本発明の実施形態は、電気通信システムにおける通信に関し、そしてより詳細にはEV−DOシステムの中で中断されないように保留のVoIPコールの発生を低減させることに関する。
無線通信システムは、第1世代のアナログ無線電話サービス(1G)と、第2世代(2G)のデジタル無線電話サービス(中間の2.5Gネットワークと2.75Gネットワークとを含む)と、第3世代(3G)の高速データ/インターネット能力のある無線のサービスとを含めて、様々な世代を通して発展してきている。セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(Personal Communication Service)(PCS)システムを含めて、現在使用中の多数の異なるタイプの無線通信システムが、存在する。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイル電話システム(cellular Analog Advanced Mobile Phone System)(AMPS)と、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access)(CDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access)(FDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access)(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(Global System for Mobile access)(GSM(登録商標))の変形、に基づいたデジタルセルラーシステムと、TDMA技術とCDMA技術との両方を使用した、より新しいハイブリッドデジタル通信システムと、を含む。
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、ここにおいてIS−95と称される「デュアルモード広帯域スペクトル拡散セルラーシステムのための移動局−基地局の互換性規格(Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System)」という名称のTIA/EIA/IS−95−Aの中で、電気通信産業協会/電子産業協会(Telecommunication Industry Association/Electronic Industries Association)により、米国において、標準化された。組み合わされたAMPSシステムとCDMAシステムとは、TIA/EIA規格IS−98の中で説明される。他の通信システムは、広帯域CDMA(wideband CDMA)(WCDMA)、CDMA2000(例えば、CDMA2000 1xEV−DO規格など)、またはTD−SCDMAと称されるものをカバーするIMT−2000/UM規格、すなわち国際モバイル電気通信システム2000/ユニバーサルモバイル電気通信システム(International Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications System)規格の中で説明される。
無線通信システムにおいては、移動局、ハンドセット、またはアクセス端末(access terminals)(AT)は、基地局に隣接した、または基地局を取り囲む特定の地理的地域の内部で通信のリンクまたはサービスをサポートする定位置基地局(セルサイトまたはセルとも称される)から信号を受信する。基地局は、アクセスネットワーク(access network)(AN)/無線アクセスネットワーク(radio access network)(RAN)に対してエントリポイントを提供し、これらのネットワークは、一般に、サービス品質(Quality of Service)(QoS)要件に基づいてトラフィックを差別化するための方法をサポートする標準インターネットエンジニアリングタスクフォース(Internet Engineering Task Force)(IETF)ベースのプロトコルを使用したパケットデータネットワークである。したがって、基地局は、一般に、無線(over the air)インターフェースを通してATと相互作用し、そしてインターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットを通してANと相互作用する。
進化データ最適化(Evolution-Data Optimized)(EV−DO)は、一般的にブロードバンドインターネットアクセスのための、無線信号を通したデータの無線伝送のための電気通信規格である。EV−DOは、個別のユーザのスループットと全体的なシステムスループットとの両方を最大にするために、CDMAならびにTDMAを含めて多重化技法を利用する。EV−DOは、CDMA2000ファミリーの規格の一部分として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)(3GPP2)によって規格化される。EV−DOは、高データレートをサポートすることになり、そして無線キャリアの音声サービスと一緒に展開され得るCDMA2000(IS−2000)規格の進化として設計された。EV−DOは、IPベースのネットワークのようにエンドツーエンドとして動作させられるように設計された。しかしながら、改訂版0(Rev.0)で開始される規格のいくつかの改訂版が、存在している。Rev.0は、順方向リンクと逆方向リンクとの両方の上でQoS(レイテンシーを改善する)とより高いデータレートとをサポートするために、後で改訂版A(Rev.A)を用いて拡張された。その後に、改訂版B(Rev.B)は、より高いレートとより低いレイテンシーとをさえ達成するために、公開され、そしてマルチキャリア(multiple carriers)をバンドリングする能力を含んでいる。したがって、「CDMA2000高レートパケットデータエアインターフェース仕様(CDMA2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification)」という名称の1xEV−DO仕様のバージョンと、1xEV−DO Rev.A仕様と、1xEV−DO Rev.B仕様とは、これによりその全体に参照によって組み込まれている。
ボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice-over-Internet protocol)(VoIP)は、インターネットなどパケット交換ネットワークを通したオーディオデータの伝送のために最適化されるプロトコルである。VoIPシステムは、IP上のデータパケットストリームの中にカプセル化された、一般的に音声データ圧縮技法を使用してデータレートが低減されるデジタルオーディオとして電話信号を搬送する。VoIPシステムはまた、IP電話通信、インターネット電話通信、ボイスオーバーブロードバンド(voice over broadband)、ブロードバンド電話通信、およびブロードバンド電話と称されることもある。しかしながら、VoIPが、EV−DOシステムと統合されるときに、様々な課題に出合うことになる。
1xEV−DOシステム上では、アプリケーションが、アクセス端末に対してデータを送信し、または受信するときに、データコールは、アクセス端末とPDSNとの間のエンドツーエンドPPPセッションがアップされるが、同時に無線レイヤにおいて、トラフィックチャネルがダウンしているときに、休眠状態であると言われる。それ故に、アクセス端末に対して、かつ/またはアクセス端末からのデータの交換が、起こらないときに、貴重な無線リソースは、データコールが休眠状態に留まる間、保存される。この休眠期間中には、PPPリンクが維持されるので、IPレイヤと、両端におけるアプリケーションレイヤを含めて、その上に位置する任意のレイヤとは、アクセス端末とアクセスネットワークとの間の無線レイヤ接続が、維持されていないことを知らない。それ故に、アプリケーションが、データを送信し、またはデータを受信するときはいつでも、無線トラフィックチャネルが、アクセス端末とアクセスネットワークとの間に確立される/再確立される。アプリケーションとアクセス端末とは、休眠から出て、そしてアクティブ状態に戻る。無線トラフィックチャネルが、取り壊された後の非アクティブな期間は、休眠タイマー(dormancy timer)と呼ばれる。休眠タイマーは、アクセス端末とアクセスネットワークとの両方によって構成され、そして維持されることができる。
しかしながら、ユーザによって保留にされる、EV−DO−Rev.Aネットワーク上のVoIPコールは、コールが、アクセスネットワークまたはアクセス端末のトラフィックチャネル休眠時間しきい値を超過する持続期間(duration of time)にわたって保留にされる場合、中断される(dropped)ことになる。
本発明の例示の実施形態は、進化データオンリー(Evolution Data Only)(EV−DO)システムの中で切り離されないように、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールの発生を低減させるためのシステムおよび方法を対象としている。
したがって、本発明の一実施形態は、VoIPコールを保留にすることと、少なくとも無線リンクに関連するVoIPコールが保留である間に、無線リンクが切り離されないようにするために少なくとも1つのキープアライブパケット(keep-alive packet)を発行することと、を備える、進化データオンリー(EV−DO)システムの中で切り離されないようにボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールの発生を低減させるための方法を含むことができ、そこでは少なくとも1つのキープアライブパケットは、1つまたは複数のネットワークエンティティにおいてコールについての休眠タイマーをリセットするように構成されている。
別の実施形態は、進化データオンリー(EV−DO)システムの中でボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールを保留にするように構成された論理と、少なくとも無線リンクに関連するVoIPコールが保留である間、無線リンクが切り離されないようにするために少なくとも1つのキープアライブパケットを発行するように構成された論理と、を備える装置を含むことができ、そこでは少なくとも1つのキープアライブパケットは、1つまたは複数のネットワークエンティティにおいてコールについての休眠タイマーをリセットするように構成されている。
別の実施形態は、機械によって実行されるときに、機械に、オペレーションを実行するようにさせる、進化データオンリー(EV−DO)システムの中で切り離されないようにボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールの発生を低減させるための命令、を備えるコンピュータ可読媒体を含むことができ、なお命令は、VoIPコールを保留にする命令と、少なくとも無線リンクに関連するVoIPコールが保留である間、無線リンクが切り離されないようにするために少なくとも1つのキープアライブパケットを発行する命令と、を備え、そこでは少なくとも1つのキープアライブパケットは、1つまたは複数のネットワークエンティティにおいてコールについての休眠タイマーをリセットするように構成されている。
別の実施形態は、進化データオンリー(EV−DO)システムの中でボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールを保留にするための手段と、少なくとも無線リンクに関連するVoIPコールが保留である間、無線リンクが切り離されないようにするために少なくとも1つのキープアライブパケットを発行するための手段と、を備える装置を含むことができ、そこでは少なくとも1つのキープアライブパケットは、1つまたは複数のネットワークエンティティにおいてコールについての休眠タイマーをリセットするように構成されている。
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態に従ってアクセス端末とアクセスネットワークとをサポートする無線ネットワークアーキテクチャの図である。
図2は、本発明の一実施形態によるキャリアネットワークを示している。
図3は、本発明の少なくとも1つの実施形態に従うアクセス端末の説明図である。
図4は、VoIPコールが保留にされるEV−DOシステムにおける例示の階層化アーキテクチャの説明図である。
図5は、保留のコールプロセス(the call on hold process)の例示の一実施形態についてのプロセスフローの説明図である。
図6は、保留のコールプロセスの別の例示の実施形態についてのプロセスフローの説明図である。
詳細な説明
添付の図面は、本発明の実施形態の説明の中で助けとなるように提示され、そしてそれらの実施形態の例証のためだけに提供されるが、それらを限定するものではない。
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明と関連した図面との中で開示される。代替実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなく工夫されることができる。さらに、本発明のよく知られている要素は、本発明の関連のある詳細をあいまいにしないようにするために、詳細には説明されないことになり、あるいは省略されるであろう。
言葉「例示の(exemplary)」は、ここにおいて「1つの例、インスタンス、または例証としての役割を果たすこと」を意味するように使用される。「例示の」としてここにおいて説明される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、用語「発明の実施形態」は、本発明の必ずしもすべての実施形態が、論じられた特徴、利点、またはオペレーションのモードを含むことを必要とするとは限らない。
ここにおいて使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけであり、そして本発明の実施形態を限定するようには意図されていない。ここにおいて使用されるように、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が、明らかにそうでない場合を示していない限り、同様に複数形を含むように意図される。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含んでいる(including)」は、ここにおいて使用されるときに、述べられた特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素および/またはコンポーネントの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループについての存在または追加を排除するものではないことが、さらに理解されるであろう。
さらに、多数の実施形態は、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべきアクションのシーケンスの観点から説明される。ここにおいて説明される様々なアクションは、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits)(ASIC)により、1つまたは複数のプロセッサによって実行されているプログラム命令により、あるいはそれら両方の組合せにより、実行され得ることが認識されるであろう。さらに、ここにおいて説明されるアクションのこれらのシーケンスは、実行のすぐ後に、関連するプロセッサに、ここにおいて説明される機能を実行するようにさせることになる対応する1組のコンピュータ命令をそこに記憶しているコンピュータ可読ストレージ媒体の任意の形態の内部で完全に実施されるように考えられることもできる。したがって、本発明の様々な態様は、いくつかの異なる形態の形で実施されることができ、これらのすべては、特許請求の範囲の主題の範囲内にあるように企図されている。さらに、ここにおいて説明される実施形態のおのおのでは、そのような任意の実施形態の対応する形態は、例えば、説明されたアクションを実行する「ように構成された論理」としてここにおいて説明されることができる。
ここにおいてアクセス端末(AT)と称される高データレート(HDR)加入者局は、モバイル、または据え置き型とすることができ、そしてここにおいてモデムプールトランシーバ(modem pool transceivers)(MPT)または基地局(BS)と称される1つまたは複数のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は、モデムプールコントローラ(modem pool controller)(MPC)、基地局コントローラ(base station controller)(BSC)、および/またはパケット制御機能(packet control function)(PCF)と称されるHDR基地局コントローラに対して1つまたは複数のモデムプールトランシーバを通してデータパケットを送信し、そして受信する。モデムプールトランシーバとモデムプールコントローラとは、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部分である。アクセスネットワークは、複数のアクセス端末の間でデータパケットを移送する。
アクセスネットワークは、さらに、法人のイントラネットやインターネットなど、アクセスネットワークの外側の追加のネットワークに接続されることができ、そして各アクセス端末とそのような外側のネットワークとの間でデータパケットを移送することができる。アクセス端末は、例えば、光ファイバまたは同軸ケーブルを使用して、無線チャネルを通して、あるいは有線チャネルを通して通信する任意のデータデバイスとすることができる。アクセス端末は、さらに、それだけには限定されないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内蔵のモデム、あるいは無線を含めて、いくつかのタイプのデバイスのうちのどれにすることもできる。アクセス端末がモデムプールトランシーバへと信号を送信する通信リンクは、逆方向のリンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。モデムプールトランシーバがアクセス端末へと信号を送信する通信リンクは、順方向のリンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。ここにおいて使用されるように、トラフィックチャネルという用語は、順方向または逆方向のトラフィックチャネルのいずれかを意味する可能性がある。
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態に従って無線システム100の1つの例示の実施形態のブロック図を示している。システム100は、パケット交換データネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット、および/またはキャリアネットワーク126)と、アクセス端末102、108、110、112との間のデータ接続性を提供するネットワーク装置にアクセス端末101を接続することができるアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(radio access network)(RAN)120と、エアインターフェース(air interface)104を通して通信するアクセス端末101を含むことができる。ここで示されるように、アクセス端末101は、セルラー電話102、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)108、ここで双方向テキストページャとして示されるページャ110、または無線通信ポータルを有する別個のコンピュータプラットフォーム112(デスクトップ/ノートブック)とさえすることができる。したがって、本発明の実施形態は、限定することなく、無線モデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、あるいはそれらの任意の組合せまたは部分的組合せを含めて、無線通信ポータルを含み、あるいは無線通信能力を有する任意の形態のアクセス端末の上で実現されることができる。さらに、ここにおいて使用されるように、用語「アクセス端末」、「無線デバイス」、「クライアントデバイス」「モバイル端末」およびそれらの変形は、交換可能に使用されることもできる。
図1に戻って参照すると、本発明の例示の実施形態の無線ネットワーク100のコンポーネントと、要素の相互関係とは、示されるコンフィギュレーションだけには限定されてはいない。システム100は、単なる例示にすぎず、そして無線クライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートアクセス端末が、限定することなく、キャリアネットワーク126、インターネット、および/または他のリモートサーバを含めて、互いの間で、かつ/またはエアインターフェース104およびRAN120を経由して接続されるコンポーネントの間で、無線で通信することを可能にする任意のシステムを含むことができる。
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信されるメッセージ(一般的にデータパケットとして送信される)を制御する。BSC/PCF122は、パケットデータサービスノード160(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112との間のベアラチャネル(すなわち、データチャネル)を信号で伝えることと、確立することと、取り壊すことと、について責任がある。リンクレイヤ暗号化が、可能にされる場合、BSC/PCF122はまた、エアインターフェース104上でそれを転送する前に、コンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は、当技術分野においてよく知られており、そして簡潔にするためにさらに論じられないであろう。キャリアネットワーク126は、あるネットワーク、インターネット、および/または公衆交換電話網(public switched telephone network)(PSTN)によってBSC/PCF122と通信することができる。代わりに、BSC/PCF122は、インターネットまたは外部ネットワークに直接に接続することもできる。一般的に、キャリアネットワーク126とBSC/PCF122との間のネットワークまたはインターネットの接続は、データを転送し、そしてPSTNは、音声情報を転送する。BSC/PCF122は、複数の基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続されることができる。キャリアネットワークと類似したやり方で、BSC/PCF122は、一般的に、データ転送および/または音声情報のために、ネットワーク、インターネットおよび/またはPSTNによってMPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末に対して無線にデータメッセージをブロードキャストすることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122、および他のコンポーネントは、当技術分野において知られているように、RAN120を形成することができる。しかしながら、代替コンフィギュレーションが、使用されることもでき、そして本発明は、示されるコンフィギュレーションだけには限定されない。例えば、別の実施形態においては、BSC/PCF122と、1つまたは複数のMPT/BS124との機能は、BSC/PCF122と、MPT/BS124との両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールへと折り畳まれることもある。
図2は、本発明の一実施形態によるキャリアネットワーク126を示している。図2の実施形態においては、キャリアネットワーク126は、パケットデータサービングノード(packet data serving node)(PDSN)160と、アプリケーションサーバ170と、インターネット175と、を含む。しかしながら、アプリケーションサーバ170と、他のコンポーネントとは、代替実施形態においてはキャリアネットワークの外側に位置することもある。PDSN160は、例えば、CDMA2000無線アクセスネットワーク(RAN)(例えば、図1のRAN120)を利用して、移動局(例えば、図1からの102、108、110、112などのアクセス端末)についてのインターネット175、イントラネット、および/またはリモートサーバ(例えば、アプリケーションサーバ170)に対してアクセスを提供する。アクセスゲートウェイとしての機能を果たして、PDSN160は、単純IPおよびモバイルIPのアクセスと、フォーリンエージェントサポートと、パケットトランスポートとを提供することができる。PDSN160は、認証、認可、および会計の(AAA)サーバと、他のサポートするインフラストラクチャとについてのクライアントとしての役割を果たすことができ、そして当技術分野において知られているようにIPネットワークに対するゲートウェイを移動局に提供する。図2に示されるように、PDSN160は、従来のA10接続を経由してRAN120(例えば、BSC/PCF122)と通信することができる。A10接続は、当技術分野においてよく知られており、そして簡潔にするためにさらに説明されないであろう。
図3を参照すると、セルラー電話102などのアクセス端末101(ここでは無線デバイス)は、最終的にはキャリアネットワーク126、インターネット、および/または他のリモートサーバおよびネットワークに由来する可能性があるRAN120から送信されるソフトウェアアプリケーション、データ、および/またはコマンドを受信し、そして実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)に動作可能に結合されたトランシーバ206、あるいは他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスを含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、無線デバイスのメモリ212の中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface)(「API」)210レイヤを実行する。メモリ212は、リードオンリーメモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、あるいはコンピュータプラットフォームに共通している任意のメモリから成る可能性がある。プラットフォーム202はまた、メモリ212の中でアクティブに使用されていないアプリケーションおよび/またはデータを保持することができるローカルデータベース/メモリ214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、一般的にはフラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光媒体、テープ、ソフトディスクまたはハードディスクなど、当技術分野において知られているような任意の二次ストレージデバイスとすることができる。内部プラットフォーム202コンポーネントは、当技術分野において知られているように、他のコンポーネントのうちでも、アンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートーク(push-to-talk)ボタン228、キーパッド226(これは、保留ボタを含み得る)などの外部デバイスに動作可能に結合されることもできる。
したがって、本発明の一実施形態は、ここにおいて説明される機能を実行する能力を含めてアクセス端末を含むことができる。当業者によって理解されるように、様々な論理要素は、ここにおいて開示される機能を達成する個別要素の形で、プロセッサ、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せの上で実行されるソフトウェアモジュールの形で実施されることができる。例えば、ASIC208と、メモリ212と、API210と、ローカルデータベース214とは、すべて、ここにおいて開示される様々な機能をロードし、記憶し、そして実行するために協調して使用されることができ、そしてそれ故にこれらの機能を実行する論理は、様々な要素の上で分散されることができる。代わりに、機能は、個別コンポーネントの中に組み込まれることもできる。それ故に、図3の中のアクセス端末の特徴は、単に例示的なものと考えられるべきであり、そして本発明は、例示の特徴または構成だけに限定されるものではない。
アクセス端末101とRAN120との間の無線通信は、符号分割多元接続(code division multiple access)(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(time division multiple access)(TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access)(FDMA)、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)(OFDM)、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))、無線通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークの中で使用され得る他のプロトコルなど、異なる技術に基づいたものとすることができる。データ通信は、一般的に、アクセス端末101と、MPT/BS124と、BSC/PCF122との間にある。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、仮想私的ネットワークなど、複数のデータネットワークに接続されることができ、それ故にアクセス端末101が、より広い通信ネットワークにアクセスすることを可能にしている。上記で論じられ、そして当技術分野において知られているように、音声伝送および/またはデータは、様々なネットワークとコンフィギュレーションとを使用してRAN120からアクセス端末101へと送信されることができる。したがって、ここにおいて提供される例証は、本発明の実施形態を限定するようには意図されず、そして単に本発明の実施形態の態様の説明において支援するためにすぎない。
図4は、VoIPコールが保留にされるEV−DOシステムにおけるAT101と、RAN120と、PDSN160と、についての例示の階層化アーキテクチャを示している。TCP/IPアーキテクチャの各レイヤは、レイヤの機能を実行する1つまたは複数のプロトコルを含んでいる。各プロトコルは、個別にネゴシエートされることができる。
アプリケーションレイヤ402、430は、RTP、SIP、およびRTCPを含めて、複数のアプリケーションを提供することができる。リアルタイムトランスポートプロトコル(Real-time Transport Protocol)(RTP)は、インターネット上でオーディオおよびビデオを配信するための規格化されたパケットフォーマットを定義する。セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)は、インターネット上の音声コールやビデオコールなどのマルチメディア通信セッションをセットアップし、そして取り壊すために利用される信号プロトコルである。しかしながら、他の実現可能なアプリケーションの例は、ビデオ会議と、ストリーミングマルチメディア配信と、インスタントメッセージングと、存在情報と、オンラインゲームと、を含むことができる。リアルタイムトランスポート制御プロトコル(Real-time Transport Control Protocol)(RTCP)は、RTPの姉妹プロトコルである。RTCPは、RTPフローについての帯域外制御情報を提供する。RTCPの主要な機能は、RTPによって提供されているQoSの上のフィードバックを提供することである。RTCPは、送信バイト、送信パケット、喪失パケット、ジッタ、フィードバック、往復遅延など、媒体接続および情報についての統計データを収集する。
図4を参照すると、AT101およびPDSN160におけるトランスポートレイヤ404、432は、それぞれユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol)(UDP)を提供することができる。AT101およびPDSN160におけるネットワークレイヤ406、434は、それぞれIPレイヤを提供することができる。AT101およびPDSN160におけるデータリンクレイヤ408、420、436は、それぞれポイントツーポイントプロトコル(Point-to-Point Protocol)(PPP)を提供することができる。PPPは、シリアルケーブル、電話線、トランク線、セルラー電話、専門無線リンク、または光ファイバリンク上の2つのノードの間の接続を確立するために一般に使用されるデータリンクプロトコルである。
図5を参照すると、保留のコールプロセス(call on hold process)の例示の一実施形態を示すプロセスフローが示される。図5の例示の実施形態においては、VoIPコールが、2つのアクセス端末(例えば、AT102とAT112と)の間でされることが、仮定される。この例示の実施形態においては、RTCPキープアライブパケットが、無線チャネルをアクティブに保持するために(例えば、コールが保留である間でさえ)、AT(単数または複数)とRAN120との両方の間で比較的頻繁に転送される。コール中のあるポイントで、AT102が、AT112とのVoIPコールを保留にすることに決定することを仮定する。上記に説明されるように、VoIPは、EV−DO Rev上で電話をかける。コールが、トラフィックチャネル休眠時間しきい値を超過する期間にわたって保留にされる場合、ネットワークは、中断されることになる。しかしながら、RTCPキープアライブパケットは、休眠タイマーが超過されないように、コールが保留である間でさえ、無線リンク上で送信され続けるので、無線リンクは、保留のVoIPコールプロセス中に維持される。その後に、AT102は、AT112との会話を継続することに決定し、そして再び保留ボタンを押す。
さらに、AT112とのコールを保留にするための状況は、変化し得ることが、理解される。一実施形態においては、AT102は、別のATからのコールを送信する/受信することができる。しかしながら、別の実施形態においては、コールを保留にするための理由は、別のコールを送信すること/受信することとは異なる状況を含むことができる(例えば、AT102のユーザが、割り込まれ、AT102のユーザは、比較的大声エリアにあるなど)。さらに、3つ以上のAT(単数または複数)が、互いに接続され、そして保留にされる可能性がある(例えば、AT102が、2つ以上の他のATとの会議コールに参加している場合)ことに注意すべきである。
501において、RAN120、AT102、およびAT112の休眠タイマーしきい値と、RTCPキープアライブパケットが送信される頻度とは、あらかじめ構成されることができ、あるいはRAN120、および/またはキャリア126からの設定に基づいてAT102、112のユーザによって動的に構成されることができる。一例においては、休眠タイマーしきい値は、ネットワークエンティティ(例えば、AT102、112、RAN120)のおのおのにおいて同じである必要はない。一実施形態においては、RTCPキープアライブパケットが送信される頻度は、逐次的なRTCPキープアライブパケットが、RAN120、AT102およびAT112のうちの少なくとも1つにおいて休眠タイマーの期限切れに先立って送信されるように、設定される。例えば、すべてのデバイスについての休眠タイマー要件(例えば、最小休眠期間/最小休眠タイマーしきい値)を満たす頻度は、すべてのデバイスについて設定されることができる。代わりに、より長い休眠期間が使用可能である場合、頻度は、各デバイスについて設定されることができ、そして異なるネットワークエンティティのために変化することができる。
ブロック511において、RTCPキープアライブパケットは、AT102、112と、RAN120との間で無線リンク上で送信される。この実施形態において、AT102は、RTCPキープアライブパケットをRAN120へと送信することを開始することができる。しかしながら、別の実施形態においては、RAN120は、RTCPキープアライブパケットをAT102へと送信することを開始することができる。RTCPキープアライブパケットは、RTCPプロトコルの一部分であるように構成されている。RTCPプロトコルは、QoS統計データのために利用される。さらに、コールに従事するAT(単数または複数)のおのおのについての保留状態が、アクティビティ(例えば、保留ボタンを監視すること)について監視され、そしてRAN120に対して報告され、かつ/またはRTCPキープアライブパケットを送信することを維持するためのローカルプロセスを開始するために使用されることができる。
ブロック521において、AT102とAT112との間のVoIPコールを保留にするために、コール保留(call hold)が、開始される(例えば、AT102および/またはAT112のユーザが、保留ボタンを押す)。保留ボタンは、AT上の物理的ボタン、AT上のソフトキーとすることができ、かつ/またはATに結合されるデバイス(例えば、ヘッドセット(headset)上のボタン)から開始される信号とすることができる。したがって、保留ボタンは、保留を開始すること、および/または取り除くことのできる任意のデバイスとすることができる。
ブロック531において、RTCPキープアライブパケットは、与えられた頻度で、AT102とAT112との間で定期的に送信される(例えば、各ATにおける休眠タイマーが、期限切れにならないように確立される)。これは、トラフィックが、AT102、112と、RAN120との間で無線リンク上で送信され、そして休眠タイマーしきい値が、超過されないときの非アクティビティに起因して低下しないように無線リンクの機会を低減させる。したがって、従来のシステムにおいて起こるようなVoIPコールのために使用される通信チャネルの喪失を結果としてもたらす休眠タイマーは、期限切れにならない。
ブロック541において、保留のVoIPコールが、解放されることができる。例えば、保留が、コールから解放されるべきことと、通常の通信が、継続することができることとを示すために、ユーザは、再び保留ボタンを押し、保留ボタンを解放することなどができる。それに応じて、コールは保留を外され、そしてプロセスは、511へと戻る。
実施形態は、いくつかの判断基準を満たす。例えば、キープアライブパケットとして送信されるデータは、例えば、使用可能なメディアとしてシステムによって処理され得る実際のメディア、VoIPコールが保留である間に他のエンドユーザによって聞かれ得るデータ(例えば、音楽など)である必要はない。VoIPでは、メディアデータは、UDP/IPトランスポート上で送信されるRTPペイロードの中に含まれ、そして制御データは、UDP/IP上のRTCP制御データとして移送される。したがって、キープアライブパケットは、RTCP制御データとして送信される場合、そのときには他のエンドユーザは、必ずしも着信する制御データに気付くとは限らないこともある。
別の例においては、キープアライブパケットとして送信されるデータは、VoIPコールが保留でないときには、ペイロードメディアデータの配信の遅延を結果としてもたらすのに十分頻繁には送信される必要はない。しかしながら、キープアライブパケットデータは、VoIPコールが保留である間には、保留のVoIPコールが中断されることを結果としてもたらすことになる期待される休眠時間しきい値を超過しないように十分頻繁に送信される可能性がある。例えば、展開されるネットワークについての休眠タイマーは、10秒〜30秒の間に及ぶ可能性がある。本発明の実施形態においては、RTCPキープアライブパケットは、少なくとも20秒ごとに、そして他の実施形態においては2秒から5秒ごとの範囲内で送信されるように構成されていることができる。したがって、この実施形態におけるRTCPキープアライブパケットは、非アクティビティに起因して休眠タイマーが超過されないようにするのに十分頻繁であるが、同時にRTPメディアパケットについての遅延を生成するほど頻繁ではない。しかしながら、上記の例は、単に例証のためだけに提供され、そして本発明の実施形態は、これらの例の値を使用するこれらのシステムだけには限定されないことが理解されるであろう。
さらに別の例においては、キープアライブパケットとして送信されるRTCP制御データは、それらが、キャリアのネットワーク上で不合理な負荷を引き起こすことにならないように確立されることができる。一例においては、キープアライブパケットとして送信されるRTCP制御データのサイズは、70バイトよりも少なく(例えば、平均で約68バイトに)することができる。したがって、実施形態におけるRTCPキープアライブパケットは、一般に、キャリアのネットワークに不合理に負担させるのに十分は大きくはない(例えば、60バイトから80バイトの範囲内にある)。しかしながら、再度、本発明の実施形態が、この例だけには限定されないことが理解されるであろう。さらに、異なるシステムは、各システムによって容認され得るようなバイトを多かれ少なかれ使用することができることが、理解されるであろう。
さらに、キープアライブパケットとして送信されるRTCP制御データは、本発明の実施形態においてRTPについて利用されるものと同じRLP/MACフロー上で送信されることができる。したがって、別のRLP/MACフローは、RTCPキープアライブパケットだけを搬送するように割り当てられる必要はなく、これは、アクセス端末と、アクセスネットワークとの両方についてのリソースの観点からコストがかかることになる。それ故に、いくつかの実施形態におけるRTCPキープアライブパケットは、追加のRLP/MACフローを結果としてもたらすことはない。
さらに別の例においては、キープアライブパケットとして送信されるデータは、何らかの有用な目的を果たす(serve)ことができる。それ故に、キープアライブパケットとして送信されるデータは、エアリンク上で任意のトラフィックを有するためだけに使用される必要はない。この例の実施形態において、RTCP制御データは、有用な情報を含むキープアライブパケットとして送信されることができる。RTCPは、RTPの姉妹プロトコルであり、これらは、両方ともに、VoIPコールによって利用されることができる。RTCPは、RTPフローについての帯域外制御情報を提供することができる。RTCPの1つの機能は、RTPによって提供されているQoS上のフィードバックを提供することである。例えば、RTCPは、それだけには限定されないが、例えば、送信バイト、送信パケット、喪失パケット、ジッタ、および往復遅延、を含み得るメディアの接続および情報についての統計データを収集するために使用されることができる。アプリケーションは、サービス品質を増大させるためにこの情報を使用することができる。例えば、サービス品質は、フローを制限して、あるいは異なるコーデックを使用して、増大されることができる。一例の実施形態においては、キープアライブパケットとして送信されるRTCP制御データは、QoS性能メトリクスを生成するために使用されることができ、これは、コールが中断されないように保持することを除いて、有用な目的を提供する。
上記の例は、本発明の様々な実施形態についての有利な態様を説明しているが、本発明の他の実施形態は、リストアップされた特徴および/または態様の必ずしもすべてを含むとは限らないインプリメンテーションを対象とすることができることが、理解されるであろう。したがって、これらの有利な態様が、説明されてきているが、それらは、本発明のすべての実施形態の中にあるものと解釈されるべきではない。
図5の実施形態は、コールがアクティブ(すなわち、保留でない)であった間と保留であった間との両方に送信/受信されたRTCPキープアライブパケットに向けられるように説明されたが、他の実施形態が、展開され得ることが、理解されるであろう。例えば、図6に示される実施形態は、コールがアクティブである間、AT102または112に、RTCPキープアライブパケットを送信/受信させる必要はない。図6の実施形態においては、VoIPコールは、AT102とAT112との間で行われる。その後に、AT102は、AT112とのVoIPコールを保留にするように、決定する。その後に、保留ボタンは、トリガとしての機能を果たし、これは、いずれかのATによって押されるときに、RTCPキープアライブパケットに、無線リンクが中断されないようにして、両方のAT(単数または複数)の間で送信されるようにさせる。
図6を参照すると、保留のコールプロセスの別の例示の実施形態を示すプロセスフローが、示されている。601において、RAN120、AT102およびAT112の休眠タイマーと、RTCPキープアライブパケットが送信される頻度とは、あらかじめ構成されることができ、かつ/またはAT(例えば、102、112)、RAN120、および/またはキャリア126によって動的に構成されることができる。一例においては、RTCPキープアライブパケットが送信される頻度は、逐次的なRTCPキープアライブパケットが、少なくとも1つのRAN120、AT102またはAT112の休眠タイマーの期限切れに先立って送信されるように設定される。
ブロック611において、保留状態は、監視される(例えば、コール上のAT(単数または複数)のおのおののボタンが、アクティビティについて監視される)。ブロック621において、コール保留は、AT102とAT112との間のVoIPコールを保留にするためにアクティブにされる(例えば、AT102および/またはAT112のユーザは、保留ボタンを押す)。上記で指摘されるように、ここにおいて使用されるような「保留ボタン」は、コール保留を開始し、かつ/または解放することができる任意のデバイス(例えば、AT102および/または112上の物理ボタン)とすることができる。
ブロック631において、RTCPキープアライブパケットは、AT(単数または複数)と、RAN120との間の無線リンク上で送信される。これは、トラフィックがAT(単数または複数)とRAN120との間の無線リンク上で送信され、そして休眠タイマー期限切れが到達されないときに、無線リンクが、低下しないようにする。RTCPキープアライブパケットは、RTCPプロトコルの一部分であるように構成されている。RTCPプロトコルは、QoS統計データのために利用される。一実施形態においては、AT102は、RTCPキープアライブパケットをRAN120へと送信することを開始することができる。しかしながら、別の実施形態においては、RAN120は、RTCPキープアライブパケットをAT102へと送信することを開始することができる。
ブロック641において、コール保留は、解放されることができる(VoIPコールを保留にすることを開始したユーザは、保留ボタンを再び押す)。それ故に、コールは、保留から外され、そして通常の通信が、継続することができる。ブロック651において、RTCPパケットは、もはやキープアライブパケットとして(例えば、保留状態からアクティブ状態に戻るコールに応じて)無線リンク上で送信されず、そしてプロセスは、611へと戻る。
当業者(Those of skill in the art)は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのどれかを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通して参照されることができるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁気の場または粒子、光学的な場または粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表されることができる。
さらに、当業者は、ここにおいて開示される実施形態に関連して説明される様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとしてインプリメントされ得ることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの交換可能性を明確に示すために、様々な例示のコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点で上記に一般的に説明されている。そのような機能が、ハードウェアとしてインプリメントされるか、またはソフトウェアとしてインプリメントされるかは、特定のアプリケーションと、全体的なシステムに課される設計制約条件とに依存する。当業者(Skilled artisans)は、特定の各アプリケーションについて変化するやり方で、説明された機能をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲からの逸脱(departure)を引き起こすものとしては解釈されるべきではない。
ここにおいて開示される実施形態に関連して説明される方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれら2つの組合せの形で実施されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野において知られている他の任意の形態のストレージ媒体の中に存在することができる。例示のストレージ媒体は、プロセッサが、ストレージ媒体から情報を読み取り、そしてストレージ媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替案においては、ストレージ媒体は、プロセッサと一体になっていてもよい。
したがって、本発明の一実施形態は、上記アプリケーションにおいて詳述されるように、保留のVoIPコールが、EV−DOシステムの中で中断されないようにするための方法を実施するコンピュータ可読媒体を含むことができる。したがって、本発明は、示された例だけには限定されず、そしてここにおいて説明される機能を実行するための任意の手段は、本発明の実施形態の中に含められる。
上記開示は、本発明の例示の実施形態を示しているが、様々な変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の範囲を逸脱することなく、ここにおいて行われ得ることに注意すべきである。ここにおいて説明される本発明の実施形態に従う方法請求項の機能、ステップ、および/またはアクションは、特定の任意の順序で実行される必要はない。さらに、本発明の要素は、単数形で説明され、または請求されることもあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形も企図される。