JP2012251855A - 波形記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の範囲の波形データだけを選択的に順次記録することができる波形記録装置を提供する。
【解決手段】波形記録装置1は、波形データを記録する波形データ記録部4と、波形データの記録を開始するためのトリガ条件の初期値、記録の終了条件、及びトリガ条件の値を変更するための変更用情報を予め記憶する記録条件記録部5と、トリガ条件及び終了条件に対応させて波形データ記録部4への波形データの記録の開始及び終了を、変更用情報に基づいてトリガ条件の値を初期値から順次変更して実行するCPU3とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、トリガ条件を満たしたときに、波形データの記録を開始する波形記録装置に関するものである。
測定現場では、電圧、電流、電力、周波数、温度、湿度、水量、圧力等の種々の測定対象現象をセンサなどで検出し、その検出信号の波形データを半導体メモリやハードディスクなどの記録部に記録する波形記録装置が多く使用されている。例えば、出願人は、測定された入力信号の波形データ(サンプリングデータ)の値がトリガレベルを超えたときに、データ記録部への記録を開始させる波形記録装置を特許文献1に開示している。
特開2009−92459号公報
測定者は記録された波形データに基づいて測定対象現象の解析を行うが、波形データ全体ではなく、波形データ中の幾つかの特定の範囲にだけに着目して解析を行う場合がある。このような場合、波形データ中から解析に必要な特定の範囲だけを抽出する必要があり、その範囲の数が増えるほど、その抽出に煩雑な作業が必要である。
例えば、水道管に流れる水の流量を一定時間ごとに階段状に増加させたときに、階段状のうちのほぼ一定流量になっている各範囲の水圧の最大値や最小値を調査する場合がある。このような場合、測定者は、まず記録された流量の波形データ中からほぼ一定の流量になっている範囲を抽出し、それらの各範囲に対応するように水圧の波形データを抽出し、抽出した各範囲の水圧の波形データ中から其々最大値と最小値とを選別する必要がある。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、特定の範囲の波形データだけを選択的に順次記録することができる波形記録装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された波形記録装置は、波形データを記録する波形データ記録部と、該波形データの記録を開始するためのトリガ条件の値の初期値、該記録の終了条件、及び該トリガ条件の値を変更するための変更用情報を予め記憶する記録条件記録部と、該トリガ条件及び該終了条件に対応させて該波形データ記録部への該波形データの記録の開始及び終了を、該変更用情報に基づいて該トリガ条件の値を該初期値から順次変更して実行する記録制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載された波形記録装置は、請求項1に記載のものであり、前記変更用情報が、前記トリガ条件の値に対して順次、加算又は減算して該トリガ条件の値をシフトするための所定のシフト値であることを特徴とする。
請求項3に記載された波形記録装置は、請求項1に記載のものであり、前記変更用情報が、前記波形データの記録順番に対応付けられた前記トリガ条件の値自体であることを特徴とする。
請求項4に記載された波形記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載のものであり、前記終了情報が、記録を継続させる記録時間、記録を終了させる波形データの値、又はトリガ条件の値に対する相対値であることを特徴とする。
請求項5に記載された波形記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載のものであり、前記トリガ条件の初期値、前記終了条件、及び前記変更条件のうちの少なくとも一つを設定可能な設定部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載された波形記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載のものであり、前記トリガ条件が、レベルトリガ、又はウインドウトリガで規定されていることを特徴とする。
請求項7に記載された波形記録装置は、請求項1から6のいずれかに記載のものであり、前記記録制御部が、前記波形データ記録部に、前記波形データの記録の開始及び終了に連動させて、該波形データと共に他の波形データを記録させることを特徴とする。
請求項8に記載された波形記録装置は、請求項7に記載のものであり、前記波形データ記録部に記録された各々の前記波形データ及び/又は各々の前記他の波形データに対して演算処理を行う演算処理部を備えることを特徴とする。
本発明の波形記録装置によれば、波形データの記録を開始するためのトリガ条件の値を、トリガ条件を変更するための変更用情報に基づいて、初期値から順次変更することにより、波形データの中の必要な範囲だけを選択的に順次記録することができる。
変更用情報が、トリガ条件の値に対して順次、加算又は減算してトリガ条件の値をシフトするための所定のシフト値である場合、増加又は減少する波形データの内の特定の範囲だけを選択的に記録することができる。例えば、階段状にレベルが増加又は減少する波形データ中の、ほぼ一定レベルとなる範囲の波形データだけを記録することができる。
変更用情報が、波形データの記録順番に対応付けられたトリガ条件自体の値である場合、記録する波形データの範囲を記録順番ごとに個別に設定できるため、記録する範囲をより詳細に設定することができる。
終了情報が、記録を継続させる記録時間である場合、例えば、一定時間ごとにレベルが変化する波形データであるときに、この一定時間を記録時間とすることで、波形データの終了情報を簡便に設定することができる。終了情報が、記録を終了させる波形データの値、又はトリガ条件の値に対する相対値である場合、トリガ条件と合わせて、波形データの必要な範囲をレベルで規定することができる。
トリガ条件の初期値、終了条件、及び変更条件のうちの少なくとも一つを設定可能な設定部を備える場合、記録対象とする波形データに対応させて記録条件を設定できるので、汎用性の高い波形記録装置とすることができる。
トリガ条件が、レベルトリガ、又はウインドウトリガである場合、トリガ条件の設定が容易であり、装置を簡便に使用することができる。
記録制御部が、波形データ記録部に、波形データの記録の開始及び終了に連動させて、波形データと共に他の波形データを記録させる場合、複数の波形データに対して、必要な範囲だけを選択的に順次記録することができる。
波形データ記録部に記録された各々の波形データ及び/又は各々の他の波形データに対して演算処理を行う場合、例えば、波形データ及び/又は他の波形データの最大値、最小値、平均値、標準偏差等を演算したり、波形データから演算して求めた液体の流量及び他の波形データから演算して求めた温度増加量とをさらに乗算してカロリーを求めたりするなどして、測定対象現象の解析に必要な数値等が自動的に算出されるため、測定対象現象の解析を容易に行うことができる。
本発明を適用する波形記録装置のブロック図である。 本発明を適用する波形記録装置における記録条件の設定画面を示す模式図である。 本発明を適用する波形記録装置のフローチャートである。 本発明を適用する波形記録装置の記録の状態を説明するための波形図である。 本発明を適用する他の波形記録装置における記録条件の設定画面を示す模式図である。 本発明を適用するさらに他の波形記録装置における記録条件の設定画面を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明を適用する波形記録装置の一例を図1に示す。同図に示す波形記録装置1は、入力コネクタ11,12、A/D変換部2、CPU(Central Processing Unit)3、波形データ記録部4、記録条件記録部5、動作用メモリ6、タイマ7、操作部8、及び表示部9を備えている。
入力コネクタ11,12は、例えば、電圧測定用の接触型プローブや、電流測定用のカレントトランス、温度測定用の熱電対、圧力センサなどの測定対象現象に対応させた測定対象現象検出器を接続するためのコネクタである。入力コネクタ11が測定チャンネル1(CH1)に対応し、入力コネクタ12が測定チャンネル2(CH2)に対応している。入力コネクタ11,12は、直接、又は必要性に応じて増幅器やフィルタ(何れも不図示)を介して、A/D変換部2に接続されている。なお、測定チャンネル数は任意であり、CH1〜CH16のように適宜その数を増加させてもよいし、CH1だけであってもよい。
A/D変換部2は、入力コネクタ11,12から入力される入力信号を、CPU3により設定される所定のサンプリングレートで各々アナログ/デジタル変換して、CPU3に出力する。CPU3は、本発明における記録制御部及び演算処理部を兼用するものであり、波形記録装置1の動作を統括的に制御する。CPU3は、記録制御部として、波形データの記録に関する制御を行い、演算処理部として、記録した波形データを用いて演算処理を行う。
波形データ記録部4は、CPU3(記録制御部)によって動作を制御されて、A/D変換部2からCPU3に入力されたCH1,CH2の信号波形の波形データを記録するものである。波形データ記録部4は、装置内部に配置されたフラッシュROMなどの半導体メモリやハードディスクであってもよく、USBメモリ、CD−RWなどの外部記録媒体(及びその書き込み装置)であってもよい。
記録条件記録部5は、波形データの記録を開始するために、波形データの値と比較するトリガ条件の初期値、記録の終了条件、及びトリガ条件を変更するための変更用情報を含む、記録を行うための各種条件を記憶するものである。記録条件記録部5は、CPU3(記録制御部)のよって動作を制御される。
動作用メモリ6は、CPU3の動作用のプログラムを記憶するROMや、CPU3の動作用の作業エリアとなるRAMなどで構成された、CPU3の動作用に必要なメモリである。波形データ記録部4、記録条件記録部5、動作用記憶部6を、同じ記憶部(例えばハードディスク)で共用してもよい。
タイマは、時間経過の計測を行うものであり、CPU3(記録制御部)によって制御されて、CPU3から開始信号が出力されると時間経過の計測を直ちに開始し、予めCPU3に設定された記録時間tが経過したときに、直ちにCPU3に時間計測の終了信号を出力する。なお、CPU3がタイマ機能を有しているときには、CPU3がタイマ7を兼用してもよい。
操作部8は、例えばキーボード、タッチパネルなどであり、測定者によって操作されて、数値入力や、装置の動作モード、設定項目の選択などに用いられる。表示部9は、例えば液晶パネルであり、波形を表示したり、記録用の各種設定項目を表示したりする。操作部8及び表示部9が本発明における設定部に相当する。
次に、波形記録装置1の動作について説明する。
先ず、波形を記録するための記録条件の設定動作について説明する。
CPU3は、操作部8が操作されて記録条件設定モードを選択されたときに、一例として、図2に示すような記録条件設定画面を表示部3に表示させる。この記録条件設定画面は、波形データの記録を複数回行う特定の条件について設定を行うための画面である。
図2では、記録を開始するためのトリガをレベルトリガで行う例について示している。なお、トリガを、レベルトリガ、ウインドウトリガなどから選択できるようにして、レベルトリガを選択したときに、図2の記録条件設定画面を表示させるようにしてもよい。レベルトリガでは、波形データの値(信号レベル)が、ある所定の数値に達したときに、記録を開始する。この所定の数値をトリガレベル(トリガ条件の値の一例)という。
測定者は、表示部9を見つつ操作部8を操作して、画面に表示された各種設定項目を設定する。同図中の「トリガCH」では、CH1、CH2の何れのチャンネルから入力される信号波形をトリガ用として用いるかを設定する。同図では、CH1をトリガ用のチャンネルに設定した例を示している。「トリガレベル初期値」では、一番初めに記録を開始するトリガレベルの初期値A(一例として3V)を設定する。なお、「トリガレベル初期値」は、本発明におけるトリガ条件の値の初期値の一例である。
「トリガスロープ」では、波形が上昇(立ち上がり)時にのみトリガを掛けるか、波形が下降(立ち下り)時にのみトリガを掛けるか、又は波形が上昇及び下降の何れでもトリガを掛けるかを設定する。同図では、波形が上昇時にのみトリガを掛ける例として、「トリガスロープ」に「↑」の記号を設定した例を示している。なお、下降の場合には「↓」を設定し、上昇及び下降(両方)の場合には「↑↓」を設定する。これらレベルトリガやウインドウトリガ等のトリガの種類、トリガ用のチャンネル、トリガレベル、トリガスロープがトリガ条件になる。
「記録時間」では、トリガ条件を満たして波形データの記録を開始したときに、記録を継続させる記録時間tを設定する。ここでは、1回ごとに10分間記録を行う例を示している。この記録時間は、本発明における終了条件の一例である。
「トリガシフト値」では、波形データの記録の度に変更されるトリガレベルを算出するための値を設定する。ここでは、(前の)トリガレベルの数値に対して、記録の度に順次、加算又は減算してトリガレベルをシフトするための所定のシフト値を設定する。一例として、加算する場合、数値に「+」の符号を付けて設定し、減算する場合、数値に「−」の符号を付けて設定する。波形記録装置1が、加算だけ、又は減算だけをする場合には、加算か減算かが予め判っているので符号を付けずに数値のみ設定するようにしてもよい。同図では、記録の度に、前のトリガレベルに2Vずつ加算する例を示している。この「トリガシフト値」は、本発明における「トリガ条件を変更するための変更用情報」及び「シフト値」の一例に相当する。「記録回数」では、波形データの記録を行う回数を設定する。回数を特に規定せず、何回でも記録する場合には、例えば空欄に設定する。CPU3は、設定されたこれらの情報を記録条件記録部5に記憶させる。なお、これら設定項目の内、少なくとも一つを設定可能とすることが好ましいが、不変でよい項目については、プログラム中に数値を設定し、操作部から設定できないようにしてもよい。
続いて、波形データの記録動作について図1,3,4を参照して説明する。
波形記録を行うために、測定者は、図1のCH1(入力コネクタ11)に、トリガ用の信号波形を出力するセンサ等を接続すると共に、CH2(入力コネクタ12)に、他の信号波形を出力するセンサ等を接続しておく。
測定者が、操作部3を操作して波形記録モードの動作を開始させると、CPU3は動作用メモリ6に記憶されたプログラムに従って、図3に示すフローチャートのように動作する。先ず、CPU3(記録制御部)は、ステップS1で記録情報記録部5から、図2で予め設定した記録条件を読み込む。続いて、CPU3は、ステップS2で、A/D変換部2の動作を開始させて、アナログ/デジタル変換されたCH1,CH2の波形データを逐次読み込み始める。図4に、CH1,CH2から入力された波形データの一例を示す。
続いて、CPU3は、ステップS3で、CH1の波形データの値がトリガ条件を満たすか否か監視する。具体的には、CPU3は、CH1の波形データの値とトリガレベルの初期値Aとを比較して、CH1の波形データの値が上昇(増加)しつつトリガレベルの初期値Aに達したか否か監視する(ステップS3)。CPU3は、CH1の波形データの値がトリガレベルの初期値Aに達しないときはステップS3を繰り返して、監視を継続する。図4に示す期間S1は、CH1の波形データの値がトリガレベルの初期値Aに達していないので、CPU3はステップS3の監視を継続している状態である。この状態では、波形データの記録は行われていない。
CH1の波形データの値が上昇していき、図4のポイントP1で初期値Aに達すると、CPU3は、波形データ記録部4へのCH1の波形データの記録を直ちに開始させると同時に、この記録の開始に連動させて、波形データ記録部4へのCH2の波形データの記録を開始させる(ステップS4)。このCH2の波形データが、本発明における他の波形データに相当する。このとき、CPU3は、CH1,CH2の波形データがトリガレベルAで記録されたことが判るように、波形データとトリガレベルAとを対応付けて記録することが好ましい。また、記録回数(ここでは1回目)も波形データに対応づけて記録することが好ましい。CPU3は、この記録の開始と同時に、記録時間tを予めセットしたタイマ7に、時間の計測を開始させる(ステップS5)。なお、CH1,CH2の波形データを常時記録するバッファ用のメモリ(不図示)を備えておき、波形データの記録時には、バッファ用のメモリから波形データ記録部4に記録対象となった波形データを転送するようにしてもよい。
波形データの記録開始後、CPU3は、タイマ7から記録時間t(一例として10分間)が経過したことを示す終了信号が出力されるか否か監視する(ステップS6)。CPU3は、タイマ7から記録終了信号が出力されたときに、波形データ記録部4へのCH1,CH2の波形データの記録を直ちに終了させる(ステップS7)。以上で、第1回目の記録、つまり図4に示す期間R1におけるCH1,CH2の波形データの記録が終了する。
続いて、CPU3は、記録すべき全てのトリガレベルで記録したか否かを判別する(ステップS8)。この場合、図2で設定した記録回数が3回であり、まだ1回目の記録が終了したところであるので、CPU3は、ステップS9に進み、トリガレベルを変更する。ステップS9では、CPU3は、トリガレベルの初期値Aにトリガシフト値を加算して、次のトリガレベルBを算出する。この例では、初期値Aが3V、トリガシフト値が2Vであるので、両値を加算して、トリガレベルBが5Vになる。なお、トリガレベルの変更(ステップS9)は、ステップS3でトリガ条件を満たした後からステップS8の間に、予め算出しておいてもよい。
次に、CPU3は、ステップS2に戻り、CH1の波形データがトリガレベルBに達するか否かを監視する。図4に示す期間S2では、CH1の波形データの値がトリガレベルBに達していないので、波形データの記録は行われない。図4に示すポイントP2でCH1の波形データの値がトリガレベルBに達するので、CPU3は、ステップS4に進み、CH1,CH2の波形データの記録を波形データ記録部4に開始させると共に、ステップS5でタイマ7に時間計測を開始させる。このとき、1回目に記録した波形データを上書きしないように、1回目の波形データとは別に、トリガレベルBに対応付けて波形データを記録する。また、2回目の記録であることが判るように記録することが好ましい。CPU3は、記録時間tが経過したときに(ステップS6)、波形データの記録を終了する(ステップS7)。これにより、第2回目の記録、つまり図4に示す期間R2におけるCH1,CH2の波形データの記録が終了する。
次に、CPU3は、ステップS8からS9へ進み、トリガ条件を変更する。この場合、CPU3は、トリガレベルB(5V)に、トリガシフト値(2V)を加算して、トリガレベルC(7V)を算出する。
続いて、CPU3は、ステップS3に戻り、前述した動作と同様に、ステップS3〜S7を実行する。これにより、CPU3は、図4の期間S3の波形データは記録させず、CH1の波形データがポイントP3でトリガレベルCを超えてから記録時間tが経過するまでの期間R3の波形データを記録する。このとき、1,2回目に記録した波形データを上書きしないように、1,2回目の波形データとは別に、トリガレベルCに対応付けて波形データを記録する。また、3回目の記録であることが判るように記録することが好ましい。これにより、第3回目の記録が終了する。このように、CPU3(記録制御部)は、記録条件記録部5に予め記録された変更用情報に基づいて、トリガ条件の値を初期値から順次変更することで選択的に波形データの記録を実行する。
続いて、CPU3は、既に図2で設定した記録回数(3回)が終了しているので、ステップS8で記録すべき全てのトリガレベルについて記録が終了していると判別し、ステップS10に進む。CPU3(演算処理部)は、ステップS10で、第1回目から第3回目まで記録した各々のCH1の波形データ、及び/又は各々のCH2の波形データに対して演算処理を実行する。なお、CPU3は、ステップS10をステップS7とS8との間に実行し、各トリガ条件で記録を行うたびに、波形データ、及び/又は他の波形データに対して演算処理を行ってもよい。
一例として、図4に示すCH1の波形が一定時間tごとに階段状に増加させた水の流量の波形データであり、CH2の波形がその水圧の波形データである場合、CPU3は、第1回目、第2回目、及び第3回目に記録された各々のCH2の波形(水圧)データを演算して、各回における水圧の最大値、最小値、平均値(相加平均、相乗平均、調和平均)、標準偏差などを各々求め、トリガレベルに対応させて表示部9に表示させる。この例は、CPU3が、各トリガ条件で、CH2の波形データに対して演算処理を行った例である。演算処理を行う算出式は、求めたい最大値等の演算項目に対応させて動作用メモリのプログラムに予め含めておく。演算項目を、操作部8の操作により選択できるようにしてもよい。
また、一例として、図4に示すCH1の波形が一定時間tごとに階段状に増加させた水の流量の波形データであり、CH2の波形がその水温の波形データである場合、CPU3は、第1回目の流量データから流れた総水量を算出し、1回目の水温データから温度上昇分を算出し、総水量と温度上昇分とを乗算して、総カロリー数を演算し、トリガレベルに対応させて表示部9に表示させる。2回目、3回目も同様に演算し表示させる。この例は、CPU3が、各トリガ条件で、CH1及びCH2の波形データに対して演算処理を行った例である。なお、CH1の波形データから各回における総水量だけを演算する場合、CPU3が、各トリガ条件で、CH1の波形データに対して演算処理を行った例になる。
以上で、CH1,CH2の波形データの記録及び波形データに対する演算処理が終了する。測定者は、記録した波形データや演算結果を、表示部9に表示させたり、外部記録媒体や外部出力用のインタフェース(不図示)を介して外部に出力させたりする。
なお、シフト値を「+2V」のように設定して、シフト値ずつ増加させてトリガレベルを変更する例について示したが、例えばシフト値を「−2V」のように設定すると、ステップS9では、トリガレベルを2Vずつ減算させていく。この場合、トリガレベルの初期値Aを3Vに設定したときに、トリガレベルBは1V,トリガレベルCは−1Vのようになる。
また、図2のように、トリガ条件を変更するための変更用情報として、トリガ条件(トリガレベル)の値に対して順次、加算又は減算してトリガレベルの値をシフトするための所定のシフト値を設定して、トリガレベルを演算して求める例について示したが、図5の記録条件設定画面に示すように、記録順番(記録回数)に対応付けて、トリガ条件(トリガレベル)の値自体を数値設定してもよい。また、図5に示すように、記録順番に対応付けて、記録時間を数値設定してもよい。同図には、複数回(例えば4回)波形データの記録を行うときに、各回の記録条件を個別に設定可能な記録条件設定画面の例を示している。
この場合、CPU3は、操作部8が操作されて個別設定用の記録条件設定モードが選択されたときに、表示部9に記録回数の入力を促す画面(不図示)を表示させ、入力された記録回数分の設定用の列を有する図5の表を表示部9に表示させる。測定者は、操作部8を操作して、各記録順番に対して、トリガレベルの数値(例えば3V,5V,8V,10V)、トリガスロープ(例えば「↑」)、及び記録時間(10分,8分,5分,3分)を設定する。なお、「トリガCH」は、図2の例と同様である。CPU3は、設定された条件を記録条件記録部5に記憶させる。CPU3は、記録動作モードのときに、図3のフローチャートのステップS1でこれら条件を読み込み、ステップS3〜S9で記録順番に対応した記録条件(トリガ条件)を使用する。このように、記録順番に対応づけて個別に記録条件を設定可能とすることで、記録する波形データの範囲を、一層細やかに設定して記録することができる。
また、記録条件をレベルトリガで設定する例について説明したが、ウインドウトリガで設定してもよい。ウインドウトリガでは、上限値及び下限値で設定された範囲内に波形データの値(信号レベル)が入ったとき、又はその範囲から出たときに、記録を開始する。この上限値及び下限値が、本発明におけるトリガ条件の値の一例である。
図6に、ウインドウトリガの場合の記録条件設定画面の一例を示す。CPU3は、操作部8が操作されてウインドウトリガ用の記録条件設定モードが選択されたときに、図6の画面を表示部9に表示させる。同図中の「上限値初期値」では、一番初めに記録を開始するウインドウトリガの上限値の初期値A1(一例として4V)を設定する。「下限値初期値」では、一番初めに記録を開始するウインドウトリガの下限値の初期値A2(一例として3V)を設定する。この上限値初期値A1及び下限値初期値A2が本発明におけるトリガ条件の値の初期値に相当する。「トリガ範囲」では、上限値及び下限値で設定された範囲内に波形データの値が入ったときに記録を開始する場合「IN」を設定し、その範囲から出たときに記録を開始する場合「OUT」を設定する。「トリガCH」、「トリガシフト値」、「記録時間」及び「記録回数」は、図2に示したものと同様である。CPU3は、これらの記録条件を記録条件記録部5に記憶させる。
ここでは、「トリガ範囲」がINに設定された例について説明する。CPU3は、記録動作モードのときに、図3のフローチャートのステップS1で、上記の記録条件を読み込む。CPU3は、ステップS3で、上限値初期値A1及び下限値初期値A2と、波形データの値とを比較して、波形データの値が、上限値初期値A1から下限値初期値A2までの範囲内に入ったか否かを監視し、その範囲内に入ったときに、CH1,CH2の波形データの記録を開始させる(ステップS4)と共に、タイマ7に時間計測を開始させる(ステップS5)。CPU3は、記録時間tが経過したときに(ステップS6)、波形データの記録を終了させ(ステップS7)、ステップS9でトリガ条件を変更する。CPU3は、ステップS9で、上限値初期値A1(例えば4V)にトリガシフト値(例えば2V)を加算して、上限値B1(例えば6V)を算出する。また、CPU3は、下限値初期値A2(例えば3V)にトリガシフト値(例えば2V)を加算して、下限値B2(例えば5V)を算出する。続いて、CPU3は、ステップS3で、波形データの値が、上限値B1から下限値B2までの範囲内に入ったか否かを監視し、範囲内に入ったときに前述した説明のようにステップS4〜S8を行って波形データを記録させる。次にCPU3は、ステップS9で、上限値B1(例えば6V)にトリガシフト値(例えば2V)を加算して、上限値C1(例えば8V)を算出する。また、CPU3は、下限値B2(例えば5V)にトリガシフト値(例えば2V)を加算して、下限値C2(7V)を算出する。続いて、CPU3は、ステップS3で、波形データの値が、上限値C1から下限値C2までの範囲内に入ったか否かを監視し、前述した説明のようにステップS4〜S10を行う。このように、本発明をウインドウトリガに適用することもできる。
また、記録を終了する終了条件として、記録時間tを設定した例について説明したが、終了条件として、記録を終了させる波形データの値、又はトリガ条件の値に対する相対値を設定するようにしてもよい。例えば、記録を終了させる波形データの値を設定する場合、第1回目の終了値を3.5V、第2回目の終了値を5.6V・・・のように数値設定する。CPU3は、波形データの値がこの終了値に達したときに記録を終了させる。また、例えば、トリガ条件の値に対する相対値を設定する場合、+0.5Vのように設定し、記録を開始したトリガレベルの値に対して、波形データの値が+0.5Vに達したときに記録を終了するようにしてもよい。この相対値は±0.5Vのように上限値及び下限値の範囲で設定してもよい。
また、トリガ条件の値、及びトリガシフト値を電圧値(V)で設定する例を示したが、電流値(A)や水の流量値(L/分)などのように、測定対象現象の単位で設定するようにしてもよい。
1は波形記録装置、2はA/D変換部、3はCPU、4は波形データ記録部、5は記録条件記録部、6は動作用メモリ、7はタイマ、8は操作部、9は表示部、11・12は入力コネクタ、Aはトリガレベルの初期値、B・Cはトリガレベル、CH1は測定用チャンネル1、CH2は測定用チャンネル2、S1〜S3は非記録期間、R1〜R3は記録期間、tは記録時間である。

Claims (8)

  1. 波形データを記録する波形データ記録部と、
    該波形データの記録を開始するためのトリガ条件の値の初期値、該記録の終了条件、及び該トリガ条件の値を変更するための変更用情報を予め記憶する記録条件記録部と、
    該トリガ条件及び該終了条件に対応させて該波形データ記録部への該波形データの記録の開始及び終了を、該変更用情報に基づいて該トリガ条件の値を該初期値から順次変更して実行する記録制御部とを備えることを特徴とする波形記録装置。
  2. 前記変更用情報が、前記トリガ条件の値に対して順次、加算又は減算して該トリガ条件の値をシフトするための所定のシフト値であることを特徴とする請求項1に記載の波形記録装置。
  3. 前記変更用情報が、前記波形データの記録順番に対応付けられた前記トリガ条件の値自体であることを特徴とする請求項1に記載の波形記録装置。
  4. 前記終了情報が、記録を継続させる記録時間、記録を終了させる波形データの値、又はトリガ条件の値に対する相対値であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の波形記録装置。
  5. 前記トリガ条件の初期値、前記終了条件、及び前記変更条件のうちの少なくとも一つを設定可能な設定部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の波形記録装置。
  6. 前記トリガ条件が、レベルトリガ、又はウインドウトリガで規定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の波形記録装置。
  7. 前記記録制御部が、前記波形データ記録部に、前記波形データの記録の開始及び終了に連動させて、該波形データと共に他の波形データを記録させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の波形記録装置。
  8. 前記波形データ記録部に記録された各々の前記波形データ及び/又は各々の前記他の波形データに対して演算処理を行う演算処理部を備えることを特徴とする請求項7に記載の波形記録装置。
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