JP2013022365A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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智 西脇
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
Yoshinori Kaneda
至功 金田
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Abstract

【課題】脱水運転により回転槽の周壁に張り付いた洗濯物を効果的に剥離することができる構成にするとともに、この構成による回転槽の内容積の減少の抑制を図る。
【解決手段】洗濯乾燥機は、水槽と、水槽内に設けられ、一方が開口し他方に端板を有した円筒状に形成され、水槽に対し相対的に回転可能に設けられた回転槽と、回転槽内へ温風を供給する温風供給手段と、回転槽を回転駆動するモータと、回転槽の前記端板付近から前記開口側へ突出して設けられる移動体と、回転槽の回転に伴って前記移動体を前記回転槽の径方向へ移動させる移動手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、洗濯乾燥機に関する。
一般に、乾燥機能を備える洗濯乾燥機は、乾燥運転を実行する前に、脱水運転を実行し、衣類などの洗濯物に含まれる水分をある程度取り除く。この脱水運転で脱水される水分量が多いほど、乾燥運転における乾燥負荷が低減され、乾燥時間が短縮されるとともに乾燥に必要なエネルギーも低減される。ここで、脱水運転での脱水量を増大させるには、回転槽の回転速度を上げ、衣類中の水分に対してより大きな遠心力を作用させることが必要である。
しかし、水分を含んだ状態で急激に回転槽の回転速度を上げると、衣類同士が互いに強固に絡み合ってしまう。そして、回転槽の円筒状の筒状部分を構成する周壁に張り付いて剥がれ難くなるという事情がある。この状態では乾燥ムラが生じ易く、かえって乾燥負荷が大きくなることもある。また、絡みあった状態で乾燥されると、衣類に深いしわが寄ってしまう。
そこで、例えば特許文献1に記載のように、回転槽の筒状部分の周壁に、ばねにより可動する突起を設けた洗濯機が提案されている。この洗濯機は、突起が可動することによって、回転槽の周壁に張り付いた衣類を回転槽の回転軸側へ押して剥離する。
このような構成において、効果的に衣類を回転槽の周壁から剥離するためには、突起の移動距離をできるだけ長くすることが重要である。しかしながら、回転槽の筒状部分の周壁に突起を設けた場合、この突起の移動距離を長くすることは、突起やばねを大型化することになり、結果として、回転槽内の有効容積が減少してしまう。
特開2007−117278号公報
そこで、脱水運転により回転槽の周壁に張り付いた洗濯物を剥離することができる構成にするとともに、この構成による回転槽の有効容積の減少の抑制が図られる洗濯乾燥機を提供する。
本実施形態の洗濯乾燥機は、水槽と、前記水槽内に設けられ、一方が開口し他方に端板を有した円筒状に形成され、前記水槽に対し相対的に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽内へ温風を供給する温風供給手段と、前記回転槽を回転駆動するモータと、前記回転槽の前記端板付近から前記開口側へ突出して設けられる移動体と、前記回転槽の回転に伴って前記移動体を前記回転槽の径方向へ移動させる移動手段と、を備える。
第一実施形態による洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断側面図 第一実施形態による洗濯乾燥機の外箱を除き、サブバッフル正面の水槽を一部切欠いた状態の概略構成を示す正面図 第一実施形態による洗濯乾燥機の移動機構およびサブバッフル周辺の概略構成を示す斜視図 第一実施形態による洗濯乾燥機のサブバッフル周辺の概略構成を示す斜視図 第一実施形態による洗濯乾燥機の図4のA−A線に沿う横断平面図 第一実施形態による洗濯乾燥機のサブバッフルを用いた洗濯物の剥離を示すもので、(a)は洗濯物の剥離前を示し、(b)は洗濯物の剥離後を示す図 第二実施形態による洗濯乾燥機の図4に相当する斜視図 第三実施形態による洗濯乾燥機の図1に相当する縦断側面図 第四実施形態による洗濯乾燥機のサブバッフルの移動前を示す図1に相当する縦断側面図 第四実施形態による洗濯乾燥機のサブバッフルの移動後を示す図1に相当する縦断側面図 第四実施形態による洗濯乾燥機の変換部の概略構成を示す図 第四実施形態による洗濯乾燥機の図9のB−B線に沿う縦断背面図 第四実施形態による洗濯乾燥機において変換部によるサブバッフルの移動を示すもので、(a)は変換部に対しモータの回転が伝達された状態を示し、(b)は変換部に対しモータの回転が遮断された状態を示す図 第四実施形態による洗濯乾燥機の剥離運転を示すフローチャート 第五実施形態による洗濯乾燥機の図11に相当する図
以下、洗濯乾燥機の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
まず、第一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1に示すように、洗濯乾燥機10は、外箱11、水槽12および回転槽13を備えている。洗濯乾燥機10は、回転槽13の回転軸が地面に対して傾斜するいわゆるドラム式の洗濯乾燥機である。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。回転槽13は、水槽12の内部に収容されている。水槽12および回転槽13は、いずれも円筒状に形成されている。水槽12は、一方の端部に開口部121が形成され、他方の端部に水槽端板122が設けられている。開口部121は、傾斜した水槽12において水槽端板122よりも上側に位置している。同様に、回転槽13は、一方の端部に開口部131が形成され、他方の端部に回転槽端板132が設けられている。開口部131は、傾斜した回転槽13において回転槽端板132よりも上側に位置している。
回転槽13の開口部131は、水槽12の開口部121の周縁部によって囲まれている。外箱11には、水槽12の開口部121および回転槽13の開口部131側に開口部111が形成されている。この開口部111は、水槽12の開口部121に対してベローズ14で接続されている。そして、外箱11には、扉15が設けられており、この扉15は開口部111を開閉する。衣類などの洗濯物は、扉15を開放した状態で、開口部111、112、113を通して回転槽13内に出し入れされる。
洗濯乾燥機10は、図示しない制御装置や、給水装置16および操作パネル17を備えている。制御装置は、マイクロコンピュータなどから構成されており、洗濯乾燥機10の作動全般を制御する。給水装置16は、給水弁161、給水ケース162、給水ホース163などから構成されている。給水装置16は、制御装置の指令に基づいて給水弁161を開閉し、外部の水道からの水を水槽12内へ供給する。操作パネル17は、制御装置に接続されており、使用者の操作によって運転コースなどが選択される。
回転槽13は、円筒状の筒状部分を構成する周壁の全域に複数の孔18が形成されている。孔18は、洗濯運転時および脱水運転時には水が出入りする通水孔として機能し、乾燥運転時には空気が出入りする通風孔として機能する。また、回転槽13は、筒状部分の内側に、複数のバッフル19が設けられている。バッフル19は、回転槽13の内側に収容された洗濯物を撹拌する。なお、図1では、簡単のため複数の孔18のうち一部のみを図示している。
水槽12は、水槽端板122に温風供給口123が形成されており、開口部121付近に温風排出口124が形成されている。回転槽13は、回転槽端板132に温風供給口133が形成されている。また、洗濯乾燥機10は、温風生成ダクト20、ヒートポンプユニット21、温風供給ダクト22、温風回収ダクト23、および送風ファン24を備えている。温風生成ダクト20は、水槽12および回転槽13の下方に設けられている。ヒートポンプユニット21は、冷却器211、放熱器212、および図示しない圧縮機などを有して構成されている。このうち、冷却器211および放熱器212は、温風生成ダクト20内に設けられている。
温風供給ダクト22は、一方の端が温風生成ダクト20の下流側に接続され、他方の端が水槽12の温風供給口123に接続されている。また、温風回収ダクト23は、一方の端が水槽12の温風排出口124の上流側に接続され、他方の端が温風生成ダクト20に接続されている。送風ファン24は、温風生成ダクト20内において、温風生成ダクト20と温風供給ダクト22との接続部付近に設けられている。送風ファン24は、例えば多翼ファンなどであり、駆動すると温風生成ダクト20内から温風供給ダクト22側へ空気を送風する。
この構成において、ヒートポンプユニット21および送風ファン24が駆動されると、温風生成ダクト20内の空気は、送風ファン24の送風作用によって冷却器211側から放熱器212側へ流れる。このとき、冷却器211を通った空気は、冷却器211との熱交換によって冷却および除湿される。その後、放熱器212を通った空気は、放熱器212との熱交換によって加熱される。これにより温風となった空気は、温風供給ダクト22を通り、温風供給口123、133を通って、回転槽13内へ供給される。
回転槽13内へ供給された温風は、回転槽13内の洗濯物から湿気を奪って洗濯物を乾燥させる。その後、湿気を含んだ空気は、孔18から回転槽13外へ出る。そして、水槽12の温風排出口124を介して温風回収ダクト23を通り、温風生成ダクト20の上流側へ流入する。このように、洗濯乾燥機10は、回転槽13内の空気を、温風生成ダクト20を通して除湿および加熱して循環することによって、回転槽13内の洗濯物を乾燥させる。この場合、ヒートポンプユニット21は、温風供給手段として機能する。
また、水槽12は、重力方向の下方に位置する底部の後端側に排水部25を有している。排水部25は、図2に示すように、水槽12の外側に排水弁26を有している。この排水弁26は、排水ホース27に接続されている。排水ホース27は、排水弁26と反対側の端部が外部に接続されている。排水弁26は、水槽12からの排水を断続する。これにより、水槽12内の水は、排水弁26および排水ホース27を経由して洗濯乾燥機10の外部に排出される。
また、水槽12は、図2に示すように、複数のサスペンション28によって外箱11の底部に弾性的に支持されている。サスペンション28は、水槽12の前端側が上方に位置するように傾斜して水槽12を支持している。これにより、水槽12は、中心軸が前後に延びる横軸状に支持される。この場合、回転槽13も、回転軸が水槽12の中心軸に一致している。
また、洗濯乾燥機10は、図1に示すように、モータ29を備えている。モータ29は、いわゆるアウタロータ型のダイレクトドライブモータである。モータ29は、水槽12の外側において水槽端板122に設けられている。具体的には、モータ29は、固定子291および回転子292を有して構成されている。固定子291は、水槽端板122に固定されている。回転子292は、軸部293を一体回転可能に有している。軸部293は、水槽端板122を貫いて水槽12の内側へ突出し、回転槽13の回転槽端板132の中心部に固定されている。これにより、回転槽13は、水槽12に対して相対的に回転可能となっている。この場合、軸部293、回転槽13の回転軸、水槽12の中心軸は、それぞれ一致している。
また、洗濯乾燥機10は、移動機構30およびサブバッフル31を備えている。これら移動機構30およびサブバッフル31は、脱水運転時に回転槽13の周壁に張り付いた衣類などの洗濯物を剥離する。この場合、移動機構30は移動手段として機能し、サブバッフル31は移動体として機能する。具体的には、移動機構30は、図3に示すように、摺動軸32、可動ホルダ33、ばね34を有して構成されている。この場合、摺動軸32および可動ホルダ33は案内部として機能し、ばね34は弾性部として機能する。摺動軸32は、例えばステンレスなどの鋼材により円柱状に形成されている。摺動軸32は、その全長が回転槽13の半径よりも短い寸法に設定されて、回転槽13の外側において回転槽13の径方向へ沿って設けられている。つまり、摺動軸32は、回転槽端板132に対して平行で、かつ、回転槽13の回転軸に対して直角に設けられている。
可動ホルダ33は、例えば直動軸受けであり、その中央部分に摺動軸32が通されている。これにより、可動ホルダ33は、摺動軸32に沿って摺動する。また、ばね34は、例えば圧縮コイルばねであり、可動ホルダ33に対する回転槽13の径方向の外側において、摺動軸32を通して設けられている。これにより、ばね34は、可動ホルダ33に対して、回転槽13の径方向の内側すなわち回転軸側へ弾性力を作用させている。つまり、ばね34は、サブバッフル31に対して、可動ホルダ33を介し回転槽13の径方向における回転軸側への弾性力を作用させている。そして、回転槽13の外側において回転槽端板132には、収容箱35が設けられている。移動機構30は、この収容箱35内に収容されている。この場合、収容箱35は、収容部として機能する。
サブバッフル31は、図1に示すように、回転槽13の回転槽端板132付近から開口部131側へ向けて突出して設けられている。そして、サブバッフル31は、図3に示すように、可動ホルダ33に固定されて、この可動ホルダ33と一体的に摺動軸32に沿って移動する。このサブバッフル31は、図4および図5に示すように、芯部材311および保護部材312を有して構成されている。芯部材311は、例えばステンレスなどの鋼材で構成され、回転槽13の回転軸に沿って平行に延びる柱状、例えば楕円を含む円柱や角柱に形成されている。この芯部材311は、収容箱35内から回転槽13内にかけて回転槽端板132を貫いている。そして、芯部材311は、その一端が可動ホルダ33に固定されている。
保護部材312は、例えばエチレンプロピレンゴムなどのゴム材や、樹脂材などで構成されている。保護部材312は、その先端が曲面形状、例えば断面が楕円である円筒状に形成されている。この場合、保護部材312は、先端へ向かって平らになる形状つまり先端へ向かって断面の楕円の扁平率が大きくなる形状にしてもよい。この保護部材312は、内部に芯部材311を通している。これにより、保護部材312は、芯部材311のほぼ全域を覆っている。この場合、芯部材311は、可動ホルダ33に固定されている端とは反対側の端が保護部材312に覆われており、回転槽13内へは露出していない。
回転槽端板132には、図4および図5に示すように、連通口134が形成されている。連通口134は、摺動軸32の軸方向すなわち回転槽13の径方向が長手となる矩形に形成されている。収容箱35内は、連通口134を介して回転槽13内へ連通されている。この連通口134は、二枚のシート部材36で覆われている。この場合、二枚のシート部材36は、覆い部として機能する。
具体的には、シート部材36は、薄い矩形のシート状であって、例えばゴムなど伸縮を伴う弾性を有する材料で構成されている。また、各シート部材36は、長手方向の寸法が、連通口134の長手方向の寸法とほぼ同じ寸法に設定され、短手方向の寸法が、連通口134の短手方向の寸法の半分よりもやや長い寸法に設定されている。
二枚のシート部材36は、連通口134の短手方向において対称に配置され、それぞれ長手の端縁部を連通口134の長手の縁端部に合せて設けられている。この場合、各シート部材36は、一つの長手の端縁部および二つの短手の端縁部が、連通口134の周囲に接着などによって固定されている。そして、図5に示すように、これら二枚のシート部材36は、連通口134の短手方向に対する中心部付近で、サブバッフル31の突出方向すなわち回転槽13の回転軸方向へ重なっている。この場合、二枚のシート部材36は、図5に示すように必ずしも離間している必要はないが、互いに固定はされていない。
サブバッフル31は、図4に示すように、芯部材311を二枚のシート部材36の間に通して設けられている。これらシート部材36は、芯部材311の周囲の部分が芯部材311に押し広げられている。そして、芯部材311に押し広げられて弾性変形により縮小した部分を縮小部361としている。一方、芯部材311が通されていない部分は、二枚のシート部材36が重なり合って連通口134を覆っている。この場合、縮小部361は、サブバッフル31の移動すなわち可動ホルダ33の移動に伴って移動する。
ちなみに、サブバッフル31は、移動距離すなわち回転槽13の径方向外側から内側へ洗濯物を押し出す距離が回転槽13の半径寸法に対して30%程度であることが好ましく、また、その押し出す力は1kgf程度であることが好ましい。そのため、本実施形態において、摺動軸32およびばね34の寸法は、可動ホルダ33が回転槽13の半径寸法に対して30%以上の距離を移動するように設定されている。具体的には、回転槽13の半径が260mmである場合、可動ホルダ33の移動距離は90mm程度に設定されている。そして、ばね34は、可動ホルダ33が回転槽13の径方向の外側の移動端にある状態で、可動ホルダ33に対して1kgf程度の弾性力を作用させるように設定されている。
ここで、可動ホルダ33が外側の移動端まで移動するためには、この移動端において、サブバッフル31および可動ホルダ33に作用する遠心力が、ばね34の弾性力よりも十分に大きいことが必要である。この場合、移動端においてサブバッフル31および可動ホルダ33に作用する遠心力は、回転槽13の回転速度が一定であれば、サブバッフル31および可動ホルダ33の質量に比例する。そのため、本実施形態の場合、サブバッフル31および可動ホルダ33の質量は、外側の移動端において、サブバッフル31および可動ホルダ33に対してばね34の弾性力の10倍程度の遠心力が作用するように設定されている。
次に、上記構成の作用について説明する。
図示しない制御装置は、使用者が操作パネル17を操作して運転モードが設定されると、設定された運転モードに応じて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各運転を実行する。
以下、脱水運転から乾燥運転への移行時における移動機構30およびサブバッフル31の作用について説明する。ここで、図1および図2において、実線で表わしたサブバッフル31は、このサブバッフル31が無負荷状態である場合の位置、すなわち初期位置を示している。また、二点鎖線で表わしたサブバッフル31は、このサブバッフル31が負荷状態となって摺動軸32の移動端まで移動した状態、すなわちサブバッフル31の移動端位置を示している。
まず、洗い、すすぎ運転で回転槽13が回転されると、洗濯物はサブバッフル31によって撹拌され、上から下への落下を繰返して洗浄が行われる。そして、洗い、すすぎ運転の終了に際し、洗濯物の多くはサブバッフル31上に載った状態で撹拌を終える。その後、制御装置は、脱水運転を開始すると、モータ29を駆動し、回転槽13を一方向へ高速回転させて洗濯物を遠心脱水する。制御装置は、モータ29の回転速度を直線的に増大させ、最終的に回転槽13の回転速度を1500rpm程度に到達させる。このとき、サブバッフル31および可動ホルダ33には、回転槽13の高速回転によって、ばね34の弾性力よりも十分に大きな遠心力が作用する。すると、可動ホルダ33は、摺動軸32を摺動し、回転槽13の径方向の外側へ向かって移動する。そして、可動ホルダ33の移動に伴って、サブバッフル31も回転槽13の径方向の外側へ向かって、図1および図2に示す移動端位置まで移動する。この場合、図6(a)に示すように、サブバッフル31は、洗濯物51と回転槽13の周壁の間に入り込んでいる。
制御装置は、モータ29の回転速度を所定時間、最高回転速度1500rpmに維持して洗濯物の遠心脱水を行う。その後、モータ29の回転速度を例えば数rpm程度に低減した後、停止して脱水運転を終了する。この場合、モータ29の回転速度が数rpmとなる低速回転時においては、サブバッフル31および可動ホルダ33には、回転槽13の回転による遠心力がほとんど作用しなくなり、遠心力よりもばね34の弾性力の方が大きくなる。すると、可動ホルダ33は、ばね34の弾性力によって、摺動軸32を摺動し、回転槽13の径方向の内側すなわち回転軸側へ向かって移動する。そして、可動ホルダ33の移動に伴って、サブバッフル31も回転槽13の径方向の内側へ向かって、図1および図2に示す初期位置まで移動する。
このとき、サブバッフル31は、図6(b)に示すように、回転槽13の周壁に張り付いた洗濯物51を押して剥離させる。回転槽13の周壁から一部分が剥離された洗濯物51は、回転槽13の回転に伴って自重で落下する。このように、脱水運転によって回転槽13の周壁に張り付いた洗濯物は、サブバッフル31によって剥離のきっかけが与えられることによって、回転槽13の周壁から剥離される。その後、制御装置は、ヒートポンプユニット21および送風ファン24を駆動して、乾燥運転を実行する。
本実施形態の場合、サブバッフル31を移動させる移動機構30は、回転槽13の回転槽端板132に設けられている。サブバッフル31は、回転槽13の回転に伴って回転槽13の径方向へ移動する。この場合、サブバッフル31は、回転槽13の回転速度が増加すると回転槽13の径方向の外側へ移動し、回転速度が減少すると回転槽13の径方向の内側へ移動する。
これによれば、脱水運転により回転槽13の周壁に張り付いた衣類などの洗濯物は、脱水運転終了後にサブバッフル31が移動することによって効果的に剥離される。そのため、脱水運転における回転槽13の最高回転速度を上げて衣類が回転槽13の周壁に張り付き易くなったとしても、乾燥運転の実行前にこれら衣類を回転槽13の周壁から剥離することができる。このため、脱水運転において回転槽13の最高回転速度を増大させて脱水効率を上げることで、乾燥運転における乾燥負荷を低減することができ、ひいては洗濯乾燥機10の省エネ化を図ることができる。
また、サブバッフル31の移動により洗濯物が剥離されてほぐれ易くなるため、乾燥による衣類のしわつきを低減することができる。
さらに、移動機構30およびサブバッフル31は、回転槽13の筒状部分の周壁に設ける必要がない。サブバッフル31は、回転槽13の径方向へ沿って移動するため、サブバッフル31の移動距離を長く確保した場合であっても、回転槽13の内容積の減少を抑制することができる。
また、移動機構30は、案内部としての摺動軸32および可動ホルダ33と、弾性部としてのばね34と、を有して構成されている。この構成によれば、回転槽13の回転に伴う遠心力によって可動ホルダ33を可動させて、サブバッフル31を移動させることができる。そのため、簡単な構成であるとともに、サブバッフル31を移動させるための専用の動力を必要としないため、より省エネ化が図られる。
さらに、収容箱35内と回転槽13内とを連通する連通口134は、二枚のシート部材36で覆われている。そして、二枚のシート部材36の間には、サブバッフル31の芯部材311が通されて縮小部361が形成されている。この縮小部361は、サブバッフル31の移動に伴って移動する。
この構成によれば、シート部材36は、衣類などの洗濯物が連通口134から収容箱35内へ入り込むことを抑制する。このため、衣類などの洗濯物が可動ホルダ33などに絡まることによる、可動ホルダ33およびサブバッフル31の移動の阻害が抑制される。
さらに、シート部材36は、サブバッフル31の芯部材311を通す縮小部361が、サブバッフル31の移動に伴って移動する。このため、サブバッフル31および可動ホルダ33は、芯部材311の周囲がシート部材36に囲まれていても、その移動が阻害され難く、滑らかに移動することができる。
そして、サブバッフル31は、芯部材311が保護部材312で覆われている。これによれば、サブバッフル31は、衣類などの洗濯物をステンレスなどで構成された芯部材311で直接押すことがなく、従って洗濯物の傷つきを抑制することができる。さらに、サブバッフル31は、その先端が曲面形状に形成されている。これによれば、サブバッフル31は、鋭利な部分が洗濯物に触れることがないため、洗濯物の傷つきをより効果的に抑制することができる。
なお、圧縮コイルばね34に代えて、引っ張りばねを設ける構成でもよい。この場合、引っ張りばねは、可動ホルダ33に対して回転槽13の回転軸側に設け、この回転軸側へ引っ張りによる弾性力を作用させればよい。
また、案内部は、摺動軸32および可動ホルダ33に限られず、例えばレールに沿って直動案内するいわゆるリニアガイドなどでもよい。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図7を参照して説明する。
この第二実施形態は、連通口134の周囲に複数の条部材37が設けられている点で、第一実施形態とは異なっている。条部材37は、複数個集合することによって、連通口134を覆う覆い部として機能する。具体的には、条部材37は、細長い矩形状いわゆる短冊状に形成されている。この場合、条部材37は、紐状に形成されていてもよい。この条部材37は、例えばゴムや樹脂など弾性を有する材料で構成されている。
条部材37は、その短冊状の長手方向の寸法が、連通口134の短手方向の寸法の半分よりもやや長い寸法に設定されている。これら複数の条部材37のうち約半分は、その一端が、連通口134の一方の長手部分に接着剤などで固定され、連通口134の短手方向の中心部へ向かって延びている。これと対称にして、複数の条部材37の残りの半分は、その一端が、連通口134の他方の長手部分に接着剤などで固定され、連通口134の短手方向の中心部へ向かって延びている。そして、これら複数の条部材37は、連通口134の短手方向の中心部付近で重なり合っている。
サブバッフル31は、芯部材311を複数の条部材37の間に通して設けられている。これら条部材37は、芯部材311の周囲の部分が芯部材311に押し広げられている。そして、芯部材311に押し広げられて弾性変形した部分を変形部371としている。一方、芯部材311が通されていない部分の条部材37は、複数の条部材37が集合して連通口134を覆っている。そして、条部材37が芯部材311に押し広げられて形成される変形部371は、サブバッフル31の移動すなわち可動ホルダ33の移動に伴って移動する。
なお、本実施形態において、複数の条部材37は、連通口134長手方向に対して離間して設けられているが、これに限らず、密集して設けてもよい。
この第二実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、条部材37は、弾性を有する材料であればよく、必ずしも伸縮性を有する必要はない。そのため、ゴムなどに加えて樹脂材料なもの適用することができ、その結果、条部材37に適用することのできる材料の選択の幅が広がる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図8を参照して説明する。
この第三実施形態は、複数組この場合二組の移動機構30およびサブバッフル31を備えている点において、上記第一実施形態とは異なっている。二組の移動機構30およびサブバッフル31は、回転槽13の周方向へ等間隔に設けられている。また、この場合、二組の移動機構30およびサブバッフル31は、回転槽13の回転軸に対して対称に設けられている。
この構成によれば、回転槽13の周壁の全域に亘って張り付いた洗濯物を、二つのサブバッフル31によってより確実に剥離することができる。
また、二組の移動機構30およびサブバッフル31は、回転槽13の回転軸に対して対称に設けられているため、移動機構30自身に起因する回転槽13の回転軸に対する偏心いわゆるアンバランスが抑制され、その結果、回転槽13が安定して回転できるとともに、回転による振動の低減が図られる。
なお、移動機構30およびサブバッフル31は、三組以上設ける構成としてもよい。この場合も、移動機構30およびサブバッフル31は、それぞれ回転槽13の回転軸に対して対称に設けることが好ましい。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について、図9から図13を参照して説明する。
この第四実施形態は、サブバッフル31を移動させる移動手段の構成が、上記各実施形態と異なっている。
すなわち、洗濯乾燥機10は、切替え部38および変換部39を備えている。切替え部38は、変換部39に対してモータ29の回転の伝達および遮断を切替える。変換部39は、切替え部38を介してモータ29の回転を受け、その回転を回転槽13の径方向への直線的な移動に変換し、サブバッフル31を回転槽13の径方向へ移動させる。これら切替え部38および変換部39は、サブバッフル31を回転槽13の径方向へ移動させる移動手段として機能する。
具体的には、切替え部38は、駆動部材40、軸部材41、従動部材42、ばね43、駆動装置44、および接続棒45を有して構成されている。駆動部材40は、モータ29の回転子292において、固定子291とは反対側に設けられている。駆動部材40は、例えば全体として円板状に形成されて、回転子292とは反対側に、その円周方向へ沿って爪受け部401が設けられている。この駆動部材40は、回転子292と一体的に回転する。
軸部材41は、鋼などによって円柱状に形成されている。軸部材41は、駆動部材40および回転子292の中央部分に通されているとともに、水槽12の水槽端板122を貫いている。軸部材41は、その中心軸が回転槽13の回転軸に一致している。この場合、軸部材41は、図示しない例えばラジアル軸受などによって、駆動部材40に支持されている。そのため、軸部材41は、駆動部材40に対して相対的な回転が許容されているが、軸部材41の軸方向への移動は規制されている。つまり、軸部材41は、駆動部材40に対して相対的に回転可能であるが、軸部材41の軸方向へは移動不可である。また、軸部材41は、回転槽13とは反対側の端部に、ばね受け部411を有している。
従動部材42は、その中央部分に軸部材41が通され、駆動部材40に対してモータ29とは反対側に設けられている。従動部材42は、例えば全体として円板状に形成されて、駆動部材40側に、その円周方向へ沿って爪部421が設けられている。この従動部材42は、軸部材41の軸方向に対して所定範囲内での移動が許容されているとともに、軸部材41へ回転力を伝達する。この場合、例えば、軸部材41には所定範囲内においてスプライン加工などが施されている。そして、従動部材42にも、軸部材41のスプライン形状に対応したスプライン加工が施されている。これにより、従動部材42は、軸部材41の所定範囲内において、軸部材41を摺動してその軸方向へ沿って移動するとともに、軸部材41へ回転力を伝達する。また、本実施形態の場合、所定範囲として、従動部材42は、図9に示す爪部421と爪受け部401との噛み合い位置から、図10に示す爪部421と爪受け部401との解放位置までの範囲において移動する。
ばね43は、例えば圧縮コイルばねであり、その中央部分に軸部材41を通し、ばね受け部411と従動部材42との間に設けられている。ばね43は、従動部材42に対し、軸部材41の軸方向における駆動部材40側へ弾性力を作用させている。
駆動装置44は、水槽12の外側であって水槽端板122におけるモータ29の外周側に設けられている。駆動装置44は、例えば電磁アクチュエータなどで構成され、棒441を有している。この駆動装置44は、図示しない制御装置によって通電および断電され、これによって生じる電磁力を作用させて棒441を押し引きする。本実施形態の場合、駆動装置44は、断電されると図9に示すように棒441を押出し、通電されると図10に示すように棒441を引込む。
棒441の端部には、接続棒45が設けられている。接続棒45は、支点451を支点にして、軸部材41の軸方向へ揺動する。接続棒45は、支点451を支点にして揺動することによって、棒441が接続されている端部とは反対側の端部である作用端部452が、従動部材42に対して接触および離間する。この場合、駆動装置44および接続棒45は、従動部材42に対して、軸部材41の軸方向への移動を規制および解放する。
具体的には、図9に示すように、駆動装置44が断電されて棒441が押出されると、接続棒45は、支点451を支点に揺動し、作用端部452が従動部材42から離間する。すると、従動部材42は、接続棒45による規制が解放され、軸部材41の軸方向における駆動部材40側への移動が可能になる。そして、従動部材42は、ばね43の弾性力によって、噛み合い位置まで移動して駆動部材40側へ押しつけられる。これにより、従動部材42の爪部421と駆動部材40の爪受け部401とが噛み合う。この状態において、モータ29の回転子292の回転は、駆動部材40および従動部材42を介して、軸部材41へ伝達される。つまり、この状態では、回転子292、駆動部材40、従動部材42、および軸部材41は、一体的に回転可能になっている。この場合、回転子292と、駆動部材40と、軸部材41、および従動部材42とは、水槽12に対して相対的に回転可能である。
一方、図10に示すように、駆動装置44が通電されて棒441が引込まれると、接続棒45は、支点451を支点に揺動し、作用端部452が従動部材42に押し当てられる。すると、従動部材42は、接続棒45によって、軸部材41の軸方向における駆動部材40側への移動が規制されるとともに、水槽12に対して相対的な回転が規制される。この状態では、駆動部材40の回転は、従動部材42に伝達されない。つまり、この状態では、回転子292および駆動部材40は、従動部材42および軸部材41に対して相対的に回転可能になっている。この場合、駆動部材40と従動部材42とは、いわゆる噛み合わせクラッチを構成している。
変換部39は、図11にも示すように、回転部材46および直動部材47を有して構成されている。回転部材46は、詳細は図示しないが、例えば円板状に形成され、その円板の外周に沿って歯部461が設けられている。すなわち、回転部材46は、いわゆる回転歯車すなわちピニオンである。回転部材46は、図9および図10に示すように、軸部材41において、ばね受け部411とは反対側の端部に設けられている。この回転部材46は、その中心軸が軸部材41の中心軸および回転槽13の回転軸に一致している。そして、回転部材46は、軸部材41および従動部材42と一体的に回転可能になっている。
直動部材47は、図11に示すように、回転部材46の接線方向へ延びる直線歯車部471と、直線歯車部471に平行であって回転部材46の中心軸に対して直角方向へ延びる接続部472とを一体に有した、いわゆるクランク形状に形成されている。そして、直動部材47は、詳細は図示しないが、直線歯車部471において回転部材46の歯部461と噛み合う歯部473が設けられている。すなわち、直動部材47は、直線歯車部471に、いわゆる直線歯車すなわちラックが設けられている。
直動部材47の両脇には、複数の規制部材48が設けられている。この規制部材48は、例えば小径の円柱や角柱に形成され、水槽12の水槽端板122に固定されている。直動部材47は、規制部材48によって、回転部材46の回転軸に対して直角方向以外の方向への移動が規制されている。この場合、直動部材47に対して回転部材46が相対的に回転すると、回転部材46の回転は、歯部461および歯部473によって、直線方向すなわち回転部材46の回転軸に対する直角方向への移動に変換される。すると、直動部材47は、規制部材48に案内されて、直線方向すなわち回転部材46の回転軸に対する直角方向へ移動する。
ここで、直動部材47が移動可能な範囲は、直線歯車部471の範囲にほぼ等しい。また、直動部材47の実際の移動距離は、回転部材46の半径に回転部材46の実際の回転角度を乗じたものにほぼ等しい。本実施形態では、直線歯車部471の範囲、およびこれら歯の寸法は、回転部材46が1/4回転した場合に、直動部材47が回転槽13の半径の30%程度移動するように設定されている。
そして、サブバッフル31は、直動部材47の接続部472において回転部材46側とは反対側となる端部に設けられている。このサブバッフル31は、直動部材47と一体的に移動する。
また、回転槽13の外側における回転槽端板132には、収容箱49が設けられている。変換部39は、この収容箱49内に収容されている。この場合、収容箱49は、収容部として機能している。
本実施形態の場合、図9に示すように、モータ29の回転子292は、支持部材50を介して回転槽13に固定されている。具体的には、支持部材50は、例えばアルミニウムなどの軽量金属で構成されている。支持部材50は、図12に示すように、一つの板部501および三つのリブ部502を一体に有して構成されている。板部501は、例えば偶数個の辺を有する多角形この場合六角形の板状に形成されている。この板部501は、回転槽13の外側において回転槽端板132から離間しているとともに回転槽端板132に対して平行に設けられている。そして、板部501は、その中心部にモータ29の回転子292における軸部293が固定され、その中心部を軸部材41が貫いている。この場合、板部501の中心は、回転槽13の回転軸および軸部材41の中心軸と一致している。
三つのリブ部502は、板部501の一つおきの辺部からそれぞれ水槽12側へ向かって延び出て、その先端部が回転槽端板132の外周付近に固定されている。これにより、モータ29の回転子292は、支持部材50を介して回転槽13と一体回転可能に設けられている。また、この場合、収容箱49は、回転槽端板132と支持部材50の板部501との間において、二つのリブ部502の間を通して設けられている。このため、収容箱49と支持部材50とは干渉していない。
次に、上記構成の作用について説明する。
まず、切替え部38および変換部39の作用について図13を参照して説明する。
駆動装置44が断電している状態では、図9に示すように、切替え部38は、駆動部材40の爪受け部401と従動部材42の爪部421とが噛み合っている。この状態では、駆動部材40の回転は、従動部材42へ伝達される。そのため、直動部材47、回転槽13、支持部材50、モータ29の回転子292、駆動部材40、従動部材42、軸部材41、および回転部材46は、一体的に回転する。つまり、この状態では、図13(a)に示すように、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13の回転軸方向へは移動せずに、回転槽13および回転部材46と一体的に回転する。
一方、駆動装置44が通電している状態では、図10に示すように、切替え部38は、駆動部材40の爪受け部401と従動部材42の爪部421とが噛み合っていない。この状態では、駆動部材40の回転は、従動部材42へ伝達されない。そして、回転部材46は、軸部材41および従動部材42を介して、水槽12に対する相対的な回転が規制されている。そのため、直動部材47、回転槽13、支持部材50、モータ29の回転子292、および駆動部材40は、従動部材42、軸部材41、および回転部材46に対して相対的に回転する。つまり、この状態では、図13(b)に示すように、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13の回転に伴って回転槽13の径方向へ沿って移動する。この場合、直動部材47およびサブバッフル31は、開口部111側から回転槽端板132側を見た場合に回転槽13が時計回りに回転すると、回転槽13の回転軸側つまり回転槽13の径方向の内側へ移動する。これに対し、回転槽13が反時計回りに回転すると、回転槽13の回転軸とは反対側つまり回転槽13の径方向の外側へ移動する。
次に、サブバッフル31を用いて回転槽13の周壁に張り付いた衣類などの洗濯物を剥離する剥離運転について図14を参照して説明する。
本実施形態では、脱水運転と乾燥運転との間に、図14に示す剥離運転を実行する。具体的には、図示しない制御装置は、脱水運転を終了して剥離運転を開始すると(スタート)、ステップS1においてモータ29への通電を遮断してモータ29を停止させる。その後、ステップS2において、制御装置は、モータ29に設けられた図示しないエンコーダや回転槽13の回転を検出するセンサなどによって、回転槽13が停止したか否かを判断する。回転槽13の回転が完全に停止していない場合は、停止するまで待機する(ステップS2でNO)。
ステップS2において、回転槽13が停止したことを判断すると(ステップS2でYES)、ステップS3において、駆動装置44に通電して駆動装置44を駆動する。すると、切替え部38は、図9に示す駆動部材40と従動部材42とが噛み合った状態から、図10に示す駆動部材40と従動部材42が噛み合っていない状態に移行する。これにより、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13の回転に伴って回転槽13の回転軸方向へ移動可能な状態になる。
そして、ステップS4において、制御装置は、サブバッフル動作回数Nの初期値としてサブバッフル動作回数N=0を設定する。その後、ステップS5、S6において、モータ29を駆動する。ステップS5では、モータ29を、開口部111側から見て時計回りに、1.5rpmの回転速度で10秒間回転させる。つまり、回転槽13を時計回りに1/4回転させる。これにより、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13の径方向の内側の移動端まで移動する。このとき、サブバッフル31は、脱水運転によって回転槽13の周壁に張り付いた衣類などの洗濯物を剥離する。
そして、ステップS6へ移行すると、制御装置は、モータ29を、ステップS5での回転方向に対して逆方向へ回転させる。つまり、ステップS6では、モータ29を、開口部111側から見て反時計回りに、1.5rpmの回転速度で10秒間回転させる。つまり、回転槽13を反時計回りに1/4回転させる。これにより、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13の径方向の外側の初期位置まで移動する。このとき、サブバッフル31は、ステップS5において回転槽13の周壁から剥がれかかった洗濯物がある場合には、その洗濯物と回転槽13の周壁との間に入り込む。
その後、ステップS7へ移行し、制御装置は、サブバッフル動作回数Nに1を加算する。そして、ステップS8において、サブバッフル動作回数Nが所定回数であるか否かを判断し、サブバッフル動作回数Nが所定回数この場合N=2に達してなければ(ステップS8でNO)、ステップS5〜S7を繰返す。一方、サブバッフル動作回数Nが2であれば(ステップS8でYES)、ステップS9へ移行する。
ステップS9では、制御装置は、駆動装置44の通電を遮断する。すると、切替え部38は、図10に示す駆動部材40と従動部材42が噛み合っていない状態から、図9に示す駆動部材40と従動部材42が噛み合った状態に移行する。これにより、直動部材47およびサブバッフル31は、回転槽13と一体的に回転可能な状態になる。そして、剥離運転を終了する(エンド)。剥離運転の終了後は、乾燥運転が実行される。
本実施形態の構成によれば、上記第一実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態では、洗濯乾燥機10は、切替え部38および変換部39を備えている。このため、切替え部38の駆動装置44およびモータ29を制御することで、サブバッフル31を能動的に移動させることができる。これによれば、サブバッフル31は、脱水運転による回転槽13の回転に依存せずに、移動することができる。そのため、例えば洗濯物の量によってサブバッフル31の往復回数を変更するなど、サブバッフル31を任意に移動することができ、その結果、より効果的に洗濯物を回転槽13の周壁から剥離することができる。
なお、切替え部38は、モータ29の回転子292の回転の伝達および遮断を切替えるものであればよく、例えば、いわゆる摩擦クラッチや電磁クラッチなどを用いてもよい。
また、駆動装置44は、電磁アクチュエータに限られず、例えばシリンダやモータを用いてもよい。
さらに、回転槽13の回転に対するサブバッフル31の移動距離は、回転部材46の歯部461および直動部材47の歯部473の設定により任意に変更することができる。
そして、変換部39は、切替え部38から伝達される回転を直線移動へ変換するものであればよく、例えば、いわゆるボールねじやカム、リンク機構などを用いてもよい。
(第五実施形態)
次に、第五実施形態について図15を参照して説明する。
この第五実施形態において、変換部39は、一つの回転部材46に対して、複数この場合二つの直動部材47を有している。そして、二つの直動部材47には、それぞれサブバッフル31が設けられている。直動部材47は、回転部材46の周方向へ等間隔に設けられている。この場合、二組の直動部材47およびサブバッフル31は、回転部材46の中心軸つまり回転槽13の回転軸に対して対称に設けられている。
この構成によれば、第四実施形態に加えて第三実施形態と同様の効果が得られる。
なお、直動部材47およびサブバッフル31は、三組以上設ける構成としてもよい。この場合、各直動部材47の直線歯車部471は、それぞれ回転部材46の厚み方向すなわち軸部材41の軸方向へずらして設けることが好ましい。そして、回転部材46は、歯部461が、各直動部材47の歯部473と噛み合うように厚く設けることが好ましい。これにより、直動部材47が移動した場合に、これら直動部材47が互いに干渉することが防がれる。
なお、上記各実施形態において、洗濯乾燥機10は、回転槽13の回転軸が傾斜するものとしたが、これに限られない。例えば、洗濯乾燥機10は、回転槽13の回転軸が水平方向へ延びたものでもよい。また、温風供給手段は、ヒートポンプユニット21に限られず、例えばヒータなどであってもよい。さらに、モータ29は、ダイレクトドライブモータではなく、例えばブラシレスモータと減速機とを組み合わせたものでもよい。
以上説明した実施形態によれば、洗濯乾燥機は、移動体および移動手段を備えている。移動体は、回転槽の端板付近から回転槽の開口側へ突出して設けられている。また、移動手段は、回転槽の回転に伴って移動体を回転槽の径方向へ移動させる。これによれば、移動体が移動することによって、脱水運転により回転槽の周壁に張り付いた洗濯物を効果的に剥離することができる。さらに、移動体は、回転槽の端板付近に設けられて回転槽の径方向へ移動するため、その移動距離を長く確保する場合であっても、回転槽の内容積の減少を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は洗濯乾燥機、12は水槽、13は回転槽、134は連通口、21はヒートポンプユニット(温風供給手段)、29はモータ、30は移動機構(移動手段)、31はサブバッフル(移動体)、32は摺動軸(案内部)、33は可動ホルダ(案内部)、34はばね(弾性部)、35、49は収容箱(収容部)、36はシート部材(覆い部)、37条部材(覆い部)、38は切替え部(移動手段)、39は変換部(移動手段)を示す。

Claims (6)

  1. 水槽と、
    前記水槽内に設けられ、一方が開口し他方に端板を有した円筒状に形成され、前記水槽に対し相対的に回転可能に設けられた回転槽と、
    前記回転槽内へ温風を供給する温風供給手段と、
    前記回転槽を回転駆動するモータと、
    前記回転槽の前記端板付近から前記開口側へ突出して設けられる移動体と、
    前記回転槽の回転に伴って前記移動体を前記回転槽の径方向へ移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記移動手段は、
    前記回転槽の前記端板付近に設けられ、前記移動体を前記回転槽の径方向へ案内する案内部と、
    前記移動体に対し、前記回転槽の径方向において前記回転軸側へ弾性力を作用させる弾性部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記移動手段は、
    前記回転槽の前記底部に設けられ、前記モータの回転を受けてその回転を前記回転槽の径方向への移動に変換して前記移動体を前記回転槽の径方向へ移動させる変換部と、
    前記変換部に対する前記モータの回転の伝達および遮断を切替える切替え部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記移動体を少なくとも2つ備えることを特徴とする請求項1から3いずれか一項記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記回転槽の前記底部に設けられ、前記移動手段を収容する収容部と、
    前記回転槽内と前記収容部内とを連通する連通口と、
    弾性を有し、前記連通口を覆うとともに前記移動体が通される覆い部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4いずれか一項記載の洗濯乾燥機。
  6. 前記移動体は先端が曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1から5いずれか一項記載の洗濯乾燥機。
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