JP2013003323A - 表示部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】3面表示の表示部材において、隔壁の影響を低減し、表示性能の向上を図る。
【解決手段】平坦面1と、互いに間隔を開けて前記平坦面1より立設した隔壁2とを有する表示部材において、平坦面1の幅方向の断面において、隔壁2の中心線が、表示部材から所定の距離をおいた仮想基準点Pを通るように、隔壁2の平坦面1に対する角度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、広告媒体や案内板等として用いられる表示部材に関する。
従来、広告や各種案内の表示手段の一つとして、観察者の表示部材に対する位置が変わると表示が変わる、複数面表示の表示部材がある。具体的には、例えば2面表示の表示部材が特許文献1乃至4に開示されている。これらは、表示部材の断面が、三角形の2辺が複数連続するプリーツ形状となっており、一方の側面と他方の側面とで、それぞれの側面のみをつないだ際に連続した表示となるように、各側面に表示を分割して配置した構成となっている。
また、特許文献5には、3面表示の表示部材が開示されている。係る表示部材の一例を図11に示す。図11中(a)は表示部材の斜視図であり、(b)は(a)中のA−A’断面模式図である。係る表示部材は、平坦面1と、互いに間隔を開けて平坦面1に立設した複数の隔壁2からなり、隔壁2の一方の側面3と他方の側面4と平坦面1とにそれぞれで連続した表示を配置した構成となっている。その結果、図11(b)において、紙面左側から右側へ観察者が移動しながら係る表示部材を見た場合には、隔壁2の側面4の表示、平坦面1の表示、隔壁2の側面3の表示の順に、3つの異なる表示が順に観察される。
実開昭59−87094号公報 特開昭51−126794号公報 特開2007−86656号公報 実用新案登録第3128909号公報 実用新案登録第3128099号公報
特許文献5の表示部材は、図11(b)に示すように、平坦面1に対して隔壁2は垂直に起立して設けられている。そのため、図11(b)において、正面の中央の位置Qから見た場合、破線10で示される視線の平坦面1への角度は中央から離れるに従って傾斜し、隔壁2によって視界が妨げられることになる。その結果、中央に比べて左右の表示は、隔壁2の側面3,4の表示が混在する、いわゆるクロストークが生じてしまう。
また、夜間など、表示部材に対して照明を当てる場合に、隔壁2によって平坦面1に影が生じて平坦面1の表示が見えにくくなったり、3面に均等に照明を当てるためには多数箇所に照明を配置する必要があるといった問題もあった。
本発明の課題は、上記した問題を解決し、3面表示の表示部材において、隔壁の影響を低減し、表示性能の向上を図ることにある。
本発明の第1は、平坦面と、互いに間隔を開けて前記平坦面より立設した少なくとも3本の隔壁と、を有する表示部材であって、
前記隔壁の一方の側面、他方の側面、及び前記平坦面にそれぞれ異なる表示が設けられ、
前記平坦面の幅方向の断面において、各隔壁の中心を通る直線が隔壁から離れた仮想の基準点を通るように、前記隔壁の平坦面に対する角度が段階的に変化していることを特徴とする。
本発明の第2は、幅方向の断面が円弧状或いは放物線状の凹部面と、互いに間隔を開けて前記凹部面より立設した少なくとも3本の隔壁と、を有する表示部材であって、
前記隔壁の一方の側面、他方の側面、及び前記凹部面にそれぞれ異なる表示が設けられ、
前記凹部面の幅方向の断面において、各隔壁の中心を通る直線が隔壁から離れた基準点を通り、前記基準点が、凹部面の断面が円弧の場合は前記円弧を含む円の中心であり、放物線の場合には前記放物線の焦点であることを特徴とする。
本発明によれば、隔壁の平坦面に対する角度を仮想基準点もしくは基準点に合わせて調整することによって、観測者が仮想基準点もしくは基準点から見た場合の平坦面もしくは凹部面の表示性能を向上させることができる。
また、隔壁の平坦面に対する角度を決定する仮想基準点を2以上設け、隔壁の一部分をそれぞれの仮想基準点に合わせて角度を調整することによって、一つの表示部材で、意図的に混在させた表示が可能となる。
さらに、平坦面を光透過性とすることで、表示部材の裏面から照明を当てることができ、少ない照明で効率良く均等に全面に照明を当てることが可能となり、夜間や暗い場所での表示性能を向上させることができる。
本発明の表示部材の第1の実施形態の構成を示す斜視図と断面模式図である。 本発明の表示部材の他の実施形態の構成を示す断面模式図である。 本発明の表示部材に表示する各面の表示の一例を示す図である。 図3の表示を表示部材の各面に対応するように分割した状態を示す図である。 図4の分割した表示を表示部材の面に合わせて合成した図である。 本発明の表示部材の第2の実施形態の構成を示す斜視図である。 図6の実施形態の断面模式図である。 本発明の表示部材の第3の実施形態の構成を示す斜視図と断面模式図である。 図8の表示部材で表示する各面の表示の一例を示す図である。 図8の表示部材で表示される表示を示す図である。 従来の3面表示の表示部材の構成を示す斜視図と断面模式図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の表示部材の好ましい一実施形態の構成を示す図であり、図1(a)は斜視図、(b)は(a)中のA−A’断面図である。本発明の表示部材は、図1に示されるように、平坦面1と、互いに間隔を開けて平坦面1より立設された複数の隔壁2とからなる。そして、平坦面1の幅方向(図1(b)の紙面左右方向、平坦面1の短手方向)の断面において、隔壁2の中心を通る直線5が、隔壁2から離れた仮想の基準点Pを通るように、隔壁2の平坦面1に対する角度が一方の側から他方の側に向かって段階的に変化している。
ここで、本発明における仮想基準点Pの位置は、観察者が平坦面1を観察すると考えられる適切な位置、或いは、平均的な位置とする。例えば、屋外の広告や案内であれば、交差点などで観察者が立ち止まりやすく、係る広告を見る時間が比較的長い位置を仮想基準点Pとする。また、常に観察者が移動するような場合には、表示部材の中央を仮想基準点Pとすればよい。
また、本発明において隔壁2の中心を通る直線5とは、図1に示したような平板の隔壁の場合には、その厚みの中心を通る直線であり、また、図2(a)に示すように、隔壁2の断面が三角形である場合には、底辺の中央から頂点を通る直線である。本発明では、係る直線5が仮想基準点Pを通るように、各隔壁2の平坦面1に対する角度を調整する。
このように、各隔壁2を仮想基準点Pに対応して傾斜させることにより、仮想基準点Pから観察者が表示部材を観察した場合、全ての平坦面1が隔壁2に妨げられることなく観察されることになる。
そのため、平坦面1、隔壁2の側面3及び4のそれぞれに所定の表示を設けておくと、仮想基準点Pからは、平坦面1に設けた表示が連続し、且つ、隔壁2の側面3,4の表示が混在することなく観察される。また、図1(b)の紙面左側から観察した場合には、隔壁2の側面4に設けた表示が、紙面右側から観察した場合には、隔壁2の側面3に設けた表示がそれぞれ観察される。
本発明において、表示部材の中央部、左右両端側の少なくとも3本の隔壁があると、平坦面1、隔壁2の左側面、隔壁2の右側面の3表示の変化が観察される。また、表示部材の端部は、平坦面1であっても、隔壁2であってもよい。また、図2に示した、断面が三角形となる隔壁2の頂点(仮想基準点P側の頂点)側に第2の平坦面を設けて、断面が台形状となる隔壁としても良い。この場合、第2の平坦面と本来の平坦面1とで連続した表示を設ければよい。尚、断面が台形の隔壁の場合、中心を通る直線5は、係る台形の下底の中心と上底の中心を通る直線である。
また、本発明において、隣り合う隔壁2間の平坦面1の幅は一定であるのが製造上容易で好ましいが、例えば、仮想基準点Pに最も近い位置から離れるに従って平坦面1の幅を徐々に広くすることで、隔壁2の遮蔽の影響をより少なくすることができる。
本実施形態の表示部材の製造方法について説明する。
〔製造方法1〕
最も簡便な方法は、平坦面1と隔壁2の側面3,4の表示を紙などの基材に連続して印刷し、折り曲げて立体化する方法である。図面を用いて手順を説明する。
図3(a)、(b)、(c)の3種類の表示を平坦面1と隔壁2の側面3,4を用いて表示する。ここで、図3(a)は隔壁2の側面3、図3(b)は平坦面1、図3(c)は隔壁2の側面4に表示するものとする。
図4に示すように、各表示を対応する表示部材の面の幅に応じて短冊状に分割する。図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図3の(a)、(b)、(c)に対応する。尚、図4では便宜上、平坦面1、隔壁2の側面3,4はいずれも均一な幅で示している。このように分割した表示を、表示する面の順序に合わせて配列して合成した状態が図5である。即ち、平坦面1、側面4、側面3、平坦面1、側面4、側面3・・・の順序で、分割した各表示を配列している。このような3つの表示を一体に配列したものを基材に印刷する、或いは、図3(a)、(b)、(c)のようにそれぞれ一旦、紙などに印刷したものを、図4(a)、(b)、(c)の如く短冊状に分割し、図5の配列で基材に接着剤等により貼付する。
基材としては、折り曲げが容易な厚さの薄い紙を用いることが好ましいが、使用目的によりPET(ポリエチレンテレフタレート)シートやポリ塩化ビニルシートなどの印刷可能な樹脂シートを用いることもできる。特に、後述するように平坦面1が光透過性を有する表示部材を構成する場合には、PETシートなどの樹脂シートが好適である。
また、印刷手段としては、ロールシートを使用したインクジェット方式が好適であるが、グラビア印刷やオフセット印刷を用いることもできる。
その後、平坦面1と側壁3,4との境界(図5の破線)を谷折、側壁3と4との境界(図5の一点鎖線)を山折に順次折り曲げ、必要に応じて側壁3と4とを互いに裏面で貼り合わせて隔壁2とし、各隔壁2の平坦面1に対する角度を調整することで図1に示した構成の表示部材を得ることができる。側壁3と4とを貼り合わせる際には、間に硬い紙などの芯材を挟み込んでも良く、また、立体化してから平坦面1を別途硬い紙や樹脂板などの基材に貼り付けて固定してもよい。
ここで、予め側面3と4の幅を調整しておくことで、折り曲げによって隔壁2を起立させた際に平坦面1に対して各隔壁2が所望の角度で傾斜するように構成することができる。具体的には、図2(a)に示したように、隔壁2の断面が三角形となるように、図2(b)に示すように、側面3の幅L3と、側面4の幅L4とに長短の差をつける。例えば、隔壁2の中心を通る直線5の平坦面1に対する角度θを84°とする場合には、L3を30mm、L4を30.1mm、隔壁2の底面の幅L1を1mmとなるように形成すると、平坦面2に対して84°の角度で側面3側に傾斜した隔壁2が得られる。全体としては隔壁2の底面の幅L1は全隔壁2に一定とし、角度θに合わせてそれぞれの隔壁2のL3とL4とを設定して印刷することにより、折り込み後に所定の角度で傾斜した隔壁2を得ることができる。
このような製造方法を用いる場合、所望の角度を計算で予め求めた位置に折り目位置マークをつけておくことで、その折り目位置マークに沿って印刷物を折ることで、容易に立体化することができる。また、印刷する際に、余白部或いは裏面に折り目位置マークを印刷しておき、印刷後、自動折り込み装置などで係る折り目位置マークに沿って印刷物を折り曲げることにより、精度良く立体化することができる。
〔製造方法2〕
図1(a)の構造、或いは、断面が図2(a)の構造を有する基材を形成し、図3のような表示をそれぞれ印刷した後、印刷物を図4のように短冊状に分割し、対応する基材の各面に分割した印刷物を貼付する方法である。基材の形成には、対応するキャビティを有する金型を用い、熱可塑性樹脂を用いて押し出し成形すればよい。或いは、平板基材と、各隔壁2に相当する隔壁基材とを熱可塑性樹脂の押出成形等により形成し、平板基材に隔壁基材をボルトなどで所望の角度で傾斜するように取り付けたり、平板の隔壁基材を平板基材に取り付けてから隔壁基材の角度を調整してもよい。
(実施形態2)
実施形態1においては、図1(b)、図2(a)に示したような、幅方向断面において平坦面1が直線状に配列するような、平坦な面に配置される表示部材を示したが、本発明においては、曲面に配置される表示部材も同様にして構成することができる。
図6は、本発明の第2の表示部材の一実施形態の斜視図であり、幅方向(短手方向)の断面が円弧状の凹部面6と、隔壁2とを備えた表示部材を備えている。図7に図6のA−A’断面模式図を示す。
本実施形態においては、基準点Rが凹部面6の断面の円弧が含まれる円の中心である。即ち、隔壁2の中心を通る直線は、凹部面6の断面の円弧が含まれる円の法線である。
尚、本実施形態では、凹部面6の断面が円弧の場合を示したが、断面が放物線状であってもよく、その場合の基準点Rは、放物線の焦点である。また、隔壁2の断面も、図2のように三角形であっても良いが、凹部面6の断面が円弧状或いは放物線状である場合においては、隔壁2の側面3の長さL3と側面4の長さL4は等しく、隔壁2の断面形状は二等辺三角形となる。
尚、本実施形態は、実施形態1の平坦面1が凹部面6であり、基準点が円弧の中心或いは放物線の焦点である以外は、基本的に実施形態1の構成と同様である。よって、隔壁2の本数も、表示部材の中央部、左右両端側の少なくとも3本であると、凹部面6、隔壁2の左側面、隔壁2の右側面の3表示の変化が観察される。また、表示部材の端部は凹部面6,隔壁2のいずれであってもよい。
本実施形態の表示部材の製造方法について説明する。
〔製造方法1〕
実施形態1の製造方法1の如く、各面の表示を分割して合成した図5のような印刷物を形成し、折り曲げて、必要に応じて隔壁2の側面3と4とを貼り合わせた後、全体を円弧状或いは放物線状に曲げて凹部面6を所定の曲面とする。さらに、必要に応じて、所定の円弧状或いは放物線状の樹脂板等の基材に凹部面6を貼付して一体化する。
〔製造方法2〕
実施形態1の製造方法2で説明したように、図5のような構造の基材を熱可塑性樹脂の押出成形で成形し、別途用意した図3のような印刷物を図4の如く分割し、対応する基材の各面に分割した印刷物を貼付する。
また、上記基材としては、実施形態1の製造方法2で説明したように、所定の円弧状或いは放物線状の曲面基材と、隔壁2に相当する隔壁基材とを、熱可塑性樹脂の押出成形等で形成し、曲面基材に隔壁をボルトなどで所望の角度で傾斜するように取り付けたり、平板の隔壁基材を曲面基材に取り付けてから隔壁基材の角度を調整してもよい。
(実施形態3)
上記実施形態1,2においては、仮想基準点P或いは基準点Rは表示部材に対して一つであったが、本発明においては、一つの表示部材に対して仮想基準点P或いは基準点Rを2以上とし、隔壁2の一部分をそれぞれの基準点に合わせて角度を調整することができる。即ち、一つの表示部材において、仮想基準点P或いは基準点Rが異なる2以上の領域を混在させることができる。表示部材が所定の円弧状或いは放物線状の曲面構造体の場合には、1つの基準点Rは、円の中心、放物線の焦点位置になるが、他の基準点Rは、観察者が表示部材を観察するに適切と思われる位置を仮想の基準点とし、隔壁2の中心を通る直線が該仮想の基準点を通るように各隔壁2の角度を調整すればよい。
図8(a)に、図1の表示部材において、仮想基準点Pを2つとした構成例の斜視図を示す。また図8(b)は図8(a)中のA−A’断面模式図である。図8(a)、(b)に示したように、本例の表示部材は、仮想基準点P1に対応して隔壁2の角度を調整した領域81と、仮想基準点P2に対応して隔壁2の角度を調整した領域82とを有している。図9は、係る表示部材で表示する3つの表示を模式的に示しており、(a)は隔壁2の側面4の表示を、(b)は平坦面1の表示を、(c)は隔壁2の他方の側面3の表示を模式的に示している。
図9(a)に示される側壁4の表示は、紙面左半分の破線で仕切られた5つの部位がそれぞれ、領域81の隔壁2の5つの側面4に対応し、Aで示される表示が表示されている。又、図9(a)の右半分の破線で仕切られた5つの部位はそれぞれ、領域82の隔壁2の5つの側面4に対応し、Xで示される表示が表示されている。また、図9(b)に示される平坦面1の表示は、紙面左側の破線で仕切られた4つの部位がそれぞれ、領域81の4つの平坦面1に対応し、Bで示される表示が表示されている。また、図9(b)の左側の破線で仕切られた4つの部位はそれぞれ、領域82の4つの平坦面1に対応し、Yで示される表示が表示されている。中央の破線で仕切られた1つの部位は、仮想基準点P1,P2のいずれからも観察される平坦面1である。さらに、図9(c)の紙面左半分の破線で仕切られた5つの部位はそれぞれ、領域81の隔壁2の5つの側面3に対応し、Cで示される表示が表示されており、図9(c)の紙面右半分の破線で仕切られた5つの部位はそれぞれ、領域82の隔壁2の側面3に対応し、Zで示される表示が表示されている。
図10は、図9に示された各表示を分割して図8(a)の構造を有する基材の対応する各面に貼付し、位置を変えて観察した時に観察される表示を示す模式図である。図10の紙面左右方向は、図10(d)に示すように、図8(b)の紙面左右方向に対応している。図10中、(a)は領域81の、(b)は領域82の、(c)は全体で、いずれの表示が観察されるかを示している。
図10(a)、(b)、(d)に示すように、紙面上、最も左側の側面4よりもさらに左側から観察した場合には、領域81にはAの表示が、領域82にはXの表示が観察される。そして観察者がP1に対応する位置まで移動すると、領域81にはBの表示が、領域82にはXの表示が観察される。さらに、観察者が移動してP2に対応する位置では、領域81にはCの表示が、領域82にはYの表示が観察され、さらに紙面上、最も右側の側面3よりもさらに右側に観察者が移動して観察した場合には、領域81はCの表示が、領域82にはZの表示が観察される。
領域81と82を合わせた表示としては、図10(a)と(b)とを合成した図10(c)に示すように、紙面左側から右側に向かって観察者が移動した場合、AとXが左右に並んだ表示、BとXが左右に並んだ表示、CとYが左右に並んだ表示、CとZが左右に並んだ表示がこの順で観察されることになり、観察する位置によって、側面4と平坦面1、平坦面1と側面3とが混在した表示となる。
図8乃至図10には、平坦面1の幅方向に仮想基準点が異なる2つの領域が配置した構成を示したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、平坦面1の長手方向に仮想基準点が異なる2以上の領域を配置してよく、また、仮想基準点が異なる2以上の領域を、一方の領域内に他方の領域が配置するようにしてもよい。また、その際、他方の領域の形状は矩形、円形、不定形のいずれでも構わない。さらに、上記の配置を複数組みあわせても良い。
(実施形態4)
上記実施形態1乃至3においては、平坦面1の長手方向が垂直方向に沿っており、水平方向で観察者が位置を変えた場合に異なる表示が観察される場合を例に挙げたが、本発明においては、平坦面1の長手方向を水平方向に沿って配置する形態も好ましく用いられる。具体的には、屋外の広告などで、建築物の壁面に係る広告を配置し、該建築物に道路などを挟んで対向配置する建築物から外部が観察できるエレベーターに乗って観察した場合、上昇或いは下降によって観察される表示が異なるという効果が得られる。また、上方からの太陽光線を隔壁2が遮り、平坦面1の表示が見やすくなるという効果も得られる。
また、本発明の表示部材を屋内の暗い場所に設置する場合や夜間などに照明を当てる場合に、表示部材の平坦面1を少なくとも光透過性としておくことにより、表示部材の裏面から照明を当てて、効率良く各面に漏れなく照明を当てることができる。
また、隔壁2の側面3,4には、反射部材や反射防止部材、光拡散部材などを設置するなど、太陽光線や照明の光線を制御或いは強調する手段を講じることも可能である。
本発明の表示部材で表示する表示内容としては特に限定されず、風景や文字、デザイン、ベタ色調など、目的に応じて自由に選択することができる。また、平坦面1を透明なままにしておくことも可能である。バスの後部窓などに広告を設ける場合、平坦面1を透明なままとして、隔壁2の左右両側面のみ表示を施すと、運転手がバックミラーを介して観察した際に、運転手の視界を遮って運転に支障を来すようなことがなく、広告を設けることができる。
本発明の表示部材を屋外で用いる場合には、耐候性や防水性を付与することが望ましく、例えば離型紙、粘着層、樹脂層を積層してなる住友スリーエム社製「スコッチカルフィルム(商標)」やバスラッピングフィルムに表示の印刷を行い、別途設けた基材に係る印刷物を貼付して用いることができる。さらに、表示側の表面に保護及び防汚対策として、透明な樹脂板を取り付けたり、透明な保護層を積層しても良い。
また、本発明の表示部材には、隔壁の少なくとも一部の角度を遠隔操作により調整できる機構を設けておくことで、屋上などのアクセスが不便な箇所に設置した場合でも、時間帯や季節に応じて、最も観察しやすい角度に隔壁を調整することができ、好ましい。
図2(a)の断面構成で、図1(a)のように平坦面1の長手方向が垂直方向であるA0サイズ(縦×横=841mm×1189mm)の表示部材を作製した。仮想基準点Pを上記A0の中心部から法線方向に2mの位置に設定した。平坦面1の幅を3mm、隔壁2の底辺の幅L1を0.1mm、隔壁2の配列ピッチを3.1mmとし、隔壁2の総数を384本とした。
平坦面1の表示の画像データを幅3mmで383個に分割した。また、隔壁2の側面4の表示は水平方向中心部の隔壁2から紙面左側については幅3mmに固定し、紙面右側については3mmから3.029mmまで段階的に幅を変化させて画像データを分割した。また、隔壁2の側面3の表示については、側面4とは逆に、水平方向中心部から紙面右側については幅を3mmに固定し、紙面左側については3mmから3.029mまで段階的に幅を変化させて画像データを分割した。
分割した各面の表示データを、隔壁2の側面4、隔壁2の側面3、平坦面1の順で繰り返し配列するように合成し、印刷データを作成した。
上記印刷データに基づいて、ロール紙にインクジェットプリンタを用いて印刷を行った。得られた印刷物を、隔壁2の側面4と側面3との境界は山折、平坦面1と隔壁2の側面4との境界及び隔壁2の側面3と平坦面1との境界は谷折で折り曲げ、別途用意したA0サイズの台紙に隔壁2の底面の幅L1が0.1mmとなるように、平坦面1の裏面を貼付し、本発明の表示部材を得た。
上記表示部材を、中央の平坦面1から2m離れた位置から観察したところ、表示部材全体において、隔壁2の側面3,4の表示はほとんど観察されず、平坦面1の表示が隔壁2に妨げられることなく明瞭に観察された。また、中央から左右に2m移動した場合には、それぞれ平坦面1の表示はほとんど観察されず、隔壁2の側面3,4の表示が明瞭に観察された。
また、隔壁2の側面3,4の幅を3mmで一定とし、全ての隔壁2が平坦面1に対して垂直に起立するように設定した以外は、上記と同様にして表示部材を作製した。係る表示部材を中央の平坦面1から2m離れた位置で観察したところ、左右両端付近では隔壁2の側面3,4の表示が観察され、隔壁2の影になった位置の平坦面1の表示が観察されず、隔壁2の側面3,4と平坦面1の表示が混在して観察された。
1:平坦面、2:隔壁、3,4:側面、5:隔壁の中心線、6:凹部面、P,P1,P2:仮想基準点、R:基準点

Claims (5)

  1. 平坦面と、互いに間隔を開けて前記平坦面より立設した少なくとも3本の隔壁と、を有する表示部材であって、
    前記隔壁の一方の側面、他方の側面、及び前記平坦面にそれぞれ異なる表示が設けられ、
    前記平坦面の幅方向の断面において、各隔壁の中心を通る直線が隔壁から離れた仮想の基準点を通るように、前記隔壁の平坦面に対する角度が段階的に変化していることを特徴とする表示部材。
  2. 前記平坦面が光透過性を有することを特徴とする請求項1に記載の表示部材。
  3. 幅方向の断面が円弧状或いは放物線状の凹部面と、互いに間隔を開けて前記凹部面より立設した少なくとも3本の隔壁と、を有する表示部材であって、
    前記隔壁の一方の側面、他方の側面、及び前記凹部面にそれぞれ異なる表示が設けられ、
    前記凹部面の幅方向の断面において、各隔壁の中心を通る直線が隔壁から離れた基準点を通り、前記基準点が、凹部面の断面が円弧の場合は前記円弧を含む円の中心であり、放物線の場合には前記放物線の焦点であることを特徴とする表示部材。
  4. 前記凹部面が光透過性を有することを特徴とする請求項3に記載の表示部材。
  5. 前記基準点が一つの表示部材において2つ以上存在し、表示部材内に、隔壁の中心を通直線がそれぞれの基準点を通るように隔壁の角度を部分的に変化させた領域を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示部材。
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