JP2012253880A - モータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法 - Google Patents

モータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁被膜が剥がれることなくモータコイル線を溶接できるモータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法を提供する。
【解決手段】被膜部112が剥離されているコイル線110の端部111・111を上電極80と下電極90とによって挟持し、上電極80、端部111・111および下電極90を通電することによって、端部111・111を溶接する溶接装置10であって、上電極80には、嵌合部81と、被装部82と、が形成され、上電極80と下電極90とによって端部111・111を挟持するときには、嵌合部81に端部111を嵌合し、被装部82によって被膜部112を被装する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法の技術に関する。
モータコイル線の溶接装置は、モータのステータの端側において、モータコイル巻線を構成するモータコイル線を溶接する装置である(例えば、特許文献1)。通常、モータコイル線は、導体が絶縁被膜で覆われている。一方、モータコイル線の端部は、溶接によって接合されるため、絶縁被膜が剥離されていて導体が露出している。
モータコイル線の溶接装置では、TIG溶接による溶接が一般的である。TIG溶接とは、タングステン電極を使って母材との間にアークを発生させ、その熱で母材を溶かして接合する溶接である。TIG溶接によるモータコイル線の溶接装置では、第一電極と第二電極とによって複数のモータコイル線の端部を挟持し、第一電極と複数のモータコイル線の端部と第二電極とを通電し、アーク放電を起こし、このアーク放電によって複数のモータコイル線の端部を溶融して接合する。
しかし、特許文献1に開示されるような従来のモータコイル線の溶接装置では、第一電極と第二電極とによって挟持されたモータコイル線の端部付近の絶縁被膜、すなわち剥離せずに残された絶縁被膜が、溶接時の熱で剥がれる、あるいは、浮きが生じてしまう場合がある。
特開2008−199751号公報
本発明の解決しようとする課題は、絶縁被膜が剥がれることなくモータコイル線を溶接できるモータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、モータコイル線の絶縁被膜が剥離されている端部を第一電極と第二電極とによって挟持し、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接するモータコイル線の溶接装置であって、前記第一電極には、嵌合部と、被装部と、が形成され、前記第一電極と前記第二電極とによって前記端部を挟持するときには、前記嵌合部に前記端部を嵌合し、前記被装部によって、絶縁被膜で覆われているモータコイル線の被膜部を被装するものである。
請求項2においては、請求項1記載のモータコイル線の溶接装置であって、凹部と、平坦部と、が形成される誘い込み治具を備え、前記誘い込み治具の凹部に前記端部を嵌合し、第一電極と第二電極とによって前記端部を挟持した状態で、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接し、前記端部の溶接後に、前記誘い込み治具の平坦部によって前記端部を押圧しながら、第一電極と第二電極とによる前記端部の挟持を解放するものである。
請求項3においては、モータコイル線の絶縁被膜が剥離されている端部を第一電極と第二電極とによって挟持し、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接するモータコイル線の溶接方法であって、前記第一電極には、嵌合部と、被装部と、が形成され、前記第一電極と前記第二電極とによって前記端部を挟持するときには、前記嵌合部に前記端部を嵌合し、前記被装部によって、絶縁被膜で覆われているモータコイル線の被膜部を被装するものである。
請求項4においては、請求項3記載のモータコイル線の溶接方法であって、前記モータコイル線の溶接は、凹部と平坦部とが形成される誘い込み治具を用いて行われ、誘い込み治具の凹部によって前記端部を嵌合し、第一電極と第二電極とによって前記端部を挟持した状態で、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接し、前記端部の溶接後に、前記誘い込み治具の平坦部によって前記端部を押圧しながら、第一電極と第二電極とによる前記複数の端部の挟持を解放するものである。
本発明のモータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法によれば、絶縁被膜が剥がれることなくモータコイル線を溶接できる。
本発明の実施形態に係るロータの構成を示す正面図および平面図。 本発明の実施形態に係るモータコイル線の溶接装置を示す模式図。 同じく上電極の構成を示す正面図、側面図および背面図。 同じく誘い込み治具の構成を示す正面図および側面図。 同じくモータコイル線の溶接制御の流れを示すフロー図。 同じくモータコイル線の溶接制御の作用を示す模式図。 同じく作用を示す模式図。
図1を用いて、ステータ100の構成について説明する。
なお、図1(A)は平面視におけるステータ100を示し、図1(B)は側面視におけるステータ100を示し、図1(C)は図1(A)の矢視Cを示している。図1(D)は図1(C)の溶接箇所Bの拡大図を示している。なお、以下の説明では、図1〜図4、図6、7に示される周方向、軸方向および径方向に従うものとする。
ステータ100は、本発明のモータコイル線を含むものである。ステータ100は、モータ(図示なし)構造の中で回転しない部分である。ステータ100は、インシュコア120と、コイル巻線130と、外枠140と、を具備している。
インシュコア120は、全体として円筒形状に構成されている。インシュコア120は、複数枚のコアシートを積層して構成されている。インシュコア120の径方向の内側には、スロット121が形成されている。スロット121は、インシュコア120の軸方向の両端部に貫通している。スロット121は、インシュコア120の周方向に等間隔に形成されている。スロット121は、インシュコア120の径方向の内側から外側に向かって放射状に形成されている。スロット121には、コイル巻線130が収容されている。
コイル巻線130は、多相巻線としての3相巻線である。コイル巻線130は、電気導体としてスロット121内に配列されて収容されている。コイル巻線130は、インシュコア120の上方では上コイルエンドを形成し、インシュコア120の下方では下コイルエンドを形成している。本実施形態のコイル巻線130は、上コイルエンドの溶接箇所Bにて、コイル線110(コイル線110の各ピース)同士が溶接されて構成されるものである。
溶接箇所Bは、コイル巻線130の周方向に等間隔に形成されている。溶接箇所Bは、コイル巻線130の径方向の外側に向かって放射状に形成されている。溶接箇所Bでは、コイル線110の端部111とコイル線110の端部111とが延出方向に並列に配置されている。
モータコイル線としてコイル線110は、端部111と、被膜部112と、を具備している。コイル線110の端部111は、溶接される部分であって、絶縁被膜が剥離されていて導体が露出している部分である。コイル線110の被膜部112は、導体に絶縁被膜が被膜されている部分である。本実施形態では、被膜被膜はエナメルであって、導体は銅で構成されている。
外枠140は、インシュコア120およびコイル巻線130の周囲および底面を被装するものである。
図2を用いて、溶接装置10について説明する。
なお、図2では、説明を分かり易くするため、誘い込み治具ユニット20と、上電極ユニット30と、ベース40と、を分離して示している。また、図2では、下電極90に載置される端部111・111の拡大図を示している。さらに、図2の2点鎖線は、電気信号線を示している。
溶接装置10は、本発明の溶接装置の実施形態である。溶接装置10は、上述したステータ100の溶接箇所Bを自動的に溶接する装置である。より詳しくは、溶接装置10は、TIG溶接によって、コイル線110の端部111とコイル線110の端部111とを溶接する装置である。
溶接装置10の構成について説明する。
溶接装置10は、誘い込み治具ユニット20と、上電極ユニット30と、ベース40と、コントローラ50と、溶接トーチ60と、を具備している。
誘い込み治具ユニット20は、ステータ100の全てのコイル線110の端部111・111を同時に整列するユニットである。また、誘い込み治具ユニット20は、ステータ100の全てのコイル線110の端部111・111を同時に押圧するユニットである。
誘い込み治具ユニット20は、本体21と、駆動装置25と、誘い込み治具70と、を具備している。本体21は、円筒形状に構成されている。駆動装置25は、誘い込み治具ユニット20を軸方向に移動させる装置である。誘い込み治具70は、本体21の下端部の周方向に等間隔で配置されている。なお、誘い込み治具70について、詳しくは後述する。
上電極ユニット30は、ステータ100の全てのコイル線110の端部111・111を同時に挟持するユニットである。なお、上電極ユニット30は、誘い込み治具ユニット20の内部に収容されるように構成されている。
上電極ユニット30は、本体31と、駆動装置35と、第一電極としての上電極80と、を具備している。本体31は、円筒形状に構成されている。駆動装置35は、上電極ユニット30を軸方向に移動させる装置である。上電極80は、本体31の下端部の周方向に等間隔で配置されている。なお、上電極80について、詳しくは後述する。
ベース40は、下電極支持台41と、駆動装置45と、第二電極としての下電極90と、を具備している。ベース40は、ステータ100が設置可能とされている。駆動装置45は、ベース40に載置されたステータ100を周方向に移動させる装置である。下電極90は、リング形状に構成されている。ベース40にステータ100が設置されているときには、下電極90の上部にコイル線110の端部111・111が載置される構成とされている。
溶接トーチ60は、溶接を行うための溶接電流やシールドガスを供給するものである。溶接トーチ60は、ベース40の軸方向の上方であって径方向の外側に配置されている。本実施形態では、溶接トーチ60について、詳細な説明は省略する。
コントローラ50には、駆動装置25と、駆動装置35と、駆動装置45と、溶接トーチ60と、が接続されている。
図3を用いて、誘い込み治具70の構成について説明する。
なお、図3(A)は正面視における誘い込み治具70を示し、図3(B)は側面視における誘い込み治具70を示している。
誘い込み治具70は、非磁性体であるステンレスで形成されている。誘い込み治具70は、正面視では略長方形状に形成されている。誘い込み治具70は、正面側が誘い込み治具ユニット20の外側面を形成するように、本体21の下端部の周方向に等間隔で配置されている。誘い込み治具70の上部には、ネジによって本体21に固定するためのネジ孔73が形成されている。
誘い込み治具70の下部には、凹部71と、平坦部72と、が形成されている。凹部71は、誘い込み治具70を誘い込み治具ユニット20の周方向における前側半分と後側半分とに分けたときに、前側半分に形成されている。凹部71は、軸方向の下方に向かって開口するように形成されている。凹部71は、軸方向の下方に向かって、開口部が拡がるように形成されている。平坦部72は、平坦になるように形成された誘い込み治具70の底面である。平坦部72は、誘い込み治具70を誘い込み治具ユニット20の周方向における前側半分と後側半分とに分けたときに、周方向の後側半分に形成されている。
図4を用いて、上電極80の構成について説明する。
なお、図4(A)は正面視における上電極80を示し、図4(B)は側面視における上電極80を示し、図4(C)は背面視における上電極80を示している。
上電極80は、導電素材の銅で形成されている。上電極80は、正面視では略長方形状に形成されている。上電極80は、正面側が上電極ユニット30の外側面を形成するように、本体31の下端部の周方向に等間隔で配置されている。上電極80の上部には、ネジによって本体31に固定するためのネジ孔83が形成されている。
上電極80の下部には、嵌合部81と、被装部82と、が形成されている。嵌合部81は、上電極80を上電極ユニット30の径方向において外側半分と内側半分とに分けたときに、外側半分に形成されている。嵌合部81は、軸方向の下側に向かって開口するように略長方形状に開口されている。被装部82は、上電極80を上電極ユニット30の径方向において外側半分と内側半分とに分けたときに、内側半分に形成されている。被装部82は、軸方向の下側に向かって開口するように略長方形状に開口されている。
ここで、特記すべき事項として、被装部82の開口幅(周方向)および開口高さ(軸方向)は、嵌合部81の開口幅(周方向)および開口高さ(軸方向)よりも大きいものとされている。なお、上電極80の幅は、誘い込み治具70の幅と略同一とされている。
溶接装置10の作用について説明する。
溶接装置10は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を下降させて(図2における矢印P2の向き)、下電極90の上面に載置されたコイル線110の端部111・111を誘い込み治具70の凹部71に嵌合させることにより、全てのコイル線110の端部111・111を溶接によって接合されやすいように同時に整列することを可能としている。
また、溶接装置10は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を下降させて(図2における矢印P2の向き)、下電極90の上面に載置された全てのコイル線110の端部111・111を誘い込み治具70の平坦部72によって同時に押圧することを可能としている。
溶接装置10は、ベース40に対して上電極ユニット30を下降させて(図2における矢印P3の向き)、下電極90の上面に載置されたコイル線110の端部111・111を上電極80の嵌合部81に嵌合させることにより、上電極80と下電極90とによって全ての端部111・111を同時に挟持することを可能としている。
溶接装置10は、溶接トーチ60によって上電極80、コイル線110の端部111・111および下電極90に溶接電流を供給することによって、上電極80と下電極90とによって挟持された端部111・111の溶接を行う。
溶接装置10は、上電極80と下電極90とによって端部111・111を挟持している状態で、等間隔に配置された上電極80が順次溶接トーチ60に対向するように、上電極ユニット30、ステータ100およびベース40を回動可能に構成されている(図2における矢印R1の向き)。
図5を用いて、溶接制御S100の流れについて説明する。
溶接制御S100は、本発明の溶接装置および溶接方法の実施形態である。溶接制御S100は、溶接装置10のベース40にステータ100を設置し、下電極90の上部にコイル線110の端部111・111が載置されている状態で開始される。
ステップS110において、コントローラ50は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を下降させる(図2の矢印P2の向き)。
ステップS120においては、誘い込み治具ユニット20が下降されることにより、下電極90の上面に載置されたコイル線110の端部111・111が誘い込み治具70の凹部71に嵌合され、全ての端部111・111が溶接によって接合されやすいように同時に整列される。
ステップS130において、コントローラ50は、ベース40に対して上電極ユニット30を下降させる(図2の矢印P3の向き)。
ステップS140においては、上電極ユニット30が下降されることにより、下電極90の上面に載置されたコイル線110の端部111・111が上電極80の嵌合部81に嵌合され、上電極80と下電極90とによって全ての端部111・111が同時に挟持される。
ステップS150において、コントローラ50は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を上昇させる(図2の矢印P2の逆向き)。
ステップS160において、コントローラ50は、溶接トーチ60によって、上電極80、コイル線110の端部111・111および下電極90に溶接電流を供給し、上電極80と下電極90とによって挟持された端部111・111を溶接する。
ステップS170において、コントローラ50は、上電極80と下電極90とによって端部111・111を挟持している状態で、上電極ユニット30、ステータ100およびベース40を1/2ピッチだけ周方向へ移動させる(図2の矢印R1の向き)。ここで、1ピッチは、上電極80の幅の間隔とする。
ステップS180において、コントローラ50は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を下降させる(図2の矢印P2の向き)。
ステップS190においては、誘い込み治具ユニット20が下降することにより、下電極90の上面に載置された全てのコイル線110の端部111・111が誘い込み治具70の平坦部72によって同時に押圧される。つまり、ステップS190では、ステップS130で誘い込み治具ユニット20を下降させた場合に対して、上電極ユニット30、ステータ100およびベース40が1/2ピッチだけ周方向へ移動しているので、端部111・111は、下降した誘い込み治具ユニット20における誘い込み治具70の凹部71に嵌合されるのではなく、誘い込み治具70の平坦部72によって押圧されることとなる。
ステップS200において、コントローラ50は、ベース40に対して上電極ユニット30を上昇させる(図2の矢印P3の逆向き)。
ステップS210において、コントローラ50は、ベース40に対して誘い込み治具ユニット20を上昇させる(図2の矢印P2の逆向き)。
ステップS220において、コントローラ50は、ステータ100およびベース40を1/2ピッチだけ周方向へ回動する(図2の矢印R1の向き)。以上で、端部111・111の溶接は終了し、引き続き、ステップS110に移行する。
図6および図7を用いて、溶接制御S100の作用について説明する。
図6(A)および図7(A)は、誘い込み治具70および上電極80の正面からみた溶接制御S100の作用を示し、図6(B)および図7(B)は、誘い込み治具70および上電極80の側面からみた溶接制御S100の作用を示している。なお、図6および図7の各ステップは、図5の各ステップに対応している。
図6に示すように、ステップS120においては、コイル線110の端部111・111の径方向の外側部分は、誘い込み治具70の凹部71に嵌合されることによって、溶接によって接合されやすいように整列する。
ステップS140においては、コイル線110の端部111・111の径方向の外側部分が誘い込み治具70によって嵌合された状態で、上電極80と下電極90とによって全ての端部111・111を同時に挟持する。より詳しくは、コイル線110の端部111・111の径方向の内側部分は、上電極80の嵌合部81に嵌合にされる。このとき、コイル線110の被膜部112・112の端部111・111付近の一部は、上電極80の被装部82に被装される。すなわち、被装部82は、被膜部112と当接することなく隙間を保ちつつ覆う構成とされる。
ステップS160においては、コイル線110の端部111・111が上電極80と下電極90とによって挟持された状態にて、溶接トーチ60によって、上電極80、コイル線110の端部111・111および下電極90に溶接電流が供給され、上電極80と下電極90とによって挟持された端部111・111が溶接によって接合される。
図7に示すように、ステップS170においては、コイル線110の端部111・111が上電極80と下電極90とによって挟持されている状態で、コイル線110、上電極80および下電極90は、周方向に1/2ピッチだけ移動する。
ステップS190においては、コイル線110の端部111・111が上電極80と下電極90とによって挟持されている状態で、コイル線110の端部111・111の外側部分は、誘い込み治具70の平坦部72に押圧される。
ステップS200においては、コイル線110の端部111・111の外側部分が誘い込み治具70の平坦部72に押圧されている状態で、上電極ユニット30が上昇し、コイル線110の端部111・111は、上電極80と下電極90とによる挟持から解放される。
溶接制御S100の効果について説明する。
従来、上電極80と下電極90とによって挟持されたコイル線110の端部111・111付近の被膜部112・112が溶接時の熱で剥がれる、あるいは、浮きが生じてしまう場合があった。
溶接制御S100によれば、コイル線110の端部111・111を上電極80と下電極90とによって挟持するとき、コイル線110の被膜部112・112の端部111・111付近の一部を上電極80の被装部82によって被装し、溶接時に端部111・111付近の被膜部112・112の一部を間接的に高温とすることによって、被膜部112・112が剥がれることを抑制できる。
また、従来、溶接後の溶接玉(溶接によって膨張した部分)の大きさによっては、コイル線110の端部111・111を嵌合している上電極80が端部111・111から外れにくくなる場合があった。
溶接制御S100によれば、誘い込み治具70の平坦部72によってコイル線110の端部111・111の外側部分を押圧した状態で、上電極80をコイル線110の端部111・111から外すため、スムーズに上電極80をコイル線110の端部111・111から外すことができる。
10 溶接装置
70 誘い込み治具
71 凹部
72 平坦部
80 上電極
81 嵌合部
82 被装部
90 下電極
110 コイル線
111 端部
112 被膜部

Claims (4)

  1. モータコイル線の絶縁被膜が剥離されている端部を第一電極と第二電極とによって挟持し、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接するモータコイル線の溶接装置であって、
    前記第一電極には、嵌合部と、被装部と、が形成され、
    前記第一電極と前記第二電極とによって前記端部を挟持するときには、前記嵌合部に前記端部を嵌合し、前記被装部によって、絶縁被膜で覆われているモータコイル線の前記被膜部を被装する、
    モータコイル線の溶接装置。
  2. 請求項1記載のモータコイル線の溶接装置であって、
    凹部と、平坦部と、が形成される誘い込み治具を備え、
    前記誘い込み治具の凹部に前記端部を嵌合し、
    第一電極と第二電極とによって前記端部を挟持した状態で、
    前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接し、
    前記端部の溶接後に、前記誘い込み治具の平坦部によって前記端部を押圧しながら、第一電極と第二電極とによる前記端部の挟持を解放する、
    モータコイル線の溶接装置。
  3. モータコイル線の絶縁被膜が剥離されている端部を第一電極と第二電極とによって挟持し、前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接するモータコイル線の溶接方法であって、
    前記第一電極には、嵌合部と、被装部と、が形成され、
    前記第一電極と前記第二電極とによって前記端部を挟持するときには、前記嵌合部に前記端部を嵌合し、前記被装部によって、絶縁被膜で覆われているモータコイル線の前記被膜部を被装する、
    モータコイル線の溶接方法。
  4. 請求項3記載のモータコイル線の溶接方法であって、
    前記モータコイル線の溶接は、凹部と平坦部とが形成される誘い込み治具を用いて行われ、
    誘い込み治具の凹部によって前記端部を嵌合し、
    第一電極と第二電極とによって前記端部を挟持した状態で、
    前記第一電極、前記端部および前記第二電極を通電することによって、前記端部を溶接し、
    前記端部の溶接後に、前記誘い込み治具の平坦部によって前記端部を押圧しながら、第一電極と第二電極とによる前記端部の挟持を解放する、
    モータコイル線の溶接方法。
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