JP2013002221A - 間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置 - Google Patents

間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置 Download PDF

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Abstract

【課題】移動時における下振れ(傾斜)の低減が可能でありながらも、スムーズな移動を可能とする間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置を提供する。
【解決手段】下端部13に、床3上を走行自在とされたキャスター30を設け、上端部11に、天井2側に設置された下向きに開口する上レール40にガイドされる上ガイド部20を設けた間仕切パネル1であって、前記上ガイド部は、上方に向けて突出するように配設された垂直軸22と、この垂直軸の軸方向に積み重ねられるように配設されるとともに、それぞれが該垂直軸廻りに回動自在とされた少なくとも二つの側壁ローラー24,25を有し、前記上レールに収容されるローラー部23と、を備えており、当該間仕切パネルの移動がなされる際に、これら側壁ローラーが前記上レールの側壁部42に当接されて回転し、当該間仕切パネルの上端部側のガイドがなされる構造とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、住居等の建物に設置される間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置に関する。
従来より、複数枚の間仕切パネルを天井側に配設された上レールに沿って移動自在とし、室内空間を間仕切る間仕切装置が知られている。このような間仕切装置としては、上レールに走行自在に係合するランナー部材を間仕切パネルの上端部に設けた上吊り構造とされたものがあった。このような上吊り構造の間仕切装置では、間仕切パネルの荷重が上レールに掛かるため、上レールを強固に天井側に固定する必要があり、天井側に上レールの取付下地や補強下地を設ける必要があった。また、間仕切パネルの下端部に戸車を設け、床側に敷設された戸車レールに沿って移動自在とした間仕切装置もあるが、このようなものでは、床側に戸車レールが必要となり、また、パネル幅方向に直交する方向への方向転換が困難となる場合もあった。
下記特許文献1では、下部が床面に走行自在のキャスタにより支持され、上部が天井に架設したガイドレールに案内される移動式パネルが開示されている。この移動式パネルの左右の上端部には、ガイドレール内に移動可能に挿嵌され、垂直軸線回りに回転可能とされたガイドローラが設けられている。
特開2002−357046号公報
しかしながら、上記のようなキャスターを下部に設けた間仕切パネルは、該キャスターのガイドが床側になく、また、該キャスターが水平面域方向に回転自在であるため、当該間仕切パネルを移動させる際に下端側が厚さ方向に振れる場合(下振れ)があった。このような移動時における間仕切パネルの下振れ(傾斜)を低減するには、上端部のガイドローラの側周面と上レールの両側壁部とを近接させ、上レールの両側壁部によってガイドローラを挟むように規制することで、間仕切パネルの下振れを低減することも考えられる。このような場合において間仕切パネルが傾斜した場合にはガイドローラの側周面の上下部位がそれぞれ上レールの相異なる側の側壁部に当接し、一方の当接箇所が他方の当接箇所の摩擦抵抗(回転抵抗)となり、スムーズな移動が妨げられることが考えられた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、移動時における下振れ(傾斜)の低減が可能でありながらも、スムーズな移動を可能とする間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る間仕切パネルは、下端部に、床上を走行自在とされたキャスターを設け、上端部に、天井側に設置された下向きに開口する上レールにガイドされる上ガイド部を設けた間仕切パネルであって、前記上ガイド部は、上方に向けて突出するように配設された垂直軸と、この垂直軸の軸方向に積み重ねられるように配設されるとともに、それぞれが該垂直軸廻りに回動自在とされた少なくとも二つの側壁ローラーを有し、前記上レールに収容されるローラー部と、を備えており、当該間仕切パネルの移動がなされる際に、これら側壁ローラーが前記上レールの側壁部に当接されて回転し、当該間仕切パネルの上端部側のガイドがなされる構造とされていることを特徴とする。
本発明においては、前記上レールを、両側壁部の上端縁を接続するように設けられた天壁部と、これら両側壁部のそれぞれの下端縁から互いに向き合う方向に突出する下案内片とを備えた構造とする一方、前記ローラー部を、前記上レールの天壁部または下案内片に当接されて回転する副ローラーを更に備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記ローラー部の副ローラーを、前記垂直軸廻りに回動自在とするとともに、前記側壁ローラーよりも小径状としてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る間仕切装置は、天井側に設置され、下向きに開口する上レールと、この上レールに上端部側がガイドされる本発明に係る間仕切パネルと、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置は、上述のような構成としたことで、移動時における傾斜(下振れ)の低減が可能でありながらも、スムーズな移動が可能となる。
本発明の一実施形態に係る間仕切パネルを備えた間仕切装置の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 同間仕切パネルの一部破断概略正面図である。 (a)は、図2におけるX部に対応させた一部破断概略拡大斜視図、(b)は、同間仕切パネルが備える上ガイド部の一例を(a)に対応させて模式的に示す概略分解斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同間仕切装置を設置した状態の一例を模式的に示す概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置が設置された状態を基準として、上下方向等の方向を原則的に説明する。
図1〜図4は、本実施形態に係る間仕切パネル及びこれを備えた間仕切装置の一例について説明するための概念的な説明図である。
本実施形態に係る間仕切装置9は、図1及び図4に示すように、建物の室内空間の天井2側に設置される複数本の上レール40を備えた上レールユニット4と、複数枚の間仕切パネル1,1Aとを備えている。
間仕切パネル1,1Aは、図1に示すように、上端部11に、天井2側に設置された上レール40にガイドされる上ガイド部20を設け、下端部13に、床3上を走行自在とされたキャスター30を設けた下荷重構造とされている。なお、間仕切パネル1,1Aの具体的構成については後述する。
上レールユニット4は、図1及び図4に示すように、複数本(図例では、二本)の上レール40,40を並列配置させて支持するとともに、天井2に沿わせるようにして固定されるレール部材5を備えている。また、上レールユニット4は、図4に示すように、二本のレール部材5同士を、コーナーを形成するように接続するコーナー部材6と、四本のレール部材5同士を、交差部を形成するように接続する交差部材7とを備えている。これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。また、これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7の天井2側への固定は、下方側からねじ等の固定止具によって固定する態様としてもよい。上記したように、間仕切パネル1,1Aは、下荷重型であるので、上レール40には然程の荷重が掛からないため、天井仕上げ材や下地パネル材等に対して固定するようにしてもよく、または、適宜の下地桟や補強桟等に対して固定するようにしてもよい。
レール部材5は、図1に示すように、細長プレート状とされ、天井2に固定される固定プレートの下面に、二本の上レール40,40を平行に固着させた構造とされている。上レール40,40の固定プレートへの固着態様としては、ねじ等の固定止具によって締結し、固着させるようにしてもよく、溶接や接着等によって固着させるようにしてもよい。または、これらを一体的に形成したものとしてもよい。
上レール40は、下向きに開口した縦断面略コ字状(U字状乃至はC字状)の形状とされ、天井2と略平行に配設される天壁部41と、この天壁部41の幅方向両縁から下方側に向けて垂れ下がるように設けられた両側壁部42,42とを備えている。つまり、天壁部41は、両側壁部42,42の上端縁を接続するように設けられている。また、上レール40は、これら両側壁部42,42の下端縁から互いに向き合う方向に突出する下案内片43,43を備えている。
コーナー部材6は、図例では、二本のレール部材5,5を略直角に接続する態様とされ、これら二本のレール部材5,5側及び下方側に向けて開口する形状とされている。なお、コーナー部材6の上板部の下面に、それぞれのレール部材5,5が備える二列の上レール40,40のそれぞれのコーナー部を形成するように湾曲ガイドを下方に向けて突出させるように設けるようにしてもよい。または、図例のように単一のコーナー部材6によってコーナー部を形成する態様に代えて、それぞれのレール部材5,5が備える二列の上レール40,40のそれぞれのコーナー部をそれぞれに形成する一対のコーナー部材からなるものとしてもよい。また、コーナー部材6としては、二本のレール部材5,5を略直角に接続する態様に限られず、これらのなす角が鋭角または鈍角となるように接続する態様としてもよい。
交差部材7は、図例では、四本のレール部材5,5,5,5を略直交させるように接続する態様とされている。この交差部材7は、平面視略正方形状で、下方側に向けて開口する形状とされるとともに、四周側部のそれぞれに各レール部材5側に向けて開口する開口を設けた形状とされている。なお、交差部材7の上板部の下面の略中心部に、下方に向けて突出させるようにピン状のガイド突起を設けるようにしてもよい。また、交差部材7としては、四本のレール部材5を略直交させるように接続する態様に限られず、これらを交差させて接続する態様であればよい。
図4(a)、(b)では、これらレール部材5、コーナー部材6及び交差部材7を組み合わせた上レールユニット4を天井2に沿わせるように配設し、複数枚の間仕切パネル1,1Aによって、2種の間仕切パターンで室内空間を間仕切可能とした例を示している。
図4(a)では、室内空間を区画する隣接する壁体8,8の一方側(図示左側)の壁体8から間仕切パネル1Aのパネル幅寸法を略隔てるようにして、この壁体8と略平行に五枚の間仕切パネル1を横並び状に配設した例を示している。また、これら五枚からなる間仕切パネルの集合体の一端を、一方側の壁体8から直交方向に配設された間仕切パネル1Aに当接させ、他端を、他方側の壁体8に当接させて、平面視して略長方形状の空間を間仕切した例を示している。
図4(b)では、それぞれの壁体8,8から直交方向に向けて三枚の間仕切パネル1(1A)をそれぞれ横並び状に配設した例を示している。また、これら三枚からなる間仕切パネルの集合体の一端同士を略直角に突き合わせるようにして配設し、平面視して略正方形状の空間を間仕切した例を示している。
このように本実施形態に係る間仕切装置9では、室内空間に相異なる2つの小部屋を形成するように間仕切可能とし、これらを状況に応じて形成することで収納室や個室、会議室等として利用することができる。
また、本実施形態では、上レールユニット4に、二本の上レール40,40を設けているので、複数枚の間仕切パネル1を引き違い状に横並びに配設することができる。これによれば、例えば、いずれかの間仕切パネル1をスライドさせることで、間仕切された空間(小部屋)の出入口として利用することができる。なお、このような態様に代えて、複数枚の間仕切パネル1の側端面同士を突き合わせて横並びに配設し、いずれかの間仕切パネルに扉部等を設けた態様としてもよい。
なお、図4では、一方側の壁体8の上部側に構造体や配管等を受け入れるための段部を設け、この段部の形状に対応させて、一枚の間仕切パネル1Aの上側一側部に切欠部を設けた例を示しているが、このような段部等を室内空間に設けない態様としてもよい。この場合は、間仕切パネル1Aの切欠部は不要である。
また、上レールユニット4としては、三本のレール部材5,5,5を、T字路を形成するように接続するT字状部材を上記したコーナー部材6及び交差部材7の一方若しくは両方に代えて、または加えて備えたものとしてもよい。
また、上記した間仕切パターンは、一例であり、上レールユニット4の各部材5,6,7を適宜、組み合わせ、それに応じた枚数の間仕切パネル1,1Aを配設することで種々の間仕切パターンを形成することができる。また、複数種の間仕切パターンの形成が可能な態様に代えて、または加えて、室内空間の一箇所において複数枚の間仕切パネル1,1Aを厚さ方向に重ねるようにして集合乃至は収容させるような態様としてもよい。また、図例では、二本の上レール40,40を並列配置したレール部材5を例示しているが、単一または三本以上の上レールを備えたものとしてもよい。
次に、本実施形態に係る間仕切装置9が備える間仕切パネル1,1Aの具体的構成について説明する。なお、切欠部を設けた間仕切パネル1Aの構成については、切欠部を除いて他の間仕切パネル1と略同様の構成であるので説明を省略し、以下では、切欠部を設けていない間仕切パネル1について説明する。
間仕切パネル1は、図1及び図2に示すように、略矩形平板状のパネル本体10と、このパネル本体10の上端部11に設けられ、上レール40に沿ってガイドされる上ガイド部20と、パネル本体10の下端部13に設けられたキャスター30とを備えている。本実施形態では、パネル本体10のパネル幅方向の両側端部近傍部位のそれぞれに上ガイド部20,20及びキャスター30,30を設けた例を示している。
キャスター30は、パネル本体10に対して床3に略垂直な垂線廻り(水平面域方向)に回動自在に設けられるとともに、床3上を転動する転動輪(車輪)35を備えている。本実施形態では、キャスター30は、パネル本体10の下端面にねじ等の固定止具によって連結固定される連結固定部としての固定座31と、転動輪35を回動自在に支持する転動輪ブラケット33とを備えている。これら固定座31と転動輪ブラケット33とは、固定座31に対して上記垂線廻りに転動輪ブラケット33を回動自在に連結する垂直軸32によって連結されている。
転動輪ブラケット33は、図1に示すように、転動輪35を受け入れる空間を形成するように下方に向けて開口した形状とされ、床3に略水平な方向に架け渡された水平軸34を有し、この水平軸34廻りに回動自在に転動輪35を支持した構造とされている。
このキャスター30を備えた間仕切パネル1は、図1及び図2に示すように、キャスター30の転動輪35が床3上に接地し、床3上を走行自在とされる。また、図4を参照して説明した上レールユニット4のコーナー部材6や交差部材7等の部位において当該間仕切パネル1の方向転換がなされる際には、転動輪ブラケット33がパネル本体10に対して垂直軸32廻りに回動し、転動輪35の走行方向の転換がなされる。
本実施形態に係る間仕切パネル1によれば、上記のように、床3上を走行自在とされたキャスター30を下端部13に設けているので、当該間仕切パネル1の荷重をキャスター30で受けることができる。従って、上レール40を強固に天井2側に固定する必要性が低減され、天井2側に取付下地を設けたり、補強工事等をしたりする必要性が低減され、例えば、当該間仕切パネル1の上端部11側をガイドさせる上レール40を直付け的に天井2に設置することもできる。
また、下端部13側がキャスター30によって床3上を走行自在とされているため、床3側にガイドレール等を敷設する必要がなく、床面に段差等が形成されず、設置対象を簡易な構造とできる。また、比較的に容易に当該間仕切パネル1を方向転換させることができる。
なお、固定座31に対して転動輪ブラケット33が垂直軸32廻りにスムーズに回動するよう転動輪ブラケット33の垂直軸32の軸受部としてスラスト玉軸受等を採用するようにしてもよい。
また、キャスター30としては、上記した例に限られず、床3上を転動する転動輪35を、パネル本体10に対して上記垂線廻りに回動自在に設けた構造のものであればどのようなものでもよい。例えば、連結固定部としての固定座31を備えたものに代えて、パネル本体10の下端部13に設けられた雌ねじ部に捩じ込まれる雄ねじ部を上方に向けて突出させた捩じ込み型構造とされた連結固定部を有したものとしてもよい。または、パネル本体10の下端部13に設けられた取付穴や取付スリット等に差し込まれるようにして圧入される圧入突起や圧入片等を備えた差し込み型構造とされた連結固定部を有したものとしてもよい。
さらに、転動輪35の水平軸34廻りの回動を防止乃至は抑制するストッパーを設けたキャスターを採用するようにしてもよい。または、このようなストッパーをキャスター30に設ける態様に代えて、パネル本体10に当該間仕切パネル1の下端側の移動を防止乃至は抑制するストッパーを設けた態様としてもよい。
さらにまた、図例では、垂直軸32の軸心と転動輪35の水平軸34の軸心とを偏心状に設けた例を示しているが、これらを垂線方向で略一致するように設けた構造とされたものとしてもよい。
また、図例では、それぞれのキャスター30が単一の転動輪35を備えたものを例示しているが、複数の転動輪を水平軸34の軸方向に設けた構造とされたものとしてもよい。
上ガイド部20は、パネル本体10の上端部11に取付固定される取付固定部21と、この取付固定部21から上方に向けて突出するように設けられた垂直軸22と、この垂直軸22に設けられ、上レール40に収容されるローラー部23とを備えている。
パネル本体10の上端部11には、上ガイド部20の取付固定部21が取付固定される取付凹所(カップ部)12が設けられている。この取付凹所12は、当該パネル本体10の上端部11の角部に切欠溝を形成するようにして上方及び側方に向けて開口した形状とされている(図3(a)参照)。
上ガイド部20の取付固定部21は、図3に示すように、ブロック状体とされており、パネル本体10の取付凹所12に嵌め込まれるようにして取り付けられ、適所に設けられた止具挿通孔を介してねじ等の固定止具によってパネル本体10の上端部11に固定される。
垂直軸22は、取付固定部21の上面から上方に向けて突出するように設けられており、本実施形態では、パネル本体10に固定された状態で、上記したキャスター30の垂直軸32と同軸状となるように配設される構成とされている。
この垂直軸22の軸方向途中部位には、図3(b)に示すように、ローラー部23の下方側への移動を防止する大径部が設けられている。この垂直軸22の軸径(図例では大径部部位の軸径)は、図1に示すように、上レール40の下端に幅方向に対向するように設けられた下案内片43,43間に形成されたスリット状の開口に納まる寸法とされている。
ローラー部23は、垂直軸22の軸方向に積み重ねられるように配設された二つの側壁ローラー24,25(第1側壁ローラー24及び第2側壁ローラー25)を有している。これら第1側壁ローラー24及び第2側壁ローラー25は、図3(b)に示すように、垂直軸22が挿通される軸孔を有した略円盤形状(略扁平円筒形状)とされ、それぞれが垂直軸22廻り(水平面域方向)に回動自在とされている。
また、これら第1側壁ローラー24及び第2側壁ローラー25の外径寸法は略同寸法とされている。これら側壁ローラー24,25の外径寸法は、図1に示すように、上レール40の両側壁部42,42間の寸法に応じた寸法とされている。本実施形態では、これら側壁ローラー24,25の外径寸法を、これら側壁ローラー24,25の外周面が上レール40の両側壁部42,42に僅かなクリアランスを隔てて近接対面するような寸法としている。
また、本実施形態では、ローラー部23は、上レール40の天壁部41に当接されて回転する副ローラーとしての上端ローラー26と、上レール40の下案内片43に当接されて回転する副ローラーとしての下端ローラー27とを備えている。
これら上端ローラー26及び下端ローラー27は、本実施形態では、図3(b)に示すように、垂直軸22が挿通される軸孔を有した略円盤形状(略扁平円筒形状)とされ、それぞれが垂直軸22廻りに回動自在とされている。上端ローラー26は、図示上側の第1側壁ローラー24の垂直軸22の軸方向上側に配設され、下端ローラー27は、図示下側の第2側壁ローラー25の垂直軸22の軸方向下側に配設されている。
また、これら上端ローラー26及び下端ローラー27は、図1に示すように、いずれも側壁ローラー24,25よりも小径状とされている。つまり、これら上端ローラー26及び下端ローラー27の外径寸法が、側壁ローラー24,25の外径寸法よりも小さい寸法とされている。
上端ローラー26は、図例では、上部側に鍔状の大径部とこの大径部の下側にこれよりも小径の小径部とを連なるように設けた構造とされている。この上端ローラー26の小径部は、図3(b)に示すように、第1側壁ローラー24の上面側に設けられた上方に向けて開口する収容凹所に収容される構造とされている。このような構造とすることで、ローラー部23の上下寸法を比較的に小さくすることが可能でありながらも複数のローラーを垂直軸22の軸方向に積み重ねるように設けることができる。なお、下端ローラー27にも上記同様の鍔状の大径部及び小径部を設け、その小径部を第2側壁ローラー25の下面側に設けた収容凹所に収容させる構造としてもよい。
これら複数のローラー24,25,26,27を備えたローラー部23の上下寸法は、図1に示すように、上レール40の天壁部41と下案内片43,43との間の寸法に応じた寸法とされている。本実施形態では、ローラー部23の上下寸法を、上端ローラー26の上面及び下端ローラー27の下面が、上レール40の天壁部41及び下案内片43,43に、僅かなクリアランスを隔ててそれぞれ近接対面するような寸法としている。
なお、このローラー部23の各ローラー24,25,26,27は、耐摩耗性や摺動性に比較的に優れた金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。
また、上端ローラー26の上方側への移動を防止する抜止部等を垂直軸22等に設けるようにしてもよい。
上記構造とされた上ガイド部20を備えた間仕切パネル1は、図1及び図2に示すように、上レール40にローラー部23が収容され、当該間仕切パネル1の立設状態の維持がなされる。また、間仕切パネル1の移動がなされる際には、側壁ローラー24,25が上レール40の側壁部42に当接されて回転し、当該間仕切パネル1の上端部11側のガイドがなされる。また、図4を参照して説明した上レールユニット4のコーナー部材6や交差部材7等の部位において当該間仕切パネル1の方向転換がなされる際には、ローラー部23がコーナー部材6や交差部材7内を移動し、上端部11側の外れが抑制される。
このように間仕切パネル1を移動させる際に、図1の図示左側の間仕切パネル1のように、パネル本体10が天井2及び床3に対して垂直に維持された状態であれば、ローラー部23の各側壁ローラー24,25が一方の側壁部42に当接し、互いに同方向に回転する。
しかしながら、間仕切パネル1は、下端部13側のキャスター30のガイドが床3側にはなく、また、キャスター30の転動輪ブラケット33がパネル本体10に対して垂直軸32廻りに回動自在である。そのため、図1の図示右側の間仕切パネル1のように、当該間仕切パネル1を移動させる際に下端部13側が厚さ方向に振れる下振れ(傾斜)が生じ易くなる傾向がある。
本実施形態に係る間仕切パネル1によれば、上記のような下振れの低減が可能でありながらも、スムーズな移動が可能となる。
つまり、各側壁ローラー24,25の外周面が、上レール40の両側壁部42,42に僅かなクリアランスを隔てて近接対面する構造としているので、これら側壁ローラー24,25が上レール40の両側壁部42,42によって規制される。これにより、間仕切パネル1の下振れを低減させることができる。また、例えば、単一のローラーを設けた上ガイド部とした場合において間仕切パネルに僅かな下振れが生じた場合には、該ローラーの外周上縁部及び外周下縁部のそれぞれが上レール40の相異なる側の側壁部42,42にそれぞれ当接することとなる。このような状態で間仕切パネルを移動させれば、一方の当接箇所の回転しようとする方向と他方の当接箇所の回転しようとする方向とが異なる方向となり、互いに摩擦抵抗(回転抵抗)となってスムーズな移動が妨げられることとなる。本実施形態によれば、このような摩擦抵抗を飛躍的に緩和させることができる。
つまり、間仕切パネル1が傾斜した場合にも上下の側壁ローラー24,25のそれぞれが上レール40の相異なる側壁部42,42に当接されて相異なる方向に回転するため、上記のような摩擦抵抗を飛躍的に緩和させることでき、スムーズな移動が可能となる。図1の例では、第1側壁ローラー24の外周上縁部が二点鎖線囲みに示すように図示右側の側壁部42に当接し、第2側壁ローラー25の外周下縁部が二点鎖線囲みに示すように図示左側の側壁部42に当接した例を示している。これにより、当該間仕切パネル1の移動がなされる際には、これら側壁ローラー24,25は、それぞれが当接する側壁部42,42に沿って互いに異なる方向に回転し、互いに摩擦抵抗となることを緩和させることができる。
また、本実施形態では、ローラー部23に、上レール40の天壁部41及び下案内片43のそれぞれに当接されて回転する上端ローラー26及び下端ローラー27を設けている。また、上端ローラー26の上面及び下端ローラー27の下面が、上レール40の天壁部41及び下案内片43,43に、僅かなクリアランスを隔ててそれぞれ近接対面する構造としている。従って、これら上端ローラー26及び下端ローラー27が上レール40の天壁部41及び下案内片43,43によって規制され、当該間仕切パネル1の下振れをより低減させることができる。また、このように下振れの低減が可能でありながらも摩擦抵抗を緩和することができ、スムーズな移動が可能となる。つまり、上レール40の天壁部41乃至は下案内片43にローラー部23を近接乃至は当接状態として規制させる構造とした場合には、ローラー(側壁ローラー24,25)の外周上縁部乃至は外周下縁部が天壁部41乃至は下案内片43に当接することが考えられる。この場合、上記同様、その当接箇所の回転しようとする方向と側壁部42との当接箇所の回転しようとする方向とが異なる方向となり、互いに摩擦抵抗(回転抵抗)となる。本実施形態では、上レール40の天壁部41及び下案内片43のそれぞれに上端ローラー26及び下端ローラー27が当接されて回転するため、下振れの低減が可能でありながらも各ローラーと上レール40との当接箇所における摩擦抵抗を緩和させることができる。
さらに、本実施形態では、上端ローラー26及び下端ローラー27を、垂直軸22廻りに回動自在とするとともに、側壁ローラー24,25よりも小径状としている。従って、これら複数のローラー24,25,26,27を、一軸に設けた簡易な構造とできる。また、これら上端ローラー26及び下端ローラー27が垂直軸22廻りに回動自在であるため、例えば、水平軸廻りに回動自在に設けた場合と比べて、当該間仕切パネル1の方向転換等をする際にもスムーズな方向転換が可能となる。また、これら上端ローラー26及び下端ローラー27を側壁ローラー24,25よりも小径状としているので、上記のように間仕切パネル1が傾斜した場合にも、図1に示すように、上端ローラー26及び下端ローラー27が上レール40の側壁部42に当接し難くなる。従って、これら上端ローラー26及び下端ローラー27が上レール40の天壁部41及び下案内片43に当接されて回転する際に、側壁部42への当接による摩擦抵抗を略なくすことができ、スムーズな移動が可能となる。
なお、上ガイド部20の垂直軸22を、取付固定部21に対して上下方向に移動自在に支持させる態様としてもよい。これによれば、上レール40乃至は天井2、床3に不陸等があった場合にもスムーズな移動が可能となる。この場合、上ガイド部20の垂直軸22を、取付固定部21に対して上方または下方に向けて付勢する付勢部材を取付固定部21内等に設けるようにしてもよい。または、垂直軸22のパネル本体10の上端面からの突出量の調整を可能とする調整手段を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、二つの側壁ローラー24,25を備えた上ガイド部20を例示しているが、三つ以上の側壁ローラーを設けた態様としてもよい。
さらに、本実施形態では、当該間仕切パネル1が下荷重構造で各ローラーにはローラーの自重程度が負荷されるものであるので、隣接する各ローラー同士が当接乃至は摺接するものとしているが、このような態様に限られない。例えば、隣接する各ローラー同士が当接しないように各ローラーの軸受部等を垂直軸22に設けた構造としてもよい。この場合、上端ローラー26及び下端ローラー27の軸受部としては、負荷軽減の観点等からスラスト玉軸受を採用するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、上端ローラー26及び下端ローラー27を垂直軸22廻りに回動自在とした例を示しているが、このような態様に限られない。これら上端ローラー26及び下端ローラー27の両方または一方を、水平軸廻りに回動自在に配設するようにしてもよい。この場合、例えば、垂直軸22に固定的にローラーの水平軸を支持するブロック体等を設け、その水平軸にローラーを支持させたような構造としてもよい。
また、本実施形態では、ローラー部23に、上レール40の天壁部41及び下案内片43のそれぞれに当接されて回転する上端ローラー26及び下端ローラー27を設けた例を示しているが、これらのうちのいずれか一方のみを設けたものとしてもよい。さらには、これら上端ローラー26及び下端ローラー27の両方を設けないようにしてもよい。この場合、上レール40の天壁部41乃至は下案内片43とローラー部23とのクリアランスを比較的に大きくするようにしてもよく、さらには、天壁部41乃至は下案内片43を設けないようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、パネル本体10の幅方向両側端部近傍部位のそれぞれに上ガイド部20,20を設けた例を示しているが、例えば、パネル本体10の幅方向略中央部位に単一の上ガイド部20を設けたものとしてもよい。
さらにまた、パネル本体10の下端面と床3との間の隙間を遮蔽する遮蔽部材等をパネル本体10に対して上下動自在に設けたり、各間仕切パネル1の側端部同士を連結する連結部材等を設けたりしてもよい。
1,1A 間仕切パネル
2 天井
3 床
9 間仕切装置
11 上端部
13 下端部
20 上ガイド部
22 垂直軸
23 ローラー部
24 第1側壁ローラー(側壁ローラー)
25 第2側壁ローラー(側壁ローラー)
26 上端ローラー(副ローラー)
27 下端ローラー(副ローラー)
30 キャスター
40 上レール
41 天壁部
42 側壁部
43 下案内片

Claims (4)

  1. 下端部に、床上を走行自在とされたキャスターを設け、上端部に、天井側に設置された下向きに開口する上レールにガイドされる上ガイド部を設けた間仕切パネルであって、
    前記上ガイド部は、上方に向けて突出するように配設された垂直軸と、この垂直軸の軸方向に積み重ねられるように配設されるとともに、それぞれが該垂直軸廻りに回動自在とされた少なくとも二つの側壁ローラーを有し、前記上レールに収容されるローラー部と、を備えており、当該間仕切パネルの移動がなされる際に、これら側壁ローラーが前記上レールの側壁部に当接されて回転し、当該間仕切パネルの上端部側のガイドがなされる構造とされていることを特徴とする間仕切パネル。
  2. 請求項1において、
    前記上レールは、両側壁部の上端縁を接続するように設けられた天壁部と、これら両側壁部のそれぞれの下端縁から互いに向き合う方向に突出する下案内片とを備えた構造とされる一方、
    前記ローラー部は、前記上レールの天壁部または下案内片に当接されて回転する副ローラーを更に備えていることを特徴とする間仕切パネル。
  3. 請求項2において、
    前記ローラー部の副ローラーは、前記垂直軸廻りに回動自在とされるとともに、前記側壁ローラーよりも小径状とされていることを特徴とする間仕切パネル。
  4. 天井側に設置され、下向きに開口する上レールと、
    この上レールに上端部側がガイドされる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の間仕切パネルと、を備えていることを特徴とする間仕切装置。
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