JP2013000554A - 車椅子用起立補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で、しかも介護が容易な、起立補助装置を具備した車椅子を提供する。
【解決手段】 車椅子の、座面1の背もたれ部側の端部に、ベルト5を接続し、当該ベルト5を引っ張る方向を、背もたれ部上端に取り付けられた第一のローラー部6と、座面1の下に設けられら第二のローラー部7で転換し、座面1の下のフレームに支点9が設けられた梃子8の片方の端部に接続し、梃子8の他方の端部のペダル3を降下させることで、座面1を傾斜させ、被介護者の起立を介助する。前記ベルト5は、第一のローラー部6または第二のローラー部7に備えられた固定ローラーと可動ローラーに挟持され、可動ローラーをバネによって固定ローラー側に付勢することにより、ベルトの制動機能を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】 車椅子の、座面1の背もたれ部側の端部に、ベルト5を接続し、当該ベルト5を引っ張る方向を、背もたれ部上端に取り付けられた第一のローラー部6と、座面1の下に設けられら第二のローラー部7で転換し、座面1の下のフレームに支点9が設けられた梃子8の片方の端部に接続し、梃子8の他方の端部のペダル3を降下させることで、座面1を傾斜させ、被介護者の起立を介助する。前記ベルト5は、第一のローラー部6または第二のローラー部7に備えられた固定ローラーと可動ローラーに挟持され、可動ローラーをバネによって固定ローラー側に付勢することにより、ベルトの制動機能を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、介護者の操作により座面を傾斜させることで、被介護者の起立を容易にする起立補助装置を具備した車椅子に関するものである。
車椅子の利用者は、当然のことながら歩行機能などに何らかの障害を有し、利用者自身の起立に多大の労力を要するばかりでなく、苦痛を伴うことがあるので、介護が必要となる、つまり被介護者となる場合が多い。特に我が国おいては、少子高齢化の進行に伴い、介護される側が高齢者であると、介護する側も高齢となる可能性があり、介護する側の負担が増加するという問題が深刻になりつつある。
この対策として、介護ロボットなどの開発が盛んに行われているが、実用化にはなお一定の期間を要し、実用化されても価格などの問題から、直ちに一般に普及するのは困難と思われる。また、前記のロボット以外にも、比較的簡便な構造で、要介護者の起立を補助する機能を具備した車椅子が種々提案されている。
一例を挙げると、特許文献1には、車椅子自体の傾きを変えることで、車椅子上の被介護者を立ち上がらせることが可能な、車椅子の起立補助装置が開示されている。しかしながら、ここに開示されている車椅子の起立補助装置においては、車椅子の傾きを変える駆動源として、電動モータ、空圧機構または油圧機構を用い、動力の伝達機構として、プーリ、ピニオン、ラックなどを用いていることから、構造の複雑さにより製造コスト低減が困難であることや、車椅子自体の重量増加が避けられないという問題がある。
このような課題への対処策として、本発明者は先に特許文献2において、介護者が車椅子に設けられたペダルを踏むことにより、座面の背もたれ部側の端部に接合されたベルトを用いて座面を傾斜させ、被介護者の起立を支援し得る、簡単な構造の車椅子を提案している。しかしながら、ここに開示されている車椅子においては、ベルトに制動機構が設けられていないため、被介護者が腰を下ろした際に、急激に座面が降下することがあり、改善の余地があった。
また、この他にも、座面を傾斜させるためのペダルを踏む位置が車椅子の後側にあり、介護者が被介護者の身体を支えるには、操作位置などにも改善の余地があった。
従って、本発明の課題は、簡単な構造で、しかも介護が容易な、起立補助装置を具備した車椅子を提供することにある。
本発明は、前記の課題解決のため、前記車椅子の起立補助装置における、座面を傾斜させるためのベルトの制動方法や、ペダルの構造を再検討した結果、なされたものである。
即ち、本発明は、座面の背もたれ部側の端部に接続され、前記背もたれ部の上端近傍のフレームに設けられた第一のローラー部と前記座面の下部のフレームに設けられた第二のローラー部を経由して、前記座面下部のフレームに設けられた支点を有する梃子の一方の端部に接続されたベルトを具備し、前記梃子の他方の端に設けられたペダルの下降により、前記座面の背もたれ部側の端部を上昇させる機構を有する車椅子において、前記第一のローラー部と前記第二のローラー部の少なくともいずれかは、固定ローラーと可動ローラーを備え、前記ベルトは前記固定ローラーと可動ローラーに挟持され、前記可動ローラーはバネによって固定ローラー側に付勢され、ベルトの制動機能を有することを特徴とする車椅子である。
また、本発明は、前記ペダルが、前部に設けられていることを特徴とする、前記の車椅子である。
本発明による車椅子においては、座面を傾斜させるためのベルトが、二つのローラー部を経由して、引っ張られる方向が転換されるが、少なくともいずれか一方のローラー部においては、ベルトが固定ローラーと可動ローラーの間に挟まれた状態で、しかも可動ローラーは、バネによって固定ローラー側に押し付けられた状態なので、ベルトに対して制動作用を及ぼす。つまり、ベルトの急速な動きを抑制するためのブレーキ機能が備えられている。
また、座面を傾斜させるために踏み降ろすペダルが、車椅子の前方に設けられているので、ペダルが後方に設けられた場合のように、被介護者と介護者の間の背もたれが、介助の障害となることがない。このため、被介護者が起立する際に、介護者が被介護者の身体を直接的に支えることができる。
次に、具体的な図に基づいて、本発明の車椅子の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る車椅子の一例の示す図である。図1において、1は座面、2は座面の回動軸、3はペダル、4は座面のベルト接続部、5はベルト、6は第一のローラー部、7は第二のローラー部、8は梃子、9は梃子の支点、10は梃子のベルト接続部である。
図1に示したように、本発明の車椅子においては、座面1が前方に端部に設けられた座面の回同軸2を中心として、後部、つまり、背もたれ部側の端部が上昇する構造となっている。そして、座面1の後部の座面のベルト接続部4には、ベルト5が取り付けられ、ベルト5は第一のローラー部6と第二のローラー部7によって、引っ張られる方向が転換され、梃子のベルト接続部10に接続されている。
これによって、ペダル3を踏み込むと、座面1の後部がベルト5によって上方に引っ張られ、被介護者の起立を介助できる。なお、座面1は後部がベルトに接続されることで位置のずれが生じ難くなるので、座面の回動軸は、特段設けなくとも良い。
図2は、本発明に係る車椅子のローラー部の一例を示す図で、ここでは、図1における第一のローラー部6を示した。図2において、11a及び11bは固定ローラー、12は可動ローラー、13は引っ張りバネ、14はガイドローラー、15は引っ張りバネ取り付けピン、16は可動ローラー軸、17はカバー、18は座面のベルト接続部4に接続される側の端部、19は梃子のベルト接続部10に接続される側の端部である。
図2に示した第一のローラー部6は、2組の固定ローラー11a、11bと、1組の可動ローラー16を備え、可動ローラー軸16と引っ張りバネ取り付けピンに間には、引っ張りバネ13が取り付けられている。引っ張りバネ13により、可動ローラー16は、固定ローラー11bの方向に付勢され、二つのローラーに挟持されたベルト5には、制動力が加えられることになる。
この制動力により、座面1が傾斜した状態、つまり座面1の後部が上昇した状態で、被介護者が腰を下ろした際に、座面が急激に降下すること抑制できる。一般に歩行の不自由な被介護者にあっては、中腰で身体を支えるのが困難なので、この機能は非常に有用で、車椅子の使い勝手を向上できる。
また、図2に示したローラー部6は固定ローラーを2組備えているが、これは1組とすることも可能であり、このような構成の制動機構を第2のローラー部7に付与することで、制動機能を増加することも可能である。なお、ローラーの材質としては、制動機能を考慮すると、ゴム系の材料が望ましい。
以上に述べたように本発明によれば、簡便な構造で、被介護者にとっても介護者にとっても使い勝手が向上し、しかも低コストで製作可能な、起立補助装置付きの車椅子を提供することが可能となり、来るべき高齢化社会に寄与するところは極めて大きいと言える。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、甫本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1 座面
2 座面の回動軸
3 ペダル
4 座面のベルト接続部
5 ベルト
6 第一のローラー部
7 第二のローラー部
8 梃子
9 梃子の支点
10 梃子のベルト接続部である。
11,11b 固定ローラー
12 可動ローラー
13 引っ張りバネ
14 ガイドローラー
15 引っ張りバネ取り付けピン
16 可動ローラー軸
17 カバー
18 座面のベルト接続部に接続される側の端部
19 梃子のベルト接続部に接続される側の端部
2 座面の回動軸
3 ペダル
4 座面のベルト接続部
5 ベルト
6 第一のローラー部
7 第二のローラー部
8 梃子
9 梃子の支点
10 梃子のベルト接続部である。
11,11b 固定ローラー
12 可動ローラー
13 引っ張りバネ
14 ガイドローラー
15 引っ張りバネ取り付けピン
16 可動ローラー軸
17 カバー
18 座面のベルト接続部に接続される側の端部
19 梃子のベルト接続部に接続される側の端部
Claims (2)
- 座面の背もたれ部側の端部に接続され、前記背もたれ部の上端近傍のフレームに設けられた第一のローラー部と前記座面の下部のフレームに設けられた第二のローラー部を経由して、前記座面下部のフレームに設けられた支点を有する梃子の一方の端部に接続されたベルトを具備し、前記梃子の他方の端に設けられたペダルの下降により、前記座面の背もたれ部側の端部を上昇させる機構を有する車椅子において、前記ローラー部は、固定ローラーと可動ローラーを備え、前記ベルトは前記固定ローラーと可動ローラーに挟持され、前記可動ローラーはバネによって固定ローラー側に付勢され、ベルトの制動機能を有することを特徴とする車椅子。
- 前記ペダルは、前部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011143528A JP2013000554A (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 車椅子用起立補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011143528A JP2013000554A (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 車椅子用起立補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013000554A true JP2013000554A (ja) | 2013-01-07 |
Family
ID=47669735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011143528A Withdrawn JP2013000554A (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 車椅子用起立補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013000554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101406496B1 (ko) * | 2010-11-24 | 2014-06-12 | 후란스 벳도 가부시키가이샤 | 브레이크 부착 휠체어 |
CN112716708A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-04-30 | 海南大学 | 一种多功能助起轮椅 |
-
2011
- 2011-06-10 JP JP2011143528A patent/JP2013000554A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101406496B1 (ko) * | 2010-11-24 | 2014-06-12 | 후란스 벳도 가부시키가이샤 | 브레이크 부착 휠체어 |
CN112716708A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-04-30 | 海南大学 | 一种多功能助起轮椅 |
CN112716708B (zh) * | 2021-02-24 | 2023-04-25 | 海南大学 | 一种多功能助起轮椅 |
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