JP2013025148A - カラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮光層もしくは透明着色層からなるカラーフィルタ層、保護層等に不良があるとして排除されたCOA(Color Filter on Array)、BOA(BM on Array)基板から、遮光層もしくは透明着色層からなるカラーフィルタ層および保護層を選択的に剥離する方法を提供することを目的とした
【解決手段】先ずカラーフィルタ層を炭化する炭化処理を実施し、次いで前記炭化層をレーザ照射により除去することを特徴とする方法であって、前記炭化処理は、赤外線レーザ照射によりなされ、炭化層及び炭化層から上の部分はYAGレーザでアブレーション剥離されることを特徴とするカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレイ基板上にカラーフィルタを形成する過程で不良となったカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ部分だけを選択的に除去する技術に関する。
カラー液晶表示装置は、コンピュータ端末用の表示装置、あるいはテレビ用として急速に普及が進んでいる。このカラー液晶表示装置は、図2に示すようにアレイ基板2と、このアレイ基板2に所定の隙間を保持して対向配置された対向基板1と、これら2つの基板間に狭持された液晶層4と、から構成される液晶表示素子を基幹部材とするもので、通常はアレイ基板2上には薄膜トランジスタ3(Thin Film Transistor、以下、TFTと記す。)及び関連する配線類が形成され、対向基板1には、赤色18R、緑色18G、青色18Bの3色の着色層からなるカラーフィルタ18が設けられている。
近年、この液晶表示装置には、高コントラスト化、高視野角化、低消費電力等の様々な要求があり改良改善が図られているが、カラーフィルタ側にもそれ相応の貢献が期待されている。その一つとして、通常は対向基板1側に設けられるカラーフィルタ18及びこれと一体的に機能する遮光層16を、図3に示すようにアレイ基板2側に形成することが行われている(以下、COA:Color filter on Array と記すが、例えば、特許文献1、2を参照)。
その理由は、図2の従来構成のままではアレイ基板2とカラーフィルタ基板1との貼り合せ時の位置ずれ対応、アレイ基板2側の配線を隠蔽する必要性、及び視角の問題から遮光層16を幅広く設定しなければならず、画素の開口率を向上させることができないからである。しかし、カラーフィルタ18と遮光層16をアレイ基板2側に形成することができれば、遮光層16の幅を狭めて形成することが可能となり画素開口率を高めることができる。
図3はカラーフィルタをアレイ基板2側に形成した場合の構造の一例を図示したものである。アレイ基板2上にはゲート電極31、ゲート絶縁膜32、半導体層34、ソース電極35、ドレイン電極36等からなる微細なTFT素子3がパターニング形成され、保護層33により被覆された構造である。ゲート絶縁膜32と第一の保護層33はSiN、ゲート電極はMoNb等、ソース電極とドレイン電極はMoNb等、半導体層はSi等、いずれも金属及びその酸化物、窒化物から組成されている。
カラーフィルタ23をアレイ基板2側に設ける場合には、上記マトリックス状に形成されたTFT素子3の上に、さらに遮光層28、カラーフィルタ23、画素電極24、配向膜、スペーサ等がフォトリソ技術を用いて形成され、場合によってはカラーフィルタ23の上に第二の保護層27が形成される場合もある。
こうした複雑な工程を経て製造される図3のCOA基板2’には、それぞれの工程で様々な欠陥が発生し、これら欠陥は、目視検査や特別な装置を用いた検査工程で検知される。検査工程で無視できない欠陥があると判断されると不良基板として工程から排除されて廃棄されるか、それまでに形成された金属薄膜、有機薄膜がそれぞれに好適な手段で取り除かれて、最終的には金属原料、有機材料、素ガラスまで還元される。
高価な原材料と多大のエネルギーを投入したCOA基板2’は再生して再利用するのが望ましい。一例を挙げれば、基板上の有機物類は高温の濃硫酸や水酸化ナトリウム水溶液に浸漬させると効率的に除去できる。金属薄膜については、酸を用いたエッチングにより除去することができる。エッチング液は所定の方法で処理することにより、薄膜を組成していた希少金属であるインジウム、ロジウム、モリブデン、クロム等を高純度金属粉として回収し再使用に供することができる。
化学的な手段以外では、酸化セリウムの微粒子を分散させた研磨液を使って研磨によりガラス基板から剥離することもできる。あるいは、YAGレーザ等のレーザ光を金属薄膜や有機物に照射するレーザアブレーションや放電加工によって金属や有機物等をガラス基板から剥離回収する方法が開示されている(特許文献3)。
特許2758410号 特開2001−154013号公報 特開2010−172856号公報
従来のCOA基板の再生は、薬液や、レーザ処理を使ってガラス基板上の全ての堆積物を、その性質上上層から順次に除去して素ガラス基板まで還元する方法であった。これは、それぞれが独立に製造されたアレイ基板2やカラーフィルタ基板1の再生方法を、COA基板に適用したもので自然と言えば自然、当然な手法である。
また、レーザ処理によりCOA基板の上層のカラーフィルタ側を除去する方法もあるが、下地であるアレイ(TFT)基板の第一の保護層(窒化シリコン膜、以下、SiN膜と記す。)と金属配線もレーザによりアブレーションされてしまうためTFT部分も含めて全体を除去せざるを得なかった。COA基板をアレイ基板としてそのまま使える状態で処理を中断するということは困難であった。
また、不良品としてのCOA基板には、遮光層及びカラーフィルタ層が形成されたもの以外に、保護層としてSiN(窒化珪素)膜が成膜されたものもあるが、最表面がSiN膜などで被覆されていると、通常のカラーフィルタ用の薬液処理システムでは対応できず、SiN膜専用の薬液処理装置もしくはドライエッチング装置等特別な装置が必要であった。
そこで、本発明は、遮光層、カラーフィルタ層、保護層等カラーフィルタ部分に不良が存在するとして排除されたCOA基板から、遮光層、カラーフィルタ層の有機物層とその保護膜である窒素酸化物層を選択的に剥離し、そのまま再使用できるアレイ基板を得る方法を提供することを目的とした。
上記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、マトリックス状に配置されたTFT素子が第一の保護層で被覆されているアレイ基板上に、少なくとも遮光層と着色層とからなるカラーフィルタ層を積層した前記アレイ基板から、カラーフィルタ層から上の層だけを選択的に除去する方法であって、先ずカラーフィルタ層を炭化する炭化処理を実施し、次いで前記炭化層をレーザ照射により除去することを特徴とするカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項2に記載の発明は、前記カラーフィルタ層は、その上部に第二の保護層を備えることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項3に記載の発明は、前記カラーフィルタ層は、透明着色層および遮光層からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項4に記載の発明は、前記炭化処理は、赤外線照射によりなされることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項5に記載の発明は、前記第一と第二の保護層がSiN(窒化珪素)膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項6に記載の発明は、前記レーザ照射は、YAGレーザによりなされることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の少なくとも遮光層と着色層とからなるカラーフィルタ層を積層した基板は、COA(Color Filter on Array)基板もしくはBOA(Black Matrix on Array)基板であることを特徴とするカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法としたものである。
本発明の第一の特長は、アレイ基板上のTFT素子とこれを保護していている第一の保護層にダメージを与えるようなエネルギーでレーザ照射を行わないということである。
先ず、第一の保護層の上に形成された有機物であるカラーフィルタ部分だけが、第一の保護層に熱的な外傷ダメージを与えない程度の弱いレーザエネルギーの照射により選択的に炭化処理される。この過程ではカラーフィルタ層の上に第二の保護層があるかどうかに関わらずカラーフィルタ層は炭化される。炭化はされるがこのエネルギーではアブレーションされて基板から剥離されるまでは至らない。
第二の特長は、アレイ基板と第二の保護膜との結節点をなす炭化したカラーフィルタ層に、第一の保護層と第二の保護層に影響を与えない範囲であるが炭化層をアブレーションするには十分なエネルギーを有するレーザ光を照射することにある。これにより脆くなった炭化層だけが選択的にアブレーションされ、土台が吹き飛ぶことで同時に第二の保護層もアブレーションされる。レーザとしては、Nd:YVOレーザやYAGレーザ使用できるが後者がより好ましい。
したがって、本発明によれば、第二の保護層としてSiN膜が存在する場合でも、専用薬液やドライエッチ工程を使用することなしに、レーザ照射だけで、再使用可能なアレイ基板を得ることができる。アレイ基板上のTFTを除去し、また再形成するという手間が省けるという効果を奏する。
(a)〜(g)本発明になるカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層およびその上部にある第二の保護膜を選択的に除去する工程を模式的に説明する工程図である。 従来型のアレイ基板とカラーフィルタ基板の構成を模式的に説明する断面視の図。 COA基板におけるTFTとカラーフィルタ他の積層構造を模式的に説明する断面視の図。
本発明は、アレイ基板を形成する工程、その上部にカラーフィルタ他を形成する工程及びカラーフィルタから上の層を除去する工程とからなるが、ものの製造としては図3下側に示す構造のCOA基板2’を製造する。図1は、それぞれの層内の構成を省略した工程図であり、この工程図を用いて本発明を説明する(構造の詳細については図3を参照のこと)。
但し、欠陥のあったCOA基板2’をアレイ基板2として再生させるのが目的であるから、COA基板2’はカラーフィルタ部分以降の工程を最終工程まで進んだものだけでなく、例えば遮光膜形成後欠陥が検知されて工程外へ排除されたBOA(Black Matrix on Arrey)基板や未完成のCOA基板も含まれる。
先ず、無アルカリガラス基板11(OA−10:日本電気硝子社製)にスパッタリング法によりMo薄膜を形成した。次いで、ポジ型レジストNPR−9000(ナガセケムテックス社製)を塗布し乾燥してから、紫外線露光機にてフォトマスクを介して所定のパターンに露光した。次いで、2.4重量%の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液にて現像を行った。ウェットエッチングによりMo薄膜をパターニングしてから、ポジ型レジストをアンラストTN−1(三若純薬社製)にて除去するフォトリソグラフィプロセスにより、ゲート線およびゲート電極31を形成した。
前記基板上に、プラズマCVD法を用いて窒化珪素(以下、SiN)によるゲート絶縁膜32、半導体層34を形成した後、フォトリソグラフィプロセスを用いてTFT層12を形成した。同様の工程で、Ti/Al合金にてデータ線、ソース電極35およびドレイン電極36を形成した(図1(a))。最後に前記パターンを覆うようにSiNからなる第一の保護層33を形成しアレイ基板2を得た(図1(b))。
アレイ基板2には金属材料と半導体材料と無機酸化物とが含まれ、有機材料は基本的に含まれていない。特に、上記第一の保護層33は、SiN(窒化珪素)などのナイトライドにより形成されており、共有結合による強固で安定した構造であり、高硬度、耐摩耗性に優れ、高温環境で機械的強度を失わず、高い耐熱性を持つ材料である。
通常の液晶ディスプレイは、このアレイ基板2と別工程で製造されたカラーフィルタ基板を貼り合わせるが、本発明の対象となるのは、アレイ基板2の第一の保護膜33の上にさらにカラーフィルタを積層したCOA(Color Filter on Array)基板2’である。
以下に、その工程を順に説明する。
<樹脂溶液(A)の合成>
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら加熱して、下記モノマーおよび熱重合開始剤の混合物を滴下して重合反応を行った。
スチレン 60部
メタクリル酸 60部
メチルメタクリレート 65部
ブチルメタクリレート 65部
熱重合開始剤 10部
連鎖移動剤 3部
<遮光性樹脂組成物>
下記組成の混合物を均一に拡販混合した後、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルターで濾過して遮光剤の分散体を得た。
赤色顔料:C.I.Pigment Red 254 14部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「イルガーフォーレッド B-CF」)
青色顔料:C.I.Pigment Blue 15 14部
(東洋インキ製造(株)製「リオノールブルーES」)
分散剤(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 2部
樹脂溶液(A) 120部
その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して遮光性樹脂組成物を得た。
上記分散体 150部
樹脂溶液(A) 100部
カーボンブラック分散剤(御国色素社製 TPBK−234C) 37部
多官能重合性モノマー(東亜合成製「アロニックス M-400」) 30部
光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー369」) 14部
増感剤(保土ヶ谷化学工業(株)製「EAB-F」) 3部
シクロヘキサノン 100部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 200部
このようにして黒色の樹脂組成物を得た。
次に、アレイ基板2の第一の保護膜33上に遮光パターンを形成する。上記黒色樹脂組成物をスリットコートにて仕上り膜厚が3.0μmとなるように塗布を行った。ホットプレートにて90℃ 60秒間乾燥後、紫外線露光機にて所定のフォトマスクを介してパターン露光を行った。次いで、アルカリ現像液で未露光部分の除去した後、オーブンにて230℃で40分熱硬化を行った。このパタニングにより、TFT層3とデータ配線37を覆うように遮光パターン28が形成された(図1(c))。遮光パターンのOD値は4.5であった。遮光パターン28の検査により欠陥が検出された未完のCOA基板2’は、欠陥修復工程に回されるか、修復不可能であれば後述するアレイ基板再生(剥離)工程に回される。
<赤色着色樹脂組成物>
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルターで濾過して赤色顔料の分散体を作製した。赤色顔料:C.I.PigmentRed 254 18部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「イルガーフォーレッド B-CF」)
赤色顔料:C.I.Pigment Red 177 2部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「クロモフタールレッド A2B」)
分散剤(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 2部
樹脂溶液(A) 108部
その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物を得た。
次に、赤色の感光性樹脂組成物をスリットコートにて仕上り膜厚が3.0μmとなるよ
うに塗布を行った。ホットプレートにて90℃ 60秒間乾燥後、紫外線露光機にてフォトマスクを介してパターン露光を行い、アルカリ現像液で未露光部分の除去後、オーブンにて230℃で20分熱硬化を行い、ゲート線とデータ配線とで囲まれる画素上にストライプ状の着色層である赤色画素23Rを、遮光パターン28の開口部に形成した。同時に電気接続用のコンタクトホール29となる25μm径のスルーホールをドレイン電極36上に形成した。
尚、アルカリ現像液は以下の組成の水溶液を使用した。
炭酸ナトリウム 1.5重量%
炭酸水素ナトリウム 0.5重量%
陰イオン系界面活性剤(花王(株)製「ペリレックスNBL」) 8.0重量%
水 90重量%
同様の手順で青23B,緑23Gの着色画素を形成し所望のカラーフィルタ5を得た(図1(d))。
次に、着色画素23上に液晶駆動用のITOからなる画素電極24を形成した。
カラーフィルタ5上にスパッタリング法によりITOをターゲットとして50nm(500Å)の膜厚でITO層を形成した。ITO上にポジ型レジストLC−100(ローム・アンド・ハース社製)を塗布した。紫外線露光機にてフォトマスクを介して露光・現像後、ITO−CF60(三菱ガス化学社製)を用いてデータ線およびゲート線上のITOのエッチングを行った。ポジ型レジストをアンラストTN−1にて除去後、オーブンにて230℃で40分熱硬化を行うことによって着色画素上にコンタクトホール29を通じてドレイン電極36と接続する画素電極24を形成した。図1ではITOは省略してある。
最後に、前記基板上にプラズマCVD法を用いてSiNからなる第二の保護膜27を形成した(図1(e))。このCOA基板2’には、さらに配向膜やスペーサが形成される場合があるが、いずれも有機物である。
上記の工程で得られたCOA基板2’は検査工程に付され修復不可能な欠陥を有するものは下記に記載の工程に回される。以下、COA基板2’からカラーフィルタ層以上の層を除去してアレイ基板2として再生する方法を実施例として説明する。
COA基板2’上に形成された遮光パターン28と着色層23とからなるカラーフィルタ5に赤外光7を集光させ、カラーフィルタ5部分を炭化させた(図1(f))。着色層および遮光層はアクリル樹脂を骨格とした材料系であるため、350〜700℃付近の熱エネルギーをかけることで、炭化されて着色(茶褐色〜黒色)した炭化層8に変質した。変色し始めると余計に赤外光の吸収率が上がり、黒色化が促進された。
この過程では、下地にあたるアレイ基板2’側の第一の保護層33とカラーフィルタ28上の第二の保護層27は窒化珪素Siなどのナイトライドにより形成されており、共有結合による強固で安定した構造であり、高硬度、耐摩耗性に優れ、高温環境で機械的強度を失わず、高い耐熱性を持つため赤外光7によっては物理的・熱的ダメージを受けない。Siは、1400℃まで安定しているが、約1400℃〜1500℃においてα型と呼ばれる低温安定相からβ型と呼ばれる高温安定相へと相転移が起こる。
次に、炭化させた部分8にYAGレーザ9(波長355nm)を、エネルギー強度;60〜70×10−2mJ/shot、繰り返し周波数20Hzで20shotの条件で照射してレーザアブレーションを行った。これにより炭化部分より上層部分が選択的にアブレーション除去された。これにより、TFT上にSiN保護層を有するアレイ基板2が、物理的・熱的に何のダメージも受けずに残った(図1(g))。所定の洗浄処理を行うことでアレイ基板を得ることが出来た。
YAGレーザの波長としては、266nmの他、532nm等を用いても良い。
炭化処理を施すことによりカラーフィルタのアブレーションに必要なレーザエネルギー強度が十分に低くなるため、アレイ基板側の保護層以下の層を損傷させずにカラーフィルタおよびその上の透明導電膜と保護層を選択的に除去することができた。
また、Nd:YVOレーザーでもアブレーション除去が可能である。
1、対向基板
2、アレイ基板
2’、COA基板
3、12、TFT
4、液晶層
5、カラーフィルタ
7、赤外光
8、炭化層
9、YAGレーザ
11、基板
18、23、カラーフィルタ(着色層:R、G、B)
21、ガラス基板
22、偏光板
24、画素電極
27、第二の保護膜
28、遮光層(ブラックマトリックス)
29、コンタクトホール
31、ゲート電極
32、ゲート絶縁膜
33、第一の保護層
34、半導体層
35、ソース電極
36、ドレイン電極

Claims (7)

  1. マトリックス状に配置されたTFT素子が第一の保護層で被覆されているアレイ基板上に、少なくとも遮光層と着色層とからなるカラーフィルタ層を積層した前記アレイ基板から、カラーフィルタ層から上の層だけを選択的に除去する方法であって、先ずカラーフィルタ層を炭化する炭化処理を実施し、次いで前記炭化層をレーザ照射により除去することを特徴とするカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  2. 前記カラーフィルタ層は、その上部に第二の保護層を備えることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  3. 前記カラーフィルタ層は、透明着色層および遮光層からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  4. 前記炭化処理は、赤外線照射によりなされることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  5. 前記第一と第二の保護層がSiN(窒化珪素)膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  6. 前記レーザ照射は、YAGレーザによりなされることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
  7. 請求項1に記載の少なくとも遮光層と着色層とからなるカラーフィルタ層を積層した基板は、COA(Color Filter on Array)基板もしくはBOA(Black Matrix on Array)基板であることを特徴とするカラーフィルタ付アレイ基板からカラーフィルタ層を選択的に剥離する方法。
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