JP2013015244A - 配管凍結防止制御システム及びその凍結防止制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題手段】外気温(Te)が凍結限界温度(T0)以下のときに、凍結防止回路C3の循環水を不凍結担保温度(Tx)に達するまでヒータ通電を行い加熱し、昇温後に所定時間(ΔHf)ヒータ2dの通電を停止する。ここに、不凍結担保温度(Tx)は、当該外気温条件下で、ヒータ2通電停止から少なくとも所定時間(ΔHf)は配管不凍結を担保する温度として定める。
【選択図】図1
Description
コージェネレーション・システムは屋外に設置されるケースも多く、この場合、冬期における外部配管(渡り配管)の凍結防止が必要となる。従来、配管に電熱ヒータを巻いて加熱する等の対策が取られている。しかしながら、ヒータ加熱については電力消費量が増大し、省エネの要請に反するという問題がある。
貯湯循環回路Ca経路中には温度センサ107a、107bが介装されており、内部を循環する水の温度Ta、Tbを計測可能としている。さらに、循環ポンプ105、三方弁104及びヒータ106a、106bが介装されている。三方弁104にはバイパス配管108が接続されており、貯湯タンク103aをバイパスする凍結防止回路Cbが形成されている。
運転停止時に循環水の温度Ta、Tbがともに所定の循環担保温度(Tf)以上となるように、ヒータ106a、106bの加熱量を制御する。また2か所の温度差が基準値以下となるようにポンプ循環量を制御する。
発電ユニットと、発電ユニットで生じた発電排熱を外部に与える熱交換器と、該熱交換器の熱交換により得た発電排熱をお湯として蓄熱する貯湯タンクと、発電ユニットと、該熱交換器との間を配管で結び温水又は水を循環させる発電ユニット冷却回路と、該熱交換器と貯湯タンクとの間を配管で結び、貯湯タンク内の水を循環させる排熱回収回路と、該排熱回収回路において、配管凍結を防止するために貯湯タンクをバイパスする凍結防止回路と、外気温(Te)及び凍結防止回路の循環水温度(T1)を、それぞれ計測する手段と、外気温(Te)が配管凍結のおそれのある凍結限界温度(T0)以下のときに、凍結防止回路の循環水温度(T1)を所定の不凍結担保温度(Tx)まで加熱する加熱制御手段と、
を備えて成り、該不凍結担保温度(Tx)は、当該外気温(Te)条件のときに、該加熱制御手段の稼働停止から少なくとも所定時間(ΔHf)は配管不凍結を担保する温度として定めたものである、ことを特徴とする。
凍結防止回路の配管内循環水温度(Ti)は、外部からの加熱がない場合、放熱により時間経過とともに温度降下していく。この場合、放熱冷却曲線は外気温により変化するが、例えば外気温が0、−10、−15℃の場合、放熱冷却曲線の凍結温度(0℃)の点を重ねて表示すると、図5(a)−(c)に示す如くとなる。これより、この点(配管凍結時刻)をHfとすると、配管凍結時刻に至るまでに所定時間(ΔHf)凍結防止を担保するためには、循環水を外気温の関数として定まる温度(不凍結担保温度)Tx=F(Te)となるように昇温しておく必要がある。従って、予め各外気温に対応して不凍結担保温度Txを求めておき、循環水をこの温度まで加熱することにより、ポンプ循環を停止しても常に配管凍結を回避することが可能となる。
また、上記所定時間(ΔHf)の具体的設定については、例えば、
(a)配管の許容温度を考慮して設定
(b)配管の放熱特性と機器停止の間の省電力量を勘案した最適点を設定
(c)システム保守のための動作(例えば、燃料処理装置の正圧維持運転)時間帯に合わせて設定
することができる。その際、気象庁等による各地域時間毎の予測温度低下勾配などを考慮して、凍結に対し余裕度を持った時間設定とすることが望ましい。
(4)上記各コージェネレーション・システムにおいて、
(a)外気温(Te)が前記凍結限界温度(T0)以下のときに、凍結防止回路の循環水を前記不凍結担保温度(Tx)に達するまで加熱するステップと、
(b)前記不凍担保温度(Tx)まで昇温後に、前記所定時間(ΔHf)該加熱制御手段を稼働停止するステップと、
(a)、(b)のステップを継続することにより、配管凍結を防止することを特徴とする。
さらに、例えば凍結防止監視用センサなど、常時通電を要する構成を独立させて持つ必要がないため回路構成を単純化でき、コストの低減に寄与するという効果がある。
図1を参照して、本実施形態に係るコージェネレーション・システム1は、都市ガスを改質して得られる水素を燃料として発電する燃料電池発電ユニット(以下、発電ユニットと略称)2と、発電ユニット2の発電排熱を貯湯タンク3aにお湯として蓄熱する貯湯ユニット3と、発電ユニット2側の発電排熱を貯湯ユニット3側に移すための熱交換器2cと、発電ユニット2と熱交換器2cを結ぶ冷却水回路C1と、熱交換器2cと貯湯ユニット3とを結ぶ貯湯循環回路C2と、貯湯循環回路C2において貯湯タンク3aをバイパス循環する凍結防止回路C3と、本実施形態の凍結防止運転制御を指令する制御部4と、を主要構成として備えている。
貯湯循環回路C2又は凍結防止回路C3の往き側配管3bには、温度センサS1が介装されており、内部を循環する水の温度T1を計測可能としている。
貯湯タンク3aには給水配管3g、給湯配管3hが接続されており、給湯配管3hを介してのお湯の消費に伴い、給水配管3gを介して貯湯タンク3a内に水道水が補給されるように構成されている。
初期状態において、発電ユニット2は運転スケジュールに従い通常運転制御が行われている状態を想定する(S101)。この状態で三方弁3eは貯湯循環回路C2側に設定されており、発電ユニット2の排熱は貯湯タンクにお湯として蓄熱される。
この状態から発電ユニット2が運転停止した場合には(S102においてYES)、以下の配管凍結防止制御に移行する。まず、温度センサS1によりその時点における外気温度Teが計測され、さらにTeが凍結限界温度T0(例えば0℃)以下か否かが判定される(S103)。Te>T0の場合には(S103においてNO)、配管凍結のおそれなしと判定されその状態が維持される。
T1≦Txの場合には(S105においてYES)、冷却水循環ポンプ2eの運転開始、さらにヒータ2dの通電が開始され、冷却水回路C2の水が加熱・循環される。これに伴い凍結防止回路C3側の循環水も熱交換により加熱される。
その後、加熱運転停止から所定時間(ΔHf)経過した場合には(S109においてYES)、三方弁3eが凍結防止回路側に切り替えられ、排熱回収ポンプの運転が停止される(S107)。次いで、冷却水循環ポンプの運転停止、ヒータ2dOFFとなる。
以上の工程を所定のインターバルで行うことにより、常に配管凍結を防止することができる。
次に図3を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態に係るコージェネレーション・システム20が上述のコージェネレーション・システム1と異なる点はヒータ加熱源の配設箇所及び貯湯ユニットの構成である。すなわち、本実施形態では貯湯ユニット21は貯湯タンク3aに加えて補助熱源機22を備えている。補助熱源機22は不図示の給湯回路と暖房回路22aを備えており、貯湯タンク3aの貯湯温度が低い場合には給水管24aを介して供給される給水を給湯回路で加熱し、給湯配管24aを介して給湯可能に構成されている。
また、ヒータ23は貯湯ユニット21側に配設されている。さらに、上述の実施形態ではヒータ2dの加熱源として系統電力5を用いているのに対して、本実施形態ではヒータ23の加熱源として暖房回路22aを加熱源として用いている。すなわち、暖房回路22aで加熱した温水を、循環配管22bを介して循環ポンプ22bによりヒータ23に供給している。また、温度センサS1はヒータ23の入側直前に配設されている。凍結防止を確実に行うためには、温水温度最低となる箇所で測定するのが好ましいからである。
その他の構成は上述のコージェネレーション・システム1と同様であるので、重複説明を省略する。
この状態から発電ユニット2が運転停止した場合には(S202においてYES)、以下の配管凍結防止制御に移行する。まず、温度センサS1によりその時点における外気温度Teが計測され、さらにTeが凍結限界温度T0(例えば0℃)以下か否かが判定される(S203)。Te>T0の場合には(S203においてNO)、配管凍結のおそれなしと判定されその状態が維持される。
さらに温度センサS1により熱交換入り温度T1が計測され、T1が不凍結担保温度Tx以下か否かが判定される(S204)。
T1≦Txの場合には(S205においてYES)、補助熱源機22の暖房回路22aの運転開始、循環ポンプ22cの駆動が開始される(S207)。これに伴い凍結防止回路C3側の循環水も熱交換により加熱される。
2・・・・発電ユニット
2a・・・燃料処理装置
2b・・・セルスタック
2c・・・熱交換器
2d、23・・・ヒータ
2e・・・冷却水循環ポンプ
3、21・・・・貯湯ユニット
3a・・・貯湯タンク
3d・・・排熱回収循環ポンプ
3e・・・三方弁
3f・・・バイパス配管
4・・・・制御部
5・・・・系統電力
22・・・補助熱源機
22a・・・暖房回路
C1・・・冷却水回路
C2・・・排熱回収回路
C3・・・凍結防止回路
S1、S2・・・温度センサ
Claims (4)
- コージェネレーション・システムの配管凍結防止制御システムであって、
発電ユニットと、
発電ユニットで生じた発電排熱を外部に与える熱交換器と、
該熱交換器の熱交換により得た発電排熱をお湯として蓄熱する貯湯タンクと、
発電ユニットと、該熱交換器との間を配管で結び温水又は水を循環させる発電ユニット冷却回路と、
該熱交換器と貯湯タンクとの間を配管で結び、貯湯タンク内の水を循環させる排熱回収回路と、
該排熱回収回路において、配管凍結を防止するために貯湯タンクをバイパスする凍結防止回路と、
外気温(Te)及び凍結防止回路の循環水温度(T1)を、それぞれ計測する手段と、
外気温(Te)が配管凍結のおそれのある凍結限界温度(T0)以下のときに、凍結防止回路の循環水温度(T1)を所定の不凍結担保温度(Tx)まで加熱する加熱制御手段と、
を備えて成り、
該不凍結担保温度(Tx)は、当該外気温(Te)条件のときに、該加熱制御手段の稼働停止から少なくとも所定時間(ΔHf)は配管不凍結を担保する温度として定めたものである、
ことを特徴とする配管凍結防止制御システム。 - 前記加熱制御手段が、前記発電ユニット冷却回路又は前記凍結防止回路経路内に配設したヒータであることを特徴とする請求項1に記載の凍結防止制御システム。
- 前記貯湯タンクは、暖房回路を含む補助熱源機を、さらに備え、
前記ヒータの熱源が、該暖房回路を循環する温水であることを特徴とする請求項2に記載の配管凍結防止制御システム。 - 請求項1乃至3に記載のコージェネレーション・システムにおいて、
(a)外気温(Te)が前記凍結限界温度(T0)以下のときに、凍結防止回路の循環水を前記不凍結担保温度(Tx)に達するまで加熱するステップと、
(b)前記不凍担保温度(Tx)まで昇温後に、前記所定時間(ΔHf)該加熱制御手段を稼働停止するステップと、
(a)、(b)のステップを継続することにより、配管凍結を防止することを特徴とする配管凍結防止制御方法。
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- 2011-07-01 JP JP2011147583A patent/JP2013015244A/ja active Pending
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