JP2013005537A - 発電システム及び発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の太陽光発電装置間で公平な出力電力抑制を実現する。
【解決手段】センター3の制御の下、太陽光発電装置1A〜1Cは順次出力電力を最大化させ、各太陽光発電装置において最大出力可能電力を測定する。各太陽光発電装置の制御部(25A〜25C)は測定値をセンター3に送信する。センター3は、各太陽光発電装置から受信した測定値に基づき抑制係数(k)を設定し、抑制係数を含む抑制指示信号を各太陽光発電装置に送信する。抑制指示信号を受信した各太陽光発電装置では、自身の出力電力値が各々の最大出力可能電力に抑制係数を乗じた電力値と一致するように(即ち、“実際の出力電力=最大出力可能電力×k”となるように)、出力電力の抑制を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の太陽光発電装置を含む太陽光発電システム等の発電システム、及び、太陽光発電装置等の発電装置に関する。
近年、太陽光発電装置の導入が広がっている。太陽光発電装置には、商用交流電源が接続された電力網に対して系統連系されるものもある。この種の太陽光発電装置に設けられたパワーコンディショナは、系統側の電圧を監視し、その電圧が予め定められた上限電圧を超えた場合には、安全のために系統側に対するパワーコンディショナの電力出力(換言すれば、電力網に対する太陽光発電装置の電力出力)を抑制する機能を有している。
太陽光発電装置の普及に伴い、太陽光発電装置が多く設置されている特定の地域では、太陽光発電装置から電力網に供給される電力が過多になることが懸念される。特に、日本の所謂ゴールデンウィークなど、日射量が発電に適しているにも関わらず需用電力が低下する時期に、この懸念は大きくなる。電力網への電力が供給過多になると、電力網の周波数及び電圧(商用電力系統の周波数及び電圧)を規定範囲内に維持することが困難となり、問題が生じる場合ある。
これを考慮し、電力の供給過多が生じた場合に、太陽光発電装置から電力網への電力出力を抑制するという対策方法が考えられる(例えば、下記特許文献1参照)。この方法では、管理装置の制御の下で、複数の分散電源の出力抑制を実現している。
特開2004-135454号公報
太陽光発電装置の出力電力の抑制方法として、パワーコンディショナの出力定格に対し一律の抑制を加えるといった方法が考えられる。例えば、特定地域内のパワーコンディショナの出力定格に対して一律に50%の出力抑制を適用する。この場合、出力定格が3kWの太陽電池ユニットと出力定格が3kWのパワーコンディショナとから成る第1の太陽光発電装置では、50%抑制後の出力電力が1.5kWになり、(3−1.5)/3=0.5であるから、太陽電池ユニットの出力定格に対する抑制割合は50%である。一方、出力定格が3kWの太陽電池ユニットと出力定格が4kWのパワーコンディショナとから成る第2の太陽光発電装置では、50%抑制後の出力電力が2kWになり、(3−2)/3≒0.33であるから、太陽電池ユニットの出力定格に対する抑制割合は約33%にしかならない。
このような場合において、各太陽電池ユニットが定格の出力を成したと仮定すると、第2の太陽光発電装置では発電電力の約67%を有効利用できるのに対し、第1の太陽光発電装置では発電電力を50%しか有効利用できず、異なる太陽光発電装置間で不公平が生じる。つまり、太陽光発電装置の構成に依存して実際の抑制程度が様々となり、出力抑制が必要な特定地域内で不公平が生じる。
そこで本発明は、複数の発電装置による電力供給が全体的に過剰とならない状態を維持しながら公平感の高い出力抑制の実現に寄与する発電システム及び発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発電システムは、電力網に系統連系され、前記電力網に対して発電電力に基づく電力を出力する複数の発電装置と、各発電装置の最大出力可能電力に基づき、各発電装置の出力電力を抑制させるための抑制指示信号を生成する主制御装置と、を備え、各発電装置は、前記抑制指示信号に従って当該発電装置の出力電力を抑制する制御部を備えることを特徴とする。
各発電装置の最大出力可能電力に基づき出力電力抑制を行うことにより、公平な出力電力抑制の実現が期待される。
具体的には例えば、各発電装置において前記抑制後の出力電力が前記最大出力可能電力に対して一定割合の電力となるように、前記主制御装置は、前記抑制指示信号を生成しても良い。
これにより、公平な出力電力抑制が可能となる。
また例えば、前記主制御装置は、前記複数の発電装置の内の1以上の発電装置を対象発電装置に設定し、前記対象発電装置に設定される発電装置を前記複数の発電装置内で順次切り替えながら前記対象発電装置に前記最大出力可能電力を出力させる最大電力測定用制御を実行し、前記最大電力測定用制御の実行中に各発電装置から出力される前記最大出力可能電力の測定値に基づき前記抑制指示信号を生成してもよい。
これにより、最大出力可能電力の測定に際し、電力網への電力供給が過多になることを回避することが可能となる。
また例えば、各発電装置は、前記制御部に加えて、各々が発電を行う複数の発電要素から成る発電ユニットと、前記制御部による制御の下、前記複数の発電要素の出力電力に対し電力変換を行うことで当該発電装置の出力電力を生成する電力変換部と、前記発電要素ごとに前記発電要素の出力電力に応じた要素電力を測定する要素電力測定部と、を備えていても良い。そして、各発電装置において、前記制御部は、前記電力変換部に対する制御を介して、各発電要素の最大出力可能電力である第2最大出力可能電力よりも各発電要素の出力電力が小さくなるように各発電要素の出力電力を抑制することが可能であり、前記複数の発電要素の内の1以上の発電要素を対象発電要素に設定し、前記対象発電要素に設定される発電要素を前記複数の発電要素内で順次切り替えながら前記対象発電要素に前記第2最大出力可能電力を出力させる最大電力測定用制御を実行し、前記最大電力測定用制御の実行中における前記要素電力測定部の測定結果に基づき当該発電装置の最大出力可能電力を求めて前記主制御装置に伝達してもよい。
本発明に係る発電装置は、発電を行う発電ユニットと、前記発電ユニットの発電電力に対して電力変換を行う電力変換部と、を備え、前記電力変換を介して得られた電力を出力電力として電力網に出力する発電装置において、当該発電装置は、他の発電装置とともに前記電力網に系統連系され、当該発電装置の最大出力可能電力と前記他の発電装置の最大出力可能電力とに応じた抑制指令信号を受信し、前記抑制指令信号に応じて当該発電装置の出力電力を抑制する制御部を更に備えたことを特徴とする。
各発電装置の最大出力可能電力に基づき出力電力抑制を行うことにより、公平な出力電力抑制の実現が期待される。
本発明によれば、公平感の高い出力抑制の実現に寄与する発電システム及び発電装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る太陽光発電システムの全体構成図である。 太陽光発電装置の内部構成図である。 3つの太陽光発電装置を含む太陽光発電システムの全体構成図である。 第1実施例に係る太陽光発電システムの動作フローチャートである。 第2実施例に係る太陽光発電システムの動作フローチャートである。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽光発電システムの全体構成図である。発電システムの一種である太陽光発電システムは、複数の太陽光発電装置(以下、単に発電装置とも言う)1と、主制御装置としてのセンター3と、を有して構成される。複数の発電装置1は、電力網4に対して系統連系が実現されるように、電力網4に対して並列接続されている。複数の発電装置1の個数は2以上であれば幾つでもよい。交流電源2は、例えば、電力網4に接続される商用交流電源であって、電力網4に所定の電圧値及び周波数を有する交流電力を出力する。
図2に、1つの発電装置1の内部構成図を示す。発電装置1は、発電ユニットとしての太陽電池ユニット10と、パワーコンディショナ20と、を備える。
太陽電池ユニット10は、発電要素としての3つの太陽電池ストリング(以下、ストリングと略記することがある)11〜13を備える。ストリング11〜13の夫々は、複数枚の太陽電池モジュールから成り、太陽光に基づく発電を行って、発電された直流電力をパワーコンディショナ20に出力する。図2の構成例では、太陽電池ユニット10に含まれるストリングの個数が3であるが、その個数は2以上であれば幾つでもよく、或いは、その個数は1でありうる。太陽電池ユニット10に含まれるストリングの個数を3から増減させた場合、その増減に伴って、パワーコンディショナ20内のDC/DC変換器の個数も増減せしめられる。
パワーコンディショナ20は、DC/DC変換器21〜23及びDC/AC変換器24から成る電力変換部26と、制御部25と、測定部27と、を備える。電力変換部26は、制御部25による制御の下、ストリング11〜13によって発電された直流電力を1系統の交流電力に変換する。
具体的には、DC/DC変換器21〜23は、夫々、ストリング11〜13から入力された直流電力を他の直流電力に変換してDC/AC変換器24に出力する。即ち、DC/DC変換器21は、ストリング11から入力された第1電圧値を有する直流電力に対して直流/直流変換を行うことで、第2電圧値を有する他の直流電力を生成し、第2電圧値を有する他の直流電力をDC/AC変換器24に出力する。DC/DC変換器22及び23についても同様である。第1及び第2電圧値は互いに異なるが、それらが一致することもありうる。
DC/DC変換器21〜23において、第2電圧値は所望の目標値に設定される。また、ストリング11の出力電力を最大化させることができる(即ち、ストリング11の出力電力を、ストリング11の最大出力可能電力と一致させることができる)。DC/DC変換器22及び23についても同様である。制御部25は、DC/DC変換器ごとに出力電力としての目標値を自由に設定することができ、目標値の設定を介して、ストリング11〜13の発電電力(換言すれば、ストリング11〜13の出力電力)及びDC/DC変換器21〜23の出力電力を個別に制御することができる。
DC/AC変換器24は、複数のスイッチング素子から成り、制御部25による制御の下で、DC/DC変換器21〜23から入力される3系統の直流電力を、交流電源2が出力する交流電力の周波数(例えば、50又は60ヘルツ)と同じ周波数を有する1系統の交流電力に変換する。DC/AC変換器24の変換によって得られた交流電力は、出力点30を介して電力網4に出力される。従って、DC/AC変換器24から出力される交流電力は、パワーコンディショナ20の出力電力であると共に発電装置1の出力電力でもある。制御部25は、DC/AC変換器24の各スイッチング素子のスイッチング動作を制御することで、DC/AC変換器24の出力電力(即ち、DC/AC変換器24から出力される交流電力)の振幅及び周波数を制御することができる。
測定部27は、発電装置1の出力電力、出力電圧及び出力電流を測定する。具体的には、測定部27は、出力点30を介して発電装置1から出力される電力の値(電力の大きさ)、出力点30における電圧の値(電圧の振幅)、及び、出力点30を介して発電装置1から出力される電流の値(電流の振幅)を測定し、それらの測定結果を、夫々、測定電力値、測定電圧値及び測定電流値として制御部25に出力する。
制御部25は、測定電力値、測定電圧値及び測定電流値を含む、測定部27からの測定結果情報を参照しつつ、DC/DC変換器21〜23及びDC/AC変換器24に対する上述の制御を含む、パワーコンディショナ20の全体的動作の制御を行う。
電力網4には負荷(不図示)が接続され、該負荷は、交流電源2からの交流電力及び発電装置1からの出力電力(交流電力)を駆動源として駆動する。負荷には、宅内における家電製品、工場内における機器などが含まれる。
制御部25は、測定部27を用いて出力点30の電圧値を監視し、出力点30の電圧値(測定電圧値)が定められた上限電圧値を超えないように、発電装置1の出力電力を抑制する機能を有する。出力点30の電圧値(測定電圧値)が上限電圧値を超えないという条件の下で、できるだけ多くの電力が発電装置1から電力網4に出力されるように、制御部25は電力変換部26を制御する。発電装置1から電力網4への電力供給が過多となり、発電装置1の出力電力の抑制が必要な場合、パワーコンディショナ20は出力電力の抑制を行いつつ電力網4に電力を供給する。パワーコンディショナ20に蓄電池(不図示)を設けておくようにしても良い。この場合、パワーコンディショナ20は、電力網4に対する出力電力の抑制を行うことで発生した余剰電力を、蓄電池に蓄えておくことも出来る。
ところで、制御部25は、センター3との間で任意の信号の通信(即ち、送信及び受信)が可能である。通信は、有線通信であっても良いし無線通信であっても良い。上述の出力電力の抑制に関し、制御部25及びセンター3間の通信を利用して、有益な動作を実現することができる。以下、この有益な動作の実現に関する複数の実施例を説明する。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。第1実施例及び後述の他の実施例では、特に記述なき限り、説明の具体化のため、太陽光発電システムを形成する発電装置1の個数が3であるとし、3つの発電装置1を互いに区別して表現する場合、それらを符号1A、1B及び1Cによって表す(区別の必要がない場合は、発電装置を単なる符号“1”によって参照する)。図3は、3つの発電装置である発電装置1A、1B及び1Cを含む太陽光発電システムの全体構成図である。
また、3つの発電装置1を互いに区別して表現する場合、発電装置1A、1B、1C内の構成要素の参照符号に、夫々、文字“A”、“B”、“C”を付与する。即ち例えば、発電装置1Aにおける太陽電池ユニット10、ストリング11〜13、パワーコンディショナ20、DC/DC変換器21〜23、DC/AC変換器24、制御部25、電力変換部26、測定部27及び出力点30を、夫々、太陽電池ユニット10A、ストリング11A〜13A、パワーコンディショナ20A、DC/DC変換器21A〜23A、DC/AC変換器24A、制御部25A、電力変換部26A、測定部27A及び出力点30Aとも呼ぶ。発電装置1B及び1Cについても同様であり、後述の他の実施例においても同様である。
上述したように、電力網4への電力供給が過多にならない限り、個々のパワーコンディショナ20は、できるだけ多くの電力を電力網4に出力する。出力の抑制が必要な場合、パワーコンディショナ20の定格に対して一律に出力抑制を行うといった方法も考えられるが、この方法では、上述の如く、出力抑制の程度が複数の発電装置1間で不公平になることがある。これを考慮し、第1実施例に係る太陽光発電システムでは、以下のような処理を行う。図4は、この処理の流れを表すフローチャートである。
まず、ステップS11において、センター3が、一定のエリア内に配置され且つ電力網4に接続された複数の発電装置1(本例において、発電装置1A、1B及び1C)の内、何れかの発電装置1を対象発電装置に設定する。ここでは、ステップS11において、発電装置1Aのみが対象発電装置に設定され、他の発電装置1B及び1Cが非対象発電装置に設定されたものとする。続くステップS12において、センター3は、対象発電装置に対して第1指示信号を送信する一方で、非対象発電装置に対して第2指示信号を送信する。従って、対象発電装置の制御部25にて第1指示信号が受信され、非対象発電装置の制御部25にて第2指示信号が受信される。
ステップS12に続くステップS13において、第1指示信号を受信した対象発電装置は、自身の出力電力を最大化させる。即ち、第1指示信号を受信した対象発電装置において、制御部25は、電力変換部26を制御することで対象発電装置の出力電力を最大化させ、その最大化の実現時における測定部27の測定電力値を、最大電力の測定値として取得する。一方、第2指示信号を受信した非対象発電装置は、ステップS13において、自身の出力電力を最大化させない、即ち自身が出力可能な最大電力よりも低い電力を出力する。ステップS13にて取得された最大電力の測定値は、ステップS14において対象発電装置の制御部25からセンター3に送信される。
続くステップS15において、センター3は、全ての発電装置1から最大電力の測定値を受信したか否かをチェックする。センター3が全ての発電装置1から最大電力の測定値を受信した場合には、ステップS15からステップS17への遷移が発生する。センター3が何れか1以上の発電装置1から最大電力の測定値を受信していない場合には、ステップS16において、センター3は、未だ対象発電装置に設定されていない発電装置1を新たに対象発電装置に設定すると共に他の発電装置1を非対象発電装置に設定した後、ステップS16からステップS12への遷移を発生させる。ステップS16からステップS12への遷移が発生すると、上述のステップS12〜S15の処理が繰り返し実行される。
ここまでの動作を、より具体的に説明する。1回目のステップS12〜S14においては、発電装置1Aのみが対象発電装置に設定されおり、2回目のステップS12〜S14においては、発電装置1Bのみが対象発電装置に設定されおり、3回目のステップS12〜S14においては、発電装置1Cのみが対象発電装置に設定されているものとする。
そうすると、1回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Aにて第1指示信号が受信されるため、制御部25Aは、電力変換部26Aを制御することで発電装置1Aの出力電力を最大化させ、その最大化の実現時における測定部27Aの測定電力値を、最大電力の測定値OUTMAX[1A]として取得する。同様に、2回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Bにて第1指示信号が受信されるため、制御部25Bは、電力変換部26Bを制御することで発電装置1Bの出力電力を最大化させ、その最大化の実現時における測定部27Bの測定電力値を、最大電力の測定値OUTMAX[1B]として取得する。同様にして、3回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Cにおける最大電力の測定値OUTMAX[1C]が取得される。電力網4に対して発電装置1Aが出力可能な最大電力(発電装置1Aが出力可能な電力の最大値)を発電装置1Aの最大出力可能電力又は単に発電装置1Aの最大電力と呼ぶ(発電装置1B及び1Cについても同様)。測定値OUTMAX[1A]は、発電装置1Aの最大出力可能電力の測定値に相当する(測定値OUTMAX[1B]及びOUTMAX[1C]についても同様)。
一方、1回目のステップS12及びS13において、発電装置1Bは第2指示信号を受信するため、制御部25Bは、電力変換部26B(DC/DC変換器21B〜23B及びDC/AC変換器24Bの内の少なくとも一方)を制御することで発電装置1Bの出力電力を抑制する。1回目のステップS12及びS13において、発電装置1Cも第2指示信号を受信するため、制御部25Cは、電力変換部26C(DC/DC変換器21C〜23C及びDC/AC変換器24Cの内の少なくとも一方)を制御することで発電装置1Cの出力電力を抑制する。同様に、2回目のステップS12及びS13においては、発電装置1C及び1Aにて第2指示信号が受信されるため発電装置1C及び1Aの出力電力の抑制が成され、3回目のステップS12及びS13においては、発電装置1A及び1Bにて第2指示信号が受信されるため発電装置1A及び1Bの出力電力の抑制が成される。発電装置1Aの出力電力の抑制とは、発電装置1Aの実際の出力電力が発電装置1Aの最大出力可能電力よりも小さくなるように、発電装置1Aの出力電力を抑制することを意味する(他の発電装置においても同様)。
このように、1回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Aのみが最大出力可能電力を出力し、2回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Bのみが最大出力可能電力を出力し、3回目のステップS12及びS13においては、発電装置1Cのみが最大出力可能電力を出力する。
第2指示信号を受信した発電装置1における出力電力の抑制は、電力網4の状態が電力供給過多状態にならないように、実行される。電力供給過多状態とは、電力網4への電力供給が過多になっている状態を指す。何れかの発電装置1の出力点30の電圧値が所定の上限電圧値を超えている状態は、電力供給過多状態の一種である。例えば、電力網4に1以上の測定ポイントを設定し、測定ポイントにおける電力の流れの向き及び電力の大きさを計測する(或いは、電圧の大きさの変動は軽微であるとみなして、測定ポイントにおける電流の流れの向き及び電流の大きさを計測する)電力網状態計測機器(不図示)を電力網4に設けておく。センター3は、その電力網状態計測機器の計測結果に基づいて電力網4の状態が電力供給過多状態になっているか否かを判断することができる。センター3は、電力網4の状態が電力供給過多状態にならないように、第2指示信号の送信を通じて、幾つかの発電装置1に対し出力電力の抑制を指示することができる。
ステップS15を介して移行するステップS17においては、各発電装置1の最大電力の測定値OUTMAX[1A]、OUTMAX[1B]及びOUTMAX[1C]が、センター3にて受信されている。ステップS17において、センター3は、測定値OUTMAX[1A]、OUTMAX[1B]及びOUTMAX[1C]に基づき抑制係数kを設定し、抑制係数kを内包する抑制指示信号を発電装置1A、1B及び1Cに対して送信する。
その後、ステップS18において、各発電装置1の制御部25は、抑制指示信号を受信し、抑制指示信号に従って出力電力の抑制を行う。具体的には、発電装置1A、1B、1Cの出力電力が、夫々、“k×OUTMAX[1A]”、“k×OUTMAX[1B]”、“k×OUTMAX[1C]”となるように、制御部25A、25B及び25Cが電力変換部26A、26B及び26Cを制御する。結果、ステップS18の抑制後における発電装置1A、1B及び1Cの出力電力は、各々の最大出力可能電力に対して一定割合の電力になる。
センター3は、ステップS18の抑制後において、電力網4の状態が電力供給過多状態になることがないように、抑制係数kを設定する。センター3は、抑制係数kの設定に際し、電力網状態計測機器の計測結果を利用することもできる。センター3は、抑制係数kを一旦設定した後、電力網状態計測機器の計測結果に基づき、電力網4の状態が電力供給過多状態になった或いは電力供給過多状態になりそうであると判断した場合には、抑制係数kを減少補正し、減少補正後の抑制係数kを内包する抑制指示信号を改めて発電装置1A、1B及び1Cに送信することもできる。
センター3は、“0<k<1”が満たされる範囲内で抑制係数kを設定する。これにより、電力供給過多状態の回避に寄与する出力電力抑制を実現することができるが、出力電力抑制が必要ないと判断される場合においては、抑制係数kに1が設定されうる。
上述の例では、同時に対象発電装置に設定される発電装置1の個数が1になっているが、その個数は2以上でも良い。但し、その個数は、太陽光発電システムを形成する発電装置1の総数よりも小さいものとする。
上述の如く、第1実施例に係るセンター3は、複数の発電装置1の内の1以上の発電装置1を対象発電装置に設定し、対象発電装置に設定される発電装置1を複数の発電装置1内で順次切り替えながら対象発電装置に最大出力可能電力を出力させる最大電力測定用制御を実行する。センター3による最大電力測定用制御は、ステップS11、S12及びS16の処理を含み、ステップS11、S12及びS16の処理の結果として、各々の発煙装置1が、順次、最大出力可能電力を出力する(ステップS13)。最大電力測定用制御の実行期間(ステップS12〜S16が繰り返し実行される期間)中に各発電装置1から出力される最大出力可能電力の測定値(OUTMAX[1A]、OUTMAX[1B]及びOUTMAX[1C])に基づき、センター3は抑制指示信号を生成して各発電装置1に送信する。
この方法によれば、各発電装置1における実際の最大出力可能電力(最大発電量)が分かるため、実際の最大出力可能電力(最大発電量)に応じた公平な出力電力抑制が可能となる。また、各発電装置1の最大出力可能電力を測定する際、一部の発電装置1のみに最大出力可能電力を出力させるため、その測定に際して、電力網4が電力供給過多状態に陥ることがない。
尚、太陽電池ユニット10は、設置方位、天候、気温等の影響を受けるため、実際の太陽電池ユニット10の出力は、通常、それの定格出力(例えば4kW)よりも小さい。故に、実際の発電装置1では、太陽電池ユニット10の出力定格(例えば4kW)よりも、小さな出力定格を持つパワーコンディショナ20を用いることがある。このような発電装置1においては、太陽電池ユニット10の出力定格とパワーコンディショナ20の出力定格が同じである発電装置1よりも、多くの抑制を受けることになる(後述の他の実施例においても同様)。
また、特定の発電装置1に対する一時的な雲の影や、ストリングの設置方位等の影響が長時間に亘って出力抑制状態に影響しないように、上述のステップS11〜S18から成る処理を周期的に実行するようにすると良い。これにより、天候変化等に拠らず、公平且つ適切な出力電力抑制状態を維持することができる。
また、ステップS17において、センター3は、測定値OUTMAX[1A]、OUTMAX[1B]及びOUTMAX[1C]に基づき抑制係数k、k及びkを設定し、抑制係数kを内包する抑制指示信号、抑制係数kを内包する抑制指示信号、抑制係数kを内包する抑制指示信号を、夫々、発電装置1A、1B及び1Cに対して送信するようにしても良い(0<k≦1、0<k≦1且つ0<k≦1)。この場合、制御部25A、25B及び25Cは、受信した抑制指示信号に基づき、発電装置1A、1B、1Cの出力電力が、夫々、“k×OUTMAX[1A]”、“k×OUTMAX[1B]”、“k×OUTMAX[1C]”となるように、電力変換部26A、26B及び26Cを制御する。発電装置1A、1B及び1Cの出力電力を一定割合で抑制することが必ずしも公平であるとは限らない。従って、センター3は、抑制係数k、k及びkに互いに異なる値を設定することができる。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。第2実施例では、各発電装置1の測定部27に、図示されないストリング電力測定部が内在していると考える。各発電装置1において、ストリング電力測定部(要素電力測定部)は、ストリング11〜13の出力電力(発電電力)又はDC/DC変換器21〜23の出力電力を、ストリング電力(要素電力)として個別に測定することができる。
図5は、第2実施例に係る太陽光発電システムの動作フローチャートである。ステップS21〜S24の処理の実現に先立ち、センター3は、各発電装置1に特定信号を送信することができる。各発電装置において、制御部25は、特定信号を受信すると、ステップS21〜S23の処理の実行中に電力網4の状態が電力供給過多状態になることがないように、ステップS21〜S23の処理の実行中における発電装置1の出力電力を十分に抑制する。
発電装置1は、センター3からの特定信号を受信すると、以下に示すステップS21及びS22の処理を実行する。ステップS21及びS22の処理は、各々の発電装置1において行われる。
説明の具体化のため、発電装置1AにおけるステップS21及びS22の処理内容を説明する。ステップS21において、制御部25Aは、ストリング11A〜13Aの内、何れかのストリングを対象ストリングに設定すると共に対象ストリングに対応するDC/DC変換器を対象DC/DC変換器に設定し、対象DC/DC変換器を制御することで対象ストリングの発電電力(出力電力)を最大化させる。測定部27A内のストリング電力測定部は、その最大化の実現時における対象DC/DC変換器の出力電力又は対象ストリングの出力電力をストリング電力(要素電力)として測定し、ストリング電力の測定値を測定値STRMAXとして取得する。この際、制御部25Aは、対象DC/DC変換器以外のDC/DC変換器を制御することで、ストリング11A〜13Aの内、対象ストリングに設定されていないストリングの出力電力を十分に低くする(例えばゼロにする)。対象DC/DC変換器以外のDC/DC変換器を非対象DC/DC変換器と呼ぶこともでき、対象ストリングに設定されていないストリングを非対象ストリングと呼ぶこともできる。尚、ストリング11A、12A、13Aに対応するDC/DC変換器は、夫々、DC/DC変換器21A、22A、23Aである。
ステップS21において、対象ストリングはストリング11A〜13A内で順次切り替えられ、これによって、ストリング11A〜13Aそれぞれの測定値STRMAXが測定部27A内のストリング電力測定部にて取得される。ストリング11A〜13Aについての測定値STRMAXを、夫々、測定値STRMAX[11A]、STRMAX[12A]、STRMAX[13A]と呼ぶ。
ストリング11Aが発電可能な最大電力、即ちストリング11Aが出力可能な最大電力を、ストリング11Aの最大出力可能電力又は単にストリング11Aの最大電力と呼ぶ(他のストリングについても同様)。測定値STRMAX[11A]は、ストリング11Aの最大出力可能電力に応じた値を持つ(他のストリングについても同様)。上述の説明から明らかであるが、制御部25Aは、DC/DC変換器21A〜23Aを制御することで、ストリング11A〜13Aの実際の出力電力がストリング11A〜13Aの最大出力可能電力よりも小さくなるようにストリング11A〜13Aの出力電力を個別に抑制することが可能である。
ステップS22において、制御部25Aは、測定値STRMAX[11A]、STRMAX[12A]及びSTRMAX[13A]と、電力変換部26の特性に応じた変換式とに基づき、発電装置1Aの最大出力可能電力を算出する。ここで算出されるべき電力は、ストリング11A〜13Aの出力電力の最大化によってDC/DC変換器21A〜23Aの出力電力が最大化され且つDC/DC変換器21A〜23Aの出力電力に基づくDC/AC変換器24Aの出力電力が最大化されたと仮定した場合における、発電装置1の出力電力である。ルックアップテーブル等を用いて、測定値STRMAX[11A]、STRMAX[12A]及びSTRMAX[13A]から発電装置1Aの最大出力可能電力を求めても良い。
ステップS21及びS22の処理は、発電装置1B及び1Cにおいても個別に行われ、制御部25B及び25Cにおいて、発電装置1B及び1Cの最大出力可能電力が求められる。発電装置1A、1B、1Cにおいて算出された最大出力可能電力を、夫々、OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]、OUT’MAX[1C]にて表す。電力値OUT’MAX[1A]は、測定値STRMAX[11A]、STRMAX[12A]及びSTRMAX[13A]から求めた、発電装置1Aの最大出力可能電力の推定値であるともいえる(電力値OUT’MAX[1B]及びOUT’MAX[1C])についても同様)。ステップS22において、電力値OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]、OUT’MAX[1C]は、夫々、制御部25A、25B、25Cからセンター3に送信される。
センター3にて電力値OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]及びOUT’MAX[1C]を受信されると、ステップS23において、センター3は、電力値OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]及びOUT’MAX[1C]に基づき抑制係数kを設定し、抑制係数kを内包する抑制指示信号を発電装置1A、1B及び1Cに対して送信する。
その後、ステップS24において、各発電装置1の制御部25は、抑制指示信号を受信し、抑制指示信号に従って出力電力の抑制を行う。具体的には、発電装置1A、1B、1Cの出力電力が、夫々、“k×OUT’MAX[1A]”、“k×OUT’MAX[1B]”、“k×OUT’MAX[1C]”となるように、制御部25A、25B及び25Cが電力変換部26A、26B及び26Cを制御する。結果、ステップS24の抑制後における発電装置1A、1B及び1Cの出力電力は、各々の最大出力可能電力に対して一定割合の電力になる。
センター3は、ステップS24の抑制後において、電力網4の状態が電力供給過多状態になることがないように、抑制係数kを設定する。センター3は、抑制係数kの設定に際し、電力網状態計測機器の計測結果を利用することもできる。センター3は、抑制係数kを一旦設定した後、電力網状態計測機器の計測結果に基づき、電力網4の状態が電力供給過多状態になった或いは電力供給過多状態になりそうであると判断した場合には、抑制係数kを減少補正し、減少補正後の抑制係数kを内包する抑制指示信号を改めて発電装置1A、1B及び1Cに送信することもできる。
センター3は、“0<k<1”が満たされる範囲内で抑制係数kを設定する。これにより、電力供給過多状態の回避に寄与する出力電力抑制を実現することができるが、出力電力抑制が必要ないと判断される場合においては、抑制係数kに1が設定されうる。
上述の例では、同時に対象ストリングに設定されるストリングの個数が1になっているが、その個数は2以上でも良い。但し、その個数は、1つの発電装置1内のストリングの総数よりも小さいものとする。
上述の如く、各発電装置1において、制御部25は、複数のストリングの内の1以上のストリングを対象ストリングに設定し、対象ストリングに設定されるストリングを複数のストリング内で順次切り替えながら対象ストリングに最大出力可能電力(ストリングの最大出力可能電力)を出力させる最大電力測定用制御を実行する。第2実施例に係る最大電力測定用制御は、ステップS21の処理を含む。各発電装置1において、制御部25は、最大電力測定用制御の実行期間(ステップS21の処理が実行される期間)中における各ストリングの最大出力可能電力の測定値(発電装置1Aにおいては、STRMAX[11A]、STRMAX[12A]及びSTRMAX[13A])に基づき当該発電装置1の最大出力可能電力を算出し、その算出値(発電装置1Aにおいては、OUT’MAX[1A])をセンター3に送信する。センター3は、各発電装置1の最大出力可能電力の算出値に基づき、抑制指示信号を生成して各発電装置1に送信する。
第2実施例の方法によっても、各発電装置1における実際の最大出力可能電力(最大発電量)が分かるため、実際の最大出力可能電力(最大発電量)に応じた公平な出力電力抑制が可能となる。
尚、第1実施例で述べたように、上述のステップS21〜S24から成る処理を周期的に実行するようにすると良い。これにより、天候変化等に拠らず、公平且つ適切な出力電力抑制状態を維持することができる。
また、ステップS23において、センター3は、電力値OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]及びOUT’MAX[1C]に基づき抑制係数k、k及びkを設定し、抑制係数kを内包する抑制指示信号、抑制係数kを内包する抑制指示信号、抑制係数kを内包する抑制指示信号を、夫々、発電装置1A、1B及び1Cに対して送信するようにしても良い(0<k≦1、0<k≦1且つ0<k≦1)。この場合、制御部25A、25B及び25Cは、受信した抑制指示信号に基づき、発電装置1A、1B、1Cの出力電力が、夫々、“k×OUT’MAX[1A]”、“k×OUT’MAX[1B]”、“k×OUT’MAX[1C]”となるように、電力変換部26A、26B及び26Cを制御する。発電装置1A、1B及び1Cの出力電力を一定割合で抑制することが必ずしも公平であるとは限らない。従って、センター3は、抑制係数k、k及びkに互いに異なる値を設定することができる。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。センター3は、上述した電力網状態計測機器の計測結果を用いて、電力網4の状態を監視することができ、電力網4の状態が電力供給過多状態になっていないかどうかを判断することができる。そして、センター3は、電力網状態計測機器の計測結果に基づき、電力網4の状態が電力供給過多状態になっている或いは電力供給過多状態になりそうであると判断した場合、各発電装置1の制御部25に対し、各発電装置1の出力電力の抑制を指示することができる。
電力網状態計測機器の計測結果に基づき、電力網4の状態が電力供給過多状態になっている或いは電力供給過多状態になりそうであると判断した場合にのみ、センター3の制御の下、センター3及び各発電装置1において、図4のステップS11〜S18の処理又は図5のステップS21〜S24の処理を実行するようにしてもよい。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。発電装置1A、1B及び1Cが設置された地域の天候を示す天候情報を、センター3に与えるようにしてもよい。この場合、天候情報に基づき、センター3は、発電装置1A、1B及び1Cの最大出力可能電力の推定値を求めることができる。発電装置1A、1B及び1Cの最大出力可能電力の推定値がセンター3にて取得された後の動作は、第2実施例で述べたものと同じである。即ち、天候情報に基づく発電装置1A、1B及び1Cの最大出力可能電力の推定値を、夫々、第2実施例に述べた電力値OUT’MAX[1A]、OUT’MAX[1B]及びOUT’MAX[1C]として取り扱った上で、第2実施例のステップS23及びS24の処理を実行すればよい。
第4実施例においても、センター3は、電力網状態計測機器の計測結果を用いて電力網4の状態を監視することができ、電力網4の状態が電力供給過多状態にならないように、各発電装置1の制御部25に対し、各発電装置1の出力電力の抑制を指示することができる。電力網状態計測機器の計測結果に基づき、電力網4の状態が電力供給過多状態になっている或いは電力供給過多状態になりそうであると判断した場合にのみ、センター3の制御の下、センター3及び各発電装置1において、図4のステップS11〜S18の処理又は図5のステップS21〜S24の処理を実行するようにしてもよい。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。第1又は第2実施例に係る出力電力抑制を行う日時を定めたカレンダー情報をセンター3に与えておき、カレンダー情報に定められた日時においてのみ、第1又は第2実施例に係る出力電力抑制を行うようにしてもよい。例えば、カレンダー情報に定められた日時が、7月20日〜8月31日の各日における午前11時から午後3時までの期間である場合、太陽光発電システムは、7月20日〜8月31日の各日において、午前11時から午後3時までの期間中に、図4のステップS11〜S18の処理又は図5のステップS21〜S24の処理を、1回だけ又は周期的に実行するようにしても良い。
出力電力抑制が必要になる可能性が高い日時をカレンダー情報に含めておくと良い。第5実施例によれば、出力電力抑制を実施するか否かの判断が単純になるため、設計が容易となる。
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。センター3は、電力網4の需用電力Dと電力網4の供給電力Sを監視し、不等式“(S−D)≦TH”が成立する場合にのみ、各発電装置1の制御部25に対し、各発電装置1の出力電力の抑制を指示するようにしてもよい。電力網4の需用電力Dは、電力網4にて消費される全電力であり、発電装置1A、1B及び1C並びに交流電源2から電力網4に供給される電力を駆動源として駆動する全ての負荷の消費電力を含む。電力網4の供給電力Sは、発電装置1A、1B及び1C並びに交流電源2が電力網4に供給する電力の総和である。THは、正の値を有する所定の基準電力値である。
供給電力Sに対して需用電力Dが近くなると、電力網4の電圧及び周波数を理想状態に維持することが困難になる。不等式“(S−D)≦TH”が成立する場合に、各発電装置1の出力電力を抑制させることにより、電力網4の電圧及び周波数を理想状態に維持させることが可能となる。故に、不等式“(S−D)≦TH”が成立する場合に、センター3の制御の下、センター3及び各発電装置1において、図4のステップS11〜S18の処理又は図5のステップS21〜S24の処理を実行するようにしてもよい。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
本発明を、太陽光発電装置に対して適用した実施形態を説明したが、発電装置1は、太陽光以外のエネルギー(例えば、風力によるエネルギー、燃料電池によるエネルギー)を用いて発電を行う発電装置であっても良い。
1 発電装置
2 交流電源
3 センター
4 電力網
10 太陽電池ユニット
11〜13 太陽電池ストリング
20 パワーコンディショナ
21〜23 DC/DC変換器
24 DC/AC変換器
25 制御部
26 電力変換部
27 測定部
30 出力点

Claims (5)

  1. 電力網に系統連系され、前記電力網に対して発電電力に基づく電力を出力する複数の発電装置と、
    各発電装置の最大出力可能電力に基づき、各発電装置の出力電力を抑制させるための抑制指示信号を生成する主制御装置と、を備え、
    各発電装置は、前記抑制指示信号に従って当該発電装置の出力電力を抑制する制御部を備える
    ことを特徴とする発電システム。
  2. 各発電装置において前記抑制後の出力電力が前記最大出力可能電力に対して一定割合の電力となるように、前記主制御装置は前記抑制指示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記主制御装置は、前記複数の発電装置の内の1以上の発電装置を対象発電装置に設定し、前記対象発電装置に設定される発電装置を前記複数の発電装置内で順次切り替えながら前記対象発電装置に前記最大出力可能電力を出力させる最大電力測定用制御を実行し、前記最大電力測定用制御の実行中に各発電装置から出力される前記最大出力可能電力の測定値に基づき前記抑制指示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発電システム。
  4. 各発電装置は、
    前記制御部に加えて、
    各々が発電を行う複数の発電要素から成る発電ユニットと、
    前記制御部による制御の下、前記複数の発電要素の出力電力に対し電力変換を行うことで当該発電装置の出力電力を生成する電力変換部と、
    前記発電要素ごとに前記発電要素の出力電力に応じた要素電力を測定する要素電力測定部と、を備え、
    各発電装置において、前記制御部は、
    前記電力変換部に対する制御を介して、各発電要素の最大出力可能電力である第2最大出力可能電力よりも各発電要素の出力電力が小さくなるように各発電要素の出力電力を抑制することが可能であり、
    前記複数の発電要素の内の1以上の発電要素を対象発電要素に設定し、前記対象発電要素に設定される発電要素を前記複数の発電要素内で順次切り替えながら前記対象発電要素に前記第2最大出力可能電力を出力させる最大電力測定用制御を実行し、
    前記最大電力測定用制御の実行中における前記要素電力測定部の測定結果に基づき当該発電装置の最大出力可能電力を求めて前記主制御装置に伝達する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発電システム。
  5. 発電を行う発電ユニットと、
    前記発電ユニットの発電電力に対して電力変換を行う電力変換部と、を備え、前記電力変換を介して得られた電力を出力電力として電力網に出力する発電装置において、
    当該発電装置は、他の発電装置とともに前記電力網に系統連系され、
    当該発電装置の最大出力可能電力と前記他の発電装置の最大出力可能電力とに応じた抑制指令信号を受信し、前記抑制指令信号に応じて当該発電装置の出力電力を抑制する制御部を更に備えた
    ことを特徴とする発電装置。
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