで、ドラムの回転期間中を通して行い得るため、ドラム内の布の落下量が最大となる最適なドラム回転数を常時において維持可能とするものである。
すなわち洗濯や乾燥時にモータ負荷の変動が最大になる領域のところまで回転数を可変することで衣類の落下量が最大と判定している。しかし、衣類の落下時以外のドラム内の衣類の偏りによるアンバランス状態であっても、トルク変動が発生するため、トルク変動量が一定領域で継続したかどうかにより、必ず衣類の落下最大の条件であると判断することは難しい。
そのため、衣類の落下最大の条件となる最適回転数を判定するためには時間がかかり、衣類の偏りによる電流変動差であるのか落下によるものかを衣類の状態も変化するため、判定するために追従させることが容易ではなかった。
図5は、従来のドラム式洗濯機のドラムを駆動する制御部のブロック図である。図5に示すように、ドラムを駆動するモータ14と、そのモータ14に流れる電流を検出するA/D変換部49と、そのモータを駆動するために必要なトルクおよび回転数をA/D変換部49で算出した電流値と制御した指令値から必要とする電流値を算出する速度PI制御器35と、モータ駆動をおこなう電力変換器45と、それらを制御する制御用マイコン54から構成されており、モータ電流の変動をA/D変換部49から測定し、制御用マイコン54で必要トルクおよび回転数変動量を算出し、q軸電流(トルク電流)およびd軸電流(界磁電流)を速度PI制御器35で算出し、モータ14を駆動する。その際、モータ14に流れる電流を常にA/D変換器49で検出することでモータの負荷変動を検出する。
そのモータ14の電流変動がすなわちモータの負荷トルク変動となるため、制御用マイコン54が、モータ電流の変動幅最大の時、ドラム内の衣類落下量が最大と判定して、必要トルクおよび回転数を調整することで衣類の落下量最大の回転数に制御するものである(特許文献1参照)。
特開2004−350983号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ドラムの回転数が徐々に上昇することで、ドラム内の衣類の落下距離が大きくなることとして、モータ電流が増加するとともにモータトルク変動量が大きくなることを利用して、そのモータ電流の最大変動時を衣類の落下量最大条件であると判定することとしている。しかし、この方法では、衣類がドラムの内壁に張
付く状態でドラムが回転している場合と、回転時に衣類が落下している場合における電流変動との判断が難しい。さらに、衣類が水分を含んだ状態でドラムが回転するために、アンバランスの状態が常に継続しているため、負荷変動が頻繁に発生しており、負荷変動が最大となる変化が必ず衣類の落下最大時であるかどうかの判断が難しいという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電流変動を検出すると同時に電流が最大となる周期がドラム回転周期と同期しているかどうかを判定することで、電流変動が衣類落下によるものなのかアンバランスによるものなのかを判断して、最適回転数で洗濯をすることができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、水平軸または水平より一定角度のある軸を中心に回転して、衣類を収容するドラムと、前記ドラムに設けられた衣類を持上げる複数のバッフルと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの電流を検出する電流検出部と、前記ドラムの回転位置を検出する位置検出部と、前記電流検出部の電流変動値を検出する変動判定部と、前記電流の変動周期を検知する周期判定部と、前記変動判定部と、前記周期判定部との判定値から制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記ドラムの回転位置と、前記バッフルの数と、前記電流の変動周期と、前記電流変動値の最大値とから、前記ドラムの最適回転数を決定するものである。
これによって、衣類がドラム内で最大の機械力が加わる回転数の条件を正確で迅速に制御することができ、衣類の洗浄性能が向上することとなり、洗浄時間の短縮をすることができるドラム式洗濯機を提供できる。
本発明の洗濯機は、電解水による洗濯兼脱水槽の腐食を防ぐことができるため、より高濃度の電解水を用いることが可能となるため、消臭・除菌効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略断面構成図 同ドラム式洗濯機の制御ブロック図 (a)同ドラム式洗濯機のモータの電流特性図(b)同ドラム式洗濯機の洗濯物の状態を示す図 (a)同ドラム式洗濯機の洗濯開始後の一定時間経過後のモータ電流特性図(b)同ドラム式洗濯機の洗濯物の張り付き状態を示す図 従来のドラム式洗濯機のドラムを駆動する制御部のブロック図
第1の発明の洗濯機は、水平軸または水平より一定角度のある軸を中心に回転して、衣類を収容するドラムと、前記ドラムに設けられた衣類を持上げる複数のバッフルと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの電流を検出する電流検出部と、前記ドラムの回転位置を検出する位置検出部と、前記電流検出部の電流変動値を検出する変動判定部と、前記電流の変動周期を検知する周期判定部と、前記変動判定部と、前記周期判定部との判定値から制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記ドラムの回転位置と、前記バッフルの数と、前記電流の変動周期と、前記電流変動値の最大値とから、前記ドラムの最適回転数を決定するものである。
これにより、衣類がドラム内で最大の機械力が加わる回転数の条件を正確で迅速に制御
することができ、衣類の洗浄性能が向上することとなり、洗浄時間の短縮をすることができる。
第2の発明は、第1の発明のドラム式洗濯機の前記制御部は、前記ドラムがn個のバッフルを備えた場合に、前記ドラムの回転周期が、前記電流変動の周期のn倍の周期となる回転数に制御するものである。
これにより、バッフルによる衣類の持ち上げと、その持ち上げ状態からの落下が、必ずドラムの1回転につきバッフル数のn個となっていることが確認される。このため、電流変動が衣類落下によるものなのかアンバランスによるものなのかを判断して、最適回転数で洗濯をすることができる。
第3の発明は、第2の発明のドラム式洗濯機の前記制御部は、前記電流変動の最大値が前記ドラムの回転周期のn倍の周期となる前記回転数において、前記変動判定部で検出した前記電流変動値が最大となる回転数を前記最適回転数と決定するものである。
これにより、ドラムの1回転につきn回の電流変動があり、その電流変動値が最大になっている状態でドラムを回転させるので、衣類の布質や布量に関わらず最も機械力がかけられることとなる。よって、衣類の洗浄効果を最大限に高め、洗濯性能および効率を高めることができる。さらに、バッフルの数と電流変動周期および電流変動値のみで判定できるので容易性、経済性のある手段とすることができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明のドラム式洗濯機の前記制御部は、洗濯工程開始後の一定時間は、前記最適回転数の決定を行わないようにするものである。
これにより、洗濯物が十分に含水していない状態での回転数判定を行わないので、より正確な回転数の判定ができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明のドラム式洗濯機の前記制御部は、前記一定時間の間に、前記ドラムの内壁に洗濯物が張り付く回転数以上の回転数で前記ドラムを回転させるものである。
これにより、衣類に水分が含まれるまでの時間を衣類に機械力を加えるよりも水分を含ませるように衣類がドラムへ張付く状態で回転させることができる。洗剤成分を含んだ洗濯液が洗濯物に十分に浸み込んだ状態で洗濯が行われるので、より効率良く衣類の洗浄ができる。
以下、本発明の実施の形態1および2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機1の概略断面構成図である。
図1において、ドラム式洗濯機1には、洗濯物18を収納するドラム3と、ドラム3を内部に収納する洗濯槽22と、その洗濯槽22を支えるダンパ19とが備えられている。ドラム3の内壁には、ドラム3が回転する際に、洗濯物18を持ち上げて回転させるバッフル7が3ヶ所設けられている。バッフル7は、ドラム3の内壁に等間隔となるように120度ずつ離して配置されている。
ドラム3を回転させるモータ12は、モータ軸12aに接続したモータプーリ5から、ベルト6を介してドラムプーリ4にモータ12の駆動を伝達する。ドラムプーリ4は、ドラム3の回転軸3aを軸としているため、ドラムプーリ4が駆動すると、ドラム3が回転する。このような構成によって、モータ12が駆動することによりドラム3が回転する。
モータ12には、ロータ位置を検出するロータ位置検出部15が設けられている。制御部13は、ロータ位置検出部15からの信号により、ロータ位置を検出して、制御を行う。ドラム3の回転数は、モータプーリ5とドラムプーリ4の減速比によりモータ回転数から換算される。ドラム3の回転位置は、ドラム3の回転軸3aに設けられた位置検出部20によって検出される。
図2は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の制御ブロック図である。
使用者が操作部301にて操作すると、制御部13がその操作に応じた運転を行う制御を行い、モータ12、給水弁(図示せず)、排水弁8などを駆動制御して、洗濯工程や乾燥工程を行う。 制御部13は、モータ12に流れる電流を検出する電流検出部131と、モータ12の駆動を行う駆動部132と、駆動部132に制御信号を送信する判定部133とを備えている。
判定部133は、周期判定部201と、変動判定部202と、布量判定部204を有する時間判定部203とを有している。周期判定部201は、電流検出部131から出力された電流値と、位置検出部20で検出したドラム3の位置情報とから、電流の変化周期とドラム3の回転周期を判定する。変動判定部202は、電流検出部131で検出した電流値の変動度合い、例えば振幅を判定する。布量判定部204は、電流検出部131で検出した電流値から布量を判定する。時間判定部203は、布量判定部204の布量に応じて洗濯時間や経過時間などを計時する。
また、図3(a)は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のモータの電流特性図、図3(b)は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗濯物の状態を示す図である。
図3の(a)は、ドラム3内にある洗濯物18がバッフル7により持ち上げられ、再度落下するという状態が繰り返される回転数で動作している状態で、ドラム3が回転している時のモータ電流値の変化を示している。区間a1でバッフル7aが洗濯物を持ち上げ、区間b1でバッフル7bが洗濯物を持ち上げ、区間c1はバッフル7cが洗濯物を持ち上げている期間を示している。また、電流差分d1は、最大電流値と最小値電流値の差分を示しており、周期eはドラム3の回転周期を示している。
図3(b)は、洗濯物18がバッフル7a,バッフル7b,バッフル7cの回転により、ドラム3内で持ち上げられ落下する回転数で回転している際の状態を示している。図3(b)のように、洗濯物18がドラム3の最上部から落下する回転数で回転させると、バッフル7aが洗濯物18を持ち上げながらドラム3内の最上部に達した際に、洗濯物18が落下する。バッフル7bは洗濯物18を持ち上げる。
図3(b)に示すように、ドラム3内で持ち上げられ落下する回転数でドラム3が回転すると、バッフル7の設置数に従い電流は周期的に変化する。電流値がドラム3の最下部から最上部に持ち上げられる際に、負荷が増加する。このため電流値も増加する。例えば、区間a1において、洗濯物18が持ち上げられ電流が増加し、その後落下するとともに負荷が減少するため、電流値も低下する。
区間a1、b1、c1で違う電流波形となるのは、バッフル7a、バッフル7b、バッフル7cがそれぞれ持ち上げる洗濯物の量が異なるためである。このように、バッフル数に応じた異なる電流波形が周期的に変化表れる。バッフル7a、バッフル7b、バッフル7cのそれぞれに応じた電流変化が、ドラム3の回転の1周期になってドラム3の回転周期およびバッフル数に応じた電流波形が示されている。
また、図4(a)は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗濯開始後の一定時間経過後のモータ電流特性図、図4(b)は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗濯物の張り付き状態を示す図である。
図4(a)は、ドラム3内にある洗濯物18にかかる重力と遠心力が釣り合う回転数または、洗濯物18にかかる遠心力が重力以上となり、ドラム3の内壁に張り付いた状態で動作している。洗濯物18が遠心力により持ち上げられ、ドラム3の内壁に張付いた状態で回転している場合において、ドラム3が回転している時のモータ電流値の変化を示している。区間a2は洗濯物18のアンバランス位置が、ドラム3内に張り付いた状態で下部から上部へと持ち上げられている期間を示している。区間b2および区間c2はアンバランスがない位置の洗濯物が、下部から上部へと持ち上げられて期間を示している。また、電流差分d2は最大電流値と最小値電流値の差分を示している。周期eはドラム3の回転周期を示している。区間a1、b1、c1のドラム3の1回転を周期eとして電流変化の周期が現れる。電流差分d2は、洗濯物18がドラム3の内壁に張付いているために、洗濯物18の持ち上げや落下が無いため、変動が小さい。すなわち、電流差分d1>d2の関係となる。しかし、衣類によるアンバランスの影響が電流変動値として検知できる。
しかし、洗濯物18がドラム3の内壁に張り付いている状態では、必ずしも電流変化度合いが小さいだけでなく、周期においてもバッフル7の数量に依存しないため、1回転で1周期のような電流変化も発生する。これは洗濯物がドラム3内で偏っている場合に、発生することがある。
図4の(b)は、ドラム式洗濯機1の洗濯物18が遠心力によりドラム3内で持ち上げられ、ドラム3の内壁に張付いた状態の回転数で回転している状態を示している。
図4(b)に示すように、ドラム3の回転数が、洗濯物18に加わる遠心力と重力が均衡する場合には、洗濯物18はドラム3の内壁に張付いている。このような回転数では、1回転でのモータ電流の電流変化は、図4(a)に示すように洗濯物18の偏りによる周期変動のみが現れる。図4(b)に示す区間a2にのみ電流最大点が現れ、電流値変化の周期は、1回転で1周期の変動にほぼ近似し、バッフル7の影響は少なくなる。
以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下にその動作、作用を説明する。
まず、洗濯開始前に洗濯物18の量が測定される。制御部13は、給水前にモータ12を急速に回転駆動する指令を行う。駆動部132が一定回転数でモータ12を回転させた後、モータ12の駆動を停止させる。布量判定部204は、モータ12の駆動を停止してからドラム3が停止するまでの時間により洗濯物の量を検出する。その後、時間判定部203は、布量に応じた洗濯時間を設定する。
次に、洗濯工程を開始する。まず、制御部13は給水弁(図示せず)を制御して給水を開始する。給水開始から一定時間は、ドラム3内にある洗濯物18が水分を吸収して、洗濯物18が十分に濡れた状態となるようにするために、洗濯物18がドラム3の内壁に張り付き、落下しないような回転数でドラム3を回転させる。すなわち、洗濯物18の落下による電流変動が無い状態である。これにより、より洗濯物18をドラム3の下部にある
水分により多く浸される状態をつくることができる。よって、効率良く洗濯物18を濡らすことができる。これによって、洗濯工程の初期に洗濯物18の吸水を促進することができ、より汚れを早期に落とすことができる。
このとき、周期判定部201は一定周期とならず、変動判定部202は一定値以下の変動値となる。すなわち周期判定部201および変動判定部202は、無判定の状態を一定時間保持し、最適回転数の決定を行わないようにしている。
次に、ドラム3内の洗濯物18を洗うために、制御部13はドラム3の回転数を設定する。その回転数で駆動するために、駆動部132に制御指令を出力し、駆動部132はモータ12を駆動させる。その際、ロータ位置検出部15からのロータ位置信号をもとに、判定部133が駆動部132に制御信号を出力し、モータ12がロータ位置に応じて制御される。これにより、脱調せずに安定して動作することができる。
さらに、ロータ位置検出部15のロータ回転数信号からモータ12の回転数が検出され、ドラム3の回転数は位置検出部20から検出される。位置検出部20のドラム3の回転数と、判定部133が出力する指令回転数とに差異がある場合には、判定部133が差異を補正する制御指令を駆動部132に補正して制御を行う。これによって、ドラム3の回転数は指令回転数に調整される。
ここでは、位置検出部20をドラム3の回転数を検出する手段として設けているが、ドラム3の回転数とモータ12の回転数はベルトを介して伝達される場合には、事前に減速比が確定しているため、ドラム3の回転数がモータ12の回転数を検出するロータ位置検出部15から換算される方式であっても可能である。例えば、モータ12とドラム3の減速比が10の場合、モータ12の回転数はロータ位置検出部15から450rpmで検出される場合、ドラム3の回転数は、450/10=45rpmとして換算される。
洗い工程に移行すると、制御部13は、ドラム3の回転数を遅くし、図3(b)に示すように洗濯物18に最大の機械力が与えられるような回転数にドラム3の回転数を制御する。ドラム3の回転数を遅くすることで、ドラム3の内壁に張付いていた洗濯物18がバッフル7aに持ち上げられ、ドラム3内の最上部から重力により落下する。これにより、洗濯物18に最大機械力を加えることができる。バッフル7bおよびバッフル7cも同様に洗濯物18を持ち上げて落下させるので、機械力を継続的に加え続けることができる。
図3(b)に示すように、バッフル7aが洗濯物18をドラム3の最下部より持上げる場合、重力に逆らって持ち上げるためドラム3の最上部へ移動するまでの間、負荷が増加する。よって、モータ電流を検出する電流検出部131の値は、図3(a)に示すように、電流が最大値を示す。その後、電流が減少するのは、バッフル7aから洗濯物18が離れ、落下することによる。次に区間b1においてモータ電流が増加し、最大値の後、減少する値を示しているのは、バッフル7bが洗濯物18を持ち上げ、ドラム3内の最上部に近いところで落下させる動作となるためである。区間c1も同様にバッフル7cが同じ動作をおこない、この繰り返しが行われる。
従って、図3(a)に示すように、ドラム3が1回転する間に、電流検出部131の電流変化周期がバッフル7の数に応じて現れる。周期判定部201は、その周期を判定している。実施の形態1においては、バッフルが3つ設置されているため、ドラム3の1回転の周期eの間に電流変化の周期が3回検出される。
3個のバッフル7がドラムに設けている場合には、ドラムが1回転する間に、衣類はバッフル7と同じ数だけ落下する。よって、ドラム3の変動周期は、電流変動周期の3倍に
なる。このため、電流変動が衣類の落下によるものか、アンバランスによるものなのかを容易に判定できる上に、短時間での判定処理を行うことができる。
電流変化の周期の最大値はそれぞれの区間a1、b1、c1でピークが検出される。このピーク値のいずれか1つが最大電流値となり、最小電流値との電流差分d1が算出される。なお、区間a1、b1、c1で検出されるピーク電流のいずれか1つを最大電流値とすることとしたが、これに限られず、区間a1、b1、c1、すなわちドラム3が1回転する間の平均値としてもよい。また、1回転でなく、複数回転の平均値としてもよい。
この状態から回転数を増減させて、電流差分d1が最大となる回転数を決定する。たとえば、本実施例においては、ドラム3の回転数を45rpmとし、ドラム3の1回転の周期eの間に電流変化の周期が3回検出されることを確認すると、47rpmに回転数を増加させる。このとき、変動判定部202は、電流変動値を検出している。次に、43rpmに回転数を下げ、変動判定部202が、電流変動値を検出する。判定部133は、43rpmのときの電流差分d1と、45rpmのときの電流差分d1と、47rpmのときの電流差分d1とを比較し、電流差分d1が最も大きいときを最適回転数と決定する。
以上のように、判定部133は、モータ12に設けられているロータ位置検出部15からのロータ回転位置および回転数を検出し、モータ12が脱調しないように安定した制御を行う。最適回転数で回転するよう判定部133が駆動部132を制御して調整することで、モータ12の負荷が最大となる回転数を選定し、駆動部132にモータ12を駆動する。すなわち、判定部133がドラム3の回転数を洗濯物18に加わる機械力が最大となるように制御を行う。従って、洗濯物の汚れを迅速かつ効率的に落とす洗浄力向上を行うことができる。
これを洗濯工程の時間内に常に電流検出部131の電流変化周期と電流差分d1を監視し、常に最適な回転数とすることで、洗濯物の偏りなどによる条件が変化した場合でも、常に洗濯物へ最大の機械力を継続して加えることができる。
使用者が操作部301で洗濯工程を実行した場合に、自動的に上記の動作をおこなうことで、使用者には余分な操作をさせずに自動的に最大の機械力を洗濯物に加えることで洗浄性能を向上したドラム式洗濯機を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態1について説明したが、本発明はこの実施の形態1に限定されるものではない。
例えば、ここではモータ12は、永久磁石同期モータを使用していることを説明したためロータ位置検出をおこないモータ駆動制御をおこない、回転数の検出をおこなうこととしているが、誘導機モータを用い、タコジェネレータを搭載することであっても同様に回転数制御することが可能である。
また、ここではベルト駆動によりモータ軸とドラム軸間がベルトを介して駆動伝達する方式で説明しているが、モータ軸とドラム軸を同じくしたダイレクトドライブモータ(DDモータ)であっても同様の作用、効果が得られる。
また、ここでは、布量を検出して、洗濯工程の初期一定時間の間、周期判定部201および変動判定部202が決められた値以下になるように回転数を早く設定するとしているが、一定回転数以上(洗濯物にかかる遠心力と重力が均衡する回転数、例えば60rpm以上)に一定時間設定して動作させ、その間は、周期判定部201および変動判定部202の判定をおこなわないとする方法としても同様の効果、作用が得られる。
ここでは、ドラム式洗濯機について説明したが、ドラム式洗濯乾燥機であっても洗濯工程での条件は同じであるため、同様の作用、効果がある。ドラム式の洗濯機および洗濯乾燥機で水平ドラム式であっても斜めドラム式であっても同じである。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、洗濯物の洗浄性能を向上させるために加える機械力を最大とする状態でドラムを回転させるものであり、家庭用および業務用ドラム式洗濯機やドラム式洗濯乾燥機にも有用である。
1 ドラム式洗濯機
20 位置検出部
3 ドラム
3a 回転軸
4 ドラムプーリ
5 モータプーリ
6 ベルト
7、7a、7b、7c バッフル
12 モータ
12a モータ軸
13 制御部
15 ロータ位置検出部
18 洗濯物
19 ダンパ
131 電流検出部
132 駆動部
133 判定部
201 周期判定部
202 変動判定部
203 時間判定部
204 布量判定部
22 洗濯槽
d1、d2 電流差分
e 周期

Claims (5)

  1. 水平軸または水平より一定角度のある軸を中心に回転して、衣類を収容するドラムと、
    前記ドラムに設けられた衣類を持上げる複数のバッフルと、
    前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記モータの電流を検出する電流検出部と、
    前記ドラムの回転位置を検出する位置検出部と、
    前記電流検出部の電流変動値を検出する変動判定部と、
    前記電流の変動周期を検知する周期判定部と、
    前記変動判定部と、前記周期判定部との判定値から制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ドラムの回転位置と、前記バッフルの数と、前記電流の変動周期と、前記電流変動値の最大値とから、前記ドラムの最適回転数を決定するドラム式洗濯機。
  2. 前記制御部は、前記ドラムがn個のバッフルを備えた場合に、前記ドラムの回転周期が、前記電流変動の周期のn倍の周期となる回転数に制御する請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記制御部は、前記電流変動の最大値が前記ドラムの回転周期のn倍の周期となる前記回転数において、前記変動判定部で検出した前記電流変動値が最大となる回転数を前記最適回転数と決定する請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記制御部は、洗濯工程開始後の一定時間は、前記最適回転数の決定を行わないようにする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記制御部は、前記一定時間の間に、前記ドラムの内壁に洗濯物が張り付く回転数以上の回転数で前記ドラムを回転させる請求項4に記載のドラム式洗濯機。
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