JP2012520977A - バルブアセンブリ - Google Patents
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Abstract
相互に対向する第1バルブおよび第2バルブ(10)を備えるバルブアセンブリであって、上記バルブの各々は、内部に貫通路(14)を定義するケーシング(12)を有し、第1バルブおよび第2バルブの貫通路は、互いに隣接する端部に内周環状バルブシート(16)を有し、これらのバルブシートに対して、それぞれの移動可能なバルブ部材(18)が付勢されると共に、上記第1バルブおよび上記第2バルブが結合されたとき、上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記バルブ部材は互いに係合され、上記バルブ部材を上記バルブシートから離れさせて、上記第1バルブおよび上記第2バルブを開放するようになっており、第1バルブおよび第2バルブの結合を保持するために設けられたカップリング部材を有し、このカップリング部材には、第1バルブおよび第2バルブの少なくとも一方のバルブ部材の、そのバルブシートから遠く離れる方向への移動を制限するための手段が設けられ、第1バルブおよび第2バルブが結合しているときに、第1バルブおよび第2バルブの他方の上記バルブ部材が、そのバルブシートに係合するのを防いで、第1バルブおよび第2バルブの上記他方が、このバルブアセンブリを通過する流体の流れに起因して閉じるのを防ぐようになっていることを特徴とするバルブアセンブリ。
Description
この発明は、例えば、パイプで送られる流体システムに組み込まれる、または、組み込まれるためのラジエータや、他の流体保持コンテナまたは流体保持リザーバ(以下、本明細書および請求項において、単に「リザーバ」という)と共に用いられるバルブアセンブリに関する。
WO91/09248は、ラジエータを取り除くことを可能にするために、水供給を遮断することに用いるための2つの部分を有するラジエータバルブアセンブリを開示する。このバルブアセンブリは、2つの互いに対向するバルブを有し、このバルブの各々は、内部に貫通路を定義するケーシングを有し、上記貫通路は、これらのバルブが隣接する端部に内周環状バルブシートを有し、このバルブシートに対して、移動可能な円錐形バルブ部材が閉鎖バネによりバネ付勢されると共に、これらのバルブが結合されたとき、上記バルブ部材は互いに係合され、このバルブ部材を上記バルブシートから離れさせて、上記バルブを開放するようにする。上記バルブを係合状態で保持するために、バイオネットカップリングスリーブが、上記バルブのケーシングの間に伸びている。上記2つのバルブの上部ケーシングは、その遠位端において、流量調整制御バルブを提供する延長部を有し、この延長部は、ラジエータに接続される分岐部を設けている。バイオネットカップリングスリーブの開放は、バルブを分離することを可能にし、自動的に、それぞれの閉鎖バネのアクションに基づいて両バルブを閉鎖している。
上述の良く知られたバルブアセンブリが有する問題は、バルブの位置合わせされた貫通路を通る流体の流量が、合成力をバルブ部材に作用させることである。十分に高い流量では、このような付勢力は、相互に開放された位置である中立位置からバルブ部材を十分に動かすことができ、下流のバルブ部材が、その下流のバルブシートへ係合されられるまで、上流のバルブ部材の閉鎖バネの付勢力に逆らって、バルブアセンブリを通る流れを遮断する。
本発明の目的は、この不利益を取り除く、あるいは、軽減することにある。
本発明によれば、互いに向かい合った第1バルブと第2バルブとを備えるバルブアセンブリであって、上記第1バルブと上記第2バルブの各々は、内部に貫通路が形成されたケーシングを有し、上記第1バルブおよび上記第2バルブの貫通路は、互いに隣接する端部に内周環状バルブシートを有し、これらのバルブシートに対して、それぞれの移動可能なバルブ部材が付勢されると共に、上記第1バルブおよび上記第2バルブが結合されたとき、上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記バルブ部材は互いに係合され、上記バルブ部材を上記バルブシートから離れさせて、上記第1バルブおよび上記第2バルブを開放するようになっており、上記第1バルブおよび上記第2バルブの結合を保持するために設けられたカップリング部材を有し、このカップリング部材には、上記第1バルブおよび上記第2バルブの少なくとも一方のバルブ部材の、そのバルブシートから遠く離れる方向への移動を制限するための手段が設けられ、上記第1バルブおよび上記第2バルブが結合しているときに、上記第1バルブおよび上記第2バルブの他方の上記バルブ部材が、そのバルブシートに係合するのを防いで、上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方が、このバルブアセンブリを通過する流体の流れに起因して閉じるのを防ぐようになっている。
好ましくは、上記第1バルブの上記ケーシングは、遠位端部に、流量調整制御バルブを提供する延長部を有し、上記延長部は、リザーバに接続される分岐部を有する。この制御バルブは、手動で操作可能にすることもできる。また、制御バルブはサーモスタッドで制御可能である。
好ましくは、上記第1バルブおよび上記第2バルブのうちの上流にあるバルブは、使用時に、バルブアセンブリを通過する流れの垂直方向において、バルブアセンブリを通過する流体の流れに起因する下流バルブの閉鎖を防ぐために、上記上流バルブの移動を制限するための手段を設けている。
一実施形態において、この移動限定手段は、第1バルブおよび第2バルブのうちの少なくとも一方の付勢手段を有する。この付勢手段は、コイルスプリングを有し、このスプリングの寸法は、協働する上記バルブ部材の移動の上記限定において、スプリングがコイルバウンド(coil bound)になるように選択される。
好ましくは、上記コイルスプリングは、協働する上記バルブ部材と、上記第1バルブおよび上記第2バルブのうち少なくとも一方の上記貫通路内に配置されたスプリングシートとの間を動く。好ましくは、上記スプリングがコイルバウンドであるときに、少なくとも一方の流路は、流体がバルブアセンブリを通って流れることを可能にするための上記スプリングシートを介して、あるいは、その周囲に設けられている。一実施形態において、上記スプリングシートは、上記貫通路の内側面の間を伸びる細長部材を有する。好ましくは、上記細長部材は、上記バルブ部材のスプリング支持延長部を支えるための貫通孔を設けている。 上記スプリングシートは、上記貫通路内に配置された保持部材によって、連結された上記貫通路を有する所定の場所に保持される。上記保持部材は、サークリップまたはネジ部材を有する。
上記第1バルブは、移動制限手段を形成するよう構成されるリターンスプリングを備え、上記スプリングシートは、流量調整制御バルブのバルブシートによって所定の場所に保持され、上記バルブシートは、上記スプリングシートの挿入および撤去を可能にするために、上記第1バルブの上記貫通路内に着脱可能に搭載されている。上記流量調整制御バルブの上記バルブシートは、上記貫通路内にネジで保持される、または、サークリップ等の適切な保持手段によって所定の場所に保持される。
好ましくは、上記カップリング部材は、回転可能で、かつ、軸方向に固定、または、実質的に固定されるように、上記第1バルブおよび第2バルブのうちの一方の上記ケーシング回りに搭載されるカラーである。上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方のケーシングと上記カラーの外端の内面との一方には、そこから半径方向に広がる2以上のバイオネットが設けられており、このバイオネットは、上記カラーの外端の内面と上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方のケーシングとの他方に設けられたスロットに嵌め込むために設けられている。
本発明の実施形態は、添付の図面に関して、実施例によって記載されている。
図1は、手動で操作可能な流量調整制御バルブを有している、本発明によるバルブアセンブリの垂直断面図である。
図2は、図1のバルブアセンブリのA−A線から見た横断面図である。
図1を参照すると、バルブアセンブリは、縦方向の関係にある2つの相互に対向した細長いバルブ10を含む。各々のバルブは、内側に貫通路14が形成されたチューブ状のケーシング12を有する。各々のバルブの上記貫通路14は、一方の端部、すなわち、他のバルブが接続されることになっている端部に、内周環状バルブシート16を設けていて、この内周環状バルブシート16に対して、移動可能なバルブ部材18がリターンスプリング22によってバネ付勢される。
各々のバルブのバルブ部材18は、円錐形状のポペット弁で、ゴムあるいは他の適切な合成プラスチック材料で形成することができる。各々のバルブ部材18は、中心にスピゴット装置20を有し、このスピゴット装置20の一部分が、上記一方の端部の外側に突き出て、リターンスプリング22の影響下にケーシング12の接触する端部を越えて伸びる。各々のリターンスプリングは、それぞれのバルブ部材18とスプリングシートとの間で作動する、それぞれの貫通路の中に設置された圧縮コイルバネ22を有する。
上記両バルブ10の接触する端部同士は、各々の接触する端部にシールグランド、すなわち、オーリング40が配置される外部溝38を提供するカップリング部材により結合されている。このカップリング部材は、下部バルブケーシング12の周りに搭載されたカラー42を有する。
上記カラー42は、内側に伸びるフランジ50を有し、このフランジ50は、ケーシング12上の周辺止め具52に隣接していて、自由に回転移動できるが、図に示すように、軸方向の移動は、上記止め具52と、ケーシングの外側の周辺溝に設けられたサークリップ54に接触する隣接部との間に限定される。上記カラー42は、2つのバルブ10を結合して保持し、そして、それぞれバイオネット58と係合する2以上の互いに離間したバイオネット接続部により固定される。下部バルブ10およびカラー42は、アセンブリの雌部として、上部バルブはアセンブリの雄部としての機能を果たす。
図1に示される2つのバルブのうちの下部のものにおいて、リターンスプリング22は、バルブ部材18の後部と上記スプリングシートを画定している環状保持板24との間に伸びていて、環状保持板24は、サークリップ28によって、ケーシング12と一体のカラー26に接触する位置に保持される。スピゴット装置20の他方の端部は、図に示すように、バルブ部材18がバルブシートから抜け出しているとき、環状保持板24のホールを通って伸びる。下部バルブ10のケーシング12の他方の端部は、バルブアセンブリがパイプ型の流体システムに組み込まれることを可能にするための外部スクリュースレッド32で終結する。
図1に示される上部バルブ10のケーシング12は、その他方の端部において、流量調整制御バルブ30を収容可能にするために延長されている。この延長部44は、手動で操作可能な制御バルブ30が嵌まり込む内部スクリュースレッドで終結する。制御バルブ30のバルブ部材34は、ケーシング12の内部に設けられたバルブシート36に、手動で、ねじ込んで当接させることができる。延長部44は、アセンブリがリザーバに接続可能にするための外部スクリュースレッド48が設けられた分岐部46を有する。制御バルブ30が閉鎖位置にあるとき、すなわち、バルブシート36の中にバルブ部材34があるとき、ケーシング12の貫通路14は遮断される。
上部バルブ10のリターンスプリング22は、バルブ部材18の後部と、貫通路14内に配置され流量調整制御バルブ30のバルブシート36により所定の場所に保持されたスプリングシート50との間に伸びる。したがって、上部バルブ10のリターンスプリング22は、流量調整制御バルブ30とは独立して作動する。
上記リターンスプリング22の寸法は、このスプリングが、バルブ部材18のそのバブルシート16から遠く離れる方向への移動を制限するために、コイルバウンドになることができるように選択される。図1に示すように、バルブ10同士を係合して連結するとき、両バルブ部材18は中立開放位置を取り、各々のバルブ部材は、それぞれのリターンスプリング22の付勢力に逆らう対向するバルブ部材の作用によって開放位置に促される。
上部および下部バルブ10の各々のリターンスプリング22は、バルブ部材18のそのバブルシート16から遠く離れる方向へのさらなる動作を制限し、対向するバルブ部材18が、それぞれのバルブシート16と接触するのを防ぎ、その結果、中立開放位置から離れるバルブ部材18の動きを限定し、両方のバルブ部材18が、位置合わせした貫通路14を通って流れる流体の動きの下で、貫通路を遮断できないようにする。
この発明は、従来の不利益なしでリザーバの即時除去を可能にさせるという点において有利である。また、家庭内においては、ラジエータ設備のいくつものパイプを設けることができ、備え付け家具や装飾における主婦の要求を満足させるためにラジエータの位置を変えることができる。産業においては、上記リザーバは、ミルク,飲料、あるいは、化学薬品等の他の液体を収容することもできる。また、水道システムについて、水貯蔵タンクが上記リザーバを構成することもできる。
好ましい実施形態において、バルブのリターンスプリングが、バルブ部材の移動(移動距離)を限定するために利用される一方で、他の移動限定手段が想定される。例えば、バルブ部材のバルブシートから遠く離れる方向への移動を制限するために、それぞれのバルブケーシング12の内側に半径方向内側に突出する停止部材を設けることもできる。
本発明は、ここに記載された実施形態に限定されないが、本発明の範囲から離れることなく補正あるいは修正できる。
Claims (17)
- 互いに向かい合った第1バルブと第2バルブとを備えるバルブアセンブリであって、
上記第1バルブと上記第2バルブの各々は、内部に貫通路が形成されたケーシングを有し、
上記第1バルブおよび上記第2バルブの貫通路は、互いに隣接する端部に内周環状バルブシートを有し、これらのバルブシートに対して、それぞれの移動可能なバルブ部材が付勢されると共に、
上記第1バルブおよび上記第2バルブが結合されたとき、上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記バルブ部材は互いに係合され、上記バルブ部材を上記バルブシートから離れさせて、上記第1バルブおよび上記第2バルブを開放するようになっており、
上記第1バルブおよび上記第2バルブの結合を保持するために設けられたカップリング部材を有し、このカップリング部材には、上記第1バルブおよび上記第2バルブの少なくとも一方のバルブ部材の、そのバルブシートから遠く離れる方向への移動を制限するための手段が設けられ、上記第1バルブおよび上記第2バルブが結合しているときに、上記第1バルブおよび上記第2バルブの他方の上記バルブ部材が、そのバルブシートに係合するのを防いで、上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方が、このバルブアセンブリを通過する流体の流れに起因して閉じるのを防ぐようになっている
ことを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項1に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記第1バルブの上記ケーシングは、遠位端部に、流量調整制御バルブを提供する延長部を有し、上記延長部は、リザーバに接続される分岐部を有することを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項2に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記制御バルブは、手動で操作可能であることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項2に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記制御バルブは、サーモスタットで制御可能であることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載のバルブアセンブリにおいて、
上記第1バルブおよび上記第2バルブのうちの上流にあるバルブは、使用時に、バルブアセンブリを通過する流れの垂直方向において、バルブアセンブリを通過する流体の流れに起因する下流バルブの閉鎖を防ぐために、上記上流バルブの移動を制限するための手段を設けていることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項5に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記移動を制限するための手段は、上記第1バルブおよび上記第2バルブのうちの少なくとも一方について付勢手段を有することを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項6に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記付勢手段は、コイルスプリングを有し、上記スプリングの寸法は、協働する上記バルブ部材の上記移動の制限において、上記スプリングがコイルバウンドになるように選択されることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項7に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記コイルスプリングは、協働する上記バルブ部材と、上記第1バルブおよび上記第2バルブのうち少なくとも一方の上記貫通路内に配置されたスプリングシートとの間を動くことを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項8に記載のバルブアセンブリにおいて、
少なくとも1つの流路が、上記スプリングシートを通して、あるいは、上記スプリングシートの周囲に設けられ、上記スプリングがコイルバウンドであるときに、流体が上記バルブアセンブリを通って流れることを可能にしていることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項8または9に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記スプリングシートは、上記貫通路の内側面の間を伸びる細長部材を有することを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項10に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記細長部材は、上記バルブ部材のスプリング支持延長部を支えるための貫通孔を設けていることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項8から11のいずれか1つに記載のバルブアセンブリにおいて、
上記スプリングシートは、上記貫通路内に配置された保持部材によって、連結された上記貫通路を有する所定の場所に保持されることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項12に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記保持部材は、サークリップまたはネジ部材を有することを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項12に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記第1バルブは、移動制限手段を形成するよう構成されるリターンスプリングを備え、上記スプリングシートは、流量調整制御バルブのバルブシートによって所定の場所に保持され、上記バルブシートは、上記スプリングシートの挿入および撤去を可能にするために、上記第1バルブの上記貫通路内に着脱可能に搭載されていることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項14に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記流量調整制御バルブの上記バルブシートは、上記貫通路内にネジで保持される、または、サークリップ等の適切な保持手段によって所定の場所に保持されることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項1から15のいずれか1つに記載のバルブアセンブリにおいて、
上記カップリング部材は、回転可能で、かつ、軸方向に固定、または、実質的に固定されるように、上記第1バルブおよび第2バルブのうちの一方の上記ケーシング回りに搭載されたカラーであることを特徴とするバルブアセンブリ。 - 請求項16に記載のバルブアセンブリにおいて、
上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方のケーシングと上記カラーの外端の内面との一方には、そこから半径方向に広がる2以上のバイオネットが設けられており、このバイオネットは、上記カラーの外端の内面と上記第1バルブおよび上記第2バルブの上記他方のケーシングとの他方に設けられたスロットに嵌め込むために設けられていることを特徴とするバルブアセンブリ。
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