JP2012251437A - 圧縮機 - Google Patents

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JP2012251437A JP2011122559A JP2011122559A JP2012251437A JP 2012251437 A JP2012251437 A JP 2012251437A JP 2011122559 A JP2011122559 A JP 2011122559A JP 2011122559 A JP2011122559 A JP 2011122559A JP 2012251437 A JP2012251437 A JP 2012251437A
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Abstract

【課題】配管固定板などにネジで固定される場合など固定具の緩みに起因するインジェクション用接続管の破損の発生を防止する。
【解決手段】圧縮機10のインジェクション用接続管22は、圧縮機10のケーシング13から外方に突出するインジェクション管21及びインジェクション用接続管22を有している。インジェクション用接続管22は、冷凍サイクルのインジェクション回路に接続される。インジェクション用接続管22は、第1平面(x−z平面)内で少なくとも1回曲げられており且つ第1平面と交差する第2平面(y−z平面)内でも少なくとも1回曲げられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機に関し、特に冷凍サイクルのインジェクション回路に接続される圧縮機に関する。
従来の圧縮機には、特許文献1(特開平7−317686号公報)に記載されているように、冷凍装置(冷凍サイクル)の凝縮器(インジェクション回路)に接続するために圧縮機の圧縮室に接続するための液冷媒注入用配管(インジェクション管)が設けられているものがある。このようなインジェクション管の接続管は、圧縮機の吐出管や吸入管に比べて細く、振動によって破損する可能性が吐出管や吸入管よりも高くなる。そのため、例えば、圧縮機のケーシングから外方に突出したインジェクション用接続管は、外方に突出する箇所の近傍で、配管留め金などによって配管固定板にネジ止めされて固定される。
上述した配管固定板にインジェクション用接続管がネジ留めされている圧縮機の一例について図5及び図6を用いて説明する。図5に示されている圧縮機100は、冷凍サイクルで使用された冷媒を吸入する吸入管101と、圧縮機100で圧縮された冷媒を冷凍サイクルに供給する吐出管102とを有している。さらに、この圧縮機100は、吸入管101と吐出管102の他に冷凍サイクルのインジェクション回路に接続されたインジェクション管111とインジェクション用接続管112を有している。図5から分かるように、冷凍サイクルを循環する冷媒を流すための吸入管101や吐出管102は太く、それらに比べてインジェクション管111に接続されるインジェクション用接続管112は細くなる。
この細いインジェクション用接続管112は、インジェクション管111から伝わる圧縮機100の振動による影響を防止するため、配管固定板120に固定されている。インジェクション用接続管112においてL字型に曲がっている箇所の互いに直交する2つの部位が2つの配管留め金121に通され、これら配管留め金121の端部を重ね合わせた状態でネジ122により配管固定板120に押し付けて留め付けられている。これら配管留め金121は、ネジ122が緩むと配管留め金121がインジェクション用接続管112を締め付ける力が弱まる。そのため、ネジ122が緩むと、配管固定板120へのインジェクション用接続管112の固定が不十分になり、振動の影響を受けるようになり、振動によってインジェクション用接続管112に加わる応力が増加してインジェクション用接続管112が破損する可能性が大きくなる。
本発明の課題は、配管固定板とネジなどの固定具でインジェクション用接続管が固定される場合などに発生する固定具の緩みに起因するインジェクション用接続管の破損を防止することを目的とする。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、ケーシングと、ケーシングの内部に差し込まれ、ケーシングから外方に突出するインジェクション管と、インジェクション管に接合された端部を持ち、インジェクション管を冷凍サイクルのインジェクション回路に繋ぐインジェクション用接続管とを備え、インジェクション用接続管は、第1平面内で少なくとも1回曲げられており且つ第1平面と交差する第2平面内でも少なくとも1回曲げられている。
第1観点の圧縮機によれば、互いに交差する複数の平面(第1平面と第2平面)のそれぞれの複数の箇所を起点に複数のモードによって振動が分散されるので、ケーシングの近傍のインジェクション用接続管に応力が集中するのを防ぎ、固定具を用いないでインジェクション用接続管に加わる振動による破損を防止することができる。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、インジェクション管は、インジェクション用接続管よりも厚い管壁を持つものである。
第2観点の圧縮機によれば、ケーシングの内部まで差し込まれているインジェクション管との嵌合部近傍のインジェクション用接続管に応力が集中して破損しやすくなるが、そのような応力の集中を第1平面でインジェクション用接続管が曲がっている構造と第2平面でインジェクション用接続管が曲がっている構造とによって緩和することができる。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第2観点の圧縮機において、ケーシング内に設けられ、冷媒を圧縮するためケーシングに固定され、冷媒を流入させるための流入口を有する固定スクロール部材をさらに備え、インジェクション管は、流入口に差し込まれて流入口の内壁との間がシール部材でシーリングされている。
第3観点の圧縮機によれば、シール部材とともにインジェクション管が固定スクロール部材に差し込まれるときに、インジェクション管の取付けに多少の歪みが生じても、第1平面でインジェクション用接続管が曲がっている構造と第2平面でインジェクション用接続管が曲がっている構造とによってその歪みを吸収できる。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれかの圧縮機において、インジェクション用接続管は、第1平面と第2平面とが交差する角度を、第1平面と第2平面とが直交する角度からインジェクション用接続管がケーシングに接触しない角度までの間で設定されている。
第4観点の圧縮機によれば、第1平面と第2平面とを直交する角度以下の角度で交差させることにより、インジェクション用接続管がケーシングから離れる距離を短くすることができる。また、第1平面と第2平面との交差する角度がケーシングに接触しない角度までで設定されることにより、インジェクション用接続管がケーシングに直接接触するのを避けることができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれかの圧縮機において、インジェクション用接続管は、第2平面において180度以上曲げられている。
第5観点の圧縮機によれば、インジェクション用接続管が第2平面において180度以上に曲げられることにより、第2平面内でインジェクション用接続管が変形し易くなり、振動を緩和する能力を向上させることができる。
本発明の第6観点に係る圧縮機は、第5観点の圧縮機において、インジェクション用接続管は、インジェクション管から水平方向に延び、第1平面において下方に向けて90度曲げるとともに、第2平面において180度曲げてインジェクション用接続管を上方に向けられている。
第6観点の圧縮機によれば、一旦下向きにインジェクション用接続管を曲げてさらに上に向けて曲げることで、圧縮機から近い位置でインジェクション用接続管を上に向けることができる。
本発明の第1観点に係る圧縮機では、ネジの緩みなど固定具が緩むことに起因するインジェクション用接続管の破損を防止することができる。また、固定具や固定具の組み付けの手間を省くことができ、圧縮機を安価に提供できる。
本発明の第2観点に係る圧縮機では、管壁の厚いインジェクション管によってケーシング内にしっかりと固定できるとともに、インジェクション管とインジェクション用接続管との嵌合部分での破損を防止することができ、圧縮機の信頼性を向上することができる。
本発明の第3観点に係る圧縮機では、固定スクロール部材とインジェクション管との位置関係による歪みに起因してインジェクション管とインジェクション用接続管との嵌合部分に生じる応力を緩和することができ、インジェクション用接続管の破損を防止することができる。
本発明の第4観点に係る圧縮機では、圧縮機のコンパクト化が図れる。
本発明の第5観点に係る圧縮機では、振動を緩和し易くなるので、インジェクション用接続管の破損防止の効果が向上する。
本発明の第6観点に係る圧縮機では、振動緩和の効果を向上させつつ、圧縮機のコンパクト化を図ることができる。
一実施形態に係る圧縮機が適用される空気調和装置の一例を示す冷凍回路図。 圧縮機外観及びインジェクション用接続管の周辺構造を示す部分破断側面図。 図2の圧縮機上部を拡大した部分拡大図。 (a)インジェクション用接続管の一例を示す平面図。(b)図4(a)のインジェクション用接続管の背面図。(c)図4(a)のインジェクション用接続管の右側面図。 従来の圧縮機外観及びインジェクション用接続管の周辺構造の一例を示す部分破断側面図。 (a)従来のインジェクション用接続管の構造の一例を示す側面図。(b)従来のインジェクション用接続管を留める配管留め金の一例を示す側面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明に係る圧縮機の実施形態は、以下に説明する実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)圧縮機を備えた空気調和装置の概要
図1は、本発明の一実施形態に係る圧縮機を備えている空気調和装置の冷凍サイクルの概要を示す冷凍回路図である。図1に示されているように、冷凍回路50は、圧縮機10と、四路切換弁51と、熱源側熱交換器52と、膨張弁53と、エコノマイザ熱交換器54と、膨張弁55と、利用側熱交換器56と、インジェクション膨張弁71とで構成されている。また、冷凍回路50は、エコノマイザ熱交換器54と膨張弁55とを繋ぐ経路から分かれて、インジェクション膨張弁71とエコノマイザ熱交換器54とを経由して圧縮機10に達するインジェクション回路70を含んでいる。
図1に示されている冷凍回路50は、例えば利用側熱交換器56が蒸発器として機能して冷房が行なわれる場合には、四路切換弁51の第1ポートと第3ポートが接続され、第2ポートと第4ポートが接続される。つまり、四路切換弁51に実線で示されている経路に沿って冷媒が流れる。一方、例えば利用側熱交換器56が凝縮器として機能して暖房が行われる場合には、四路切換弁51の第1ポートと第4ポートが接続され、第2ポートと第3ポートが接続される。つまり、四路切換弁51に点線で示されている経路に沿って冷媒が流れる。
四路切換弁51の第1ポートには圧縮機10の吐出管12が接続され、第2ポートには圧縮機10の吸入管11が接続されている。四路切換弁51の第3ポートから第4ポートへと循環する経路には、第3ポートに接続されている熱源側熱交換器52から順に、膨張弁53、エコノマイザ熱交換器54、膨張弁55、及び利用側熱交換器56が接続され、利用側熱交換器56が第4ポートに接続されている。
ここでは、四路切換弁51の接続が実線の場合の冷媒の循環について説明する。まず、圧縮機10の吐出管12から吐出された冷媒は、四路切換弁51の第1ポートから第3ポートを経て熱源側熱交換器52に入る。熱源側熱交換器52では、冷媒が熱を奪われて凝縮される。熱源側熱交換器52で凝縮された冷媒は、膨張弁53を通過してエコノマイザ熱交換器54に入る。エコノマイザ熱交換器54では、熱源側熱交換器52を通過してきた冷媒とインジェクション膨張弁71を通過してインジェクション回路70を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。エコノマイザ熱交換器54を通過した冷媒は、膨張弁55を通過することによって膨張してから利用側熱交換器56に入る。利用側熱交換器56で熱を奪って蒸発した冷媒が、四路切換弁51の第4ポートと第2ポートを経由して吸入管11から圧縮機10に戻る。一方、インジェクション回路70を流れる冷媒は、インジェクション膨張弁71で膨張して圧力と温度が下がった状態で熱交換されて熱を与えられ、圧縮機10のインジェクション用接続管22を通って圧縮機10に戻る。インジェクション用接続管22から圧縮機10に戻された冷媒は、後述する圧縮機構で吸入管11を通ってきた冷媒と混合される。
このように、冷凍回路50では、冷媒を循環させることにより蒸気圧縮冷凍サイクルが行なわれる。このような冷凍サイクルにおいて、インジェクション用接続管22を流れる冷媒は、吸入管11から戻る冷媒と比べて少量である。このようにインジェクション用接続管22を流れる冷媒が低圧でかつ少量であるため、インジェクション用接続管22には細い金属製の配管が使用される。
(2)圧縮機の外観
図2は、図1に示された圧縮機の外観を示す側面図である。図2には、圧縮機10の一部を切り欠いて部分的に断面が記載されている。この圧縮機10は、密閉型であり、冷媒ガスを圧縮するための動力としてケーシング13内に収容された電動機(図示省略)を用いている。圧縮機10が備えるケーシング13は、縦長で、円筒の上部と下部が蓋をされた形状を呈する。電動機は、圧縮機10の下部に配置されており、圧縮機10の上部に配置されている圧縮機構を駆動する。
この圧縮機構は、可動スクロール14と固定スクロール15とを含んでいる。可動スクロール14が電動機によって回転駆動される。電動機の回転軸がケーシング13の円筒の中心軸に沿って延びているので、この中心軸の回りを可動スクロール14が回転する。
圧縮機10のケーシング13は、その下部を取付脚16によって空気調和装置の所定の位置に取り付けられる。取付脚16は溶接などによってケーシング13と接合されている。取付脚16は、例えば空気調和装置の据付面にボルトなどによって固定される。振動を緩和するために、この取付脚16と空気調和装置との間に防振部材が設けられることがある。
インジェクション管21とインジェクション用接続管22は、上述したように圧縮機10に接続されており、圧縮機10のケーシング13から水平に突出している。
(3)インジェクション用接続管とその周囲の構造
図3には、図2に示されている圧縮機10の上部が拡大されて示されている。図3に示されているように、インジェクション管21は、一方の端部21aを固定スクロール15の流入口15aに差し込まれている。インジェクション管21は円筒管であって、流入口15aと嵌合する部分に溝が形成されてOリングなどのシール部材23が取り付けられている。シール部材23は、例えばシリコンゴムなどの弾性体からなる。このようなシール部材23によってインジェクション管21と流入口15aとの隙間が完全にシールされる。
インジェクション管21は、ケーシング13の取付口18に固定されている。インジェクション管21の他方の端部21bには、インジェクション用接続管22の第1端部22aが嵌合され、インジェクション回路70にはインジェクション用接続管22の第2端部22bが繋がる。
図4には、インジェクション用接続管22が示されている。インジェクション用接続管22は、例えば外径10mm程度の太さで管壁の厚みが例えば1〜数mm程度の銅製の管である。図4(a)にはインジェクション用接続管22の平面形状が示され、図4(b)にはインジェクション用接続管22の背面形状が示され、図4(c)にはインジェクション用接続管22の右側面の形状(図3に示されている側面とは反対側の側面の形状)が示されている。
インジェクション用接続管22は、インジェクション用接続管22の第1端部22aからインジェクション用接続管22の第2端部22bに至るまでの間で2回曲げられている。つまり、インジェクション用接続管22は、第1平面PL1(x−z平面)において、冷媒の流れが水平方向から下方に向きを変えるように90度曲げられ、第2平面PL2(y−z平面)において冷媒の流れが鉛直下向きから鉛直上向きに向きを変えるように180度曲げられている。
さらに詳しくインジェクション用接続管22の形状について説明すると、インジェクション用接続管22は、第1直管部位22c、第1湾曲部位22d、第2直管部位22e、第2湾曲部位22f及び第3直管部位22gを含んで構成されている。第1直管部位22cは、インジェクション用接続管22の第1端部22aから水平方向(x軸方向)に真直ぐに延びる部分である。第1直管部位22cの長さは例えば数十mm程度である。
第1直管部位22cに続く第1湾曲部位22dは、水平方向(x軸方向)から鉛直下向き(z軸方向)に円弧状に湾曲して、インジェクション用接続管22が延びる方向を90度変える。第1湾曲部位22dの曲率半径は、例えば十数mm程度である。第1湾曲部位22dに続く第2直管部位22eは、鉛直方向(z軸方向)に真直ぐ下向きに延びる。第2直管部位22eの長さは数十mm程度である。これら第1直管部位22c、第1湾曲部位22d及び第2直管部位22eは、第1平面PL1(x−z平面)に属する。
第2直管部位22eに続く第2湾曲部位22fは、鉛直下向きから鉛直上向きに円弧状に湾曲して、インジェクション用接続管22が延びる方向を180度変える。第2湾曲部位22fの曲率半径は、例えば十数mm程度であり、例えば第1湾曲部位22dと同じ大きさに設定される。第2湾曲部位22fに続く第3直管部位22gは、鉛直方向(z軸方向)に真直ぐ上向きに延びる。第3直管部位22gは第2直管部位22eよりも長く設定される。これら第2直管部位22e、第2湾曲部位22f及び第3直管部位22gは、第2平面PL2(y−z平面)に属する。第1平面PL1(x−z平面)と第2平面PL2(y−z平面)とは、z軸に平行な直線で直角に交わる。つまり、図4における角度αが90度である。
(4)特徴
(4−1)
インジェクション用接続管22は、第1平面PL1において1回曲げられており、第1平面PL1に第1湾曲部位22dを有している。また、インジェクション用接続管22は、第2平面PL2において1回曲げられており、第2平面PL2に第2湾曲部位22fを有している。そのため、インジェクション用接続管22に圧縮機10の振動が伝わると、第1湾曲部位22dと第2湾曲部位22fとの少なくとも2つの湾曲部位によって振動が分散され、ケーシング13の近傍のインジェクション用接続管22に応力が集中するのが防止される。
特に、第1湾曲部位22dと第2湾曲部位22fとの間に第2直管部位22eが設けられて第1湾曲部位22dと第2湾曲部位22fとが離されることによってそれぞれが別々の変形の起点となり、しかも第1湾曲部位22dと第2湾曲部位22fが異なる平面に属することで、異なる方向に曲げられるモードだけでなく、複数の起点で捩じられるモードによって応力の緩和ができる。
例えば、図4(c)に矢印で示されているD1方向へ第1湾曲部位22dが曲がるモードや第2湾曲部位22fでD2方向へ捩じられるモードによって、z軸方向の圧縮機10の振動が緩和される。また、図4(a)に示されているD3方向へ捩じられるモードによってx軸方向の圧縮機10の振動が緩和される。また、D4方向へ第2湾曲部位22fが曲がるモードによってy軸方向の圧縮機10の振動が緩和される。それにより、インジェクション用接続管22に加わる振動による破損を、従来のような固定具を用いないで防止することができる。
(4−2)
インジェクション管21は、インジェクション用接続管22よりも管壁が厚く、しっかりとケーシング13に固定される。そのため、インジェクション管21とケーシング13内の部材との間で冷媒の漏れなどが防がれる。その一方で、インジェクション管21がインジェクション用接続管22よりも変形し難いことから、インジェクション管21がケーシング13とともに振動してインジェクション管21とインジェクション用接続管22との嵌合部に応力が集中し易くなる。しかし、従来のようにインジェクション用接続管22が固定されていないので、インジェクション管21から振動が伝わっても、上述の第1湾曲部位22dや第2湾曲部位22fを含む立体的な構造を有するインジェクション用接続管22が適度に変形し、これらの嵌合部への応力集中を防止することができる。それにより、ケーシング13内にインジェクション管21をしっかりと固定できるとともに、インジェクション管21との嵌合部近傍におけるインジェクション用接続管22の破損を防止することができる。
(4−3)
インジェクション管21が固定スクロール15の流入口15aに差し込まれた状態で、弾性部材であるシール部材23によってインジェクション管21と流入口15aとの隙間が塞がれる。インジェクション管21と流入口15aとの間に隙間があることでインジェクション管21が差し込まれる際にインジェクション管21がずれるなどして歪が生じても、異なる平面に属する第1湾曲部位22dと第2湾曲部位22fとの構造によって歪を簡単に吸収できる。それにより、インジェクション管21とインジェクション用接続管22との嵌合部近傍に応力が集中するのを防止して、インジェクション用接続管22が破損し易くなるのを防ぐことができる。
(4−4)
図4(a)に示されている第1平面PL1と第2平面PL2のなす角度αは90度である。そのため、第1平面PL1と第2平面PL2が平行な状態に近い場合、つまり角度αが180度に近い値をとる場合に比べて、図4(a)の状態は、インジェクション用接続管22の直管部位22gとケーシング13との距離が近くなり、インジェクション用接続管22までも含む圧縮機10の構造がコンパクトになる。図4(a)では、角度αが90度に設定されているが、90度よりも小さい角度に設定されてもよい。ただし、角度αを90度よりも小さくすることによって、インジェクション用接続管22がケーシング13に近づき、圧縮機10が振動すると、ケーシング13やケーシング13に取り付けられる部材にインジェクション用接続管22が接触する状況が発生することがある。インジェクション用接続管22がケーシング13に接触すると騒音などの問題が生じるため、角度αは、このような接触が生じない範囲で設定される。このような範囲は、例えば、実機による実験結果などから導くことができる。
(4−5)
図4(b)に示されているように、第2湾曲部位22fによってインジェクション用接続管22は第2平面PL2において180度以上曲げられている。このような構成をとることで、インジェクション用接続管22は、第2平面PL2内で変形し易くなる。そのため、例えば、圧縮機10がy軸方向に振動しても、その振動を第2湾曲部位22fを持つ構造によって緩和してインジェクション用接続管22の損傷を防止することができる。このような応力の緩和には、第1直管部位22eや第2直管部位22gが長い程有利であるが、インジェクション用接続管22が長くなりすぎると、冷媒の圧力損失やインジェクション用接続管22のコストの上昇などが考えられるため、これらを考慮して適当な長さに設定される。
(4−6)
インジェクション用接続管22は、第1湾曲部位22dで一旦下向きに曲げられ、第2湾曲部位22fで上向きに曲げられる。それにより、圧縮機10から最も離れたインジェクション用接続管22と圧縮機10との距離を近づけることができ、第2湾曲部位22fで180度曲げるような構造であってもコンパクト化が図れる。
(5)変形例
(5−1)
上記実施形態では、圧縮機10がスクロール圧縮機である場合について説明したが、この発明を適用できる圧縮機10はスクロール圧縮機に限られない。
(5−2)
上記実施形態では、インジェクション用接続管22が2つの異なる第1平面PL1と第2平面PL2で2回曲げられている場合について説明したが、曲げられる回数すなわち湾曲部位の数は3以上であってもよい。湾曲部位が3以上ある場合には、第1平面PL1と第2平面PL2以外の平面に属する湾曲部位があってもよい。
(5−3)
上記実施形態では、第1湾曲部位22dが90度に曲げられ、第2湾曲部位22fが180度に曲げられる場合について示したが、曲げられる角度はこれらの角度には限られない。
(5−4)
上記実施形態では、インジェクション管21及びインジェクション用接続管22がケーシング13から水平に突出する場合について説明したが、突出する方向は水平には限られず、例えば鉛直方向であってもよい。
(5−5)
上記実施の形態では、インジェクション管21にインジェクション用接続管22が直接嵌合されて接合される例が示されているが、インジェクション管21とインジェクション用接続管22との間に別の部材が挿入されて、インジェクション管21から別の部材を介してインジェクション用接続管22に振動が伝わる場合にも本発明を適用することができる。また、インジェクション管21及びインジェクション用接続管22は、インジェクション管21とインジェクション用接続管22との機能を有するワンピースの部材で構成されていてもよく、このような場合も本発明においてはインジェクション管にインジェクション用接続管が接合されていることになる。
10 圧縮機
13 ケーシング
15 固定スクロール
21 インジェクション管
22 インジェクション用接続管
23 シール部材
特開平7−317686号公報

Claims (6)

  1. ケーシング(13)と、
    前記ケーシングの内部に差し込まれ、前記ケーシングから外方に突出するインジェクション管(21)と、
    前記インジェクション管に接合された端部を持ち、前記インジェクション管を冷凍サイクルのインジェクション回路(70)に繋ぐインジェクション用接続管(22)と
    を備え、
    前記インジェクション用接続管は、第1平面(PL1)内で少なくとも1回曲げられており且つ前記第1平面と交差する第2平面(PL2)内でも少なくとも1回曲げられている、圧縮機。
  2. 前記インジェクション管は、前記インジェクション用接続管よりも厚い管壁を持つ、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ケーシング内に設けられ、冷媒を圧縮するため前記ケーシングに固定され、冷媒を流入させるための流入口(15a)を有する固定スクロール部材(15)をさらに備え、
    前記インジェクション管は、前記流入口に差し込まれて前記流入口の内壁との間がシール部材でシーリングされている、
    請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記インジェクション用接続管は、前記第1平面と前記第2平面とが交差する角度を、前記第1平面と前記第2平面とが直交する角度から前記インジェクション用接続管が前記ケーシングに接触しない角度までの間で設定されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. 前記インジェクション用接続管は、前記第2平面において180度以上曲げられている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記インジェクション用接続管は、前記インジェクション管から水平方向に延び、前記第1平面において下方に向けて90度曲げるとともに、前記第2平面において180度曲げて前記インジェクション用接続管を上方に向けられている、
    請求項5に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105756942A (zh) * 2016-04-20 2016-07-13 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种压缩机增焓结构及空调系统
CN111472978A (zh) * 2019-01-24 2020-07-31 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 导流管结构、定涡旋部件、压缩机组件及压缩机系统

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