JP2012509334A - 肝x受容体(lxr)モジュレーターとしての極性キナゾリン類 - Google Patents

肝x受容体(lxr)モジュレーターとしての極性キナゾリン類 Download PDF

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Abstract

極性キナゾリン系の肝X受容体(LXR)モジュレーターおよび関連方法を開示する。これらのモジュレーターは式(I)の化合物を含む:
Figure 2012509334

式中:R、R、R、R、R、R、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、W、W、W、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R,およびnは、明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。一般に、これらの化合物はLXRにより仲介される1以上の疾患、障害、状態または症状を治療または予防するために使用できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、一般に極性キナゾリン系の肝X受容体(LXR)モジュレーターおよび関連方法、それらを製造するための方法、ならびにそれらを含有する組成物に関する。
アテローム硬化症は先進国における主要な死因のひとつである。アテローム硬化症に関連する独立したあるリスク因子には、罹病患者における相対的に高いレベルの血清LDLコレステロールおよび相対的に低いレベルの血清HDLコレステロールが含まれる。したがって、ある抗アテローム硬化症治療計画には、上昇した血清LDLコレステロールレベルを低下させるための薬剤(たとえばスタチン類)の投与が含まれる。
患者のHDLコレステロールレベルを高める薬剤も抗アテローム硬化症治療計画に有用な可能性がある。HDLコレステロールは、コレステロールを代謝および排出のために末梢組織から肝臓へ輸送する際に重要な役割を果たすと考えられている(このプロセスは時には“コレステロール逆輸送”と呼ばれる)。ABCA1は、HDL産生およびコレステロール逆輸送に関与するトランスポーター遺伝子である。したがってABCA1のアップレギュレーションの結果、コレステロール逆輸送が増大し、腸におけるコレステロール吸収が阻害される可能性がある。さらに、HDLはLDLコレステロールの酸化を阻害し、内皮細胞の炎症反応を低下させ、凝固経路を阻害し、一酸化窒素の利用能を増進するとも考えられている。
最初は肝臓においてオーファン受容体として同定された肝X受容体(LXR)は、核ホルモン受容体スーパーファミリーのメンバーであり、コレステロールおよび脂質の代謝の調節に関与すると考えられている。LXRはリガンド活性化型転写因子であり、レチノイドX受容体との偏性ヘテロダイマー(obligate heterodimer)としてDNAに結合する。LXRαは一般に肝臓、腎臓、脂肪組織、腸およびマクロファージなどの組織にみられるが、LXRβは広範な組織分布パターンを示す。マクロファージにおいてLXRがオキシステロール類(内因性リガンド)により活性化されると、前記ABCA1;ABCG1;およびApoEを含めた、脂質代謝およびコレステロール逆輸送に関与する幾つかの遺伝子が発現する。たとえば、Koldamova, et al., J. Biol. Chem. 2003, 278, 13244を参照。
LXRαノックアウト(k/o)、LXRβ k/oおよび二重k/oマウスにおいて、脂質恒常性およびアテローム硬化症におけるLXRの生理的役割を判定するための研究が行なわれている。これらの研究からのデータは、普通の固形飼料食の二重k/oマウスにおいて、脾臓、肺および動脈壁のマクロファージ(泡沫細胞)にコレステロール蓄積の増加が観察されることを示唆した。マウスの総コレステロールレベルはほぼ正常であったにもかかわらずコレステロール蓄積が増加したのは、血清HDLコレステロール減少およびLDLコレステロール増加の存在と関連すると考えられた。LXRα k/oマウスは肝遺伝子発現に有意の変化を示さないように見えたが、LXRβ k/oマウスは肝ABCA1発現における58%の低下およびSREBP1c発現における208%の増大を示した;これは、LXRβが肝SREBP1c発現の調節に関与している可能性があることを示唆する。
2種類の異なるアテローム硬化症マウスモデル(ApoE k/oおよびLDLR k/o)を用いた研究から得られたデータは、マクロファージにおけるABCA1発現をアップレギュレートするのにLXRαまたはβのアゴニストが比較的有効な可能性があることを示唆する。たとえば、ApoE k/oおよびLDLR k/oマウスをLXRαまたはβのアゴニストで12週間処理した場合、アテローム硬化症病変の阻害を観察することができた。それらの被験アゴニストは血清コレステロールおよびリポタンパク質のレベルに対して多様な作用をもつことが観察され、血清HDLコレステロールおよびトリグリセリドレベルを比較的有意に上昇させるように見えた。これらのインビボデータは、同じアゴニストについてマクロファージにおいて得られたインビトロデータと一致することが認められた。
前記の脂質およびトリグリセリドに対する作用のほか、LXRを活性化すると炎症および炎症促進遺伝子の発現が阻害されるとも考えられる。この仮説は、3種類の異なる炎症モデル(LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)を用いる研究から得られたデータに基づく。これらのデータは、LXRモジュレーターがマクロファージからのコレステロール除去および血管炎症阻害の両方を仲介する可能性があることを示唆する。
LXRの生物学およびLXRモジュレーターの概説については、たとえばGoodwin, et al., Current Topics in Medicinal Chemistry 2008, 8, 781;およびBennett, et al., Current Medicinal Chemistry 2008, 15, 195を参照。
アテローム硬化症に関する研究については、たとえばScott, J. N. Engl. J. Med. 2007, 357, 2195; Joseph, et al., PNAS 2002, 99, 7604; Tangirala, et. al., PNAS, 2002, 99, 11896;およびBradley, et al., Journal of Clinical Investigation 2007, 117, 2337-2346を参照。
炎症に関する研究については、たとえばFowler, et al., Journal of Investigative Dermatology 2003, 120, 246;およびUS 2004/0259948を参照。
アルツハイマー病に関する研究については、たとえばKoldamova, et al., J. Biol. Chem. 2005, 280, 4079; Sun, et al., J. Biol. Chem. 2003, 278, 27688;およびRiddell, et al., Mol. Cell Neurosci. 2007, 34, 621を参照。
糖尿病に関する研究については、たとえばKase, et al., Diabetologia 2007, 50, 2171;およびLiu, et al., Endorinology 2006, 147, 5061を参照。
皮膚の老化に関する研究については、たとえばWO 2004/076418;WO 2004/103320;およびUS 2008/0070883を参照。
関節炎に関する研究については、たとえばChintalacharuvu, et. al., Arthritis a& Rheumatism 2007, 56, 1365;およびWO 2008/036239を参照。
US 2004/0259948 WO 2004/076418 WO 2004/103320 US 2008/0070883 WO 2008/036239
Koldamova, et al., J. Biol. Chem. 2003, 278, 13244 Goodwin, et al., Current Topics in Medicinal Chemistry 2008, 8, 781 Bennett, et al., Current Medicinal Chemistry 2008, 15, 195 Scott, J. N. Engl. J. Med. 2007, 357, 2195 Joseph, et al., PNAS 2002, 99, 7604 Tangirala, et. al., PNAS, 2002, 99, 11896 Bradley, et al., Journal of Clinical Investigation 2007, 117, 2337-2346 Fowler, et al., Journal of Investigative Dermatology 2003, 120, 246 Koldamova, et al., J. Biol. Chem. 2005, 280, 4079 Sun, et al., J. Biol. Chem. 2003, 278, 27688 Riddell, et al., Mol. Cell Neurosci. 2007, 34, 621 Kase, et al., Diabetologia 2007, 50, 2171 Liu, et al., End℃rinology 2006, 147, 5061 Chintalacharuvu, et. al., Arthritis a& Rheumatism 2007, 56, 1365
本発明は、一般に極性キナゾリン系の肝X受容体(LXR)モジュレーターおよび関連方法に関する。
1観点において、本発明は式(I)を有する化合物:
Figure 2012509334
[式中:
は、水素またはC−Cアルキルであり;
は、次式を有し:
Figure 2012509334
式中:
22、R23およびR24はそれぞれ、独立して水素またはRであり;
Wは、結合、−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−、C1−2アルキレン、Cアルケニレン、Cアルキニレン、−(C1−2アルキレン)O−、または−O(C1−2アルキレン)−であり;
25、R26、R27、R28およびR29はすべて、下記の(A)または(B)のいずれかにより定められ:
(A):
25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)または−W−S(O)NRであり;他はそれぞれ、独立して水素またはRである;
あるいは
(B):
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)であり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−C(O)OR、−W−C(O)NR;または−W−CNであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはRである;
、RおよびRはそれぞれ、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(ii)ハロ;または
(iii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
は、下記のものであり:
(i)ハロ;または
(ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
(iii)ニトロ;ヒドロキシ;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;シアノ;もしくはS(O)
これらにおいて:
は、結合、−NH−、−N(C1−3アルキル)−、またはC1−2アルキレンであり;
は、結合またはC1−2アルキレンであり;
は、それぞれの場合、独立して、C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NR;C−Cアルコキシ;またはC−Cハロアルコキシであり;
は、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、これらはそれぞれ1〜2個のRで置換されており;
およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
(ii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
(iii)C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニル、C−C11アラルキル、もしくは6〜11個の原子を含むヘテロアラルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
(iv)C−C10アリール、もしくは5〜10個の原子を含むヘテロアリール:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;あるいは
とRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、または3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニルを形成し、これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
は、それぞれの場合、独立して、C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NR;C−Cアルコキシ;またはC−Cハロアルコキシであり;
は、それぞれの場合、独立して、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
は、それぞれの場合、独立して、NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシまたはC−Cハロアルコキシであり;
およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O);または
(v)−CN;または
(vi)−NR
は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;または
(ii)C−Cシクロアルキル:これは場合により、独立してNR;ヒドロキシ;C−Cアルキル、C−CアルコキシおよびC−Cハロアルコキシから選択される1〜3個の置換基で置換されている;
は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;または
(ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル;または
(iii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル;
は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;もしくはシアノ;または
(ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
(iii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
は、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
nは、1または2である]
あるいはそのN−オキシドおよび/または医薬的に許容できる塩を特徴とする。
1観点において本発明は、本明細書に記載する式(I)のいずれかの亜属(subgenera)に関する。
1観点において本発明は、本明細書に記述する特定の極性キナゾリン化合物のいずれかに関する。ある態様において、式(I)の化合物は、実施例1〜11、14〜23、25〜29、31〜57、59および61〜65の表題化合物;あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドから選択できる。
1観点において本発明は、式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグ、ならびに医薬的に許容できるキャリヤーを含む、組成物(たとえば医薬組成物)を特徴とする。ある態様において、組成物は有効量の前記化合物またはその塩を含有することができる。ある態様において、組成物はさらに追加の療法薬を含有することができる。
1観点において本発明は、約0.05ミリグラムから約2,000ミリグラムまで(たとえば、約0.1ミリグラムから約1,000ミリグラムまで、約0.1ミリグラムから約500ミリグラムまで、約0.1ミリグラムから約250ミリグラムまで、約0.1ミリグラムから約100ミリグラムまで、約0.1ミリグラムから約50ミリグラムまで、約0.1ミリグラムから約25ミリグラムまで)の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを含有する、剤形を特徴とする。この剤形はさらに、医薬的に許容できるキャリヤーおよび/または追加の療法薬を含有することができる。
本発明は一般に、LXRを本明細書に記載するキナゾリン化合物で調節する(たとえば活性化する)ことにも関する。ある態様において、この方法は、たとえば試料(たとえば組織、無細胞アッセイ媒質、細胞ベースのアッセイ媒質)中のLXRを、式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグと接触させることを含むことができる。他の態様において、この方法は、式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを、対象(たとえば哺乳動物、たとえばヒト、たとえば本明細書に記載する疾患または障害のうち1以上を伴うかまたはそのリスクを伴うヒト)に投与することを含むことができる。
1観点において本発明は一般に、対象(たとえば、それを必要とする対象)において、LXR仲介による1以上の疾患または障害を治療(たとえば、抑制(controlling)、軽減、改善、緩和、進行速度低下、発症遅延、または発現リスク低下)または予防する方法にも関する。この方法は、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを対象に投与することを含む。LXR仲介による1以上の疾患または障害には、たとえば下記のものを含めることができる:心血管疾患(たとえば、急性冠動脈症候群、再狭窄、または冠動脈疾患)、アテローム硬化症、アテローム硬化性病変、I型糖尿病、II型糖尿病、X症候群、肥満症、脂質障害(たとえば、異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL)、認知障害(たとえば、アルツハイマー病、認知症)、炎症性疾患(たとえば、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、子宮内膜症、LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)、セリアック病、甲状腺炎、皮膚の老化、または結合組織疾患。
他の観点において本発明は、対象(たとえば、それを必要とする対象)において血清HDLコレステロールレベルを調節する(たとえば上昇させる)方法であって、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを対象に投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、対象(たとえば、それを必要とする対象)において血清LDLコレステロールレベルを調節する(たとえば低下させる)方法であって、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを対象に投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、対象(たとえば、それを必要とする対象)においてコレステロール逆輸送を調節する(たとえば増大させる)方法であって、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを対象に投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、対象(たとえば、それを必要とする対象)においてコレステロール吸収を調節する(たとえば低下または阻害する)方法であって、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを対象に投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、心血管疾患(たとえば、急性冠動脈症候群、再狭窄、または冠動脈疾患)を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
1観点において本発明は、アテローム硬化症および/またはアテローム硬化性病変を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、糖尿病(たとえばI型糖尿病またはII型糖尿病)を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、X症候群を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
1観点において本発明は、肥満症を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、脂質障害(たとえば、異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDLのうち1以上)を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、認知障害(たとえば、アルツハイマー病または認知症)を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
1観点において本発明は、認知症を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、アルツハイマー病を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、炎症性疾患(たとえば、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、子宮内膜症、LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
他の観点において本発明は、リウマチ性関節炎を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、セリアック病を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
さらに他の観点において本発明は、甲状腺炎を予防または治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。
1観点において本発明は、結合組織疾患(たとえば骨関節炎または腱炎)を処置する方法であって、それを必要とする対象(たとえば哺乳動物、たとえばヒト)に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与することを含む方法に関する。各態様において、式(I)の化合物は軟骨分解を阻害する(たとえば低下させ、または他の形で減退させる)。各態様において、式(I)の化合物は軟骨再生を誘発する(たとえば増進し、または他の形で増大させる)。各態様において、式(I)の化合物は軟骨分解を阻害し(たとえば低下させ、または他の形で減退させる)、かつ軟骨再生を誘導する(たとえば増進し、または他の形で増大させる)。各態様において、式(I)の化合物はアグリカナーゼ活性を阻害する(たとえば低下させ、または他の形で減退させる)。各態様において、式(I)の化合物は骨関節炎病変における炎症性サイトカインの産生を阻害する(たとえば低下させ、または他の形で減退させる)。
他の観点において本発明は、皮膚の老化を予防または治療する方法であって、それを必
要とする対象(たとえば哺乳動物、たとえばヒト)に、有効量の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグを投与する(たとえば局所投与する)ことを含む方法に関する。各態様において、皮膚の老化は暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される可能性がある。
用語“皮膚の老化”には、固有の暦年齢老化により誘導される状態(たとえば、深くなった表情線、皮膚の厚さの低下、弾力の無さ、および/またはしみの無い滑らかな表面)、光老化により誘導される状態(たとえば、深い皺、黄色の皮革様表面、皮膚の硬化、弾性線維症、粗面性、色素沈着異常(加齢斑)および/またはしみの多い皮膚)、およびステロイド誘発性皮膚菲薄化から誘導される状態が含まれる。したがって、他の観点は、UV光線損傷に対抗する方法であって、UV光線に被曝した皮膚細胞を有効量の式(I)の化合物と接触させることを含む方法である。
ある態様において、式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグは、対象の血清および/または肝トリグリセリドレベルを実質的に上昇させない。
ある態様において、投与する式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)、あるいはその塩(たとえば医薬的に許容できる塩)またはN−オキシドまたはプロドラッグは、LXRアゴニスト(たとえばLXRαアゴニストまたはLXRβアゴニスト)であってよい。
ある態様において、対象はそれを必要とする対象(たとえば、その処置が必要であると同定された対象)であってよい。その処置が必要である対象の同定は、対象またはヘルスケア専門家の判断によるものであってよく、主観的(たとえば見解)または客観的(たとえば検査法または診断法により測定可能)であってよい。ある態様において、対象は哺乳動物であってよい。特定の態様において、対象はヒトである。
さらに他の観点において本発明は、本明細書に記載する化合物の製造方法にも関する。あるいは、本方法は本明細書に記載するすいずれかの中間化合物を採取し、それを1種類以上の試薬と1以上の工程で反応させて、本明細書に記載する化合物を製造することを含む。
1観点において本発明は、パッケージされた製品に関する。パッケージされた製品は、容器、この容器内の前記化合物のいずれか、および容器に付随する説明文であって本明細書に記載する疾患または障害の治療および抑制のためにその化合物の投与を指示するもの(たとえば、ラベルまたは挿入物)を含む。
各態様において、いずれかの化合物または方法は、以下に記載する、および/または詳細な説明および/または特許請求の範囲に記述する、1以上の特徴(単独で、または組み合わせて)をも含むことができる。
一般に、式(I)の化合物は、約80Åより大きい位相幾何学的極性表面積(Topological Polar Surface Area)(“TPSA”)をもつ。TPSAは、極性フラグメント(それらの環境にも関係する原子)の表面寄与をまとめたものの合計により判定した、分子中の極性原子(一般に、酸素、窒素、および結合した水素)の表面の和を表わす。TPSAを計算する方法は当技術分野で既知である;たとえばErtl, P., Rohde, B., Selzer, P. “Fast calculation of molecular polar surface area as a sum of fragment based contributions and its application to the prediction of drug transport properties.” J. Med. Chem. 2000, 43: 3714-3717を参照。理論により拘束されたくはないが、約80Åより大きい(TPSA)をもつ化合物は脳を透過する可能性が低く(たとえば、Gleeson, J. Med. Chem. 2008, 51, 817を参照)、これは潜在的にCNS関連副作用を低下させることができると考えられる。
ある態様において、式(I)の化合物は約100Åから約120ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約100Åから約109ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約110Åから約120ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約90Åから約99ÅまでのTPSAを有することができる。
用語“哺乳動物”には、マウス、ラット、ウシ、ヒツジ、ブタ、ウサギ、ヤギ、ウマ、サル、イヌ、ネコおよびヒトを含む生物が含まれる。
“有効量”は、処置される対象に療法効果を与える(たとえば、疾患、障害もしくは状態またはその症状を治療、阻害、抑制、軽減、改善、予防し、発症を遅延させ、または発現リスクを低下させる)化合物量を表わす。療法効果は客観的(すなわち、何らかの検査またはマーカーにより測定可能)または主観的(すなわち、対象が効果を指摘し、または感じる)であってよい。前記化合物の有効量は約0.01mg/kgから約1000mg/kgまで(たとえば、約0.1mg/kgから約100mg/kgまで、約1mg/kgから約100mg/kgまで)の範囲であってよい。有効量は、投与経路、および他の薬剤との併用の可能性によっても変動するであろう。
用語“ハロ”または“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素のいずれかのラジカルを表わす。
一般に、別途指示しない限り、置換基(ラジカル)接頭辞名称は、親−水素化物から(i)親−水素化物中の“ane(アン)”を接尾辞“yl(イル)”、“diyl(ジイル)”、“triyl(トリイル)”、“tetrayl(テトライル)”などで置き換えることにより、あるいは(ii)親−水素化物中の“e”を接尾辞“yl(イル)”、“diyl(ジイル)”、“triyl(トリイル)”、“tetrayl(テトライル)”などで置き換えることにより誘導される(ここで、遊離原子価をもつ原子(単数または複数)を特定する場合、それ(それら)には親−水素化物のいずれか確立したナンバリングと一致する低い数値が与えられる)。許容されている取り決められた名称、たとえばアダマンチル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、フリル、ピリジル、イソキノリル、キノリル、およびピペリジル、ならびに慣用名、たとえばビニル、アリル、フェニルおよびチエニルも、本明細書全体において使用する。縮合、二環式、三環式、多環式環系の置換基ナンバリングおよび命名のための一般的なナンバリング/レタリング方式にも従う。
用語“アルキル”は、飽和炭化水素鎖を表わし、それは直鎖または分枝鎖であってよく、指示した個数の炭素原子を含む。たとえばC−Cアルキルは、その基が1個から6個まで(包括的)の炭素原子を含むことができることを示す。いずれの原子も、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。アルキル基の例には、限定ではなく、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびtert−ブチルが含まれる。
用語“アルキレン”、“アルケニレン”および“アルキニレン”は、それぞれ、二価の直鎖または分枝鎖のアルキル(たとえば−CH−)、アルケニル(たとえば−CH=CH−)、およびアルキニル(たとえば−C≡C−)を表わす。
用語“ハロアルキル”は、少なくとも1個の水素原子がハロで置き換えられたアルキル基を表わす。ある態様においては、1個より多い(たとえば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14)水素原子がハロで置き換えられている。これらの態様において、水素原子はそれぞれ同じハロゲン(たとえばフルオロ)で置き換えられていてもよく、あるいは水素原子は異なるハロゲンの組合わせ(たとえばフルオロとクロロ)で置き換えられていてもよい。“ハロアルキル”には、すべての水素がハロで置き換えられたアルキル部分(本明細書中で時にはペルハロアルキル、たとえばペルフルオロアルキルとも呼ぶ:たとえばトリフルオロメチル)も含まれる。いずれの原子も、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。
用語“アラルキル”は、アルキル水素原子がアリール基で置き換えられたアルキル部分を表わす。アルキル部分の炭素のうち1個は、他の部分へのアラルキル基の結合点として使われる。いずれかの環原子または鎖原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。“アラルキル”の限定ではない例には、7〜11個の炭素原子をもつもの、たとえばベンジル、2−フェニルエチルおよび3−フェニルプロピル基が含まれる。
用語“ヘテロアラルキル”は、アルキル水素原子がヘテロアリール基で置き換えられたアルキル部分を表わす。アルキル部分の炭素のうち1個は、他の部分へのアラルキル基の結合点として使われる。ヘテロアラルキルには、アルキル部分の1個より多い水素原子がヘテロアリール基で置き換えられた基が含まれる。いずれかの環原子または鎖原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロアラルキルは、合計6〜11個の原子をもつ基、たとえば2−ピリジルエチルを含むことができる。
用語“アルケニル”は、指示した個数の炭素原子を含み、かつ1以上の炭素−炭素二重結合をもつ、直鎖または分枝鎖の炭化水素を表わす。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。アルケニル基は、たとえばアリル、1−ブテニルおよび2−ヘキセニルを含むことができる。二重結合の炭素の1つは、場合によりアルケニル置換基の結合点であってもよい。用語“アルキニル”は、指示した個数の炭素原子を含み、かつ1以上の炭素−炭素三重結合をもつ、直鎖または分枝鎖の炭化水素を表わす。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。アルキニル基は、たとえばエチニル、プロパルギルおよび3−ヘキシニルを含むことができる。三重結合の炭素の1つは、場合によりアルキニル置換基の結合点であってもよい。
用語“アルコキシ”は、−O−アルキルラジカルを表わす。用語“メルカプト”は、SHラジカルを表わす。用語“チオアルコキシ”は、−S−アルキルラジカルを表わす。用語“アリールオキシ”および“ヘテロアリールオキシ”は、それぞれ−O−アリールラジカルおよび−O−ヘテロアリールラジカルを表わす。用語“チオアリールオキシ”および“チオヘテロアリールオキシ”は、それぞれ−S−アリールラジカルおよび−S−ヘテロアリールラジカルを表わす。
用語“アラルコキシ”および“ヘテロアラルコキシ”は、それぞれ−O−アラルキルラジカルおよび−O−ヘテロアラルキルラジカルを表わす。用語“チオアラルコキシ”および“チオヘテロアラルコキシ”は、それぞれ−S−アラルキルラジカルおよび−S−ヘテロアラルキルラジカルを表わす。用語“シクロアルコキシ”は、−O−シクロアルキルラジカルを表わす。用語“シクロアルケニルオキシ”および“ヘテロシクロアルケニルオキシ”は、それぞれ−O−シクロアルケニルラジカルおよび−O−ヘテロシクロアルケニルラジカルを表わす。用語“ヘテロサイクリルオキシ”は、−O−ヘテロサイクリルラジカルを表わす。用語“チオシクロアルコキシ”は、−S−シクロアルキルラジカルを表わす。用語“チオシクロアルケニルオキシ”および“チオヘテロシクロアルケニルオキシ”は、それぞれ−S−シクロアルケニルラジカルおよび−S−ヘテロシクロアルケニルラジカルを表わす。用語“チオヘテロサイクリルオキシ”は、−S−ヘテロサイクリルラジカルを表わす。
用語“ヘテロサイクリル”は、独立してO、NまたはSから選択される1個以上(たとえば1〜4個)のヘテロ原子環原子をもち、たとえば合計3〜8個の環原子を含む、完全飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式環系を表わす。ヘテロ原子または環炭素は、他の部分へのヘテロサイクリル置換基の結合点である。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロサイクリル基は、たとえばテトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(ピペラジノ)、ピペラジニル、モルホリニル(モルホリノ)、ピロリニルおよびピロリジニルを含むことができる。
用語“ヘテロシクロアルケニル”は、独立してO、NまたはSから選択される1個以上(たとえば1〜4個)のヘテロ原子環原子をもち、たとえば合計3〜10個の環原子を含む、部分不飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基を表わす。環炭素(たとえば飽和または不飽和)またはヘテロ原子は、ヘテロシクロアルケニル置換基の結合点である。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロシクロアルケニル基は、たとえばテトラヒドロピリジル、ジヒドロピラニル、4,5−ジヒドロオキサゾリル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、1,2,5,6−テトラヒドロ−ピリミジニル、および5,6−ジヒドロ−2H−[1,3]オキサジニルを含むことができる。
用語“シクロアルキル”は、たとえば3〜7個または3〜8個の環原子をもつ完全飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基を表わす。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。環炭素は他の部分へのシクロアルキル基の結合点として使われる。シクロアルキル部分は、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、およびノルボルニル(ビシクル[2.2.1]ヘプチル)を含むことができる。
用語“シクロアルケニル”は、たとえば3〜8個の環原子をもつ部分不飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基を表わす。環炭素(たとえば飽和または不飽和)は、シクロアルケニル置換基の結合点である。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。シクロアルケニル部分は、たとえばシクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、またはノルボルネニルを含むことができる。
用語“アリール”は、たとえば6〜10個の環原子の芳香族の単環式または二環式炭化水素環系を表わし、いずれかの環原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。アリール部分には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
用語“ヘテロアリール”は、独立してO、NまたはS(およびそのモノおよびジオキシド、たとえばN→O、S(O)、SO)から選択される1個以上(たとえば1〜6個)のヘテロ原子環原子をもつ芳香族の単環式または二環式炭化水素基を表わす。いずれかの原子が、場合によりたとえば1個以上の置換基で置換されていてもよい。ヘテロアリール基はたとえば5〜10個の環原子をもつことができ、ピリジル、チエニル、フリル(フラニル)、イミダゾリル、イソキノリル、キノリルおよびピロリルを含むことができる。
記述語C(O)は、酸素原子に二重結合した炭素原子を表わす。
用語“置換基”は、たとえばアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロアルケニル、シクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリール基上に、その基のいずれかの原子において“置換した”基を表わす。1観点において、基上の置換基(単数または複数)は、独立して、その置換基について記述した許容できる原子または原子群のいずれか1つ、またはいずれか2以上の組合わせである。他の観点において、置換基はそれ自体が前記置換基のいずれか1つで置換されていてもよい。
一般に、特定の可変基についての定義が水素および非水素(ハロ、アルキル、アリールなど)の両方の可能性を含む場合、用語“水素以外の置換基(単数または複数)”は、その特定の可変基について可能な非水素を総称する。
“場合により1〜3個のRで置換されたC−Cアルキル”などの記載(およびこれに類するもの)は、非置換C−Cアルキル基、および1〜3個のRで置換されたC−Cアルキル基の両方を含むものとする。修飾語“場合により置換された”または“置換された”を含まない置換基(ラジカル)接頭辞名称、たとえばアルキルの使用は、その置換基が置換されていないことを意味すると理解される。ただし、修飾語“場合により置換された”または“置換された”を含まない“ハロアルキル”の使用はやはり、少なくとも1個の水素原子がハロにより置換されたアルキル基を意味すると理解される。
ある態様において、本発明の化合物は、HDL産生およびコレステロール排出に関与する遺伝子(たとえばABCA1)に対するアゴニスト活性、およびトリグリセリド合成に関与する遺伝子(たとえばSREBP−1c)に対するアンタゴニスト活性をもつ。
本発明の1以上の態様の詳細を以下の記載に述べる。本発明の他の特徴および利点はこの記載および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明は、一般に極性キナゾリン系の肝X受容体(LXR)モジュレーターおよび関連方法に関する。
極性キナゾリン系のLXRモジュレーターは、一般式(I)を有する:
Figure 2012509334
この式および本明細書全体において、R、R、R、R、R、R、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、W、W、W、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R,およびnは本明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。
説明を容易にするために、本明細書(特許請求の範囲を含む)においてある基を“本明細書のいずれかの箇所に定義したもの”(またはこれと同様)により定義した場合、その特定の基は最初に記載した最も広い属(総称)の定義、ならびに本明細書のいずれかの箇所に定義したいずれかの亜属および特定の定義を含むと理解される。
可変基R
ある態様において、Rは水素であってよい。
ある態様において、RはCHであってよい。
可変基R
可変基R22、R23およびR24
ある態様において、R22、R23およびR24のうち1つはRであってよく、他の2つは水素である。特定の態様において、R22はRであってよく、R23およびR24はそれぞれ水素であってよい。これらの態様において、Rは下記のものであってよい:ハロ(たとえばクロロまたはフルオロ、たとえばクロロ);またはC−Cアルキル;C−Cハロアルキル(たとえばC−Cフルオロアルキル、たとえば1〜5個のフッ素が存在してもよい;またはC−Cペルフルオロアルキル)。たとえば、Rはハロ(たとえばフルオロまたはクロロ、たとえばクロロ)であってよい。
他の態様において、R22、R23およびR24はそれぞれ水素であってよい。他の態様において、R22、R23およびR24はそれぞれ水素以外の置換基であってよい。さらに他の態様において、R22、R23およびR24のうち2つはRであってよく、他は水素である。
可変基W
ある態様において、Wは結合、−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−、またはC1−2アルキレンであってよい。
ある態様において、Wは−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−、またはC1−2アルキレンであってよい。
特定の態様において、Wは−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−、またはCHであってよい。
特定の態様において、Wは−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−であってよい。
特定の態様において、Wは−O−であってよい。
特定の態様において、Wは−NH−または−N(C−Cアルキル)−(たとえば−N(CH)−)であってよい。
特定の態様において、WはCHであってよい。
特定の態様において、Wは結合であってよい。
可変基R25、R26、R27、R28およびR29
ある態様において、条件(A)を適用でき、R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)または−W−S(O)NRであり;その他(たとえばR25、R27、R28およびR29)はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
ある態様において、R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)であってよく;その他(たとえばR25、R27、R28およびR29)はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において、Wは結合であってよい。
特定の態様において、nは2であってよい。
特定の態様において、Wは結合であってよく、かつnは2であってよい。
特定の態様において、RはC−C(たとえば、C、C−C、C−C、またはC−C)アルキルであってよく、これは1〜2個のRで置換されている。
特定の態様において、RはC−C(たとえば、C、C−C、C−C、またはC−C)アルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
特定の態様において、RはCアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
特定の態様において、RはC−Cアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
特定の態様において、RはC−Cアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
特定の態様において、RはC−Cアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
可変基Rに関するこれらおよび下記の態様において、Rは本明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。
特定の態様において、Rは下記のものであってよい:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O)
たとえば、Rは−C(O)NR(たとえば−C(O)NH、すなわちRおよびRはそれぞれ水素である)であってよい。
他の例として、Rは−C(O)OR(たとえば−C(O)OH、すなわちRは水素であってよい)であってよい。
さらに他の例として、Rは−NHS(O)または−N(C−Cアルキル)S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−NHSOCHまたは−N(CH)SOCHであってよい。
さらに他の例として、Rは−S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−SOCHであってよい。
特定の態様において、Rは−CNであってよい。
特定の態様において、Rは−NRであってよい。各態様において、RおよびRはそれぞれ独立して、水素またはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。たとえば、RおよびRはそれぞれ水素であってよい。他の例として、RおよびRのうち一方は水素であってよく、他方はC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。さらに他の例として、RおよびRはそれぞれ独立してC−Cアルキルであってよい。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)である場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RはC−C(たとえば、C、C−C、C−C、またはC−C)アルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
各態様において、Rは下記のものであってよい:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O)
各態様において、Rは−CNであってよい。
各態様において、Rは−NRであってよく、その際、RおよびRは独立して本明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)である場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RはCアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
各態様において、Rは下記のものであってよい:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O)
たとえば、Rは−C(O)NR(たとえば−C(O)NH、すなわちRおよびRはそれぞれ水素である)であってよい。
他の例として、Rは−C(O)OR(たとえば−C(O)OH、すなわちRは水素であってよい)であってよい。
他の態様において、Rは−CNであってよい。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)である場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RはC−Cアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
各態様において、Rは下記のものであってよい:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O)
たとえば、Rは−C(O)NR(たとえば−C(O)NH、すなわちRおよびRはそれぞれ水素である)であってよい。
他の例として、Rは−C(O)OR(たとえば−C(O)OH、すなわちRは水素であってよい)であってよい。
さらに他の例として、Rは−NHS(O)または−N(C−Cアルキル)S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−NHSOCHまたは−N(CH)SOCHであってよい。
さらに他の例として、Rは−S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−SOCHであってよい。
他の態様において、Rは−CNであってよい。
さらに他の態様において、Rは−NR(たとえばNH)であってよい。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)である場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RはC−Cアルキルであってよく、これは1個のRで置換されている。
各態様において、Rは下記のものであってよい:
(i)−C(O)NR;または
(ii)−C(O)OR;または
(iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
(iv)−S(O)
たとえば、Rは−C(O)NR(たとえば−C(O)NH、すなわちRおよびRはそれぞれ水素である)であってよい。
他の例として、Rは−C(O)OR(たとえば−C(O)OH、すなわちRは水素であってよい)であってよい。
さらに他の例として、Rは−NHS(O)または−N(C−Cアルキル)S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−NHSOCHまたは−N(CH)SOCHであってよい。
さらに他の例として、Rは−S(O)であってよい。これらの態様において、RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。nは2であってよい。各態様において、Rは−SOCHであってよい。
他の態様において、Rは−CNであってよい。
さらに他の態様において、Rは−NR(たとえばNH)であってよい。
特定の態様において、R26は−W−S(O)であってよく、その際、W、n、RおよびRは本明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。これらの態様において、R25、R27、R28およびR29はそれぞれ水素であってよい。
ある態様において、R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)NRであってよく;その他(たとえばR25、R27、R28およびR29)はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において、Wは結合であってよい。
特定の態様において、nは2であってよい。
特定の態様において、Wは結合であってよく、かつnは2であってよい。
特定の態様において、RおよびRはそれぞれ、独立して水素またはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。たとえば、RおよびRはそれぞれ水素であってよい。他の例として、RおよびRのうち一方は水素であってよく、他方はC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。他の例として、RおよびRはそれぞれ、独立して水素以外の置換基、たとえばC−CアルキルまたはC−C11アラルキルであってよく、これらは場合により1〜3個のRで置換されている。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)NRである場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RおよびRはそれぞれ、独立して水素またはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。たとえば、RおよびRはそれぞれ水素であってよい。他の例として、RおよびRのうち一方は水素であってよく、他方はC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。
特定の態様において(たとえばR26が−W−S(O)NRである場合)、Wは結合であってよく、nは2であってよく、RおよびRはそれぞれ、独立して水素以外の置換基、たとえばC−CアルキルまたはC−C11アラルキルであってよく、これらは場合により1〜3個のRで置換されている。
特定の態様において、R26は−W−S(O)NRであってよく、その際、W、n、RおよびRは本明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。これらの態様において、R25、R27、R28およびR29はそれぞれ水素であってよい。
ある態様においては条件(B)を適用でき、
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)であってよく;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR27)は−W−C(O)OR、−W−C(O)NR;または−W−CNであってよく;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において:
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)であってよく;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR27)は−W−C(O)ORまたは−W−C(O)NRであってよく;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において:
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−W−S(O)であってよく;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR27)は−W−CNであってよく;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
これらの態様において、下記のうち1以上を適用できる。Wは、それぞれの場合、結合であってよい。Wは結合であってよい。RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。RおよびRはそれぞれ水素であってよい。Rは水素であってよい。
たとえば:
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR26)は−SOCHであってよく;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つ(たとえばR27)は−C(O)OHまたは−C(O)NHであってよく;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において:
(a)R26は−W−S(O)であってよく;
(b)R27は−W−C(O)ORまたは−W−C(O)NRであってよく;
(c)R25、R28およびR29はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
特定の態様において:
(a)R26は−W−S(O)であってよく;
(b)R27は−W−CNであってよく;
(c)R25、R28およびR29はそれぞれ、独立して水素またはR(たとえば水素)である。
これらの態様において、下記のうち1以上を適用できる。Wは、それぞれの場合、結合であってよい。Wは結合であってよい。RはC−Cアルキル(たとえばCH)であってよい。RおよびRはそれぞれ水素であってよい。Rは水素であってよい。R25、R28およびR29はそれぞれ水素である。
たとえば、R26は−SO(たとえば−SOCH)であってよい。
たとえば、R27は−C(O)ORまたは−C(O)NR(たとえば−C(O)OHまたは−C(O)NH)であってよい。
たとえば、R27は−CNであってよい。
たとえば、R26は−SOであってよく、かつR27は−C(O)ORまたは−C(O)NRであってよい(たとえば、R26は−SOCHであってよく、かつR27は−C(O)OHまたは−C(O)NHであってよい)。
たとえば、R26は−SO(たとえば−SOCH)であってよく、かつR27は−CNであってよい。
可変基R 、R およびR
ある態様において、R、RおよびRはそれぞれ、独立して水素またはハロ(たとえばフルオロ)であってよい。
ある態様において、R、RおよびRはそれぞれ水素であってよい。
ある態様において、R、RおよびRはそれぞれ水素以外の置換基(たとえばハロ、たとえばフルオロ)であってよい。
可変基R
ある態様において、Rは、C−Cハロアルキル(たとえばC−Cペルフルオロアルキル、たとえばCF)であってよい。
ある態様において、Rはハロ(たとえばクロロ)であってよい。
一般に式(I)の化合物は、約80Åより大きい位相幾何学的極性表面積(“TPSA”)をもつ。TPSAは、極性フラグメント(それらの環境にも関係する原子)の表面寄与をまとめたものの合計により判定した、分子中の極性原子(通常は、酸素、窒素、および結合した水素)の表面の和を表わす。TPSAを計算する方法は当技術分野で既知である;たとえばErtl, P., Rohde, B., Selzer, P. “Fast calculation of molecular polar surface area as a sum of fragment based contributions and its application to the prediction of drug transport properties.” J. Med. Chem. 2000, 43: 3714-3717を参照。理論により拘束されたくはないが、約80Åより大きい(TPSA)をもつ化合物は脳を透過する可能性が低く(たとえば、Gleeson, J. Med. Chem. 2008, 51, 817を参照)、これは潜在的にCNS関連副作用を低下させることができると考えられる。
ある態様において、式(I)の化合物は約100Åから約120ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約100Åから約109ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約110Åから約120ÅまでのTPSAを有することができる。
ある態様において、式(I)の化合物は約90Åから約99ÅまでのTPSAを有することができる。
ある化学物質の実際の電子構造は1つの限界構造式(すなわちルイス構造式)だけでは適切に表現できないと理解される。理論により拘束されたくはないが、実際の構造はそうではなく、まとめて共鳴形態または共鳴構造として知られる2以上の限界構造式の何らかのハイブリッドまたは重み付き平均である可能性がある。共鳴構造は明確に区別された化学物質ではなく、紙上にのみ存在する。それらは、特定の化学物質について結合電子および非結合電子の位置または“局在”においてのみ互いに異なる。そのハイブリッドに対して1つの共鳴構造が他のものより大きく寄与する可能性がありうる。したがって、本発明の態様の記載および表記は、特定の種について主要な共鳴構造式として当技術分野で認められているものによりなされている。
本明細書に記載する化合物は、本明細書に記載する方法(またはその変法)および/または一般的な有機化学合成法に従って、市販の出発物質および試薬から、または一般的な有機化学合成法に従って製造できる出発物質および試薬から、合成することができる。本明細書に記載する化合物は、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)または再結晶などの方法により、反応混合物から分離し、さらに精製することができる。当業者に認識されるように、本明細書中の式の化合物を合成する他の方法は当業者に自明であろう。さらに、種々の合成工程を別の配列または順序で実施して目的化合物を得ることができる。本明細書に記載する化合物の合成に有用な合成化学変換および保護基方法(保護および脱保護)は当技術分野で既知であり、たとえば下記に記載のものが含まれる:R.C. Larock, Comprehensive Organic Transformations, 2d.ed., Wiley-VCH Publishers (1999); P.G.M. Wuts and T.W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., John Wiley and Sons (2007); L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994);およびL. Paquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)、ならびにその続版。
本発明の化合物は、以下のスキームに従って、市販の出発物質または文献方法により製造できる出発物質から容易に製造することができる。これらのスキームは本発明の代表的化合物の製造を示す。これらのプロセス工程の変法を利用することもでき、それら自体は当業者に既知であり、十分に当業者の製造技術の範囲内にある。
ある態様において、式(I)の化合物はスキーム1に従って合成できる。
Figure 2012509334
スキーム1中の用語“Q”は、式(I)中のR、RおよびRに対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。スキーム1中の用語“Z”は、式(I)中のRに対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。スキーム1中の用語“V”は、式(I)中のR22、R23およびR24(および本明細書中のいずれかの箇所に定めたもの)に対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。スキーム1中の用語“T”は式(I)中の次式
Figure 2012509334
に対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。
スキーム1によれば、式(I)の化合物は、式(I)の化合物を一般的なアミド化条件下で式(2)のN−メチル,N−メトキシアミド(“Weinrebアミド”)に変換することにより製造できる。アミド(2)とリチオ(lithio)またはグリニャール試薬(ArLiまたはArMgBr)を低温で反応させると式(3)のケトン類を得ることができる。あるいは、式(4)の化合物をフッ素に対してアルファにおいてリチエート化し、次いで適宜置換された式(5)のアルデヒド類で処理することができる。得られたアルコール類(6)を、一般的な酸化条件下でケトン類(3)に変換することができる。ケトン類(3)から式(7)のアニリン類への変換は、高められた温度において水酸化アンモニウムで、または保護されたアミンの使用に続く脱保護により、達成できる。式(7)の置換アニリンを、次いでホルムアミドを含むギ酸中で高められた温度において環化して、式(I)の化合物を得ることができる。
ある態様において、式(I)の化合物はスキーム2に従って合成できる。
Figure 2012509334
スキーム2中の“Q”、“Z”、“V”および“T”の意味は、前記のスキーム1について指示したものと同じである。スキーム2中の用語“Y”は、式(I)中のRに対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。
適宜置換されたアントラニル酸誘導体、たとえば9A、9B、9Cをキナゾロン誘導体(10)に変換するためには幾つかの方法がある(スキーム2を参照)。(10)を特定のリン−ハロゲン試薬、たとえばオキシ塩化リン、オキシ臭化リン、または当業者に既知である他の試薬で処理すると、4−ハロ−キナゾリン化合物(11)になる。化合物(11)と、式(12)の適宜置換されたアリールボロン酸、アリール亜鉛酸塩またはアリールスズ酸塩を、パラジウム−(テトラキストリフェニルホスフィン)または当業者に既知である他の配位パラジウム触媒を用いて反応させると、式(I)の化合物が得られる。
ある態様において、式(I)の化合物はスキーム3に従って合成できる。
Figure 2012509334
スキーム3中の“Q”、“Z”、“V”および“Y”の意味は、前記のスキーム1および2について指示したものと同じである。スキーム3中の用語“W”および“D−X”は、本明細書中のいずれかの箇所に定めた式(I)中のR25、R26、R27、R28およびR29に対応し、あるいはそれの置換基前駆体である。スキーム3中の用語“LG”は脱離基を表わす。
スキーム3によれば、スキーム1またはスキーム2により製造したT=OMeである式(I)の特定の化合物を、ピリジン塩酸塩を含む標準条件下で高められた温度での脱メチルにより、または酢酸中のHIで処理することにより変換して、式(8)のフェノールを得ることができる。式(8)のフェノール類を、アルキル化剤RX’で炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムを塩基として用いてアルキル化すると、アルキル化された式(I)の化合物を得ることができる。式(I)の化合物のR基がカルボン酸エステル部分を含む場合、この部分は水性水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムで適切な有機溶媒中において処理するとカルボン酸に転換できる。式(I)の化合物のR基がCHX’基を含み、ここでX’がハロゲン、たとえばBrまたはClである場合、シアン化ナトリウムで適切な有機溶媒中において処理すると、この基をCHCNに変換できる。あるいは、T=OHである式(I)の化合物をハロゲン化芳香環で処理して、式(I)のビアリールエーテルを得ることができる。ハロゲンがフッ素原子または塩素原子である場合、式(I)のビアリールエーテルの形成は、塩基、たとえば炭酸カリウムで、一般に極性溶媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシド中において、高められた温度、一般に100℃〜150℃で数時間処理することにより達成できる。あるいは、ハロゲンが臭素またはヨウ素である場合、ビアリールエーテル(I)の形成は、金属触媒、たとえば銅塩またはパラジウム塩を塩基および溶媒、たとえばジオキサンの存在下で高められた温度において用いるカップリング反応により達成できる。4−フェニル環へ直接結合した式(I)の化合物を得たい場合、T=OHである式(I)の化合物のフェノールを、無水トリフリン酸(triflic anhydride)および第三級アミン、たとえばトリエチルアミンを用いてトリフレートに変換でき、あるいは臭化物(T=Br)に変換できる。得られた式(9)のトリフレートまたは臭化物を、パラジウム触媒による触媒作用下で式(10)のアリールボロン酸にカップリングさせることができる;これは鈴木反応として当技術分野で既知の反応である。
ある態様において、式(I)の化合物はスキーム4に従って合成できる。
Figure 2012509334
スキーム4中の“Q”、“Z”、“V”、“Y”、“W”および“D−X”の意味は、前記のスキーム1、2および3について指示したものと同じである。
スキーム4によれば、スキーム1または2により製造した式(I)の特定の化合物は、キナゾリン環系の4−位に結合したフェニル環上に遊離NH部分を含む。式(I)のこの遊離NH化合物を、場合により基Wで置換された式Hal−Ar−D−Xのハロゲン化アリール(またはアリールトリフレートもしくはアリールボロン酸)で処理すると、対応する式(I)のビアリールアミンを得ることができる。
特定の態様において、スキーム5に示すようにアニリン類またはフェノール類をボロン酸で、Cu(OAc)、アミン塩基、たとえばピリジンまたはトリエチルアミンの存在下に、ミリスチン酸またはモレキュラーシーブなどの添加物を用いて、または用いずに、不活性溶媒、たとえばジクロロメタン中において、室温または高められた温度で、アリール化することができる。
Figure 2012509334
スキーム5中の“Q”、“Z”、“V”、“Y”、“W”および“D−X”の意味は、前記のスキーム1、2および3について指示したものと同じである。
ある態様において、式(I)の化合物はスキーム6に従って合成できる。
Figure 2012509334
スキーム6中の“W”および“D−X”含有基の意味は、前記のスキーム1、2および3について指示したものと同じである。
スキーム6によれば、WまたはR基の修飾は下記により達成できる。たとえば、ヒドロキシル基を脱離基、たとえばメタンスルホネートに変換し、続いて求核試薬、たとえば金属シアン化物、チオール、アミンなどで置き換えることにより、アルカノール類(alkanols)を他の官能基に転換できる。W、Xおよび/またはRがスルフィドである場合、それを酸化してスルホキシドまたはスルホンにすることができる;W、Xおよび/またはRがアミンである場合、それをアシル化またはスルホニル化することができる;W、Xおよび/またはRがニトリルである場合、それを加水分解してアミドまたは酸にすることができる。そのような転換は当技術分野で既知である。
本発明の化合物は1以上の不斉中心を含む場合があり、したがってラセミ体およびラセミ混合物、鏡像異性体富化混合物、単一鏡像異性体、個別のジアステレオマー、およびジアステレオマー混合物として生じる可能性がある。これらの化合物のそのような異性体形態はすべて、明らかに本発明に含まれる。本発明の化合物は、結合の回転がその特定の連結の周りで制限される連結(たとえば、炭素−炭素結合、炭素−窒素結合、たとえばアミド結合)を含む場合もある;たとえば、環または二重結合の存在から生じる制限。したがって、シス/トランスおよびE/Z異性体ならびに回転異性体はすべて、明らかに本発明に含まれる。本発明の化合物は複数の互変異性体形態で表記される可能性もあり、そのような場合、単一の互変異性体形態のみを表記したとしても、本発明は本明細書に記載するすべての互変異性体形態を明らかに含む(たとえば、環系のアルキル化により複数部位でアルキル化が起きる可能性があり、本発明は明らかにそのような反応生成物をすべて含む)。そのような化合物のそのような異性体形態はすべて、明らかに本発明に含まれる。
本発明の化合物は化合物自体、ならびに適用可能であればそれらの塩類およびそれらのプロドラッグを含む。たとえば塩は、陰イオンと本明細書に記載する化合物上のプラスに荷電した置換基(たとえばアミノ)との間で形成できる。適切な陰イオンには、クロリド、ブロミド、ヨージド、スルフェート、ナイトレート、ホスフェート、シトレート、メタンスルホネート、トリフルオロアセテート、およびアセテートが含まれる。同様に、塩は陽イオンと本明細書に記載する化合物上のマイナスに荷電した置換基(たとえばカルボキシレート)との間でも形成できる。適切な陽イオンには、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、およびアンモニウム陽イオン、たとえばテトラメチルアンモニウムイオンが含まれる。プロドラッグの例には、カルボン酸基のC1−6アルキルエステルが含まれ、これは対象に投与した際に活性化合物を供給することができる。
本発明化合物の医薬的に許容できる塩類には、医薬的に許容できる無機酸および有機酸と塩基から誘導されるものが含まれる。適切な酸塩の例には、下記のものが含まれる:
酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、パルモエート、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩およびウンデカン酸塩。他の酸、たとえばシュウ酸は、それ自体は医薬的に許容できるものではないが、本発明の化合物およびそれらの医薬的に許容できる酸付加塩を得る際に中間体として有用な塩類の製造に使用できる。適切な塩基から誘導される塩類には、アルカリ金属(たとえばナトリウム)塩、アルカリ土類金属(たとえばマグネシウム)塩、アンモニウム塩およびN−(アルキル) 塩が含まれる。本発明は、本明細書に開示する化合物のいずれか塩基性窒素含有基の四級化も考慮する。水または油に溶解性または分散性の生成物をそのような四級化により得ることができる。本明細書中のいずれかの式の化合物の塩形態は、カルボキシ基のアミノ酸塩(たとえば、L−アルギニン塩、−リジン塩、−ヒスチジン塩)であってもよい。
用語“医薬的に許容できるキャリヤーまたは佐剤”は、本発明化合物と共に対象(たとえば患者)に投与できるキャリヤーまたは佐剤であって、本発明化合物の医薬活性を破壊せず、かつ療法量の化合物を送達するのに十分な量で投与した際に無毒性であるものを表わす。
本発明の組成物中に使用できる医薬的に許容できるキャリヤー、佐剤およびビヒクルには下記のものが含まれるが、それらに限定されない:イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、自己乳化性の薬物送達システム(self−emulsifying drug delivery system,SEDDS)、たとえばd−α−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネート、医薬剤形に用いられる界面活性剤、たとえばTween類、または他の同様なポリマー系送達マトリックス、血清タンパク質、たとえばヒト血清アルブミン、緩衝物質、たとえばホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩類、または電解質、たとえば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ろう、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、および羊毛脂。シクロデキストリン、たとえばα−、β−およびγ−シクロデキストリン、または化学修飾された誘導体、たとえばヒドロキシアルキルシクロデキストリン(2−および3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを含む)、または他の可溶化された誘導体も、本明細書に記載する式の化合物の送達を向上させるために有利に使用できる。
一般に、本明細書に記載する化合物は、LXRにより仲介される下記の1以上の疾患、障害、状態または症状を治療(たとえば、抑制、軽減、改善、緩和、進行速度低下、発症遅延、または発現リスク低下)または予防するために使用できる:たとえば心血管疾患(たとえば、急性冠動脈症候群、再狭窄、または冠動脈疾患)、アテローム硬化症、アテローム硬化性病変、I型糖尿病、II型糖尿病、X症候群、肥満症、脂質障害(たとえば、異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL)、認知障害(たとえば、アルツハイマー病、認知症)、炎症性疾患(たとえば、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、子宮内膜症、LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)、セリアック病、甲状腺炎、皮膚の老化(たとえば、皮膚の老化は、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される)、または結合組織疾患(たとえば、骨関節炎または腱炎)。
LXRにより仲介される障害または生理的状態とは、LXRがその状態の発症の引き金となる可能性のある障害または状態、あるいは特定のLXRの阻害がその障害または状態を治療、抑制、改善、緩和、予防、発症遅延、進行速度低下、または発現リスク低下させるようにシグナル伝達に作用することができる障害または状態を表わす。そのような障害の例には下記のものが含まれるが、これらに限定されない:心血管疾患(たとえば、急性冠動脈症候群、再狭窄、または冠動脈疾患)、アテローム硬化症、アテローム硬化性病変、I型糖尿病、II型糖尿病、X症候群、肥満症、脂質障害(たとえば、異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL)、認知障害(たとえば、アルツハイマー病、認知症)、炎症性疾患(たとえば、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、子宮内膜症、LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)、セリアック病、甲状腺炎、皮膚の老化(たとえば、皮膚の老化は、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される)、または結合組織疾患(たとえば、骨関節炎または腱炎)。
理論により拘束されたくはないが、コレステロール排出を活性化する(たとえば、ABCA1をアップレギュレートする)けれども肝臓におけるSREBP−1c発現およびトリグリセリド合成を実質的に増大させないLXRモジュレーターは、アテローム硬化のリスクを低下させ、かつ血清および肝トリグリセリドレベルが付随して上昇する傾向を最小限に抑えることができると考えられる。SREBP−1cに対比してABCA1(ABCG1)を調節する差次的活性をもつ候補化合物は、候補化合物がLXRに結合して遺伝子ABCA1をアップレギュレートするアフィニティーを測定する一般的な薬理試験法を用いて評価することができる。
ある態様において、LXRリガンドはまず無細胞LXRベータおよびLXRアルファ競合結合アッセイで同定できる。LXRリガンドをさらに、組織選択的遺伝子調節に関する遺伝子発現プロファイリングにより特性分析できる。
ある態様において、本明細書に記載する化合物は、分化したTHP−1マクロファージにおいて、ABCA1トランス活性化に対するアゴニスト活性をもつがSREBP−1c遺伝子発現には実質的に作用(たとえば阻害)を及ぼさない。アンタゴニストモードでの遺伝子発現分析を用いて、ABCA1とSREBP−1c遺伝子発現の差次的調節をさらに 説明することができる。特定の態様において、本明細書に記載する化合物は、SREBP−1c活性化(コレステロールおよび脂肪酸の恒常性に関与する遺伝子のマーカー)には優先的に拮抗するが、ABCA1遺伝子発現またはHDL生合成を増強することが知られている遺伝子(既知の有効な合成LXRアゴニストとの競合アッセイに基づく)には実質的に作用しない(たとえば、相対的に最小の作用または付加的作用をもつ)。ABCA1活性が正味コレステロール吸収およびコレステロール逆輸送に影響を及ぼすと考えられる他の細胞系、腸CaCo2、または肝HepG2およびHuh−7細胞において、細胞タイプ特異性または組織特異性をさらに評価することができる。実施した試験法およびそれから得られた結果を実施例のセクションに記載する。
ある態様において、本明細書に記載する化合物は、ABCA1に対するアゴニスト活性およびSREBP−1cに対するアンタゴニスト活性をもつ(たとえば、細胞ベースのアッセイにおける遺伝子特異的調節により判定)。特定の態様において、本明細書に記載する化合物は(アゴニストモードで)、LXRによるABCA1活性化について少なくとも約20%の有効性をもち、SREBP−1cには実質的にアゴナイズしない(基準化合物N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−N−[4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミドと比較して、多くとも約25%の効力(Schultz, Joshua R., Genes & Development (2000), 14(22), 2831-2838))。特定の態様において、本明細書に記載する化合物は(アンタゴニストモードで)、ABCA1遺伝子発現に実質的にアンタゴナイズしない。理論により拘束されたくはないが、それらのEC50濃度において、基準化合物と比較してABCA1遺伝子発現に対する付加的作用の可能性があると考えられる。特定の態様において、本明細書に記載する化合物は(アンタゴニストモードで)、アゴニスト仲介SREBP−1c遺伝子発現を用量依存性様式で阻害した。
ある態様において、式(I)の化合物が皮膚の老化に及ぼす作用をたとえば臨床試験で調べるために、細胞を分離し、RNAを調製し、TIMP1、ABCA12、デコリン(decorin)、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の発現レベルを分析することができる。遺伝子発現レベル(すなわち遺伝子発現パターン)は、たとえばノーザンブロット分析またはRT−PCRにより、産生したタンパク質の量の測定により、あるいはTIMP1、ABCA12、デコリン、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の活性レベルの分析により定量できる;すべて、当業者に既知の方法による。こうして、遺伝子発現パターンは式(I)の化合物に対する細胞の生理的応答を指示するマーカーとして役立つことができる。したがって、個体を式(I)の化合物で処置する前および途中の種々の時点でこの応答状態を測定できる。
1態様において、本明細書に記載するサイトカインおよびメタロプロテアーゼの発現レベルを利用して、皮膚老化をLXRベースの機序により処置する化合物の設計および/または同定を容易にすることができる。したがって本発明は、たとえばTIMP1、ABCA12、デコリン、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の発現に対して刺激作用または阻害作用をもつモジュレーター、すなわちLXRモジュレーターを同定するための方法(本明細書中で“スクリーニングアッセイ”とも呼ぶ)を提供する。
スクリーニングアッセイ法の例は、細胞ベースのアッセイ法であって、LXRを発現する細胞を被験化合物と接触させ、被験化合物がLXRベースの機序によりTIMP1、ABCA12、デコリン、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の発現を調節する能力を測定するものである。被験化合物がTIMP1、ABCA12、デコリン、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の発現を調節する能力の測定は、たとえばDNA、mRNAまたはタンパク質のレベルをモニタリングすることにより、あるいはTIMP1、ABCA12、デコリン、TNFα、MMP1、MMP3および/またはIL−8の活性レベルを測定することにより達成できる;すべて、当業者に既知の方法による。細胞は、たとえば哺乳動物由来のもの、たとえばヒトのものであってもよい。
ある態様において、式(I)の化合物が骨関節炎に及ぼす作用をたとえば臨床試験で調べるために、細胞を分離し、RNAを調製し、ApoDおよび骨関節炎に関係することが示されている他の遺伝子(たとえばTNFα)の発現レベルを分析することができる。遺伝子発現レベル(すなわち遺伝子発現パターン)は、たとえばノーザンブロット分析またはRT−PCRにより、産生したタンパク質の量の測定により、あるいはApoDまたは他の遺伝子の活性レベルの分析により定量できる;すべて、当業者に既知の方法による。こうして、遺伝子発現パターンはLXRモジュレーターに対する細胞の生理的応答を指示するマーカーとして役立つことができる。したがって、個体をLXRモジュレーターで処置する前および途中の種々の時点でこの応答状態を測定できる。
スクリーニングアッセイ法の例は、細胞ベースのアッセイ法であって、LXRを発現する細胞を被験化合物と接触させ、被験化合物がLXRベースの機序によりApoD発現および/またはアグリカナーゼ活性および/またはサイトカイン産生を調節する能力を測定するものである。被験化合物がApoD発現および/またはアグリカナーゼ活性および/またはサイトカイン産生を調節する能力の測定は、たとえばDNA、mRNAまたはタンパク質のレベルをモニタリングすることにより、あるいはApoD、アグリカナーゼおよび/またはTNFαの活性レベルを測定することにより達成できる;すべて、当業者に既知の方法による。細胞は、たとえば哺乳動物由来のもの、たとえばヒトのものであってもよい。
ある態様において、本明細書に記載する化合物は1種類以上の他の療法薬と共投与できる。特定の態様において、これらの追加薬剤は多重投与計画の一部として、本発明化合物とは別個に投与できる(たとえば逐次、たとえば1種類以上の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)の投与とオーバーラップした異なる計画で)。他の態様において、これらの薬剤は単一組成物中で本発明化合物と混合した単一剤形の一部であってもよい。さらに他の態様において、これらの薬剤は、1種類以上の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)を投与するのとほぼ同じ時点で投与される別個の用量として与えることができる(たとえば、1種類以上の式(I)の化合物(そのいずれかの亜属または特定の化合物を含む)の投与と同時に)。本発明の組成物が本明細書に記載する式の化合物と1種類以上の追加の治療薬または予防薬との組合わせを含む場合、本発明化合物および追加薬剤は共に、単剤療法計画において普通に投与される用量の約1〜100%、より好ましくは約5〜95%の投与量レベルで存在できる。
本明細書に記載する化合物および組成物は、たとえば経口的、非経口的に(たとえば皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑膜内、胸骨内、クモ膜下、病変部内および頭蓋内への注射法または注入法)、吸入スプレーにより、局所、直腸、鼻腔、口腔内、膣内に、埋込みリザーバーにより、注射により真皮下、腹腔内、経粘膜で、または眼科用製剤中において、約0.01mg/kgから約1000mg/kgまで(たとえば、約0.01から約100mg/kgまで、約0.1から約100mg/kgまで、約1から約100mg/kgまで、約1から約10mg/kgまで)の範囲の投与量で、4〜120時間毎に、またはその薬物の要求条件に従って投与できる。動物とヒトに関する投与量(体表面積平方メートル当たりのミリグラムを基準として)の相互関係は、Freireich et al., Cancer Chemother. Rep. 50, 219 (1966)により記載されている。体表面積は、患者の身長と体重からおおまかに判定できる。たとえばScientific Tables, Geigy Pharmaceuticals, Ardsley, New York, 537 (1970)を参照。特定の態様において、組成物は経口投与または注射による投与により投与される。本発明方法は、目的とする効果または前記の効果を達成するのに有効な量の化合物または化合物組成物の投与を考慮する。一般に、本発明の医薬組成物は1日当たり約1回から約6回まで、あるいは連続注入として投与されるであろう。そのような投与を短期または長期療法として採用できる。キャリヤー材料と組み合わせて単一剤形を製造することができる有効成分の量は、処置されるホストおよびその投与様式に応じて異なるであろう。一般的な製剤は、約5%から約95%までの有効化合物(w/w)を含有するであろう。あるいは、そのような製剤は約20%から約80%までの有効化合物を含有するであろう。
前記に示したものより低い用量または高い容量が必要な場合がある。いずれか特定の患者についての具体的な投与量および処置計画は多様な要因に依存し、これには、使用する特定の化合物の活性、年齢、体重、全般的な健康状態、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組合わせ、疾患、状態または症状の重症度および経過、その疾患、状態または症状に対する患者の素因、ならびに担当医の判断が含まれる。
患者の状態が改善されると、必要であれば維持量の本発明の化合物、組成物または組合わせを投与できる。その後、症状が目的レベルまで緩和された時点で、投与の量もしくは頻度または両方を、症状の関数として、その改善された状態が維持されるレベルに低下させることができる。ただし、疾患症状の何らかの再発が生じた際、患者を間欠的に長期間、処置することが必要な可能性がある。
本発明の組成物は、いずれか一般的な医薬的に許容できる無毒性のキャリヤー、佐剤またはビヒクルを含有することができる。場合により、配合物のpHを医薬的に許容できる酸、塩基または緩衝剤で調整して、配合した化合物またはその送達剤形の安定性を高めることができる。
本発明の組成物は、無菌の注射用製剤、たとえば水性または油性の無菌注射用懸濁液剤の形であってもよい。この懸濁液剤は、当技術分野で既知の手法に従って、適切な分散剤または湿潤剤(たとえばTween 80)および懸濁化剤を用いて配合できる。無菌の注射用製剤は、非経口用として許容できる無毒性の希釈剤または溶剤中における無菌の注射用液剤または懸濁液剤、たとえば1,3−ブタンジオール中の液剤であってもよい。使用可能な許容できるビヒクルおよび溶剤には、マンニトール、水、リンガー液および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、無菌の固定油が溶剤または懸濁媒質として一般的に用いられる。この目的には、合成モノ−またはジグリセリドを含めていかなる無刺激性固定油も使用できる。脂肪酸、たとえばオレイン酸およびそれのグリセリド誘導体は注射剤の調製に有用であり、医薬的に許容できる天然油、たとえばオリーブ油またはひまし油、特にそれらのポリオキシエチル化型のものも有用である。これら油性の液剤または懸濁液剤は、医薬的に許容できる剤形、たとえば乳剤および/または懸濁液剤の配合に慣用される、長鎖アルコール系の希釈剤もしくは分散剤、またはカルボキシメチルセルロース、または同様な分散剤を含有することができる。他の慣用される界面活性剤、たとえばTween類もしくはSpan類、および/または医薬的に許容できる固体、液体もしくは他の剤形の製造に慣用される他の同様な乳化剤もしくは生物学的利用能増強剤も、配合の目的に使用できる。
本発明の組成物は、経口用として許容できるいずれかの剤形で経口投与でき、これにはカプセル剤、錠剤、乳剤、ならびに水性の懸濁液剤、分散液剤および液剤が含まれるが、これらに限定されない。経口用錠剤の場合、慣用されるキャリヤーには乳糖およびトウモロコシデンプンが含まれる。滑沢剤、たとえばステアリン酸マグネシウムも一般に添加される。カプセル剤の形での経口投与のために有用な希釈剤には、乳糖および乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。水性の懸濁液剤および/または乳剤を経口投与する場合、乳化剤および/または懸濁化剤と組み合わせた油相に有効成分を懸濁または溶解することができる。所望により、ある甘味剤および/または着香剤および/または着色剤を添加してもよい。
本発明の組成物は、直腸投与用の坐剤の形で投与することもできる。これらの組成物は、本発明化合物を、室温では固体であるが直腸温度では液体であるため直腸内で融解して有効成分を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することにより調製できる。そのような材料にはカカオ脂、蜜ろうおよびポリエチレングリコールが含まれるが、これらに限定されない。
本発明組成物の局所投与は、目的とする処置が局所適用によって容易に到達できる領域または臓器に関係する場合に有用である。皮膚に局所適用するためには、キャリヤーに懸濁または溶解した有効成分を含有する適切な軟膏剤として組成物を配合すべきである。本発明化合物を局所適用するためのキャリヤーには鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化用ろうおよび水が含まれるが、これらに限定されない。あるいは、適切な乳化剤でキャリヤーに懸濁または溶解した有効化合物を含有する適切なローション剤またはクリーム剤として組成物を配合できる。適切なキャリヤーには鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルろう、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれるが、これらに限定されない。本発明の組成物は、直腸坐剤配合物により、または適切な浣腸配合物中において、下部腸管に局所適用することもできる。
ある態様において、本明細書に記載する化合物および組成物の局所投与はエアゾール剤、半固体医薬組成物、散剤、または液剤の形で行なうことができる。用語“半固体組成物”は、軟膏剤、クリーム剤、膏薬、ゼリー剤、または皮膚への適用に適した実質的に類似の稠度をもつ他の医薬組成物を意味する。半固体組成物の例は、The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, Chapter 17, Lachman, Lieberman and Kanig, published by Lea and Febiger (1970)、およびRemington’s Pharmaceutical Sciences, 21st Edition (2005), published by Mack Publishing Companyに示されており、これらの全体を本明細書に援用する。
局所経皮パッチも本発明に含まれる。本発明における有効化学療法薬の組合わせを送達するためのパッチも本発明に含まれる。パッチは、材料層(たとえば、ポリマー、布、ガーゼ、包帯)および本明細書に記述する本発明の式の化合物を含む。材料層の片側には、化合物または組成物の通過に抵抗するために保護層を付着させることができる。パッチはさらに、パッチを対象の適所に保持するための接着剤を含むことができる。接着剤は天然または合成によるものを含めた組成物であり、対象の皮膚と接触した際に一時的に皮膚に付着する。それは耐水性であってもよい。接着剤をパッチ上に付与して、パッチを対象の皮膚と接触した状態に長期間保持することができる。接着剤は、そのデバイスを付随的に接触させた場所に保持するけれども積極的な活動(たとえば、引き裂き、剥がし、または他の意図的な排除)に際しては接着剤がデバイスまたは接着剤自体に付加された外圧に屈して接着接触を破壊するような粘着性または接着強度のものにすることができる。接着剤は感圧接着剤であってもよい;すなわち、これによって、接着剤またはデバイスに圧力を付与する(たとえば、押し付ける、擦る)ことにより皮膚に接着剤を配置すること(かつデバイスを皮膚に接着すること)が可能になる。
本発明の組成物は、鼻内エアゾール剤または吸入により投与できる。そのような組成物は、医薬配合技術分野で周知の手法に従って調製され、生理食塩水中の液剤として、ベンジルアルコールまたは他の適切な保存剤、生物学的利用能を高めるための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または当技術分野で既知である他の可溶化剤もしくは分散剤を用いて調製できる。
本発明の式の化合物および追加薬剤(たとえば療法薬)を含む組成物は、本明細書に記載するいずれかの投与経路を用いて投与できる。ある態様において、本発明の式の化合物および追加薬剤(たとえば療法薬)を含む組成物は、埋込みデバイスを用いて投与できる。埋込みデバイスおよび関連技術は当技術分野で既知であり、本明細書に記述する化合物または組成物の連続送達または徐放性送達が望まれる場合の送達システムとして有用である。さらに、埋込みデバイス型の送達システムは特定地点(たとえば、局在する部位、臓器)を標的とする化合物または組成物の送達のために有用である。Negrin et al., Biomaterials, 22(6): 563 (2001)。他の送達法を用いる徐放技術も本発明に使用できる。たとえば、ポリマー技術、持続放出技術および封入技術(たとえば、ポリマー、リポソーム)に基づく徐放性配合物も、本明細書に記述する化合物または組成物の送達のために使用できる。
本発明を以下の実施例においてさらに記載する。これらの例は説明のためのものにすぎず、決して本発明を限定するものとは解釈すべきでないことを理解すべきである。
以下に代表的な本発明化合物の製造を記載する。均一なものとして記載した化合物は、254nM UV検出を伴う分析用逆相クロマトグラフィー分析により90%以上の純度のものであると判定された(鏡像異性体を除く)。融点を未補正のものとして摂氏で報告する。質量スペクトルデータを質量−対−電荷比m/zとして報告する;高分解能質量スペクトルデータについては、中性式Mについての計算質量および実測質量[M+H]または[M−H]を報告する。別途明記しない限り、すべての反応を窒素雰囲気下で攪拌および実施する。クロマトグラフィー用溶離剤を、酢酸エチルについてEにより、ヘキサンについてHにより指示する。したがって、たとえば“30:70 E:H”という表現は酢酸エチル30容量%とヘキサン70容量%の混合物を表わす。
実施例1
4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
工程1:8−クロロキナゾリン−4(3H)−オン
2−アミノ−3−クロロ安息香酸(3.26g,8.8mmol)のスラリーをホルムアミド(5mL)中において135℃で90分間、次いで175℃で90分間、加熱した。混合物を室温に冷却し、水(150mL)に注入した。固体を採集し、0.1N NHOH(100mL)で洗浄した。この灰白色固体をさらに精製せずに使用した。MS(ESI)m/z 179.2;HRMS:計算値:CClNO+H,181.01632;実測値(ESI,[M+H]測定値),181.0164。
工程2:4,8−ジクロロキナゾリン
8−クロロキナゾリン−4(3H)−オン(2.74g,15.2mmol)およびDMF(200μL)の懸濁液を、塩化チオニル(80mL)中において72℃で8時間、排気しながら加熱すると、その間に溶液は均質になった。この溶液を、激しく攪拌している氷/水に徐々に添加し(ガスが発生!)、生成した固体を採集した。固体を水で洗浄し、乾燥させると灰白色固体が得られ、これをさらに精製せずに使用した。MS(ESI)m/z 181.0。
工程3:8−クロロ−4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)キナゾリン
窒素ガス流を、4,8−ジクロロキナゾリン(1.75g,8.8mmol)、2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸(1.97g,10.6mmol)、2M NaCO水溶液(11mL,22mmol)のジメトキシエタン(15mL)および水(4mL)中における混合物に、10分間吹き込んだ。テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(521mg,0.44mmol)を添加し、混合物を75℃で6時間攪拌した。懸濁液を冷却し、EtOAc(60mL)と水(30mL)の間で分配した。層を分離し、有機層をさらにNaHCO水溶液(10mL)、水(10mL)およびブライン(brine)(20mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0:100−20:80 E:Hの勾配で溶離して精製して、白色泡状固体を得た。MS(ESI)m/z 305.0;HRMS:計算値:C1510ClO+H,305.02429;実測値(ESI,[M+H]測定値),305.0247。
工程4:4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノール
8−クロロ−4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)キナゾリン(1.8g,5.9mmol)および固体ピリジン塩酸塩(20g,173mmol)の混合物を200℃に加熱すると、その間に均質な溶液になった。1.5時間後、混合物を(60mL)/EtOAc(120mL)の間で分配し、層を分離した。有機層を5%クエン酸(2×30mL)、NaHCO水溶液(20mL)、およびブライン(20mL)でさらに洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮した。粗製固体をクロロホルム/ヘキサンから再結晶して、桃色固体を得た。MS(ESI)m/z 291.0;HRMS:計算値:C14ClO+H,291.00864;実測値(ESI,[M+H]測定値),291.0089。
工程5:4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノール(145mg,0.5mmol)、4−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル(120mg,0.6mmol)および炭酸カリウム(105mg,0.75mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中における攪拌混合物を、窒素雰囲気下に40℃で加熱した。16時間後、反応物を酢酸エチル(40mL)と水(20mL)の間で分配した。層を分離し、有機層を水(6×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。抽出液を合わせて乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(0:100−25:75 E:Hの勾配)により、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 470.1;HRMS:計算値:C2213ClS+H,470.01274;実測値(ESI,[M+H]測定値),470.0129。
実施例2
4−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)−ベンゾニトリル
工程1:8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−オール
実施例1、工程1に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−トリフルオロメチルアントラニル酸を2−アミノ−3−クロロ安息香酸の代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z 214.8;HRMS:計算値:CO+H,215.04267;実測値(ESI,[M+H]測定値),215.0428。
工程2:4−クロロ−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
実施例1、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただし8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−オールを8−クロロキナゾリン−4(3H)−オンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。H NMR(400MHz;CDCl)δ9.16(1H,s),8.48(1H,d,J=8.4Hz),8.29(1H,d,J=7.4Hz),7.77(1H,t,J=7.9Hz)。
工程3:4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
実施例1、工程3に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−クロロ−8−(トリフルオロメチル)キナゾリンを4,8−ジクロロキナゾリンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z 338.7;HRMS:計算値:C1610ClFO+H,339.05065;実測値(ESI,[M+H]測定値),339.0510。
工程4:4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノール
実施例1、工程4に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリンを8−クロロ−4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)キナゾリンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z 324.8;HRMS:計算値:C15ClFO+H,325.03500;実測値(ESI,[M+H]測定値),325.0355。
工程5:4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)−ベンゾニトリル
実施例1、工程5に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールを4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 504.1;HRMS:計算値:C2313ClFS+H,504.03910;実測値(ESI,[M+H]測定値),504.0392。
実施例3
4−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ブタンニトリル
4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノール(1.3g,4.0mmol)、4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ブタンニトリル(1.73g,6mmol)、CsCO(4.55g,3.5mmol)、CuI(304mg,1.6mmol)、およびN,N’−ジメチルグリシン塩酸塩(420mg,3.0mmol)のジオキサン(12mL)中における混合物を、95℃で16時間攪拌した。反応物を冷却し、EtOAc(120mL)と水(80mL)の間で分配した。層を分離し、有機層を3N NHOH(30mL)、水(2×30mL)およびブライン(60mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮した。シリカゲル上でのEtOAc:ヘキサンの勾配0:100−40:60で溶離するクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色泡状固体として得た。MS(ESI)m/z 532.1;HRMS:計算値:C2517ClFS+H,532.07040;実測値(ESI,[M+H]測定値),532.0704。
実施例4
4−({3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]フェニル}スルホニル)−ブタンニトリル
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールを4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 532.1;HRMS:計算値:C2517ClFS+H,532.07040;実測値(ESI,[M+H]測定値),532.0704。
実施例5
4−[2−クロロ−5−(3−{[3−(メチルスルホニル)プロピル]スルホニル}フェノキシ)フェニル]−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
工程1:3−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]プロパン−1−オール
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]プロパン−1−オールを4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 523.1;HRMS:計算値:C2418ClFS+H,523.07006;実測値(ESI,[M+H]測定値),523.0701。
工程2:4−(2−クロロ−5−{3−[(3−ヨードプロピル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)−8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン
3−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−オール(370mg,0.71mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.31mL,0.85mmol)のDCM(5mL)中における0℃の攪拌混合物に、メタンスルホニルクロリド(66μL,0.85mmol)を添加した。1時間後、反応物を酢酸エチル(40mL)と水(20mL)の間で分配した。層を分離し、有機層をクエン酸(20mL)、水(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。抽出液を合わせて乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。残留物をアセトン(10mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(1.50g,10mmol)を添加した。混合物を50℃で4時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(60mL)と水(40mL)の間で分配し、層を分離した。有機層を水(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。抽出液を合わせて乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(0:100−25:75 E:Hの勾配)により、表題化合物を白色泡状物として得た。MS(ESI)m/z 633.0;HRMS:計算値:C2417ClFINS+H,632.97180;実測値(ESI,[M+H]測定値),632.9715。
工程3:4−[2−クロロ−5−(3−{[3−(メチルスルホニル)プロピル]スルホニル}フェノキシ)フェニル]−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
4−(2−クロロ−5−{3−[(3−ヨードプロピル)スルホニル]−フェノキシ}フェニル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン(100mg,0.16mmol)のDMF(5mL)中における0℃の攪拌混合物に、ナトリウムチオメトキシド(22mg,0.32mmol)を添加した。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで室温に高めた。オキソン(oxone)(975mg,1.60mmol)、NaHCO(168mg,2mmol)、アセトン(2mL)および水(2mL)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(40mL)と水(20mL)の間で分配し、層を分離した。有機層を水(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。抽出液を合わせて乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(0:100−25:75 E:Hの勾配)により、表題化合物を白色泡状物として得た。MS(ESI)m/z 585.1;HRMS:計算値:C2418ClFS+H,523.07006;実測値(ESI,[M+H]測定値),523.0701。
実施例6
4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンズアミド
濃硫酸(3mL)を、固体4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル(80mg,0.17mmol)に添加し、この赤色混合物を室温で4時間攪拌した。この溶液を攪拌した氷−水に徐々に滴下し、生成した沈殿を採集し、水で洗浄した。白色のフィルターケークを高真空下で乾燥させた。MS(ESI)m/z 488.1;HRMS:計算値:C2215ClS+H,488.02331;実測値(ESI,[M+H]測定値),488.0233。
実施例7
4−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)−ベンズアミド
実施例6に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルを4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 522.1;HRMS:計算値:C2315ClFS+H,522.04966;実測値(ESI,[M+H]測定値),522.0496。
実施例8
4−({3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]フェニル}スルホニル)−ブタナミド
実施例6に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−4−({3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]フェニル}スルホニル)ブタンニトリルを4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 516.1;HRMS:計算値:C2419ClS+H,516.05461;実測値(ESI,[M+H]測定値),516.0542。
実施例9
4−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタナミド
実施例6に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−4−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリルを4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 550.1;HRMS:計算値:C2519ClFS+H,550.08096;実測値(ESI,[M+H]測定値),550.0807。
実施例10
({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)アセトニトリル
工程1:8−クロロ−4−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)キナゾリン
実施例1、工程3に記載したものと同様な方法に従い、ただし2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸を2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸の代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 289.0;HRMS:計算値:C1510ClFNO+H,289.05384;実測値(ESI,[M+H]測定値),289.0541。
工程2:3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノール
実施例1、工程4に記載したものと同様な方法に従い、ただし8−クロロ−4−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)キナゾリンを8−クロロ−4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)キナゾリンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 275.0;HRMS:計算値:C14ClFNO+H,275.03819;実測値(ESI,[M+H]測定値),275.0387。
工程3:({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−アセトニトリル
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノールを4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールの代わりに、かつ[(3−ブロモフェニル)スルホニル]アセトニトリルを4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]−ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 454.0;HRMS:計算値:C2213ClFNS+H,454.04229;実測値(ESI,[M+H]測定値),454.0424。
実施例11
[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−アセトニトリル
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし[(3−ブロモフェニル)スルホニル]アセトニトリルを4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 504.1;HRMS:計算値:C2313ClFS+H,504.03910;実測値(ESI,[M+H]測定値),504.0387。
実施例14
2−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリイル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−アセトアミド
[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]アセトニトリル(60mg,0.12mmol)のTHF(4mL)、30% H(4mL)、およびNHOH(4mL)中における溶液を、室温で一夜攪拌した。反応混合物を水に注入し、EtOAcで抽出した。抽出液をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中で除去し、残留物をSiO上でのクロマトグラフィーにより、2:98−100:0 EtOAc:ヘキサンの勾配で溶離して精製した。生成物を白色固体として単離した。MS(ESI)m/z 522.1。
実施例15
[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]酢酸
2−[(3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]アセトアミド(30mg,0.06mmol)、酢酸(2mL)、および濃HCl(2mL)の混合物を、1時間、加熱還流した。氷を反応混合物に添加し、生成した沈殿を濾過し、真空乾燥して、純粋な表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 523.1。
実施例16
3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
工程1:3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド
3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(5.11g,20.0mmol)およびトリエチルアミン(3.07mL,22.0mmol)のジクロロメタン(100mL)中における攪拌混合物を、4−メトキシベンジルアミン(2.85mL,22.0mmol)で5分間かけて処理した。周囲温度で2時間後、反応物を飽和NaHCO水溶液(100mL)で処理し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。抽出液を合わせて乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して固体にした。30:70−50:50 E:Hの勾配で溶離するクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色固体として得た(6.18g,R 約0.4,50:50 E:H中)。MS(ES−)m/z:353.6。
工程2:3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド(2.49g,7.00mmol)のDMF(20mL)中における溶液を、油中の60% NaH(336mg,8.4mmol)で処理した。ガスが発生した。10分後、ヨウ化メチル(0.66mL,10.5mmol)を添加し、反応物を周囲温度で一夜攪拌した。反応物を水(60mL)に注入し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。抽出液を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮し、20:80−50:50 E:Hの勾配を用いてクロマトグラフィー処理して、表題化合物を白色固体として得た(2.21g,Rf 約0.5,50:50 E:H中)。MS(ESI Na)m/z 392.0[M+Na]。
工程3:3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノール(73mg,0.25mmol)、3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド(139mg,0.375mmol)、CuI(10mg,0.053mmol)、MeNCHCOH塩酸塩(14mg,0.011mmol)、および炭酸セシウム(245mg,0.75mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)中における混合物を、窒素下で加熱還流した。20時間後、反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、セライトにより濾過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲル上で10:90−45:55 E:Hの勾配を用いてクロマトグラフィー処理し、次いで0:100−100:0 アセトニトリル:水の勾配を用いる逆相クロマトグラフィーにより、表題化合物を白色固体として得た(78mg,R 約0.15,50:50 E:H中)。MS(ESI)m/z 580.1。
工程4:3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N−メチルベンゼン−スルホンアミド
3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドのジクロロメタン(2.0mL)中における攪拌混合物に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を添加した。18時間後、反応物を真空濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮し、クロマトグラフィーにより20:80−70:30 E:Hの勾配で溶離して精製して、表題化合物を白色固体として得た(50mg)。MS(ESI)m/z 460.1;HRMS:計算値:C2115ClS+H,460.0284;実測値(ESI,[M+H]測定値),460.0270。
実施例17
3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]ベンゼンスルホンアミド
工程1:3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド
3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド(3.56g,10.0mmol)のDMF(20mL)中における溶液を、油中の60% NaH(440mg,11.0mmol)で処理した。ガスが発生した。20分後、4−メトキシベンジルクロリド(1.63mL,12.0mmol)を添加し、反応物を周囲温度で5時間攪拌した。反応物を水(60mL)に注入すると白色沈殿が生成した。沈殿を濾別し、水で洗浄し、真空乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た(4.92g,R 約0.5,E:H中)。MS(ESI Na)m/z 498.0[M+Na]。
工程2:3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N,N−ビス(4−メトキシ−ベンジル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールおよび3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を泡状物から白色固体として得た。MS(ESI)m/z 686.2。
工程3:3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 446.1.HRMS:計算値:C2013ClS+H,446.01274;実測値(ESI,[M+H]測定値),446.0123。
実施例18
3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド
工程1:3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールおよび3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、凝固してガラス状物質になる粘稠な油として表題化合物を得た。MS(ESI)m/z 614.2。
工程2:3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 494.1.HRMS:計算値:C2215ClFS+H,494.05475;実測値(ESI,[M+H]測定値),494.0546。
実施例19
3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}ベンゼンスルホンアミド
工程1:3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールおよび3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、凝固してガラス状物質になる粘稠な油として表題化合物を得た。MS(ESI)m/z 720.2。
工程2:3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−{4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 480.1;HRMS:計算値:C2113ClFS+H,480.03910;実測値(ESI,[M+H]測定値),480.0387。
実施例20
3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]ベンゼンスルホンアミド
工程1:3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノールおよび3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 670.2;HRMS:計算値:C3629ClFNS+H,670.15732;実測値(ESI,[M+H]測定値),670.1572。
工程2:3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 430.1;HRMS:計算値:C2013ClFNS+H,430.04229;実測値(ESI,[M+H]測定値),430.0423。
実施例21
3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}ベンゼンスルホンアミド
工程1:3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル]キナゾリン−4−イル)フェノールおよび3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 704.2;HRMS:計算値:C3729S+H,704.18368;実測値(ESI,[M+H]測定値),704.1842。
工程2:3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}ベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 464.1;HRMS:計算値:C2113S+H,464.06865;実測値(ESI,[M+H]測定値),464.0690。
実施例22
3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−メチルベンゼン−スルホンアミド
工程1:3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル]キナゾリン−4−イル)フェノールおよび3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 598.2;HRMS:計算値:C3023S+H,598.14182;実測値(ESI,[M+H]測定値),598.1419。
工程2:3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を泡状物から白色固体として得た。MS(ESI)m/z 478.1;HRMS:計算値:C2215S+H,478.08430;実測値(ESI,[M+H]測定値),478.0845。
実施例23
3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
工程1:3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例16、工程3に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノールおよび3−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物をガラス状物質から白色固体として得た。MS(ESI)m/z 564.1;HRMS:計算値:C2923ClFNS+H,564.1155;実測値(ESI,[M+H]測定値),564.1157。
工程2:3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N−メチルベンゼン−スルホンアミド
実施例16、工程4に記載したものと類似の方法を用い、ただし3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを用いて表題化合物を製造し、表題化合物を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 444.1;HRMS:計算値:C2115ClFNS+H,444.0579;実測値(ESI,[M+H]測定値),444.0582。
実施例24
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−プロパン−1−オール
工程1:4−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
実施例1、工程3に記載したものと同様な方法に従い、ただし2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸を2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸の代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z 323.0;HRMS:計算値:C1610O+H,323.08020;実測値(ESI,[M+H]測定値),323.0804。
工程2:4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノール
実施例1、工程4に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−8−(トリフルオロメチル)キナゾリンを8−クロロ−4−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)キナゾリンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C15O+H,309.06455;実測値(ESI,[M+H]測定値),309.0650。
工程3:3−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]プロパン−1−オール
DMF(10mL)中の3−ブロモ−1−プロパノール(13.9g,0.1mol)を、3−ブロモチオフェノール(18.9g,0.1mol)およびCsCO(65.2g,0.2mol)のDMF(50mL)中における攪拌混合物に室温で滴加した。30分後、反応物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を酢酸(100mL)に溶解し、過酸化水素(水中、約30%,150mL)を徐々に添加した。反応混合物を約70℃に2時間加熱し、氷水で処理し、EtOAcで抽出した。抽出液をNaSOで乾燥させ、濃縮した。シリカゲル上での0:100−100:0のEtOAc:ヘキサンの勾配で溶離するクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色泡状固体として得た。
工程4:3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]プロパン−1−オール
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールを4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールの代わりに、かつ3−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]プロパン−1−オールを4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]−ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 507.2;HRMS:計算値:C2418S+H,507.09962;実測値(ESI,[M+H]測定値),507.1000。
実施例25
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタンニトリル
工程1:3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]プロピルメタンスルホネート
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−オール(0.10g,0.2mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.31g,2.60mmol)、およびトリエチルアミン(0.5mL,3.6mmol)のDCM 5mL中における混合物を、室温で30分間攪拌した。この溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサンの勾配0:100−100:0)により精製して、表題化合物を白色泡状固体として得た。MS(ESI)m/z 585.1。
工程2:4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ブタンニトリル
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネート(0.09g,0.15mmol)、シアン化カリウム(0.5g,7.7mmol)のDMF(4mL)中における混合物を、室温で一夜攪拌した。反応混合物を水に注入し、EtOAcで抽出した。抽出液をNaSOで乾燥させ、濃縮した。シリカゲル上でのEtOAc:ヘキサンの勾配0:100−100:0で溶離するクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 516.1;HRMS:計算値:C2517S+H,516.09995;実測値(ESI,[M+H]測定値),516.1004。
実施例26
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタナミド
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリル(0.06g,0.12mmol)、過酸化水素(水中、約30%,4mL)、水酸化アンモニウム(水中、約28%,4mL)およびTHF(4mL)の混合物を、室温で40分間攪拌した。反応混合物を水に注入し、EtOAcで抽出した。抽出液をNaSOで乾燥させ、濃縮した。シリカゲル上でのEtOAc:ヘキサンの勾配0:100−100:0で溶離するクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 534.2;HRMS:計算値:C2519S+H,534.11052;実測値(ESI,[M+H]測定値),534.1106。
実施例27
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタン酸
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミド(0.03g,0.056mmol)、酢酸(2mL)、濃塩酸3mL)の混合物を、30分間、加熱還流した。氷を反応混合物に添加し、生成した沈殿を採集し、真空乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 535.1;HRMS:計算値:C2518S+H,535.09453;実測値(ESI,[M+H]測定値),535.0949。
実施例28
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−プロパン−1−アミン
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネート(0.05g,0.15mmol)、アンモニア(メタノール中7N,5mL)のTHF(3mL)中における混合物を、密閉試験管内において60℃で一夜加熱した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM:約5%のアンモニアを含むメタノール,100:0−50:50)により精製して、表題化合物をガム状固体として得た。MS(ESI)m/z 506.2;HRMS:計算値:C2419S+H,506.11560;実測値(ESI,[M+H]測定値),506.1160。
実施例29
N−{3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]プロピル}メタンスルホンアミド
3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミン(0.018g,0.035mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.015g,0.13mmol)、およびトリエチルアミン(0.2mL,0.15mmol)の塩化メチレン2mL中における混合物を、室温で30分間攪拌した。この溶液を濃縮し、残留物を逆相HPLC(CHCN/水)により精製して、表題化合物を白色泡状固体として得た。MS(ESI)m/z 584.1;HRMS:計算値:C2521+H,584.09315;実測値(ESI,[M+H]測定値),584.0932。
実施例30
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタン−1−オール
工程1:4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ブタン−1−オール
実施例24、工程3に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−ブロモ−1−ブタノールを3−ブロモ−1−プロパノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 293.0。
工程2:4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ブタン−1−オール
実施例3に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ブタン−1−オールを3−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]プロパン−1−オールの代わりに、かつ4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノールを4−クロロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 521.2;HRMS:計算値:C2520S+H,521.11527;実測値(ESI,[M+H]測定値),521.1155。
実施例31
5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ペンタンニトリル
工程1:4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ブチルメタンスルホネート
実施例25、工程1に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタン−1−オールを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−オールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 599.2;HRMS:計算値:C2622+H,599.09282;実測値(ESI,[M+H]測定値),599.0923。
工程2:5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ペンタンニトリル
実施例25、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 530.1;HRMS:計算値:C2619S+H,530.11560;実測値(ESI,[M+H]測定値),530.1153。
実施例32
4−[2−フルオロ−5−(3−{[3−(メチルスルホニル)プロピル]スルホニル}フェノキシ)フェニル]−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
実施例25、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただしメタンスルフィン酸ナトリウムをシアン化カリウムの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 569.1;HRMS:計算値:C2520+H,569.08225;実測値(ESI,[M+H]測定値),569.0812。
実施例33
5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ペンタナミド
実施例26に記載したものと同様な方法に従い、ただし5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ペンタンニトリルを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 548.2;HRMS:計算値:C2621S+H,548.12617;実測値(ESI,[M+H]測定値),548.1264。
実施例34
5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ペンタン酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ペンタナミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 549.2;HRMS:計算値:C2620S+H,549.11018;実測値(ESI,[M+H]測定値),549.1101。
実施例35
4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−ブタン−1−アミン
実施例28に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 520.2;HRMS:計算値:C2521S+H,520.13125;実測値(ESI,[M+H]測定値),520.1309。
実施例36
N−{4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)−スルホニル]ブチル}メタンスルホンアミド
実施例29に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタン−1−アミンを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 598.2;HRMS:計算値:C2623+H,598.10880;実測値(ESI,[M+H]測定値),598.1087。
実施例37
4−[2−フルオロ−5−(3−{[4−(メチルスルホニル)ブチル]スルホニル}フェノキシ)フェニル]−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン
実施例25、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただしメタンスルフィン酸ナトリウムをシアン化カリウムの代わりに、かつ4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2622+H,583.09790;実測値(ESI,[M+H]測定値),583.0981。
実施例38
4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)−ベンゾニトリル
工程1:4−フルオロ−2−(メチルチオ)ベンゾニトリル
丸底フラスコに室温で窒素雰囲気下に、トルエン(100ml)中の2,4−ジフルオロベンゾニトリル(5.00g,35.971mmol)を入れ、これにメタンチオール酸ナトリウム(2.52g,35.97mmol)を添加した。この得られた灰色混合物そのものを室温で18時間攪拌した。明るい灰色の混合物をSiOパッド(5×3cm)で濾過し、EtOAc(50ml)で洗浄し、真空濃縮すると明るい黄色の粉末が得られた。この黄色粉末そのものをヘキサン:EtOAcで溶離するSiOクロマトグラフィー処理して、表題化合物を白色粉末として得た。MS(ESI)m/z 198.2;HRMS:計算値:CFNOS+H,200.01760;実測値(ESI,[M+H]測定値),200.0178。
工程2:4−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
丸底フラスコに室温で窒素雰囲気下に、アセトン(50ml)および0.5M NaHCO(75ml)中の4−フルオロ−2−(メチルチオ)ベンゾニトリル(5.28g,31.617mmol)を入れ、これにオキソン(44.72g,72.72mmol)を攪拌しながら10等分して30分間かけて添加した。得られた白色混合物を室温で18時間攪拌した。アセトンを真空中で除去し、得られた水性混合物をEtOAc(3×50ml)で抽出した。すべての有機層を合わせてMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮すると白色粉末が得られた。この白色粉末そのものをヘキサン:EtOAcで溶離するSiOクロマトグラフィー処理して、表題化合物を白色粉末として得た。HRMS:計算値:CFNS+H,168.02777;実測値(ESI,[M+H]測定値),168.0275。
工程3:4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
実施例1、工程5に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノールを4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 488.1;HRMS:計算値:C2313S+H,488.06865;実測値(ESI,[M+H]測定値),488.0688。
実施例39
4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)−ベンズアミド
実施例26に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 506.1;HRMS:計算値:C2315S+H,506.07921;実測値(ESI,[M+H]測定値),506.0788。
実施例40
4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)−安息香酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)ベンズアミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 507.1;HRMS:計算値:C2314S+H,507.06323;実測値(ESI,[M+H]測定値),507.0630。
実施例41
4−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
実施例1、工程5に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−フルオロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールを4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 454.1;HRMS:計算値:C2213ClFNS+H,454.04229;実測値(ESI,[M+H]測定値),454.0419。
実施例42
4−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンズアミド
実施例6に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルを4−[4−クロロ−3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)フェノキシ]−2−(メチルスルホニル)ベンゾニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 472.1;HRMS:計算値:C2215ClFNS+H,472.05286;実測値(ESI,[M+H]+測定値),472.0526。
実施例43
4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−N−メチルブタン−1−アミン
実施例28に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに、かつメチルアミンをアンモニアの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2523ClFNS+H,500.12054;実測値(ESI,[M+H]測定値),500.1205。
実施例44
3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−N−メチルプロパン−1−アミン
実施例28に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)プロピルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに、かつメチルアミンをアンモニアの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2421ClFNS+H,486.10489;実測値(ESI,[M+H]測定値),486.1049。
実施例45
4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)ブタン−1−アミン
実施例28に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2421ClFNS+H,486.10489;実測値(ESI,[M+H]測定値),486.1050。
実施例46
3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)プロパン−1−アミン
実施例28に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロ−フェノキシ)フェニルスルホニル)プロピルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタン−スルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2319ClFNS+H,472.08924;実測値(ESI,[M+H]測定値),472.0895。
実施例47
4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−ブタンニトリル
実施例25、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 482.1;HRMS:計算値:C2417ClFNS+H,482.07359;実測値(ESI,[M+H]測定値),482.0736。
実施例48
N−[4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)ブチル]−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例29に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−N−メチルブタン−1−アミンを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 578.1;HRMS:計算値:C2625ClFN+H,578.09809;実測値(ESI,[M+H]測定値),578.0983。
実施例49
N−[3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−プロピル]−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例29に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−N−メチルプロパン−1−アミンを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 564.1;HRMS:計算値:C2523ClFN+H,564.08244;実測値(ESI,[M+H]測定値),564.0825。
実施例50
N−[3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−プロピル]メタンスルホンアミド
実施例29に記載したものと同様な方法に従い、ただし3−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)プロパン−1−アミンを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 550.1;HRMS:計算値:C2421ClFN+H,550.06679;実測値(ESI,[M+H]測定値),550.0667。
実施例51
N−[4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−ブチル]メタンスルホンアミド
実施例29に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)ブタン−1−アミンを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 564.1;HRMS:計算値:C2523ClFN+H,564.08244;実測値(ESI,[M+H]測定値),564.0828。
実施例52
5−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−ペンタンニトリル
実施例25、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−クロロキナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。HRMS:計算値:C2519ClFNS+H,496.08924;実測値(ESI,[M+H]),496.0897。
実施例53
5−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−ペンタナミド
実施例26に記載したものと同様な方法に従い、ただし5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−クロロキナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ペンタンニトリルを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 514.2;HRMS:計算値:C2521ClFNS+H,514.09981;実測値(ESI,[M+H]測定値),514.0998。
実施例54
4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)−ブタナミド
実施例26に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−(3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ)フェニルスルホニル)ブタンニトリルを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリルの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 500.2;HRMS:計算値:C2419ClFNS+H,500.08416;実測値(ESI,[M+H]測定値),500.0843。
実施例55
4−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]−2−(メチルスルホニル)安息香酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−{4−フルオロ−3−[8−クロロキナゾリン−4−イル]−フェノキシ}−2−(メチルスルホニル)ベンズアミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 473.1;HRMS:計算値:C2214ClFNS+H,473.03687;実測値(ESI,[M+H]測定値),473.0367。
実施例56
5−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)ペンタン酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし5−[(3−{4−フルオロ−3−[8−クロロキナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]ペンタナミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 515.1;HRMS:計算値:C2520ClFNS+H,515.08382;実測値(ESI,[M+H]測定値),515.0838。
実施例57
4−({3−[3−(8−クロロキナゾリン−4−イル)−4−フルオロフェノキシ]フェニル}スルホニル)ブタン酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−クロロキナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z 501.1;HRMS:計算値:C2418ClFNS+H,501.06817;実測値(ESI,[M+H]測定値),501.0680。
実施例58
3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]プロパン−1−オール
4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノール(250mg,0.74mmol)、3−(3−ブロモフェニルスルホニル)プロパン−1−オール(309mg,1.11mmol)、炭酸セシウム(721mg,2.21mmol)、ヨウ化銅(I)(25mg,0.18mmol)およびN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(34mg,0.24mmol)の攪拌混合物を、無水ジオキサン中で95℃に加熱した。18時間後、反応物を酢酸エチルと水の間で分配した。層を分離し、有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去すると黄褐色の油が得られた。この物質をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、塩化メチレン中のメタノール(CHCl中、0−5% MeOH)で溶離して精製すると、生成物が白色固体として得られた。この物質は不純物を含有し、さらに超臨界液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物を白色固体として得た。MS(ES)m/z[M+H] 537.1。
実施例59
4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブタンニトリル
工程1:3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネート
3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロパン−1−オール(230mg,0.43mmol)およびトリエチルアミン(1.1mL,7.71mmol)の塩化メチレン(10mL)中における溶液に、氷浴内で冷却して、メタンスルホニルクロリド(431μL,5.57mmol)を滴加し、溶液を室温に高め、18時間攪拌した。反応物を真空濃縮し、この物質をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0−100% E)で溶離して精製して、生成物を油として得た。MS(ES)m/z[M+H] 615.1。
工程2:4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブタンニトリル
3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネート(80mg,0.13mmol)およびシアン化カリウム(432mg,6.63mmol)を、室温で無水ジメチルホルムアミド(4mL)中において攪拌した。18時間後、反応物を酢酸エチルと水の間で分配した。層を分離し、有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した物質をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の酢酸エチル0−50%の勾配で溶離して精製して、生成物を白色固体として得た。MS(ES)m/z[M+H] 546.1。
実施例60
4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブタン−1−オール
実施例58に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−(3−ブロモフェニルスルホニル)ブタン−1−オールを4−(3−ブロモフェニルスルホニル)プロパン−1−オールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z[M+H] 551.2。
実施例61
5−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ペンタンニトリル
工程1:4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネート
実施例59、工程1に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタン−1−オールを3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]−プロパン−1−オールの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z[M+H] 629.1。
工程2:5−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ペンタンニトリル
実施例59、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロ−メチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチルメタンスルホネートを3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]プロピルメタンスルホネートの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ES)m/z[M+H] 560.2。
実施例62
N−{3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]プロピル}メタンスルホンアミド
工程1:3−(3−(4−クロロ−3−(2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)フェノキシ)−フェニルスルホニル)プロパン−1−アミン
3−(3−(4−クロロ−3−(2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)フェノキシ)−フェニルスルホニル)プロパン−1−アミン(100mg,0.16mmol)を、メタノール中の7Nアンモニア(5mL)および無水テトラヒドロフラン(3mL)中で60℃に18時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、この物質をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、CHCl中0−5% NH−MeOHで溶離して精製すると透明な油が得られた。この物質は不純物を含有し、さらに調製用高圧液体クロマトグラフィー(CHCN/HO)により精製した。MS(ESI)m/z[M+H] 536.1;HRMS:計算値:C2521ClFS+H,536.1017;実測値(ESI,[M+H]),536.1017。
工程2:N−{3−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]プロピル}メタンスルホンアミド
3−(3−(4−クロロ−3−(2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル)フェノキシ)フェニルスルホニル)プロパン−1−アミン(35mg,0.065mmol)およびトリエチルアミン(39μL,0.28mmol)の塩化メチレン(1mL)中における攪拌溶液に、メタン−スルホニルクロリド(19μL,0.24mmol)を添加した。18時間後、反応物を真空濃縮し、この物質をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の0−75%酢酸エチルの勾配で溶離して精製して、生成物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z[M+H] 614.1;HRMS:計算値:C2623ClF+H,614.0793;実測値(ESI,[M+H]),614.0791。
実施例63
N−{4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブチル}メタンスルホンアミド
実施例62、工程2に記載したものと同様な方法に従い、ただしN−{4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブチル}アミンを3−(3−(4−クロロ−3−(2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)フェノキシ)フェニルスルホニル)プロパン−1−アミンの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z[M+H] 628.1;HRMS:計算値:C2725ClF+H,628.0949;実測値(ESI,[M+H]),628.0949。
実施例64
4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブタナミド
4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]−フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタンニトリル(50mg,0.092mmol)を、水酸化アンモニウム(3mL)および30%過酸化水素水溶液(3mL)中で攪拌した。18時間後、反応物を酢酸エチルと水の間で分配した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の酢酸エチル0−100%の勾配で溶離して精製して、生成物を白色固体として得た。MS(ESI)m/z[M+H] 564.1;HRMS:計算値:C2621ClFS+H,564.0966;実測値(ESI,[M+H]),564.0967。
実施例65
4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}−フェニル)スルホニル]ブタン酸
実施例27に記載したものと同様な方法に従い、ただし4−[(3−{4−クロロ−3−[2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドを4−[(3−{4−フルオロ−3−[8−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル]フェノキシ}フェニル)スルホニル]ブタナミドの代わりに用いて、表題化合物を製造した。MS(ESI)m/z[M+H] 565.1;HRMS:計算値:C2620ClFS+H,565.0806;実測値(ESI,[M+H]),565.0809。
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
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Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
実施例66
生物学的試験
本発明の代表的化合物を、それらがLXRに結合するアフィニティー、及びアテローム形成細胞、たとえばマクロファージからのコレステロール排出を生じさせる遺伝子ABCA1をアップレギュレートするアフィニティー、を測定する一般的な薬理試験法で評価した。
LXR活性化はコレステロール恒常性を維持するために重要な可能性があるが、それと同時に起きる脂肪酸代謝の調節が血清および肝トリグリセリドレベルの上昇を生じる場合がある。肝臓におけるSREBP−1c発現およびトリグリセリド合成に対する影響を最小限にしてコレステロール排出を活性化する選択的LXRモジュレーターは、改善された治療指数でアテローム硬化症のリスクを軽減し、代謝バランスに対する有害作用の可能性を最小限に抑えるであろうと期待される。
実施した試験法および得られた結果を以下のセクションに簡単に記載する:
I.ヒトLXRβに対するリガンド結合試験法
II.ヒトLXRαに対するリガンド結合試験法
III.THP−1細胞におけるABCA1遺伝子調節の定量分析
IV.THP−1細胞におけるSREBP−1C遺伝子調節の定量分析
V.結果
I.ヒトLXRβに対するリガンド結合試験法
本発明の代表的化合物について、下記の方法によりヒトLXRβへのリガンド結合を立証した:
材料および方法:
緩衝液:100mM KCl,100mM TRIS(pH7.4,+4℃で),8.6%グリセロール,0.1mM PMSF,2mM MTG,0.2% CHAPS( 洗浄用緩衝液には使用しなかった)
トレーサー:H T0901317
受容体源:ビオチニル化hLXRβを発現する細胞から抽出した大腸菌(E.coli)。抽出液は、前記と類似であるが50mM TRISを含む緩衝液中に調製された。
1日目
ストレプトアビジンでコートしたフラッシュプレートを洗浄用緩衝液で洗浄した;
受容体抽出液を希釈してBmax 約4000cpmにし、ウェルに添加した;
プレートをアルミニウム箔に包み、それらを+4℃に一夜保存した;
2日目
DMSO中に被験リガンドの希釈系列を調製した;
緩衝液中の5nM放射性トレーサー溶液を調製した;
250μlの希釈トレーサーを希釈系列の各濃度からの被験リガンド5μlと混合した;
受容体コートしたフラッシュプレートを洗浄した;
ウェル当たり200μlのリガンド/放射性標識混合物を受容体コートしたフラッシュプレートに添加した;
プレートをアルミニウム箔に包み、それらを+4℃で一夜インキュベートした;
3日目
ウェルを吸引し、フラッシュしたプレートを洗浄した。プレートをシールした;
プレートの残留放射能を測定した。
II.ヒトLXRαに対するリガンド結合試験法
本発明の代表的化合物について、下記の方法によりヒトLXRαへのリガンド結合を立証した:
材料および方法:
緩衝液:100mM KCl,100mM TRIS(pH7.4,+4℃で),8.6%グリセロール,0.1mM PMSF,2mM MTG,0.2% CHAPS( 洗浄用緩衝液には使用しなかった)
トレーサー:H T0901317
受容体源:ビオチニル化hLXRαを発現する細胞からの大腸菌抽出液。抽出液は、前記と類似であるが50mM TRISを含む緩衝液中に調製された。
1日目
ストレプトアビジンでコートしたフラッシュプレートを洗浄用緩衝液で洗浄した;
受容体抽出液を希釈してBmax 約4000cpmにし、ウェルに添加した;
プレートをアルミニウム箔に包み、それらを+4℃に一夜保存した;
2日目
DMSO中に被験リガンドの希釈系列を調製した;
緩衝液中の5nM放射性トレーサー溶液を調製した;
250μlの希釈トレーサーを希釈系列の各濃度からの被験リガンド5μlと混合した;
受容体コートしたフラッシュプレートを洗浄した;
ウェル当たり200μlのリガンド/放射性標識混合物を受容体コートしたフラッシュプレートに添加した;
プレートをアルミニウム箔に包み、それらを+4℃で一夜インキュベートした;
3日目
ウェルを吸引し、フラッシュしたプレートを洗浄した。プレートをシールした;
プレートの残留放射能を測定した。
III.THP−1細胞におけるABCA1遺伝子調節の定量分析
式(I)の化合物がABCA1遺伝子の調節に及ぼす作用を下記の方法により評価した:
材料および方法
細胞培養:THP−1単球細胞系(ATCC # TIB−202)をアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)(バージニア州マナッサス)から入手し、10% FBS、2mM L−グルタミン、および55uMベータ−メルカプトエタノール(BME)を含有するRPMI 1640倍地(Gibco,カリフォルニア州カールズバッド)で培養した。細胞を96−ウェルフォーマットに、50〜100ng/mlのホルバール 12,13−ジブチレート(phorbal 12,13−dibutyrate)を含有する完全培地(Sigma,ミズーリ州セントルイス)中7.5×10の密度で播種して3日間おき、付着マクロファージへの分化を誘導した。分化したTHP−1細胞を、ホルバールエステルを含まない培地中において、DMSO(Sigma,D−8779)に溶解した被験化合物またはリガンドで処理した。DMSOの最終濃度は培地体積の0.3%を超えなかった。用量応答作用を0.001〜30マイクロモル濃度の範囲で二重に測定し、処理した細胞をさらに18時間インキュベートした後、RNAを単離した。ビヒクルで処理した刺激しない細胞を陰性対照として各プレートに含めた。LXRアゴニスト基準品N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−N−[4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(Schultz, Joshua R., Genes & Development (2000), 14(22), 2831-2838)を1.0uMで投与し、陽性対照として用いた。アンタゴニストモードで、被験化合物を150nM GW3965,トリフルオロメチル−ベンジル)−(2,2−ジフェニル−エチル)−アミノ]−プロポキシ]−フェニル)−酢酸(Collins, J.L., J. Med. Chem. (2000), 45:1963-1966)の存在下で分析した。アンタゴニスト分析の結果をアンタゴニズム%およびIC50(μMで)として表わす。
RNAの単離および定量:96−ウェルプレートで培養した処理細胞からPrepStation 6100(Applied Biosystems,カリフォルニア州フォスターシティー)を用いて製造業者の推奨に従って総細胞RNAを単離した。リボヌクレアーゼを含まない水にRNAを再懸濁し、分析前に−70℃で保存した。RNA濃度をRiboGreen試験法#R−11490(Molecular Probes,オレゴン州ユージーン)で定量した。
遺伝子発現分析:遺伝子特異的mRNAの定量を、Perkin Elmer Corp.化学でABI Prism 7700配列検出システム(Applied Biosystems,カリフォルニア州フォスターシティー)でのリアルタイムPCRにより製造業者の指示に従って実施した。総RNAの試料(50〜100ng)を二重または三重に50μlの反応で1段階RT−PCRおよび標準曲線法を用いてアッセイして、特異的mRNAの濃度を推定した。遺伝子特異的プライマーおよびプローブのセットの配列をPrimer Express Software(Applied Biosystems,カリフォルニア州フォスターシティー)で設計した。ヒトABCA1プライマーおよびプローブ配列は下記のものである:フォワード、CAACATGAATGCCATTTTCCAA、リバースATAATCCCCTGAACCCAAGGA、およびプローブ、6FAM−TAAAGCCATGCCCTCTGCAGGAACA−TAMRA。RTおよびPCR反応を、PE Applied BiosystemのTaqman Gold RT−PCR用プロトコルまたはQiagenのQuantitect probe RT−PCR用プロトコルに従って実施した。ABCA1 mRNAの相対レベルを、市販のGAPDH mRNAまたは18S rRNAプローブ/プライマーセット(Applied Biosystems,カリフォルニア州フォスターシティー)を用いて正規化する。
統計
RNA試料の二重評価の平均、標準偏差および統計的有意性を、SAS分析を用いてANOVA、一元分散分析により評価した。
試薬
−GAPDHプローブおよびプライマー−Taqman GAPDH Control Reagents 402869または4310884E
18SリボソームRNA−Taqman 18S Control Reagents 4308329
10 Pack Taqman PCR Core Reagent Kit 402930
Qiagen Quantitect probe RT−PCR 204443
IV.THP−1細胞におけるSREBP−1C遺伝子調節の定量分析
式(II)の化合物がSREBP−1C遺伝子の調節に及ぼす作用を、ABCA1について記載したものと同じ方法を用いて評価した;ただし、遺伝子発現分析に際して、ヒトSREBP−1cに特異的なプライマーおよびプローブのセットを代わりに用いた。ヒトSREBP−1cプライマーおよびプローブ配列は下記のものである:フォワード,AGGGCGGGCGCAGAT,リバースGGTTGTTGATAAGCTGAAGCATGT、ならびにプローブ,6FAM−TCGAAAGTGCAATCCATGGCTCCG−TAMRA。
V.結果:
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
Figure 2012509334
項目1〜5に記述した化合物は、PCT/US2008/063685、2008年5月15日出願、に開示されている
表2から得られたデータ
この標準薬理試験法で得た結果に基づけば、本発明の化合物はLXR仲介による疾患の治療または予防に有用となることができる。特に、本発明の化合物は、アテローム硬化症およびアテローム硬化性病変を治療または予防し、LDLコレステロールレベルを低下させ、HDLコレステロールレベルを上昇させ、コレステロール逆輸送を増大させ、コレステロール吸収を阻害し、下記を治療または阻害するのに有用となることができる:心血管疾患(たとえば、急性冠動脈症候群、再狭窄、または冠動脈疾患)、アテローム硬化症、アテローム硬化性病変、I型糖尿病、II型糖尿病、X症候群、肥満症、脂質障害(たとえば、異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL)、認知障害(たとえば、アルツハイマー病、認知症)、炎症性疾患(たとえば、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、子宮内膜症、LPS誘発敗血症、耳の急性接触皮膚炎、および動脈壁の慢性アテローム硬化性炎症)、セリアック病、甲状腺炎、皮膚の老化(たとえば、皮膚の老化は、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される)、または結合組織疾患(たとえば、骨関節炎または腱炎)。
本発明の多数の態様を記載した。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく多様な改変をなしうることは理解されるであろう。したがって、他の態様が特許請求の範囲に含まれる。

Claims (52)

  1. 式(I)を有する化合物:
    Figure 2012509334
    [式中:
    は、水素またはC−Cアルキルであり;
    は、次式を有し:
    Figure 2012509334
    式中:
    22、R23およびR24はそれぞれ、独立して水素またはRであり;
    Wは、結合、−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−、C1−2アルキレン、Cアルケニレン、Cアルキニレン、−(C1−2アルキレン)O−、または−O(C1−2アルキレン)−であり;
    25、R26、R27、R28およびR29はすべて、下記の(A)または(B)のいずれかにより定められ:
    (A):
    25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)または−W−S(O)NRであり;他はそれぞれ、独立して水素またはRである;
    あるいは
    (B):
    (a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)であり;
    (b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−C(O)OR、−W−C(O)NR;または−W−CNであり;
    (c)他はそれぞれ、独立して水素またはRである;
    、RおよびRはそれぞれ、独立して下記のものであり:
    (i)水素;または
    (ii)ハロ;または
    (iii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
    は、下記のものであり:
    (i)ハロ;または
    (ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
    (iii)ニトロ;ヒドロキシ;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;シアノ;もしくはS(O)
    これらにおいて:
    は、結合、−NH−、−N(C1−3アルキル)−、またはC1−2アルキレンであり;
    は、結合またはC1−2アルキレンであり;
    は、それぞれの場合、独立して、C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NR;C−Cアルコキシ;またはC−Cハロアルコキシであり;
    は、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、これらはそれぞれ1〜2個のRで置換されており;
    およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)水素;または
    (i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
    (ii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
    (iii)C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニル、C−C11アラルキル、もしくは6〜11個の原子を含むヘテロアラルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
    (iv)C−C10アリール、もしくは5〜10個の原子を含むヘテロアリール:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;あるいは
    とRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、または3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニルを形成し、これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
    は、それぞれの場合、独立して、C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NR;C−Cアルコキシ;またはC−Cハロアルコキシであり;
    は、それぞれの場合、独立して、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    は、下記のものであり:
    (i)水素;または
    (i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
    およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)水素;または
    (i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
    は、それぞれの場合、独立して、NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシまたはC−Cハロアルコキシであり;
    およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)−C(O)NR;または
    (ii)−C(O)OR;または
    (iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
    (iv)−S(O);または
    (v)−CN;または
    (vi)−NR
    は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;または
    (ii)C−Cシクロアルキル:これは場合により、独立してNR;ヒドロキシ;C−Cアルキル、C−CアルコキシおよびC−Cハロアルコキシから選択される1〜3個の置換基で置換されている;
    は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;または
    (ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル;または
    (iii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル;
    は、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)ハロ;NR;ヒドロキシ;C−CアルコキシもしくはC−Cハロアルコキシ;もしくはシアノ;または
    (ii)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;または
    (iii)C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
    は、下記のものであり:
    (i)水素;または
    (i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRで置換されている;
    およびRはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
    (i)水素;または
    (i)C−CアルキルもしくはC−Cハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRで置換されている;
    nは、1または2である]
    あるいはそのN−オキシドおよび/または医薬的に許容できる塩。
  2. 25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)または−W−S(O)NRであり;他はそれぞれ、独立して水素またはRである、請求項1に記載の化合物。
  3. 25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)であり;他はそれぞれ、独立して水素またはRである、請求項1に記載の化合物。
  4. 26は−W−S(O)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. は結合であり;nは2であり;Rは、C−Cアルキルであり、これは1〜2個のRで置換されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. は、C−Cアルキルであり、これは1個のRで置換されており;
    は、下記のものである:
    (i)−C(O)NR;または
    (ii)−C(O)OR;または
    (iii)−NHS(O)もしくは−N(C−Cアルキル)S(O);または
    (iv)−S(O)
    請求項5に記載の化合物。
  7. はCアルキルであり、これは1個のRで置換されている、請求項6に記載の化合物。
  8. はC−Cアルキルであり、これは1個のRで置換されている、請求項6に記載の化合物。
  9. はC−Cアルキルであり、これは1個のRで置換されている、請求項8に記載の化合物。
  10. は−C(O)NH、−C(O)OH、−NHSOCH、−N(CH)SOCHまたは−SOCHである、請求項5〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 25、R27、R28およびR29はそれぞれ水素である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. (a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)であり;
    (b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−C(O)OR、−W−C(O)NR;または−W−CNであり;
    (c)他はそれぞれ、独立して水素またはRである、
    請求項1に記載の化合物。
  13. (a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−S(O)であり;
    (b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W−C(O)ORまたは−W−C(O)NRであり;
    (c)他はそれぞれ、独立して水素またはRである、
    請求項1に記載の化合物。
  14. はそれぞれの場合、結合である、請求項12または13に記載の化合物。
  15. (a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−SOCHであり;
    (b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−C(O)OHまたは−C(O)NHであり;
    (c)他はそれぞれ、独立して水素またはRである、
    請求項14に記載の化合物。
  16. (a)R26は−W−S(O)であり;
    (b)R27は−W−C(O)ORまたは−W−C(O)NRであり;
    (c)R25、R28およびR29はそれぞれ、独立して水素またはRである、
    請求項13に記載の化合物。
  17. 26は−SOである、請求項16に記載の化合物。
  18. 26は−SOCHである、請求項17に記載の化合物。
  19. 27は−C(O)ORまたは−C(O)NRである、請求項16〜18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. 27は−C(O)OHまたは−C(O)NHである、請求項19に記載の化合物。
  21. 25、R28およびR29は水素である、請求項12〜20のいずれか1項に記載の化合物。
  22. は水素である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 22、R23およびR24のうち1つはRであり、他の2つは水素である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
  24. 22はRであり、R23およびR24はそれぞれ水素である、請求項23に記載の化合物。
  25. 22はハロである、請求項24に記載の化合物。
  26. 22はクロロまたはフルオロである、請求項25に記載の化合物。
  27. Wは−O−である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 、RおよびRはそれぞれ水素である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物。
  29. はC−Cハロアルキルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. はC−Cペルフルオロアルキルである、請求項29に記載の化合物。
  31. はCFである、請求項30に記載の化合物。
  32. はハロである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  33. はクロロである、請求項32に記載の化合物。
  34. 化合物が約100Åから約120ÅまでのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
  35. 化合物が約100Åから約109ÅまでのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
  36. 化合物が約110Åから約120ÅまでのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
  37. 化合物が約90Åから約99ÅまでのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
  38. 化合物が実施例1〜11、14〜23、25〜29、31〜57、59および61〜65の表題化合物;あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドから選択される、請求項1に記載の化合物。
  39. 請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシド、ならびに医薬的に許容できるキャリヤーを含む、組成物。
  40. 肝X受容体仲介による疾患または障害、アテローム硬化症、心血管疾患、X症候群、肥満症、下記のものから選択される1以上の脂質障害:異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL、I型またはII型糖尿病、あるいは炎症性疾患を予防または治療する方法であって、その処置を必要とする対象に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
  41. 心血管疾患が急性冠動脈症候群または再狭窄である、請求項40に記載の方法。
  42. 心血管疾患が冠動脈疾患である、請求項40に記載の方法。
  43. 炎症性疾患がリウマチ性関節炎である、請求項40に記載の方法。
  44. 結合組織疾患を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
  45. 式(I)の化合物が軟骨分解を阻害し、軟骨再生を誘導する、請求項44に記載の方法。
  46. 式(I)の化合物がアグリカナーゼ活性を阻害する、請求項45に記載の方法。
  47. 式(I)の化合物が、骨関節炎病変における炎症性サイトカインの産生を阻害する、請求項45に記載の方法。
  48. 結合組織疾患が骨関節炎または腱炎である、請求項44に記載の方法。
  49. 皮膚の老化を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
  50. 式(I)の化合物を局所投与する、請求項49に記載の方法。
  51. 皮膚の老化が、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される、請求項49または50に記載の方法。
  52. 哺乳動物がヒトである、請求項44〜51のいずれか1項に記載の方法。
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