JP2012508150A - リフティングアクセサリ用テクスタイル保護シースおよび荷重リフト用アクセサリ - Google Patents

リフティングアクセサリ用テクスタイル保護シースおよび荷重リフト用アクセサリ Download PDF

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Abstract

【課題】切断に対する最適保護を確保でき、使用時の優れた特性を有しかつ容易で安価に製造できる保護シースおよびこのような保護シースが設けられたリフティングアクセサリを提供することにある。
【解決手段】織成ベースファブリック(4)と、該織成ベースファブリック(4)により支持された少なくとも1つのリブ(5)とを有し、該リブ(5)がリブ繊維(H1、H2)により形成されているリフティングアクセサリ用テクスタイル保護シースにおいて、リブ繊維(H1、H2)が高性能繊維であり、リブ繊維(H1、H2)は、該リブ繊維(H1、H2)が延びている方向(L)で見て、織成ベースファブリック(4)の少なくとも3本のよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)を一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリック(4)のよこ糸フィラメント(6)の下に通される、リフティングアクセサリ用テクスタイル保護シース。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラウンドスリング(英、独(roundsling、Roundschlinge))、リフティングストラップ等のリフティングアクセサリ用の保護シースに関する。本発明の保護シースは、織成ベースファブリック(英、独(woven base fabric、Grundgewebe))から形成されかつ該織成ベースファブリックにより支持された少なくとも1つのリブを有し、該リブは、織成ベースファブリックから外方に延びかつ織成ベースファブリックと交織されるリブ繊維により形成されている。
また、本発明は、荷重リフト用アクセサリに関し、この荷重リフト用アクセサリでは、この種の保護シースが、少なくとも1つの繊維ストランドから形成されたリフティングアクセサリの長手方向に延びているコアを包囲している。この種のリフティングアクセサリとして、一般に、ラウンドスリング、リフティングストラップ等がある。
この種のリフティングアクセサリは、重い荷重を持ち上げるのに使用される。この場合に通常行われることは、所与のリフティングアクセサリを、持ち上げるべき物体の突出部または肩部の回りに掛けまたは孔に通し、次にフック、例えばクレーンのフック、に掛けることである。この場合、一般に、リフティングアクセサリの少なくとも一部が、持ち上げるべき物体に載ることを防止する方法はない。リフティングアクセサリと持ち上げるべき物体との間に接触が生じる領域では、大きい単位面積当たり圧力が生じ、またこの箇所に生じる相対移動により、大きい摩耗が発生する。これは、リフティングアクセサリが、鋭い縁部または尖点の回りに通されるときに特に過酷なものとなる。
このような状況において、リフティングアクセサリのコア(芯)を包囲する保護シースは、過大な摩耗を防止するだけでなく、リフティングアクセサリのコアが大きい局部荷重による損傷を受けないようにすることが考えられている。
本願で考えている種類の保護シースの他の機能は、リフティングアクセサリが適正に使用されない場合でも所与のリフティングアクセサリが切断による損傷を受けないように保護することにある。このような損傷は、リフティングアクセサリが、コンクリート補強ワイヤ等の鋭い縁部をもつ物体上に掛けられるか、例えばフォークリフトの軌条または建設機械の他の部材等により踏付けられるような建設現場での粗っぽい使用時にも生じる。
実際の使用時に存在する条件に合致させるべくこれまで実際に使用されてきた対策は、保護シースの長手方向に延びるリブを織成技術で形成しかつ該リブにテクスタイルワイヤからなる補強体も織り込んだ保護シースを外側に設けることである。この種の保護シースが設けられたリフティングストラップおよびラウンドスリングは下記特許文献1から知られており、かつ本件出願人による2008年版カタログ「落下保護(英、独(Fall protection、Absturzsicherung))」、「リフティング(英、独(Lifting、Heben))」および「ラッシング(英、独(lashing、Zurren))」の第12頁で「SupraPlus」の名称により販売されている。高い単位面積当たり圧力が存在する場合には、この種の保護シースの外側に存在するリブが、保護シースの織成ベースファブリックに過度に大きい摩擦荷重が作用することを防止し、これにより、リフティングアクセサリの稼働寿命が全体として延長される。同時に、織成ベースファブリックに織り込まれたテクスタイルワイヤは、保護シースがその長手方向に作用する大きい荷重に安全に耐えるようにして、リフティングアクセサリを補強できる。
下記特許文献2には、非常に高い荷重を支持できるラウンドスリングを製造する1つの可能な方法が開示されている。この特許文献2から知られたラウンドスリングは、高性能繊維と呼ばれるものが含まれたコアと、コアを包囲する保護シースであって、高性能繊維が織り込まれる保護シースとを有している。この場合、保護シース内での高性能繊維のマスに対するコア内の高性能繊維のマスの比は、0.15〜2.0にすべきである。特許文献2に記載されたラウンドスリングにおいて、上記方法により達成すべく意図されているものは、特に高いリフティング能力と、鋭い縁部との接触による損傷に対する高い安全性である。
特許文献2から知られているラウンドスリングは、該スリングのコアおよび該コアを包囲する保護シースに、高比率の高性能繊維を有する結果として、優れたリフティング性能を有している。しかしながら、このために支払うべき対価として、フレキシビリティの低下および相応のハンドリングの容易性の悪化がもたらされる。また、実用的な研究によって、特許文献2に開示の態様で織成ベースファブリック中に高比率の高性能繊維が設けられた保護シースは、鋭い縁部をもつ物体により引き起こされる切断から保護するための厳格な条件を満たさないことが明らかになっている。これに加え、保護シースの織成ファブリック中に高比率の高性能繊維を設けると、保護シースが熱固定(英、独(thermofixing、Thermofixierung)として知られている作用を受けたときに重大な問題を引き起こすという事実がある。
リフティングアクセサリの保護シースに適用される規格では、この種の熱固定は、一般に、実際の使用時に、シースの保護機能を妨げる虞れのあるループまたは他の凹凸がシースのテクスタイルファブリックに形成される場合にテクスタイル保護シースに行われる。熱固定の過程では、適切な加熱によって、実際の使用時に保護シースが変形される場合でもフィラメントが織成ファブリックの現位置に留まるように、保護シースの織成ファブリックの個々のフィラメントの構造が圧密化される。同時に、織成ファブリックが収縮しかつ保護シースにより包囲された非交織コアは一層満足できるようにグリップされる。最後に、熱固定が慎重に採用され、織成ファブリックの合成繊維を部分的に溶融しかつ該合成繊維を一体に接合する。この種の熱固定時において、考慮されている種類の高性能繊維の強度特性にかなりの低下がみられる。また、高比率の高性能繊維は、保護シースの織成ファブリックの所望の圧密化を妨げる。
欧州特許第0 498 253号(B1)明細書 国際公開第2007/071310号(A1)パンフレット
上記従来技術の背景に対し、本発明の目的は、切断に対する最適保護を確保できると同時に、使用時の優れた特性を有しかつ容易で安価に製造できる保護シースおよびこのような保護シースが設けられたリフティングアクセサリを提供することにある。
リフティングアクセサリ用保護シースに関し、上記目的は、この種の保護シースが特許請求の範囲の請求項1に記載の特徴を有しているという事実により達成される。本発明による保護シースの有利な実施形態は、特許請求の範囲の請求項1に従属する特許請求の範囲に記載されている。
同時に、リフティングアクセサリに関し、上記目的はまた、本発明にしたがって形成された保護シースが、この種のリフティングアクセサリに設けられているという事実により達成される。
本発明によるリフティングアクセサリ用テクスタイル保護シースは、従来技術におけるように、織成ベースファブリックおよび該ファブリックにより支持された少なくとも1つのリブを有し、該リブはベースファブリックから外方に突出しかつベースファブリックと交織されたリブ繊維により形成されている。
本発明によれば、リブ繊維は高性能繊維であり、この高性能繊維は織成ベースファブリックと交織され、リブ繊維が延びている方向で見て、織成ベースファブリックの少なくとも3本のよこ糸フィラメントを一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントの下に通される。
かくして、本発明によれば、保護シースは織成ベースファブリックを有し、該織成ベースファブリック上にリブが形成され、該リブは、既知の態様で保護シースの長手方向に延びかつ外方に突出している。本発明の特徴は、これらのリブが高性能繊維から作られ、該高性能繊維が織成ベースファブリックと交織され、織成ベースファブリック上に自由に載っている該高性能繊維の個々の部分が、たて糸が隆起するときに、織成ベースファブリックの少なくとも3本のよこ糸フィラメントと一度に交差し、次に、織成ベースファブリック内に入り、たて糸が押し下げられるときに織成ベースファブリックの少なくとも1本のよこ糸フィラメントの下に通される構成にある。
かくして、所与の場合に存在するリブを形成する高性能繊維の織り込みのパターンは、「上少なくとも3、下少なくとも1」である。これにより、所与の場合に存在するリブを形成する高性能繊維が、織成ベースファブリック上に比較的緩く一部分毎に載る。これにより、高性能繊維が切断縁部または切断縁部と同様に作用するかなり鋭い縁をもつ物体と接触する場合に、高性能繊維を、リブの長手方向に対して横方向を向いた側方に移動させることができる。
この側方への移動中に、互いに隣接して配置されたリブの高性能繊維は互いに押付けられる。これは、各リブが少なくとも2つのリブ繊維から形成される場合に特にいえることである。
リブまたは複数の隣接リブにおいて緊密に配置されている高性能繊維は、個々の繊維よりも所与の切断縁部に良く耐えることができる繊維束を形成する。したがって、本発明による保護シースは、この目的で、過度に多量の高性能繊維を保護シースに織り込む必要なくして切断に対して非常に優れた保護が得られる。
同時に、本発明にしたがって高性能繊維から形成されたリブは、実際の使用時にスライド面を形成する。使用時に、所与の場合に保護シースが持ち上げるべき物体に接触するときに、該保護シースがスライド面上をスライドできる。これにより、織成ベースファブリックが摩耗荷重から保護される。この場合特に有益な効果は、高性能繊維が一般に特に滑らかな表面、したがって優れた耐摩耗特性を有するという事実にある。
この場合に「高性能繊維」であると考えられるものは、一般に、少なくとも150cN/tex、より詳しくは少なくとも200cN/texの引っ張り強度、および10%より小さい、より詳しくは5%より小さい破断伸びを有する合成ポリマー繊維である。この種の高性能繊維の例として、Twaron(登録商標)、Kevlar(登録商標)またはTechnora(登録商標)の商標で商業的に入手できる芳香族ポリアミドから作られるアラミド繊維がある。用語「高性能繊維」内に含まれるものとして、例えば、Zylon(登録商標)の商標で市販されている例えばポリビソキサゾール繊維(英、独(polybisoxazole fibres、Polybisoxazol-Fasern)(PBO繊維)、または超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)から作られかつ高性能ポリエチレン(HPPE)繊維と呼ばれかつDyneema(登録商標)またはSpectra(登録商標)の商標で商業的に入手できる繊維がある。
本発明に特に適していることが証明されているものとして、芳香族ポリエステル、より正確には例えばVectran(登録商標)の商標で市販されている液晶ポリエステル(LCP)からなる繊維がある。これらの繊維は、本発明の目的にとって理想的な組合せを有し、例えば、100℃を超える温度でも高い荷重支持能力を有し、高い曲げ抵抗性および高い摩擦抵抗性を有し、慣用のポリエステルと混合される場合でも高い純度を有し、テクスタイル管状織成ファブリックでの最適な高い強化効果を有し、かつ本発明の目的においては重要でない熱固定の場合の特性劣化を有する。
本発明による保護シースの設計は、保護シースが熱固定を受けるときに特に有利である。リブを形成する高性能繊維を緩く織り込むという本発明の構成は、織成ベースファブリックが熱固定により確実に接合された構造に圧密化される場合でも、高性能繊維が、依然として、織成ベースファブリックに対し、高性能繊維の長手方向に対して横方向に移動できるようにする。
本発明による保護シースでは、切断に対して特に優れた保護が達成される。これは、リブ繊維が下に通される織成ベースファブリックの各2つのよこ糸フィラメントの間に、該リブ繊維により飛び越えられる織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントが3本より多く、すなわち少なくとも4本、より詳しくは少なくとも5本であることにより達成される。かくしてこの実施形態では、リブの長手方向で見て、高性能繊維の織り込みは「上4以上、下少なくとも1」である。
本発明にしたがって高性能繊維から形成されるリブからの最適効果は、リブ繊維が下に通される織成ベースファブリックの各2つのよこ糸フィラメントの間に、リブ繊維により飛び越えられる織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントが10本以下の本数であることによって得られる。実際のトライアルにより、切断に対する最適保護は、リブ繊維が延びている方向で見て、リブ繊維が、織成ベースファブリックの最大で7本のよこ糸フィラメントを一度に飛び越え、次に織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントの下に通される場合に達成されることが明らかになっている。本発明によるこの形式の織り込みにより、ループの形成が全く生じないことも確保される。
実際の使用に特に適した本発明の一実施形態は、本発明による保護シースが複数のリブを有し、該リブの各リブ繊維が高性能繊維からなることに特徴を有している。特定の使用目的と調和して、リブが保護シースの周囲に規則的間隔で分散されるならば多くの場合に有益である。これは、例えば、所与の場合に保護シースと移動すべき物品とがどの時点で実際に接触するかを予測できない場合に適用される。これは、例えば、リフティングアクセサリとして機能するラウンドスリングに本発明による保護シースが設けられる場合である。
リブが少なくとも2つの高性能繊維から形成される場合に、リブの繊維が調和を欠く態様、即ち、織成ベースファブリックのそれぞれの異なるよこ糸フィラメントの下に通されるならば、切断に対する最適保護効果が得られる。切断性が急襲される場合には、この種の互い違い配置(英、独(staggered arrangement、versetzten Anordnung))が、目的とする高性能繊維の一体結束を達成する特別な態様である。
織成ベースファブリックの繊維は、例えば高強度のポリエステルのような慣用の繊維材料で形成できる。しかしながら、織成ベースファブリックはまた、切断に対する保護の改善に寄与できる。
この目的のため、例えば織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントの少なくとも幾分かは、高性能繊維からなる。容易に作ることができるようにするため、よこ糸フィラメントとして機能する高性能フィラメントは、高性能繊維からなるこれらのよこ糸フィラメントが、互いに規則的間隔を隔てた織成ベースファブリック内に存在するように配置される。
本発明にしたがって満足できるように切断を防止する目的で設けられた高性能繊維ヤーンが、この目的のために移動できるようにするため、織成ベースファブリックの幅方向に通常均一なたて糸フィラメントのセットすなわち密度も変えることができ、これは、リブの高性能繊維に近接した領域内に存在するセットが、織成ベースファブリックの残部内に存在するセットよりも小さくなるように行われる。この目的のため、リブの周囲にはリブ領域が設けられ、このリブ領域内では、織成ベースファブリックのたて糸フィラメントが、リブ領域の外部に配置された織成ベースファブリックのたて糸フィラメントよりも、長手方向に対して横方向により大きく移動できる。この場合、リブ領域内では、ここに存在する織成ベースファブリックの少なくとも2つのたて糸フィラメントが、関連するリブ領域の外部に配置されるたて糸フィラメントの間隔よりも大きい間隔で配置される。
この場合、リブが織成ベースファブリックの少なくとも1つのたて糸フィラメントによりリブ領域内に支持されるならば、通常の状態で特に確実であると同時に、所与の場合にリブを形成する高性能繊維に対して特に優れた移動性を有するリブのグリップが達成される。この場合、たて糸フィラメントに隣接しかつリブ領域の関与するいずれかの境界の方向にオフセットして配置された織成ベースファブリックのたて糸フィラメントからの間隔は、リブ領域の外部に配置された織成ベースファブリックのたて糸フィラメントの相互の間隔より大きい。
リブの高性能繊維が本発明の目指す移動性をもつようにする他の方法または補完方法は、リブ領域において、所与のリブに最も近接する織成ベースファブリックの少なくともこれらのたて糸フィラメントがこれらの表面の性質によりスライドできるようにすることであり、このスライド能力は、リブ領域の外部に配置された織成ベースファブリックのたて糸フィラメントのスライド能力より高い。この実施形態の考えは、切断荷重がある場合には、所与の場合に荷重を受けるリブの高性能繊維だけでなく、リブの高性能繊維に関連する織成ベースファブリックのたて糸フィラメントも横方向に移動して、高性能繊維が最大の移動性をもつことができるようにすることである。実際に、これは、例えば、織成ベースファブリックのたて糸フィラメントのスライド能力を高める目的で、リブ領域に配置されかつ集合仕上げ(英、独(flocked finish、Beflockung))による高いスライド能力を有する織成ベースファブリックのたて糸フィラメントを設けることにより達成される。このようにして集合された織成ベースファブリックのヤーンの剛毛は半径方向に突出しており、切断荷重が生じると剛毛は曲り、これによりリブの高性能ヤーンが織成ベースファブリック内に沈むことが可能になる。
所与のリブを作るのに使用される高性能繊維の本発明の目的である移動性を最適化する他の可能な方法は、高性能繊維に潤滑剤をコーティングすることである。潤滑剤には、例えば、オイル、より詳しくはシリコーンオイル、または他の種類のシリコーンコーティングがある。
以下、本発明の一実施形態を示す図面を参照して本発明を詳細に説明する。
保護シースを備えたラウンドスリングの一部を示す斜視図である。 図1に示した保護シースの第1形態を示す詳細縦断面図である。 図1に示した保護シースの第2形態を示す詳細縦断面図である。 図1に示した保護シースの第3形態を示す詳細縦断面図である。 図1に示した保護シースの他の形態を示す詳細横断面図である。 図1に示した保護シースの第5形態を示す詳細横断面図である。 図1に示した保護シースの図2〜図4に示すように構成された例示形態の切断抵抗を試験する試験リグを示す図面である。
ラウンドスリング1(図1にはその一部のみが示されている)は、既知の態様でテクスタイル保護シース3により包囲された複数の個々の繊維により形成された非交織コア2を有している。
熱固定された保護シース3は織成ベースファブリック4により形成され、該織成ベースファブリック4は、その外面にリブ5を支持している。リブ5は、半径方向外方に突出し、保護シース3の長手方向Lに延び、かつ保護シース3の周囲に規則的間隔で分散配置されている。
織成ベースファブリック4を形成するよこ糸フィラメント6およびたて糸フィラメント7は、従来の方法で作られ、70cN/texの引っ張り強度、19%の破断伸び、高い撓み性、耐摩耗性、高いUV抵抗性および150℃の最高使用温度を有する商業的に入手できる強靭性のポリエステル繊維からなる。このようなポリエステル繊維は、「Performance fibers(登録商標)T710」の名称で商業的に入手できる。ポリエステル繊維の移動性を向上させるため、高性能繊維にシリコーンコーティングを塗布できる。
別の構成として、織成ベースファブリックのよこ糸フィラメント6の幾分か、または全部を高性能繊維で構成することもできる。
織成ベースファブリック4では、たて糸フィラメント7(図面の明瞭化のため単に破線で示されている)は、よこ糸フィラメント6の上下を交互に通っている。
織成ベースファブリック4により支持された各リブ5は、互いに平行に延びている高性能繊維の形態をなす2本のリブ繊維H1、H2により形成されている。
織成ベースファブリック4に織り込まれる高性能繊維およびリブ5で高性能繊維の形態をなすリブ繊維H1、H2の各々は、芳香族ポリエステル、より正確には「Vectran(登録商標)HS T97」の商標で商業的に入手できる液晶ポリマー(LCP)で形成できる。これらは、200cN/texの高い引っ張り強度、3.3%の破断伸び、高い曲げ撓み性、高い耐摩耗性、高いUV抵抗性および195℃の最高使用温度を有している。
図2に示す「上3、下1」の織成パターン形態では規則的パターンが続いており、このパターンでは、織成ベースファブリック4の外面A上に配置されるリブ繊維H1が、たて糸が隆起される箇所で3本のよこ糸フィラメント6a、6b、6cを一度に飛び越え、次に、たて糸が下がるときに、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6dの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。第1リブ繊維H1に対して2本のよこ糸フィラメント6a、6bの互い違いを生じさせることにより、第2リブ繊維H2が同じパターンで続けられ、3本のよこ糸フィラメント6c、6d、6eを飛び越え、次に、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6fの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。
図3に示す「上5、下1」の織成パターン形態でも規則的パターンが続けられる。このパターンでは、織成ベースファブリック4の外面A上に位置するリブ繊維H1が、たて糸が隆起される箇所で5本のよこ糸フィラメント6a〜6eを一度に飛び越え、次に、たて糸が下がるときに、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6fの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。第1リブ繊維H1に対して3本のよこ糸フィラメント6a〜6cの互い違いを生じさせることにより、第2リブ繊維H2が同じパターンで続けられ、5本のよこ糸フィラメント6d〜6hを飛び越え、次に、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6iの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。
図4に示す「上7、下1」の織成パターン形態でも規則的パターンが続けられる。このパターンでは、織成ベースファブリック4の外面A上に位置するリブ繊維H1が、たて糸が隆起される箇所で7本のよこ糸フィラメント6a〜6gを一度に飛び越え、次に、たて糸が下がるときに、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6hの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。第1リブ繊維H1に対して4本のよこ糸フィラメント6a〜6dの互い違いを生じさせることにより、第2リブ繊維H2が同じパターンで続けられ、7本のよこ糸フィラメント6e〜6kを飛び越え、次に、織成ベースファブリック4の下面Uに導かれかつ次のよこ糸フィラメント6lの下に通され、次に、ひとたび織成ベースファブリック4の外面Aに戻され、これらが反復される。
図7に示す試験リグを用いて試験を行った。この試験では、試験片の長手方向Lに対して横方向に整合されたブレードが、図2〜図4に示した織成形態でそれぞれ構成された保護シースの試験片に対して約20°の角度で押し下げられた。この場合、ブレードから加えられた押圧力FAは約32daNであるのに対し、試験片に生じた引っ張り力FZは約58daNであった。この試験から、「上3、下1」の形態(図2)の場合には平均2641回の切断ストロークの後にリブ繊維H1、H2の切断が生じ、「上5、下1」の形態(図3)の場合には平均3721回の切断ストロークの後にリブ繊維H1、H2の切断が生じ、最後に、「上7、下1」の形態(図4)の場合には平均15196回の切断ストロークの後にリブ繊維H1、H2の切断が生じたことが明らかになった。
しかしながら、試験された試験片のうち、「上7、下1」の形態の優れた切断抵抗性は、リブ5を形成するリブ繊維H1、H2が、織成ベースファブリック4の外面A上に位置する部分Haの領域にループを形成する傾向があるという事実と対照的である(このようなループは、実際の使用時に、持ち上げられる物体からの突出部に引っ掛かり、その結果として保護シース3に損傷を生じさせることがある)。「リフティングアクセサリ」、より詳しくは「ラウンドスリング」の使用について本願で説明した条件下ではこれらの形態は最適であると考えられ、この場合、「上4、下1」、「上5、下1」または「上6、下1」パターンの後にリブ繊維H1、H2が織成ベースファブリック4内に織り込まれる。「上4、下1」形態の場合の一次ファクタは、「硬さ」であり、該形態の硬さであれば繊維が良い切断抵抗性を有するよう織り込まれる。これに対し、「上6、下1」の場合には、繊維が織り込まれる硬さは依然として充分であるが、最大の切断抵抗性が得られ、「上5、下1」形態の場合には、最適な織り込み性と高い切断抵抗性との間にバランスのとれた関係が得られる。
図5に示す形態の場合には、所与のリブ5を形成するリブ繊維H1、H2から横方向に延びているリブ領域B内に配置されたたて糸フィラメント7aに集合仕上げが設けられている。通常の状態では、リブ繊維H1、H2は、集合したたて糸フィラメントから半径方向に突出した剛毛8上に位置する。同時に、剛毛8は、互いに一定間隔を隔てて隣接して配置されたたて糸フィラメント7、7aを保持する。リブ繊維H1、H2に切断荷重が加えられると、剛毛8は、この場合に生じる圧力を受けて撓み、リブ繊維H1、H2は、これらが切断荷重に対して最大抵抗を発揮する繊維束を形成するまで、長手方向Lに対して横方向に移動できる。
図6に示す第5形態は、同じ原理に基づいている。この形態では、リブ繊維H1、H2を支持する織成ベースファブリック4のたて糸フィラメント7bが、領域B内に配置され、該領域Bの中心にはリブ5が配置されている。該たて糸フィラメント7bは、該たて糸7bに最も近接して配置されたたて糸フィラメント7からの間隔Xがリブ領域Bの外部のたて糸フィラメントの間隔よりも大きくなるように配置されている。これにより、リブ繊維H1、H2に切断荷重が加えられたときに、たて糸フィラメント7bは同様に離れる方向に移動でき、したがってリブ繊維H1、H2は一体化して束となり、切断力に対する最適抵抗を発揮する。
1 ラウンドスリング
2 非交織コア
3 保護シース
4 織成ベースファブリック
5 リブ
6、6a〜6l よこ糸フィラメント
7、7a、7b たて糸フィラメント
8 剛毛
A 織成ベースファブリック4の外部
B リブ領域
Ha 織成ベースファブリック4の外部Aに位置するリブ繊維H1、H2の部分
H1、H2 リブ繊維
L 保護シース3の長手方向
U 織成ベースファブリック4の下面
X 間隔

Claims (23)

  1. 織成ベースファブリック(4)と、該織成ベースファブリック(4)により支持された少なくとも1つのリブ(5)とを有し、該リブ(5)が織成ベースファブリック(4)から外方に突出しておりかつ織成ベースファブリック(4)と交織されたリブ繊維(H1、H2)により形成されているラウンドスリング(1)およびリフティングストラップ等のリフティングアクセサリ用テクスタイル保護シースにおいて、リブ繊維(H1、H2)が高性能繊維であり、リブ繊維(H1、H2)は、該リブ繊維(H1、H2)が延びている方向(L)で見て、織成ベースファブリック(4)の少なくとも3本のよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)を一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリック(4)のよこ糸フィラメント(6)の下に通されることを特徴とするリフティングアクセサリ用テクスタイル保護シース。
  2. 前記リブ繊維は、該リブ繊維が延びている方向で見て、前記織成ベースファブリックの4本以上のよこ糸フィラメントを一度に飛び越え、次に、前記織成ベースファブリックのよこ糸フィラメントの下に通されることを特徴とする請求項1記載のテクスタイル保護シース。
  3. 前記リブ繊維(H1、H2)は、該リブ繊維(H1、H2)が延びている方向(L)で見て、織成ベースファブリック(4)の少なくとも5本のよこ糸フィラメント(6a〜6e)を一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリック(4)のよこ糸フィラメント(6)の下に通されることを特徴とする請求項2記載のテクスタイル保護シース。
  4. 前記リブ繊維(H1、H2)は、該リブ繊維(H1、H2)が延びている方向(L)で見て、織成ベースファブリック(4)の10本以下のよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)を一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリック(4)のよこ糸フィラメント(6)の下に通されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  5. 前記リブ繊維(H1、H2)は、該リブ繊維(H1、H2)が延びている方向(L)で見て、織成ベースファブリック(4)の7本以下のよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)を一度に飛び越え、次に、織成ベースファブリック(4)のよこ糸フィラメント(6)の下に通されることを特徴とする請求項4記載のテクスタイル保護シース。
  6. 複数のリブ(5)を有し、該リブ(5)の各リブ繊維(H1、H2)が高性能繊維からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  7. 前記リブ(5)は、保護シース(3)の周囲で規則的間隔で分散配置されていることを特徴とする請求項6記載のテクスタイル保護シース。
  8. 前記各リブ(5)は少なくとも2つのリブ繊維(H1、H2)から形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  9. 前記リブ(5)のリブ繊維(H1、H2)は、織成ベースファブリック(4)の異なるそれぞれのよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)の下を通って引出されることを特徴とする請求項8記載のテクスタイル保護シース。
  10. 前記織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7、7a、7b)および少なくとも幾つかのよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)はポリエステルヤーンからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  11. 前記織成ベースファブリック(4)の少なくとも幾つかのよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)は高性能繊維からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  12. 前記高性能フィラメントからなるよこ糸フィラメント(6、6a〜6l)は、互いに規則的間隔を隔てて織成ベースファブリック(4)内に存在することを特徴とする請求項11記載のテクスタイル保護シース。
  13. 前記高性能繊維は、高分子量プラスチック材料、高分子量ポリエステル、芳香族ポリエステルまたは液晶ポリマーから作られることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  14. 前記リブ(5)はリブ領域(B)により包囲され、該リブ領域(B)内の織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7、7a、7b)は、リブ領域(B)の外部に配置される織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7、7a、7b)よりも、これらの長手方向(L)に対して横方向に大きく移動し易いことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  15. 前記リブ領域(B)内に存在する織成ベースファブリック(4)の少なくとも2本のたて糸フィラメント(7、7a)の相対間隔(X)は、関連リブ領域(B)の外部に配置されたたて糸フィラメント(7)の相対間隔より大きいことを特徴とする請求項14記載のテクスタイル保護シース。
  16. 前記リブ(5)は、各場合に、織成ベースファブリック(4)の少なくとも1つのたて糸フィラメント(7b)によりリブ領域(B)内に支持されており、リブ領域(B)に隣接しかつ各場合にリブ領域(B)の境界が関連する方向にオフセットして配置された織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7)からの前記たて糸フィラメント(7b)の間隔(X)は、リブ領域(B)の外部に配置された織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7)の相対間隔より大きいことを特徴とする請求項14または15記載のテクスタイル保護シース。
  17. 前記リブ領域(B)内に存在しかつ所与のリブ(5)に最も近接している織成ベースファブリック(4)の少なくともこれらのたて糸フィラメント(7a)は、これらの表面の性質によりスライドできる能力を有し、このスライド能力は、リブ領域(B)の外部に配置された織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7)のスライド能力より高いことを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  18. 前記リブ領域(B)内に配置されかつ高いスライド能力を有する織成ベースファブリック(4)のたて糸フィラメント(7a)には、これらのたて糸フィラメント(7a)のスライド能力を高める目的で集合仕上げが設けられていることを特徴とする請求項17記載のテクスタイル保護シース。
  19. 熱固定されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  20. 前記高性能繊維は、これらのスライド能力を高める媒体でコーティングされていることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項記載のテクスタイル保護シース。
  21. 前記高性能繊維は、オイル、より詳しくはシリコーンオイルでコーティングされていることを特徴とする請求項20記載のテクスタイル保護シース。
  22. 少なくとも1つの繊維ストランドにより形成された荷重支持コア(2)と、請求項1〜21のいずれか1項の記載にしたがって形成されたテクスタイル保護シース(3)とを有することを特徴とする荷重リフト用アクセサリ。
  23. ラウンドスリング(1)であることを特徴とする請求項22記載の荷重リフト用アクセサリ。
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