JP2012246931A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーン付きディフューザ壁を備えた遠心圧縮機において、低流量から高流量に亘る流量条件の変化に関わらず圧縮効率を高める
【解決手段】インペラ4の周囲に一対のディフューザ壁17、18により区画されたディフューザ12及びディフューザ12に連通するボリュート14を配置し、一定の入口角度を有する複数のベーン26をディフューザ壁17にディフューザ壁18と対向させて設け、ディフューザ壁18の外周部及び内周部をそれぞれ可撓性部材20、21によってバックプレート3に取り付け、ケーシングの一部に一方のディフューザ壁18と連結する駆動手段25を配設し、可撓性部材20、21は、一方のディフューザ壁18とともにディフューザ12の一部を形成し、ディフューザ壁18を複数のベーン26がディフューザ壁17に接近した位置と少なくともインペラ4の湾曲周面の延長部まで離間した位置との間において移動可能に配設した。
【選択図】図1

Description

本願発明は、インペラの周囲にベーン付きディフューザを備えた遠心圧縮機に関するものである。
遠心圧縮機は、回転数が低い時の低流量から回転数が高い時の高流量に亘って運転されている。高流量時では図5に示すように、インペラの半径方向の速度成分V1が大きいため、気体はディフューザに流れ易くなり、比較的問題が少ない。しかし、低流量時では図6に示すように、インペラの周方向の速度成分V2が大きくなり、ディフューザへ流れる気体が減少して流速も低くなる。このため、ディフューザにおいてストールが発生し易くなり、運転可能な低流量域が制限されるという問題がある。このような遠心圧縮機における低流量時の問題を解消し、運転可能な低流量域を拡大するために、従来から多くの対策が提案されている。
例えば、ディフューザ壁に駆動手段により回動可能なベーンを設け、流量に応じてベーンの入口角度を変更することにより、低流量域における気体をディフューザへ流入し易くし、気体の整流効果により圧縮効率を上げる手段が提示されている。また、例えば特許文献1は、一定の入口角度に設定したベーンが一方のディフューザ壁に固定され、前記ベーンがディフューザを横断して他方のディフューザ壁に形成した溝内に嵌入された構成を開示している。ベーンを固定した一方のディフューザ壁はケーシングとの間に多数準備されたスペーサーの1つを介在することによって他方のディフューザ壁側に変位され、ディフューザの流路幅を適宜狭める。このため、気体は低流量時においても半径方向の速度成分を高められ、ディフューザに流入し易くなる。
特許文献2は、ベーンを持たないディフューザ壁の一方を駆動手段によって他方のディフューザ壁側へ変位可能に構成し、低流量運転時に一方のディフューザ壁を移動してディフューザの流路幅を狭くする構成を開示している。特許文献2は、低流量運転時にディフューザの通路幅を狭くすることにより、インペラから供給される低流量の気体の半径方向の速度成分を高め、気体をディフューザに流入し易くしている。
特開昭50−54909号公報 特開2008−95678号公報
ディフューザ壁に設けたベーンの入口角度を可変に構成した前記従来技術は、ベーンの入口角度を変更するための駆動手段及び連結手段の構成が複雑である。また、ベーンは所定の流量時に適合させた入口角度を基準に運転時の流量に応じて適宜回動され、入口角度を変更するものであるため、低流量から高流量までの全流量域において入口角度を適切に変更することは難しい。この結果、前記従来技術は基準流量から離れるに従い気体の流れる方向の角度とベーンの入口角度との差が大きくなり、圧縮効率が低下してしまうという問題がある。
特許文献1に開示された従来技術は、スペーサーを適宜取り換えなければならないため、流量が低流量から高流量まで連続して変動する中で運転される遠心圧縮機への実用化が困難である。さらに、前記従来技術及び特許文献1はベーンがディフューザの流路の幅全域を常に規制する構成であるため、特に高流量運転になるに従い、ベーン自体がディフューザに流入する気体の抵抗となり、気体の流れを乱して圧縮効率を低下してしまうという共通の問題を有する。
特許文献2は、ディフューザ壁を移動してディフューザの流路幅を狭くすることにより低流量における流速を高め、半径方向の速度成分の増加が可能であるが、ディフューザに供給された気体の流れが不安定であり、圧縮効率を充分に高めることができないという問題を有する。
本願発明は、ベーン付きディフューザ壁を備えた遠心圧縮機において、低流量から高流量に亘る流量条件の変化に関わらず圧縮効率を高めることを目的とする。
請求項1に記載の本願発明は、ケーシングの一部を形成するバックプレートにより回転軸を支持し、前記回転軸に固定したインペラの湾曲周面に複数の翼を備え、前記インペラの周囲に一対のディフューザ壁により区画されたディフューザ及び前記ディフューザに連通するボリュートを配置し、低流量から高流量に亘る運転時に前記インペラの回転により気体を吸引し、圧縮した気体を前記ディフューザに供給する遠心圧縮機において、一定の入口角度を有する複数のベーンを前記ディフューザ壁のいずれか一方のディフューザ壁に他方のディフューザ壁と対向させて設け、前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部をそれぞれ可撓性部材によって前記バックプレートに取り付け、前記ケーシングの一部に前記一方のディフューザ壁と連結する駆動手段を配設し、前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部の前記可撓性部材は、前記一方のディフューザ壁とともに前記ディフューザの一部を形成し、前記一方のディフューザ壁を前記複数のベーンが前記他方のディフューザ壁に接近した位置と少なくとも前記インペラの湾曲周面の延長部まで離間した位置との間において移動可能に配設したことを特徴とする。
請求項1記載の本願発明によれば、低流量から高流量に亘る流量条件の変化に関わらずベーンの入口角度に対するインペラからディフューザに供給される気体の流れ方向の角度を安定化することができ、いずれの流量においても遠心圧縮機の圧縮効率を高めることができる。また、一方のディフューザ壁が他方のディフューザ壁から最大に離間した時、ベーンはディフューザを開放するため、高流量運転時における気体の流れがベーンの影響を受けず、圧縮効率を充分に高めることができる。
また、簡単な構成によりディフューザを区画する一方のディフューザ壁全体を移動することができる。また、高流量側での運転時に、インペラからディフューザに至る気体の流れが可撓性部材に案内され、流路中に段差が形成されないため、気体を円滑に流すことができる。
請求項2に記載の本願発明は、前記バックプレートの前記インペラよりも外周側に環状空間を形成し、前記環状空間に前記一方のディフューザ壁を介在し、前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部の可撓性部材をそれぞれ環状に形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の本願発明は、前記インペラに備えた複数の翼の間に短翼を配置したことを特徴とするため、各翼間の間隔を広げ気体の吸引効率を高めるとともに吸引された気体を長翼及び短翼により絞り込み、気体の圧縮効率を高めることができる。
本願発明は、ベーン付きディフューザ壁を備えた遠心圧縮機の運転において、流量条件の変化に関わらず圧縮効率を高めることができる。
本実施形態における遠心圧縮機の高流量運転時を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 遠心圧縮機の低流量運転時を示す部分縦断面図である。 ベーンと気体の流れを示す説明図である。 従来の高流量運転におけるベーンと気体の流れを示す説明図である。 従来の低流量運転におけるベーンと気体の流れを示す説明図である。
以下、本実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、本願明細書では、図1の左側を前方、右側を後方として説明する。
本願発明を実施する遠心圧縮機のケーシングは、第1ケーシング1と第2ケーシング2を図示しない適宜手段により接合することによって構成されている。第1ケーシング1の一部を形成し、半径方向に延びるバックプレート3には、インペラ4を固定した回転軸5がシール機能付軸受6を介して回転可能に支持されている。回転軸5は図示されていないが、例えば自動車エンジンからの排ガスにより回転されるタービンを駆動源としている。前記タービンの回転軸は回転軸5と同軸で構成され、前記タービンの回転により回転軸5のインペラ4を回転する。
インペラ4は前方から後方に向けて径が拡大する湾曲周面4a上に均等な間隔で取り付けられた6枚の長翼(以下単に翼と呼称する)7と、各翼7間の中央部に取り付けられた6枚の短翼8とを有する。短翼8の長さは翼7の長さのほぼ二分の一程度である。第2ケーシング2は内部に、インペラ4を収容する漏斗状の空間9の前方に、平行な流路10及び漏斗状に拡開する吸入口11を備えている。また、インペラ4の周囲にはディフューザ12及び連通空間13を介してディフューザ12と連通する蝸牛状のボリュート14が形成されている。従って、インペラ4の回転により吸入口11から吸引された気体はインペラ4の遠心力によって圧縮されながらディフューザ12へ供給され、さらに圧縮される。ディフューザ12で圧縮された気体は連通空間13及びボリュート14を介して吐出口15に送られ、図示しない所定の作動機構へ供給される。
バックプレート3にはインペラ4よりも外周側に環状空間16が形成され、内側バックプレート3aと外側バックプレート3bとに区分けされる。ディフューザ12は一対のディフューザ壁17及びディフューザ壁17と対向する位置に配置されたディフューザ壁18によって区画されている。ディフューザ壁17は第2ケーシング2の一部を環状に立設した壁面で構成され、ディフューザ壁17の後面によりディフューザ12を区画するとともに前面によりボリュート14を区画している。
ディフューザ壁18は環状に形成され、環状空間16に装着されている。ディフューザ壁18の内周部及び外周部には挟着板19によって固定された環状の可撓性部材20、21が設けられている。可撓性部材20の内周部は挟着板22によって内側バックプレート3aに固定され、可撓性部材21の外周部は挟着板23によって外側バックプレート3bに固定されている。従って、ディフューザ壁18はバックプレート3に可撓性部材20、21の撓みによってインペラ4の回転軸心線方向に移動可能に支持されている。可撓性部材20、21は、一方のディフューザ壁18とともにディフューザ12の一部を形成する。
ディフューザ壁18はリンク機構24を介して第1ケーシング1の一部に取り付けられた駆動手段25に連結されている。駆動手段25は、例えば、油圧シリンダ、ソレノイド、ロータリソレノイドあるいはサーボモータ、ステッピングモータ等の種々の手段を用いることができる。駆動手段25は図示されていないが、回転軸5の回転数検知装置あるいはインペラ4によって吸引される気体の流量検知装置等からの検知信号に基づく制御装置からの駆動指令により駆動される。このため、駆動手段25が前記制御装置から指令された駆動量だけ回転すると、ディフューザ壁18はディフューザ壁17側に所定量移動するかまたはディフューザ壁17と反対方向に所定量移動することができる。
一方、ディフューザ壁18には、ディフューザ12に臨む形態で複数(本実施形態では17枚)のベーン26が一体的に設けられている。ベーン26は図2に示すように、インペラ4の周囲に均等に配置されている。ベーン26はインペラ4の回転方向に対して背面側が若干湾曲した紡錘形状に形成され、インペラ4の回転方向に傾斜するように配設されている。
ベーン26はその長さ方向の基準線X1が回転軸5の中心軸線、即ちインペラ4の回転軸心線と直交する半径方向線X2(図4に示した気体の半径方向の速度成分V1と一致する)に対してインペラ4の回転方向に一定角度傾斜した入口角度βに設定されている。入口角度βは低流量から高流量の間の任意の流量の運転時におけるインペラ4からディフューザ12へ供給される気体の流れ方向F3(図4参照)に最も適した角度に設定されている。なお、入口角度βを設定する任意の流量は、本願発明の構成から低流量側よりも高流量側の流量を基準にすることが好ましい。
以上のように構成した本実施形態の作用を図1、図3及び図4に基づき、図5及び図6に示した従来の固定式ベーンの場合と比較して説明する。なお、各図に記載した符号F1、F2、F3はディフューザ12に供給される気体の流れ方向を示す。V1はディフューザ12に供給される気体の半径方向の速度成分を示し、V2はディフューザ12に供給される気体の周方向の速度成分を示す。X1はベーン26の長さ方向の基準線を示し、X2はインペラ4の回転軸心線(回転軸5の中心軸線)と直交する半径方向線を示す。α1、α2、α3は半径方向の速度成分V1(半径方向線X2と一致する)に対する気体の流れ方向F1、F2、F3の角度を示す。βは半径方向の速度成分V1(半径方向線X2と一致する)に対しインペラ4の回転方向に傾斜したベーン26の入口角度を示す。各図の入口角度βは前記したように、低流量から高流量の間の任意の流量における気体の流れ方向F3に最も適した一定角度である。
図5は遠心圧縮機が高流量で運転されている場合の気体の流れを示したものである。気体は半径方向の速度成分V1が高いため、気体の流れ方向F1を半径方向に指向する。しかし、気体の流れ角度α1が小さくなり、ベーン26の入口角度βに対する角度差はインペラ4の回転と反対方向に大きくなる。このため、遠心圧縮機はディフューザ12への気体の流入量を増大しても、ベーン26による整流機能が低下し、圧縮効率を低下する。また、高流量時における角度差の増大により、ベーン26は気体の流れに対する障害物となり、圧縮効率をさらに低下する要因となる。気体の流れ角度α1とベーン26の入口角度βとの角度差は、高流量になるに従い増大し、遠心圧縮機の圧縮効率の低下が大きくなる。
図6は遠心圧縮機が低流量で運転されている場合の気体の流れを示したものである。低流量では気体の流速が低く、周方向の速度成分V2が増大する。このため、気体の流れ方向F2はインペラ4の回転方向に大きく傾斜し、気体の流れ角度α2が大きくなる。従って、気体の流れ角度α2とベーン26の入口角度βとの角度差はインペラ4の回転方向に大きくなり、気体はディフューザ12へ流入し難くなるとともにベーン26による整流機能も低下し、圧縮効率が低下する。気体の流れ角度α2とベーン26の入口角度βとの角度差は、低流量になるに従い増大し、遠心圧縮機の圧縮効率の低下が大きくなる。
図5及び図6に示したように、従来技術のように固定式のベーン26を設置しても、高流量側及び低流量側の双方において気体の流れ角度α1、α2とベーン26の入口角度βとの角度差が大きくなり、圧縮効率を充分に高めることができなかった。このような問題となる角度差の発生は、ベーン26を従来技術のように可動式にし、入口角度βを変更するように構成しても解消できなかった。
本実施形態では図4に示すように、ディフューザ壁18に固定したベーン26の入口角度βは予め設定した任意の流量における気体の流れ方向F3に最も適した角度に初期設定され、予め設定した任意の流量ではベーン26の整流機能が作用し、圧縮効率を充分に高めることができる。なお、入口角度βの設定は遠心圧縮機の起動時等、低回転における低流量状態で任意の流量を選択して行うことが好ましい。しかし、入口角度βを設定する任意の流量は低流量よりも多い中流量時や中流量よりも多い高流量側において選択することも可能である。
流量が前記任意の流量から低流量側に変化すると、図示しない制御装置からの指令により駆動手段25が作動し、ディフューザ壁18は図3に示すようにディフューザ壁17側へ移動する。また、ベーン26はディフューザ12の流路の幅全域を規制する位置に配置される。ディフューザ壁18の移動によってディフューザ12の流路幅が狭められ、ディフューザ12の流路面積は小さくなる。このため、インペラ4から供給される気体の半径方向の速度成分V1が高くなり、気体の流れ角度α3と入口角度βとの角度差は前記予め設定した任意の流量における初期設定時とほぼ同一水準に維持される。従って、ベーン26による気体の整流効果が充分に生じ、遠心圧縮機は予め設定した任意の流量時と同様に高い圧縮効率を得ることができる。
流量が前記予め設定した任意の流量から高流量側に変化した場合、図示しない制御装置からの指令により駆動手段25が作動し、ディフューザ壁18は図1に示すようにディフューザ壁17から離間する方向に移動する。ディフューザ12の流路幅はディフューザ壁18の移動により予め設定した任意の流量時よりも広くなり、流路面積が大きくなる。このため、気体の半径方向の速度成分V1が小さくなり、気体の流れ方向F3はベーン26側に傾く。従って、気体の流れ角度α3と入口角度βとの角度差は前記予め設定した任意の流量における初期設定時とほぼ同一水準に維持され、遠心圧縮機は予め設定した任意の流量時と同様に高い圧縮効率を得ることができる。また、ディフューザ壁18は高流量に伴い後退してディフューザ12の流路を順次開放する。最後退位置では、ベーン26のディフューザ壁17と対向する面がインペラ4の湾曲周面4aの延長部の位置まで離間するため、ディフューザ12は完全に開放される。このため、ベーン26とディフューザ壁17との間隔はインペラ4における気体の出口部の間隔とほぼ同程度になり、ディフューザ12へ流入する気体の流れはベーン26により阻害されることが無い。従って、高流量時においても最適な流れ角度を維持することができ、高い圧縮効率を得ることができる。なお、ディフューザ壁18はベーン26が湾曲周面4aの延長部の位置よりもさらに離間する位置まで後退するように設定されてもよい。
以上説明したように、本実施形態はインペラ4からディフューザ12へ供給する流量に応じてベーン26を設けたディフューザ壁18をディフューザ壁17へ接近する方向、あるいは離間する方向へ移動するように構成した。この構成により、低流量から高流量までのいずれの流量時の運転においても気体の流れ角度α3とベーン26の入口角度βとの角度差を一定の水準に保つことができる。また、高流量運転時にはディフューザ12の流路の幅全域を開放するように構成したため、ベーン26がディフューザ12へ流入する気体の流れを阻害することが無い。従って、遠心圧縮機の低流量から高流量に亘る全ての運転において圧縮効率を高めることができる。
前記した本実施形態は以下の作用効果を有する。
(1)遠心圧縮機の低流量から高流量に亘る運転において圧縮効率を高めることができる。
(2)ベーン26はディフューザ壁18に固定されているため、構成が簡単である。
(3)いかなる流量においても、気体の流れ角度α3とベーン26の入口角度βとの角度差がほぼ一定に保たれるため、低流量側の運転領域を拡大することができる。
(4)可撓性部材20、21の存在により、他の手段を必要とすることなくディフューザ12からの気体の漏洩を防止することができる。
本願発明は、前記した実施形態の構成に限定されるものではなく本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)インペラ4は短翼8を無くし、長翼からなる翼のみで構成することができる。
(2)ボリュート14側のディフューザ壁17にベーン26を設けて移動可能に構成し、ディフューザ壁18を固定壁として構成することができる。
(3)ディフューザ壁17及び18の双方を互いに接近、離間する方向に移動可能に構成することができる。
(4)可撓性部材20、21は、ゴム、樹脂、繊維強化樹脂あるいは薄い金属板等からなる弾性変形可能な部材で構成することができる。
1 第1ケーシング
2 第2ケーシング
3 バックプレート
4 インペラ
4a 湾曲周面
5 回転軸
7 翼
8 短翼
12 ディフューザ
14 ボリュート
16 環状空間
17、18 ディフューザ壁
19、22、23 挟着板
20、21 可撓性部材
25 駆動手段
26 ベーン

Claims (3)

  1. ケーシングの一部を形成するバックプレートにより回転軸を支持し、前記回転軸に固定したインペラの湾曲周面に複数の翼を備え、前記インペラの周囲に一対のディフューザ壁により区画されたディフューザ及び前記ディフューザに連通するボリュートを配置し、低流量から高流量に亘る運転時に前記インペラの回転により気体を吸引し、圧縮した気体を前記ディフューザに供給する遠心圧縮機において、
    一定の入口角度を有する複数のベーンを前記ディフューザ壁のいずれか一方のディフューザ壁に他方のディフューザ壁と対向させて設け、
    前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部をそれぞれ可撓性部材によって前記バックプレートに取り付け、前記ケーシングの一部に前記一方のディフューザ壁と連結する駆動手段を配設し、
    前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部の前記可撓性部材は、前記一方のディフューザ壁とともに前記ディフューザの一部を形成し、
    前記一方のディフューザ壁を前記複数のベーンが前記他方のディフューザ壁に接近した位置と少なくとも前記インペラの湾曲周面の延長部まで離間した位置との間において移動可能に配設したことを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記バックプレートの前記インペラよりも外周側に環状空間を形成し、前記環状空間に前記一方のディフューザ壁を介在し、前記一方のディフューザ壁の外周部及び内周部の可撓性部材をそれぞれ環状に形成したことを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
  3. 前記インペラに備えた複数の翼の間に短翼を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠心圧縮機。
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