JP2013006494A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
カシメ荷重を抑制することができるブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】
内部に油路(油路10a等)が形成されたハウジング31と、油路(油路10aとリザーバ15とを接続する油路)に配置された弁体(ボール部材72)と、弁体が当接するシート部71aを有するシート部材71とを備え、ハウジング31に形成されて油路10aに連通する有底孔(調圧弁収装孔31c)にシート部材71をカシメ固定し、シート部材71は、シート部材71の外周に形成され、シート部材71がカシメ固定されたときにハウジング31の肉が流入する溝部(嵌入溝71f)と、シート部材71に形成され、溝部をシート部材71の外部に連通させる排出路(連通部71j及び連通孔71cないし貫通孔71b)とを備えた。
【選択図】 図2
Description
実施例1のブレーキ装置は、自動車のブレーキシステムに適用され、車両の各車輪にブレーキ液圧(油圧)を付与して制動力を発生させる液圧式ブレーキ装置である。ブレーキシステムの配管はP系統とS系統の2系統からなり、所謂X配管構造となっている。P系統には、左前輪のホイルシリンダW/C(FL)、右後輪のホイルシリンダW/C(RR)が接続され、S系統には、右前輪のホイルシリンダW/C(FR)、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)が接続される。ブレーキ装置は、運転者のブレーキ操作から独立して各車輪のブレーキ液圧を制御することにより、車両挙動制御(VDC:Vehicle Dynamics Control)や、アンチロックブレーキ制御(ABS:Anti-lock Brake System)等を実行可能に設けられ、コントローラからの要求液圧に応じて液圧制御を行う。ブレーキ装置は、各車輪のブレーキ液圧を制御可能に設けられた液圧制御ユニット30と、液圧制御ユニット30を制御する電子制御ユニット(ECU)とが一体化された所謂機電一体型のユニットである。
ハウジング31の下方には、下面314から上方に向かって延びる円筒状の有底孔としてピストン収装孔31aが穿設されている。ピストン収装孔31aの下方側開口部にはリテーナ保持面31a2が形成されている。ピストン収装孔31aの上方側には、ピストン当接面31a1が形成されるとともに、ピストン当接面31a1の内周側に、ピストン収装孔31aよりも小径であって上方に向かって延びる小径円筒状の小径筒部31bが、ピストン収装孔31aと同軸に形成されている。小径筒部31bには、減圧バルブ4と連通する油路13、及びポンプユニットPの吸入側と連通する油路10bが接続されている。
リザーバ15は、リテーナ部材151と、コイルスプリング152(第1弾性部材)と、ピストン153とを有する。リテーナ部材151はカシメ固定部31a3によってリテーナ保持面31a2に保持される。リテーナ部材151は、外周縁がリテーナ保持面31a2とカシメ固定部31a3によって狭持されるフランジ部151aと、フランジ部151aから下方に屈曲形成された円筒部151bと、コイルスプリング152の一端を保持する保持面151cが形成された保持部とを有し、この保持部の略中央には空気孔151dが形成されている。これにより、ピストン153の下方は常に大気圧が作用するように構成されている。ピストン153は、樹脂成形された部材であって、底部153a1を有する有底筒状に形成され、その開口部が下側を向くようにピストン収装孔31aに組付けられ、ピストン収装孔31a内に摺動自在に収容されている。
調圧弁7は、シート部材71と、ボール部材72(弁体)と、リターンスプリング73(第2弾性部材)と、ロッド74と、フィルタ部材75とを有する。シート部材71は、好ましくはハウジング31よりも硬度が高い金属材料から形成された円筒状部材であり、調圧弁収装孔31cの下方側開口部にカシメ固定により設置される。シート部材71は複数の段部を有しており、フィルタ部材75と嵌め合いを形成する上部円筒部71gと、上部円筒部71gよりも拡径され、調圧弁収装孔31c(フィルタ部材収装部31c2)と略同一径を有する中部円筒部71hと、中部円筒部71hよりも若干拡径され、調圧弁収装孔31c(シート部材71の設置前のシート部材設置部31c4)より若干大径の下部円筒部71iとを有する。上部円筒部71gと中部円筒部71hとの間には係合溝71eが形成されている。また、中部円筒部71hと下部円筒部71iとの間には、嵌入溝71f(溝部)が、シート部材71の全周にわたって所定深さまで形成されている。シート部材71を調圧弁収装孔31c内に圧入するとき、ハウジング材料(カシメ固定部31c3)が嵌入溝71fに流入して嵌合する。
まず、調圧弁7の作用について説明する。調圧弁7は油路10aを介してマスタシリンダM/Cに連通する。リザーバ15は油路10bを介してポンプユニットPの吸入側に連通するとともに、油路13を介して減圧バルブ4に連通する。油路10aからマスタシリンダ圧Pmが供給されないとき、リザーバ15のピストン153はコイルスプリング152により付勢され、ロッド74を介してボール部材72を(調圧弁用リターンスプリング73の力に抗して)押し上げる。よって、ボール部材72はシート部71aから離間し、調圧弁7は開弁状態となる。このときマスタシリンダM/C(油路10a)はリザーバ15(小径筒部31b)を介してポンプユニットPの吸入側(油路10b)に連通するとともに、減圧バルブ4(油路13)に連通する。
ブレーキ装置は、内部に油路(油路10a等)が形成されたハウジング31と、油路(油路10aとリザーバ15とを接続する油路)に配置された弁体(ボール部材72)と、弁体が当接するシート部71aを有するシート部材71とを備え、ハウジング31に形成されて油路10aに連通する有底孔(調圧弁収装孔31c)にシート部材71を固定した。よって、油路に弁(調圧弁7)を設ける際、弁体が当接するシート部材71を適当な硬度を有する材料で形成しつつ、ハウジング31を軽量な材料で形成することで、ブレーキ装置全体の軽量化を図ることができる。
以下、実施例1のブレーキ装置が奏する効果を列挙する。
(1)内部に油路(油路10a等)が形成されたハウジング31と、ハウジング31に形成され油路(油路10a等)に連通する有底孔(ピストン収装孔31a)に組付けられるピストン153と、ピストン153を有底孔の底部方向に付勢する第1弾性部材(コイルスプリング152)と、油路(油路10aとリザーバ15とを接続する油路)に配置された弁体(ボール部材72)と、有底孔(調圧弁収装孔31c)の孔縁(フィルタ部材収装部31c2の下端段部)を変形させカシメ固定され、弁体が当接するシート部71aを有するシート部材71と、ピストン153の冠面153jと弁体との間に配置され、弁体をシート部71aから離間させるロッド74と、弁体に一端側が当接してシート部71aの方向に付勢する第1弾性部材より弱い弾性力を有する第2弾性部材(リターンスプリング73)と、を備え、シート部材71は、ロッド74の一端側を軸方向に摺動可能に支持する支持孔(保持孔71d)と、ロッド74の他端側に支持孔の内径より大きな内径を有するロッド外周通路部(貫通孔71b)と、ロッド外周通路部(貫通孔71b)と有底孔(ピストン収装孔31a)内を連通する連通孔71cと、シート部材71の外周に形成され、シート部材71がハウジング71にカシメ固定されたときにハウジング71の肉が流入する溝部(嵌入溝71f)と、溝部と連通孔71cに連通する連通部71jと、を備えた。
よって、溝部内の圧力を低減することで、カシメ荷重を抑制することができる。
よって、加工を容易化できるとともに、シート部材71を簡素化・小型化することができる。
以上、本発明を実現するための形態を、実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、ブレーキ装置のブレーキ回路構成及び制御内容は実施例1のものに限定されない。また、シート部材71の形状は実施例1のものに限定されない。例えば、係合溝71eを省略したり、保持孔71dを下部円筒部71iの側でなく上部円筒部71gの側に設けたりしてもよい。また、本発明のカシメ荷重の低減に係る構成を、調圧機能付リザーバの調圧弁だけでなく、ブレーキ装置における他の弁に適用してもよい。
15 リザーバ
152 コイルスプリング(第1弾性部材)
153 ピストン
153j 冠面
31 ハウジング
31a ピストン収装孔(有底孔)
31c 調圧弁収装孔(有底孔)
71 シート部材
71a シート部
71b 貫通孔(ロッド外周通路部)
71c 連通孔
71d 保持孔(支持孔)
71f 嵌入溝(溝部)
71j 連通部
72 ボール部材(弁体)
73 リターンスプリング(第2弾性部材)
74 ロッド
Claims (2)
- 内部に油路が形成されたハウジングと、
前記ハウジングに形成され前記油路に連通する有底孔に組付けられるピストンと、
前記ピストンを前記有底孔の底部方向に付勢する第1弾性部材と、
前記油路に配置された弁体と、
前記有底孔の孔縁を変形させカシメ固定され、前記弁体が当接するシート部を有するシート部材と、
前記ピストンの冠面と前記弁体との間に配置され、前記弁体を前記シート部から離間させるロッドと、
前記弁体に一端側が当接して前記シート部の方向に付勢する前記第1弾性部材より弱い弾性力を有する第2弾性部材と、を備え、
前記シート部材は、
前記ロッドの一端側を軸方向に摺動可能に支持する支持孔と、
前記ロッドの他端側に前記支持孔の内径より大きな内径を有するロッド外周通路部と、
前記ロッド外周通路部と前記有底孔内を連通する連通孔と、
前記シート部材の外周に形成され、前記シート部材が前記ハウジングにカシメ固定されたときに前記ハウジングの肉が流入する溝部と、
前記溝部と前記連通孔に連通する連通部と、を備えた
ことを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記連通部は、前記溝部と前記連通孔をオーバーラップして形成したことを特徴とするブレーキ装置。
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