JP2012530687A - マンノース−6−リン酸塩の使用 - Google Patents

マンノース−6−リン酸塩の使用 Download PDF

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Abstract

一貫した皮膚色を提供および/または維持するための、特に皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体の使用が提供される。また、美容効果を提供するための皮膚改善剤としてのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体の使用、ならびに正常または損傷した皮膚を処置する際に用いるためのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体の使用も提供される。この際、損傷した皮膚は、表皮および/または真皮の損傷を被った皮膚である。

Description

本発明は、一貫した皮膚色を提供および/または維持するための、特に皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体の使用に関する。本発明はさらに、美容効果を提供するための皮膚改善剤としてのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体の使用、ならびに正常または損傷した皮膚を処置する際に用いるためのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体もしくは類似体に関する。
皮膚は、3つの主要な層、表皮、真皮および皮下組織からなる。真皮は、表皮と皮下組織との間の層であり、2つの層、真皮乳頭層および網状層からなる。皮膚の最外層は表皮であり、表皮は身体の表面の上を覆う耐水性の保護ラップを形成している。表皮は、考慮する皮膚の領域によって4〜5の層からなる。これらの層は、下向きの順序で、角質層、淡明層、顆粒層、有棘層および基底層である。皮膚の最外層である角質層は、基底層で生成され、基底層から移動した細胞からなり、その過程の間に細胞はケラチンを産生し、蓄積する。角質層に到達する際には、細胞は事実上細胞質を含んでおらず、死に、皮膚から剥がれる(または落とす)。この過程は進行中であり、健康な若い皮膚では、表面から細胞が継続的に脱落することにより、皮膚が維持され、皮膚を滑らかで生き生きと見せる。その結果皮膚は若々しく滑らかでむらのない外観を維持するので、これは当然望ましいことである。
しかし、皮膚の脱落過程が中断されるか、効率的に実施されない場合は、死細胞は、角質層に堆積し、皮膚の望ましくない外観および触感をもたらし得る。例えば、角質層に死細胞が蓄積すると、皮膚のくすんだ斑状の不規則な触感および外観がもたらされる。皮膚の脱落の中断および効率の悪さは、一般に皮膚が老化するにつれて起こり、生物学的過程は鈍化し始め、効率がより悪くなる。かかる老化過程に関連する問題は、当然、顔、首および/または手、特に顔および/または首、より特に顔の範囲においてより容易に観察でき、加齢するにつれて、人に苦悩を引き起こすことがある。
中断されたかまたは効率の悪い皮膚細胞の脱落に起因する問題を克服するため、皮膚の脱落過程を加速および/または補充するための化粧品および方法が開発された。これらの公知の化粧品および方法には、エクスフォリアント(exfoliants)が挙げられる。エクスフォリアントは、研磨成分または道具(例えばスクラブまたはクレンジングパッドなど)を用いるか、あるいは化学的に、例えば酵素または酸を用いる、剥脱、すなわち、死んだ皮膚細胞の角質層からの除去のプロセスに使用される薬剤または物質である。死んだ皮膚細胞の角質層からの除去は、テープストリッピング、シェービングまたはワックス処理を用いて行うこともできる。
皮膚の脱落過程を加速および/または補充するためのその他の公知の化粧品および方法としては、様々な皮膚リサーフェシング技法が挙げられる。皮膚リサーフェシングとは、それによって、表層の病変を除去する目的で、かつ/あるいは皮膚の肌目を改善するために、皮膚の表皮または皮膚の表皮と真皮との両方が、皮膚剥離処置により、例えば化学的皮膚剥離剤、レーザー(すなわち、レーザー剥離)または皮膚切除術の使用により傷つけられる方法を意味する。
エクスフォリアントと対照的に、皮膚リサーフェシング法は、角質層からの死んだ皮膚細胞と、角質層よりも下から(すなわち、淡明層とそれよりも下から)の生きた皮膚細胞との両方を除去する。従って、皮膚リサーフェシング法は、皮膚の表面に見える新鮮な皮膚の新しい層を残すように外側の表皮層を除去するように作用し、その新鮮な皮膚により、新鮮で若々しい皮膚の外観がもたらされる。
表皮および真皮の負傷および除去は、化学的皮膚剥離剤中の有効化学成分によるか、またはレーザー治療における適当なレーザーによりもたらされる。レーザーまたは化学的皮膚剥離剤の浸透レベルおよび破壊の性質によって、リサーフェシングの深さが決まる。皮膚リサーフェシング法は、表面、中央部、および深部に分類される。特定の皮膚リサーフェシング法の選択、例えば特定の化学的皮膚剥離剤またはレーザーの種類、および処置の深さは、所望の美容結果、被験者の生理機能(例えば肌質)および制約、例えば被験者が経験することを厭わない治癒時間(「ダウンタイム」)およびコストなどによって決定される。例えば、中央部の処置は、最良の結果のために3〜6ヶ月ごとに反復することができ、それは(深部処置とは違って)オリーブ色および淡褐色の皮膚をもつ人々に安全に実施することができる。それらは濃褐色の皮膚をもつ一部の人々において用いてもよいが、変色のリスクはより高い。
別の公知の皮膚リサーフェシング法は、皮膚切除術であり(マイクロダーマブレーションを含む)、それにより表皮の層および多くの場合真皮が機械的手段によって除去される。皮膚切除術は、回転する金属ホイール、ダイヤモンドフライスまたはワイヤーブラシを備えた、動力駆動の手持ち型装置を使用して、皮膚を除去する。マイクロダーマブレーションは、外側の表皮層、一般に上皮層を除去するために、穏やかな表皮剥離と吸引を混合するコンプレッサーおよびポンプを含む装置を使用する。
上に考察される皮膚リサーフェシング法の評価は、皮膚の色合いおよび外観を改善するが、従来の美容外科、例えばフェイスリフトなどよりも侵襲性でない術式に対する患者の需要に応えて高まりつつある。従って、簡便な方法で皮膚の外観を改善することのできるような治療に対する要求は大きい。一般に、皮膚リサーフェシング法は現在、顔、首および手の皮膚で実施されているが、改善が望まれる場所であれば皮膚のどのような範囲で使用してもよい。
多数の化学的皮膚剥離剤が公知であり、それらは皮膚の外側の層を剥がすかまたは除去する有効化学成分または有効生物学的/酵素成分からなる。一般に、化学的皮膚剥離剤は、非外科的な美容術式で皮膚(特に顔)に簡単に適用される。適用は、任意の適したアプリケーター、例えばスポンジ、綿のパッド、消毒綿またはブラシなどを用いて、眼、眉および唇などの敏感な部分を除いて、処置する部分になされてよい。
化学皮膚剥離剤は、その特定の成分および強度に応じて様々である。剥離作用の深さも、薬剤がどのくらい皮膚にとどまるか、および、それが薄く適用されたか、あるいはそれよりも大量にまたは活発に適用されたかどうか、などの要素によって決まり得る。
表面化学的皮膚剥離剤は、一般に有効化学成分、例えばアルファヒドロキシ酸(AHA)、例えばグリコール酸、乳酸またはフルーツ酸など、またはベータヒドロキシ酸(BHA)を含む。中央部の化学的皮膚剥離剤は、一般にトリクロロ酢酸(TCA)を含み、深部の化学的皮膚剥離剤は、一般にフェノールを有効化学成分として含む。有効化学成分は、効果的に皮膚を燃やし、所望の深さまで皮膚細胞を死滅させて、その後細胞を皮膚から剥がれさせる(または落とさせる)。一部の有効化学成分も、コラーゲンの産生およびより良質の皮膚の成長を刺激すると考えられている。
多数のレーザー皮膚リサーフェシング治療も公知である。レーザー皮膚リサーフェシングは、制御されたレーザービームを適用することにより皮膚の上層を蒸発させる方法である。しわの除去に最もよく使用される2種類のレーザーは、二酸化炭素およびエルビウム:YAGレーザーである。中央部のレーザー治療は、一般にフラクショナルレーザー(例えば、フラクセル、パールまたは二酸化炭素レーザー)を用いて行われ、深部レーザー治療は、一般に切除(ablative)レーザー(例えば二酸化炭素またはエルビウム:YAGレーザー)を用いて行われる。別の重要な技術的見地は、皮膚をレーザーで治療する場合の通過回数である。特に二酸化炭素レーザーを用いる、複数回の通過は、一般に、より大きい熱傷を生じ、より大きい副作用およびより長い回復時間をもたらす。レーザー皮膚リサーフェシング法は通常、顔全体かまたはより一般的には眼および口の周囲に使用され、例えば、化学的皮膚剥離剤と比較して、より高い精度を提供することができる。
上述のように、皮膚リサーフェシング法は、新鮮で若々しい外観を皮膚にもたらすことを目的とする。この術式は、皮膚の細かい線(例えば、笑いじわ、目尻のしわ、眉間のしわおよび縮れた皮膚を改善することによる)、挫蒼による損傷(例えば、黒ずんだ跡(dark marks)、赤斑および肌理の粗い皮膚を軽減するかまたは除去することによる)、日光による損傷(例えば、光老化および日焼けした皮膚を逆戻りさせて除去することによる)、加齢によるしみ(age spots)(例えば、しみ(dark spots)および痣を除去するかまたは明るくすることによる)、むらのある皮膚の色合い(例えば、色むらのない皮膚の色合いを得るために明るくして白くすることによる)、色素沈着過剰(例えば、黒ずんだ皮膚のパッチおよび斑点(spots)の外観を軽減し改善することによる)ならびにその他の顔貌の不規則さを改善するのに役立つと考えられている。
皮膚リサーフェシング法は皮膚の外観を改善するために使用されるが、その使用には多少の不快な副作用がある。皮膚リサーフェシング法を実施すると、刺すようなまたは焼けるような感覚が生じ、発赤の部位が一般にこの術式を実施した皮膚に現れることがある。かかる発赤は、特に中央部および深部浸潤型皮膚リサーフェシング法に関連する問題である場合が多く、この場合皮膚の発赤は重症で長続きし得る。例えば、著しい発赤は、中央部および特に深部の化学的皮膚剥離剤およびレーザーにより引き起こされ得る。皮膚リサーフェシング法を実施する際に起こり得るその他の副作用には、色素沈着低下、色素沈着過剰および皮膚の感染が含まれる。
深部の化学的皮膚剥離処置(例えば、フェノールを含む化学的皮膚剥離剤を用いる)の後、一般に顔は腫脹し、赤色で、滲出し、痂皮をもつ。数日間かけて、顔は固く黒くなり、剥落し始める。7〜10日以内に、剥離および剥落が完了し、顔は健康で、滑らかで鮮紅色の皮膚となる。この日焼けした外観が改善されるまで2〜3ヶ月かかり、その時皮膚は非常に青白く見えるので、通常の人前に出せる外観を維持するために化粧が必要である。
中央部の化学的皮膚剥離処置(例えば、トリクロロ酢酸を含む化学的皮膚剥離剤を用いる)の後、皮膚は最初には赤く見える。数日中に、皮膚の表面層は、黒く変化し、固くなり、革に似る。その後、表面層には亀裂が入り、剥落し、剥離する。剥落は通常、4〜7日で完了し、開放創はなく、痂皮もない。古い皮膚が剥がれ落ちるとすぐに、新しい皮膚が明るく紅潮することになる。皮膚の剥離が終わると、被験者は化粧をし始めてよいが、発赤は消えるまで数週間を要する。
レーザー皮膚剥離の後、皮膚は赤くなり、乾性となる。皮膚の色が黒い被験者のほうが、不均一な色素沈着を発現する可能性が高い。
深部顔面皮膚リサーフェシング法の後のスキンケアは、被験者にとって面倒であり、アフターケア/美容形成クリニック(cosmetic procedure clinic)に比較的時間がかかる(time intensive)。例えば、深部顔面皮膚リサーフェシング法の直後に一般に処置した皮膚にアイスパックを当てて腫脹を軽減し、生物閉塞性の石油関連製品を毎日4〜10回適用して皮膚の乾燥を回避して皮膚の治癒の成功を確実にし、かつ、非常に穏やかな洗剤(例えばセタフィル)または希酢酸溶液で少なくとも1日4回皮膚を洗浄して、滲出液を除去し、皮膚の脱落を助け、細菌/真菌の増殖を防止することが必要である。深部顔面皮膚リサーフェシング法の後の日には、一般に皮膚を感染またはその他の合併症の徴候についてチェックしてもらうためにクリニックに通うことが必要であり、処置の後の週には、保湿クリーム(例えば皮膚栄養分を含む)を皮膚に塗る必要があり、発赤を覆って被験者が通常の活動を再開することを可能にするために化粧が必要である。
当然、皮膚、特に損傷した皮膚を治療するための、かつ、例えば皮膚の外観および/または触感を改善することにより美容上の改善を皮膚にもたらすための代替皮膚治療法を提供することが望ましい。例えば、治療によって上記に考察される皮膚リサーフェシング法に関連する不快な副作用に苦しむことのないような治療を提供することが望ましい。その上、単独で、または現在公知の治療、例えば皮膚リサーフェシング法と組み合わせて使用することのできる代替皮膚治療法を提供することが望ましい。そのような代わりとなる、そして特に、顔、首および手に、より特に顔および首に、さらにより特に顔に使用するための、改良された皮膚治療法が特に望ましいが、それらは当然、治療および改善が望ましい身体のあらゆる部位の皮膚に有用であってよい。
本発明によれば、皮膚の発赤を軽減する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体が提供される。
皮膚は、損傷、特に表皮および所望により真皮に対する損傷を被っていてよい。損傷は、皮膚リサーフェシング法に起因してよい。
マンノース−6−リン酸塩、その製薬上または美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、化粧品組成物、例えば、局所投与により皮膚に適用するための化粧品組成物として処方されてよい。
本発明は、一貫した皮膚色を提供および/または維持する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体をさらに提供する。
本発明の別の態様は、美容効果をもたらすための皮膚改善剤として使用するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を提供する。皮膚改善剤は、皮膚の巨視的特性を改善し、かつ/あるいは皮膚の外観および/または触感(特に外観)を改善することができる。皮膚改善剤は、損傷、特に表皮および所望により真皮に対する損傷、皮膚リサーフェシング法に起因し得る損傷を被った皮膚を改善することができる。さらに、皮膚改善剤は、一貫した皮膚色を提供および/または維持し、かつ/あるいは皮膚の発赤を軽減することができる。マンノース−6−リン酸塩、塩、前駆体、もしくは類似体は、化粧品組成物、特に局所投与による皮膚への適用のための化粧品組成物として処方され得る。
マンノース−6−リン酸塩(「M6P」とも称される)は、周知の低分子量単糖であり、有害または病理学的構造を皮膚の内部に生じさせる線維性疾患の医学的治療における使用で公知である。例えば、WO−93/18777には、線維性疾患、例えば皮膚の創傷などの医学的治療における、かつ、創傷治癒を加速し、瘢痕形成を予防または緩和するためのマンノース−6−リン酸塩の使用が開示されている。WO−98/06406には、同様の線維性疾患の医学的治療で用いるための、マンノース−6−リン酸塩を含む改良された組成物が開示されている。
WO−93/18777もWO−98/06406も、皮膚の内部に有害構造または病理学的構造、例えば瘢痕、または線維症のその他の部位を生じさせる線維性疾患の治療へのマンノース−6−リン酸塩の適用に着目している。当業者は、かかる状態が、皮膚の美容特性、特に皮膚の発赤を軽減することおよび/または皮膚の外観を改善することに関する、本発明が対象とする状態の種類とは全く異なることを理解する。従って、様々な本発明の態様は、マンノース−6−リン酸塩の美容適用に関し、WO−93/18777およびWO−98/06406において標的とされる線維性疾患の種類とは明らかに全く異なっている。さらに、本発明の態様は、発赤の外観を軽減するための皮膚発赤の治療におけるマンノース−6−リン酸塩の治療的使用を対象とする。
WO−03/013448には、マンノース−6−リン酸塩を含むリン糖酸の、エクスフォリアントとしての、かつ皮膚細胞におけるグリコサミノグリカンのレベルを増加するための使用が開示されている。WO−03/013448では、グリコサミノグリカンレベルの剥脱または増加に起因し得る皮膚特性に起こり得る変化に関して多少の考察がなされているが、いずれのそのような変化の証拠も提供されていない。さらに、WO−03/013448は、皮膚の発赤を治療または軽減するためのマンノース−6−リン酸塩の使用を言及も示唆もしていない。
本発明によれば、一貫した皮膚色を提供および/または維持するためのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体、もしくは類似体の使用が提供される。
本発明によれば、被験者の皮膚の一貫した色を提供および/または維持するための方法も提供され、この際、該方法は、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体の使用が提供される。
本発明によれば、被験者の皮膚の発赤を軽減するための方法も提供され、この際、該方法は有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の美容効果をもたらす皮膚改善剤としての使用が提供される。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善することにより美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の化粧品(例えば美容目的の)としての使用も提供される。
本発明によれば、被験者の皮膚に美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の化粧品組成物中の活性剤としての使用も提供される。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の化粧品組成物中の皮膚改善剤としての使用も提供される。
本発明によれば、被験者の皮膚に美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は有効量の化粧品組成物を被験者の皮膚に投与するステップを含み、この際、該化粧品組成物は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法も提供され、この際、該方法は、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法がさらに提供され、この際、該方法は、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を、皮膚に美容効果をもたらすように被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明は、例えば皮膚の外観および/または触感を改善することによる、美容的改善を皮膚にもたらすための皮膚治療を提供し、その治療は上に考察される皮膚リサーフェシング法に関連する不快な副作用に悩まされることがなく、そのために定期的に使用するのに便利である。
「美容効果」とは、被験者の全体的な外観を美しくし、改善するように考案されている、特に被験者の皮膚および/または顔貌を美しくし、改善するように考案されている効果を意味し、それは非医学的効果である。言い換えれば、美容効果は、美容上有益な改善を皮膚に提供し、被験者の物理的な健康には無益である。美容効果は、美容処理または改善を必要とする被験者の身体のどの部位に提供されてもよい。特に、美容効果は、被験者の顔、首および/または手に、特に顔および/または首に、より特に顔に、提供されてよい。
「美容方法」とは、本明細書において考察される美容効果を提供する方法を意味する。
「皮膚改善剤」とは、皮膚に有益な効果をもたらすために効果的な薬剤を意味し、その有益な効果は、それが被験者に投与される場合に皮膚および/または顔貌を美しくし、改善することを目的としている。「皮膚を改善すること」とは、本明細書において考察される有益な効果を皮膚に提供することを意味し、この際、その有益な効果は、非医学的効果である。皮膚を改善することへの参照には、皮膚の問題のある態様を改善すること、ならびに被験者の皮膚に関係するさらなる問題を防ぐことが含まれる。この場合の改善は、改善が望まれる皮膚のどの領域にもたらされてもよいが、特に、この場合の改善は、被験者の顔、首および/または手、特に顔および/または首、より特に顔の皮膚にもたらされ得る。本発明の皮膚改善剤が、前の術式(例えば、皮膚リサーフェシング法)に供された被験者の皮膚の部位に投与される場合、改善は、前の術式に供されていない同じ被験者の皮膚の部位と(好ましくは、身体の同じ領域にある皮膚の部位と)比較した改善を意味するものと考えることができる。
特に、皮膚改善剤は、皮膚の巨視的特性を改善する。当業者の理解するように、巨視的特性とは、肉眼で測定可能かつ観察可能な特性を意味する。例えば、皮膚改善剤は、好ましくは皮膚の外観を改善する。
一般に、皮膚改善剤としてのマンノース−6−リン酸塩は、以下の皮膚特性の1つ以上を改善する:
(i)皮膚の色合いを均一にし、改善する
(ii)リフト効果(好ましくは即時リフト効果)をもたらす
(iii)水分補給(hydration)をもたらす
(iii)皮膚に滑らかで若々しい外観を与える
(iv)(例えば即効性のリフト効果をもたらすために)皮膚を再びふっくらさせて補充する
(v)皮膚をリテクスチュアする(re−textures)
(vi)皮膚を正常な状態に戻して明るくする
(vii)皮膚を保護する
(viii)しみの出現を軽減する
(ix)発赤を鎮めて軽減する
(x)例えば、しわ(すなわち、小じわおよび/またはより深いしわ)および/またはしみを改善するかまたは効果的に除去することにより、年老いた外観を修復する
(xi)皮膚を保湿する
(xii)時期尚早の明白な日光の老化作用を防ぐ
(xiii)透明性を改善する
(xiv)輝きを改善する
(xv)色合いを改善する
(xvi)新鮮さを改善する
(xvii)痣を改善する
(xviii)暗い部位、例えば眼の下の隈を改善および/または除去する
(xix)皮膚を柔らかくする
(xx)挫蒼による損傷を改善する
(xxi)皮膚を沈静化して鎮める
(xxii)日焼けの影響を緩和する
(xxiii)乳児のオムツかぶれを和らげる
(xxiv)髭剃りによる刺激を受けやすい皮膚を鎮める
(xxv)皮膚剥離後の望ましくない美容的副作用を治療する
(xxvi)剥脱後の皮膚を沈静化する。
そのために、皮膚の視覚的外観を改善することへの参照には、若々しい外観であると考えられるものを提供するように、例えば年老いた外観を修復することにより、皮膚の外観を維持および/または強化する改善が含まれる。例えば、改善および/または強化され得る皮膚の視覚的特性には、皮膚の色合いを均一にすること、リフト効果(好ましくは即時リフト効果)をもたらすこと、皮膚に滑らかで若々しい外観を与えること、(例えば即効性のリフト効果をもたらすために)皮膚を再びふっくらさせて補充すること、皮膚をリテクスチュアすること、皮膚を正常な状態に戻して明るくすること、しみの出現を軽減すること、発赤を鎮めて軽減すること、透明性を改善すること、輝きおよび/または色合いを改善することが含まれる。
そのために、皮膚の触感を改善することへの参照には、例えば皮膚をふっくらさせ、リテクスチュアし、かつ/あるいは柔らかくすることにより、皮膚が滑らかでむらのない外観をもたらすように皮膚の触感を維持および/または強化する改善が含まれる。
被験者の皮膚に関連する将来の問題を防ぐことにより皮膚を改善することへの言及には、例えば時期尚早の明白な日光の老化作用を防ぐことにより、皮膚を保護および/または保湿することが含まれ得る。
特に、皮膚改善剤としてのマンノース−6−リン酸塩は、例えば皮膚の部位全体にわたって(例えば顔全体にわたって)一貫した色合いを提供および/または維持するために皮膚色を改善する、すなわち、皮膚の改善は、一貫した皮膚色を提供および/または維持することである。
特に、マンノース−6−リン酸塩は、皮膚改善剤として、発赤を鎮め、かつ/または軽減する、すなわち、皮膚の改善は、皮膚の発赤を軽減することである。
皮膚改善剤は、正常と考えられる皮膚を、またはより特に、どんな種類の損傷も被った皮膚を改善し、美容効果を提供することができる。正常と考えられる皮膚に美容効果が提供される場合、改善は、明らかに単に美化する効果を皮膚に提供する。損傷を被った皮膚への言及は、加齢プロセスならびに典型的な環境因子およびライフスタイル因子などの影響により引き起こされる損傷、ならびに皮膚リサーフェシング法によるものを含む任意のその他の手段により損傷を被ったか、または皮膚疾患または皮膚状態によって生じる皮膚を含む。
本明細書に記載される皮膚改善剤は、皮膚リサーフェシング法によって損傷を被った皮膚を改善するために特に有用であり、その皮膚リサーフェシング法は、本明細書に記載されるものを含むいずれのかかる術式であってもよい。そのように引き起こされた損傷は、表皮のみへの、または表皮と真皮との両方への損傷を含み得る。表皮への損傷とは、表皮の少なくとも一部分が被験者の皮膚から除去されていること、すなわち、表皮の1つ以上の(特に2つ以上の)層が被験者の皮膚から除去されていることを意味する。真皮への損傷とは、真皮の少なくとも一部分が被験者の皮膚から除去されていること、すなわち、真皮の1つ以上の層が被験者の皮膚から除去されていることを意味する。当業者が理解するように、真皮への損傷が起こった場合、それは表皮への損傷も起こるが、損傷は表皮のみに起こってもよい。特に、本明細書に記載される皮膚改善剤は、少なくとも角質層に、より特に、角質層と角質層よりも下の少なくとも1つの層に、例えば死細胞と生細胞との両方を皮膚から除去するように、損傷が起こった皮膚を改善するために有用である。当業者が理解するように、皮膚リサーフェシング法により損傷した皮膚に参照する場合、損傷は、実質的に皮膚リサーフェシング法が適用された皮膚の部位まで起こる。
一態様では、本明細書に記載される皮膚改善剤は、損傷を被った皮膚を改善するために特に有用であり、この際、損傷は、表皮の少なくとも一部分の除去(または剥離)、例えば角質層(strataum corneum)ならびに、淡明層、顆粒層、有棘層および基底層の少なくとも1つ以上の除去(または剥離)を含む。角質層(strataum corneum)、淡明層、顆粒層および有棘層および基底層が全て除去されている場合、これは損傷した皮膚の部位からの表皮全体の除去を表し、かかる損傷は、例えば表面の皮膚リサーフェシング法によってもたらされ得る。
別の態様では、本明細書に記載される皮膚改善剤は、損傷を被った皮膚を改善するために特に有用であり、この際、損傷は、損傷した皮膚の部位の表皮全体の、かつ真皮の少なくとも一部分の、特に上部の真皮網状層の除去(または剥離)を含む。かかる損傷は、一般に中央部の皮膚リサーフェシング法によりもたらされる。
別の態様では、本明細書に記載される皮膚改善剤は、損傷を被った皮膚を改善するために特に有用であり、この際、損傷は、損傷した皮膚の部位の表皮全体の、かつ上部および中央の真皮網状層の少なくとも一部分の除去(または剥離)を含む。かかる損傷は、一般に深部顔面皮膚リサーフェシング法によりもたらされる。
上述のように、皮膚への損傷は、当業者に理解されるように任意の手段によって生じ得る。例えば、皮膚への損傷は、皮膚の適した部位で行われる美容的皮膚リサーフェシング法に起因し得る。例えば、皮膚への損傷は、化学的皮膚剥離剤(特に顔用の化学的皮膚剥離剤)の皮膚への適用に起因し得る。化学的皮膚剥離剤は周知であり、上に考察されている。任意のかかる化学的皮膚剥離剤の皮膚への適用は、表皮のみ、または表皮と真皮との両方への損傷を引き起こし得る。特に、中央部または深部(特に深部)化学的皮膚剥離剤、例えばトリクロロ酢酸(TCA)を含む中央部剥離剤またはフェノールを含む深部剥離剤などの皮膚への適用は、表皮および真皮への損傷を引き起こし得る。表面化学的皮膚剥離剤の皮膚への適用は、表皮のみへの損傷を引き起こし得る。
皮膚への損傷は、レーザー剥離治療の皮膚への適用に起因し得る。レーザー剥離治療は、周知であり、上に考察されている。任意のかかるレーザー剥離治療の皮膚への適用は、表皮のみへの、または表皮と真皮との両方への損傷を引き起こし得る。特に、中央部または深部(特に深部)レーザー剥離治療、例えば二酸化炭素および/またはエルビウム:YAGレーザーを用いる治療の適用は、表皮および真皮への損傷を引き起こし得る。
あるいは、皮膚への損傷は、中間層皮膚移植に起因し得る。中間層皮膚移植は、正常な皮膚の部位から回収した、被験者自身の皮膚組織の移植、例えば皮膚喪失または皮膚損傷の部位を置き換えることである。移植に起因する損傷は、表皮の除去およびその下にある真皮への損傷である。
マンノース−6−リン酸塩、その製薬上または美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、以下の1つ以上の適用での使用に非常に適している:
a.発赤を鎮めることおよび/または軽減すること
b.日焼けの影響を緩和すること
c.乳児のオムツかぶれを和らげること
d.髭剃りによる刺激を受けやすい皮膚を鎮めること
e.皮膚剥離後の望ましくない美容的副作用を治療すること
f.剥脱後の皮膚を沈静化すること
g.唇用軟膏
h.ドライスキン用製剤
i.母親と乳児用の軟膏
j.メイクアップ/ファンデーション
k.アンチエイジング製剤。
驚くことに、マンノース−6−リン酸塩、およびその塩、前駆体および類似体は、正常および特に損傷した皮膚の表面で美容効果をもたらす能力がある。特に、驚くことには、マンノース−6−リン酸塩、およびその塩、前駆体および類似体は、例えば、損傷していない皮膚によりよく似るように皮膚色および/または色合いを改善することにより、特に発赤を、とりわけそこへの損傷の後に軽減することにより、皮膚表面で美容効果をもたらす能力がある。上述のように、マンノース−6−リン酸塩は、深部創傷、すなわち、表皮への、かつ完全な真皮層および皮下脂肪を貫く損傷を含む全層創傷において創傷治癒を加速し、かつ/または瘢痕形成を予防もしくは緩和する結果によって、そうでなければ有害または病理学的構造を皮膚の内部に生じさせる線維性疾患を治療することが示されている。しかし、有害または病理学的変化が皮膚に求められない場合に皮膚の表面に適用されると、マンノース−6−リン酸塩が、皮膚の特性を改善する、特に皮膚色および/または色合いを改善する、より特に皮膚の発赤を軽減するという開示または示唆はこれまでない。さらに、マンノース−6−リン酸塩が、皮膚発赤を治療する治療方法での使用に適しているという示唆は以前になされていない。
本発明によれば、一貫した皮膚色を提供および/または維持するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体、もしくは類似体の使用が提供され、この際、該皮膚は、美容的皮膚リサーフェシング法を受けたものである。
本発明によれば、被験者の皮膚の一貫した色を提供および/または維持するための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体の使用が提供され、この際、該皮膚は、美容的皮膚リサーフェシング法を受けたものである。
本発明によれば、被験者の皮膚の発赤を軽減するための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、美容効果をもたらす皮膚改善剤としての、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用が提供され、この際、該皮膚は、美容的皮膚リサーフェシング法を受けたものである。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善することにより美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の化粧品としての使用も提供され、この際、該皮膚は、美容的皮膚リサーフェシング法を受けたものである。
本発明によれば、被験者の皮膚に美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその塩(特に美容上許容される塩)、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚に美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量の化粧品組成物(この際、該化粧品組成物はマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を含む)を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、化粧品組成物中の皮膚改善剤としての使用も提供され、この際、該皮膚は、美容的皮膚リサーフェシング法を受けたものである。
本発明によれば、被験者の皮膚に美容効果をもたらすための方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量の化粧品組成物(この際、該化粧品組成物はマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を含む)を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法も提供され、この際、該方法は、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法がさらに提供され、この際、該方法は、皮膚に美容効果をもたらすように、皮膚を美容的皮膚リサーフェシング法に付すステップおよび有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚に投与するステップを含む。
当業者の理解するように、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、最良の結果を得るために、一般に美容的皮膚リサーフェシング法を受けた皮膚の実質的に同じ部位に投与される。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法も提供され、この際、該方法は、有効量の化学的皮膚剥離剤(特に顔用化学的皮膚剥離剤)を被験者の皮膚の部位に投与するステップ、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚の実質的に同じ部位に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法がさらに提供され、この際、該方法は、皮膚に美容効果をもたらすように、有効量の化学的皮膚剥離剤(特に顔用化学的皮膚剥離剤)を被験者の皮膚の部位に投与するステップ、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚の実質的に同じ部位に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法も提供され、この際、該方法は、皮膚の部位をレーザー剥離治療(特に顔用レーザー剥離治療)に付すステップ、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚の実質的に同じ部位に投与するステップを含む。
本発明によれば、被験者の皮膚を改善するための美容方法がさらに提供され、この際、該方法は、皮膚の部位をレーザー剥離治療(特に顔用レーザー剥離治療)に付すステップ、皮膚に美容効果をもたらすように、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の皮膚の実質的に同じ部位に投与するステップを含む。
マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、皮膚リサーフェシング法の前、後または同時に皮膚に投与されてよい。特に、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、皮膚リサーフェシング法が実施された後に(特に顔面皮膚リサーフェシング法の後に)皮膚に投与されてよい。例えば、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、化学的皮膚剥離剤(特に顔用化学的皮膚剥離剤)がそれに適用された後に、または皮膚レーザー治療(特に顔面皮膚レーザー治療)が実施された後に皮膚に投与されてよい。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体が皮膚リサーフェシング法の前に皮膚に投与される場合は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を、適したサンクリームまたは日焼け止めクリームと便宜に組み合わせてよい。
特に、皮膚改善剤は、皮膚色を改善して、例えば、損傷が起こる前の皮膚の色によく似るように、皮膚の部位全体にわたって(例えば顔全体にわたって)一貫した色を提供および/または維持する、すなわち、皮膚改善剤は、一貫した皮膚色を提供および/または維持する。特に、皮膚改善剤は、皮膚の発赤を軽減し得る。そのような皮膚色および/または発赤の改善は、本明細書に記載される皮膚リサーフェシング法(特に顔面皮膚リサーフェシング法)(特に中央部または深部顔面皮膚リサーフェシング法、特に深部顔面皮膚リサーフェシング法)で皮膚が処置された場合に特に望ましい。上述のように、皮膚リサーフェシング法の使用に関連する不利点は、その術式によって、その術式が投与される皮膚に発赤の部位がもたらされ得ることである。これは、被験者が皮膚リサーフェシング法から完全に回復するのにかかる時間を増加させ、その時間はそのような美容処理に関して最小限に抑えるべきものである。従って、マンノース−6−リン酸塩の使用は、皮膚リサーフェシング法の後の、特に中央部または深部顔面皮膚リサーフェシング法の後の回復時間を減少させることができる。
従って、本発明の使用および方法は、皮膚の色を改善すること、特に皮膚の発赤を軽減することを特に意図し、その皮膚は、皮膚リサーフェシング法を受けたものである。本使用および方法は、皮膚リサーフェシング法により損傷していない皮膚と比較して、皮膚の色のコントラスト、特に発赤を軽減することができる。便宜には、本使用および方法は、皮膚リサーフェシング法によって損傷する前の皮膚よりも改善を提供するように、皮膚の色のコントラスト、特に発赤を軽減することができる。発赤および/またはコントラストの減少は、測定可能である。本発明のマンノース−6−リン酸塩によりもたらされる発赤の軽減は、例えば皮膚の色(特に発赤)が損傷後に正常に戻るのに要する時間を減らすための、適した薬剤による治療の不在下で発赤が軽減されるプロセスの加速に起因し得ると考えられる。
例えば、発赤および/またはコントラストの軽減は、写真による査定を用いて視覚的に測定することができる。任意の適した査定者が、処置または未処置の皮膚の写真による査定を実施してよい。適した査定者の例としては、独立した一般または専門の委員会、臨床医、あるいは被験者自身が挙げられる。処置または未処置の皮膚は、標準化され較正された皮膚の写真と比較して査定され得る。写真による皮膚の査定の有利な適用は、皮膚色、および特に皮膚発赤の査定にある。これは、好ましくは標準化された臨床写真(例えば、色に影響を及ぼすパラメータが写真ごとに制御されている写真)の比較により実施することができる。かかる適用のために画像を標準化し、較正することのできる適切な手順は、当業者に周知である。
好ましい方法では、標準化された皮膚画像(例えば、処置した皮膚および未処置の皮膚、あるいは処置前、処置の間および/または処置後の様々な時点の処置した皮膚)を、任意の画像解析または適したデジタル写真編集ソフトウェア、例えばAdobe Photoshopなどに取り込み、皮膚の輪郭(または分析する皮膚の部位)をトレースすることができる。次に、大域的な色解析測定値(ΔL、ΔaおよびΔb)を、トレースした輪郭の内部の部位(皮膚部位)と、トレースした線の外側(周囲の皮膚部位)との間のL(明るさ)、a(赤/緑値)およびb(黄/青)値の差として計算してよい。全体的な色差(ΔE)を比較することにより、皮膚色の定量的査定を行うことができる。この色を、周囲の未処置の皮膚および/またはプラセボ処置した皮膚と直接比較してもよいし、あるいは、未処置の皮膚と処置した皮膚の比較と、未処置の皮膚とプラセボ処置した皮膚の比較との間の差として比較してもよい。これらの色解析測定値を用いて皮膚発赤に関する情報を得ることができ、その軽減は、処置前と処置後の処置した皮膚間のΔa値の移動によって示される。そのために、皮膚の発赤および/または色/コントラストの低下は、ΔL、Δa、Δbおよび/またはΔEの差を用いて定量化できる。
本発明は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の化粧品組成物の製造における使用をさらに提供する。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の、被験者の一貫した皮膚色を提供および/または維持する際に用いるための化粧品組成物の製造における使用も提供される。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の、被験者の皮膚の発赤を軽減する際に用いるための化粧品組成物の製造における使用も提供される。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の、美容効果を提供する際に用いるための、特に被験者の皮膚を改善する際に用いるための化粧品組成物の製造における使用も提供される。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の、美容効果を提供する際に用いるための、特に被験者の皮膚を改善する際に用いるための化粧品組成物の製造における皮膚改善剤としての使用も提供される。
マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、本明細書に記載される使用および方法のいずれにおいても任意の適した形態で使用することができる。一般に、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、化粧品組成物として処方される。
従って、本発明は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および美容上許容される担体を含む化粧品組成物をさらに提供する。
「化粧品組成物」とは、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を含む組成物を意味し、それは美容効果をもたらすために被験者への(特に被験者の皮膚への)投与に適している。特に、化粧品組成物は、被験者の顔、首および/または手への、特に顔および/または首への、より特に顔への投与に適し得る。
本発明の化粧品組成物は、組成物を被験者の皮膚に(特に、被験者の顔、首および/または手に、より特に顔および/または首に、さらにより特に顔に)投与すると、組成物が皮膚を改善する、特に皮膚の巨視的特性を改善する、より特に皮膚の発赤を軽減するように、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を、皮膚改善剤として含む。
一般に、化粧品組成物は、被験者の皮膚への直接投与用である。例えば、化粧品組成物は、一般に局所投与による(被験者の)皮膚への投与用である。局所投与とは、任意の適した手段によって皮膚へ適用することによる、皮膚改善剤の送達を意味する。
任意の適した美容上許容される担体を本発明の化粧品組成物に含めてよく、その担体は、一般に、当業者に周知である。特定の担体は、組成物の投与様式およびマンノース−6−リン酸塩の安定性を含む、様々な因子によって選択される。美容上許容される担体は、十分な量のマンノース−6−リン酸塩を皮膚に送達するように選択されるべきである。
化粧品組成物は、広い範囲の製品タイプで製造されてよく、それには、限定されるものではないが、固体および液体組成物、例えばローション、クリーム、ゲル、スティック、スプレー、シェービングクリーム、軟膏、クレンジング用洗剤液、スクラブおよび固形バー(cleansing liquid washes,scrubs and solid bars)、シャンプー、ペースト、粉末、ムース、ワックス、セラム、マスク、粘着テープ(adhesive strips)、パッチ、フィルムおよびワイプ(wipes)などが含まれる。これらの製品タイプは、溶液、エマルジョン(例えばマイクロエマルジョンおよびナノエマルジョン)、ゲル、固形物およびリポソームを含む数種類の美容上許容される担体を含んでよい。その他の担体が当業者により処方されてもよい。フィルムは、皮膚に載せられると溶解することのできる溶解性吸収性フィルムであってよい。かかるフィルムは、例えば、ペクチン、コラーゲン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、および/または変性カルボキシメチルセルロースで構成され得る。
局所投与のための化粧品組成物は、例えば、溶液、クリーム、軟膏、ゼリー、ゲル、スプレー、フォーム、粉末、ワックス、リポソーム、エマルジョン(例えばマイクロエマルジョンおよびナノエマルジョン)、または水性もしくは油性溶液もしくは懸濁液の形態(特に、粉末、溶液または懸濁液の形態)であってよい。適した担体としては、例えば、水および水混和性の液体、例えばアルコール(例えばエタノール、プロパノールまたはブタノール)、グリコール(例えばエチレングリコール、ジプロピレングリコールまたはブチレングリコール)、シリコーン油、植物油、および水混和性の液体と水の混合物が挙げられる。
皮膚に適用することによる局所投与のための化粧品組成物としては、モイスチャライザー、ならびにサンタンローションおよびクリームが挙げられる。
マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、化粧品組成物中に美容上有効量で存在する。「美容上有効量」は、被験者に投与されると皮膚に改善をもたらし、特に皮膚の色を改善する、例えば皮膚の発赤を軽減する、任意の量のマンノース−6−リン酸塩である。例えば、局所投与用の組成物中の適した美容上有効量のマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、約0.01〜50重量%、より好ましくは約1〜50%、または例えば約1〜20%の範囲内であってよい。より好ましくは、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、約1〜5重量%、さらにより好ましくは約1〜3重量%の美容上有効量で存在し得る。一部の用途では、より高いレベルのマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体、例えば約10〜20重量%などを使用することが好ましい場合がある。例えば、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含む化粧品組成物は、9重量%より多く、例えば9重量%より多く50重量%までの範囲の、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含んでよい。9重量%より多くのマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含む化粧品組成物は、深部顔面皮膚リサーフェシング法を受けた皮膚に投与される場合、皮膚の改善に関して特に利点をもたらし得る。
局所投与は、適した材料からまたは適した材料を通じて皮膚まで拡散させることによって実現することができる、すなわち、マンノース−6−リン酸塩は、皮膚と接触すると皮膚に放出するための材料中に放出可能に含有されているかまたは塗布されている。かかる適した材料の例としては、包帯、プラスター、マスクおよびフィルムが挙げられる。例えば、マンノース−6−リン酸塩は、顔への効果的な投与のために、マスク、例えば顔用ゲルマスクで提供され得る。
担体が水性媒体を含む、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。
組成物が、約0.01〜50重量%のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、より好ましくは約1〜50%、または例えば約1〜20%を含む、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。より好ましくは、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、約1〜5重量%、さらにより好ましくは約1〜3重量%の量で組成物中に存在し得る。一部の用途では、より高いレベルのマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体、例えば約10〜20重量%などを使用することが好ましい場合がある。担体が、9重量%より多く、例えば9重量%より多く50重量%までの範囲の、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を含む、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。
マンノース−6−リン酸塩の美容上許容される塩および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。特に、該塩は、ナトリウム塩以外のあらゆる適した塩であってよい。
マンノース−6−リン酸塩の前駆体および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。
マンノース−6−リン酸塩の類似体および美容上許容される担体を含む化粧品組成物がさらに提供される。
本発明の化粧品組成物としては、任意の適したさらなる成分、例えば、希釈剤、着色剤、化粧品添加剤、防腐剤、香料、皮膚軟化薬、乳化剤、酸化防止剤、老化防止剤、抗しわ剤、コラーゲンプロモーター、ラディアンスエンハンサー/乳白剤、UVフィルター、日焼け防止指数(SPF)剤、クレンジング剤、抗刺激薬、抗菌剤、増粘剤、緩衝液および保湿剤、ならびにそれらの組み合わせを挙げることができる。
抗菌剤は、本発明の化粧品組成物中に有利に含めることができる。適した抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、イソブチルパラベン、ベンジルアルコール、DMDMヒダントイン(すなわち、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン)、クエン酸銀、トリクロサン、塩化ベンザルコニウムおよびフェノキシエタノール、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および有効化学的皮膚剥離成分を含む、化学的皮膚剥離組成物をさらに提供する。本発明は、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、および有効化学的顔面皮膚剥離成分を含む、化学的顔面皮膚剥離組成物をさらに提供する。有効化学皮膚(特に顔面)剥離成分は、あらゆる公知のかかる成分、例えばトリクロロ酢酸またはフェノールであってよい。マンノース−6−リン酸塩の塩が、化学的皮膚剥離組成物中に含められる場合、その塩は、ナトリウム塩でないことが好ましい。
本発明の化粧品組成物は、当技術分野で周知の従来の化粧品担体を用いて従来手順により得ることができる。
本発明の化粧品組成物は、有益な化粧品特性を有し、本明細書に記載されるいずれの使用および方法のためにも提供され得る。本発明の化粧品組成物は、本明細書において考察されるように、皮膚を改善するために、特に被験者の皮膚の色を改善する、例えば発赤を軽減するために提供され得る。
マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体、およびマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体用のディスペンサーを含むキットも提供される。このキットは、例えばマンノース−6−リン酸塩の局所投与用のマンノース−6−リン酸塩を投与するための説明書をさらに提供することができる。当業者に理解されるように、任意の適したディスペンサーを用いてよい。マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体は、キット中に本明細書に記載される化粧品組成物の形態で提供され得る。
上述のように、皮膚に適用すると皮膚を火傷させる皮膚リサーフェシング法(特に顔面の皮膚リサーフェシング法)の作用の方法から、これらの術式が、皮膚へ医学的性質の、ならびに美容的性質のいくらかの損傷を引き起こすことができることは明らかである。例えば、皮膚の燃焼は、上述のように、医学的処置もしくは介入を必要とし得る医学的性質の損傷、ならびに美容的性質の損傷を皮膚へもたらす。医学的な皮膚損傷(例えば火傷など)および関連する状態/障害の処置も望ましく、本発明の別の態様において取り上げられ得る。そのような医学的処置は、予防的または治癒的種類のものであってよい。
医学的処置は、被験者の身体のどの部位(特に被験者の顔、首および/または手に、特に顔および/または首に、より特に顔に)の皮膚損傷に提供されてもよい。
例えば、医学的処置は、感染の可能性の低下を含んでよい、すなわち損傷もしくは火傷した皮膚、例えば皮膚リサーフェシング法などの術式を用いて損傷もしくは火傷した皮膚における細菌の増殖を抑制することができる。これは、次には回復時間を短縮することができる。また、医学的処置は、損傷部位の腫脹の軽減も含み得る。
従って、本発明は、損傷、特に表皮へのまたは表皮と真皮との両方への損傷を被った皮膚を処置する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体をさらに提供する。本発明のこの態様は、例えば任意の手段により皮膚にもたらされた損傷を処置するための、処置の医学的方法に関する。処置には、皮膚の腫脹を軽減させることが含まれ得る。また、処置は、特にマンノース−6−リン酸塩が抗菌剤とともに投与される場合に、感染の抑制を含み得る。また処置は、皮膚の発赤を軽減することを含み得る。
また、損傷(特に表皮へのまたは表皮と真皮との両方への損傷)を被った皮膚の処置において使用するための薬物の製造における、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用も提供される。
また、損傷を被った皮膚(特に表皮へのまたは表皮と真皮との両方への損傷)の処置のための方法も提供され、この際、該方法は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を、被験者の損傷した皮膚に投与する段階を含む。
本発明の医学的用途として、損傷した皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体が提供され得る。
また、損傷した皮膚の発赤を軽減する際に使用するための薬物の製造における、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用も提供される。
また、損傷した皮膚の発赤を軽減するため方法が提供され、この際、該方法は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の損傷した皮膚に投与する段階を含む。
損傷した皮膚において細菌の増殖を抑制するための、すなわち、静菌剤として使用するためのマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体も提供することができる。
損傷した皮膚において細菌の増殖を抑制するための薬物の製造における、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用も提供される。
また、損傷した皮膚において細菌の増殖を抑制するための方法が提供され、この際、該方法は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の損傷した皮膚に投与する段階を含む。
損傷した皮膚の腫脹を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体も提供することができる。
また、損傷した皮膚の腫脹を軽減する際に使用するための薬物の製造における、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用が提供される。
また、損傷した皮膚の腫脹を軽減するための方法が提供され、この際、該方法は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の損傷した皮膚に投与する段階を含む。
また、損傷した皮膚の一貫した皮膚色を提供および/または維持するためのマンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体、もしくは類似体の使用も提供することができる。例えば、一貫した皮膚色をもたらすように処置されることが望ましい皮膚は、医学的状態によって、例えば、肝斑、紅色陰癬、白色粃糠疹、発疹、白斑、酒さ、ポートワイン母斑、妊娠線、または紅斑の症状を有するあらゆる障害などによって、あるいは、放射線療法に起因する損傷によって損傷していてよい。
また、損傷した皮膚の一貫した皮膚色を提供および/または維持するための薬物の製造における、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用も提供される。
また、損傷した皮膚の一貫した皮膚色を提供および/または維持するための方法も提供され、この際、該方法は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を被験者の損傷した皮膚に投与する段階を含む。
上に考察される治療の医学的方法および医学的用途において、皮膚への損傷は、当業者に理解されるように、あらゆる手段により生じたものであってよい。かかる損傷が生じるような手段の例は、美容的方法および使用に関連して上に考察されている。例えば、損傷は、本明細書において考察されるように、皮膚リサーフェシング法に起因し得る。例えば、損傷は、化学的皮膚剥離製品(特に、化学的顔面皮膚剥離製品)の皮膚への適用に起因し得る、すなわち、その化学的皮膚剥離製品の適用により、医学的治療を要する火傷が皮膚に生成される。特に、中央部または深部(特に深部)化学的顔面皮膚剥離製品の皮膚への適用は、そのような火傷の形で損傷を引き起こし得る。例えば、損傷は、本明細書において考察されるように、レーザー治療の適用に起因し得る。
マンノース−6−リン酸塩は、本明細書に記載される医学的用途および方法のいずれかにおいて任意の適した形態で使用されてよい。一般に、マンノース−6−リン酸塩は、医薬組成物として処方される。
「医薬組成物」とは、医学的障害/状態を治療および/または予防するように、すなわち、治療効果をもたらすように、被験者への投与に適した活性医薬成分を含む組成物を意味する。活性医薬成分は、それが障害/状態に罹患している被験者に投与される場合に、障害/状態の軽減、緩解、または退行を引き起こすような、障害/状態に対して効果的な薬剤である。また、活性医薬成分は、被験者への投与時に障害/状態の予防に、すなわち、障害/状態の発症を予防および/または遅延させるために、一般に効果的である。
本発明のこの態様の医薬組成物は、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を有効成分として含む。従って、本発明の医薬組成物は、薬効をもたらすために、被験者への(特に被験者の皮膚への)投与のためのマンノース−6−リン酸塩を含む。特に、医薬組成物は、被験者の顔、首および/または手、特に顔および/または首、より特に顔への投与に適していてよい。
一般に、医薬組成物は、被験者の皮膚への直接適用のためのものである。例えば、医薬組成物は、局所投与による(被験者の)皮膚への適用のためのものである。
任意の適した製薬上許容される担体を、本発明の医薬組成物中に含めてよく、その担体は、一般に当業者に周知である。特定の担体は、組成物の投与様式およびマンノース−6−リン酸塩の安定性を含む、様々な因子によって選択される。製薬上許容される担体は、十分な量のマンノース−6−リン酸塩を皮膚に送達するように選択されるべきである。
適した製薬担体としては、当業者に周知であるように、不活性固体希釈剤もしくは増量剤、滅菌水溶液および様々な有機溶媒が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、任意の便宜な経路による投与用に処方されてよい。例えば、医薬組成物は、局所投与に適した形態(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、または水性もしくは油性溶液もしくは懸濁液として、または経皮送達によるもの)であってよい。
マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、医薬組成物中に治療上有効な量で存在する。「治療上有効な量」は、その医薬組成物が効果的である障害に罹患している被験者に投与すると、その障害の予防、軽減、緩解および/または退行を引き起こす、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体(例えば、本明細書に記載される医薬組成物に含有されるものとしての)あらゆる量である。
製薬上許容される担体と組み合わせて単一剤形を作成する、治療上有効な量のマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、医学の周知の原則に従って、治療される障害の性質および重篤度、治療される特定の患者および特定の投与経路によって必然的に変動することになる。マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、線維性疾患を含む既存の医学的状態(例えば上に考察される有害または病理学的構造を皮膚の内部に生じた状態など)にかかりやすい患者群に適当なレベルで投与されてよく、一方、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、かかる線維性疾患に現在罹患していないが、望ましくない美容上の外観、例えば発赤などを患者が示すような皮膚状態を有する患者群に投与されてよい。一般に、局所投与用の組成物(クリームなど)は、約0.01〜50%、より好ましくは約1〜50%、または例えば約1〜20%のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体もしくは類似体を含有することになる。より好ましくはマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体は、製薬上有効量の約1〜5重量%、さらにより好ましくは約1〜3重量%で存在し得る。一部の用途において、より高いレベルのマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体、例えば約10〜20重量%などを使用することが好ましい場合がある。例えば、マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含む医薬組成物は、9重量%より多く、例えば9重量%より多く50重量%までの範囲のマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含むことができる。9重量%より多くのマンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体を含む医薬組成物は、深部顔面皮膚リサーフェシング法を受けた皮膚を治療するために特に有用であり得る。
本発明の医薬組成物は、当技術分野で周知の従来の製薬担体を用いて従来手順により得ることができる。本発明の医薬組成物は、本明細書に記載される医学的方法および使用のいずれかのために提供されてよい。
マンノース−6−リン酸塩の構造は、当業者に周知である。本明細書においてマンノース−6−リン酸塩、およびその塩、前駆体および類似体への参照には、全ての立体異性体(鏡像異性体、ジアステレオマー(アノマーを含む)および幾何異性体を含む)ならびにそれらの混合物(ラセミおよびスケールミック(scalemic)混合物)が含まれる。マンノース−6−リン酸塩、およびその塩、前駆体および類似体のどの立体異性体または立体異性体の混合物も、本発明で使用することができる。
特に、本明細書に記載されるように使用されるマンノース−6−リン酸塩は、天然のD−異性体であり、それは次の構造を有する。
Figure 2012530687
本明細書において「マンノース−6−リン酸塩」への参照には、特に指定のない限り、本明細書において考察されるように、その美容上および製薬上許容される塩、前駆体および類似体が含まれる。
本発明の態様において、マンノース−6−リン酸塩、特にD−マンノース−6−リン酸塩は、遊離リン酸の形態で投与されてよい。
GMP(製薬上純粋な)マンノース−6−リン酸塩は、本明細書に記載されるように本発明で使用されてよい。
マンノース−6−リン酸塩の美容上許容される塩は、本明細書において考察される化粧品用途において使用されてよく、一価(すなわち、1:1または2:1の化学量論で)であってもよいし、二価であってもよいし、または混合一価(すなわち、異なる一価の塩類)であってもよい。適した美容上許容される塩としては、モノ−もしくはジ−アルカリまたはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛またはバリウム塩、および有機アミン塩、例えばアンモニウム塩などが挙げられる。その他の適した有機アミン塩としては、長鎖第一級、第二級、第三級および第四級アミン類、例えばデシル−、ラウリル−、ミリスチル−、パルミチル−またはステアリル−アミンが挙げられる。また、より短鎖の第一級、第二級、第三級および第四級アミン塩も使用されてよい。より短鎖の第一級アミンの例としては、2−アミノエタノール、2−アミノヘプタン、2−アミノ−2−メチル−1,3プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、n−アミルアミン、ベンジルアミン、1,4−ブタンジアミン、n−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、メチルアミン、α−メチルベンジルアミン、フェネチルアミン、プロピルアミン、およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが挙げられる。より短鎖の第二級アミンの例としては、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、およびジメチルアミンが挙げられる。より短鎖の第三級アミンの例としては、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチルグリシン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、およびトリメチルアミンが挙げられる。また、アミン類を用いて、マンノース−6−リン酸塩を含む結晶塩、例えばジシクロヘキシルアミン、ピペラジン、ベンジルヒドリルアミン、アマンタジン、またはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを形成することもできる。また、ホスホニウム塩も、それらの異なる溶解度および親油性に起因して、形成することができる。
マンノース−6−リン酸塩の製薬上許容される塩は、本明細書において考察される医学/製薬用途において使用され得る。適した製薬上許容される塩は、上述のように、美容上許容される塩のためのものであり、それには、モノ−もしくはジ−アルカリまたはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウムリチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛もしくはバリウム塩、および有機アミン塩、例えばアンモニウムなどが挙げられる。その他の製薬上許容されるアミン塩としては、N−メチルグルカミン、コリン酸塩(N,N,N−トリメチルエタノールアミンヒドロキシド)およびトロメタミンが挙げられる。これらに加えて、当業者には明白となるその他の製薬上適した塩、例えば、’Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use’;Stahl,P.Heinrich/Wermuth,Camille G(eds.Wiley−VCH)に記載されるものを用いてよい。
マンノース−6−リン酸塩の前駆体とは、改善または治療を必要とする皮膚の部位へ投与するとマンノース−6−リン酸塩を放出する、被験者への投与に適したマンノース−6−リン酸塩のあらゆる前駆体形態を意味する。例えば、そのような前駆体は、被験者の身体(例えば皮膚)への投与によって原位置でマンノース−6−リン酸塩に変換される化合物であり得る。適したかかる前駆体は、例えば、被験者に投与されるとエステル基が加水分解されて、マンノース−6−リン酸塩を放出するように、例えば糖アルコール基と適当な酸の反応により形成される、マンノース−6−リン酸塩のエステルを含んでよい。あるいは、前駆体は別の化合物、例えば、化合物を被験者へ投与すると、加水分解反応、酵素反応またはその他の反応によりマンノース−6−リン酸塩を放出するアミドまたは炭酸塩などであってもよい。前駆体は、さらに、例えば少なくとも1つの、好ましくは2つ以上のマンノース−6−リン酸塩モノマーを含むマンノース−6−リン酸塩の任意のポリマー形態であってよい。二糖または多糖では、マンノース−6−リン酸塩残基は、隣接するマンノース−6−リン酸塩またはその他の糖残基に1,4−または1,6−結合されてよい。ポリマーは、20まで、特に10までのマンノース−6−リン酸塩モノマーを含むことができるか、または適したポリマーの骨格から垂下した残基としてマンノース−6−リン酸塩を含むことができる。
マンノース−6−リン酸塩の類似体とは、被験者への投与に適し、マンノース−6−リン酸塩と、かつ本明細書に記載されるものと同じ美容もしくは治療効果を提供する、マンノース−6−リン酸塩と構造的に関連するあらゆる化合物を意味する。例えば、そのような類似体は、マンノース−6−リン酸塩のホスホン酸類似体、またはホスホン酸類似体の美容上または製薬上許容される塩であってよい。当業者が理解するように、ホスホン酸類似体とは、マンノースコアを含有するが、マンノース−6−リン酸塩のリン酸基がホスホン酸基により置換された、すなわち、マンノースコアの6位にホスホン酸基を含んでいる化合物を意味する。適したホスホン酸類似体の例は、WO−97/05883に記載され、それには、次の構造:
Figure 2012530687
を有する、2−(3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)エチルホスホン酸、1,1−ジフルオロ−2−(3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)エチルホスホン酸、ヒドロキシル(3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルホスホン酸、2−(3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ビニルホスホン酸および1−フルオロ−2−(3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ビニルホスホン酸が挙げられる。
当業者が理解するように、マンノース−6−リン酸塩は、遊離リン酸の形態で、あるいはその塩、前駆体もしくは類似体の形態で、あるいは、2つ以上の組み合わせで投与されてよく、かかる形態は一緒に投与されてよい。
マンノース−6−リン酸塩のいずれの適した美容上または製薬上許容される塩、前駆体および類似体も、本明細書において定義される本発明の態様の1つ以上で使用されてよいが、美容上または製薬上の展望から「純粋な」マンノース−6−リン酸塩と見なされるような、美容上または製薬上純粋なマンノース−6−リン酸塩、すなわち、関連する塩、前駆体もしくは類似体を十分に含まないマンノース−6−リン酸塩を使用することが好ましい場合がある。
マンノース−6−リン酸塩、その美容上および製薬上許容される塩、前駆体もしくは類似体は、任意の適した方法により調製されてよく、当業者に理解されるように市販されてもよい。例えば、マンノース−6−リン酸塩のホスホン酸類似体は、WO−97/05883に記載される通り調製することができる。
立体異性体は、従来技法、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶を用いて分離することができる。鏡像異性体は、ラセミ化合物の分離により、例えば分別結晶、分解またはHPLCにより単離することができる。ジアステレオ異性体は、ジアステレオ異性体の様々な物理的特性によって分離することにより、例えば、分別結晶、HPLCまたはフラッシュクロマトグラフィーにより単離することができる。あるいは、特定の立体異性体は、ラセミ化またはエピマー化を引き起こさない条件下でキラル出発物質からのキラル合成により、あるいは、キラル試薬を用いる誘導体化により作成することができる。
マンノース−6−リン酸塩の皮膚への局所投与に続いて、化粧品用途または医学用途のためにマンノース−6−リン酸塩を所望により設定時間の後に皮膚からすすいでよい。任意の適したリンス剤、例えば水(特に滅菌水)を用いてよい。すすぐ前の設定時間は、いくつかの因子によって決まり、それには、損傷の後の治療の場合には、損傷の重篤度が含まれる。
本明細書において「被験者」への参照は、哺乳動物および鳥類を含むことを意図する。特に、被験者は、温血動物、例えば家畜またはヒト、特にヒトである。
本明細書においてマンノース−6−リン酸塩を被験者の皮膚に投与することへの参照は、皮膚の任意の所望の部位への投与をさし、それには、限定されるものではないが、顔、首、手、足および背中が含まれる。一般に、投与は、顔、首および/または手に、特に顔および/または首に、より特に顔になされ得る。
マンノース−6−リン酸塩(「M6P」とも称される)が皮膚特性の効果的な改善をもたらす能力は、下に述べるように臨床試験/治験を用いて実証された。二重盲検プラセボ対照被験者内試験を実施して、マンノース−6−リン酸塩の上皮および真皮上層の損傷を被った皮膚を改善する有効性および安全性を調査した。下に述べる試験/治験において、皮膚損傷は中間層皮膚移植の結果生じた。この移植片は皮膚の一部の層を除去するものであり、深部顔面皮膚リサーフェシング法により生じる皮膚損傷をモデル化すると考えられている。
マンノース−6−リン酸塩を、所要量のマンノース−6−リン酸塩をpH6.5〜7.5のリン酸緩衝生理食塩水中に溶解することにより溶液として処方し、ボランティアの被験者に局所投与した。
ヒトにおける査定の前に、一連の規制(優良試験所基準;GLP)を遵守した前臨床安全試験を医学的使用指標(medical use indications)に関して実施してマンノース−6−リン酸塩がヒトへ投与しても安全であることを示した。
図面は以下の内容を示す。
メジアンΔEで測定される皮膚外観を示す図である。濃い線はプラセボ処置したグラフト部位から得たデータを表す;薄い線は、M6P処置したグラフト部位から得たデータを表す(300mM)。低い値のほうが外観の改善を表す。p=0.0045。 Δaで測定される、被験者内で対応する局所プラセボまたはM6P(300mM)処置したグラフト部位間で発赤の減少した対象の割合を示す図である。 メジアンΔLで測定される皮膚の暗さ/明るさ(プラセボからM6P値を引いた値;y軸で0より低い値は、M6P処置したグラフト部位(300mM)のほうが明るく、周囲の皮膚とより良く調和することを示す);p<0.05。 メジアンΔEで測定される皮膚外観。濃い線はプラセボ処置したグラフト部位から得たデータを表す;薄い線は、M6P処置したグラフト部位から得たデータを表す(600mM)。低い値のほうが外観の改善を表す。p=0.0003。 メジアンΔLで測定される皮膚の暗さ/明るさ(プラセボからM6P値を引いた値;y軸で0より低い値は、M6P処置したグラフト部位(600mM)のほうが明るく、周囲の皮膚とより良く調和することを示す);p<0.05。 Δaで測定される、被験者内で対応する局所プラセボまたはM6P(600mM)処置したグラフト部位間で発赤の減少した対象の割合を示す図である。
治験は、195名の18歳〜70歳の健康な男性および女性被験者で行った、単一施設(UK)二重盲検プラセボ対照患者内対照無作為化試験であった。各々の被験者は、その腰に跡の残る1.5cm×2cmの移植片のドナー部位を有し、治験において5つの処置群のうちの1つに無作為化された。移植の30分以内および24時間後に局所適用により300mMまたは600mMのM6Pで処置した群から得たデータを、被験者内プラセボ対照と比べて、ここに報告する。被験者は、28日の試験期間にわたって通院した。移植部位の写真を試験の間中撮影し、皮膚の外観、皮膚の発赤および皮膚の暗さ/明るさ(それぞれΔE、ΔaおよびΔL)の定量的測定を標準化した写真から行った(すなわち、CIElab(D65、10°)を用いて標準化した写真の分析から得た))。試験プロトコールは、独立倫理・規制委員会および英国の規制当局(医薬品医療製品規制庁[MHRA])により倫理的承認を認められた。研究開始に先立ち、すべての被験者が書面でインフォームドコンセントを提出した。
本明細書において考察されるように、ΔEは、ΔL(明/暗軸)、Δa(赤/緑軸)およびΔb(青/黄軸)の定量的測定の組み合わせである。ΔLは、明/暗軸の定量的測定である。Δaは、赤/緑軸の定量的測定である。Δbは、青/黄軸の定量的測定である。
CIE(国際照明委員会)カラーモデルは、当業者に周知である。このモデルは、発光または再生のあらゆる装置またはその他の装置から完全に独立していて、できるだけ精密にヒトが色を感知する方法に基づいている。誤解を避けるために、CIEモデルの主要な要素は、基準観測者に対する基準源の定義および仕様である。CIELABは、明と暗、赤と緑、および青と黄を区別し、下に示すようにこれらの値を3つの軸:L、a、およびbで示す。
Figure 2012530687
中央の垂直軸は、明るさを表し(Lで示される)、その値は0(黒)から100(白)までである。これらの色軸は、色は、これらの色は相反するために、赤でも緑でもある、または青でも黄でもあることはできないという事実に基づいている。各々の軸で値は正から負まである。a−a’軸上で、正の値は赤の量を示し、一方負の値は緑の量を示す。b−b’軸上で、黄は正であり、青は負である。両方の軸に関して、ゼロは中間色の灰である。そのため、値は、2つの色軸に関して、かつ、別個の明るさもしくはグレースケール軸(L)に関してのみ必要である。
局所に適用したM6Pの効果の査定(皮膚損傷の時点で1回および24時間後に1回)は、驚くことに、18歳〜70歳の男性および女性において300mMおよび600mMの用量でいくつかの有益な効果を実証した。
300mM用量の局所適用は、損傷後28日の試験期間にわたって、メジアンΔEを比較することにより定量的に測定してプラセボ処置した皮膚と比較してM6P処置した皮膚の外観に有意な(p=0.0045)改善をもたらした(図1参照)。被験者内での皮膚発赤の(Δa)定量的測定の比較(すなわち、同じ固体内でのM6P処置したグラフト部位とプラセボ処置したグラフト部位の比較)により、移植後第1週目の間、M6P処置が、被験者の74.4%において皮膚発赤を軽減したことが実証された(図2参照)。また、M6P処置は、皮膚の暗さの有意な(p<0.05)低下、すなわち、損傷後最初の2週間の間、プラセボ処置と比較して、それが周囲の正常な皮膚とより良く調和するような皮膚の明るさ(ΔL)の改善をもたらした(図3参照)。
600mMのM6Pを局所に投薬された被験者から得たデータも、28日の試験期間にわたって皮膚外観の有意な(p=0.0003)改善(図4参照)、皮膚の暗さの一貫して有意な(p<0.05)低下、すなわち、損傷後最初の2週間の間それが周囲の正常な皮膚とより良く調和するような皮膚の明るさ(ΔL)の改善(図5参照)および損傷後最初の1週間の被験者の84.6%における発赤の軽減(Δa)(図6参照)を実証した。これらの600mMの局所M6P処置による発赤の軽減は、300mMの局所M6P処置によるものよりもさらにはるかに顕著であった。
M6Pの300mMおよび600mMでの局所適用は、この臨床研究において全身の重篤有害事象または有害事象、局所有害事象、局所寛容性(感覚、紅斑、浮腫および滲出液)、研究室パラメータ(臨床化学、血液学および尿検査)またはバイタルサインに関して、プラセボ処置の安全性プロフィールに匹敵する有利な安全性プロフィールを有した。
これらの結果により、マンノース−6−リン酸塩で処置した損傷した皮膚が、プラセボ処置した皮膚よりも周囲の正常な皮膚と良く調和するように、皮膚外観の改善、発赤の軽減および皮膚の明るさの改善を含む、多様な皮膚科学の指標と関連したいくつかのエンドポイントを、マンノース−6−リン酸塩が改善したことが示された。マンノース−6−リン酸塩で処置された損傷した皮膚は、外観が改善し、周囲の正常な皮膚とよりよく調和する。
データは、外観を改善し、かつ/または皮膚の発赤を軽減する状況における(例えば皮膚リサーフェシング法、例えば中央部または深部皮膚剥離などの後の)マンノース−6−リン酸塩の美容上および治療上の有用性を示す。

Claims (31)

  1. 皮膚の発赤を軽減する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  2. 前記皮膚が、損傷、特に、該表皮および所望により該真皮に対する損傷を被っている、請求項1に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  3. 前記損傷が、皮膚リサーフェシング法に起因する、請求項2に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  4. 前記マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体が、化粧品組成物として処方される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  5. 前記化粧品組成物が、局所投与による該皮膚への適用のためのものである、請求項4に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  6. 一貫した皮膚色を提供および/または維持する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  7. 美容効果をもたらすための皮膚改善剤として使用するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  8. 前記皮膚改善剤が、該皮膚の巨視的特性を改善する、請求項7に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  9. 前記皮膚改善剤が、該皮膚の外観および/または触感(特に外観)を改善する、請求項7または8に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  10. 前記皮膚改善剤が、損傷、特に、該表皮および所望により該真皮に対する損傷を被っている皮膚を改善する、請求項7〜9のいずれか一項に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  11. 前記損傷が、皮膚リサーフェシング法に起因する、請求項10に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  12. 前記皮膚改善剤が、一貫した皮膚色を提供および/または維持する、請求項7〜11のいずれか一項に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  13. 前記皮膚改善剤が、該皮膚の発赤を軽減する、請求項7〜12のいずれか一項に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  14. 前記マンノース−6−リン酸塩、その塩、前駆体、もしくは類似体が、化粧品組成物として処方される、請求項7〜13のいずれか一項に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  15. 前記化粧品組成物が、局所投与による該皮膚への適用のためのものである、請求項14に記載のマンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  16. 皮膚の発赤を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体、もしくは類似体の使用。
  17. 一貫した皮膚色を提供および/または維持するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその塩、前駆体、もしくは類似体の使用。
  18. 美容効果をもたらすための皮膚改善剤としての、マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の使用。
  19. 被験者の皮膚を改善するための美容方法であって、前記方法が、美容効果を前記皮膚にもたらすように、有効量のマンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体を、前記被験者の皮膚に投与するステップを含む、方法。
  20. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、美容上許容される担体とを含む化粧品組成物であって、前記担体が、前記マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の約1重量%〜50重量%を占める、化粧品組成物。
  21. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、美容上許容される担体とを含む化粧品組成物であって、前記担体が、前記マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の約1重量%〜5重量%を占める、化粧品組成物。
  22. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、美容上許容される担体とを含む化粧品組成物であって、前記担体が、前記マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の約1重量%〜3重量%を占める、化粧品組成物。
  23. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、美容上許容される担体とを含む化粧品組成物であって、前記担体が、前記マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体の9重量%よりも大きい、例えば9重量%よりも大きく50重量%までの範囲を占める、化粧品組成物。
  24. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、有効化学的皮膚剥離成分とを含む、化学的皮膚剥離組成物。
  25. マンノース−6−リン酸塩、またはその美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体と、有効化学的顔面皮膚剥離成分とを含む、化学的顔面皮膚剥離組成物。
  26. 損傷、特に、表皮および所望により真皮に対する損傷を被った皮膚を処置する際に用いるための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  27. 前記損傷が、皮膚リサーフェシング法に起因する、請求項26に記載の使用のための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  28. 一貫した皮膚色を提供および/または維持するための、請求項26または27に記載の使用のための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  29. 皮膚の発赤を軽減するための、請求項26、27または28に記載の使用のための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上もしくは美容上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  30. 損傷した皮膚において細菌の増殖を抑制するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
  31. 損傷した皮膚の腫脹を軽減するための、マンノース−6−リン酸塩、またはその製薬上許容される塩、前駆体、もしくは類似体。
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