JP2013019449A - 車両用回転電機のプーリ蓋構造 - Google Patents

車両用回転電機のプーリ蓋構造 Download PDF

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Abstract

【課題】キャップの装着が容易でプーリユニットの開口部が露出することを防止することができる車両用回転電機のプーリ蓋構造を提供すること。
【解決手段】車両用交流発電機1に取り付けられたプーリユニット8の開口部にキャップ9を取り付けるプーリ蓋構造であって、プーリユニット8は、六角穴部80B、第1の円形穴部80C、第2の円形穴部80D、内径ねじ部80Aを有する。キャップ9は、樹脂材料で形成されて開口部の全体を覆う平面部90と、平面部90から内径ねじ部80Aに向けて延在するとともに外径方向に突出したふくらみ部92Aを含む複数の柱部92とを有する。平面部90で開口部の全体を覆ったときに、複数の柱部92のふくらみ部92Aが第2の円形穴部80Dに対応する位置に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用回転電機のプーリ蓋構造に関する。
従来から、車両に搭載される各種の補機に装備可能な一方向クラッチ内蔵のプーリユニットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このプーリユニットでは、ロータ軸の端面に多角形形状の穴が開口しており、この穴に取り付け用の治具を装着してロータ軸の補機へ締め付けが行われる。
また、車両用回転電機に一方向クラッチを内蔵したプーリユニットを備えるとともに、このプーリユニットに蓋を装着する際にプーリ内部の内圧を抜くための通気路を設け、プーリ端面の開口に蓋を取り付けるようにした構造が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−4121号公報(第2−5頁、図1−4) 特開2011−45170号公報(第3−11頁、図1−10)
ところで、特許文献1に開示されたプーリユニットでは、車両環境による湿気や被水等に伴って、金属露出部である多角形形状の穴の端面および内面に、短期間に赤錆が発生し、車両価値(エンジン周辺部の美観)を阻害するという問題があった。一般には金属露出部に塗装等の防錆処理を施すことにより錆の発生を抑制することは可能であるが、プーリユニットの金属露出部に防錆処理する場合には、塗装等が軸受けのシールに付着するおそれがあり、シールを避けた局部的な部位および多角形形状の穴の凹面に対する防錆処理は難しい。なお、工数(時間と手間)をかければこれらの部位への防錆処理は可能であるが、大幅なコスト上昇につながるため、実用的ではない。シールが取り付けられる前のプーリ軸単体の状態で防錆処理をすることも考えられるが、その後の組み付け工程において塗装の剥がれが発生するおそれがあり、防錆処理の十分な効果を期待する場合にはプーリユニットを補機に取り付けた後に防錆処理を施す必要がある。
一方、特許文献2に開示された構造ではプーリユニットに蓋が装着されてプーリ内部が露出しないため、美観維持に関しては有効であるが、蓋を取り付ける際にプーリ内部の内圧を抜いていることからもわかるように、高い気密性を維持するために蓋やその組み付けに高い精度が必要になり、蓋を取り付ける際にアウタープーリに過大な荷重がかかって内部のクラッチ機構に悪影響を与えないようにするためには、組み付け管理が非常に難しく、専用の蓋装着設備が必要になり、コスト上昇につながる。また、プーリ内部の内圧を抜くための通気路形成に伴って加工コストが上昇する。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、キャップの装着が容易でプーリユニットの開口部が露出することを防止することができる車両用回転電機のプーリ蓋構造を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用回転電機のプーリ蓋構造は、車両用回転電機に取り付けられたプーリユニットの開口部にキャップを取り付ける車両用回転電機のプーリ蓋構造であって、プーリユニットは、開口部側に形成された多角形断面を有する多角形穴部と、軸方向に沿って多角形穴部に隣接して円形断面を有する第1の円形穴部と、軸方向に沿って第1の円形穴部に隣接して第1の円形穴部よりも大径の円形断面を有する第2の円形穴部と、軸方向に沿って第2の円形穴部よりも反開口部側に形成された内径ねじ部とを有し、キャップは、樹脂材料で形成され、開口部の全体を覆う平面部と、平面部から内径ねじ部に向けて延在するとともに外径方向に突出したふくらみ部を含む複数の柱部とを有し、平面部で開口部の全体を覆ったときに、複数の柱部に含まれるふくらみ部が第2の円形穴部に対応する位置に配置されている。
樹脂材料で形成されたキャップの柱部をプーリユニットの開口部である多角形穴部に挿入してふくらみ部を第2の円形穴部に嵌め込むことにより、特別な取り付け工具等を用いることなく容易にキャップを装着することができ、低コストでプーリユニットの開口部が露出することを防止することができる。また、多角形穴部と内径ねじ部の間に形成された第2の円形穴部にキャップが装着されるため、クラッチ機構を有するプーリユニットの場合には、内径ねじ部を用いて車両用回転電機の回転軸に取り付けられるプーリ軸側にキャップを装着することができ、プーリ(アウタープーリ)に過大な荷重がかからないようにすることができ、精度の高い組み付け管理や専用の装着設備が不要であって、キャップ装着に伴うコストの上昇を抑えることができる。
また、上述した多角形穴部の辺数と柱部の本数は同数であり、多角形穴部に対向する柱部の外側は平面であり、柱部の外側の平面部分が多角形穴部の内面に対向して接触していることが望ましい。多角形穴部の辺数と柱部の本数を同じにしてそれらを面接触させることにより、多角形穴部内部においてキャップを確実に拘束し、キャップのガタおよび回転を抑制し、長期にわたってキャップの安定した装着が可能となる。
また、上述した柱部は、平面部分とふくらみ部との間に段差部を有し、段差部において、柱部と第1の円形穴部との間に隙間が形成されることが望ましい。第1の円形穴部とキャップの柱部との間に部分的に隙間を持たせることにより、第1の円形穴部からキャップの柱部に作用する荷重を低減することができ、長期間の使用に際して柱部の変形やへたりの発生を抑制し、キャップの固定を長期間維持することが可能となる。
また、上述した多角形穴部は、正多角形の断面を有しており、この正多角形の各辺に複数の柱部のそれぞれが対応していることが望ましい。これにより、キャップの装着可能位置を増やすことができ、キャップ装着時の位置決めが容易となる。
また、上述した複数の柱部の中心から各柱部の外側までの距離d’は、多角形穴部の断面の正多角形の中心から各辺までの距離dに等しく、柱部の幅をe、正多角形の頂点の数をnとしたときに、e=2d×tan(90°/n)に設定されていることが望ましい。これにより、柱部の平面部が多角形穴部の一の辺に対向する位置と、柱部の平面部の両端部が多角形穴部の隣接する2つの辺のそれぞれに接する位置のいずれにおいてもキャップを固定することができるようになるため、キャップの装着可能位置をさらに増やすことができる。特に、多角形穴部の辺数を多くした場合(例えば6以上)には、キャップの周方向の装着位置の間隔が狭くなるため、キャップを適当な周方向位置に装着した場合であっても、柱部の反力によって適切な装着位置に自動調整することが可能となる。
一実施形態の車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。 プーリユニットの詳細形状を示す拡大断面図である。 キャップの詳細形状を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のP方向から見たキャップの部分的な側面図である。 六角穴部とキャップの柱部の寸法を示す説明図である。 柱部と六角穴部の対応位置を示す図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、ブラシ装置4、整流装置5、フレーム6、リヤカバー7、プーリユニット8、キャップ9等を含んで構成されている。
固定子2は、固定子鉄心21と、この固定子鉄心21に形成された複数個のスロットに所定の間隔で巻き回された三相の固定子巻線23とを備えている。回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した界磁巻線31を、それぞれが複数の磁極爪部を有するポールコア32によって、回転軸33を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、ポールコア32の端面には、冷却ファン34、35が溶接等によって取り付けられている。
ブラシ装置4は、整流装置5から回転子3の界磁巻線31に励磁電流を流すためのものである。整流装置5は、三相の固定子巻線23の出力電圧である三相交流電圧を整流して直流の出力電力を得るためのものである。
フレーム6は、固定子2および回転子3を収容しており、回転子3が回転軸33を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコア32の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2が固定されている。リヤカバー7は、リヤ側のフレーム6の外側に取り付けられるブラシ装置4、整流装置5およびICレギュレータ12の全体を覆って、これらを保護するためのものである。
上述した構造を有する車両用交流発電機1は、ベルト等を介してプーリユニット8にエンジン(図示せず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の界磁巻線31に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア32のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線23に三相交流電圧を発生させることができ、整流装置5の出力端子からは直流の出力電力が取り出される。
図2は、プーリユニット8の詳細形状を示す拡大断面図である。プーリユニット8は、プーリ軸80、プーリ81、一方向クラッチ82、玉軸受け83、ころ軸受け84、環状シール85、86、87を備えている。
プーリ軸80は、中空の筒形状を有し、回転軸33に取り付けられる。プーリ軸80の内周面には、軸方向に沿った中間領域に雌ねじ部としての内径ねじ部80Aが、車両用交流発電機1に組み付けたときに開口部となる側(回転子3と反対側)に配置された多角形穴部としての六角穴部80Bがそれぞれ形成されている。プーリ軸80の内周面の詳細形状については後述する。
内径ねじ部80Aは、回転軸33の先端に設けられた雄ねじ部にプーリ軸80を締め付けて車両用交流発電機1にプーリユニット8を取付固定するためのものである。この締め付け固定は、外径が六角形状の工具を六角穴部80Bに挿入した状態でこの工具を締め付け側に回転させることにより行われる。
プーリ81は、外周にプーリ溝が形成されており、プーリ軸80に対して外周側に同心状に配置される。プーリ軸80とプーリ81との間には、軸方向に沿って所定の間隔で玉軸受け83ところ軸受け84が配置されている。
回転子3側に配置された玉軸受け83は、複数の玉83Aと、これら複数の玉83Aの周方向間隔を一定に維持するために用いられる保持器83Bとを含んで構成されている。本実施形態では、プーリ軸80の外周面に周方向に延在する軌道溝が形成されており、プーリ軸80の外周面の一部が玉軸受け83の内輪の役目をなしている。また、プーリ81の内周面に周方向に延在する軌道溝が形成されており、プーリ81の内周面の一部が玉軸受け83の外輪の役目をなしている。
回転子3と反対側に配置されたころ軸受け84は、円筒形状の複数のころ84Aと、これら複数のころ84Aの周方向間隔を一定に維持するとともに軸方向位置を拘束するために用いられる保持器84Bとを含んで構成されている。玉軸受け83と同様に、プーリ軸80の外周面の一部がころ軸受け84の内輪の役目をなし、プーリ81の内周面の一部がころ軸受け84の外輪の役目をなしている。
一方向クラッチ82は、プーリ軸80とプーリ81の間であって、玉軸受け83ところ軸受け84の間の軸方向位置に介装されており、円筒形状の複数のころ82Aと、これらの複数のころ82Aの周方向位置および軸方向位置を拘束するために用いられる保持器82Bと、複数のころ82Aのそれぞれに対応して設けられた弾性部材としての楕円形のコイルバネ82Cとを含んで構成されている。この一方向クラッチ82に対応するプーリ軸80の外周面は、多角形形状、例えば六角形形状を有しており、プーリ軸80の六角形の外周面とプーリ81の円筒状の内周面との間に、6箇所のくさび状空間が形成される。それぞれのくさび状空間には、ころ82Aとコイルバネ82Cが配置されている。コイルバネ82Cは、ころ82Aをくさび空間の狭い側(ロック側)に押圧している。
プーリ81が一方向に回転したときに、プーリ81の回転数がプーリ軸80の回転数よりも速いあるいは同じ場合には、ころ82Aがくさび空間のロック側で位置が固定され、プーリ81とプーリ軸80とが噛み合った状態になる。このため、エンジンからプーリ81に伝達されて回転駆動力がプーリ軸80に伝わり、回転子3がこの回転駆動力によって回転する。
一方、この状態でエンジンの回転数が低下するとプーリ81の回転数も低下するが、プーリ軸80は、回転子3の慣性力のため直ちに回転数が低下せず回転数を維持しようとする。このため、ころ82Aの周方向位置がくさび状空間のロック側から移動し、プーリ81とプーリ軸80とが噛み合った状態が解除される。このため、回転子3は、プーリ81に連動して直ちに回転数が低下することはなく、プーリ81よりもゆっくり回転数が低下する。
また、図2に示すように、プーリ軸80の内周面には、上述した内径ねじ部80Aと六角穴部80Bの間に、軸方向に沿って六角穴部80Bに隣接して円形断面を有する第1の円形穴部80Cと、軸方向に沿って第1の円形穴部80Cに隣接してこの第1の円形穴部80Cよりも大径の円形断面を有する第2の円形穴部80Dが形成されている。第1の円形穴部80Cの内径は、六角穴部80Bの内接円の内径と一致、あるいは内接円の内径よりも小さく設定されている。
図3は、キャップ9の詳細形状を示す平面図である。また、図4は図3のIV−IV線断面図である。図5は、図3のP方向から見たキャップ9の部分的な側面図である。キャップ9は、樹脂材料で形成され、プーリ軸80の六角穴部80Bの開口部の全体を覆う平面部90と、平面部90からプーリ軸80の内径ねじ部80Aに向けて延在するとともに外径方向に突出したふくらみ部92Aを含む複数の柱部92とを有する。平面部90でプーリ軸80の六角穴部80Bの開口部の全体を覆ったときに、複数の柱部92に含まれるふくらみ部92Aがプーリ軸80の第2の円形穴部80Dに対応する位置に配置されるようになっている。
また、六角穴部80Bの辺数と柱部92の本数は同数(ともに6)であり、六角穴部80Bに対向する柱部92の外側は平面であって、柱部92の外側の平面部分が六角穴部80Bの内面(平面部)に対向して接触している。六角穴部80Bの辺数と柱部92の本数を同じにしてそれらを面接触させることにより、六角穴部80B内部においてキャップ9の周方向位置を確実に拘束し、キャップ9のガタおよび回転を抑制し、長期にわたってキャップ9の安定した装着が可能となる。
また、柱部92は、外側の平面部分とふくらみ部92Aとの間に段差部92Bを有している。この段差部92Bにおいて、柱部92と第1の円形穴部80Cとの間に隙間が形成されている。第1の円形穴部80Cとキャップ9の柱部92との間に部分的に隙間を持たせることにより、第1の円形穴部80Cからキャップ9の柱部92に作用する荷重を低減することができ、長期間の使用に際して柱部92の変形やへたりの発生を抑制し、キャップ9の固定を長期間維持することが可能となる。
また、六角穴部80Bは正六角形の断面形状を有しており、この正多角形の各辺に6本の柱部92のそれぞれが対応している。これにより、キャップ9の装着可能位置(周方向に沿って6箇所)を増やすことができ、キャップ9装着時の位置決めが容易となる。
図6は、六角穴部80Bとキャップ9の柱部92の寸法を示す説明図である。図6に示すように、キャップ9の中心(6本の柱部92の中心)O’から各柱部92の外側の平面部分までの距離d’は、六角穴部80Bの断面の中心Oから各辺までの距離dに等しい。また、望ましくは、六角穴部80Bの断面形状としての正六角形の頂点の数をn(=6)としたときに、柱部92の幅eは、
e=2d×tan(90°/n) …(1)
に設定されている。
図7は、(1)式にしたがって柱部92の幅eを設定した場合の柱部92と六角穴部80Bの対応位置を示す図である。(1)式にしたがって柱部92の幅eを設定することにより、柱部92の平面部が六角穴部80Bの一の辺に対向する位置(図7(A))と、柱部92の平面部の周方向に沿った両端部が六角穴部80Bの隣接する2つの辺のそれぞれに接する位置(図7(B))のいずれにおいても、キャップ9の取り付け状態が安定するようになるため、キャップ9の装着可能位置(周方向に沿って12箇所)をさらに増やすことができる。特に、多角形穴部の辺数を多くした場合(例えば6以上)には、キャップの周方向の装着位置の間隔が狭くなるため、キャップを適当な周方向位置に装着した場合であっても、柱部の反力によって適切な装着位置に自動調整することが可能となる。
このように、本実施形態の車両用交流発電機1では、樹脂材料で形成されたキャップ9の柱部92をプーリユニット8の開口部である六角穴部80Bに挿入してふくらみ部92Aを第2の円形穴部80Dに嵌め込むことにより、特別な取り付け工具等を用いることなく容易にキャップ9を装着することができ、低コストでプーリユニット8の開口部(プーリ軸80の端面および六角穴部80Bの内面)が露出することを防止することができる。また、六角穴部80Bと内径ねじ部80Aの間に形成された第2の円形穴部80Dにキャップ9が装着されるため、クラッチ機構を有するプーリユニット8の場合には、内径ねじ部80Aを用いて車両用交流発電機1の回転軸33に取り付けられるプーリ軸80側にキャップ9を装着することができ、プーリ81に過大な荷重がかからないようにすることができ、精度の高い組み付け管理や専用の装着設備が不要であって、キャップ9装着に伴うコストの上昇を抑えることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、断面が正六角形形状を有する多角形穴部としての六角穴部80Bをプーリ軸80に形成したが、正六角形形状以外の正多角形形状を有する多角形穴部をプーリ軸80に形成するようにしてもよい。この場合には、正多角形の辺の数にあわせてキャップ9の柱部92の本数を変更すればよい。また、(1)式を用いた柱部の幅の設定は、六角形形状以外の正多角形形状の断面を有する多角形穴部に対応するキャップの各柱部についても適用することができる。
また、上述した実施形態では、車両用交流発電機1に備わったプーリユニット8の蓋構造について本発明を適用したが、他の車両用回転電機に備わったプーリユニットの蓋構造についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、クラッチ機構を有するプーリユニット8に取り付けられるキャップ9について説明したが、クラッチ機構が含まれないプーリユニットにであっても、取り付け用の多角形穴部が形成されている場合には本発明を適用することができる。
上述したように、本発明によれば、樹脂材料で形成されたキャップ9の柱部92をプーリユニット8の開口部である六角穴部80Bに挿入してふくらみ部92Aを第2の円形穴部80Dに嵌め込むことにより、特別な取り付け工具等を用いることなく容易にキャップ9を装着することができ、低コストでプーリユニット8の開口部が露出することを防止することができる。
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
4 ブラシ装置
5 整流装置
6 フレーム
7 リヤカバー
8 プーリユニット
9 キャップ
80 プーリ軸
81 プーリ
82 一方向クラッチ
83 玉軸受け
84 ころ軸受け
85、86、87 環状シール
80A 内径ねじ部
80B 六角穴部
80C 第1の円形穴部
80D 第2の円形穴部
90 平面部
92 柱部
92A ふくらみ部
92B 段差部

Claims (5)

  1. 車両用回転電機に取り付けられたプーリユニットの開口部にキャップを取り付ける車両用回転電機のプーリ蓋構造であって、
    前記プーリユニットは、前記開口部側に形成された多角形断面を有する多角形穴部と、軸方向に沿って前記多角形穴部に隣接して円形断面を有する第1の円形穴部と、軸方向に沿って前記第1の円形穴部に隣接して前記第1の円形穴部よりも大径の円形断面を有する第2の円形穴部と、軸方向に沿って前記第2の円形穴部よりも反開口部側に形成された内径ねじ部とを有し、
    前記キャップは、樹脂材料で形成され、前記開口部の全体を覆う平面部と、前記平面部から前記内径ねじ部に向けて延在するとともに外径方向に突出したふくらみ部を含む複数の柱部とを有し、
    前記平面部で前記開口部の全体を覆ったときに、前記複数の柱部に含まれる前記ふくらみ部が前記第2の円形穴部に対応する位置に配置されることを特徴とする車両用回転電機のプーリ蓋構造。
  2. 請求項1において、
    前記多角形穴部の辺数と前記柱部の本数は同数であり、
    前記多角形穴部に対向する前記柱部の外側は平面であり、
    前記柱部の外側の平面部分が前記多角形穴部の内面に対向して接触していることを特徴とする車両用回転電機のプーリ蓋構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記柱部は、前記平面部分と前記ふくらみ部との間に段差部を有し、
    前記段差部において、前記柱部と前記第1の円形穴部との間に隙間が形成されることを特徴とする車両用回転電機のプーリ蓋構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記多角形穴部は、正多角形の断面を有しており、
    この正多角形の各辺に前記複数の柱部のそれぞれが対応していることを特徴とする車両用回転電機のプーリ蓋構造。
  5. 請求項4において、
    前記複数の柱部の中心から各柱部の外側までの距離d’は、前記多角形穴部の断面の正多角形の中心から各辺までの距離dに等しく、
    前記柱部の幅をe、正多角形の頂点の数をnとしたときに、
    e=2d×tan(90°/n)
    に設定されていることを特徴とする車両用回転電機のプーリ蓋構造。
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