JP2013000106A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動機構に対して順次異なる方向から加わる負荷を複数の方向から作用する補強により緩和し、且つ強度を保持しながら軽量化を実現し、好適な巻き取り動作を実現する魚釣用スピニングリールを提供することである。
【解決手段】魚釣用スピニングリールは、ロータを回転させるための駆動軸を支持する支持部位に対して、支持部位と一体的に形成され、支持部位の上端から駆動軸の軸方向で前側に延出して筐体部の内部壁に繋がる第1の補強部位と、支持部位の上端から駆動軸の軸方向と交差する方向で上側に延出して筐体部の内部壁に繋がる上側補強部位とで構成される補強部位を有する。補強部位は、延出した複数の方向から駆動軸から支持部位に対して順次異なる方向から加わる負荷に作用して軽減する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハンドルの回転操作に伴い釣糸をスプールに巻き取るための駆動機構を有する魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用に用いられているスピニングリールは、ユーザによるハンドルの回転操作に伴い、回転するロータに設けられたベールがスプールの周囲を回転し、スプールの釣糸巻回胴部に釣糸を巻き付けている。
ハンドルの回転動作をロータに伝達する機構は、主として、ハンドル軸に連結するドライブギヤと、ドライブギヤに歯合するピニオンギヤが一端に設けられたピニオン筒軸と、で構成される。ピニオン筒軸の他端は、ロータに連結されている。ピニオン筒軸は、リール本体の筐体部材から立設するように一体的に成型された支持部位に、軸受及びボールベアリング等を介して、回転可能に取り付けられている。
例えば、特許文献1には、ロータ駆動機構が記載されている。この構成において、ロータの回転軸であるピニオンギアは筒状に形成され、その前部は、ロータの中心部を貫通してナットによりロータへ固定されている。また、ピニオンギヤは、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ回転支持部位に装着された軸受と、ギヤ支持部に装着されたブッシュを介して、リール本体に回転自在に支持されている。
特開2003−310114号公報
前述した魚釣用スピニングリールは、釣竿に取り付けた場合、スピニングリールから引き出されている釣糸に魚が掛かる、即ち外部負荷がリールに掛かった場合には、ベールを通じて、ロータ及びスプールに対して、それぞれに負荷が加わる。これらの負荷は、直接的にロータ及びスプールに連結するピニオン筒軸及びスプール軸と、支持部位との間に断続的に加わる。尚、ピニオン筒軸及びスプール軸自体は、負荷に対して十分な強度を有しているものとする。
これらの支持部位は、リール本体の筐体内に一体的に張り出して形成されている場合が多く、大きな負荷が掛かった状態における巻き取り強度や、製造時における機械加工時に十分な剛性を確保するためには、その負荷に合った厚みを有する形状となり、軽量化を図る点及び他の部品を配置するスペースを確保する点での支障となっている。
また、リール本体に掛かる負荷は、釣竿の弾性により急峻な力の変化は緩和されるが、経時的に同じ状態で掛かるのでは無く、掛かる力の大きさが断続的に変化し、且つハンドルの回転操作によるロータの回転により、例えば、ピニオン筒軸を支持する支持部位に対しては、引っ張る力が周回するように働く。また、スプール軸においては、さらに前後移動する動作が加わり、軸方向上における負荷も発生する。尚、ピニオン筒軸とスプール軸の両方を受ける支持部位においては、これらの複合した方向に働く負荷が掛かり、ピニオン筒軸とスプール軸とを別個に受けるそれぞれの支持部位においては、前述した異なる方向の負荷がそれぞれに掛かっている。
従って、補強部位を追加した構造を考えた場合、補強する補強部位を入れたとしても周回及び前後移動して、順次異なる方向から負荷が加わるため、その負荷を緩和するように作用できなければ、ピニオン筒軸及びスプール軸と、これらの支持部位との間に撓みや揺れが発生する虞もあり、安定した巻き取り動作が実現されない事態も想定される。
さらに、支持部位からリール本体の筐体部前壁のみに補強部材のみを成形する構成においては、射出成型時における熱の変化による収縮が生じて、前側に引かれる力が働き、支持部位が前側に傾く等の変形が発生し、出来上がり寸法の精度に問題が生じる。
そこで本発明は、駆動機構に対して順次異なる方向から加わる負荷を複数の方向から作用する補強により緩和し、且つ強度を保持しながら軽量化を実現し、好適な巻き取り動作を実現する魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態による魚釣用スピニングリールは、筐体部を有するリール本体と、釣糸を巻回保持するスプールと、前記スプールに前記釣糸を巻き付けるためのベールを有するロータ部と、前記筐体部に収容され、ハンドルの回転操作を受けて、前記ロータ部と連結して回転させる駆動軸を含む駆動機構と、前記駆動機構から駆動力が伝達され、前記スプールと連結して前後移動させるスプール軸を含むオシレーティング機構と、前記筐体部と一体的で延出するように設けられ、前記駆動軸及び前記スプール軸を回転可能に支持する支持部位と、前記支持部位の端部から前記筐体部の内壁部との間で、互いに所定角度を成す複数の方向に延出して一体的に架設され、前記駆動軸及び前記スプール軸と前記支持部位との間に生じる、順次異なる方向から加わる負荷を軽減する補強部位とを備える。
本発明によれば、駆動機構に対して順次異なる方向から加わる負荷を複数の方向から作用する補強により緩和し、且つ強度を保持しながら軽量化を実現し、好適な巻き取り動作を実現する魚釣用スピニングリールを提供することができる。
図1は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの全体的な外観構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るリール本体内でロータを回転させるための駆動機構の概念的な構成例を示す分解図である。 図3(a)は、第1の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図3(b)は、図3(a)示す線分A−Aにおける後方から見た部分断面図である。 図4(a)は、第2の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図4(b)は、図4(a)示す線分B−Bにおける後方から見た部分断面図である。 図5(a)は、第3の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図5(b)は、図5(a)示す線分C−Cにおける後方から見た部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る魚釣用スピニングリール(以下、スピニングリールと称する)の全体的な外観構成を示す図である。図2は、第1の実施形態に係るリール本体内でロータを回転させるための駆動機構の概念的な構成例を示す分解図である。
尚、図面を含む以下の説明において、リール本体に対して、スプールが配置された側を前部又は前側(X方向)とし、脚部が設けられた側を上部又は上側(Z方向:垂直方向)として、それぞれの反対側を後部(後側)、下部(下側)と称している。また、X方向とZ方向に対して直交する方向を横方向(Y方向)とする。
スピニングリール1は、主として、リール本体2と、切り換えレバー3と、ロータ4と、ベール5と、ベール支持部材6と、スプール7と、ドラグノブ8と、ハンドル9と、ハンドルつまみ10と、図1に破線で示す駆動機構と、で構成される。この駆動機構は、釣糸を巻き取るために、ハンドル9の回転操作をロータ4の回転動作及びスプール7の前後移動動作に伝搬する。
リール本体2は、金属、合金又は硬質樹脂等により形成され、駆動機構等が収容される筐体部2aと、筐体部2aから上側に延伸する脚部2bと、脚部2bの端部に設けられた釣竿に取り付けるための竿取付部2cと、リール本体2の前側に形成された筒状突部2dと、で構成されている。リール本体2の筐体部2a内において、前側から上側に伸びて補強部材として機能し、設計時の強度に従った所定の厚みと駆動軸13の設置位置(軸中心位置)よりも高くなるように張り出した前方壁2eが筐体部2aと一体的に設けられている。
リール本体2の筐体部2a内には、ロータ4を回転させる駆動機構として、ハンドル9の回転操作に連動して回転するドライブギヤ11と、一端にドライブギヤ11と歯合するピニオンギヤ12が設けられ、他端にロータ4が連結する筒状構造の駆動軸13と、が設けられている。
駆動軸13は、筐体部2aの内側に張り出すように、一体的に形成された複数の支持部位15に、樹脂製の軸受(カラー)16及びベアリング17等を介在して回転可能に取り付けられている。支持部位15は、図2及び図3(a)に示すように、リール本体2の側面側を基部として、側面から水平方向に張り出すように延出するように形成されている。本実施形態では、1つの支持部位15を示しているが、勿論、限定されるものではなく、設計に基づき複数個を設ける場合もある。
本実施形態では、駆動軸13の後端(ピニオンギヤ12)が軸受け16を介在させて、支持部位15に支持される。また、駆動軸13の雄ネジ部分を除く先端側(ロータ4側)が差し込まれたベアリング17を挟んでリール本体2に取り付けられ、係止部材18を用いて螺着される。尚、先端の雄ネジ部分は、ロータ4との連結に用いられている。
さらに、駆動軸13内には、スプール軸19が回転及び前後移動が可能に挿入されている。スプール軸19においても同様に、駆動軸13と同じ又は、別個の支持部位により回転可能(但し、ドラグ機構による制動を受ける)であり且つ、前後移動可能に支持されている。スプール軸19は、オシレーティング機構14により駆動軸13の軸方向に沿って一定のストロークで前後方向(図1におけるX方向)に往復移動される。
ロータ4は、カップ形状を成し、駆動軸13と連結される開口(基端部4b)側から筒状突部2dに嵌められる筒部4aと、筒部4aの基端部4bから前方に向かって突設される一対のアーム部4cとで構成される。アーム部4cのそれぞれの先端には、回動可能にベール支持部材6が設けられている。これらのベール支持部材6を橋渡すように、ベール5が取り付けられている。また、ベール支持部材6の一方には、巻き取り時に釣糸をスプール7の釣糸巻回胴部に導くための図示しないラインローラ等がベール5との間に介在するように設けられている。
ベール支持部材6は、ユーザの手によりベール5と共に回動されて、ベール5がスプール7横の巻き取り位置から反転して、スプール7を挟んだ対向側の退避位置に移動され、スプール7から釣糸がフリーで繰り出し可能な状態となる。ベール5は、この退避位置から手で戻す又は、ハンドル9を回転操作することにより、ベール支持部材6と共に巻き取り位置に復帰する。
切り換えレバー3は、図示しないストッパ機構によるロータ4の逆回転可能状態と逆回転不可状態とを切り換えるレバーである。尚、ロータ4の回転において、釣糸を巻き取る回転方向を正回転とし、釣糸が繰り出される方向を逆回転とする。
ドラグノブ8は、ロータ4が逆回転不可状態の場合に、スプール7の回転(上記逆回転)の程度を加減するための図示しないドラグ機構のドラグ力(スプールから引き出される釣糸の制動具合)を調整する。
このスピニングリール1は、ユーザがハンドル9を回転操作させると、リール本体2内の駆動機構及びオシレーティング機構14が同期して動作し、オシレーティング機構14によりスプール7が前後方向に一定のストロークで往復移動すると同時に、駆動機構の駆動軸13によりロータ4が回転する。従って、ハンドル9を回転操作させると、ロータ4が定位置で釣糸を巻取る方向に回転し、ベール5から引き入れられた釣糸が前後移動するスプール7上に同じ巻厚となるように巻き取られる。
蓋部材21は、図1及び図2に示すように、リール本体2の筐体部2aの開口部分を覆うカバーである。蓋部材21は、複数箇所にネジ止め用孔を有し、それぞれがネジ22により筐体部2aに螺着される。さらに、組み付けられた筐体部2a及び蓋部材21の後端には、外装であるキャップ部材23が取り付けられている。
図3(a),(b)を参照して、リール本体2の筐体部2a内に設けられた支持部位15に対する補強部位について説明する。図3(a)は、第1の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図3(b)は、図3(a)示す線分ちA−Aにおける後方から見た部分断面図である。
前述したように、支持部位15に対する駆動軸13からの負荷は、軸周囲を周回するように、順次、異なる方向から加わっている。さらに、駆動軸13に嵌装されるスプール軸19においては、前後移動に対する負荷も加わっている。
図3(a)には、複数の方向からの負荷に対して作用する補強部位31を示している。この補強部位31は、リール本体の形成時に、支持部位15と一体的に形成されている。補強部位31は、支持部位15の上端(立ち上がりの側面部分)から駆動軸13の軸方向で前側(スプール側)に延出して筐体部2aの前方壁2eに繋がる前側補強部位(第1の補強部位)31aと、支持部位15の上端から駆動軸13の軸方向と交差する方向で上側(脚部側)に延出して筐体部2aの前方壁2eに繋がる上側補強部位(第2の補強部位)31bと、で構成される。これらの前側補強部位31a及び上側補強部位31bは、筐体部2aの内面から駆動軸13の軸中心位置より低い高さで形成されている。
本実施形態における上側補強部位31bは、駆動軸13の軸方向に対して直交する方向に延出する構成例を示している。補強部位31における前側補強部位31aは、スプール軸19等の前後移動により生じる負荷に対して作用し、上側補強部位31bは、回転するロータ4によって生じる駆動軸13の軸方向と直交する方向に働く負荷に対して作用し、それぞれに支持部位15を補強する。実際には、スプール軸19と駆動軸13により、支持部位15には駆動軸13の軸方向と交差する方向に複合した負荷が働くこととなり、このような負荷に対して効果的に作用して、支持部位15を補強している。
本実施形態においては、前側補強部位31aと上側補強部位31bは、共に板形状を例としているが、強度が大きく低下しない範囲内で、これらの板形状に複数の小孔を開口して、軽量化を図ってもよい。また、本実施形態では、補強部位31と支持部位15とは、リール本体形成時において、同時に且つ一体的に形成されているが、これに限定されるものではなく、補強部位31を別部材として形成して、接着剤や溶着等により後から接着することにより支持部位15及び筐体2aと一体的に構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動軸13(スプール軸19)を支持する支持部位15に、駆動軸13の軸方向と、その軸方向と直交する方向とが合わせられた方向から加わる負荷に対して、前側補強部位31aと上側補強部位31bが補強するように設けられる。よって、釣糸を巻き取る駆動機構に対して順次異なる方向から加わる負荷を複数の方向から補強することができ、支持部位15に掛かる負荷を緩和し、従来よりも薄い厚みでも同じ強度を保持することができ、リール本体の軽量化を実現する。さらに、巻き取り動作による駆動軸13及びスプール軸19に対する支持部位による撓みや揺れを防止することができ、負荷が掛かったとしても円滑な回転を維持し、好適な巻き取り動作を行うことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図4(a)は、第2の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図4(b)は、図4(a)示す線分B−Bにおける後方から見た部分断面図である。
本実施形態は、前述した第1の実施形態の補強部位31に対して、補強部位の高さ(リール本体の筐体内側に張り出した高さ)をより高くした構成である。尚、本実施形態で前述した第1の実施形態(図3)と同じ構成部位には、同じ参照符号を付してその説明は省略する。
前述したように、第1の実施形態と同様に、支持部位15に対する駆動軸13からの負荷は、軸周囲を周回するように、順次、異なる方向から加わっている。さらに、駆動軸13に嵌装されるスプール軸19においては、前後移動に対する負荷も加わっている。
図4(a)には、本実施形態における複数の方向に対して作用する補強部位32を示している。この補強部位32は、第1の実施形態の補強部位31と同様に、支持部位15の上端から駆動軸13の軸方向で前側に延出して筐体部2aの前方壁2eに繋がる前側補強部位32aと、支持部位15の上端から駆動軸13の軸方向と直交する方向で上側に延出して筐体部2aの前方壁2eに繋がる上側補強部位32bと、で構成される。本実施形態の補強部位32は、補強部位31に比べて、筐体部2aの内面からの高さが駆動軸13の軸中心位置を超える前方壁2eと同等の高さまで形成されている。
本実施形態においても前述した第1の実施形態と同様に、前側補強部位32aと上側補強部位32bに複数の小孔を開口して、軽量化を図ってもよい。さらに、本実施形態では、補強部位32を別部材として形成して、接着剤や溶着等により後から接着することにより支持部位15及び筐体2aと一体的に構成してもよい。
以上のように本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同等の効果を有し、さらに、補強部位32の高さをより高くしたため、支持部位15に対して複数の方向から加わる負荷に作用して、前側補強部位32aと上側補強部位32bがより強く補強することができる。また、補強部位31と同等の補強強度であれば、補強部位32の厚さを薄くすることも可能である。
さらに、本実施形態によれば、複数の方向から支持部位15に掛かる負荷を緩和し、従来よりも薄い厚みでも同じ強度を保持することができ、リール本体の軽量化を実現し、巻き取り動作による駆動軸13及びスプール軸19に対して円滑な回転を維持し、好適な巻き取り動作を行うことができる。
次に、第3の実施形態について説明する。
図5(a)は、第3の実施形態に係るリール本体の筐体内の支持部位に設けられた補強部位の構成例を示す図、図5(b)は、図5(a)示す線分C−Cにおける後方から見た部分断面図である。尚、本実施形態で前述した第2の実施形態(図4)と同じ構成部位には、同じ参照符号を付してその説明は省略する。
前述した第1,2の実施形態では、駆動軸の軸方向を基準として、前側補強部位(軸方向)と上側補強部位との成す角度が直角になるように構成されていたが、これらは勿論限定されるものではない。リール本体の筐体の形状又は、駆動軸13及びスプール軸19の大きさや配置位置等により、駆動軸13及びスプール軸19から支持部位15に掛かる負荷の方向は、画一では無く、必ずしも軸方向と、その軸方向と直交する方向に限定されるものではない。設計時のシミュレーションにより、支持部位15に掛かる負荷の方向を求めて、その方向に掛かる負荷を緩和する補強部位を形成する。従って、本実施形態では、前述した補強部位31,32に対して、上側補強部位が駆動軸に対して直交する方向以外の方向に延出して形成される。
図5に示す構成例では、前側補強部位33aが駆動軸13の軸方向で前側に延出して筐体部2aの前方壁2eに繋がり、上側補強部位33bが垂直方向より後傾した、即ち、前側補強部位33aとは鈍角を成して前方壁2eに繋がっているように形成されている。
後傾した上側補強部位33bは、後側に傾いているため、後方から受ける負荷又は、前方から後方に向かって受ける負荷に対して作用して、支持部位15を補強する。また、前側補強部位33aは、駆動軸13の軸方向(水平方向)に沿って設けられているが、支持部位15が水平方向より上方に向かうように延出して前方壁2eに繋がっている構成であってもよい。
以上のように本実施形態によれば、前述した第1,2の実施形態と同等の効果を有し、さらに、筐体形状や駆動軸の配置により異なる負荷の方向に沿って、前側補強部位33aと上側補強部位33bとを適正に設けることにより、効率よく負荷に作用して、支持部位15を補強することができる。このように、本実施形態の補強部位33は、種々の筐体形状や駆動軸の配置に基づき配置された支持部位15に対応できる。
また、前側補強部位33a及び上側補強部位33bは、負荷の加わる方向に近似するのであれば、前方壁2eとのより近い距離で繋がるように設けてもよい。
以上説明した各実施形態は、以下の発明の要旨を含んでいる。
(1)リール本体部材の側方内面から延出して、一体成型されたピニオン筒軸の後端受け部において、
前記受け部には、
前記リール本体部材の前方壁に連続した第1の補強部と、
前記リール本体部材の上方壁に連続した第2の補強部とを有することを特徴とするスピニングリール。
(2)前記第1,第2の補強部は、前記受け部の孔部中心より本体カバー部材側に延出していることを特徴とする前記(1)に記載のスピニングリール。
1…スピニングリール、2…リール本体、2a…筐体部、2b…脚部、2c…竿取付部、2d…筒状突部、2e…前方壁、3…切り換えレバー、4…ロータ、4a…筒部、4b…基端部(開口側端部)、4c…アーム部、5…ベール、6…ベール支持部材、7…スプール、8…ドラグノブ、9…ハンドル、10…ハンドルつまみ、11…ドライブギヤ、12…ピニオンギヤ、13…駆動軸、14…オシレーティング機構、15…支持部位、16…軸受(カラー)、17…ベアリング、18…係止部材、19…スプール軸、21…蓋部材、22…ネジ、23…キャップ部、31,32,33…補強部位、31a,32a,33a…前側補強部位、31b,32b,33b…上側補強部位。

Claims (4)

  1. 筐体部を有するリール本体と、
    釣糸を巻回保持するスプールと、
    前記スプールに前記釣糸を巻き付けるためのベールを有するロータ部と、
    前記筐体部に収容され、ハンドルの回転操作を受けて、前記ロータ部と連結して回転させる駆動軸を含む駆動機構と、
    前記駆動機構から駆動力が伝達され、前記スプールと連結して前後移動させるスプール軸を含むオシレーティング機構と、
    前記筐体部と一体的で延出するように設けられ、前記駆動軸及び前記スプール軸を回転可能に支持する支持部位と、
    前記支持部位の端部から前記筐体部の内壁部との間で、互いに所定角度を成す複数の方向に延出して一体的に架設され、前記駆動軸及び前記スプール軸と前記支持部位との間に生じる、順次異なる方向から加わる負荷を軽減する補強部位と、
    を具備することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記補強部位は、前記支持部位の端部から前記駆動軸の軸方向に延出して、前記筐体部の内壁部に繋がる第1の補強部位と、
    前記支持部位の端部から前記駆動軸の軸方向と交差する方向に延出して、前記筐体部の内壁部に繋がる第2の補強部位と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記第2の補強部位は、前記駆動軸の軸方向と直交する方向に延出して、前記筐体部の内壁部に繋がり、前記第1の補強部位とは、直角を成す角度を成して形成されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記第2の補強部位は、前記駆動軸の軸方向と直交する方向より後傾して延出し前記筐体部の内壁部に繋がり、前記第1の補強部位とは、鈍角を成す角度を成して形成されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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