JP2013010207A - エンボス加工フィルムの製造方法、及びエンボス加工フィルムの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 凸型と凹型との間に被加工フィルムを挟み込むエンボス加工フィルムの製造方法であって、被加工フィルムが、アルミラミネートフィルムであり、凸型が、凸型土台部と、凸部とを有し、凸部が、凸部外方面を有し、凹型が、凹型土台部と、凹部とを有し、凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面と、凸部外方面とが接し、或いは仮想面と、凸部外方面とが重なり、且つ仮想面と凸部外方面との最大重なり量が0.0〜0.2mmとなるように、凸型と凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことを特徴とするエンボス加工フィルムの製造方法を提供する。
【選択図】 図7
Description
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムを用い、該積層フィルムが、一面側の樹脂層と、他面側の樹脂層と、これらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みが、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みが、7〜20μmであり、
前記凸型が、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から外方に突出する凸部とを有し、前記凸部が、外方に配された凸部外方面を有し、前記凹型が、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の外方側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記凸部外方面と、前記凹型土台部の外方側の面とが、断面円弧状に形成され、前記軸に対する直交方向の断面における、該凸部外方面の曲率半径と、前記凹型土台部の外方側の面との曲率半径が同じであり、
前記凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面と前記凸部外方面とが接し、或いは前記仮想面と、前記凸部外方面とが重なり、且つ前記仮想面と前記凸部外方面との最大重なり量が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸部及び前記凹部を配し、更に、互いに逆回転となり且つ同期するように前記凸型円柱体及び前記凹型円柱体を軸回転させつつ、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製することを特徴とするエンボス加工フィルムの製造方法にある。
また、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記最大重なり量が0.2mm以下となるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、得られるエンボス加工フィルムのピンホールの発生を抑制できる。
また、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記被加工フィルムとして、アルミニウム層を有するアルミラミネートフィルムを用いることにより、樹脂のみからなる樹脂フィルムをエンボス加工する場合に比して、前記アルミニウム層の光沢感により、前記段差による境界線が視覚的にはっきりしやすくなる。よって、前記最大重なり量が0.2mm以下と、従来の方法に比して前記量が短くても、アルミラミネートフィルムが十分にエンボス加工される。
さらに、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記被加工フィルムとして、一面側と他面側に樹脂層を有するアルミラミネートフィルムを用いることにより、アルミニウム層よりも外側に、該アルミニウム層よりも延伸性が優れた樹脂層が設けられているため、仮にアルミニウム層自体にピンホールが生じても、アルミラミネートフィルム自体にはピンホールが生じ難い。
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムが用いられ、該積層フィルムが、一面側の樹脂層と、他面側の樹脂層と、これらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みが、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みが、7〜20μmであり、
前記凸型が、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から外方に突出した凸部とを有し、前記凸部が、外方に配された凸部外方面を有し、前記凹型が、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の外方側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記凸部外方面と、前記凹型土台部の外方側の面とが、断面円弧状に形成され、前記軸に対する直交方向の断面における、該凸部外方面の曲率半径と、前記凹型土台部の外方側の面との曲率半径が同じであり、
前記凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面と、前記凸部外方面とが接し或いは前記仮想面と、前記凸部外方面とが重なり、且つ前記仮想面と前記凸部外方面との最大重なり量が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸部及び前記凹部を配し、更に、互いに逆回転となり且つ同期するように前記凸型円柱体及び前記凹型円柱体を軸回転させつつ、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製するように構成されてなることを特徴とするエンボス加工フィルムの製造装置にある。
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムを用い、該積層フィルムが、一面側の樹脂層と、他面側の樹脂層と、これらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みが、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みが、7〜20μmであり、
前記凸型が、土台となる凸型土台部と該凸型土台部から凹型側に突出した凸部とを有し、前記凸部が先端に配された先端面を有し、前記凹型が土台となる凹型土台部と該凹型土台部の凸型側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記先端面と前記凹型土台部の凸型側の面とが平面に形成されており、
前記先端面と前記凹型土台部の凸型側の面とが平行となった状態で、前記凹型土台部の凸型側の面に対して同一面上の仮想面と、前記先端面とが同一面に位置し或いは前記仮想面よりも前記凹部の底面側に前記先端面が位置し、且つ前記先端面と前記仮想面との最大距離が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製することを特徴とするエンボス加工フィルムの製造方法にある。
また、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記最大距離が0.2mm以下となるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、得られるエンボス加工フィルムのピンホールの発生を抑制できる。
また、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記被加工フィルムとして、アルミニウム層を有するアルミラミネートフィルムを用いることにより、樹脂のみからなる樹脂フィルムをエンボス加工する場合に比して、前記アルミニウム層の光沢感により、前記段差による境界線が視覚的にはっきりしやすくなる。よって、前記最大距離が0.2mm以下と、従来の方法に比して前記距離が短くても、アルミラミネートフィルムが十分にエンボス加工される。
さらに、斯かるエンボス加工フィルムの製造方法によれば、前記被加工フィルムとして、一面側と他面側に樹脂層を有するアルミラミネートフィルムを用いることにより、
アルミニウム層よりも外側に、該アルミニウム層よりも延伸性が優れた樹脂層が設けられているため、仮にアルミニウム層自体にピンホールが生じても、アルミラミネートフィルム自体にはピンホールが生じ難い。
前記被加工フィルムとして3層以上の積層構造を有する積層フィルムが用いられ、該積層フィルムが、一面側の樹脂層と他面側の樹脂層とこれらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みが0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みが7〜20μmであり、
前記凸型が土台となる凸型土台部と該凸型土台部から凹型側に突出した凸部とを有し、前記凸部が先端に配された先端面を有し、前記凹型が土台となる凹型土台部と該凹型土台部の凸型側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記先端面と前記凹型土台部の凸型側の面とが平面に形成されており、
前記先端面と、前記凹型土台部の凸型側の面とが平行となった状態で、前記凹型土台部の凸型側の面に対して同一面上の仮想面と、前記先端面とが同一面に位置し或いは前記仮想面よりも前記凹部の底面側に前記先端面が位置し、且つ前記先端面と前記仮想面との最大距離が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製するように構成されてなることを特徴とするエンボス加工フィルムの製造装置にある。
先ず、第1実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置について説明する。
第1実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、図1に示すように、互いに対をなす凸型1と凹型2とを備えてなる。また、第1実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、該凸型1と該凹型2との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するように構成されてなる。
前記アルミラミネートフィルムの厚みは、各層の厚みを合計することにより求めることができる。
前記樹脂層の厚み(複層の場合はトータルの厚み)は、好ましくは10〜50μmであり、より好ましくは12〜50μmである。
前記印刷層の厚みは、好ましくは1〜10μmであり、より好ましくは2〜5μmである。
また、前記凸部12は、先端に配された先端面12aと、先端側から基端側にかけて配された側面12bとを備えてなる。前記先端面12a及び前記側面12bは、平面となるように形成されている。
さらに、前記凸部12は、前記先端面12aに対する直交方向の断面の形状が、台形状であり、基端から先端にかけて先細りとなるように形成されている。
また、前記凸部12は、前記先端面12aと前記側面12bとのなす角α1が、好ましくは95°〜120°となるように形成されている。
前記先端面12aと前記凸型土台部11の凹型2側の面11aとは平行となっている。
また、前記凸型土台部11の凹型2側の面11aと前記先端面12aに対して同一面上の仮想面との距離は、本発明の効果を損ねない範囲であれば特に限定されないが、例えば0.4mm〜2.0mm、より具体的には1.0mm〜1.5mmが例示される。
また、前記凹部22は、底面22aと、該底面22a側から凸型1側にかけて配された側面22bとを備えてなる。前記底面22a及び前記側面22bは、平面となるように形成されている。
前記底面22aと、前記凹型土台部21の凸型1側の面21aとは平行となっている。
さらに、前記凹部22は、図1に示すように、前記凹型土台部21の凸型1側の面21aに対する直交方向の断面の形状が台形状となり、且つ前記凸型1側から前記底面22aに向かって先細りとなるように形成されている。或いは、前記凹部22は、前記凹型土台部21の凸型1側の面21aに対する直交方向の断面の形状が、長方形状に形成されてなる。
なお、前記最大距離X1は、図2に示すように、前記アルミラミネートフィルムの少なくとも一部が前記凹部22に最も凹入された状態における、前記先端面12aと前記仮想面21bとの距離を意味する。
また、第1実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、前記凸型1側の面21aに対して同一面上の仮想面21bと同一面に前記先端面12aが位置する状態で、前記凸部12の側面12bと前記凹部22の側面22bとの距離(仮想面21b上の距離)が、例えば、アルミラミネートフィルムの厚み×1倍〜アルミラミネートフィルムの厚み×6倍、より具体的には、アルミラミネートフィルムの厚み×2倍〜アルミラミネートフィルムの厚み×4倍となるように構成されてなる。
また、第1実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、前記凸型用把持型3を前記凹型2に向けて移動させることにより、前記凸型1が前記凹型2に向けて移動されて、前記凸型1と前記凹型2との間で前記アルミラミネートフィルムを挟み込むように構成されてなる。
次に、前記凸型1と前記凹型2との間に前記アルミラミネートフィルムを挟むように、前記凸型1を前記凹型2に向けて移動させる。前記凸型1を前記凹型2に向けて移動させる際の前記凸型1の速度は、好ましくは40〜120mm/秒、より好ましくは20〜60mm/秒とする。
前記スペーサー5は、板状に形成されている。前記スペーサー5としては、シム、樹脂製または金属製の均一な厚みの板状部材等が挙げられる。
次に、第2実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置について説明する。
なお、第1実施形態と重複する説明は省略し、各部の名称及び図番は第1実施形態のものを適宜援用し、第2実施形態で特に説明のないものは、第1実施形態で説明したものと同じ内容とする。
また、第2実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、前記凸型円柱体6と前記凹型円柱体7とをそれぞれ軸回転させて、前記凸型1と前記凹型2との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するように構成されてなる。
すなわち、第2実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、凸型1及び凹型2がロール型タイプのもので構成されてなる。
前記凸型用把持型3及び前記凹型用把持型4は、円柱状に形成されている。
また、前記凸部12は、外方に配された凸部外方面12cと、外側から内側にかけて配された側面12bとを備えてなる。前記凸部外方面12cは、断面円弧状に形成されている。前記側面12bは、平面となるように形成されている。
さらに、前記凸部12は、前記凸型円柱体6の軸に対して垂直となる断面の形状が、内側から外側にかけて先細りとなるように形成されている。
また、前記凸部12は、前記凸型円柱体6の軸に対する直交方向の断面における、前記凸部外方面12cの中心に対する接線12c1と、前記側面12bとのなす角α2が、好ましくは95°〜120°となるように形成されている。
前記凸型1は、前記凸型円柱体6の軸に対する直交方向の断面における、前記凸部外方面12cと、前記凸型土台部11の外方側の面11bとは、前記凸型円柱体6の軸を中心とした円弧状に形成されている。
また、前記凸型土台部11の外方側の面11bと、前記凸部外方面12cに対して同一面上の仮想面との距離は、本発明の効果を損ねない範囲であれば特に限定されないが、例えば0.4mm〜2.0mm、より具体的には1.0mm〜1.5mmが例示される。
また、前記凹部22は、底面22aと、該底面22a側から外側にかけて配された側面22bとを備えてなる。前記底面22aは、断面円弧状に形成されている。前記側面22bは、平面となるように形成されている。
前記凹型2は、前記凹型円柱体7の軸に対する直交方向の断面における、前記底面22aと、前記凹型土台部21の外方側の面21cとは、前記凹型円柱体7の軸を中心とした円弧状となっている。
さらに、前記凹部22は、図6に示すように、外側から前記底面22aに向かって先細りとなるように形成されている。或いは、前記凹部22は、外側から前記底面22aに向かって幅が同じとなるように形成されてなる。
なお、前記最大重なり量X2は、図7に示すように、前記凸型円柱体6の軸及び前記凹型円柱体7の軸に対する直交方向の断面における、前記凸型円柱体6の軸となる中心と、前記凹型円柱体7の軸となる中心とを結ぶ線A上における、前記仮想面21bと、前記凸部外方面12cに対して同一の面上の仮想面とが重なった距離を意味する。
また、第2実施形態のエンボス加工フィルムの製造装置は、図7に示すように、凹部22の側面の頂点21dと、凸部12の側面及び仮想面21bが交差(又は接触)する点12dとの二点間距離が、両円柱体の回転時に最短となる状態におけるその二点間距離(即ち凹部22と凸部12との隙間の幅)が、例えば、用いるアルミラミネートフィルムの厚み×1倍〜アルミラミネートフィルムの厚み×6倍、より具体的には、アルミラミネートフィルムの厚み×2倍〜アルミラミネートフィルムの厚み×4倍となるように構成されてなる。
次に、前記凸型1と前記凹型2との間に前記アルミラミネートフィルムを挟むように、
前記凸型円柱体6と前記凹型円柱体7とを軸回転させる。前記凸型円柱体6及び前記凹型円柱体7の回転数は、好ましくは、5〜60min-1より好ましくは8〜40min-1とする。
エンボス加工するフィルムとして、以下に示すアルミラミネートフィルム(フィルム(1)〜(4))を用いて、エンボス加工を実施した。なお、ALは、アルミニウム層を意味し、PETは、ポリエチレンテレフタレート層を意味し、数値は各層の厚みを意味する。前記印刷層を形成するためのインクとしては、フィルムへのグラビア印刷に使用されるものを用いた。
フィルム(1)(厚み:73μm): PET12μm/AL9μm/PET12μm/ポリエチレン40μm、
フィルム(2)(厚み:73μm): PET12μm/印刷層2μm/AL7μm/PET12μm/ポリエチレン40μm、
フィルム(3)(厚み:73μm): PET12μm/AL9μm/PET12μm/ポリプロピレン40μm、
フィルム(4)(厚み:73μm): PET12μm/印刷層2μm/AL9μm/PET12μm/ポリプロピレン40μm
凸型及び凹型としてロール型(第2実施形態のタイプ)を用い、それぞれのアルミラミネートフィルム(フィルム(1)〜(4))に対して、表1の条件下でエンボス成形を行った。なお、表1の距離1は、凹部22の側面の頂点21dと、凸部12の側面及び仮想面21bが交差(又は接触)する点12dとの二点間距離が、両円柱体の回転時に最短となる状態におけるその二点間距離(即ち凹部22と凸部12との隙間の幅)を示す。表1のα2は、前記凸型円柱体の軸に対する直交方向の断面における、前記凸部外方面の中心に対する接線と、前記側面とのなす角を示す。表1のβ2は、前記凹型円柱体の軸に対する直交方向の断面における前記凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面の中心に対する接線と、前記側面とのなす角を示す。表1の距離2は、前記最大重なり量を示す。
ピンホールライトを用いて、エンボス加工したそれぞれのアルミラミネートフィルムに光を照射し、目視にてピンホールの有無を確認した。ここで、ピンホールが生じたものは×、ピンホールが生じなかったものは○と評価した。結果を表1に示す。
従って、前記距離2が0〜0.2mmとなるようにすることにより、ピンホールが生じるのを抑制することができることが示された。
また、前記距離2が0〜0.2mmとなるようにした方法では、エンボス加工による境界線がはっきりしていることが目視により確認された。
従って、アルミニウム層を有するアルミラミネートフィルムを前記距離2が0〜0.2mmとなるようにエンボス加工することにより、アルミラミネートフィルムが十分にエンボス加工されることが示された。
Claims (4)
- 凸型が備えられた凸型円柱体と、前記凸型に対をなす凹型が備えられ且つ前記凸型円柱体に対して軸同士が平行となるように配された凹型円柱体とをそれぞれ軸回転させて、前記凸型と前記凹型との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するエンボス加工フィルムの製造方法であって、
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムを用い、該積層フィルムは、一面側の樹脂層と他面側の樹脂層とこれらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みは、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みは、7〜20μmであり、
前期凸型は、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から外方に突出する凸部とを有し、前記凸部が、外方に配された凸部外方面を有し、前記凹型は、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の外方側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記凸部外方面と、前記凹型土台部の外方側の面とが、断面円弧状に形成され、前記軸に対する直交方向の断面における、該凸部外方面の曲率半径と、前記凹型土台部の外方側の面との曲率半径が同じであり、
前記凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面と前記凸部外方面とが接し或いは前記仮想面と前記凸部外方面とが重なり、且つ前記仮想面と前記凸部外方面との最大重なり量が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸部及び前記凹部を配し、更に、互いに逆回転となり且つ同期するように前記凸型円柱体及び前記凹型円柱体を軸回転させつつ、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製することを特徴とするエンボス加工フィルムの製造方法。 - 凸型が備えられた凸型円柱体と、前記凸型に対をなす凹型が備えられ且つ前記凸型円柱体に対して軸同士が平行となるように配された凹型円柱体とを有し、前記凸型円柱体と前記凹型円柱体とをそれぞれ軸回転させて、前記凸型と前記凹型との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するように構成されてなるエンボス加工フィルムの製造装置であって、
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムが用いられ、該積層フィルムは、一面側の樹脂層と他面側の樹脂層とこれらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みは、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みは、7〜20μmであり、
前記凸型は、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から外方に突出した凸部とを有し、前記凸部は、外方に配された凸部外方面を有し、前記凹型は、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の外方側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記凸部外方面と前記凹型土台部の外方側の面とは、断面円弧状に形成され、前記軸に対する直交方向の断面における、該凸部外方面の曲率半径と、前記凹型土台部の外方側の面との曲率半径が同じであり、
前記凹型土台部の外方側の面に対して同一面上の仮想面と、前記凸部外方面とが接し或いは前記仮想面と前記凸部外方面とが重なり、且つ前記仮想面と前記凸部外方面との最大重なり量が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸部及び前記凹部を配し、更に、互いに逆回転となり且つ同期するように前記凸型円柱体及び前記凹型円柱体を軸回転させつつ、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製するように構成されてなることを特徴とするエンボス加工フィルムの製造装置。 - 互いに対をなす凸型と凹型との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するエンボス加工フィルムの製造方法であって、
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムを用い、該積層フィルムは、一面側の樹脂層と他面側の樹脂層とこれらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みは、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みは、7〜20μmであり、
前記凸型は、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から凹型側に突出し且つ凹型に対向し得る凸部とを有し、前記凸部は、先端に配された先端面を有し、前記凹型は、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の凸型側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記先端面と、前記凹型土台部の凸型側の面とは、平面に形成されており、
前記先端面と、前記凹型土台部の凸型側の面とが平行となった状態で、前記凹型土台部の凸型側の面に対して同一面上の仮想面と、前記先端面とが同一面に位置し或いは前記仮想面よりも前記凹部の底面側に前記先端面が位置し、且つ前記先端面と前記仮想面との最大距離が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製することを特徴とするエンボス加工フィルムの製造方法。 - 互いに対をなす凹型と凸型とを備え、該凹型と該凸型との間に被加工フィルムを挟み込んでエンボス加工フィルムを作製するように構成されてなるエンボス加工フィルムの製造装置であって、
前記被加工フィルムとして、3層以上の積層構造を有する積層フィルムが用いられ、該積層フィルムは、一面側の樹脂層と他面側の樹脂層とこれらの樹脂層の間に設けられたアルミニウム層とを有するアルミラミネートフィルムであり、前記アルミラミネートフィルムの厚みは、0.05〜0.2mmであり、前記アルミニウム層の厚みは、7〜20μmであり、
前記凸型は、土台となる凸型土台部と、該凸型土台部から凹型側に突出した凸部とを有し、前記凸部は、先端に配された先端面を有し、前記凹型は、土台となる凹型土台部と、該凹型土台部の凸型側の面から内方に凹入し且つ前記凸部に対向し得る凹部とを有し、前記先端面と、前記凹型土台部の凸型側の面とは、平面に形成されており、
前記先端面と、前記凹型土台部の凸型側の面とが平行となった状態で、前記凹型土台部の凸型側の面に対して同一面上の仮想面と、前記先端面とが同一面に位置し或いは前記仮想面よりも前記凹部の底面側に前記先端面が位置し、且つ前記先端面と前記仮想面との最大距離が0.0〜0.2mmとなるように、前記凸型と前記凹型との間に前記アルミラミネートフィルムを挟み込むことにより、エンボス加工フィルムを作製するように構成されてなることを特徴とするエンボス加工フィルムの製造装置。
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