JP2013000390A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】役抽選で特定の遊技結果となったときに満たされる条件Xを複数回の連続遊技で達成したときにARTを付与する。役抽選結果として複数種類の特定当選を有し、各特定当選ごとに所定の図柄の組合せAとその特定当選に割り当てられた図柄の組合せBとを有する。特定当選時、特定押し順でストップスイッチが操作されたときは図柄の組合せAを常に有効ラインに停止させ、特定押し順で操作されなかったときは図柄の組合せAを有効ラインに停止させず、かつ、図柄の組合せBが有効ラインに停止するタイミングでストップスイッチが操作されたときは図柄の組合せBを有効ラインに停止させる。図柄の組合せA又はBが有効ラインに停止したときに当該遊技では条件Xを満たすと判断する。
【選択図】図1
Description
また、従来のスロットマシンにおいて、ストップスイッチの押し順に応じて入賞/非入賞となる(停止する図柄の組合せが異なる)押し順付加役を設けることが知られている。
一方、押し順付加役を、押し順が合致しているときに限り入賞するように設定したときは、押し順付加役の入賞を連続する遊技で達成させることは困難である。
請求項1の発明は、複数種類の当選を含む抽選を行う抽選手段(役抽選手段61)と、遊技者によりストップスイッチ(42)が操作されたときに、前記抽選手段による抽選結果に基づいてリールを停止制御するリール制御手段(64)と、前記抽選手段による抽選において特定の遊技結果となったときに満たされる条件Xを、複数回の連続する遊技で達成したときに、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる遊技状態制御手段(メイン状態制御手段69、サブ状態制御手段73)とを備え、前記抽選手段による抽選結果として、複数種類の特定当選を有し、各前記特定当選ごとに、その特定当選に対応する図柄の組合せとして、所定の図柄の組合せAと、その特定当選に割り当てられた図柄の組合せBとを有し、前記リール制御手段は、前記抽選手段で前記特定当選となった場合において、その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せAを常に有効ラインに停止させ、その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せAを有効ラインに停止させず、かつ、その特定当選に割り当てられた図柄の組合せBが有効ラインに停止するタイミングで前記ストップスイッチが操作されたときは図柄の組合せBを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、前記抽選手段で前記特定当選となった場合には、図柄の組合せA又は図柄の組合せBが有効ラインに停止したときに、当該遊技では条件Xを満たすと判断することを特徴とする。
「特定の遊技結果となったときに満たされる条件X」は、小役1若しくは小役2の当選時(入賞不問)、小役3重複当選時における小役3入賞時、リプレイ重複当選AD群時におけるリプレイA入賞時、リプレイ重複当選AG群時におけるリプレイB入賞時に相当する。
「複数回の連続する遊技」は、7遊技連続に相当する。
「遊技者にとって有利な遊技状態」は、ART遊技(RT2遊技又はRT3遊技)に相当する。
「その特定当選に対応する図柄の組合せとして、所定の図柄の組合せAと、その特定当選に割り当てられた図柄の組合せBとを有し」とは、例えば小役3重複当選「01」〜「04」の場合において、「所定の図柄の組合せA」は、小役3B〜3Iの図柄の組合せである「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」に相当し、「その特定当選に割り当てられた図柄の組合せB」は、小役3Jの図柄の組合せである「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」、又は小役3Mの図柄の組合せである「赤7/RP1」−「スイカ」−「RP2」に相当する。
「複数種類の特定当選」は、リプレイ重複当選AD群、及びリプレイ重複当選AG群に相当する。
(1)複数種類の特定当選がリプレイ重複当選AD群の場合
「同一又は同種の図柄のみからなる図柄の組合せC」は、リプレイAであって、「RP1」及び「RP2」の図柄のみからなる「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」に相当する。
「図柄の組合せ内に異種の図柄を含む図柄の組合せD」は、リプレイDであって、図柄の組合せ内に「RP1」又は「RP2」以外の図柄(実施形態では「ベル1」又は「ベル2」)を含むもの(「ベル1/ベル2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」)である。
そして、「その特定当選に対応する図柄の組合せとして、図柄の組合せCと、図柄の組合せDとを有し」は、リプレイAの図柄の組合せに相当する図柄の組合せCと、リプレイDの図柄の組合せに相当する図柄の組合せDとを有することに相当する。
また、「その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させない」は、例えばリプレイ重複当選AD群「05」であるときは、特定押し順以外の押し順である「第1停止が中又は右」のときはリプレイDを入賞させるとともにいずれの一直線状のダミーラインにもリプレイAを停止させないことに相当する。
「同一又は同種の図柄のみからなる図柄の組合せC」は、リプレイBであって、「RP1」及び「RP2」の図柄のみからなる「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」に相当する。
「図柄の組合せ内に異種の図柄を含む図柄の組合せD」は、リプレイGであって、図柄の組合せ内に「RP1」又は「RP2」以外の図柄(実施形態では「スイカ」)を含むもの(「スイカ」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」)である。
そして、「その特定当選に対応する図柄の組合せとして、図柄の組合せCと、図柄の組合せDとを有し」は、リプレイBの図柄の組合せに相当する図柄の組合せCと、リプレイGの図柄の組合せに相当する図柄の組合せDとを有することに相当する。
すなわち、リプレイ重複当選AG群の場合に、「特定押し順」は、実施形態では押し順不正解に相当する。
その他については請求項1の発明と同様である。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン(遊技)制御手段60と、演出の出力を制御するサブ制御手段70とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能に両者が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
このため、「ベル1」と「ベル2」とは、一見すると同一図柄に見える(注意して観察すれば相違が判別できる)程度に設定されている。「RP1」と「RP2」についても同様である。
なお、図2中、X1〜X3、及びY1〜Y3は、図柄範囲を示すものであり、これについては後述する。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
本実施形態の有効ラインは、水平方向中段の有効ラインLの1本のみである。したがって、他の図柄並びラインは、一直線状のラインであってもいずれも有効ラインではなく、無効ラインである。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、ストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く)。
特別役(1BB又はRB)が入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技(1BB遊技又はRB遊技)に移行する。特別遊技は、特定の役(本実施形態では小役3)が高確率で当選・入賞する遊技状態であり、出玉率が1を超えるように設定されていることで、遊技者にとって有利な遊技である。
なお、例えば小役3Aの図柄の組合せは、「スイカ/BAR」−「RP1/RP2」−「スイカ/チェリー」と表示されているが、各リール31の図柄は、それぞれ2種類のうちのいずれでもよいことを意味している。したがって、小役3Aの図柄の組合せは、
「スイカ」−「RP1」−「スイカ」
「スイカ」−「RP1」−「チェリー」
「スイカ」−「RP2」−「スイカ」
「スイカ」−「RP2」−「チェリー」
「BAR」−「RP1」−「スイカ」
「BAR」−「RP1」−「チェリー」
「BAR」−「RP2」−「スイカ」
「BAR」−「RP2」−「チェリー」
の8種類有することとなる。
他の役(小役3J〜3O、リプレイA〜E及びG)の図柄の組合せについても、「/」と表示されているのは、「又は」を意味し、いずれの図柄でもよいという意味である。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
なお、本実施形態では、いずれかの小役3が単独当選する場合はなく、小役3A又は3Bの少なくとも1つと他の小役3の少なくとも1つと重複当選する。本実施形態では、小役3の重複当選パターンとして、小役3重複当選「01」〜「12」の12種類を備えている。小役3重複当選「01」〜「04」は、当選役に小役3Bを含み、小役3重複当選「05」〜「12」は、当選役に小役3Aを含むものである。
同様に、小役3重複当選のうち「05」〜「12」の当選確率の合算値は、1/8に設定されており、それぞれ均等に1/64ずつ割り当てられている。
これにより、遊技中に、小役3重複当選「01」〜「04」となる確率よりも、「05」〜「12」となる確率の方が高く設定されている。
AD群の当選確率は、合算値で1/1.6に設定されており、3パターンに均等(1/4.8の当選確率)に割り当てられている。
AG群の当選確率は、合算値で1/10に設定されており、4パターンに均等(1/40の当選確率)に割り当てられている。
役抽選テーブル62A及び62Dでは、リプレイAの単独当選のみが設けられ、リプレイの重複当選は設けられていない。
これに対し、役抽選テーブル62B及び62Cでは、リプレイAの単独当選はなく、重複当選のみが設けられている。そして、役抽選テーブル62Bでは、リプレイAC群の重複当選が設けられ、役抽選テーブル62Cでは、リプレイAD群及びAG群の重複当選が設けられている。
役抽選テーブル62Eでは、内部中のため、特別役は抽選されない。ただし、図6中、特別役と小役との重複当選は、役抽選テーブル62Eでは、小役の単独当選となる(図6中、「*」印)。例えば役抽選テーブル62Eにおいて、「1BB+小役1」は、小役1の単独当選となる。
さらにまた、本実施形態では、説明の便宜上、1BB遊技及びRB遊技の各役抽選テーブル62F及び62Gは、同一に設定されている。
役抽選テーブル62F及び62Gでは、特別役及びリプレイは抽選されない。また、小役3重複当選のうち「01」〜「04」が高確率で当選するように設定されている。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BB、RB、小役1、小役2、小役3A〜小役3Q、リプレイA〜リプレイGの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
これに対し、1BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技で1BB又はRBに当選し、1BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その1BB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、1BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
本実施形態において押し順を検出するのは、第1に、小役3重複当選及びリプレイ重複当選となったときに、押し順に応じてリール31の停止制御を異ならせるためである。
また第2に、所定の遊技状態において、規定した押し順以外の押し順で操作されたときは、遊技者に対してペナルティを与えるためである。
これらの点については後述する。
1BBテーブルは、1BBの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
よって、小役1及び小役2は、当選時に非入賞となる「取りこぼし」が発生する場合がある小役である。
図7は、図5で示した小役3の重複当選「01」〜「12」と、ストップスイッチ42の押し順及びそれに基づく入賞役との関係を示す図である。
図7に示すように、重複当選「01」〜「04」の場合は、ストップスイッチ42の正解(正しい、すなわち遊技者にとって最も有利となる)押し順は、第1停止が左(最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42)に設定されている。これらの重複当選「01」〜「04」の場合において、第1停止が左の場合は、小役3B〜3Iの図柄の組合せを有効ラインLに停止させる。
小役3重複当選テーブル「01」は、小役3重複当選「01」となったとき(小役3B〜3I、3J及び3Mの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が左」であるときは、小役3B〜3Iのいずれかの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
また、小役3重複当選テーブル「03」は、小役3重複当選テーブル「01」において、「01」を「03」と読み替え、「小役3J又は3M」を「小役3N又は3Q」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「04」は、小役3重複当選テーブル「01」において、「01」を「04」と読み替え、「小役3J又は3M」を「小役3O又は3P」と読み替えたものに相当する。
また、小役3重複当選テーブル「07」は、小役3重複当選テーブル「05」において、「05」を「07」と読み替え、「小役3B、3G、3J、3O」を「小役3D、3I、3L、3Q」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「08」は、小役3重複当選テーブル「05」において、「05」を「08」と読み替え、「小役3B、3G、3J、3O」を「小役3E、3H、3M、3P」と読み替えたものに相当する。
また、小役3重複当選テーブル「11」は、小役3重複当選テーブル「09」において、「09」を「11」と読み替え、「小役3B、3H、3J、3P」を「小役3D、3F、3L、3N」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「12」は、小役3重複当選テーブル「09」において、「09」を「12」と読み替え、「小役3B、3H、3J、3P」を「小役3E、3G、3M、3O」と読み替えたものに相当する。
図2において、先ず、左リール31においては、図柄範囲X1(10番〜0番及び1番)及びY1(2番〜9番)が設けられており、これらの図柄範囲X1及びY1は、重なり合わないように設定されている。
X1:「ベル1」、「RP1」、「赤7」
Y1:「ベル2」、「RP2」
そして、「ベル1」、「RP1」、「赤7」は、図柄範囲Y1には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」は、図柄範囲X1には設けられていない。
X2:「ベル1」、「RP1」、「青7」、「BAR」
Y2:「ベル2」、「RP2」、「スイカ」
そして、「ベル1」、「RP1」、「青7」、「BAR」は、図柄範囲Y2には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」、「スイカ」は、図柄範囲X2には設けられていない。
X3:「ベル1」、「RP1」
Y3:「ベル2」、「RP2」、「スイカ」
そして、「ベル1」、「RP1」は、図柄範囲Y3には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」、「スイカ」は、図柄範囲X3には設けられていない。
よって、小役3重複当選テーブル「05」〜「08」が用いられた遊技において、第1停止が中であれば、常に小役3Aを入賞させることができる。
小役3B:「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」
小役3G:「ベル2」−「ベル1」−「ベル2」
小役3J:「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」
小役3O:「RP2」−「青7/BAR」−「RP2」
であるので、例えば小役3Bについては、左リール31については図柄範囲X1を狙い、中リール31については図柄範囲X2を狙い、右リール31については図柄範囲X3を狙う必要がある。小役3G、3J、3Oについても同様に、各リール31ともに、それぞれ所定の図柄範囲内を狙ってストップスイッチ42を操作する必要がある。
これに対し、小役3重複当選テーブル「09」〜「12」が用いられた遊技において、第1停止が左又は中のときは、それぞれ小役3A以外の各4種類の小役3が有効ラインLに停止可能となる。例えば、小役重複当選「09」のときは、小役3B、3H、3J、3Pが入賞可能であるが、図4に示すように、
小役3B:「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」
小役3H:「ベル2」−「ベル2」−「ベル1」
小役3J:「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」
小役3P:「RP2」−「スイカ」−「RP1」
であるので、例えば小役3Bについては、上記と同様となる。小役3H、3J、3Pについても同様に、各リール31ともに、それぞれ所定の図柄範囲内を狙ってストップスイッチ42を操作する必要がある。
小役3Aを入賞させるときは、先ず、左リール31については、2番の「スイカ」を除く「スイカ」、又は「BAR」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、2番の「スイカ」を有効ラインLに停止させないのは、2番の「スイカ」を有効ラインLに停止させると上段に3番の「チェリー」が停止してしまうからである。なお、2番の「スイカ」を停止させなくても、20番の「スイカ」又は4番の「BAR」のいずれかを有効ラインL上に停止させることができる。
さらにまた、右リール31については、2番の「チェリー」を除く「チェリー」、又は「スイカ」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、2番の「チェリー」を有効ラインLに停止させないのは、2番の「チェリー」を有効ラインLに停止させると上段に3番の「青7」が停止してしまうからである。なお、2番の「チェリー」を停止させなくても、20番の「スイカ」又は4番の「スイカ」のいずれかを有効ラインL上に停止させることができる。
これにより、小役3Aの図柄の組合せは、異種の図柄の組合せからなるため、有効ラインLにその図柄の組合せが停止しても、役(小役3A)が入賞したような印象を遊技者に与えにくいが、ダミーラインM上に、すべて「ベル」からなる図柄の組合せを停止させることで、小役3が入賞した印象を遊技者に与えることができる。特に、図8に示す入賞態様の場合には、入賞時にダミーラインM上の図柄を点滅等させれば、より効果的に小役3の入賞を遊技者に知らせることができる。
なお、上記のようなダミーラインMは、擬似有効ライン等とも称される。
図9(A)及び(B)において、小役3Jを入賞させるときは、先ず、左リール31については、19番の「赤7」を除く「赤7」(すなわち17番のみ)、又は「RP1」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、19番の「赤7」を有効ラインLに停止させないのは、19番の「赤7」を有効ラインLに停止させると下段に18番の「RP1」が停止してしまうからである。なお、19番の「赤7」を停止させなくても、17番の「赤7」又は1番の「RP1」のいずれかを有効ラインLに停止させることができる。そして、17番の「赤7」又はいずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させると、下段には常に「ベル1」が停止する。
さらにまた、右リール31については、いずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には常に「ベル1」が停止する。
以上より、小役3Jを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」が停止する(図9(A)、(B))。
また、中リール31については、いずれかの「スイカ」を有効ラインLに停止させる。これにより、下段には常に「ベル2」が停止する。
さらにまた、右リール31については、いずれかの「RP2」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には常に「ベル2」が停止する。
以上より、小役3Mを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル1」−「ベル2」−「ベル2」が停止する。
また、中リール31については、小役3Jと同様に、「青7」又は「BAR」を有効ラインLに停止させる。これにより、下段には常に「ベル1」が停止する。
さらにまた、右リール31については、小役3Jと同様にいずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には「ベル1」が停止する。
以上より、小役3Nを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル2」−「ベル1」−「ベル1」が停止する。
以上より、小役3Qを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル2」−「ベル2」−「ベル2」が停止する。
なお、図9では例示していない小役3K、3L、3O、3Pについても同様であり、小役3A、3J〜3Qを入賞させると、ダミーラインMに、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する。
図10は、図5で示したリプレイの重複当選のAC群「01」〜「04」、AD群「05」〜「07」、AG群「08」〜「11」と、ストップスイッチ42の押し順及びそれに基づく入賞役との関係を示す図である。
リプレイ重複当選時は、小役3重複当選時と異なり、ストップスイッチ42の押し順が不正解であっても常にいずれかのリプレイが入賞するように制御される。ただし、ストップスイッチ42の押し順が正解/不正解によって入賞するリプレイの種類が異なるように設定されている。
以上より、リプレイの重複当選では、押し順正解時はリプレイA、C、Gが入賞し、不正解時はリプレイB、Dが入賞する。
リプレイ重複当選テーブル「01」は、リプレイの重複当選「01」となったとき(リプレイA、B、及びCの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、すべてのリール31において、常に、有効ラインLに「RP1」又は「RP2」の図柄を停止させることができる。
さらにまた、左リール31では、5図柄以内の間隔で「スイカ」の図柄が配置されている。これにより、リール制御手段64は、左リール31の停止時には常に有効ラインLに「スイカ」の図柄を停止させることができる。
なお、以下の説明において、単に「RP」−「RP」−「RP」と記載したときは、「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」を意味するものとする(説明上、あえて「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」と記載する場合がある)。
これにより、リール制御手段64は、リプレイBの図柄の組合せである「赤7/ベル1/ベル2」−「RP1/RP2」−「チェリー」を常に有効ラインLに停止させることができる。
さらにまた、上述したように、左リール31では、5図柄以内の間隔で、「ベル1」又は「ベル2」のいずれかの図柄が配置されている。
これにより、リール制御手段64は、リプレイDの図柄の組合せである「ベル1/ベル2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」を常に有効ラインLに停止させることができる。
図11中、(A)、(B)は、それぞれ左リール31の停止時に有効ラインLに「赤7」が停止した例を示している。左リール31の停止時に「赤7」を有効ラインLに停止させるときは、17番の「赤7」を停止させるように制御し、19番の「赤7」は停止させないように制御する。リプレイB入賞時には、左リール31の停止時に上段に「RP1」又は「RP2」を停止させるためである。したがって、17番の「赤7」を有効ラインLに停止可能であるときはその位置で左リール31を停止させるが、その位置で左リール31を停止させることができないときは、次に、0番の「ベル1」を停止させるように制御する。
さらにまた、右リール31の停止時には、有効ラインLに「チェリー」図柄を停止させるように制御する。ここで、右リール31の9番の「チェリー」は停止禁止とし、7番の「チェリー」を停止させるか、又は7番の「チェリー」を停止させることができないときは、次に12番の「チェリー」を停止させるように制御する。右リール31の停止時には、下段に「RP1」又は「RP2」を停止させるためである。
図11(C)、(D)では、有効ラインLに「ベル1」−「RP1/RP2」−「チェリー」が停止した例を示しているが、この場合でも、ダミーラインMに「RP」−「RP」−「RP」を停止させることができる。
なお、リプレイA入賞時は、有効ラインLに「RP」−「RP」−「RP」が停止するので、遊技者はすぐにリプレイが入賞したことを知ることができる。
また、リプレイC入賞時は、有効ラインLに「RP」−「RP」−「チェリー」(リ・リ・チェ)が停止する。
さらにまた、リプレイD入賞時は、有効ラインLに「ベル」−「RP」−「RP」(ベ・リ・リ)が停止する。
さらに、リプレイG入賞時は、有効ラインLに「スイカ」−「RP」−「RP」(ス・リ・リ)が停止する。
例えば1BBの内部中の遊技において小役3重複当選「01」となったときは、まず、小役3(3B〜3I、3J、3M)の図柄の組合せを有効ラインLに停止させることを優先し、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができないときは、次に、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させるように制御する。さらに、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインLに停止させないように制御する。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインLに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ラインL上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選を行う。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選を行う。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。
なお、後述するAT遊技を実行することの決定、及びこれに基づく遊技状態の誘導は、後述するサブ制御手段70(サブ状態制御手段73)によって制御される。
これに対し、メイン制御手段60側のメイン状態制御手段69は、入賞役等に基づいて遊技状態を移行するように制御する。
RT4遊技は、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選した1BBが入賞すると1BB遊技に移行する。また、当選したRBが入賞するとRB遊技に移行する。
ここで、「小役3コボシ」とは、小役3重複当選「01」〜「12」時に、いずれの小役3も入賞しなかった場合に該当する。したがって、押し順正解時は常に所定の小役3が入賞するので「小役3コボシ」にはならない。また、押し順不正解時において自力入賞させたとき(例えば、小役3重複当選「01」時に小役3J又は3Mを入賞させたとき)も「小役3コボシ」にはならない。
以上より、有効ラインL上では、
「赤7/RP1/RP2」−「青7/BAR/スイカ」−「回転中」
となり、さらに、水平方向下段のダミーラインM上では、
「ベル」−「ベル」−「回転中」
となり、小役3に係る「ベル」のテンパイとなる。
一方、「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「回転中」であるとき、図柄範囲Y3であれば中段に「チェリー」(かつ下段に「RP1/RP2」)を停止させる(小役3非入賞)。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル1」−「RP1/RP2」(「ベ・ベ・リ」の小役3コボシ目)が停止する。
また、「赤7/RP1」−「スイカ」−「回転中」の場合に図柄範囲Y3であれば中段に「RP2」を停止させ、小役3Mを入賞させる。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル2」−「ベル2」となり、「ベル」に係る小役3の擬似入賞に見せることができる。
また、左リール31が第3停止となるときは、小役3非入賞時は「リ・ベ・ベ」の小役3コボシ目が停止し、中リール31が第3停止となるときは、小役3非入賞時は「ベ・リ・ベ」の小役3コボシ目が停止する。
RT3遊技では、小役3コボシとなると、RT1遊技に移行する。
以上のようにして、メイン状態制御手段69は、各遊技状態では、遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定の遊技状態に移行するように制御する。
図1において、サブ制御手段70は、演出制御手段71等を備える。
演出制御手段71は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段71は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
ここで、本実施形態における「報知」は、ストップスイッチ42の押し順に係るものであり、押し順報知の対象となるのは、小役3重複当選時、及びリプレイ重複当選時である。
報知制御手段72は、押し順の報知を行う場合において、役の抽選で小役3重複当選「01」〜「04」となったときは、小役3B〜3Iを入賞させるための押し順を報知する。具体的には、画像表示装置23で、「左」、あるいは「1」等のような報知を行う。
また、報知制御手段72は、押し順の報知を行う場合において、リプレイ重複当選「01」〜「04」のときは、リプレイCを入賞させるための押し順を報知する。
同様に、リプレイ重複当選「05」〜「07」のときはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイ重複当選「08」〜「11」のときはリプレイGを入賞させるための押し順を報知する。
サブ状態制御手段73は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果に基づいて、AT遊技の権利を付与するか否かの決定、AT遊技中における報知回数の決定等を制御する。
この場合には、RT1遊技においてリプレイ重複当選「01」〜「04」となったときに、リプレイCを入賞させるための押し順を報知して、遊技者に対し、RT2遊技への移行を促す。そして、リプレイCが入賞してRT2遊技に移行すると、ART遊技を開始する。ART遊技では、小役3重複当選時、及びリプレイ重複当選時に、正解押し順を報知する。これにより、小役3重複当選時は、遊技者は、報知された押し順に従うだけで、目押しをすることなく小役3を入賞させることができる。
ART遊技に移行後、1回報知を行うごとに、残り報知回数を減算していき、残り報知回数が「0」となったときは、次遊技からは報知を行わない(AT遊技の終了)。よって、リプレイ当選確率の高いRT遊技のみとなる。
RT2遊技中にAT遊技が終了した場合において、小役3重複当選時に(報知なしで)小役3を入賞させることができればそのままRT2遊技に滞在する。これに対し、小役3コボシとなったときはRT1遊技に移行する。
さらにまた、RT2遊技中にAT遊技が終了した場合において、リプレイ重複当選「08」〜「11」となったときに、(報知なしで)リプレイGを入賞させたときは、RT3遊技に移行する。これに対し、リプレイBが入賞したときはRT2遊技を維持する。
なお、上記のようにリプレイGが入賞してRT3遊技に移行しても、非AT遊技のままである。
この場合には、RT1遊技においてリプレイ重複当選「01」〜「04」となったときに、リプレイCを入賞させるための押し順を報知して、遊技者に対し、RT2遊技への移行を促す。そして、リプレイCが入賞してRT2遊技に移行すると、チャンスゲームを開始する。
ここで、チャンスゲームを実行することに決定したときは、チャンスゲーム中の小役3重複当選時及びリプレイ重複当選時に何回報知を行うかを決定する。例えば「0」回〜「7」回の中から、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって決定する。
ここで「連続する所定回数の遊技」は、本実施形態では7遊技に設定されている。
また、「所定の条件」は、以下のように設定されている。
(1)小役1又は小役2当選時
(2)小役3重複当選時の小役3入賞時
(3)リプレイAD群重複当選時のリプレイA入賞時
(4)リプレイAG群重複当選時のリプレイB入賞時
また、チャンスゲーム中に小役1又は小役2に当選したときは、リール31の停止制御を変更し、当選した小役1又は小役2を入賞させることができないとき(小役1又は小役2の取りこぼし時)に、所定の図柄の組合せを一直線状のダミーラインMに停止させることが挙げられる。例えば「ベル」−「チェリー」−「ベル」等を停止させ、すべてのリール31の停止時にこのダミーラインMを点滅等させ、当該遊技では「所定の条件」を満たしていることを遊技者に知らせることが挙げられる。
よって、小役3重複当選時に、正解押し順がわかれば、容易に小役3を入賞させることができる。また、正解押し順を知らなくても、上述したように、自力で小役3を入賞させることができる場合がある。
また、小役3重複当選「05」〜「12」となったときは、小役3Aが入賞すれば、一直線状の水平上段のダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するので、小役3A入賞時にこのダミーラインM上を点滅等させれば、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたことを容易に知ることができる。
さらに、小役3重複当選「01」〜「12」となった場合において、押し順不正解時に当該遊技で入賞可能な小役3を自力入賞させたときは、上述したようにダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するので、このダミーラインM上を点滅等させれば、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたことを容易に知ることができる。
なお、チャンスゲーム中にリプレイGが入賞するとRT3遊技に移行し、チャンスゲームは終了となる。チャンスゲーム終了後のRT3遊技は、非AT遊技となり、小役3コボシによってRT1遊技に移行する。ただし、チャンスゲーム中にRT3遊技に移行してもチャンスゲームを継続してもよいのは勿論である。
これに対し、6回以下の報知に当選したときは、報知終了後に、遊技者は、自力で、小役3重複当選時には小役3を入賞させ、リプレイ重複当選時にはリプレイA又はBを入賞させる必要がある。
第1に、所定の条件を満たしている連続遊技中において、6遊技目までに特別役に当選したときは、当該遊技では所定の条件を満たさないと判断する。このため、例えば5遊技連続で所定の条件を満たしていたが、6遊技目で特別役に単独当選又は小役1若しくは2との重複当選となったときは、当該遊技では所定の条件を満たさないと判断する。そして、当該遊技でチャンスゲームを終了して次遊技からRT4遊技(内部中)に移行する。
これに対し、7遊技目で特別役と小役1又は小役2に重複当選したときは、当該遊技では所定の条件を満たすと判断する。これにより、ART遊技の権利が付与される。
しかし、ART遊技又はチャンスゲームの権利を有さないで偶然にRT2遊技に移行したとしても、そのRT2遊技では、ART遊技やチャンスゲームを実行しない。このため、小役3重複当選時やリプレイ重複当選時に押し順が報知されることはない。したがって、小役3コボシとなるか、又はリプレイDが入賞して、すぐにRT1遊技に戻ることがほとんどとなる。
以上のように設定することで、変則押しをした方が出玉が少なくなるように設定する。
(1)上記実施形態では、RT1遊技中に変則押しをしない限りRT2遊技には移行しないようにしたが、順押し時でも稀にリプレイCが入賞する場合があるように設定し(例えばリプレイCの単独当選確率を1/200程度に設定し)、リプレイCが入賞したときは、チャンスゲーム又はART遊技の権利を付与するようにしてもよい。
これ以外の例として、変則押し(第1停止が中又は右)の方の当選数を多く設定することが挙げられる。例えば押し順として「左中右」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、「右中左」の5通りを設け、それぞれの当選確率を1/30に設定することが挙げられる。
また、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中左右」、「中右左」、「中右左」、「右左中」、「右中左」の6通りの押し順かつ8通りの組合せを設け、それぞれの当選確率を例えば1/50に設定することが挙げられる。
ここで、上記のようにRT1遊技中も遊技者が自力で7遊技連続で所定の条件を満たす場合がある。しかし、チャンスゲームでないRT1遊技中は、単に、小役1又は小役2に当選時しただけではリール31の停止制御を変更せず、前遊技で所定の条件(上述した(1)〜(4)の条件のいずれか)を満たした場合にのみ、停止制御を変更するようにしてもよい。もちろん、RT1遊技中もチャンスゲームのように小役1又は小役2当選時に停止制御を変更してもよく、あるいはチャンスゲーム中であっても前遊技で所定の条件を満たした場合にのみ停止制御を変更してもよい。
なお、チャンスゲーム中の役の非当選時は所定の条件を満たすことにする場合、ダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」等を停止させ、すべてのリール31の停止時にこのダミーラインMを点滅等させ、当該遊技では「所定の条件」を満たしていることを遊技者に知らせることが挙げられる。
また、AT遊技中に、当選確率の低い小役1や小役2に当選したときは、1セット(40ゲーム間)に、例えば10ゲーム等の固定ゲーム数や当選役に応じたゲーム数、又は抽選で決定したゲーム数を上乗せするようにしてもよい。
さらにまた、変則押しをして(ペナルティ時)AT遊技が実行されたときは、上記のループ抽選を行うときに必ず非当選としたり(常にAT遊技が40ゲームで終了としたり)、あるいはゲーム数の上乗せ条件を満たした場合であっても上乗せを行わない等、AT遊技中もペナルティを課すことが挙げられる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 メイン制御手段(遊技制御手段)
61 役抽選手段
62(62A〜62G) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン状態制御手段
70 サブ制御手段
71 演出制御手段
72 報知制御手段
73 サブ状態制御手段
L 有効ライン
M ダミーライン
X1〜X3、Y1〜Y3 図柄範囲
Claims (4)
- 複数種類の当選を含む抽選を行う抽選手段と、
遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記抽選手段による抽選結果に基づいてリールを停止制御するリール制御手段と、
前記抽選手段による抽選において特定の遊技結果となったときに満たされる条件Xを、複数回の連続する遊技で達成したときに、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と
を備え、
前記抽選手段による抽選結果として、複数種類の特定当選を有し、
各前記特定当選ごとに、その特定当選に対応する図柄の組合せとして、所定の図柄の組合せAと、その特定当選に割り当てられた図柄の組合せBとを有し、
前記リール制御手段は、前記抽選手段で前記特定当選となった場合において、
その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せAを常に有効ラインに停止させ、
その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せAを有効ラインに停止させず、かつ、その特定当選に割り当てられた図柄の組合せBが有効ラインに停止するタイミングで前記ストップスイッチが操作されたときは図柄の組合せBを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、
前記抽選手段で前記特定当選となった場合には、図柄の組合せA又は図柄の組合せBが有効ラインに停止したときに、当該遊技では条件Xを満たすと判断する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 複数種類の当選を含む抽選を行う抽選手段と、
遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記抽選手段による抽選結果に基づいてリールを停止制御するリール制御手段と、
前記抽選手段による抽選において少なくとも当選となったときに満たされる条件Xを、複数回の連続する遊技で達成したときに、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と
を備え、
前記抽選手段による抽選結果として、複数種類の特定当選を有し、
各前記特定当選ごとに、その特定当選に対応する図柄の組合せとして、同一又は同種の図柄のみからなる図柄の組合せCと、図柄の組合せ内に異種の図柄を含む図柄の組合せDとを有し、
前記リール制御手段は、前記抽選手段で前記特定当選となった場合において、
その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せCを有効ラインに停止させるか、又は図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させ、
その特定当選に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させないように前記リールを停止制御し、
前記抽選手段で前記特定当選となったときは、有効ライン又は一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCが停止したときに、当該遊技では条件Xを満たすと判断する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 複数種類の当選を含む抽選を行う抽選手段と、
遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記抽選手段による抽選結果に基づいてリールを停止制御するリール制御手段と、
前記抽選手段による抽選において少なくとも当選となったときに満たされる条件Xを、複数回の連続する遊技で達成したときに、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と
を備え、
前記抽選手段による抽選結果として、特定当選を有し、
前記特定当選は、複数種類の特定当選P1と、複数種類の特定当選P2とを有し、
各特定当選P1ごとに、その特定当選P1に対応する図柄の組合せとして、所定の図柄の組合せAと、その特定当選P1に割り当てられた図柄の組合せBとを有し、
各特定当選P2ごとに、その特定当選P2に対応する図柄の組合せとして、同一又は同種の図柄のみからなる図柄の組合せCと、図柄の組合せ内に異種の図柄を含む図柄の組合せDとを有し、
前記リール制御手段は、前記抽選手段で特定当選P1となった場合において、
その特定当選P1に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せAを常に有効ラインに停止させ、
その特定当選P1に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せAを有効ラインに停止させず、かつ、その特定当選P1に割り当てられた図柄の組合せBが有効ラインに停止するタイミングで前記ストップスイッチが操作されたときは図柄の組合せBを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、
前記リール制御手段は、前記抽選手段で特定当選P2となった場合において、
その特定当選P2に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せCを有効ラインに停止させるか、又は図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させ、
その特定当選P2に対して定められた特定押し順で前記ストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させないように前記リールを停止制御し、
前記抽選手段で特定当選P1となった場合には、図柄の組合せA又は図柄の組合せBが有効ラインに停止したときに、当該遊技では条件Xを満たすと判断し、
前記抽選手段で特定当選P2となったときは、有効ライン又は一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCが停止したときに、当該遊技では条件Xを満たすと判断する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記抽選手段は、特定当選Qを有し、
前記抽選手段で特定当選Qとなったときは、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて、特定当選Qに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有し、
前記抽選手段で特定当選Qとなったときは、その図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かにかかわらず、当該遊技では条件Xを満たすと判断する
ことを特徴とするスロットマシン。
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