JP2013001506A - 乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性材から成る移動手摺の両端部を接続加工して無端ループ状の移動手摺を形成する際に、その接合端部において移動手摺の長手方向側面に発生するバリを除去する乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置であって、バリを加熱溶融することによってバリを除去する加熱部を有する仕上げ加工ユニットを設けたものである。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、図11に示すような表面部が熱可塑性エラストマーから成る長尺の移動手摺本体4を無端ループ状に接続する際の詳細な方法が開示されている。要約すると、図9に示すような上金型1、下金型2および中芯金型3から構成される接続金型に移動手摺の端部同士を対向させて設置し、金型の加熱部で上記移動手摺の端部同士を加熱することにより熱可塑性エラストマーを溶融させて接続するものである。
そのため、上記バリ5を手作業で切断除去し、塗装により目立たなくする手直しを行っていたが、バリの除去痕によって意匠性が低下する、作業の手間がかかるといった課題があった。又、バリ5の除去痕が顧客からのクレームの対象となる場合もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、移動手摺の耳部に発生したバリ5を自動で除去するとともに、除去痕が残らない美麗な手摺を製造出来る乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置を得ることを目的とする。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
以下、この発明の実施の形態1における乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置を、図1〜図7にもとづいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置を示す側面図、図2はその平面図、図3は切断部の正面図、図4は加熱部の正面図、図5は図4における金型41の拡大断面図、図6は金型41の上下方向の温度分布図、図7は移動手摺4に対する金型41の位置とその位置での金型41の設定温度を説明した図である。
仕上げ加工ユニット30は、切断部50、加熱部40、加圧部60で構成され、移動手摺4に対する移動方向の前段から後段に向かって、切断部50、加熱部40の順に配置され、加圧部60は切断部50、加熱部40にそれぞれ設けられている。
又、駆動部70は、ブロックナット31、このブロックナットに螺合したボールねじ71、このボールねじに並設された案内軸72、及びボールねじ71を駆動するサーボモーター74で構成され、仕上げ加工ユニット30は、ブロックナット31によりボールねじ71および案内軸72に取付けられており、サーボモーター74が回転することにより、移動可能となっている。
なお、移動手摺4は、中芯81(図3、図4)を介して架台80で支持されている。
又、スペーサ53は、ローラー形状となっており、駆動部70により仕上げ加工ユニット30が移動する際に、スプリング61、軸62および止め板63で構成される加圧手段である加圧部60により耳部へ押し付けられながら転動し、移動手摺4の寸法が製造ばらつきにより変化した場合でも耳部と切断刃51の距離(バリ5の切断寸法)を一定に保つように設計されている。
元から完全に除去してしまうと、後の加熱部40による加圧加熱時にヒケ部の体積を埋めるだけの熱可塑性エラストマーが無くなり美麗に補修出来ない。ヒケによる体積不足分の熱可塑性エラストマーを補うだけの体積(長さ)、すなわちヒケの発生を防ぐ量に相当する寸法のバリ5を残して、それ以上の長さのバリ5を除去することが、切断部の役割である。
このように、加熱部40は、切断部50と同様に加圧手段である加圧部60により耳部に押しつけられ、切断部50により所定の長さに切断されたバリ5を溶融させる。
そこで、図5に示すように温度計43により測定した金型41の金型温度実測値46は、制御器47にフィードバックされる。制御器47は、図示しないマイクロコンピュータを内蔵し、温度指令値48と金型温度実測値46を照合して、金型中央の温度が180〜200℃となるようにヒーター42への入力電力を制御する。なお、図示はしないが、ヒーター42への入力電力を制御する代わりに、サーボモーター74の回転速度を制御して仕上げ加工ユニット30の移動手摺4に対する速度を変えても良い。
したがって、温度計43で、ヒーター42への入力電力、又は移動手摺4と加熱部40の相対移動速度を制御することによって、バリ5の加熱温度を所定温度に維持することができる。
すなわち、各加熱ローラーは、バリ5を加熱する部分の加熱温度を最高温度とすると共に加熱溶融部と非加熱溶融部との温度分布をなだらかにするため熱伝導率の異なる2種類以上の部材で構成され、これらの部材を加熱ローラー軸に対し垂直方向に配置したものである。
以下、この発明の実施の形態2における乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置を図
8に基づいて説明する。
図8に示す実施の形態2では、仕上げ加工ユニット30が直接、架台80に固定されており、仕上げ加工ユニット30に対して移動手摺4を移動させる移動手段である駆動装置90を有している。
駆動装置90は、上ローラー91、下ローラー92および加圧手段(図示せず)により構成され、加圧手段により上ローラー91と下ローラー92で移動手摺4を挟み込み、図示しないモーターにより上ローラー91と下ローラー92が回転させることで移動手摺4が移動する。その他の機構および機能は実施の形態1と同様のものを有している。
3 中芯金型 4 移動手摺
5 バリ 11 芯体層
12 表面層 13 スライダー層
14 抗張体 20 仕上げ加工装置
30 仕上げ加工ユニット 31 ブロックナット
32 軸 40 加熱部
41 金型 42 ヒーター(電熱器)
43 温度計 44 作動軸
45 取付板 46 金型温度実測値
47 制御器 48 温度指令値
50 切断部 51 切断刃
52 発振器 53 スペーサ
54 軸 55 取付板
60 加圧部 61 スプリング
62 軸 63 止め板
70 駆動部 71 ボールねじ
72 案内軸 73 軸受け
74 サーボモーター 80 架台
81 中芯 90 駆動部
91 上ローラー 92 下ローラー。
Claims (11)
- 熱可塑性材から成る移動手摺の両端部を接続加工して無端ループ状の移動手摺を形成する際に、上記接合端部において移動手摺の長手方向側面に発生するバリを除去する乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置であって、上記バリを加熱溶融することによって上記バリを除去する加熱部を有する仕上げ加工ユニットを設けたことを特徴とする乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記仕上げ加工ユニットは、上記バリに当接し加熱する凹曲面を有する金型と、この金型を加熱するヒーターと、上記金型の加熱温度を測定する温度計とを有する加熱部を設けたことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記仕上げ加工ユニットは、ヒケ(凹痕)の発生を防ぐ量の寸法位置で上記バリを切断する切断部を設けたことを特徴とする請求項2記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記仕上げ加工ユニットは、上記バリを押圧する加圧部を設けたことを特徴とする請求項2記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記仕上げ加工ユニット、又は上記移動手摺を所定の加熱速度で移動させる駆動部を設けたことを特徴とする請求項2の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記金型は、上記移動手摺の長手方向側面を転動しながら上記バリを加熱する加熱ローラーで形成したことを特徴とする請求項2記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記加熱ローラーは、上記バリを加熱する部分の加熱温度を最高温度とすると共に加熱溶融部と非加熱溶融部との温度分布をなだらかにするため熱伝導率の異なる2種類以上の部材で構成し、これらの部材を加熱ローラー軸に対し垂直方向に配置したことを特徴とする請求項6記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記加熱部は、複数個の金型で構成し、これら金型を予熱用金型、加熱用金型、冷却用金型の順に配置したことを特徴とする請求項2又は請求項7に記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記切断部は、高周波で振動する切断刃と、上記バリの切断寸法を設定するスペーサとを設けたことを特徴とする請求項3記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記スペーサは、上記移動手摺の長手方向側面を転動するスペーサローラーで形成したことを特徴とする請求項9記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
- 上記ヒーターへの入力電力、又は上記移動手摺と上記加熱部の相対移動速度を、上記温度計で制御することによって、上記バリの加熱温度を所定温度に維持することを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベア用移動手摺の仕上げ加工装置。
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