JP2013013326A - 配電盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】奥側に電源側断路部と負荷側断路部とが設けられたユニット室2と、ユニット室2で奥行き方向に沿った運転位置と断路位置との間を移動可能で運転位置にあるときに電源側断路部と負荷側断路部との間に電路を形成する移動形機器1と、ユニット室2の正面に軸支された開閉可能な正面扉15と、正面扉15に形成され正面扉15を閉鎖している状態で移動形機器1を断路位置まで移動させたときに移動形機器1の少なくとも一部を外側に突出させる開口部5aと、を備える。また、移動形機器1が運転位置にあるときには正面扉15の開放を阻止し、且つ正面扉15が開放しているとき又は開放可能な状態にあるときには移動形機器1の運転位置への移動を阻止するロック機構31を備える。
【選択図】図6
Description
本発明の課題は、正面扉や移動形機器の誤操作を防止することである。
《第1実施形態》
図1は、配電盤の概略構成である。配電盤には、移動形機器1を収納するユニット室2が設けられ、ユニット室2には、移動形機器1が単位ユニットとして1段または多段積みにして収納される。ここで、ユニット室2は、ユニットテーブル2aにて上下方向に区画され、ユニットテーブル2a上に移動形機器1が支持されている。また、ユニット室2には、断路位置2cと運転位置2dとの間の移動距離4bに対応したスペースが奥行き方向2bに形成され、ユニット室2の前面には、開閉可能な正面扉15が設けられている。
移動形機器1には、正面パネル1aが設けられ、正面パネル1aの前面には、ロックや位置ロックなどを行う操作部1bが設けられると共に、移動形機器1を引出したり押込んだりする取手1cが形成されている。また、移動形機器1の底面には、ユニットテーブル2a上で移動形機器1を移動させる車輪11cが設けられている。さらに、移動形機器1の後方には、負荷側断路部13aとの間で電路を形成する負荷側接触端子11aと、電源側断路部13bとの間で電路を形成する電源側接触端子11bとが設けられている。
したがって、正面扉15を閉じたままでも、保護カバー6を外せば、開口部5aを介して移動形機器1を外側から移動させたり操作したりすることができる。
こうして、移動形機器1を外側から移動させたり操作してから、正面扉15に保護カバー6を装着することにより、防塵効果を得ることができ、且つ操作部1bの誤操作を防止することができる。
閉塞板24は、ヒンジ26を介して正面扉15の裏側に固定されている。すなわち、ヒンジ26の一片が閉塞板24に固定され、他片はブラケット27を介して正面扉15の裏側に固定されている。このヒンジ26には、閉塞板24を退避位置に向けて付勢するばねが内蔵されている。
当接板25は、閉塞板24に向かって突出するように、ユニット室2の側壁に固定されている。
移動形機器1を断路位置2cまで引出した状態で、正面扉15を開閉する際に、正面扉15と移動形機器1との干渉を防ぐために、開口部5aは、移動形機器1を正面から見た外形分よりも横方向(ここでは右側)に余計に開口している。
そこで、正面扉15を閉鎖しているときには、移動形機器1と開口部5aとの隙間を閉塞するように開口部5aに突出し、正面扉15を開放するときには、開口部5aから退避する閉塞機構23を設けた。
なお、上記の実施形態では、正面扉15の左側を軸支し、右側から開く構造について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、右側を軸支して左側から開く構造や、上側を軸支して下側から開く構造、また下側を軸支して上側から開く構造など、如何なる開き方向であっても、本発明を適用できる。
この第2実施形態では、正面扉15の開閉と移動形機器1の移動とを規制可能なロック機構31を備えている。
このロック機構31は、図6〜図8に示すように、正面扉15に設けられユニット室2に係合する施錠位置とユニット室2との係合を解除する解錠位置との間で回転可能な鎖錠板32と、ユニット室2に設けられ鎖錠板32と係合し鎖錠板32の回転に応じて上下方向に進退するスライダ33と、スライダ33に設けられたスライダ側係合部34と、移動形機器1に設けられスライダ側係合部34と係合可能な機器側係合部35と、を備えている。
スライダ33は、縦長の板で構成され、上下方向に沿った長穴41が複数形成されている。一方、ユニット室2の側壁には、側壁と平行なブラケット42が固定されている。そして、ボルトナット43を長穴41を挿通させた状態でブラケット42に固定することにより、スライダ33を上下方向に進退可能な状態で保持する。スライダ33の上端は、引張りコイルばね44を介してユニット室2の天井面に連結されており、これによって上方向に付勢されている。また、スライダ33の上部には、鎖錠板32が解錠位置から施錠位置へと回転するときに、鎖錠板32の先端と係合可能な係合穴45が形成されている。
機器側係合部35は、スライダ33に向かって突出するように、移動形機器1の側面に固定された水平板で構成されている。
スライダ側係合部34及び機器側係合部35は、移動形機器1が運転位置にあるときには、スライダ側係合部34の上面と機器側係合部35の下面とが係合することで、スライダ33の上昇を阻止するレイアウトになっている。また、正面扉15が開放している、又は鎖錠板32が解錠位置にあるときには、スライダ側係合部34の正面と機器側係合部35の後端とが係合することで、移動形機器1の運転位置への移動を阻止するレイアウトになっている。
移動形機器1が運転位置にある状態で正面扉15が開放したり、又は正面扉15が開放している状態で移動形機器1が運転位置に移動してしまう等、正面扉15や移動形機器1の誤操作は、予期せぬ事故を招きかねない。
そこで、移動形機器1が運転位置にあるときには正面扉15の開放を阻止し、且つ正面扉15が開放しているときには移動形機器1の運転位置への移動を阻止するロック機構31を設けた。
一方、鎖錠板32が解錠位置にあるとすると、機器側係合部35の後方にスライダ側係合部34が位置することになる(図9)。したがって、移動形機器1を運転位置に移動させようとしても、機器側係合部35の後端がスライダ側係合部34の正面に当接し、移動形機器1の運転位置への移動が阻止される。すなわち、正面扉15が開放しているとき、又は鎖錠板32が解錠位置にあるときには、誤操作によって移動形機器1を運転位置に移動させてしまうことを確実に防止することができる。
なお、上記の実施形態では、ユニット室2の天井とスライダ33との間に設けられた引張りコイルばね44により、スライダ33を上方に付勢しているが、これに限定されるものではなく、ユニット室2の床面とスライダ33との間に設けられた圧縮コイルばねにより、スライダ33を上方に付勢してもよい。
2 ユニット室
2c 断路位置
2d 運転位置
5a 開口部
5b 隙間
15 正面扉(外部操作)
21 ヒンジ
22 ハンドル
23 閉塞機構
24 閉塞板
25 当接板
26 ヒンジ
31 ロック機構
32 鎖錠板
33 スライダ
34 スライダ側係合部
35 機器側係合部
41 長穴
42 ブラケット
43 ボルトナット
44 引張りコイルばね
45 係合穴
Claims (1)
- 奥側に電源側断路部と負荷側断路部とが設けられたユニット室と、
前記ユニット室で奥行き方向に沿った運転位置と断路位置との間を移動可能で、前記運転位置にあるときに前記電源側断路部と前記負荷側断路部との間に電路を形成する移動形機器と、
前記ユニット室の正面に軸支された開閉可能な正面扉と、
前記正面扉に形成され前記正面扉を閉鎖している状態で前記移動形機器を前記断路位置まで移動させたときに前記移動形機器の少なくとも一部を外側に突出させる開口部と、を備えた配電盤において、
前記移動形機器が前記運転位置にあるときには前記正面扉の開放を阻止し、且つ前記正面扉が開放しているとき又は開放可能な状態にあるときには前記移動形機器の前記運転位置への移動を阻止するロック機構を備え、
前記ロック機構は、
前記正面扉に設けられ前記ユニット室に係合する施錠位置と前記ユニット室との係合を解除する解錠位置との間で回転可能な鎖錠板と、
前記ユニット室に設けられ前記鎖錠板と係合し前記鎖錠板の回転に応じて進退するスライダと、
前記スライダに設けられたスライダ側係合部と、
前記移動形機器に設けられ前記スライダ側係合部と係合可能な機器側係合部と、を備え、
前記スライダ側係合部と前記機器側係合部との係合により、前記移動形機器が前記運転位置にあるときには前記スライダを介して前記鎖錠板の解錠位置への回転を阻止し、且つ前記正面扉が開放しているとき又は開放可能な状態にあるときには前記移動形機器の前記運転位置への移動を阻止することを特徴とする配電盤。
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