JP2012507287A - フィルタ付き紙巻タバコ用のチッピング材 - Google Patents

フィルタ付き紙巻タバコ用のチッピング材 Download PDF

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セバスチヤン,アンドリーズ・ドン
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マシユウズ,ステイーブン・テイー
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ドユベ,マイケル・エフ
チヤツプマン,ポール・スチユアート
ノーマン,アレン・ビー
ホーランド,アンドレア・ピー
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Abstract

フィルタ付き紙巻タバコ174が、チッピング材208を使用して互いに固定される、喫煙可能ロッド186およびフィルタ要素200を有する。このチッピング材は、官能特性を提供する少なくとも1つの風味料を有する。この紙巻タバコは2つ以上の層のチッピング材を有することができる。チッピング材250の外側層がチッピング材の下側の内側層の少なくとも一部分を覆うことができ、この外側層は使用時に紙巻タバコから取り外され得る。それにより、そのようにして使用され得る、すなわち、喫煙者に異なる官能体験を提供するように構成され得る紙巻タバコが提供される(紙巻タバコは、外側のチッピング材を取り外すことによって、ならびに/あるいは、風味料と共に処理されるおよび/または所望の拡散率を有するチッピング材の層を設けることによって、変化され得る)。チッピング材の外側層のこの使用法は、紙巻タバコの物理的な完全性を改善するのに使用され得る。

Description

本発明は、概して、フィルタ付き紙巻タバコなどの喫煙物に関し、具体的にはそこで使用されるチッピング紙材料に関する。
紙巻タバコ等の普及している喫煙物は、実質的に円筒形のロッド状の構造を有し、包み紙によって囲まれることによっていわゆる「喫煙可能ロッド」または「刻みタバコロッド」を形成する細断された刻みタバコ(例えば、カットフィラー形態)等の喫煙可能材料の装填体、筒体、または柱体を含む。通常、紙巻タバコは、刻みタバコ(tabacco)ロッドと端部同士を接する形で位置合わせされた円筒形のフィルタ要素を有する。一般に、フィルタ要素は、トリアセチンを使用して可塑化されたセルロースアセテートトウ(cellulose acetate tow)を含み、このトウは、「プラグラップ」として知られている紙材によって外包される。紙巻タバコは、複数セグメントを有するフィルタ要素を組み込むことができ、これらのセグメントのうちの1つは活性炭粒子を含むことができる。例えば、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Veluzによる米国特許第6,537,186号、Banerjeaによる国際公開WO2006/064371号、および、Coleman IIIらによる米国特許出願公開第2007/0056600号を参照されたい。一般に、フィルタ要素は、いわゆる「フィルタ付き紙巻タバコ」を形成するために、「チッピング紙」として知られている外接包材を使用して刻みタバコロッドの一方の端部に取り付けられる。また、吸い込まれた主流煙を周囲空気で希釈するのを可能にするために、チッピング材およびプラグラップを穿孔することが望ましくなっている。紙巻タバコおよびその種々の構成要素の説明は、Tobacco Production、Chemistry and Technology、Davisら(編集)(1999年)に記載されている。紙巻タバコは、その一方の端部を点火して刻みタバコロッドを燃焼させることにより、喫煙者によって使用される。そして、喫煙者は、紙巻タバコの反対側の端部(例えばフィルタまたは吸い口)で吸い込むことにより、自分の口の中に主流煙を受ける。
紙巻タバコの視覚的特性を変えるために種々の試みが提案されている。例えば、刻みタバコロッドの包材を形成している包材の色を変える試みがなされており(例えば、R.J.Raynolds Tobacco Companyによって「More」という商品名で市販されている紙巻タバコは、茶色を示す紙巻タバコロッドの包み紙を有する)さらに、刻みタバコロッドをフィルタ要素に取り付けるのに使用されるチッピング材の色を変える試みもなされている(例えば、チッピング材は、「コルク」状の外観を有するようにおよび/または少なくとも1つの外包リングを有するように印刷されている)。さらに、紙巻タバコのフィルタ要素の全体の外観を変える試みもなされている。例えば、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Schultzによる米国特許第3,596,663号、Bergerによる米国特許第4,508,525号、Nicholsによる米国特許第4,646,763号、Keithによる米国特許第4,655,736号、Chumney,Jr.による米国特許第4,726,385号、Pryorらによる米国特許第4,807,809号、Rakerによる米国特許第5,025,814号、Crooksらによる米国特許出願公開第2007/0215167号に記載されている紙巻タバコフィルタ要素の形態、構造、デザインのタイプを参照されたい。
紙巻タバコの煙の官能属性(sensory attribute)は、刻みタバコに添加物を添加することによりおよび/または別の形で紙巻タバコの種々の構成要素に香味材料を組み込むことにより、高められることができる。Leffingwellら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products、R.J.Raynolds Tobacco Company(1972年)を参照されたい。例えば、刻みタバコの香味添加物の1つのタイプはメントールである。Borschke著、Rec.Adv.Tob.Sci.、19、47−70頁、1993年を参照されたい。紙巻タバコの官能属性を改善するために提案された種々の方法は、フィルタ要素が、その紙巻タバコの主流煙に香味を加えるための媒体として使用され得るという示唆を含む。Jupeらによる米国特許第6,761,174号は、紙巻タバコフィルタ内に吸着剤および香味放出材を配置することを提案している。Xueらによる米国特許第6,584,979号は、小粒子サイズの吸着剤/吸収剤を含む繊維をフィルタ内に配置することを提案している。Dubeらによる米国特許第4,941,486号およびGreen,Jr.らによる米国特許第4,862,905号は、各紙巻タバコフィルタに香味含有ペレットを配置するための方式および方法を提案している。吸い口のところまたはその近傍に風味料を組み込んだ別の代表的なタイプの紙巻タバコは、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Tiggelbeckらによる米国特許第3,972,335号、Owens,Jr.による米国特許第4,082,098号、Byrneによる米国特許第4,281,671号、Reddingらによる米国特許第4,643,205号、Kallianosらによる米国特許第4,677,995号、Nicholsらによる米国特許第4,715,390号、Woodsらによる米国特許第4,729,391号、Pryorによる米国特許第4,768,526号、Thesingらによる米国特許第5,012,829号、Riversによる米国特許第5,387,285号、および、Lanier,Jr.らによる米国特許第7,074,170号に説明されている。また、参照により本明細書に組み込まれる、Dubeらによる米国特許出願公開第2004/0261807号に記載される背景技術の項目において考察されている紙巻タバコフィルタ技術のタイプも参照されたい。さらに、例えばTannpapier(オーストリア)からの、湿度により活性化される香味または芳香を放出する材料を含むチッピング紙製品が使用可能である。
米国特許第6,537,186号明細書 国際公開第2006/064371号 米国特許出願公開第2007/0056600号明細書 米国特許第3,596,663号明細書 米国特許第4,508,525号明細書 米国特許第4,646,763号明細書 米国特許第4,655,736号明細書 米国特許第4,726,385号明細書 米国特許第4,807,809号明細書 米国特許第5,025,814号明細書 米国特許出願公開第2007/0215167号明細書 米国特許第6,761,174号明細書 米国特許第6,584,979号明細書 米国特許第4,941,486号明細書 米国特許第4,862,905号明細書 米国特許第3,972,335号明細書 米国特許第4,082,098号明細書 米国特許第4,281,671号明細書 米国特許第4,643,205号明細書 米国特許第4,677,995号明細書 米国特許第4,715,390号明細書 米国特許第4,729,391号明細書 米国特許第4,768,526号明細書 米国特許第5,012,829号明細書 米国特許第5,387,285号明細書 米国特許第7,074,170号明細書 米国特許出願公開第2004/0261807号明細書 米国特許第4,779,631号明細書 米国特許第5,849,153号明細書 米国特許第2,754,207号明細書 米国特許第5,474,095号明細書 国際公開第01/48318号明細書 米国特許第4,805,644号明細書 米国特許第5,161,551号明細書 米国特許第5,263,500号明細書 国際公開第01/48,316号明細書 米国特許第3,049,449号明細書 米国特許第4,108,151号明細書 米国特許第4,231,377号明細書 米国特許第4,450,847号明細書 米国特許第4,915,118号明細書 米国特許第5,092,306号明細書 米国特許第5,109,876号明細書 米国特許第5,699,811号明細書 米国特許第5,927,288号明細書 米国特許第5,979,461号明細書 米国特許第6,138,684号明細書 欧州特許出願公開第357,359号明細書 米国特許第2,998,012号明細書 米国特許第4,433,679号明細書 米国特許第5,103,844号明細書 国際公開第01/41590号明細書 欧州特許出願公開第1,084,629号明細書 米国特許第4,924,888号明細書 米国特許第5,220,930号明細書 米国特許第5,168,884号明細書 米国特許第2,580,568号明細書 米国特許第4,461,311号明細書 米国特許第4,622,983号明細書 米国特許第4,941,485号明細書 米国特許4,998,541号明細書 国際公開第01/08514号 欧州特許出願公開第1,084,630号明細書 米国特許第4,230,131号明細書 米国特許第2,755,207号明細書 米国特許第5,394,895号明細書 米国特許第5,830,318号明細書 米国特許第4,804,002号明細書 米国特許第4,889,145号明細書 米国特許第5,060,675号明細書 国際公開第02/43513号 国際公開第02/055294号 国際公開第02/435134号 米国特許出願公開第2005/0087202号明細書 米国特許第4,474,190号明細書 米国特許第4,781,203号明細書 米国特許第4,844,100号明細書 米国特許第5,131,416号明細書 米国特許第5,156,169号明細書 米国特許第5,191,906号明細書 米国特許第6,647,870号明細書 米国特許第6,848,449号明細書 米国特許第6,904,917号明細書 米国特許第7,210,486号明細書 米国特許第7,275,548号明細書 米国特許第7,281,540号明細書 米国特許第7,234,471号明細書 米国特許第3,288,147号明細書 米国特許第3,915,176号明細書 米国特許第4,291,713号明細書 米国特許第4,574,816号明細書 米国特許第4,736,754号明細書 米国特許第4,878,506号明細書 米国特許第5,060,665号明細書 米国特許第5,012,823号明細書 米国特許第6,360,751号明細書 米国特許出願公開第2003/0136419号明細書 米国特許第5,101,839号明細書 米国特許第5,159,944号明細書 米国特許第6,779,530号明細書 米国特許第7,237,559号明細書 米国特許出願公開第2005/0066986号明細書 米国特許出願公開第2006/0272655号明細書 米国特許出願公開第2007/0246055号明細書 米国特許第5,060,664号明細書 米国特許第3,424,172号明細書 米国特許第4,811,745号明細書 米国特許第4,925,602号明細書 米国特許第5,225,277号明細書 米国特許第5,271,419号明細書 米国特許第4,174,719号明細書 米国特許第4,920,990号明細書 米国特許第5,074,320号明細書 米国特許第5,105,838号明細書 米国特許第5,360,023号明細書 米国特許第5,396,909号明細書 米国特許第5,718,250号明細書 米国特許出願公開第2004/0261807号明細書 国際公開第03/009711号 国際公開第03/047836号 米国特許第3,308,600号明細書 米国特許第4,281,670号明細書 米国特許第4,280,187号明細書 米国特許第4,850,301号明細書 米国特許第6,229,115号明細書 米国特許第7,296,578号明細書 米国特許出願公開第2005/0103355号明細書 米国特許出願公開第2006/0169295号明細書 米国特許第6,997,190号明細書 米国特許第7,381,277号明細書 米国特許第6,725,867号明細書 米国特許第5,878,753号明細書 米国特許第5,878,754号明細書 国際公開第02/37991号 米国特許第4,474,110号明細書 米国特許第5,577,947号明細書 米国特許第6,454,842号明細書 米国特許第3,550,598号明細書 米国特許第6,117,455号明細書 米国特許出願公開第2006/0096605号明細書 米国特許出願公開第2006/0135335号明細書 米国特許出願公開第2006/0144412号明細書 米国特許出願公開第2006/0174901号明細書 米国特許出願公開第2007/0012327号明細書 米国特許出願公開第2007/0095357号明細書 米国特許第3,339,558号明細書 米国特許第3,390,686号明細書 米国特許第3,685,521号明細書 米国特許第3,916,914号明細書 米国特許第4,889,144号明細書 米国特許第6,631,722号明細書 国際公開第03/009711号 米国特許第5,223,185号明細書 米国特許第5,387,093号明細書 米国特許第5,882,680号明細書 米国特許第6,719,933号明細書 米国特許第6,949,256号明細書 米国特許出願公開第2004/0224020号明細書 米国特許出願公開第2005/0123601号明細書 米国特許出願公開第2005/0196437号明細書 米国特許出願公開第2005/0249676号明細書 米国特許第4,059,118号明細書 米国特許第4,060,091号明細書 米国特許第4,123,592号明細書 米国特許第4,300,576号明細書 米国特許第3,961,082号明細書 米国特許第5,453,122号明細書 米国特許第6,030,134号明細書 米国特許第7,128,938号明細書 国際公開第2004/057985号 米国特許出願公開第2005/0003048号明細書 米国特許出願公開第2007/0222830号明細書 米国特許第3,550,598号明細書
Tobacco Production、Chemistry and Technology、Davisら(編集)(1999年) Leffingwellら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products、R.J.Raynolds Tobacco Company(1972年) Borschke著、Rec.Adv.Tob.Sci.、19、47−70頁、1993年 CORESTA Publication ISO/TC0126/SCIN159E(1986年) Gutcho著、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972年) Leffingwellら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972年) Johnson著、Development of Cigarette Components to Meet Industry Needs、第52回T.S.R.C(1998年9月) Skeist著、Handbook of Adhesives、第2版(1977年) Schneberger著、Adhesive in Manufacturing(1983年) Gutcho著、Adhesives Technology Development Since 1979(1983年) Landrock著、Adhesives Technology Handbook(1985年) Flick著、Handbook of Adhesives Raw Materials、第2版(1989年) Satas著、Handbook of Pressure−Sensitive Adhesive Technology(1982年) Satas著、Advances in Pressure−Sensitive Adhesive Technology 2(1995年) International Paper社により出版されたPocket Pal(1970年) Scarlettら著、What the Printer Should Know About Ink(1984年) Gravure、Process and Technology、Grav.Educ.Fdn.and Grav.Assoc.Amer.(1991年) Kondo著、Microcapsule Processing and Technology、ISBN 0824768574 (1979年) Iwamotoら著、AAPS Pharm.Sci.Tech.、2002年3月(3)、論文25 Gutcho著、Microcapsules and Microencupsulation Techniques(1976年) Gutcho著、Microcapsules and Other Capsules Advances Since 1975(1979年) Kondo著、Microcapsule Processing and Technology(1979年)
特有のデザインの特徴を有するフィルタ要素端部を有するフィルタ付き紙巻タバコを提供することによって達成され得るような、その喫煙体験を向上させる能力を喫煙者に提供することが極めて望ましいであろう。すなわち、紙巻タバコの視覚的な外観が美的に魅力あるものとなるように使用されるフィルタ端部構成要素を含む紙巻タバコを提供することが望ましいであろう。改善され得るまたはそれ以外に管理され得るような選択されたデザインの特徴を有する紙巻タバコを提供することも望ましいであろう。さらに、使用時の紙巻タバコの官能属性を向上させることができる、紙巻タバコ用のフィルタ要素を提供することも望ましいであろう。
本発明はフィルタ付き紙巻タバコに関する。典型的な紙巻タバコは喫煙可能ロッドおよびフィルタ要素を含む。吸い込まれる主流タバコ煙を発生させるために燃焼されることを意図されたフィラー(例えば、タバコフィラー)を収容する喫煙可能ロッドは、チッピング材を使用してフィルタ要素に接続または固定される。紙巻タバコはチッピング材の1つの層または2つ以上の層を含むことができる。例えば、紙巻タバコは、チッピング材の下側にある内側層の少なくとも一部分に重なるチッピング材の外側層を含むことができ、この外側層は、紙巻タバコを吸うことを望んでいる人物による使用中に紙巻タバコから取り外され得る。これにより、紙巻タバコ製造業者が、定められた通りに喫煙者によって使用され得るまたは異なる官能体験を提供するように喫煙者によって容易に適応され得るような単一の紙巻タバコを提供することが可能となる(例えば、紙巻タバコの視覚的な特性、感覚刺激性の特性、三叉神経の特性(trigeminal characteristic)、芳香の特性、および感触の特性が、外側のチッピング材を取り外すことによって変化され得る)。別法として、チッピング材の外側層(例えば、チッピング材の第2の層)は、紙巻タバコの物理的な完全性をさらに改善するのに使用され得る。さらに他の点において、印刷された印(例えばチッピング材の取り外し可能な外側層の内側表面に印刷された情報)を有する外側のチッピング材は、マーケティング目的に使用され得る(例えば、販促または広告キャンペーンの目的で個々の紙巻タバコを識別するために、あるいは、偽造を阻止する目的で紙巻タバコを識別するために)。
一態様では、本発明のフィルタ付き紙巻タバコは、刻みタバコロッドを含む遠位端部分と、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素を含む近位端部分とを含むことができる。喫煙可能ロッドは、その長手方向の円周に沿ってフィルタ要素の外側表面を実質的に覆っておりさらにフィルタ要素に隣接するその円周の近位部分に沿って喫煙可能ロッドを覆っているチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定される。チッピング材は少なくとも1つの非穴あき拡散領域を含み、この拡張領域は、少なくとも約1.5cm/secの拡散率を有し、ここでは、チッピング材はさらに、チッピング材の表面の全体未満を覆う形態でチッピング材に付着される少なくとも1つの風味料を有し、この風味料が、感覚器への感覚作用、味覚作用、芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用、およびそれらの任意の組合せから選択される官能特性を形成する。
別の態様では、本発明のフィルタ付き紙巻タバコは、喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素とを含むことができ、喫煙可能ロッドは、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに実質的に外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定される。チッピング材は、チッピング材の表面の全体未満を覆う形態でチッピング材に付着されて、感覚器への感覚作用、味覚作用、芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用、およびそれらの任意の組合せから選択される官能特性を形成する少なくとも1つの風味料を有する。
別の態様では、本発明のフィルタ付き紙巻タバコは、喫煙可能ロッドと、吸い口終端を有するフィルタ要素とを含むことができ、喫煙可能ロッドおよびフィルタ要素は、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に外包し、さらにフィルタ要素に隣接する領域においてその長手方向の周囲部分の一部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって互いに固定され、紙巻タバコはさらに、第1のチッピング材の少なくとも一部分に重なる第2のチッピング材を有する。
2つのチッピング材は全体的な寸法が実質的に同一であってよく、または、第2のチッピング材が、第1のチッピング材よりも、喫煙可能ロッドの長手方向の周囲部分に沿ってさらに延在していてもよく、または、第1のチッピング材が、第2のチッピング材よりも、喫煙可能ロッドの長手方向の周囲部分に沿ってさらに延在していてもよい。第1および第2のチッピング材はそれぞれ、一連の空気希釈穿孔を有することができる、または、内側のチッピング材のみがこのような穿孔を含んでいてもよい。
特定の実施形態では、第2のチッピング材の全てまたは少なくとも一部分は紙巻タバコから取り外し可能である。特定の用途では、第2のチッピング材が取り外されることにより、異なる風味または芳香、異なる視覚的外観、または異なる感触の特性などの別の特性を喫煙者に感じさせるように、2つのチッピング材の視覚的な外観、感触の特性、または他の性質は異なっていてよい。
特定の実施形態では、第2のチッピング材は、その内側面に印刷される印、第2のチッピング材の少なくとも一部分を取り外すのを容易にするように構成される穿孔領域、第2のチッピング材の少なくとも一部分を取り外すために握持されるように構成されるタブ領域、またはそれらの組合せなどの特徴を有することができる。
2つのチッピング材を刻みタバコロッドに付着できるようにする手法は複数ある。例えば、第1のチッピング材および第2のチッピング材は、フィルタ要素の周囲を包むチッピング材の単一部片から形成されてよい。別法として、2つのチッピング材は、刻みタバコロッドに付着される前にチッピング材の積層物として予め形成されていてよい。例えば、チッピング材の積層物は、第1の縁部および第2の縁部を有するチッピング材の第1の層と、チッピング材の第2の層とを有することができ、ロッド状物体の周囲を包む場合にチッピング材の第1の層の第1の縁部がチッピング材の第1の層の第2の端部と重なることができるように、第1の層および第2の層はオフセットされている。チッピング材の第1の層の第1の縁部は、チッピング材の第2の層の第1の縁部と同一の広がりを有することができる。別法として、チッピング材の第2の層の第1の縁部は、チッピング材の第1の層の第1の端部を越えて延在することができ、それにより、チッピング材の第2の層のタブ領域を形成する。
別の実施形態では、第2のチッピング材は、喫煙可能ロッドに近接する第1の領域と、喫煙可能ロッドから離れた第2の領域と、その間にある穿孔領域とを有し、第1および第2の領域のうちの一方は、第1のチッピング材にしっかりと添着され、第1および第2の領域のもう一方は、フィルタ要素を穿孔領域の穿孔に摺動可能に係合させるように構成される。第1の領域は、フィルタ要素と喫煙可能ロッドとを摺動可能に係合させるように構成されていてよく、例えば、喫煙前、喫煙中、または喫煙後における紙巻タバコの官能特性を変化させるように構成された風味料を含むことができる。別の実施形態では、第1の領域は不燃材料で形成され、喫煙可能ロッドに摺動可能に係合されるときに紙巻タバコを消火するように構成されている。別法として、第2の領域は、フィルタ要素に摺動可能に係合されてかつフィルタ要素の吸い口終端を越えて延在するように構成される。
別の態様では、本発明のフィルタ付き紙巻タバコは、喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素とを含むことができ、喫煙可能ロッドは、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定される。チッピング材は少なくとも1つの非穴あき拡散領域を含み、この拡散領域は少なくとも約1cm/secの拡散率を有する。さらに、別の態様では、本発明のフィルタ付き紙巻タバコは、遠位端と、喫煙可能ロッドおよびフィルタ要素を備える近位端とを含み、フィルタ要素は、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有する。喫煙可能ロッドは、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、チッピング材の実質的に全体が非穴あき拡散領域を含み、この拡散領域は少なくとも約1cm/secの拡散率を有する。
本発明の実施形態の理解を支援するために、次に、必ずしも縮尺どおりに描かれておらず、同様の参照符号が同様の要素を表している添付図面を参照する。図面は単に例示的なものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。種々の図において、種々の包材の構成を明確に示すために、種々のフィルタ付き紙巻タバコの包材の厚さは誇張されている。最も好適には、包材は、緊密なまたはぴったりした嵌め合いを形成して、許容される物理的な完全性を有する紙巻タバコを形成し、さらには美的に魅力ある外観を形成するために、フィルタ付き紙巻タバコの周囲をきつく包む。
本発明のフィルタ付き紙巻タバコの一実施形態を示す断面図である。 本発明の「2部構成」のフィルタ付き紙巻タバコの一実施形態を示す断面図である。 図2と同様の「2部構成」の紙巻タバコからの、紙巻タバコの実施形態を示す斜視図である。 図2と同様の「2部構成」の紙巻タバコからの、紙巻タバコの実施形態を示す斜視図である。 本発明のフィルタ付き紙巻タバコの別の選択された実施形態を示す断面図である。 本発明のフィルタ付き紙巻タバコの別の選択された実施形態を示す断面図である。 本発明のフィルタ付き紙巻タバコの別の選択された実施形態を示す断面図である。 吸い口から見た、本発明のフィルタ付き紙巻タバコの選択された実施形態を示す端面図である。 吸い口から見た、本発明のフィルタ付き紙巻タバコの選択された実施形態を示す端面図である。 本発明の紙巻タバコの製造に有用な積層されたチッピング材の選択された実施形態を示す側面図である。 本発明の紙巻タバコの製造に有用な積層されたチッピング材の選択された実施形態を示す側面図である。 吸い口から見た、本発明のフィルタ付き紙巻タバコの一実施形態を示す端面図である。 図10に示される一般的タイプの紙巻タバコの製造に有用なチッピング材を示す図である。 単層のチッピング材を備える紙巻タバコの実施形態を示す図である。
次に、添付図面を参照して以下で本発明をより完全に説明する。本発明は多くの異なる形態で具体化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示が適用可能な法的要件を満たすように、提示されるものである。同様の符号は全体を通して同様の要素を示す。本明細書および特許請求の範囲で使用される、「1つの(a、an)」、「その(the)」などの単数形は、文脈が明らかに別のことを指示していない限り、複数の対象を含む。本発明の好適な実施形態は2層のチッピング材を含むが、本発明は、3層以上のチッピング材が紙巻タバコに付着されるような実施形態も包含する。
図1を参照すると、フィルタ付き紙巻タバコの形態の喫煙物174の構成要素が示されている。紙巻タバコ174は、本発明の外接包材190内に収容される喫煙可能フィラー188の装填体または筒体からなる概して円筒形のロッド186を含む。ロッド186は、従来、「喫煙可能ロッド」または「刻みタバコロッド」と称されている。刻みタバコロッドの端部は、喫煙可能フィラーを露出するように開放されている。刻みタバコロッド186の一方の端部は点火端195であり、もう一方の端部のところにフィルタ要素200が示されている。紙巻タバコ174は、通常、フィルタ要素および刻みタバコロッドが端部同士が接する形で好適には互いに当接されて軸方向において位置合わせされるように、刻みタバコロッド186の一方の端部に隣接して位置されるフィルタ要素200または他の適切な吸い口部片を有する。フィルタ要素200は概して円筒形状を有し、その直径は本質的に刻みタバコロッドの直径と等しい。フィルタ要素の端部は、そこを通って空気および煙が通過できるように、開放されている。フィルタ要素200は、外包するプラグラップ材206により、長手方向に延在している表面に沿って上包されるフィルタ材205(例えば可塑化されたセルロースアセテートトウ)を含む。フィルタ要素200は、2つ以上のフィルタセグメント(図示せず)を有していてよく、および/または、その中に風味添加物を組み込んでいてよい。
フィルタ要素200は、フィルタ要素の全長および刻みタバコロッドの近隣領域の双方を外包する第1のチッピング材208により、刻みタバコロッド186に取り付けられる。第1のチッピング材208の内側表面は、適切な接着剤(例えば、フィルタ付き紙巻タバコの製造時にチッピング紙を付着させるために紙巻タバコ製造業者によって従来から使用されているタイプの水性接着剤)を使用して、プラグラップ206の外側表面および刻みタバコロッドの包材190の外側表面にしっかりと固定される。すなわち、第1のチッピング材は、長手方向に延在しているプラグラップの略全長の周囲部分の周りを延在しており、さらに、フィルタ要素に直接に隣接する刻みタバコロッドの領域において刻みタバコロッドの包材の長手方向に延在する周囲部分の一部分の周りを延在している。通気または空気希釈された喫煙物には、複数または一連の穿孔210等の空気希釈手段が設けられており、穿孔のそれぞれがチッピング材208およびプラグラップ206を通って延在している。最も好適には、接着剤が、紙巻タバコの製造時に従来使用されるように、第1のチッピング材の長手方向に延在している継ぎ目線またはラップゾーン(lap zone)(図示せず)に付着される。
紙巻タバコ用の刻みタバコロッドの外接包材として使用されるのに適した典型的な包材系シートは、変更され得る固有の有孔率を有する。典型的な系シートは、少なくとも約5CORESTA単位であり、通常は少なくとも約10CORESTA単位であり、しばしば少なくとも約15CORESTA単位であり、多くの場合には少なくとも約20CORESTA単位である固有の有孔率を有する。典型的な系シートは、約200CORESTA単位未満であり、通常は約150CORESTA単位未満であり、しばしば約85CORESTA単位未満であり、かつ、多くの場合には約70CORESTA単位未満である固有の有孔率を有する。CORESTA単位は、1センチバールの一定した圧力で1cmの面積の包材を通過する線形空気速度の測定値である。CORESTA Publication ISO/TC0126/SCIN159E(1986年)を参照されたい。「固有の有孔率」という用語は空気の流れに対するこの包材自体の有孔率を指す。特に好適な紙製包材系シートは木材パルプおよび炭酸カルシウムから構成され、約20CORESTA単位から約50CORESTA単位の固有の有孔率を有する。
紙巻タバコ用の刻みタバコロッドの外接包材として使用されるのに適した典型的な紙製包材系シートは、変更され得る量で、少なくとも1つのタイプの繊維性材料を組み込んでおり、少なくとも1つのフィラー材料を組み込むことができる。典型的な系シートは、この系シートの乾燥重量に基づいて、約55パーセントから約100パーセントの、しばしば約65パーセントから約95パーセントの、多くの場合には約70パーセントから約90パーセントの(最も好適にはセルロース系材料である)繊維性材料、および、約0パーセントから約45パーセントの、しばしば約5パーセントから約35パーセントの、多くの場合には約10パーセントから約30パーセントの(最も好適には無機材料である)フィラー材料を含む。
包材は通常、繊維性材料を組み込んでいる。繊維性材料は変更され得る。最も好適には、繊維性材料はセルロース系材料であり、セルロース系材料はリグノセルロース系材料であってよい。例示のセルロース系材料には、亜麻繊維、広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、麻繊維、エスパルト繊維、ケナフ繊維、黄麻繊維、および、シサル麻繊維が含まれる。2つ以上のタイプのセルロース系材料の混合物が採用されてもよい。例えば、包材は亜麻繊維と木材パルプとの混合物を組み込むことができる。繊維は漂白されていても、漂白されていなくてもよい。包材内に組み込まれ得る別の繊維性材料には、微小繊維材料および繊維性合成セルロース材料が含まれる。例えば、Durocherによる米国特許第4,779,631号およびIshinoによる米国特許第5,849,153号を参照されたい。代表的な繊維性材料、および、これから包材を作成するための方法は、Schurらによる米国特許第2,754,207号およびAllenらによる米国特許第5,474,095号、ならびに、PCT WO01/48318号に記載されている。
包材は通常、フィラー材料を組み込んでいる。好適には、フィラー材料は本質的に非水溶性粒子の形態を有する。加えて、フィラー材料は通常、無機成分を組み込んでいる。カルシウム塩を組み込んでいるフィラー材料が特に好適である。1つの例示的なフィラー材料は炭酸カルシウムの形態を有し、炭酸カルシウムは、最も好適には、微粒子の形態で使用される。例えば、Hamplによる米国特許第4,805,644号、Sandersによる米国特許第5,161,551号およびBaldwinらによる米国特許第5,263,500号、ならびに、PCT WO01/48,316号を参照されたい。別のフィラー材料には、凝集炭酸カルシウム粒子、カルシウム酒石酸塩粒子、酸化マグネシウム粒子、水酸化マグネシウムゲル、炭酸マグネシウム型材料、粘土、珪藻土材料、酸化チタニウム粒子、γ−アルミナ材料、および、硫酸カルシウム粒子が含まれる。例えば、Allegriniによる米国特許第3,049,449号、Martinによる米国特許第4,108,151号、Clineによる米国特許第4,231,377号、Owensによる米国特許第4,450,847号、Durocherによる米国特許第4,779,631号、Kaufmanによる米国特許第4,915,118号、Bokelmanによる米国特許第5,092,306号、Haydenによる米国特許第5,109,876号、Paineによる米国特許第5,699,811号、Bensalemによる米国特許第5,927,288号、Bensalemによる米国特許第5,979,461号およびYamazakiによる米国特許第6,138,684号、ならびに、欧州特許出願357,359号を参照されたい。包材に組み込まれ得る特定のフィラー型材料は繊維状の形態を有することができる。例えば、フィラー材料の成分は、ガラス繊維、セラミック繊維、炭素繊維および硫化カルシウム繊維などの材料が含むことができる。例えば、Lammによる米国特許第2,998,012号、Clineによる米国特許第4,433,679号およびHaydenらによる米国特許第5,103,844号、ならびに、PCT WO01/41590号および欧州特許出願第1,084,629号を参照されたい。フィラー材料の混合物が使用されてもよい。例えば、フィラー材料の組成は、炭酸カルシウム粒子と沈降水酸化マグネシウムゲルとの混合物、炭酸カルシウム粒子と硫化カルシウム繊維との混合物、または、炭酸カルシウム粒子と炭酸マグネシウム粒子との混合物を組み込むことができる。
種々の添加物成分を系シートに加えることできるようにまたは別の形で組み込むことができるようにするための種々の手法が存在する。特定の添加物が、包材の生産に伴う用紙製造工程の一部として、その包材に組み込まれ得る。別法として、添加物は、サイズプレス技術、噴霧技術、印刷技術などを使用して包材に組み込まれ得る。「オフライン」技術として知られているこれらの技術は、包材が製造された後に包材に添加物を塗布するのに使用される。種々の添加物が、用紙製造工程中にまたはその後で、同時にまたは異なる段階において包材に添加され得、または別の形で組み込まれ得る。本発明の紙巻タバコのこれらの実施形態および別の実施形態はそれぞれ、最も好適には、見た目の楽しさを含んでおり、喫煙者に、所望の視覚作用、嗅覚作用、味覚作用、および触覚作用をもたらす。
系シートはさらに処理されてよく、これらの系シートは、全体的な物理的特性に変化を与えるようにおよび/または全体的な化学的組成に変化をもたらすように処理され得る。例えば、系シートは静電気的に穿孔され得る。例えば、Perfettiらによる米国特許第4,924,888号を参照されたい。系シートは、例えば主表面に質感を与えるためにエンボス加工され得る。様々な理由で添加物が包材に組み込まれてよい。代表的な添加物、および、それらの添加物を包材に組み込む方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gentryによる米国特許第5,220,930号に記載されている。同様に、Baldwinらによる米国特許第5,168,884号も参照されたい。
アルカリ金属塩などの特定の成分は燃焼制御添加物として機能することができる。代表的な塩には、琥珀酸ナトリウム、琥珀酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、グリコール酸ナトリウムおよびグリコール酸カリウムを含めた、アルカリ金属の琥珀酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、リンゴ酸塩、炭酸塩、塩化物、酒石酸塩、プロピオン酸塩、硝酸塩およびグリコール酸塩、ならびに、第一燐酸アンモニウムなどの別の塩類が含まれる。例えば、Matthewsによる米国特許第2,580,568号、Matthewsによる米国特許第4,461,311号、Matthewsによる米国特許第4,622,983号、Perfettiらによる米国特許第4,941,485号、Perfettiらによる米国特許4、998、541号、および、PCT WO01/08514号を参照されたい。金属クエン酸塩などの特定の成分は灰調整剤または灰封止材として機能する。例えば、欧州特許出願第1,084,630号を参照されたい。別の代表的な成分には、リンゴ酸、レブリン酸、ホウ酸および乳酸などの有機および無機の酸類が含まれる。例えば、Simonによる米国特許第4,230,131号を参照されたい。別の代表的な成分には触媒性材料が含まれる。例えば、Frankenburgによる米国特許第2,755,207号を参照されたい。
一般に、化学添加物の量は、化学的添加物が塗布される包材の乾燥重量に基づき、約3パーセントを超えず、しばしば約2パーセントを超えず、通常は約1パーセントを超えない。特定の包材の場合、クエン酸カリウムおよび第一燐酸アンモニウムなどの可燃性化学物質などの特定の添加物塩類の量は、好適には、これらの添加物塩類が塗布される包材の乾燥重量に基づき、約0.5パーセントから約0.8パーセントの範囲である。比較的高いレベルの添加物塩類は、特定のタイプの包材から製造された紙巻タバコの消火を引き起こすことに非常に効果的である印刷領域に印刷されるこれらのタイプの包材上で使用され得る。比較的高いレベルの化学添加物を有する例示的な亜麻含有紙巻タバコ紙製包材はSchweitzer−Mauduit InternationalからGrade Names512、525、527、540、605および664として入手可能である。比較的高いレベルの化学添加物を有する例示的な木材パルプ含有紙巻タバコ紙製包材はSchweitzer−Mauduit InternationalからGrade Name406および419として入手可能である。有孔率および拡散率は、これらの手段によって、さらには印刷よって、または、フィルム、フィルム形成材、インク、顔料、別の材料、またはそれらの組合せを適用することによって制御され得るような特性である。チッピング材も同様に構成および処理され得る。例えば、チッピング材とプラグラップとの組合せの固有の有孔率は、それらを形成する材料を構成および処理することによって修正され得る。例えば、Muramatsuらによる米国特許第5,394,895号およびSnowらによる米国特許第5,830,318号を参照されたい。
風味剤ならびに/または香味および芳香の前駆物質(例えば、バニラ配糖体および/またはエチルバニリン配糖体)も紙製包材に組み込まれ得る。例えば、Herronによる米国特許第4,804,002号およびDubeらによる米国特許第4,941,486号を参照されたい。風味剤は紙巻タバコ用紙上に印刷されてもよい。例えば、Gutcho著、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972年)、および、Leffingwellら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972年)に記載されている紙巻タバコ製造において使用されるタイプの風味剤を参照されたい。フィルムを紙に付着させることもできる。例えば、Adamsによる米国特許第4,889,145号、Milfordらによる米国特許第5,060,675号、ならびに、PCT WO02/43513号およびPCT WO02/055294号を参照されたい。触媒性材料が用紙に組み込まれてもよい。例えば、PCT WO02/435134号を参照されたい。
従来の紙巻タバコでは、接着剤は、近位側吸い口部の上および遠位側部分にある包材190の上において(それぞれ、チッピング材を基準として)、内側のチッピング材208の下側表面の実質的に全体とプラグラップ206との間に設けられる(または、プラグラップを含まない紙巻タバコ内のフィルタの外側に直接に設けられる)。しかし、図1の実施形態では、接着剤は好適には特定の領域のみに付着される。例えば、接着剤は近位側バンド187および遠位側バンド189として付着される。図1の実施形態では、チッピング材は好適には拡散チッピング材である。拡散チッピング材の実施形態では、チッピング材の拡散率は、最も好適には、例えば材料190などの標準的な紙巻タバコの包材の拡散率(例えば、約2cm/secの拡散率、または、約15CORESTAから80CORESTAの基本有孔率)、すなわち紙巻タバコ内の刻みタバコ装填体の周りに一般に使用されるタイプの同様の材料の拡散率と同等である。好適な実施形態は単層の拡散チッピング材および多孔性のプラグラップを有するか、プラグラップは有さない。拡散チッピング材は0CORESTAを超えて100CORESTA未満であり、好適な範囲は約5CORESTAおよび約80CORESTAの間の範囲であり、拡散率は少なくとも約1cm/sec、好適には少なくとも約1.5cm/secである。これらの拡散率の測定は、好適には、任意の印刷配合物を含むチッピング材に対して適用される(例えば、リップリリース性の物質、接着剤など)。拡散率は、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Normanらによる米国特許出願公開2005/0087202号に開示されるような手法を使用して測定され得る。これは、拡散率をほとんどあるいは全く有することができない(例えば、約0cm/sec、通常は約1cm/sec未満、すなわち基本有孔率が約10CORESTA未満)一般的なチッピング材とは大きく異なる。しかし、高い有孔率を有する別のチッピング材も知られており(例えば、300−1200CORESTA、Muramatsuらによる米国特許第5,394,895号を参照されたい)、これらには、例えばレーザによって非常に多孔とされるものも含まれる。
拡散チッピング材208は1つまたは複数の穿孔(例えば、レーザ穿孔210)を含むことができる。好適な実施形態では、接着剤バンド187、189の間の(および/またはそれらを通る)拡散チッピング材208の長手方向の円周表面領域を通る空気流れが、喫煙者のための主流エアゾールに所望される特性をもたらす。例えば、吸い口のところの主流エアゾールは、FTC喫煙条件下で、その他の点では同一であるが従来の拡散率の低いまたは拡散率を有さないチッピング材で作られた紙巻タバコと比較して、低い「タール」およびCO含有量、さらには低いCO/タール比率を可能にする。この効果は、主流エアゾールの香味強度と共に、例えばそのレーザ穿孔により紙巻タバコフィルタ200の希釈率を変えることによって変化され得る。
拡散チッピング材を含む紙巻タバコの実施形態の場合、チッピング材は複数の紙材料または紙状材料から選択され得る。一実施例では、刻みタバコ装填体を収容するのに通常使用されるタイプの一般的な包材が使用されてよい。このような包材は最も好適には所望の拡散率を有する(例えば、1cm/secを超える場合もあり、好適には約1.5cm/secを超え、しばしば約1cm/secから約3cm/secであり、多くの場合には約2cm/secである)。好適には、チッピング材料として使用されるために、紙製品または紙状製品は、刻みタバコの包材には通常存在しないいくつかの特徴を含むように構成される。例えば、セルロースまたは重合体繊維(例えば、プラスチック)が、例えば、円柱強度(columnar strength)、耐湿性(例えば、喫煙者の口に対する)、および、所望のリップリリース性の特色を有することによってその構造保全性を向上させるために、製造中に組み込まれ得るおよび/あるいは一方または両方の表面に付着され得る。(紙巻タバコの技術分野では、「リップリリース性」という用語は、人の唇とチッピング材料で覆われた紙巻タバコのフィルタ部分との間の接触が実質的に粘着することなく容易に解放されるのを補助するように構成される材料を意味し、本明細書で参照されるリップリリース性材料には、当技術分野で現在知られているおよび/または使用されている、あるいは将来開発される任意の標準的なリップリリース性配合物が含まれてよい)。
拡散チッピング材は、織物、メッシュ、紙、膜、および/または所望の拡散率を有する別の適切な構造物として形成されてよい。その厚さおよび密度は製造中に決定されてよく、または、その後所望の拡散率を有するように変更されてもよく、通常は質量は小さい方が好ましい。所望の特色を有するための繊維、フィルム、コーティング、または別の手段を備えるまたはその中に含む拡散チッピング材の処理は、チッピング材の特定の領域に局所化することができる。例えば、リップリリース性および/または耐湿性は、最も近位側の吸い吸い口部分のみに設けられてよい。別の実施例として、円柱強度をもたらすまたは向上させる繊維または別の手段が、フィルタ部分と刻みタバコロッドとの繋ぎ目に跨るチッピング材の一領域に主にまたはその部分のみに設けられてよい。所望のリップリリース性を実現するための一手段として、例えばニトロセルロースなどの1つまたは複数のフィルム形成材料がチッピング材に付着されてよく、またはその中に組み込まれてよい。所望の円柱強度を有することができる紙および紙材料を含む耐湿性の紙および紙材料が当技術分野では知られており、これらは、本発明の範囲内で容易に使用され得、または本発明の範囲内の用途に構成され得る。
拡散チッピング材を形成するのに、一般的な包材以外のメッシュ状の多孔性紙材料、または別の紙状材料(例えば、重合体シート)が使用され得る。所望の特色には、拡散率に加えて、拡散チッピング材がリップリリース性を含めた許容できる「口の感触」を喫煙者に提供しなければならないことが含まれる(少なくとも、喫煙者の口に接触する部分)。これは、通常の使用時(製造、梱包、輸送、点火および喫煙)にフィルタおよび喫煙可能ロッドを一体に保持するための十分な構造強度を提供するものでなければならない。これは、品質を低下させたり、喫煙者の口が接触しているときに不快な味や質感を生じさせたりするものであってはならない。さらに、これは、香味および接触による感覚作用が存在する場合は喫煙者に無性のまたは良好な香味および接触による感覚作用を提供するものでなければならない。製紙および膜製造の技術分野で知られている多くの手法のうちのいずれかで構築される、有機および/または無機の繊維および/または粒子の混合物が、拡散チッピング材を形成するのに使用されてよい。
チッピング材の一部分または全体は従来のチッピング材より高い所望の拡散率を有することができる。特定の実施形態では、チッピング材の厚さおよび/または密度は、所望の拡散率および/または香味特性を有するように変化され得る。例えば、拡散率の高い紙またはメッシュは一般的なチッピング材と同じ厚さであってよく、または、所望の拡散率と同時に所望の構造強度を提供するために一般的なチッピング材より厚くてよい。
紙巻タバコ174はまた、第2のチッピング材250を有することができる。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208を覆って囲んでいる外側層を形成している。第2のチッピング材250の内側表面の全てまたは選択された部分は、内側すなわち第1のチッピング材208の外側表面にしっかりと固定され得る。したがって、好適な実施形態では、第2のチッピング材250は、フィルタ要素の全長および刻みタバコロッドの隣接領域も覆っている。図3に示される実施形態の場合、両方のチッピング材は、フィルタ要素に隣接している刻みタバコロッドの領域に沿って基本的に等しい距離だけ延在している。特定の好適な紙巻タバコの場合、第1および第2のチッピング材は、それぞれ、全体寸法において実質的に同一である(例えば、これらのチッピング材は、同等の厚さ、幅および長さを有する)。別の実施形態では、通気または空気希釈された喫煙物には、それぞれが外側チッピング材250、内側チッピング材208、およびプラグラップ206を介して延在している一連の穿孔210等の空気希釈手段が設けられてよい。
接着剤は、紙巻タバコの製造時に、従来チッピング材を付着させるのに使用される技術と概して同様の技術を使用してそれぞれのチッピング材に付着され得る。このような方式で、1つまたは2つ層のチッピング材が、従来の接着剤を使用して付着および固定され得、このようにして形成された紙巻タバコは、紙巻タバコに付着されたチッピング材の一方の層(単層または2層のチッピング)または両方の層を用いて使用され得る。しかし、接着剤は、下側表面全体ではなく、第2のチッピング材250の長手方向に延在している継ぎ目線またはラップゾーン(図示せず、図6の領域600、616を参照されたい)に付着されてもよい。この場合、第2のチッピング材250は、第2のチッピング材が紙巻タバコから意図的に取り外し可能となるように、構成されて、紙巻タバコに付着され得る。したがって、このようにして得られる、満足な品質を有するフィルタ付き紙巻タバコは、第2のチッピング材250をそのまま残して使用され得る。別の実施形態では、第2のチッピング材250が紙巻タバコから取り外されてよく、第1のチッピング材208により、好適には所望される異なった香味特性または別の特性を喫煙者にもたらすような、満足できる品質の変更されたフィルタ付き紙巻タバコが提供される。
一実施形態では、外側(例えば、第2の)チッピング材250は、紙巻タバコから取り外され得る。この第2のチッピング材250は、紙巻タバコに空気希釈をもたらすように構成および処理されず、すなわち、紙巻タバコが高い度合いまたはレベルの空気希釈を受けないように処理される。例えば、図5に示されるように、穿孔211が、プラグラップ206および内側チッピング材208のみを通って延在していてよい。したがって、紙巻タバコに比較的高いレベルの希釈をもたらすように処理され得る下側または第1のチッピング材208が、覆っている第2のチッピングを取り外すことによって露出され得、それにより、より高いレベルの空気希釈が可能となる。したがって、紙巻タバコは、より香味の強い主流煙を提供するために完全な形の第2のチッピング材250を用いて吸うことができ、または、その第2のチッピング材は、特性においてより香りが少ないがタールおよびCOの存在および/または相対量を軽減することができる空気希釈された主流煙を提供するために、取り外されてもよい。
このような紙巻タバコを提供するための代表的な方式または方法は、消費者調査目的のためのいわゆる「バンド付きの」紙巻タバコを提供するために紙巻タバコ製造業者によって使用される装置および方法体系を適切に修正することを伴う。すなわち、刻みタバコロッドおよびフィルタ要素が互いに当接される領域全体において紙巻タバコの周囲に外包バンド(例えば約1cmの幅のバンド)を付着させるのではなく、第2のチッピング材が、フィルタ要素の全長と、フィルタ要素に隣接する刻みタバコロッドの領域における刻みタバコロッドの長さの一部分とにわたって外包バンドとして付着される。したがって、所望される所定の方式で位置決めされて付着されて位置合わせされた1つまたは2つの層のチッピング材を有するフィルタ付き紙巻タバコが形成され、これは、チッピング材の各層の位置決めおよび位置合わせが製造業者によって予め定められることを意味する。このような装置は、(例えば、接着剤が、非拡散チッピング材用の、または、接着剤も所望の拡散率を有するように構成される拡散チッピング材用の、外側のチッピング材の内側表面の実質的に全体にわたって塗布され得ることから)チッピング材のいずれの層も紙巻タバコから取り外されることを目的として設計されていない紙巻タバコに対して、適切に位置合わせされた2層のチッピング材を付着させるのに特に適切である。したがって、本発明の二重チッピング紙巻タバコは、改善された物理的な完全性を有することができる。別法として、このような装置は、(例えば、外側のチッピング材の内側表面の一部分または実質的に全体にあるいは内側のチッピング材の外側表面に付着され得る剥離コーティングタイプの接着剤を使用することにより)その外側層が紙巻タバコから取り外されることを目的として設計されている紙巻タバコに対して、適切に位置合わせされた2層のチッピング材を付着させるのに適切であり得る。
図2を参照すると、2つのフィルタ付き紙巻タバコ174、409を作るために破線2A−2Aに沿ってさらに分割され得る代表的な「2部構成」の紙巻タバコ400が示されている。加えて、好適なタイプの紙巻タバコを形成するための代表的な方式または方法が図2を参照して説明される。「2部構成」のフィルタセグメント417が設けられている。この代表的なフィルタセグメント417は、プラグラップ206によって囲まれたフィルタ材205を有する。2つの刻みタバコロッド190、428が、「2部構成」のフィルタセグメントの各端部のところで位置合わせされている。チッピング材208の第1の層(例えばいわゆるチッピング材の「継ぎ当て」)が位置合わせされた構成要素の周囲を包んでおり、それにより、チッピング材が、「2部構成」のフィルタセグメント417の全長と、フィルタセグメントに隣接している各領域における各刻みタバコロッド190、428の長さの一部とに外包している。一般に、チッピング材208のこの第1の層は、各刻みタバコロッドの約3mmから4mmの長さに外包する。したがって、いわゆる「2部構成」の紙巻タバコ400が形成される。特定の好適な実施形態の場合、チッピング材の第1の層は、一種類のチッピング材から選択されて一種類の手法で付着され、これらのそれぞれは、市販のフィルタ付き紙巻タバコの製造のために従来使用されるものと同様のものである。また、チッピング材208は1つまたは複数のグルーシーム(glue seam)187を用いて付着されてもよい。このグルーシーム(複数可)は、(長手方向軸に対して横向き/垂直におよび/または長手方向軸に対して角度をつけられて方向付けられることを含めて、部分的にまたは全体的にのいずれかで)円周方向に存在してよく、および/または長手方向に配置されてよい。
図2Aは、図2に示されるタイプの2部構成の紙巻タバコからの線2A−2Aに沿って切断された紙巻タバコ409を部分斜視図で示している。しかし、紙巻タバコ409は示されるように単層のチッピング材のみを備えており、すなわち、第2の層(例えば、チッピング層250)がそこから取り外されている。破線および点描で示されるように、接着剤の継ぎ目187が、チッピング材208とプラグラップ206との間で長手方向および円周方向に(連続的におよび非連続的に両方で)配置されている。具体的には、破線および点描で輪郭が示されている領域187が、各端部の近傍の円周内側表面に沿ってさらには概して長手方向の内側表面に沿って概して直線状にチッピング材に接触している接着剤を示している。チッピング材は拡散チッピング材であってよい。製造中に連続するまたは非連続の接着剤の継ぎ目を固有に配置するために一般に種々の手法が使用されており、新しい手法も公表されている(例えば、Pipesらによる米国特許出願シリアル番号12/101,529を参照されたい)。このように接着剤を配置するのに、付着される領域において拡散性を制限または軽減するような接着剤が使用され得るが、付着される領域においてチッピング材の拡散性を有意に制限または軽減することがない「付着されるときに拡散する」1つまたは複数の接着剤が、チッピング材の内側表面の一部分または全体の上に使用されてもよいことを理解されたい。このような接着剤は好適には多孔性または別の形で拡散性の表面を形成し、それにより、同時に所望の接着性をもたらしながら、そこを空気が通過するのを可能にする。一部の実施形態では、チッピング材と接着剤との組合せの拡散率は、1cm/secを超え、好適には約1.5cm/secを超え、しばしば約1cm/secから3cm/secであり、多くの場合約2cm/secであってよい。
この紙巻タバコは、チッピング材208の第1の層および下側のプラグラップ206を通る穿孔210、455からなる少なくとも1つの外包リングを付着させることにより、(例えばレーザ穿孔技術を使用して)空気希釈され得る。次いで、このようにして形成された「2部構成」の紙巻タバコは、第2のチッピング組立体へと移行され得る。ここでは、チッピング材250の第2の層(例えばチッピング材の第2の「継ぎ当て」)が「2部構成」の紙巻タバコ400の周囲を包んでおり、したがって、チッピング材の第2の層がチッピング材208の第1の層を覆っている。この紙巻タバコは、チッピング材250の第2の層、第1の層のチッピング材208および下側のプラグラップ206を通る穿孔210、455からなる少なくとも1つの外包リングを付着させることにより、(例えばレーザ穿孔技術を使用して)空気希釈され得る。したがって、示される実施形態の場合、空気希釈穿孔は、存在しなくてもよく、チッピング材料の両方の層を通るように形成されてもよく、または、チッピング材の第1の層のみを通るように形成されてもよい。次いで、2層のチッピング材を有する結合されている「2部構成」のセグメントはその長手方向軸に対して垂直に半分に切断され、2つの完成した紙巻タバコ174、409が形成される。したがって、2つの完成した紙巻タバコ174、409は、両方とも、滑らかな吸い口を有することを特徴とし、ここでは、フィルタ材205の吸い口終端、プラグラップ206、およびチッピング材208、250は全て同一平面内にある。所望される場合、チッピング材208、250に使用される2つのタイプの「継ぎ当て」は、(例えば、全体の視覚的外観、幅、長さ、厚さ、物理的性質および/または構成に関して)実質的に互いに同一のものであってよい。したがって、所望される所定の方式で位置決めされ、付着され、位置合わせされた2層のチッピング材を有するフィルタ付き紙巻タバコが形成される。
上述した方式の二重チッピングの「2部構成」の紙巻タバコの準備は、(例えば、接着剤が外側のチッピング材の内側表面の実質的に全体にわたって塗布され得ることから)チッピング材のいずれの層も紙巻タバコから取り外されることを目的としてすなわち取り外されることを意図されて設計されていない紙巻タバコに対して、適切に位置合わせされた2層のチッピング材を付着させるのに特に適切である。あるいは、このような方法体系が、(例えば、外側のチッピング材の内側表面の実質的に全体にわたってまたは内側のチッピング材の外側表面にわたって付着され得る剥離コーティングタイプの接着剤を使用することにより)その外側層(存在する場合に)が紙巻タバコから用意に取り外されるように構成されているような紙巻タバコに対して、適切に位置合わせされた2層のチッピング材を付着させるのに適切であり得る。
所望される場合、内側および/または外側のチッピング材は、いわゆる「スキップギャップ(skip gap)」タイプのチッピング接着剤塗布技術を使用して実施され得るように、その選択された領域のみに接着剤を有するように付着され得る。したがって、接着剤は、それぞれチッピング継ぎ当て上の1つまたは複数の所望の位置に合わせられ得る。複層チッピングの外側の継ぎ当ての場合、十分な接着剤が、紙巻タバコの下側領域に(例えば、チッピング材の第1の層に)取り付けられる長手方向に延在するストリップを形成するためにさらには(例えば、チッピング材の外側層にわたって折り重ねられた部分が一種の継ぎ目を形成するのを可能にするために)それ自体に取り付けられる長手方向に延在するストリップを形成するために、付着され得る。「スキップギャップ」タイプの接着剤の塗布が採用される場合、接着剤の塗布は、外側のチッピング材の外側継ぎ目を形成するチッピング継ぎ当て領域上の接着剤ストリップのいずれか一方の端部または両方の端部では行われなくてもよく、したがって、外側のチッピング材の長手方向のいずれか一方の端部または両方の端部には、そのチッピング材を紙巻タバコの他の部から引き剥がすことを目的として外側のチッピング材を握持するのに使用され得る一種のタブを設けることができる。このようなタブは、一般に、継ぎ目線の幅と少なくとも同様の幅と、約2mmから約5mmの長さとを有する。
二重チッピングの「2部構成」の紙巻タバコの準備は、チッピング材の単一の「継ぎ当て」を使用しても実施され得る。このような手法では、(例えば、その「継ぎ当て」が「2部構成」の紙巻タバコの関連する領域の周囲を2回包むのを可能とする長さにおいて少なくとも十分である)延長した長さを有するチッピングの「継ぎ当て」が使用され得る。例えば、チッピング材の「継ぎ当て」は、内側のチッピング部分または「2部構成」の紙巻タバコの周囲に延在している層を形成するように、「2部構成」の紙巻タバコの周囲を包むことができる。これは、単層のチッピング材を備える紙巻タバコを作るのに使用され得る。あるいは、「2部構成」の紙巻タバコは、「継ぎ当て」の残余部の長さを用いて包むことができるように2回回転され得、それにより、外側のチッピング部分または層が形成される。一実施形態では、接着剤が、引き伸ばされた「継ぎ当て」の内側表面全体に付着され得る。別の実施形態では、接着剤は、内側のチッピング層(すなわち、内側のみ)を形成する「継ぎ当て」の内側表面全体に付着され得、「スキップギャップ」技術が、接着剤のストリップのみが(例えば継ぎ目を形成するように)外側のチッピング層を形成する「継ぎ当て」の部分に付着される形で、使用され得る。あるいは、「スキップギャップ」あるいは当技術分野で知られている本明細書で説明するおよび/またはこれから開発される可能性がある別の技術が、内側チッピング材の層(すなわち、内側のみ)を付着させるのに使用され得る。
また、特定の好適なタイプの紙巻タバコを形成するための代替の代表的な方式または方法が図2を参照して説明される。プラグラップ206によって囲まれるフィルタ材205を有する「2部構成」のフィルタセグメント417が設けられる。2つの刻みタバコロッド190、428が、「2部構成」のフィルタセグメントの各端部のところで位置合わせされている。チッピング材208の第1の層およびチッピング材250の外側の第2の層が二重層のチッピング材として(例えば積層物として)形成されている。チッピング材208、250の第1および第2の層からなるこの積層は位置合わせされた構成要素の周囲を包んでおり、それにより、それらの2つのチッピング材の積層が、「2部構成」のフィルタセグメント417の全長と、フィルタセグメントに隣接している各領域における各刻みタバコロッド190、428の長さの一部分とに外包している。したがって、いわゆる「2部構成」の紙巻タバコ400が形成される。この紙巻タバコは、チッピング材250の第2のまたは外側の層、チッピング材208の第1の層または内側の層、および、下側のプラグラップ206を通る穿孔210、455からなる少なくとも1つの外包リングを付着させることにより、(例えばレーザ穿孔技術を使用して)空気希釈され得る。次いで、2層のチッピング材を有する結合されている「2部構成」のセグメントはその長手方向軸に対して垂直に半分に切断され、2つの完成した紙巻タバコ174、409が形成される。したがって、所望される所定の方式で位置決めされ、付着され、位置合わせされた2層のチッピング材を有するフィルタ付き紙巻タバコが形成される。
紙巻タバコロッドは、一般に、従来の自動紙巻タバコロッド製造機械などの紙巻タバコ製造機械を使用して製造される。例示的な紙巻タバコロッド製造機械は、Molins PLCまたはHauni−Werke Korber & Co.KGから市販されているタイプの機械である。例えば、(Molins PLCから市販されている)MkX、または、(Hauni−Werke Korber & Co.KGから市販されている)PROTOSとして知られているタイプの紙巻タバコロッド製造機械が使用されてよい。PROTOS紙巻タバコ製造機械の説明は、参照により本明細書に組み込まれる、Brandによる米国特許第4,474,190号の第5コラム、第48行目から、第8コラム、第3行目に提供されている。紙巻タバコの製造に適したタイプの装置はまた、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、La Hueによる米国特許第4,781,203号、Holznagelによる米国特許第4,844,100号、Gentryによる米国特許第5,131,416号、Holmesらによる米国特許第5,156,169号、Myracle,Jr.らによる米国特許第5,191,906号、Blauらによる米国特許第6,647,870号、Kitaoらによる米国特許第6,848,449号およびKitaoらによる米国特許第6,904,917号、Hartmanによる米国特許第7,210,486号、Hancockらによる米国特許第7,275,548号、Barnesらによる米国特許第7,281,540号、ならびに、Fitzgeraldらによる米国特許第7,234,471号にも記載されている。
従来の自動紙巻タバコ製造機械の種々の構成要素および動作は一般に使用されている。例えば、いくつかのタイプの煙突、タバコ充填供給装置、吸着コンベヤシステム、および、装飾システムの構成要素および動作の説明は、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Molinsらによる米国特許第3,288,147号、Heitmannらによる米国特許第3,915,176号、Frankによる米国特許第4,291,713号、Rudszinatによる米国特許第4,574,816号、Heitmannらによる米国特許第4,736,754号、Pinckらによる米国特許第4,878,506号、Heitmannによる米国特許第5,060,665号、Keritsisらによる米国特許第5,012,823号、および、Faggらによる米国特許第6,360,751号、ならびに、Mullerによる米国特許出願公開第2003/0136419号に記載されている。本明細書に記載されるタイプの自動紙巻タバコ製造機械は、所望の長さに形成される喫煙可能ロッドへと分割され得るような、形成された連続的な刻みタバコロッドまたは喫煙可能ロッドを提供する。
タバコの種類、タバコブレンド、最表面の装飾およびケーシング材料、ブレンド充填密度、および、刻みタバコロッド用の紙包材の種類を含めた、紙巻タバコの種々のタイプの構成要素が使用され得る。例えば、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Johnson著、Development of Cigarette Components to Meet Industry Needs、第52回T.S.R.C(1998年9月)、Jakobらによる米国特許第5,101,839号、Arzonicoらによる米国特許第5,159,944号、Gentryによる米国特許第5,220,930号、Krakerによる米国特許第6,779,530号、Ashcraftらによる米国特許第7,237,559号、および、Nestorらによる米国特許出願公開第2005/0066986号、Thomasらによる米国特許出願公開第2006/0272655号、および、Oglesbyによる米国特許出願公開第2007/0246055号に記載されている、種々の代表的なタイプの紙巻タバコ構成要素、さらには、様々な紙巻タバコデザイン、形式、構成および特性を参照されたい。最も好適には、喫煙可能ロッドの全体は、喫煙可能材料(例えば、タバコフィラー)および外包する外側包材の層から構成される。
フィルタ付き紙巻タバコ用のフィルタ要素の構成要素は、一般に、Hauni−Werke Korber & Co.KGからKDF−2、KDF−3Eとして入手可能なものなどの、従来のタイプのロッド形成ユニットを使用して製造されるフィルタロッドから形成される。一般に、フィルタトウなどのフィルタ材は、トウ加工ユニットを使用して形成される。例示のトウ加工ユニットは、ノースカロライナ州、ウィンストンセーラムのArjay Eqipment Corp.が供給する、E−60として市販されている。他の例示のトウ加工ユニットは、Hauni−Werke Korber & Co.KGからAF−2、AF−3、AF−4として市販されている。さらに、フィルタ材供給ユニットおよびフィルタ製造ユニットを動作させるための代表的な方式および方法が、Byrneによる米国特許第4,281,671号、Green,Jr.らによる米国特許第4,862,905号、Siemsらによる米国特許第5,060,664号、Riversによる米国特許第5,387,285号、および、Lanier,Jr.らによる米国特許第7,074,170号に記載されている。フィルタロッド形成ユニットにフィルタ材を供給するための別のタイプの技術が、参照により本明細書に組み込まれる、Pryorらによる米国特許第4,807,809号、および、Rakerによる米国特許第5,025,814号に記載されている。
フィルタ材は変更され得、紙巻タバコ用のタバコ煙フィルタを形成するために使用され得るタイプの任意の材料であってよい。好適には、セルロースアセテートトウ、集結セルロースアセテートウェブ、ポリプロピレントウ、集結セルロースアセテートウェブ、集結紙、または再構成紙巻タバコのストランドなどの、従来の紙巻タバコフィルタ材が使用される。特に好ましいのは、セルロースアセテート、ポリプロピレンなどのポリオレフィンといった、繊維状のトウである。適切なフィルタロッドを形成することができる1つのフィルタ材は、繊維あたり3デニールであって総量が40000デニールであるセルロースアセテートトウである。他の例として、繊維あたり3デニールであって総量が35000デニールであるセルロースアセテートトウが、適切なフィルタロッドを形成することができる。他の例として、繊維あたり8デニールであって総量が40000デニールであるセルロースアセテートトウが、適切なフィルタロッドを形成することができる。さらなる例については、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Neurathによる米国特許第3,424,172号、Cohenらによる米国特許第4,811,745号、Hillらによる米国特許第4,925,602号、Takegawaらによる米国特許第5,225,277号、および、Arzonicoらによる米国特許第5,271,419号に記載されているタイプのフィルタ材を参照されたい。
通常、トリアセチンなど可塑剤が、知られている技術を使用して従来の量で繊維状のトウに付着される。フィルタ要素を構成するのに関連して一般に使用される別の適切な材料または添加剤も本発明の範囲内で使用されてよい。例えば、Riversによる米国特許第5,387,285号を参照されたい。
プラグラップは変更され得る。例えば、Martinによる米国特許第4,174,719号を参照されたい。プラグラップは多孔質または非多孔質の紙材であってよい。拡散チッピング材を含む本発明の紙巻タバコの実施形態では、非多孔質のプラグラップではなく多孔質のプラグラップを使用することが特に好適である。適切なプラグラップ材は市販されている。約1100CORESTA単位から約26000CORESTA単位の有孔率の範囲の例示的なプラグラップ紙が、Porowrap 17−M1、33−M1、45−M1、70−M9、95−M9、150−M4、150−M9、240−M9S、260−M4、および、260−M4TとしてSchweitzer−Mauduit Internationalから、ならびに、22HP90および22HP150としてMiquel−y−Costasから入手可能である。非多孔質のプラグラップ材は、一般に、約40CORESTA単位未満、しばしば約20CORESTA単位未満の有孔率を有する。例示的な非多孔質のプラグラップ紙は、PW646としてチェコ共和国のOlsany Facility(OP Paprina)から、FY/33060としてオーストリアのWattenspapierから、646としてスペインのMiquel−y−Costasから、および、MR650および180としてSchweitzer−Mauduit Internationalから入手可能である。プラグラップ紙は、特にフィルタ材に面した表面をフィルム形成材の層で被覆することができる。このようなコーティングは、適切な重合体フィルム形成剤(例えば、エチルセルロース、炭酸カルシウムが混合されたエチルセルロース、ニトロセルロース、炭酸カルシウムが混合されたニトロセルロース、または、紙巻タバコを製造するのに一般に使用されるタイプのいわゆるリップリリース性コーティング複合材)を使用して形成され得る。別法として、プラスチックフィルム(例えばポリプロピレンフィルム)がプラグラップ材として使用されてもよい。例えば、ZNA−20およびZNA−25としてTreofan Germany GmbH & Co.KGから入手可能である非多孔質のポリプロピレン材がプラグラップ材として使用され得る。
紙巻タバコフィルタロッドは、複数セグメントのフィルタロッドを形成するのに使用され得る。次いで、これらの複数セグメントのフィルタロッドは、複数セグメントのフィルタ要素を有するフィルタ付き紙巻タバコを製造するのに使用され得る。2つのセグメントのフィルタ要素の例は、一方の端部のところにある、セルロースアセテートトウ内に分散された活性炭粒子を組み込んでいる第1の円筒状セグメント(例えば「ダルメシアン」タイプのフィルタセグメント)と、もう一方の端部のところにある、香味が付けられて可塑化されたセルロースアセテートトウのフィルタ材から基本的に形成されたフィルタロッドから形成された第2の円筒状セグメントとを有するフィルタ要素である。複数セグメントのフィルタロッドの形成は、複数セグメントの紙巻タバコフィルタ構成要素を形成するのに従来使用されているタイプのロッド形成ユニットを使用して実施され得る。複数セグメントの紙巻タバコフィルタロッドは、ドイツ、ハンブルグのHauni−Werke Korber & Co.KGからMulfiの商品名で入手可能である紙巻タバコのフィルタロッド製造装置を使用して製造され得る。代表的なタイプのセグメント化された紙巻タバコフィルタを含む、代表的なタイプのフィルタのデザインおよび構成要素は、参照により本明細書に組み込まれる、Lawrenceらによる米国特許第4,920,990号、Thesingらによる米国特許第5,012,829号、Rakerによる米国特許第5,025,814号、Jonesらによる米国特許第5,074,320号、Whiteらによる米国特許第5,105,838号、Arzonicoらによる米国特許第5,271,419号、Blakleyらによる米国特許第5,360,023号、Gentryによる米国特許第5,396,909号、Banerjeeらによる米国特許第5,718,250号、および、Jupeらによる米国特許第6,761,174号、Dubeらによる米国特許出願公開第2004/0261807号、Crooksらによる米国特許出願公開第2005/0066981号、Coleman IIIらによる米国特許出願公開第2007/0056600号、Kimによる国際公開第03/009711号、およびXueらによる国際公開WO03/047836号に記載されている。
各紙巻タバコのフィルタ要素の長さは変更され得る。一般に、フィルタ要素の全長は、約20mmから約40mm、しばしば約25mmから約35mmである。典型的な二重セグメントのフィルタ要素の場合、下流または吸い口のフィルタセグメントは多くの場合約10mmから約20mmの長さを有し、上流または刻みタバコロッド端部のフィルタセグメントは多くの場合約10mmから約20mmの長さを有する。
結合フィルタのフィルタ要素またはフィルタセグメント構成要素は、一般に、従来のタイプの紙巻タバコフィルタロッド製造技術を使用して製造されるフィルタロッドから形成される。例えば、フィルタ付き紙巻タバコを製造するのに従来使用されている一般的な形式および構成からなる、いわゆる「6部構成」のフィルタロッド、「4部構成」のフィルタロッド、および、「2部構成」のフィルタロッドが、Lab MAX、MAX、MAX S、または、MAX 80としてHauni−Werke Korber & Co.KGから入手可能であるチッピング装置などの従来のタイプのまたは適切に修正された紙巻タバコロッド処理装置を使用して取り扱われ得る。例えば、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Erdmannらによる米国特許第3,308,600号、Heitmannらによる米国特許第4,281,670号、Reulandらによる米国特許第4,280,187号、Green,Jr.らによる米国特許第4,850,301号、Vosらによる米国特許第6,229,115号、および、Read,Jr.による米国特許第7,296,578号、Holmesによる米国特許出願公開第2005/0103355号、および、Draghettiによる米国特許出願公開第2006/0169295号に記載されているタイプの装置を参照。紙巻タバコを自動で製造する際にチッピング材に接着剤を付着させるための種々の方式および方法は、紙巻タバコのデザインおよび製造の技術分野で一般に知られており、使用されている。例えば、フィルタ付き紙巻タバコは、2層のチッピング材を有するフィルタ付き紙巻タバコを形成するために、Hauni−Werke Korber & Co.KGから入手可能であるLab MAXチッピング装置を使用して基本的に従来の方式でチッピング材の第1の層を用いてチッピングされ、このチッピングされた紙巻タバコは、再度その装置を使用して(例えば、所望のパターンで接着剤を付着させるために基本的に従来の方式または適切に修正された方式で装置を使用して)収集されてチッピングされ得る。
チッピング材の第1の層は、最も好適には、フィルタ要素の全長と、約2mmから約6mm、しばしば約3mmから約5mm、多くの場合には約4mmである、刻みタバコロッドの隣接領域の長さとにわたって延在している。チッピング材の第2の層は、最も好適には、フィルタ要素の全長と、約2mmから約6mm、しばしば約3mmから約5mm、多くの場合には約4mmの、刻みタバコロッドの隣接領域の長さとにわたって延在している。
任意のチッピング材の層に対して使用されるチッピング材は変更され得る。特定の好適な実施形態では、両方のチッピング材の層を構成するのに使用される材料は、当技術分野で知られている紙巻タバコチッピング材に一般に関連する特性および品質を有する。したがって、両方の層は、紙巻タバコの製造においてチッピング材として従来使用されているタイプの材料から構成され得る。典型的なチッピング材は比較的高い不透明度を有する紙である。代表的なチッピング材は、約81パーセントを超えるTAPPI不透明度を有し、しばしば約84パーセントから約90パーセントまでであり、場合によっては約90パーセントを超える。典型的なチッピング材は、一般にはニトロセルロース系のインクを用いて印刷され、多様な外観および「リップリリース」特性をもたらすことができる。代表的なチッピング紙材は、約25g/mから約60g/m、しばしば約30g/mから約40g/mの範囲の坪量を有する。代表的なチッピング紙は、Tervakoskiの参照番号3121、3124、TK652、TK674、TK675、A360、A362、TK696(36−gsm 白)およびTK604(コルク)、ならびに、Schweitzer−Mauduit Internationalの参照番号GSR270およびGSR265M2として入手可能である。また、例えば、Crooksらによる米国特許出願公開第2007/0215167号に記載されている、チッピング材のタイプ、チッピング材を使用して紙巻タバコ構成要素を結合する方法、および、チッピング材を使用して紙巻タバコの種々の部分を包むための技術も参照されたい。
チッピング材を互いにまたは他のフィルタ付き紙巻タバコ構成要素に固定するのに使用される接着剤は変更され得る。市販用のフィルタ付き紙巻タバコの製造作業において他の紙巻タバコ構成要素にチッピング材を付着させるのに使用される典型的で例示的な接着剤配合物は、エチレン酢酸ビニル共重合体とポリ酢酸ビニルとの混合物を組み込んだ水性乳剤である。チッピング材を紙巻タバコ構成要素に付着するのに有用である代表的な接着剤は、参照番号32−2049および32−2124としてNationalStarch & Adhesives Corp.から入手可能である。また、例えば、Skeist著、Handbook of Adhesives、第2版(1977年)、Schneberger著、Adhesive in Manufacturing(1983年)、Gutcho著、Adhesives Technology Development Since 1979(1983年)、Landrock著、Adhesives Technology Handbook(1985年)、および、Flick著、Handbook of Adhesives Raw Materials、第2版(1989年)を参照されたい。
感圧接着剤が、紙巻タバコの他の構成要素に外側のチッピング材を接着させるために(例えば、特に、紙巻タバコの製造、取り扱い、包装、運送、保管、および、最初の使用のために)、さらに、(例えば、特に、所望されるときに外側のチッピングが紙巻タバコから容易に取り外され得るように)容易に離れる能力を提供するために、使用され得る。すなわち、適切な好ましい感圧接着剤により、外側のチッピング材と紙巻タバコの他の構成要素との間において十分であるが一時的なものである結合が形成される。この接着剤は、最も好適には、有意な程度ですなわち容易に認識できるような程度で下側の紙巻タバコ構成要素の上に接着残余物が一切残ることなく、外側のチッピング材またはその部分が剥がされてしたがって紙巻タバコから取り外され得るように、なされる。さらに、適切な好ましい感圧接着剤は、二重チッピングの紙巻タバコが接着不良なしで所望される通りに(すなわち、外側のチッピングの複数の部分が望まれずに早めに紙巻タバコからの外れるのを回避するように)使用され得るように十分な接着を形成するが、最も好適には、外側のチッピング材を意図的に取り外すことで下側にある紙巻タバコ構成要素に有意なすなわち認識可能な構造不良が一切発生ないように、なされる。すなわち、最も好適には、外側のチッピング材を意図的な取り外した後に得られる紙巻タバコには、その外側のチッピング材が存在することおよび取り外されることに起因する有意な視覚的損傷または構造的損傷が一切ない。所望される場合、下側の第1のチッピング材の外側表面は、実質的に全ての感圧接着剤が外側のチッピング材と共に取り外されるような性質をもたらすために、ラッカーまたは他の適切なコーティング材を用いて被覆されてよい。代表的な感圧接着剤は、3M、Rohm & Haas CompanyおよびAshland Specialty Chemical Companyなどの様々な供給元から市販されている。また、例えば、Satas著、Handbook of Pressure−Sensitive Adhesive Technology(1982年)、および、Satas著、Advances in Pressure−Sensitive Adhesive Technology 2(1995年)を参照されたい。
紙巻タバコは空気希釈され得る。チッピング材は予め穿孔されていてよく、または、レーザ穿孔技術を使用してオンラインで空気希釈されてもよい。空気希釈されるまたは通気される紙巻タバコの場合、空気希釈または通気の量または程度は変更され得る。多くの場合、空気希釈された紙巻タバコについての空気希釈量は約10パーセントを超え、一般には約20パーセントを超え、しばしば約30パーセントを超え、場合によっては約40パーセントを超える。一般に、空気希釈された紙巻タバコについての空気希釈の上側の水準は、約80パーセント未満であり、しばしば約70パーセント未満である。本明細書で使用される「空気希釈」という用語は、空気希釈手段を介して総体積に対して引き込まれる空気と、紙巻タバコを介して引き込まれて紙巻タバコの先端の吸い口部分を介して出て行く空気および煙との体積比(百分率として表現される)である。特定の好適な空気希釈された紙巻タバコの場合、紙巻タバコは、第2の層が紙巻タバコ上に存在している場合と第2の層が紙巻タバコから取り外されている場合とにおいて実質的に同等の空気希釈レベルを有するように(例えば、紙巻タバコがそれ自体に付着されるチッピング材の第2の層を有した後で、「2部構成」の紙巻タバコの関連する領域をレーザ穿孔することにより)、空気希釈される。
図3を参照すると、フィルタ付き紙巻タバコ174の別の実施形態が示されている。第1のチッピング材208が、フィルタ要素の全長と刻みタバコロッドの隣接領域との両方を囲んでいる。第1のチッピング材208の内側表面は、適切な接着剤を使用して、プラグラップ206の外側表面および刻みタバコロッドの包材190の外側表面にしっかりと固定されている。紙巻タバコ174はまた、第2のチッピング材250を有する。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208を覆って囲んでいる外側層を形成している。第2のチッピング材250の内側表面またはその一部分は、内側または第1のチッピング材208の外側表面にしっかりと固定され得る。また、それにより、第2のチッピング材250は、フィルタ要素の全長および刻みタバコロッドの隣接領域を覆うことができる。通気または空気希釈された喫煙物は、一連の穿孔210などの空気希釈手段を有していてよい。穿孔210のそれぞれは、外側のチッピング材250、内側のチッピング材208、およびプラグラップ206を通って延在している。巻紙タバコ174は、包材190の上に印刷された任意選択の1つの印刷バンド202を有するように示されており、このバンドは、紙巻タバコの長手軸に対して横方向において紙巻タバコロッドに全体的に外包する。すなわち、このバンドは、紙巻タバコの長手軸に対して横断領域を形成する。このバンドは、最も好適には、包材の内側表面に付着される(すなわち、喫煙可能フィラー材料に面する)が、包材の外側表面にも付着され得る。示される紙巻タバコは1つのバンドを有する包材を含むが、この紙巻タバコは、2つ、3つまたはそれ以上の数の離間したバンドを有する包材を含むこともできる。バンド202は、例えば、香味、難燃性(burn−retardation)、拡散率の変化、および/または別の特色をもたらすことができる、コーティング配合物の添加物質を有することができる。
チッピング材の拡散領域は全表面積未満であってよい。例えば、紙巻タバコに付着されるチッピング材の表面積の約30パーセント以上が概して非拡散性であってよく、好適には面積の最大約70パーセントが拡散性である。例えば、紙巻タバコの一実施例では、チッピング材は、その表面積の約40パーセントが概して非拡散性(すなわち、有孔率が低い)であってよく、その表面積の約60パーセントが概して高い拡散性(すなわち、有孔率が高い)を有していてよい。非拡散領域は、チッピング材の固有の構成により(例えば、例としてチッピング材を参照して上述したタイプのフィラーまたはフィルムと共に処理される、厚さおよび/または密度に基づいて形成される)、および/または、巻紙タバコ内の隣接する材料の配置により(例えば、チッピング材を紙巻タバコの別の部分に取り付けるために付着される非多孔性の接着剤)、このような性質を有することができる。
例1−標準的なチッピング材と多孔性チッピング材との比較
拡散性が低く有孔率が低い一般的なチッピング材との比較において、拡散性の高い多孔性チッピング材の効果を評価するために紙巻タバコを試験した。実験用の紙巻タバコと標準的な対照用の紙巻タバコとの両方を、有孔率の高い標準的なプラグラップで覆われた標準的な31mmのフィルタを用いて構築した。実験用の紙巻タバコでは、チッピング材の近位側の吸い口および遠位側の刻みタバコロッドのみに接着剤を付着させるために特別なグルーローラを使用して、標準的な包材で覆われたフィルタおよび刻みタバコロッドに接着剤を固着させた(ここでは、チッピング紙は刻みタバコロッドにフィルタを取り付けるための手段である)。従来のチッピング材(拡散能力が約0CORESTA、0cm/sec)およびグルーローラを用いて標準的な対照用の紙巻タバコを作った。標準的な紙巻タバコ紙(拡散能力が80CORESTA、2cm/sec)を使用して実験用の紙巻タバコを作った。両方のグループの紙巻タバコをオンラインレーザを用いて穿孔して、ある範囲の通気レベルを得た。FTC喫煙条件下でタールおよびCOの発生量を測定するために、完成した紙巻タバコを試験した。下の表1はデータの一覧を示している。
Figure 2012507287
表1に示されるように、多孔性と拡散性がいずれも高いチッピング材を用いた紙巻タバコは、標準的な対照用の紙巻タバコを基準にして、タールおよびCOの両方の発生量が低下し、さらにCO/タールの比も低下した。
図4を参照すると、フィルタ付き紙巻タバコ174の別の実施形態が示されている。第1のチッピング材208は、フィルタ要素の全長と刻みタバコロッドの隣接領域との両方を囲んでいる。第1のチッピング材208の内側表面は、適切な接着剤を使用して、プラグラップ206の外側表面および刻みタバコロッドの包材190の外側表面にしっかりと固定されている。紙巻タバコ174はまた、第2のチッピング材250を有する。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208を覆って囲んでいる外側層を形成している。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208と同様に紙巻タバコに沿ってさらに上流側を延在している。したがって、第1のチッピング材によって被覆または上包されていない、刻みタバコロッドの包材190の長さの一部分が、第2のチッピング材250によって囲まれることになる。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208ほどは紙巻タバコに沿って上流側に延在しておらず、したがって、第1のチッピング材の長さの一部分は第2のチッピング材250によって被覆または上包されない。第2のチッピング材250の内側表面またはその一部分は、内側または第1のチッピング材208の外側表面にしっかりと固定されてよく、好適には、第1のチッピング材によって囲まれていないその上流側の領域において包材190の外側表面にしっかりと固定され得る。したがって、第2のチッピング材250は、フィルタ要素の全長および刻みタバコロッドの隣接領域を覆っていてもよい。通気または空気希釈された喫煙物は、一連の穿孔210などの空気希釈手段を有していてよい。穿孔210のそれぞれは、外側のチッピング材250、内側のチッピング材208、および、プラグラップ206を通って延在している。
図5を参照すると、フィルタ付き紙巻タバコ174の別の実施形態が示されている。第1のチッピング材208が、フィルタ要素200の全長と刻みタバコロッド186の隣接領域との両方を囲んでいる。第1のチッピング材208の内側表面は、適切な接着剤を使用して、プラグラップ206の外側表面および刻みタバコロッドの包材190の外側表面にしっかりと固定されている。紙巻タバコ174はまた、第2のチッピング材250を有する。第2のチッピング材250は、第1のチッピング材208を覆って囲んでいる外側層を形成している。通気または空気希釈された喫煙物は、それぞれが外側のチッピング材250、内側のチッピング材208、およびプラグラップ206を通って延在している一連の穿孔210などの空気希釈手段を有していてよい。第2のチッピング材250は、基本的に紙巻タバコの長手方向軸に対して垂直に紙巻タバコの周りを延在している複数の穿孔545からなる線またはリングを有する。したがって、第2のチッピング材250は、2部片の外側のチッピング材を形成するために、穿孔の線を中心に分割され得、一方の外側部片またはセグメント550が紙巻タバコの先端の吸い口のところ位置され、もう一方の外側部片555がその吸い口セグメントから上流に位置される。
図6を参照すると、図1および図3から図5を参照して上述したタイプのフィルタ紙巻タバコなどのフィルタ付き紙巻タバコ174の吸い口領域が示されている。フィルタ材205はプラグラップ206によって囲まれており、プラグラップ206は、プラグラップの一部がそれ自体を覆っているラップまたは継ぎ目領域600を有する。プラグラップのラップゾーンは一般に幅が約2mmから約4mmである。第1のチッピング材208の層がプラグラップ206を覆っており、この第1のチッピング材208は、そのチッピング材の一部分がそれ自体を覆っているラップまたは継ぎ目領域606を有する。第1のチッピング材のラップゾーンは一般に幅が約4mm未満であり、しばしば約3mm未満であり、多くの場合約1.5mmから約2.5mmである。第2のチッピング材250の層が第1のチッピング材208を覆っており、この第2のチッピング材250は、そのチッピング材の一部分がそれ自体を覆っているラップまたは継ぎ目領域616を有する。第2のチッピング材のラップゾーンは一般に幅が約4mm未満であり、しばしば約3mm未満であり、多くの場合約1.5mmから約2.5mmである。さらに、第2のチッピング材250は、第2のチッピング材250の継ぎ目領域616を超えて、好ましくはそれ自体の上に再び接着されずにその下側の外側表面の上に位置され、喫煙者の指によって握持され得るタブとして十分に自由に機能することができる延長領域620を有する。この延長領域は、好適には、紙巻タバコの長さの一部に沿ってかつ第2のチッピング材の全長にわたって延在しており、その幅は変更され得る。例えば、この延長領域は、約1mmから約5mm、しばしば約2mmから約4mmの幅を有することができる。所望される場合、第2のチッピング材の外側表面上に印刷される印が延長領域の位置を示していてよい。
図7を参照すると、図1および図3から図5を参照して上述したタイプのフィルタ紙巻タバコなどのフィルタ付き紙巻タバコ174の吸い口領域が示されている。フィルタ材205はプラグラップ206によって囲まれており、プラグラップ206は、プラグラップの一部分がそれ自体を覆っているラップまたは継ぎ目領域600を有する。最も好適には第1のチッピング材208および第2のチッピング材250の積層である二重層がプラグラップ206を覆っている。この二重層のチッピング材は、底部の一部分または第1のチッピング材208の内面がその上方または外面の一部を覆っているようなラップまたは継ぎ目領域630を有する。第1のチッピング材のラップゾーンは一般に幅が約4mm未満であり、しばしば約3mm未満であり、多くの場合約1.5mmから約2.5mmである。二重層のチッピング材は、(好適ではないが、)底部の一部分もしくは第2のチッピング材250の内面がその上方または外面の一部分を覆っているようなラップまたは継ぎ目領域635を有していてよく、ここでは、このラップまたは継ぎ目領域は、第2のチッピング材をそれ自体に固定するための接着剤を有していてよい。第2のチッピング材のラップゾーンは、存在する場合、一般に幅が約4mm未満であり、しばしば約3mm未満であり、多くの場合約1.5mmから約2.5mmである。さらに、第2のまたは外側のチッピング材250は、継ぎ目領域635の上に、好ましくはその内面に付着される接着剤を有さずに下側の外側表面の上に位置され、喫煙者の指によって握持され得るタブとして十分に自由に機能することができる延長領域680を有する。この延長領域は、好適には、紙巻タバコの長さの一部分に沿ってかつ第2のチッピング材の全長にわたって延在しており、その幅は変更され得る。例えば、延長領域は、約1mmから約5mm、しばしば約2mmから約4mmの幅を有することができる。所望される場合、第2のチッピング材の外側表面上に印刷される印が延長領域の位置を示していてよい。
図8を参照すると、第1のチッピング材208および第2のチッピング材250によって形成される層を有する代表的な積層チッピング材の側面図が示されている。これらのチッピング材208、250の構成は、チッピング材の積層が図7を参照して上述したタイプのフィルタ付き紙巻タバコを形成するのに使用され得るように、なされる。チッピング材208、250の層は互いにオフセットされており、第2の層250の一部分が一方の側において第1の層208を覆っておらず、第1の層208の一部分がもう一方の側において第2の層250を覆っていない。したがって、積層物は、内側領域を形成しているチッピング材の第1の層および外側のチッピング領域を形成しているチッピング材の第2の層を用いて概して円形の構成を形成するように、それ自体の上に折り重ねられ得る。示される実施形態の場合、内側のチッピング材208の内側右面684は、外側のチッピング材250と重なり合っていない領域において、内側チッピング材の左側の外側左面686に重なり合って接着され得る。したがって、外側のチッピング材250の右側680は、それが組み込まれたフィルタ付き紙巻タバコの残りの部分から取り外し可能なチッピング材を引き離すのに使用され得るいわゆる延長領域またはタブとして機能することができる。
図9を参照すると、第1のチッピング材208および第2のチッピング材250によって形成される層を有する積層チッピング材の別の実施形態の側面図が示されている。これらのチッピング材208、250の構成は、チッピング材の積層が一般に図7を参照して上述したタイプのフィルタ付き紙巻タバコを形成するのに使用され得るように、なされる。チッピング材208、250の層は互いにオフセットされており、第2の層250の一部分が一方の側686において第1の層208を覆っていない。示される実施形態の場合、内側のチッピング材208の内側右面684は、外側のチッピング材250と重なり合っていない領域において、内側のチッピング材の左側の外側左面686に重なり合って接着され得る。したがって、積層物は、内側領域を形成している内側のチッピング材および外側のチッピング領域を形成している外側のチッピング材を用いて概して円形の構成を形成するように、それ自体の上に折り重ねられ得る。
図10を参照すると、図1および図3から図5を参照して上述したタイプのフィルタ紙巻タバコなどのフィルタ付き紙巻タバコ174の吸い口領域が示されている。フィルタ材205はプラグラップ206によって囲まれており、プラグラップ206は、プラグラップの一部分がそれ自体を覆っているラップまたは継ぎ目領域600を有する。チッピング材890の単一部片を用いて2回紙巻タバコを囲んで形成される第1のチッピング材208および第2のチッピング材250の二重層が、プラグラップ206を覆っている。チッピング材208の第1の層は好適には下側にあるプラグラップ206に接着され、底部の一部分またはその内側のチッピング材208の内面がその上方または外面の一部分を覆っているようなラップまたは継ぎ目領域630をやはり有する。フィルタ要素の長手方向の長さに沿って延在している穿孔900からなる線がチッピング材を横切って延在しており、それにより、内側のチッピング材208および外側のチッピング材250の間において一種の区分を画定している。チッピング材は、チッピング材250の第2の層を形成するように紙巻タバコの周りを延在している。チッピング材250の第2の層は、好適には、底部の一部または外側チッピング材250の内面がその上方または外面の一部を覆ってそれに接着され得るようなラップまたは継ぎ目領域920を有する。第2のチッピング材250のラップゾーンまたはラップ領域920は一般に幅が約4mm未満であり、しばしば約3mm未満であり、多くの場合約1.5mmから約2.5mmである。さらに、第2のまたは外側のチッピング材250は、継ぎ目領域920を超えて、好ましくはその内面に付着される接着剤を有さずに下側の外側表面の上に位置され、喫煙者の指によって握持され得るタブとして十分に自由に機能することができる延長領域680を有する。この延長領域は、好適には、紙巻タバコの長さの一部分に沿ってかつ第2のチッピング材の全長にわたって延在しており、その幅は変更され得る。例えば、延長領域は、約1mmから約5mm、しばしば約2mmから約4mmの幅を有することができる。
図11を参照すると、図10に示される二重包みのチッピング材を形成するのに使用され得るチッピング材890の単一部片の「継ぎ当て」が示されている。代表的な単一部片は、チッピング材の従来の部片または「継ぎ当て」の少なくともおおよそ2倍の長さである。したがって、チッピング材部片890は、チッピング材が紙巻タバコの構成要素の関連する領域を2回包む場合、内側層208および外側層250を形成することができる。内側領域208の内面は、紙巻タバコの構成要素の関連する領域に対してチッピング材890の一部を接着するために、それ自体に付着される接着剤950を有することができる。穿孔900からなる線により、チッピング材890が2つの部片に分離されることが可能となる。(例えば「スキップギャップ」技術によって塗布され得る)接着剤の線はラップまたは継ぎ目領域920内に配置され得、チッピング材250の外側層を適所に固着、固定、接続するのを可能にする。存在する場合、タブ領域680が、ラップ領域920の接着線を越えて延在する。
本発明の種々の実施形態の場合、チッピング材の選択に応じて、第1の(すなわち、内側の)チッピング材および第2の(すなわち、外側の)チッピング材は、(例えば、坪量、大きさレベル、固有の有孔率、不透明度、官能特性および/または全体的な寸法などの、視覚的な外観、構成要素、物理的性質、または特性に関して)互いに異なっていてよい。あるいは、これらの内側および外側のチッピング材は実質的に互いに同一であってよい。
一部の実施形態では、風味料が、チッピング材(例えば、単層のチッピング材、あるいは、層の1つまたは複数が取り外し可能であるような1つまたは複数の層の複層チッピング材)の上に印刷されてよく別の形でチッピング材に付着されてよい。風味料は、チッピング材との接触を介して喫煙者の唇および/または舌に直接に香味を伝えることができる。代わりに、または加えて、香味は、臭いを解放することで、喫煙者との接触によりまたは例えば主流エアゾールが通過することによって加熱されることにより受動的に提供される。(喫煙者の口および/または鼻による、または、喫煙者の口および/または鼻への)香味効果材料の解放は、主流エアゾールが風味料に隣接する場合に喫煙者がフィルタを介して主流エアゾールを吸い込むときに風味料が加熱されることによって活性化または強化され得る。湿気も香味の解放手段として働く場合がある(例えば、喫煙者の唇および/または舌との接触を介して)。
本明細書で使用される「風味料」には、好適には印刷によってチッピング材に付着され得、または組み込まれ得、選択された感覚器への感覚作用、経口的におよび/または嗅覚器官を介して伝達され得る1つまたは複数の味覚/香味および/または香り/芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用のうちの1つまたは複数を提供し、喫煙者に対しての冷感、温感、香ばしさ、強い風味、塩気、刺激感、または酸味の感覚作用、あるいはこれらのいずれかの感覚作用の任意の組合せを含むことができる任意の材料が含まれる。風味料はカプセル化されても、直接に加えられてもよい。風味料は、特定の外観(例えば、コルクの外観、文字および/またはロゴ、目に見えるパターンなど)を形成するために通常チッピング材に付着されるインクと共に、あるいはインクの下または上に印刷されてよい。また、風味料はリップリリース性を有するように付着され得る(紙巻タバコの技術分野では、「リップリリース性」という用語は、人の唇とチッピング材で覆われた紙巻タバコのフィルタ部分との間の接触が実質的に粘着することなく容易に解放されるのを補助するように構成される材料を意味し、本明細書で使用されるリップリリース性材料には、当技術分野で現在知られているおよび/または使用されている、あるいは将来開発される任意の標準的なリップリリース性配合物が含まれてよい)。風味料は、風味料を有さないチッピング材に触覚的に接触することおよびチッピング材に関連する別の通常の感覚作用以外に、少なくとも1つの経口による感覚および/または嗅覚による感覚を喫煙者に提供する。
風味料は紙巻タバコの別の部分にも付着され、例えば、刻みタバコを囲む包材に付着される風味料が使用され、これらは燃焼時に解放される(例えば、Stokesらによる米国特許第6,997,190号を参照されたい)。風味料はまた、フィルタトウおよび/またはプラグラップにも付着されている(例えば、Owens,Jr.による米国特許第4,082,098号およびGontermanらによる米国特許第7,381,277号を参照されたい)。しかし、ここでのチッピング紙への風味料の適用は、新しい手法を提供する。包材が燃焼されるときに解放される、包材上で使用される風味料は、本明細書の燃焼されない風味料とは異なる香味特性を有することが期待される。加えて、主流エアゾールの香味または別の感覚作用に対して大きな影響を与えるのではなく、ここでのチッピング紙への風味料の適用は、主に、唇、舌および/または鼻を介して喫煙者に直接に影響を与え、この場合でも、喫煙者は、チッピング紙を介した空気通路からエアゾールストリームに入る特定の風味料による主流エアゾールへの効果を楽しむことができる。風味料からくる喫煙者の主な感覚は、紙巻タバコのフィルタを介して吸い込まれる主流エアゾールには含まれないが、その味覚および/または別の感覚作用は喫煙者の主流エアゾールの認識を補助する。
風味料(複数可)は、例えば、インク、フィルム、あるいは、1つまたは複数の顔料、フィラーおよび/または可視増光剤(optical brightening agent)を含むことができる別の組成物などの、チッピング材に適用される種々の物質を含むまたはそれらに含まれてよい。好適な実施形態では、風味料の組成物は、紙巻タバコなどの喫煙物の組立ての前、その間、またはその後にチッピング材の一方の面または両面に印刷されるように構築される。しかし、配合物は、例えばチッピング材を霧吹き、噴霧、または浸漬することを含む別の手段によっても付着され得る。1つまたは複数の風味料組成物が製造中にチッピング材に組み込まれ得る。
少なくとも1つの層の風味料、可能性としては複数の層の1つまたは複数の風味料(各層において同時にまたは個別に付着される)が、好適には印刷処理を使用して包材に付着される。最も好適には、コーティング配合物が凹版印刷法を使用して付着される。したがって、輪転式グラビア印刷技術などのグラビアコーティング技術が特に好ましい。包材に対するコーティング配合物に関する他の方法には、ブレードコーティング、エアナイフコーティング、ロールコーティングおよびシャフトコーティングが含まれる。別法としておよび/または加えて、コーティング配合物の層は、噴霧、インクジェットコーティング、または他の同様の印刷技術により付着され得る。したがって、印刷される包材には、少なくとも1つの風味材料をチッピング材に付着させることによってパターンが設けられる。このパターンは、好適には、いわゆるオフライン方式で(すなわち、包材の製造に対してオフラインで)チッピング材に付着され得る。
グラビア印刷技術は、金属シリンダの表面下に微小の溝またはセルを有するように機械的に刻まれたまたは化学的にエッチングされた金属シリンダの連続表面を用いて印刷することを伴う。典型的な印刷シリンダ表面は、滑らかに磨かれた銅表面をエッチングしてそのエッチング面をクロムメッキすることにより形成される。これらの窪んだセルまたは溝は、液体(または液体分散)配合物の形態のインプレッション、層、または「バンプ」を保持しており、これらは、紙製包材の連続巻取りなどの基体の所望の位置の上に置かれる。輪転式グラビア印刷プレスは、Bobst Champlain、Incから、Cerutti S.p.A.から、Rotomek、S.p.A.から、Intra−Roto、Incから、Wirdmoller & HolscherからMerkur Heliostarとして、および、Albert−Frankenhal AGからKBA TR 7Bとして、市販されている。グラビア印刷技術は、International Paper社により出版されたPocket Pal(1970年)、Scarlettら著、What the Printer Should Know About Ink(1984年)、およびGravure著、Process and Technology、Grav.Educ.Fdn.and Grav.Assoc.Amer.(1991年)に記載されている。したがって、当技術分野で一般に使用されているグラビア印刷装置を選択することおよび操作することは、本発明の範囲内で実施され得る。例えば、共に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Petersonらによる米国特許第6,725,867号およびStokesらによる米国特許第6,997,190号を参照されたい。紙巻タバコ用の刻みタバコロッドの製造に適した紙製包材にコーティングおよびインク類を付着させる装置および技術は、Milfordらによる米国特許第5,060,675号、Petersonらによる米国特許第5,878,753号、Petersonらによる米国特許第5,878,754号、および国際公開WO02/37991号に記載されている。また、Rosnerによる米国特許第4,474,110号を参照されたい。
フレキソ印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷(レーザを含む)、スクリーン印刷、または、組成物をチッピング材などの紙または紙状材料に移着させるための別の任意の手法を含む、別の印刷技術が使用されてもよい。付着中に風味料を伝達するのに複数の溶媒が選択され得る。好適には、大部分の溶媒は蒸発し、および/または、風味料に悪影響を与えない(喫煙者の風味料の体験を含む)。好適には、溶媒は、包材の構造を破壊または損傷させることがなく(例えば、弱体化させることにより)、または、その外観に悪影響を与えることがなく、さらには、望ましくない香味を与えることも一切ない。グラビア印刷またはフレキソ印刷で使用される溶媒には、水、メチレーテッドスピリッツ、酢酸エチル、イソプロパノール、および/または、酢酸n−プロピルが含まれてよい。スクリーン印刷で使用される溶媒には、シクロヘキサノン、ブトキシエタノール、芳香族留出物(aromatic distillate)、ブチロラクトン、および/またはメトキシプロパノールアセテートが含まれてよい。インクジェット印刷で使用される溶媒には、メタノール、エタノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトン、および/または乳酸エチルが含まれてよい。印刷可能なインク樹脂(printable ink resin)に使用される溶媒には、アクリル、アルキド、セルロース誘導体、ゴム状樹脂、ケトン、マレイン酸類(maleics)、ホルムアルデヒド誘導体、フェノール樹脂、エポキシド、フマル、ポリウレタン、ポリビニルブチラール、ポリアミン、および/またはセラックが含まれてよい。インク(風味料を有していても有していなくてもよい)中の顔料分散剤に使用される溶媒には、カチオン型単量体(monomeric cationic)界面活性剤、アニオン性界面活性剤、または両性界面活性剤、さらには、種々の単独重合体、あるいは、ランダムブロック共重合体(random block copolymer)、またはコーム共重合体(comb copolymer)などのグラフト共重合体であってよい種々の共重合体が含まれてよい。印刷は1つまたは複数のパターンを形成することができ、チッピング材の実質的に表面全体に及ぶことができる。
本明細書に記載する印刷タイプまたは別の付着法に加えて、喫煙物は、チッピング材を付着するのに使用される接着剤の中に少なくとも1つの香味成分を組み込むこともできる。チッピング材に印刷され得るまたは別の形で付着され得るあるいは接着剤中に存在していてよい風味料の一部の例には、メチルシクロペンテノロン、バニリン、エチルバニリン、イヌリン、4−パラヒドロキシフェニル−2−ブタノン、γ−ウンデカラクトン、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノール、5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2(5H)−フラノン、サリチル酸メチル、クラリー・セージ油、および、ビャクダン油が含まれる。これらの香味成分は、接着剤と香味成分との全重量に基づいて、約0.2パーセントから約6.0パーセントの量で使用されてよい。別の風味料(香味および芳香の前駆物質を含む)には、例えば、バニラ配糖体および/またはエチルバニリン配糖体が含まれる。例えば、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Herronによる米国特許第4,804,002号、Dubeらによる第4,941,486号を参照されたい。紙巻タバコの製造に使用される別のタイプの風味料は、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Gutcho著、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972年)、および、Leffingwellら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972年)に記載されている。別の風味料には、例えば、エチルバニリン、カリオフィレン酸化物、糖類(例えば、ラムノース)、および、喫煙者の唇もしくは舌ならびに/または主流エアゾールからの熱および/または湿気に接触するときに香味および/または芳香を作り出す他の香味前駆物質が含まれてよい。香り、芳香、または、別の嗅覚器への感覚作用を作り出す風味料として有用なインクには、Malloyらによる米国特許第5,577,947号およびVernardakisらによる第6,454,842号に開示されるインクが含まれる。
風味料は、チッピング材の一方または両方の表面を印刷する以外の手段によっても組み込まれ得る。例えば、チッピング材は、風味料材料を吸収するようにおよび/またはそれによりチッピング材を構成する材料の表面に風味料材料を吸着させるように、風味料材料の中に浸漬されてもよい。別の実施例では、マイクロカプセルが、チッピング材に組み込まれて、例えば喫煙者の唇の湿気および/または温もりに接触することによってまたは例えば一実施形態では複層のチッピング材を用いてチッピング材の外側の層を取り外すことによって風味料(複数可)を解放するように構成されていてよい。合成カプセルおよび生物学的に誘導される「カプセル」(例えば、運搬手段としてのイースト有機体)、ならびに、本発明の範囲内で使用され得る方法の例として、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、Kondo著、Microcapsule Processing and Technology、ISBN 0824768574(1979年)、Iwamotoら著、AAPS Pharm.Sci.Tech.、2002年3月(3)、論文25、McGlumphyによる米国特許第3,550,598号およびTakadaらによる米国特許第6,117,455号、Karlesらによる米国特許出願公開第2006/0096605号、Dawsonらによる米国特許出願公開第2006/0135335号、Mishraらによる米国特許出願公開第2006/0144412号、Karlesらによる米国特許出願公開第2006/0174901号、Karlesらによる米国特許出願公開第2007/0012327号、およびBessoによる米国特許出願公開第2007/0095357号を参照されたい。また、代表的なタイプのカプセルおよびその構成要素は、参照により本明細書に組み込まれる、Waterburyによる米国特許第3,339,558号、Irby,Jr.らによる米国特許第3,390,686号、Dockによる米国特許第3,685,521号、Brooksらによる米国特許第3,916,914号、Tatenoらによる米国特許第4,889,144号、およびMacAdamらによる米国特許第6,631,722号、Dubeらによる米国特許出願公開第2004/0261807号、およびKimによるPCT出願WO03/009711号に記載されている。また、参照による本明細書に組み込まれる、Takeiらによる米国特許第5,223,185号、Takeiによる米国特許第5,387,093号、Suzukiらによる米国特許第5,882,680号、Nakamuraらによる米国特許第6,719,933号、およびFonkweによる米国特許第6,949,256号、Schoenhardによる米国特許出願公開第2004/0224020号、Maneらによる米国特許出願公開第2005/0123601号、Bednarzらによる米国特許出願公開第2005/0196437号、およびScottらによる米国特許出願公開第2005/0249676号に記載されるタイプのカプセルおよびその構成要素を参照されたい。
風味料を組み込んだ印刷および別の配合物は、チッピング材の表面全体の上、チッピング材の一方の表面の一部分の上、または、チッピング材の両方の表面の一部分の上に付着され得る。これらは、例えば、その一部または全体が風味料(複数可)を含むことができる単層または複層のバンド内に別の印刷パターン(装飾パターン、文字など)で付着され得る。複層のバンドを形成するのに有用な方法および材料の例は、Chapmanらによる米国特許第6,976,493号を参照されたい。一部の好適な風味料は、甘み、木質、果実香、またはそれらの組合せの香気を有するものとして説明され得る官能特性を有する。風味料は、好適には、それらの個別の検知閾値に応じて決定される量で使用される。一態様では、風味料は、燃焼する紙に付随する任意の異味または悪臭を遮断または改善するのに十分な量で使用されてよい。風味料を組み込んだ喫煙物による喫煙者の体験に1つまたは複数のより所望される官能特性をもたらすために、風味料の組合せが使用されてもよい。一部の用途では、これらの風味料は、それらが組み込まれる喫煙物の全体の官能特性に悪影響を及ぼすことがないように、それらの官能特性がかろうじて感知可能となるような量および方式で使用され得る。別の態様では、喫煙者の特定の味覚を満足させるために、強力なまたは少なくとも区別可能な香味が所望される場合もある。
例えば、一部の風味料は、1つまたは複数の味覚、香り、および触覚作用を含むがそれだけにとどまらない独特の感覚作用を喫煙者にもたらす。例えば、このような風味料には、メントール、メンタン、メントン、甘味蛋白質(例えば、ソーマチン、モネリン)、メントールまたはメントール様の化合物を含む精油(例えば、ペパーミント)、別の精油(ヒメコウジ、スペアミント)、琥珀酸エステル、カプサイシン、シナモン、あるいは、市販されている(または将来開発される)任意の「冷却合成物」または「香ばしい合成物」(例えば、Evercool(登録商標)(Givaudan Flavors Corp.)、WS−3、WS−5およびWS−23(Wilkinson Sword Ltd.)、Frescolat(登録商標)MGA(Haarmann & Reimer))および、風味料化合物の別の材料が含まれてよい。Watsonらによる米国特許第4,059,118号、Watsonらによる米国特許第4,060,091号、Owens,Jr.による米国特許第4,082,098号、Rainerらによる米国特許第4,123,592号、van der Looらによる米国特許第4,300,576号、Nicholsらによる米国特許第4,715,390号、およびGontermanらによる米国特許第7,381,277号に記載される風味料および方法を参照されたい。
好適な風味料は、印刷配合物に組み込まれ得、低蒸気圧を有し、正常な周囲条件下で移動もしくは蒸発する傾向がなく、本発明のチッピング材により経験する加工条件下で安定している。甘い香気を提供する代表的な風味料には、エチルバニリン、バニリン、イヌリン(フルクトースオリゴマー)、ヘリオトロピン、メチルシクロペンテノロンが含まれ、これらの風味料は、一般に、それらが組み込まれる印刷配合物の全重量を基準にして、0.001パーセントから約0.01パーセントの量で使用される。木質の香気を提供する例示的な風味料には、酸化カリオフィレンが含まれ、この風味料は、一般に、それが組み込まれる印刷配合物の全重量を基準にして、0.2パーセントから約0.6パーセントの量で使用される。果実の香気を提供する例示的な風味料には、4−ヒドロキシフェニル−2−ブタノンなどのケトン類およびγ−ドデカラクトンなどのラクトン類が含まれ、これらの風味料は、一般に、それらが組み込まれる印刷配合物の全重量を基準にして、0.001パーセントから約0.1パーセントの量で使用される。別の風味料も、刻みタバコの技術分野、食品調理の技術分野、および製菓の技術分野でよく知られており、これらの風味料も本発明の範囲内で使用され得ることを理解されたい。
例えばSherwood Brands(Candicraft Pens)から入手可能である風味料を含めて、当技術分野では例えば製菓用インクが知られている。風味料を含むことができる食用インクは新しいものではなく、食材と共に使用されている(例えば、Winklerらによる米国特許第3,961,082号、Lyonによる米国特許第5,453,122号、Stewartによる米国特許第6,030,134号、Stewartによる米国特許第7,128,938号、Pearceらによる国際公開WO2004/057985号、Pearceらによる米国特許出願公開第2005/0003048号、およびMoynihanらによる米国特許出願公開第2007/0222830号を参照されたい)。
2つ以上の層のチッピング材を含む本発明の実施形態では、1つまたは複数の風味料が少なくとも1つの層のチッピング材に含まれ、さらに、複数の層に含まれてもよい。複数のチッピング材の層を有する紙巻タバコの実施形態では、第1の層が第1の風味料を含むことができ、第2の層が第2の風味料を含むことができ、これらの風味料は、同一の、類似の、または異なる感覚作用を与えることができ、感覚作用が異なる場合、これらの感覚作用は相補的なものであるかまたは対照的なものであってよい。1つまたは複数の外側層が取り外し可能である複層のチッピング材の実施形態では、喫煙者は香味を選択することができる(例えば、内側のチッピング材の層が第1の風味料を有し、外側のチッピング材の層が第2の風味料を有し、それにより、喫煙者は、内側の層の風味料(複数可)および外側の層の風味料(複数可)からの組合せの感覚作用を提供する定位置にある両方の層と共に製品を使用するか、内側のチッピング材の層の風味料(複数可)のみを楽しむために風味料(複数可)を有する外側の層を取り外すかを選択することができる)。
図2Bは、図2に示されるタイプの2部構成の紙巻タバコからの線2A−2Aに沿って切断された部分斜視図において紙巻タバコ409を示している。しかし、紙巻タバコ409は示されるように単層のチッピング材のみを備えており、すなわち、第2の層(例えば、チッピング層250)がそこから取り外されている。この実施形態は、複数のバンドとしてある外側の表面に付着されたあるパターンの風味料287を含み、これは、概して長手方向および円周方向に(連続的および非連続的にの両方で)配置される。チッピング材208は、実質的に、長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素205に外包し、さらに、フィルタ要素205に隣接する長手方向の周囲部分の近位部分に沿って、包材190によって覆われている喫煙可能ロッドに外包する。特に、風味料バンド287は、使用者が容易に視認できるような、あるいは、容易に視認できないように透明またはチッピング材に一致する色であってよい、斑点領域によって指定される。斑点状の風味料バンド領域はチッピング材の中または上に配置され得、カプセル(例えば、各斑点または複数の斑点のセットがマイクロカプセルなどのカプセルに相当していてよい)または別の風味料手段を含むことができる。このパターンは容易に識別されるような任意の数の別の形態(例えば、別のバンドパターン、チェックパターン、ジグザク、幾何学的または非幾何学的パターン、イメージ、文字など)をとることもでき、チッピング材のみの下側に付着され得、または、チッピング材の上側のパターンとの組合せで付着され得る。
一実施形態では、第1のチッピング材は1つの色すなわち一種類の外観であってよく(例えば、外観が白)、好適には紙巻タバコから取り外され得る第2のチッピング材は、別の色すなわち別の種類の外観であってよい(例えば、茶色のコルクタイプの外観を有するように印刷される、または別の印が印刷される)。別の表面的な差異は、外観において、滑らかであり、高い不透明度であり、艶があり、または、高い光沢がある1つのタイプのチッピング材と、外観において、粗く、低い不透明度であり、くすんでおり、または、光沢のない別のタイプのチッピング材とを使用してもたらされ得る。別の視覚的効果は、2つのチッピング材のそれぞれに異なるグラフィックを使用することによってもたらされ得る。これにより、喫煙者が、使用中に紙巻タバコから第2のチッピング材を取り外すことにより、紙巻タバコの所望の全体的な外観を選択することができる方式または方法が提供される。
一実施形態では、第1のチッピング材は、1つのタイプの触覚的な特性を有するように選択され得、好適には紙巻タバコから取り外し可能である第2のチッピング材は、異なるタイプの触覚的な特性を有していてよい。例えば、内側のチッピング材は、波状で、粗く、まだら色で、アコーディオンタイプまたはベロータイプの外形等を有する折り目または皺を有するように特徴付けら得る外側表面を有することができる。一方、外側のチッピング材は、滑らかで、すべすべしているなどで特徴付けられ得る外側表面を有することができる。この点に関して、外側のチッピング材の外側表面に、滑らかで、すべすべした感触を提供する適切なコーティング剤(例えばラッカー)が使用されてよい。別法として、内側のチッピング材は、(例えば、底面から外側へと)高い程度で穿孔され得る、エンボス加工され得る、埋め(fillagraining)加工され得る、コーティング(例えば、隆起したまたは質感のある表面特性を形成するインク配合物または澱粉系の材料)を用いて印刷され得る、または、接着剤フィルム内の粒子材料を用いて処理され得る。例えば、砂糖結晶、塩結晶、破裂可能な香料含有マイクロカプセル、セルロース系繊維、炭酸カルシウムの粒子などが、適切な接着剤の上層またはパターン化された上層を使用して内側のチッピング材の外側表面に固着され得る。
また、喫煙者の唇の中に位置される場合に異なる感覚をもたらすことができる吸い口領域をそれぞれが形成することができるチッピング材が、2種類の積層チッピング材を使用して実現され得る。例えば、外側のチッピング材の内面は、適切な剥離コーティングを用いて被覆されることができ、内側のチッピング材の外面は、剥離コーティングに対して所望の接着を実現する領域、さらには、所望の表面の質感を形成する領域を有するように処理され得る。これにより、喫煙者が、使用中に紙巻タバコから第2のチッピング材を取り外すことにより、その紙巻タバコの外側の吸い口領域によって提供される触覚作用を選択することができるような方式または方法が提供される。
一実施形態では、第1のチッピング材は、特定の別の物理的性質を有するように選択され得、好適には紙巻タバコから取り外し可能である第2のチッピング材は、別の物理的性質を有していてよい。例えば、これらのチッピング材は、坪量、厚さ、引っ張り強度、湿潤強さ、透水度、有孔率、柔軟性、全般的または全体的な硬さ、全般的または全体的な柔らかさなどの点で異なっていてよい。
一実施形態では、第1のチッピング材は、フィルタ要素を刻みタバコロッドに固定する能力を有するように選択され得る。これは、所望の表面特性、密閉能力、接着剤受容能力などを有する材料を選択することによって実現され得る。第2のチッピング材は、所望の視覚的な、触覚的な、官能的な性質を提供するように選択され得る。したがって、非常に好ましい官能品質および良好な物理的な完全性の両方を有する紙巻タバコが形成され得る。
一実施形態では、第1のチッピング材は、1種類の香気または風味の感覚作用を有するように選択され得、紙巻タバコから取り外し可能である第2のチッピング材は、別の種類の香気または香味の感覚作用を有するように選択されてよい。一態様では、一方のチッピング材によって担持される芳香薬または風味料の量は、もう一方のチッピング材によって担持される量と異なっていてよい。したがって、例えば、比較的低いレベルの芳香薬または風味料を担持する外側のチッピング材が1種類の感覚作用を提供することができ、一方、比較的高いレベルの芳香薬または風味料を担持する内側のチッピング材は、外側のチッピング材が紙巻タバコから取り外されている場合に、喫煙者の唇および口に対してその芳香薬または風味料を送達することで強い効果をもたらす。特定の実施形態では、外側のチッピング材は、チッピング材の間にまたは内側のチッピング材の中に組み込まれた風味料が、紙巻タバコの使用前に逃げてしまうのを防止するように構成され得、すなわち、紙巻タバコの使用前に風味料を遮蔽するように構成され得る。使用時に、喫煙者は、風味料を露出させるために外側の包材を取り外すことができる。
マイクロカプセル化される風味料などのカプセル化材料を形成する例示的な方式および方法は、Gutcho著、Microcapsules and Microencapsulation Techniques(1976年)、および、Gutcho著、Microcapsules and Other Capsules Advances Since 1975(1979年)に記載されている。例示的なタイプのマイクロカプセルは100ミクロン未満の直径を有することができ、しばしば、ゼラチン系、シクロデクストリン系などの外殻を有することができる。マイクロカプセルは市販されており、例示的なタイプのマイクロカプセル技術は、Kondo著、Microcapsule Processing and Technology(1979年)、Iwamotoら著、AAPS Pharm.Sci.Tech.、2002年3月(3)、論文25、ならびに、McGlumphyによる米国特許第3,550,598号、および、Takadaらによる米国特許第6,117,455号に記載されているタイプの技術である。
一実施形態では、カプセル化された香味材料によって形成されるものなどの、リリース可能な風味料剤または芳香薬剤は、第1および第2のチッピング材の一方または両方に組み込まれ得る。例えば、マイクロカプセルは、チッピング材の層の間の領域内に配置され得、それらの香味料が、圧力を加えることによりまたは内側のチッピング材から外側のチッピング材を剥がすことによって解放され得る。別法として、あるいは加えて、カプセル(マイクロカプセルを含む)が、チッピング材の下側またはその上面に配置されてもよく、または、その中に埋め込まれてもよい(さらには、それらが任意に組み合わされてもよい、すなわち、チッピング材とプラグラップおよび/またはフィルタとの間に配置されてよい)。本明細書で使用されるカプセルまたはマイクロカプセルは、例えば、外殻を備えるゲル、液体を備える剛性もしくは半剛性のシェル、芳香薬、または、半液体のコア(1つまたは複数の内側カプセル内に収容され得る)、あるいは、別のカプセル構造から形成され得る、破砕可能あるいは別の形で破壊可能または分解可能な構成要素を意味する。これらのカプセルは風味料を解放するために破砕または別の形で破壊され得る。これらのカプセルは懸濁液中で接着剤が付着されてよく、または、チッピング材に組み込まれてもよい。これらのカプセルは、喫煙者の指により(例えば、紙巻タバコをつまんだり回したりすることにより)、口と接触することにより(例えば、口の熱、圧力、湿気)、および/または、喫煙プロセスにより、破砕されるようにまたは別の形で破壊されるように構成され得る。
本発明で使用されるのに適した例示的な風味料は、天然物であっても合成物であってもよく、これらの風味料の特性は、限定しないが、新鮮な、甘い、ハーブの、糖菓の、花のような、フルーティな、または、スパイスが効いた、などのように説明され得る。具体的な香気のタイプには、限定しないが、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、ビャクダン、蜂蜜、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、カンゾウ、レモン、オレンジ、リンゴ、桃、ライム、サクランボおよびイチゴが含まれる。また、Leffingwillら著、Tobacco Flavoring for Smoking Products、R.J.Raynolds Tobacco Company(1972年)を参照されたい。香味は、ユーカリなどの、給湿剤、冷却剤、または、滑らかにする作用剤とみなされる成分を含むこともできる。これらの香味は生のままに(すなわち、単独で)提供されてよく、または、合成(例えばスペアミントとメントール、または、オレンジとシナモン)されて提供されてもよい。合成物の風味料は混合物として単一カプセル内で組み合わされてよく、または、複数カプセルからなる成分として組み合わされてもよい。香味材料はチッピング材の表面全体を覆っていてよい。
一実施形態では、チッピング材は、マーケティングまたは他の目的のための印刷された印を含むことができる。例えば、チッピング材の一方または双方におけるマークまたは印は、適切に製造された紙巻タバコを識別するのを補助することができ、それにより、偽造紙巻タバコを識別または認識するのを補助することになる。別の実施例では、取り外し可能な外側のチッピング材の内面または外面にあるマークは、製品を識別するのに、クーポンまたはチケットとして機能するのに、ゲームピースとして機能するのになどで使用され得る。
一実施形態では、チッピング材は、吸いさしなどとして、使用された紙巻タバコ部分の分解性を向上させるのに使用され得る。例えば、特定の感覚特性を提供するのに所望される場合がある外側のチッピング材は、紙巻タバコが喫煙された後に取り外され得る。吸いさしから取り外される外側チッピング材の部分は、吸いさしの他の部分から分離して配置され得る。したがって、その吸いさし内にチッピング材が存在しないことにより、他の吸いさし構成要素の分解性を向上させることが可能となる。
特定の実施形態では、外側のチッピング材は、喫煙可能ロッドの包材190として使用される紙巻タバコ紙に一般に伴われるような、可燃性などの、特性および品質を有する紙から構成されてよい。このような実施形態では、外側のチッピング材は、内側のチッピング材と外側のチッピング材との間に例えば感圧接着剤を使用することによりまたはそれらの間でスキップギャップ接着剤を付着させることにより、内側のチッピング材から取り外されるように設計されており、それにより、喫煙者が使用する前においては外側のチッピング材を定位置で維持するために十分な接着強度が提供され、外側チッピング材は、所望されるときに内側チッピング材から取り外され得る。したがって、外側のチッピング材は、喫煙前に内側のチッピング材を露出するように取り外され得る。別法として、喫煙者は、特定の実施形態では、外側のチッピング材を紙巻タバコの喫煙可能ロッド部まで下方に摺動させることができ、それにより、喫煙可能ロッドの一部分が二重層の包材を有するようになる。喫煙可能ロッドの一部分上に二重の包みが存在することで、可視の副流煙を低減することができ、あるいは、官能特性(例えば煙の風味特性または香気特性)または紙巻タバコロッドによって発生する煙の化学的性質を変えることができる。例えば、外側のチッピング材は、例えば、参照により本明細書に組み込まれるDubeらによる米国特許第4,941,486号に考察される風味および香気前駆体を含む、本明細書で考察される任意の風味剤または芳香剤を含むことができる。このようにして、喫煙者は、望む通りに、煙の官能特性を選択的に変えることができ、すなわち、外側のチッピング材を単に取り外すことができる。
図12を参照すると、フィルタ付き紙巻タバコの形態の喫煙物300の構成要素が示されている。紙巻タバコ300は、本発明の外包する包材318内に含まれる喫煙可能フィラー材料308の装填体または筒体の概して円筒形のロッド320を含む。ロッド320は従来「喫煙可能ロッド」または「刻みタバコロッド」と称されている。刻みタバコロッドの端部は喫煙可能フィラー材料を露出するように開放されている。刻みタバコロッド320の一方の端部のところに点火端304があり、もう一方の端部のところにフィルタ要素302が示されている。紙巻タバコ300は、包材318上に印刷された任意選択の1つの印刷バンド322を有するように示されており、このバンドは、紙巻タバコの長手軸に対して横方向において紙巻タバコロッドに全体的に外包する。すなわち、このバンドは、紙巻タバコの長手軸に対して横断領域を形成する。このバンドは、最も好適には、包材の内側表面に付着される(すなわち、喫煙可能フィラー材料に面する)が、包材の外側表面にも付着され得る。示される紙巻タバコは1つのバンドを有する包材を含むが、この紙巻タバコは、2つ、3つまたはそれ以上の数の離間したバンドを有する包材を含むこともできる。バンド322は、例えば香味、難燃性、拡散率の変化、および/または別の特色をもたらすことができる、コーティング配合物の添加物質を有することができる。
紙巻タバコ300は、通常、フィルタ要素302、または、刻みタバコロッド320の一方の端部に隣接して位置される別の適切な吸い口部片を有し、フィルタ要素および刻みタバコロッドが、端部同士が接する形で好適には互いに当接されて軸方向に位置合わせされる。フィルタ要素302は概して円筒形状を有し、その直径は本質的に刻みタバコロッドの直径に等しい。フィルタ要素の端部は、そこを通って空気および煙が通過できるように開放されている。フィルタ要素302は、外包するプラグラップ材310と共に長手方向に延在している表面に沿って上包されたフィルタ材308(例えば、可塑化されたセルロースアセテートトウ)を有する。フィルタ要素302は、2つ以上のフィルタセグメント(図示せず)および/またはそこに組み込まれる香味添加物を有することができる。
フィルタ要素302は、フィルタ要素の全長と刻みタバコロッドの隣接領域との両方に外包するチッピング材312によって刻みタバコロッド320に取り付けられる。チッピング材312の内側表面は、適切な接着剤(例えば、フィルタ付き紙巻タバコの製造時にチッピング紙を付着させるために紙巻タバコ製造業者によって従来使用されているタイプの水性接着剤)を使用して、プラグラップ310の外側表面および刻みタバコロッドの包材318の外側表面にしっかりと固定される。すなわち、第1のチッピング材は、長手方向に延在するプラグラップの実質的に全長の周囲部分の周りを延在しており、さらに、フィルタ要素に直接に隣接する刻みタバコロッドの領域において刻みタバコロッドの包材の長手方向に延在する周囲部分の一部分の周りを延在している。通気または空気希釈される喫煙物は、各々がチッピング材312およびプラグラップ310を介して延在している複数のまたは一連の穿孔314などの空気希釈手段を備えることができる。最も好適には、接着剤が、紙巻タバコの製造時に従来使用されるように、第1のチッピング材の長手方向に延在する継ぎ目線またはラップゾーン(図示せず)に付着される。2つ以上の層のチッピング材を含む上述した実施形態の場合のように、チッピング材312は、上述した1つまたは複数の方法および/または材料を使用して風味料と共に印刷または別の形で処理され得る。1つの実施例として、チッピング材312は、上述した風味料配合物のバンド323と共に印刷され得る。別の実施例として、チッピング材312の一方の表面または両方の表面に、上記表面の一部または実質的に全てを風味料で覆うことができるパターンが印刷され得、および/または、上述した別の手段のうちの1つが、チッピング材の中または上に風味料を組み込むまたは付着させるのに使用され得る。
上述した記述において示される教示内容の利益を有する本発明に関係のある当業者には、本発明の多くの修正形態および別の実施形態が思いつくであろう。また、本発明の変形形態および修正形態が、本発明の範囲または精神から逸脱することなく作られ得ることは当業者には明白であろう。したがって、本発明が、開示した特定の実施形態に限定されないこと、および、修正形態および別の実施形態が、本発明を定義する添付の特許請求の範囲に含まれることを意図されることを理解されたい。本明細書では専門用語が使用されているが、これらは単に一般的かつ説明的な意味で使用されており、限定することを目的としない。

Claims (61)

  1. 喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素と
    を有する、遠位端および近位端を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタに固定され、
    チッピング材が少なくとも1つの非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1cm/secの拡散率を有する、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  2. 第2のチッピング材をさらに有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  3. 第2のチッピング材が第1のチッピング材の少なくとも一部分を覆って配置される、請求項2に記載の紙巻タバコ。
  4. 第2のチッピング材が約1cm/sec未満の拡散率を有する、請求項3に記載の紙巻タバコ。
  5. 第2のチッピング材の少なくとも一部分が紙巻タバコから取り外し可能である、請求項2に記載の紙巻タバコ。
  6. 第1のチッピング材が少なくとも約1.5cm/secの拡散率を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  7. 第1のチッピング材が約1cm/secから約3cm/secの拡散率を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  8. 第1のチッピング材が紙材料を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  9. 第1のチッピング材が重合体シート材料を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  10. 第1のチッピング材が、喫煙者の口に接触するように構成された少なくとも吸い口領域上に配置される耐湿性材料を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  11. 第1のチッピング材が、喫煙者の口に接触するように構成された少なくとも吸い口領域上に配置されるリップリリース性材料を有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  12. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が、実質的に、チッピング材の円周内側表面の少なくとも一部分の周りに概して直線状に配置される、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  13. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が、実質的に、チッピング材の円周内側表面の概して長手方向部分に沿って概して直線状に配置される、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  14. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が概して拡散性である、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  15. 接着剤を伴う第1のチッピング材の拡散率が約1cm/secから約3cm/secである、請求項14に記載の紙巻タバコ。
  16. 接着剤を伴う第1のチッピング材の拡散率が約2cm/secである、請求項14に記載の紙巻タバコ。
  17. 第1のチッピング材の少なくとも1つの穿孔された領域をさらに有する、請求項1に記載の紙巻タバコ。
  18. 喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素と
    を有する、遠位端および近位端を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタに固定され、
    チッピング材の実質的に全体が非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1cm/secの拡散率を有する、フィルタ付き紙巻タバコ。
  19. 第1のチッピング材が、その構造強度を向上させるように構成された少なくとも1つの繊維材料を有する、請求項18に記載の紙巻タバコ。
  20. 刻みタバコロッドを含む遠位側端部分と、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素を含む近位側端部分と
    を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、
    その長手方向の円周に沿ってフィルタ要素の外側表面を実質的に覆いさらに
    フィルタ要素に隣接するその円周の近位部分に沿って喫煙可能ロッドを実質的に覆う
    チッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材が少なくとも1つの非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1.5cm/secの拡散率を有し、
    チッピング材が、チッピング材の表面の全体未満を覆う形でそこに付着されて、感覚器への感覚作用、味覚作用、芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用、およびそれらの任意の組合せから選択される官能特性を提供する少なくとも1つの風味料を有する、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  21. 喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素と
    を有する、遠位端および近位端を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材が少なくとも1つの非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1cm/secの拡散率を有する、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  22. 第2のチッピング材をさらに有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  23. 第2のチッピング材が第1のチッピング材の少なくとも一部分を覆って配置される、請求項22に記載の紙巻タバコ。
  24. 第2のチッピング材が約1cm/sec未満の拡散率を有する、請求項23に記載の紙巻タバコ。
  25. 第2のチッピング材の少なくとも一部分が紙巻タバコから取り外し可能である、請求項22に記載の紙巻タバコ。
  26. 第1のチッピング材が少なくとも約1.5cm/secの拡散率を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  27. 第1のチッピング材が約1cm/secから約3cm/secの拡散率を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  28. 第1のチッピング材が紙材料を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  29. 第1のチッピング材が重合体シート材料を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  30. 第1のチッピング材が、喫煙者の口に接触するように構成された少なくとも吸い口領域上に配置される耐湿性材料を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  31. 第1のチッピング材が、喫煙者の口に接触するように構成された少なくとも吸い口領域上に配置されるリップリリース性材料を有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  32. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が、実質的に、チッピング材の円周内側表面の少なくとも一部分の周りに概して直線状に配置される、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  33. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が、実質的に、チッピング材の円周内側表面の概して長手方向部分に沿って概して直線状に配置される、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  34. 第1のチッピング材の少なくとも一方側に接触する接着剤をさらに有し、接着剤が概して拡散性である、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  35. 接着剤を伴う第1のチッピング材の拡散率が約1cm/secから約3cm/secである、請求項34に記載の紙巻タバコ。
  36. 接着剤を伴う第1のチッピング材の拡散率が約2cm/secである、請求項34に記載の紙巻タバコ。
  37. 第1のチッピング材の少なくとも1つの穿孔された領域をさらに有する、請求項21に記載の紙巻タバコ。
  38. 喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素と
    を有する、遠位端および近位端を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材の実質的に全体が非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1cm/secの拡散率を有する、フィルタ付き紙巻タバコ。
  39. 第1のチッピング材が、その構造強度を向上させるように構成された少なくとも1つの繊維材料を有する、請求項38に記載の紙巻タバコ。
  40. 刻みタバコロッドを含む遠位側端部分と、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素を含む近位側端部分と
    を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、
    その長手方向の円周に沿ってフィルタ要素の外側表面を実質的に覆いさらに
    フィルタ要素に隣接するその円周の近位部分に沿って喫煙可能ロッドを実質的に覆う
    チッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材が少なくとも1つの非穴あき拡散領域を有し、拡散領域が少なくとも約1.5cm/secの拡散率を有し、
    チッピング材が、チッピング材の表面の全体未満を覆う形でそこに付着されて、感覚器への感覚作用、味覚作用、芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用、およびそれらの任意の組合せから選択される官能特性を提供する少なくとも1つの風味料を有する、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  41. 喫煙可能ロッドと、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素と
    を有する、遠位端および近位端を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、その長手方向の周囲部分に沿ってフィルタ要素に実質的に外包しさらにフィルタ要素に隣接するその長手方向の周囲部分の近位部分に沿って喫煙可能ロッドに外包する第1のチッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材が、チッピング材の表面の全体未満を覆う形でそこに付着されて、感覚器への感覚作用、味覚作用、芳香の感覚作用、三叉神経の刺激による感覚作用、およびそれらの任意の組合せから選択される官能特性を提供する少なくとも1つの風味料を有する、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  42. 第2のチッピング材をさらに有する、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  43. 第2のチッピング材が第1のチッピング材の少なくとも一部分を覆って配置される、請求項42に記載の紙巻タバコ。
  44. 第2のチッピング材が少なくとも1つの風味料を有する、請求項43に記載の紙巻タバコ。
  45. 第2のチッピング材の少なくとも一部分が紙巻タバコから取り外し可能である、請求項42に記載の紙巻タバコ。
  46. 第2のチッピング材が少なくとも1つの風味料を有する、請求項45に記載の紙巻タバコ。
  47. 第2のチッピング材の少なくとも1つの風味料が第1のチッピング材の少なくとも1つの風味料とは異なる、請求項46に記載の紙巻タバコ。
  48. 第1および第2のチッピング材の各々が一連の空気希釈穿孔を含む、請求項42に記載の紙巻タバコ。
  49. 少なくとも1つの風味料が、印刷処理によって第1のチッピング材に付着されるように構成された印刷可能材料を有する、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  50. 少なくとも1つの風味料が顔料をさらに有する、請求項43に記載の紙巻タバコ。
  51. 少なくとも1つの風味料が、第1のチッピング材の、外側表面、内側表面、ならびに、内側表面と外側表面との組合せのうちの選択されたいずれかの上に付着される、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  52. 少なくとも1つの風味料がカプセルを有する、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  53. 少なくとも1つの風味料の官能特性が、刻みタバコロッドからの主流エアゾールに近接して開放されるように構成される、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  54. 少なくとも1つの風味料が、チッピング材の吸い口表面のみを覆うような形でチッピング材に付着される、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  55. 少なくとも1つの風味料が複数の層のチッピング材に付着される、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  56. 少なくとも1つの風味料が第2の風味料を有する、請求項55に記載の紙巻タバコ。
  57. 官能特性が、甘味、酸っぱさ、香ばしさ、塩気、酸味または強い風味から選択される味覚作用を含む、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  58. 官能特性が、温感、冷感、香ばしさ、または刺激感から選択される感覚作用を含む、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  59. 少なくとも1つの風味料が第2の風味料を有する、請求項41に記載の紙巻タバコ。
  60. 刻みタバコロッドを含む遠位側端部分と、遠位側フィルタ端部および近位側吸い口を有するフィルタ要素を含む近位側端部分と
    を有するフィルタ付き紙巻タバコであって、
    喫煙可能ロッドが、
    その長手方向の円周に沿ってフィルタ要素の外側表面を実質的に覆いさらに、
    フィルタ要素に隣接するその円周の近位部分に沿って喫煙可能ロッドを実質的に覆う
    チッピング材によって遠位側フィルタ端部に固定され、
    チッピング材がそこに付着される少なくとも1つの風味料を有し、少なくとも1つの風味料が、チッピング材との触覚的接触以外に、喫煙者の経口による感覚および嗅覚による感覚のうちの少なくとも一方に官能刺激を提供するように構成される、
    フィルタ付き紙巻タバコ。
  61. 少なくとも1つの風味料が三叉神経による刺激を提供する、請求項60に記載の紙巻タバコ。
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