JP2012256148A - 運用管理装置、及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 運用モデル管理サーバ上102上で、管理対象となる運用管理対象機器104〜110に対する操作によって変化が伴う機器の状態121と、状態を変更する操作の内容125と、操作の処理時間126と、操作に必要な状態125とを記憶し、オペレーション検証サーバ101上にて、運用管理者により運用管理サーバ100を介して入力された複数の機器に対する複数の操作が入力されたときに、記憶した各種の情報に基づき、操作の正しさを検証するとともに操作順を決定し、また各操作の操作終了時間を運用管理サーバ100を介して運用管理者に通知する。
【選択図】 図1
Description
<全体の構成>
図1は実施例1のデータセンタにおけるオペレーション検証システム構成の一例を示す図である。データセンタにおいては、本検証システムの運用管理対象となる装置、すなわち運用管理対象機器として、データセンタの運用設備系機器と、サーバ装置等のIT機器がある。このデータセンタの運用設備系機器としては、図1の右上に示したような、空調機器104、無停電電源装置・電源安定化装置等を含む電源装置105、監視カメラ・人感センサ等を含む監視装置106、入出力ゲート等を含むセキュリティ装置107等がある。また、データセンタのIT機器には、同図の右下に示すように、サーバ装置108、ディスク装置109、ルータ110等が上げられる。データセンタ内において、これらのIT機器と運用設備系機器は互いに強調して動作することで、省エネや運用管理省力化の点で効果を得ることができる。
次に、運用モデル管理サーバ102上で管理される各種モデルテーブル120〜129に関して説明する。運用管理対象機器の構成や状態をモデル化してテーブルで表現することにより、運用管理者が入力するオペレーションの有効性を検証したり、オペレーションを最適化したりすることを可能とする。つまり、各テーブルの構成要素は、例えば検証対象とするオペレーションの種類によって変わるため、目的とする検証や最適化機能に合わせて、それぞれのテーブルの構成要素を定義する必要がある。なお、これらの各種モデルテーブル120〜129は、上述した運用モデル管理サーバ102の記憶部に蓄積される。
まず、図3を用いて、機器種別テーブル120の構成を説明する。当該テーブル120は、運用管理対象とする機器の種別を定義する。また、このとき各機器が取り得る状態、即ち機器種別毎にモデル化すべき状態も合わせて定義する。なお、状態の種類に関しては、図4に示す状態テーブル121で定義する。機器種別テーブル120は、機器種別を表す列項目200、当該機器種別に対し取り得る状態を定義する列項目201で構成される。
次に、図4を用いて、状態テーブル121の構成を説明する。当該テーブル121は、各運用管理対象機器の状態と、それに対応して取り得る値や、実システムの状態を更新する、標準の更新頻度を定義する。状態テーブル121は、状態名を表す列項目210、状態に対応する値の種類や範囲を表す列項目211、当該状態名に対しさらに細分化した状態であるサブ状態を定義する列項目212、細分化した状態に対応する値の種類や範囲を表す列項目213、各状態の実機上での状況をテーブル上の状態に反映させるための更新頻度を表す列項目214で構成されている。なお図4では、各行で定義した状態を説明する列項目215を付している。例えば、状態名powerは電源状態を表しており、取り得る値は“on”または“off”の何れかである。更新頻度214は1msとなっており、別途指定が無い限り1ミリ秒毎に実機の電源状態を確認し当該テーブルに反映させる。また状態名tempは温度を表しており、対応する値の取り得る範囲は-30〜60であり、更新頻度は10秒毎となっている。
次に、図5を用いて、状態ルールテーブル122の構成を説明する。当該テーブル122は、各運用管理対象機器における状態間の定常的な関係を定義する。オペレーション毎や状態の更新毎に、本テーブルで定義された状態間の関係性をチェックすることで、システム状態の正しさを確認できる。状態ルールテーブル122は、状態ルール名を表す列項目220、基準状態を表す列項目221、当該基準項目に対し関係する状態条件を表す列項目222で構成される。なお図5では、各行で定義した状態ルールを説明する項目223を付している。例えば、状態ルール名rl_psrv_powerは、基準状態をpserver.power=on、つまり物理サーバの電源がON状態としている。このときの状態条件はpserver#ups.power=on&pserver#aircond.power=on、つまり当該物理サーバが依存する(接続される)電源装置の電源がONである、かつ当該物理サーバが依存する(冷却される)空調機器の電源がonであるべきことを示している。
次に、図6を用いて、機器定義テーブル123の構成を説明する。当該テーブル123は、運用管理対象とする実機器を定義するものであり、初期状態を併せて定義可能である。機器定義テーブルは、機器名を表す列項目230、機器種別テーブル120で定義した機器種別を表す列項目231、各機器上の状態を表す列項目232で構成される。例えば、機器名ps1は機器種別がpserver、つまり物理サーバであり、その状態はpower=off(電源OFF)、user_process=0(ユーザプロセスは無し)、nw_adrs[0]−>IP=10.0.10.10(ポート0番のIPアドレスは10.0.10.10)となっている。同様に、本例では物理サーバps2、ps3、仮想サーバvm1、電源装置ups1、ルータrouter1、空調機器airc1、ディスク装置str1、str2、監視カメラcam1、セキュリティゲートsgate1を定義している。
次に、図7を用いて依存テーブル124の構成を説明する。当該テーブル124は、機器間の論理的または物理的な、依存関係であるトポロジまたは接続関係を定義する。例えば、主従関係を持つサーバ間や、サーバとそれに接続される周辺機器、等の依存関係を定義する。依存テーブルは、依存元の機器名を表す列項目240、依存先の機器名を表す列項目241、依存関係の種類を表す列項目242で構成される。
次に、図8を用いて操作テーブル125の構成を説明する。当該テーブル125は、運用管理者による対象機器のオペレーションであるコマンド操作を定義する。コマンド操作は、対応する機器状態を変更することを意味し、コマンド操作をモデル上での状態変更と対応付けることで、オペレーション検証を可能とする。操作テーブルは操作名を表す列項目250、操作対象の機器種別を表す列項目251、操作におけるパラメータ等の変数を表す列項目252、操作時の状態条件を表す列項目253、操作による変更後の状態を表す列項目254、操作に掛かる時間を表す列項目255で構成される。
次に、図9を用いて、操作時間予測テーブル126の構成を説明する。当該テーブル126は、操作テーブル125で定義した操作に対し、操作時間の計算式、または操作時間そのものを定義し、種類として予測型と実測型がある。操作時間予測テーブルは、識別名を表す列項目260、時刻予測対象とする操作を表す列項目261、操作時間の表現が算出式か時間かを表す列項目262、算出式または操作時間を表す列項目263で構成される。例えば識別名time_file_copyは、ファイルコピーに掛かる時間を表し、操作対象は操作テーブル125で定義されているcopy_fileとなる。種類はEstimatedEQであり、これは予測算出式で表現されることを表す。本例では、算出式はSum(FILE.file_size)/Min(FROM.troughput,TO.throughput)と定義されており、コピー対象のすべてのファイルFILEのサイズ合計値を、ディスク装置FROMまたはTOのスループット(バイト/秒)のうち小さい方のスループットで割った値を、操作時間としている。なお、Sumは合計値を求める関数、Minは最小値を求める関数である。また、スループットは装置の仕様値を用いるか、または当該操作時に測定することで求める。
次に、図11を用いて状態記録テーブル128を説明する。当該テーブルは、運用管理対象機器の各状態を保存し、機器状態の更新を記録する。状態記録テーブル128は、機器定義テーブル123と同じく、機器名を表す列項目280、機器の種別を表す列項目281、記録時の状態を表す列項目282と、さらに記録時の通し番号である状態番号と記録時間を表すヘッダ情報283で構成される。記録状態282における状態項目は機器定義テーブル123における初期状態232で定義した状態項目そのものである。このように、例えば一定時間毎、または状態変化時、またはオペレーションの前後のタイミングにおいて、各状態を記録しておくことで、エラーや不具合等の原因追及やオペレーションの検証に役立てることができる。
次に、図12を用いて、操作記録テーブル129を説明する。当該テーブルはオペレーション(操作)の履歴を記録する。操作記録テーブル129は、時間を表す列項目290、操作テーブル125で定義された操作名を表す列項目291、操作パラメータを表す列項目292、操作前後の状態を記録した状態記録テーブル128の状態番号283を表す列項目293で構成される。このように、操作の履歴を記録しておくことで、操作に起因した不具合の原因追及に役立てることができる。
図13を用いて、運用管理サーバ100、オペレーション検証サーバ101、及び運用モデル管理サーバ102における、運用管理者が入力したオペレーションの検証・最適化の処理フローを説明する。この処理フローは、運用管理部を構成する、運用管理サーバ100、オペレーション検証サーバ101、及び運用モデル管理サーバ102内のCPUのプログラム処理等で実現されるものであり、運用管理部の運用管理サーバ100、またはオペレーション検証サーバ101、または運用モデル管理サーバ101のいずれかで実行、または個々の処理で各サーバに分散して実行されるものである。
次に、図14を用いて、運用管理対象機器に対するオペレーション実施時以外の、定常時における機器状態検証処理フローを説明する。本処理フローは、運用管理部を構成する、運用管理サーバ100、またはオペレーション検証サーバ101、または運用モデル管理サーバ101いずれかで実行、または個々の処理で各サーバに分散して実行される。
次に、図15を用いて、図13、図14における、稼働状況の取得と状態更新302、312、322の詳細フローを説明する。前述の通り、本処理では操作対象機器の最新の状態を取得し、機器定義テーブル123の状態定義232にて定義された各種状態値を更新する。図15は運用管理対象機器104〜110に保持されるログを解析することで状態を取得・更新するフローである。以下の説明において、本フローはオペレーション検証サーバ101が実行するとするが、運用管理サーバ100または運用モデル管理サーバ102で実行しても良い。また、一部の処理を、ログを保持する操作対象機器側で分担して実行する構成としても良い。
次に、図16を用いて、本実施例にける、オペレーション最適化の具体例として、3種類の運用管理業務を実施する例を説明する。図16のテーブル400において、401〜403はそれぞれ3種類の運用管理業務A、B、Cを示している。なお、当該の3業務を3人の運用管理者が同時に行う、または当該の業務を1人の管理者が同時に行うことを想定する。業務A(401)はサーバ再起動及び仮想サーバを起動する。業務Aで実施する操作は、まず業務Aでは物理サーバps1を対象とし電源OFFの操作410、次にps1に対する電源ONの操作411、仮想サーバvm1に対するホストサーバ指定の操作412と、以下当該テーブル400のオペレーションリストに示す通り定義されている。なお、本例ではオペレーションリストにおける操作は、掲載されている順に操作されるとする。つまり、業務内の操作では、同時に実行可能な操作は含まない。ただし、同時に実行可能な操作を含めることもできる。その場合には、オペレーション入力時に同時実行可能な操作群として定義する必要がある。また業務B(402)は定時バッチ処理を、業務C(403)は定時バックアップ処理を行う。各業務には、優先度を設定でき、操作スケジューリング306の際、複数の操作が可能な条件において、当該操作の実行順を決定するために用いられる。本例では、優先度を1〜10で表し、数字が大きいほど優先度が高い。
次に、図13で説明した処理フローに基づき、テーブル400で示す種類の運用業務の操作を最適化する。当該操作間の依存解析を行い(303)、操作間の依存関係を表す操作依存グラフの例を図17に示す。
図12の操作スケジューリング306では、図17の操作依存グラフと、各操作の操作時間から、最終的な各操作の発行のタイミングを決定する。スケジューリングの結果例を図18に示す。
図19に、図18で示したスケジューリング結果に基づきオペレーションを実施した際の、物理サーバps1上で取得されたログの例(450)である。図中、最左の数字は行番号を表している。ログは、日時、時間、機器名、サービス名、メッセージで構成される。たとえは、2行目は5月2日10時10分02秒において、物理サーバps1上で実行されるカーネルサービスのメッセージとして、システムシャットダウンが開始されたことを示している。
次に、運用管理者によるオペレーションの入力、及びオペレーション検証結果の確認方法を、オペレーション端末103上での画面構成例を示して説明する。図20はオペレーション入力画面500の一例を示す図である。本画面を運用管理者毎、または運用管理業務毎に表示して、各操作を入力する。本例では、運用管理者別の画面として構成している。
101・・・オペレーション検証サーバ
102・・・運用モデル管理サーバ
103・・・オペレーション端末
104・・・空調機器
105・・・電源装置
106・・・監視装置
107・・・セキュリティ装置
108・・・サーバ装置
109・・・ディスク装置
110・・・ルータ
111〜112・・・ファイアウォール/VPN装置
113・・・管理ネットワーク
114・・・場内ネットワーク
115・・・場外ネットワーク
120・・・機器種別テーブル
121・・・状態テーブル
122・・・状態ルールテーブル
123・・・機器定義テーブル
124・・・依存テーブル
125・・・操作テーブル
126・・・操作時刻予測テーブル
127・・・操作コマンド変換テーブル
128・・・状態記録テーブル
129・・・操作記録テーブ
400・・・運用管理業務の例と対応する操作を示すテーブル
500・・・オペレーション入力画面
520・・・オペレーション状況表示画面
530・・・ステップ実行時オペレーション確認画面
540・・・オペレーションエラー表示画面
550・・・全オペレーション状況表示画面
560・・・状態確認画面(期待状態と取得状態が一致)
570・・・状態確認画面(期待状態と取得状態が不一致)
Claims (15)
- 複数の運用管理対象機器に対し操作を行う運用管理部を備える運用管理装置であって、
前記運用管理部は、記憶部と処理部とを備え、
前記記憶部は、
前記操作により変化が伴う前記運用管理対象機器の状態と、前記操作毎の操作時間と、前記操作に必要な状態条件を記憶し、
前記処理部は、
複数の前記操作が入力されたとき、前記記憶部に記憶された、前記運用管理対象機器の前記状態と前記操作時間と前記状態条件に応じて入力された複数の前記操作の操作順を決定する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記処理部は、
複数の前記操作の操作順を決定する際に、前記操作条件を満たさない操作を検出することで、入力された前記操作に誤りがあることを検知する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記処理部は、
複数の前記操作各々の操作の終了時間を出力することにより、前記操作各々の操作を確認するタイミングを提示する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項3に記載の運用管理装置であって、
表示部を更に備え、
前記表示部は、
前記処理部からの複数の前記操作各々の終了時間に基づく確認タイミングと、当該確認タイミング時の状態期待値を表示する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記処理部は、
前記運用管理対象機器の稼動状況を監視し、前記運用管理対象機器の前記状態が変更されたことを検知した時点で、前記記憶部に記憶する前記状態を更新する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項5に記載の運用管理装置であって、
前記処理部は、
前記運用管理対象機器に保持されたログの解析結果に基づき、前記状態が変更されたことを検知する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記記憶部に記憶される前記運用管理対象機器の前記状態は、当該状態に対応する値の種類、或いは範囲を含む、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項7に記載の運用管理装置であって、
前記記憶部に記憶される前記運用管理対象機器の前記状態は、当該状態の更新頻度を更に含み、
前記処理部は、
前記更新頻度に基づいて、前記状態条件の判定に必要な前記運用管理対象機器の前記状態を取得する、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記記憶部に記憶される前記状態条件は、当該状態条件の基準状態を含む、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 請求項1に記載の運用管理装置であって、
前記記憶部に記憶される前記操作時間は、時刻予想対象とする操作名と対応づけて記憶される、
ことを特徴とする運用管理装置。 - 複数の運用管理対象機器に対し操作を行う運用管理機器による運用管理方法であって、
前記操作により変化が伴う前記運用管理対象機器の状態と、前記操作毎の処理時間と、前記操作に必要な状態条件を記憶し、
複数の前記操作が入力されたとき、前記運用管理対象機器の前記状態と前記処理時間と前記状態条件に応じて、前記複数の操作の操作順を決定する、
ことを特徴とする運用管理方法。 - 請求項11に記載の運用管理方法であって、
前記操作順を決定する際に、前記操作条件を満たさない操作を検出することで、
前記操作に誤りがあることを検知する、
ことを特徴とする運用管理方法。 - 請求項11に記載の運用管理方法であって、
前記複数の操作における個々の操作の終了時間を出力することで、前記個々の操作を確認するタイミングを提示する、
ことを特徴とする運用管理方法。 - 請求項11に記載の運用管理方法であって、
前記状態条件の判定に必要な前記運用管理対象機器の前記状態を取得するために、前記運用管理機器が記憶する状態更新頻度に基づいて、前記運用管理対象機器の稼動状況から、前記運用管理対象機器の前記状態を更新する、
ことを特徴とする運用管理方法。 - 請求項11に記載の運用管理方法であって、
前記状態条件の判定に必要な前記運用管理対象機器の前記状態を取得するために、前記運用管理対象機器の稼動状況を監視し、前記運用管理対象機器の前記状態に対応する前記稼動状況が変更されたことを検知した時点で、前記運用管理対象機器の前記状態を更新する、
ことを特徴とする運用管理方法。
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