JP2012245112A - 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機 - Google Patents

除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012245112A
JP2012245112A JP2011118187A JP2011118187A JP2012245112A JP 2012245112 A JP2012245112 A JP 2012245112A JP 2011118187 A JP2011118187 A JP 2011118187A JP 2011118187 A JP2011118187 A JP 2011118187A JP 2012245112 A JP2012245112 A JP 2012245112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
dehumidifying
compressor
change rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011118187A
Other languages
English (en)
Inventor
Sugimatsu Hasegawa
杉松 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011118187A priority Critical patent/JP2012245112A/ja
Publication of JP2012245112A publication Critical patent/JP2012245112A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で除湿水の排水異常を検知し、除湿水が溢れることを防止することが可能な除湿加温装置を提供する。
【解決手段】圧縮機4、放熱器5、絞り装置6、および吸熱器7を冷媒が循環する配管8により連結したヒートポンプ装置9と、空気流入口2から吸熱器および放熱器を通過して空気流出口3へ連通する風回路16と、風回路中に空気流を形成する循環ファン装置と、吸熱器で空気との熱交換により結露して生じる除湿水を受けるドレインパン10と、空気流出口における風回路中の空気の温度を検出するように配置された吹き出し温度センサー12と、圧縮機の運転を制御する制御装置15とを備える。制御装置は、吹き出し温度センサーの検出信号に基づく吹き出し温度信号をΔt秒間隔でサンプリングした吹き出し温度検出値から温度変化率を演算し、温度変化率が変化率基準値よりも低下したとき、圧縮機の運転を停止するように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヒートポンプ装置を用いた除湿加温装置、特に除湿過程で発生した除湿水を排水するドレインパンにおける水位異常を検出するための改良された構成を有する除湿加温装置に関する。また、それを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機に関する。
衣類乾燥機あるいは洗濯乾燥機に組み込まれる除湿加温装置では、省エネルギの観点から、ヒータに代えてヒートポンプ装置が用いられるようになっている。従来のこの種の除湿加温装置を用いた構成の一例である特許文献1に記載の洗濯乾燥機について、図8の概略断面図を参照して説明する。
この洗濯乾燥機は、衣類41を収納する回転ドラム42と、回転ドラム42を内包する洗濯槽43と、回転ドラム42を回転させるモータ44と、除湿加温装置45を備えている。除湿加温装置45は、衣類乾燥時に洗濯槽43から導かれる湿った空気から湿気を取り除き、かつ加温するように作用する。洗濯槽43には、水道管46から給水弁47を介して水が供給される。排水弁48は、洗濯槽43の下部に設けられており、開状態になった場合には、洗濯槽43内の水が、排水管49に排出される。
除湿加温装置45を構成するヒートポンプサイクル50は、圧縮機51と、吸熱する蒸発器(第1熱交換器)52と、発熱する凝縮器(第2熱交換器)53と、キャピラリチューブ54から構成されている。蒸発器52及び凝縮器53と、洗濯槽43の間の空気は、風路55を通して送風機56により循環移動させられる。圧縮機51は、駆動回路57により駆動される。
衣類乾燥時には、圧縮機51を駆動しつつ、回転ドラム42内に入れられた洗濯物41に対して送風機56により送風する。衣類から出た水蒸気を含む空気は、風路55を経由して蒸発器52を通過することにより除湿される。除湿された空気は凝縮器53へ導かれて加熱され、乾燥空気として再び回転ドラム42内に循環させられる。この循環中に蒸発器52で冷やされ結露して発生した除湿水は、ヒートポンプサイクル50の底部に設けたドレインパン58に滴下し溜まっていく。排水ポンプ59は、ドレインパン58に溜まった除湿水を排水するために設けられ、除湿水をドレインパン58からフィルタ60を介して吸い上げて、オーバーフロー皿61に流し込む。オーバーフロー皿61に放出された除湿水は、排水管49に合流して排出される。
水位検知部62は、ヒートポンプサイクル50の底部のドレインパン58に溜まった除湿水の水位を検知するものであり、自己発熱特性を持つサーミスタ63を用いて構成されている。洗濯乾燥機の動作を制御する制御回路(図示せず)は、サーミスタ63からの信号が所定範囲である場合に、除湿加温装置45の動作を停止するように駆動回路57を制御する。従って、それ以降の除湿水の水位の上昇が防止されるので、水位の過剰な上昇による、洗濯乾燥機内部の構成部品への水による二次的な故障や、洗濯乾燥機外への水溢れなどを確実に防止することができる。
特開2006−262924号公報
上記従来の除湿加温装置の構成では、ドレインパン58に溜まった除湿水の水位を検知するためにサーミスタ63を含む水位検知部62が用いられている。そのため、水位検知部62を設置するためのスペースが必要で装置が大型化するとともに、構成が複雑で高価になるという課題があった。
特に、除湿加温装置を備えた洗濯乾燥機等の場合に、ヒ−トポンプ装置が上部に配置された構成では、ドレインパンに水位センサーを取り付けるスペ−スを確保することがより困難で、ドレイン水の水位異常を直接検知することが困難である、という課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、ヒ−トポンプ装置内に余分なスペ−スを必要としない簡単な構成で除湿水の排水異常を検知し、除湿水が溢れることを防止することが可能な除湿加温装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の除湿加温装置は、圧縮機、放熱器、絞り装置、および吸熱器を冷媒が循環する配管により連結したヒートポンプ装置と、空気流入口から前記吸熱器および前記放熱器を通過して空気流出口へ連通する風回路と、前記風回路中に前記空気流入口から前記空気流出口へ向かう空気流を形成する循環ファン装置と、前記吸熱器で空気との熱交換により結露して生じる除湿水を受けるドレインパンと、前記空気流出口における前記風回路中の空気の温度を検出するように配置された吹き出し温度センサーと、前記圧縮機の運転を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記吹き出し温度センサーの検出信号に基づく吹き出し温度信号をΔt秒間隔でサンプリングした吹き出し温度検出値から温度変化率を演算し、前記温度変化率が変化率基準値よりも低下したとき、前記圧縮機の運転を停止するように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、吹き出し温度センサーの検出信号を用い、吹き出し温度の時間に対する変化率に基づいて除湿水の水位異常を検出するので、専用のセンサーを設けることなく、また、ヒ−トポンプ装置内に余分なスペ−スを必要せずにドレインパンからの溢水を防止することができる。
本発明の実施の形態1における除湿加温装置の上面図 図1のA−A断面図 同除湿加温装置のブロック図 同除湿加温装置の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2における除湿加温装置のブロック図 同除湿加温装置の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の要部断面図 従来例の除湿加温装置を備えた洗濯乾燥機の断面図
本発明の除湿加温装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記制御装置は、前記温度変化率が変化率基準値よりも低下したとき、前記圧縮機の回転数を低下させて運転を継続し、前記圧縮機の回転数を低下させてから基準時間の経過後、前記温度変化率が再び前記変化率基準値以上に上昇しない場合には、前記圧縮機の運転を停止するように制御する構成とすることができる。
また、前記空気流入口から流入する空気の温度を検出する吸気温度センサーを更に備え、前記制御装置は、前記吹出し温度センサーで検出される吹出し温度と前記吸気温度センサーで検出される吸気温度の差が所定の基準値よりも低下した時点を基準として、前記圧縮機の運転の終了を制御する構成とすることができる。
本発明の衣類乾燥機は、衣類を収容し乾燥させるための回転ドラムと、上記いずれかの構成の除湿加温装置とを備え、前記除湿加温装置は、前記空気流出口から前記回転ドラム中に送風し、前記回転ドラムからの排気が前記空気流入口から流入するように接続されている。
本発明の洗濯乾燥機は、衣類を収納すると共に前記衣類を洗濯、乾燥する洗濯槽と、上記いずれかの構成の除湿加温装置とを備え、前記除湿加温装置は、前記空気流出口から前記洗濯槽中に送風し、前記洗濯槽からの排気が前記空気流入口から流入するように接続されている。
以下、本発明の実施の形態の詳細について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、この実施の形態に記載された構成に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における除湿加温装置の上面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、同除湿加温装置のブロック図、図4は、同除湿加温装置の動作を示すタイムチャートである。
この除湿加温装置では、図1に示すように、筐体1の左側に空気流入口2が設けられ、右側に空気流出口3が設けられて、空気流入口2から空気流出口3に至る風回路が形成されている。図示されない箇所に配置された循環ファン装置により、矢印Bで示すような筐体1内を通過する空気流が形成される。
図2に示すように、筐体1内には、圧縮機4、放熱器5、絞り装置6および吸熱器7が配置され、これらを、冷媒が循環する配管8で繋いだヒートポンプ装置9が構成されている。風回路は、空気流入口2から吸熱器7および放熱器5を通過して空気流出口3(図1参照)へ連通している。圧縮機4は、インバーター等によりの回転数を可変できる構成を有する。吸熱器7の下方には、循環空気との熱交換により吸熱器7で除湿された除湿水を受けるドレインパン10が設けられている。このドレインパン10の下部には、集められた除湿水を排水するための排水口11が設けられている。
空気流入口2から空気流出口3に至る風回路では、空気流出口3の近傍に吹き出し温度センサー12(図1参照)が設けられて、空気流出口3から吹き出す空気の温度を検出する。また、空気流入口2の近傍に吸気温度センサー13が設けられて、空気流入口2から流入する空気の温度を検出する。また、圧縮機4と放熱器5とを繋ぐ配管8には、圧縮機4から吐出する冷媒の温度を測定する冷媒温度センサー14が設けられている。なお、吸気温度センサー13、及び冷媒温度センサー14は、除湿水の排水異常を検知する機能に直接関連する要素ではなく、これらの要素を設けることは本実施の形態において必須ではない。
上記構成の各センサーの検出信号に基づきヒートポンプ装置9の運転を制御する制御装置について、図3を参照して説明する。図3に示す本実施の形態の除湿加温装置を構成する制御装置15は、風回路16を含むヒートポンプ装置9における圧縮機4の運転を制御するように構成されている。
制御装置15は、吹き出し温度測定部17、吸気温度測定部18、及び冷媒温度測定部19を有する。吹き出し温度測定部17は、吹き出し温度センサー12の検出信号に基づいて吹き出し温度信号を出力し、吸気温度測定部18は、吸気温度センサー13の検出信号に基づいて吸気温度信号を出力する。冷媒温度測定部19は、冷媒温度センサー14の検出信号に基づいて冷媒温度信号を出力する。
吹き出し温度測定部17が出力する吹き出し温度信号は、溢水防止制御部20、及び乾燥時間制御部21に供給される。乾燥時間制御部21には、吸気温度測定部18が出力する吸気温度信号も供給される。冷媒温度測定部19が出力する冷媒温度信号は、冷媒温度制御部22に供給される。溢水防止制御部20、乾燥時間制御部21及び冷媒温度制御部22が出力する信号は、圧縮機運転制御部23に供給される。圧縮機運転制御部23は、それらの各制御部20、21、22から供給される信号に基づいて、後述するように圧縮機4の運転を制御する。
上記構成の除湿加温装置の動作について、以下に説明する。ヒートポンプ装置9の基本的な動作は従来と同様であり、圧縮機4で高温高圧に圧縮された冷媒は、配管8を通り冷媒温度センサー14が取り付けられた箇所を通って放熱器5に入る。放熱器5では、送風機(図示せず)により送風された空気と熱交換して空気が加温され、冷媒は冷却されて液化する。液化した高圧冷媒は絞り装置6に入り減圧されて、低温低圧の液冷媒となり吸熱器7に入る。吸熱器7では、空気流入口2を通って吸入された空気との熱交換により、空気は冷却除湿され、冷媒は加熱され蒸気冷媒となって圧縮機4に戻る。
従って、除湿加温される空気の流れが次のとおりになるように、風回路16が構成されている。すなわち、図示しない送風機によって筐体1に設けた空気流入口2から除湿加温装置に送り込まれた空気は、まず、吸熱器7に入って冷却され、吸熱器7の温度が空気の飽和温度以下になると吸熱器7の表面に結露し、除湿される。吸熱器7で冷却除湿された空気は放熱器5に送風され、熱交換により加温され高温低湿の空気となって、空気流出口3から吹き出される。
ヒートポンプ装置9の動作により、吸熱器3で結露した除湿水はドレインパン10に落下して集められ、最下部にある排水口11から筺体1外に排出される。その際、送風機で送風される空気にリント等の異物が含まれていると、吸熱器3で結露した除湿水に付着しドレインパン10に残留する。排水口11がリント等の異物によって目詰まりする等の排水不良が起きた場合、除湿水は排水口11から排水されずにドレインパン10に溜まる。従って、ヒートポンプ装置9の動作により吸熱器3で結露した除湿水で水位が上昇し、やがて溢水線Wを超えると、ドレインパン10から除湿水が溢れて水漏れが生じる。
このような水漏れを防止するため、本実施の形態においては、溢水防止制御部20により、吹き出し温度測定部17が出力する吹き出し温度信号を用いて、除湿水が溢水線Wに迫る程度に溜まった事態の発生を検知し、ドレインパン10からの溢水が生じる前に、溜水検知信号を出力する。圧縮機運転制御部23は、溜水検知信号に応じて、圧縮機4の運転を停止させ、水漏れを防止することができる。
つまり、ドレインパン10の水位が溢水線Wの近傍まで上昇すると、風回路中の空気流により除湿水が吹き上げられる事態が発生する。それにより、空気流出口3における吹き出し空気の温度が低下する。あるいは、吹き上げられた水が吹き出し温度センサー12に付着して、検出温度が低下する。このように、吹き出し温度センサー12は、空気流出口3の近傍における風回路中の空気の温度を検出するように配置されているので、ドレインパン10の水位が上昇したことを、吹き出し温度センサー12により検出することが可能である。
吹き出し温度センサー12により溜水検知信号を出力する動作について、図4を参照して説明する。図4(a)には、吹き出し温度測定部17が出力する吹き出し温度信号Toについて、圧縮機4の運転開始からの時間の経過に伴う変化が示される。図4(a)にはまた、吸気温度測定部18が出力する吸気温度信号Tiについて、圧縮機4の運転開始からの時間の経過に伴う変化が示される。但し、溜水検知信号の生成には吹き出し温度信号Toのみを用い、吸気温度信号Tiは用いない。吸気温度信号Tiは、吹き出し温度信号Toとの組合わせにより乾燥運転時間を制御するために用いられる。すなわち、本実施の形態は、乾燥時間制御に用いる吹き出し温度センサー12を、溢水防止制御にも兼用したものである。但し、吹き出し温度センサー12を溢水防止制御のためだけに設けた構成としてもよい。
図4(b)には、(a)の吹き出し温度信号Toに基づいて圧縮機運転制御部23により制御される圧縮機4の運転状態が示される。ONが圧縮機4が運転されている状態、OFFが運転が停止されている状態を示す。
図4において、吹き出し温度信号Toの曲線は、ヒートポンプ装置9の正常な状態を示す。吹き出し温度信号Toの曲線の途中から分岐した曲線Todは、吹き出し温度測定部17の出力信号が異常に低下し始めた状態を示す。以下の説明では、吹き出し温度異常信号Todと記す。正常な吹き出し温度信号Toは、運転開始から上昇して徐々に上昇速度(率)が低下する特性を示す。これに対し、吹き出し温度異常信号Todは、ドレインパン10の水位が溢水線Wの近傍まで上昇したときに発生し、上述のとおり吹き出し温度センサー12の検出温度は降下して、曲線Todで示されるような特性を示す。
溢水防止制御部20は、図4に示すように、吹き出し温度測定部17が出力する吹き出し温度信号ToをΔt秒間隔でサンプリングする。そして、サンプリングした各々の吹き出し温度検出値から温度変化率を演算する。演算された温度変化率DTは、溢水防止制御部20に設定された変化率基準値DTRと比較される。温度変化率DTが変化率基準値DTRよりも低下した場合(DTR>DT)、ドレインパン10の水位が異常な状態であると判定され、溜水検知信号が出力される。それにより、圧縮機運転制御部23は、図4(b)に示すように、圧縮機4の運転状態をONからOFFに制御する(時刻t2)。
ドレインパン10の水位が正常な状態であれば、吹き出し温度は、To(k)からTo(k+1)で示されるように、変化率を漸次低下させながら常に上昇する変化となる。変化率基準値DTRが、負の値に設定されていれば、この場合、溜水検知信号が出力されることはない。
これに対して、ドレインパン10の水位が異常な状態まで上昇した場合には、吹き出し温度センサー12の検出温度は降下して、溢水防止制御部20への入力は、吹き出し温度異常信号Todとなる。これにより、時刻t1、t2でサンプリングされる吹き出し温度検出値To1とTo2の間の変化率、TD=(To2−To1)/Δtは負となる。温度変化率TDの絶対値が変化率基準値DTRよりも低下し(DTR>DT)、溜水検知信号が出力される。
なお、乾燥時間制御部21による乾燥運転時間の制御は、吸気温度センサー13の検出信号に基づく吸気温度信号Tiを、吹き出し温度信号Toと組み合わせて用いることにより行われる。制御の仕方の一例としては、次のように行うことができる。
すなわち、図4に示すように、各時点において、吹き出し温度信号Toと吸気温度信号Tiがそれぞれ示す温度検出値の差(吸排温度差ΔT)を算出する。算出するタイミングは、溢水防止制御部20による、吹き出し温度信号Toのサンプリングと同一でよい。吸排温度差ΔTは、乾燥運転開始からの時間経過に伴い、漸次、値が減少する。吸排温度差ΔTに対する温度差基準値を設定し、吸排温度差ΔTが温度差基準値よりも低下した時点を基準として、乾燥運転の終了までの時間を決定する。これにより、適切な乾燥運転の制御が可能となる。
但し、吹き出し温度センサー12及び吸気温度センサー13を用い、他のどのような乾燥運転時間の制御方法を採用しても、本実施の形態の除湿加温装置における、除湿水の排水異常を検知し、除湿水が溢れることを防止する機能を適切に確保することが可能である。
また、冷媒温度制御部22の動作は、圧縮機4自体を保護するために行われる。すなわち、圧縮機4の吐出冷媒温度が冷媒温度基準値を超えると、圧縮機4内にある潤滑油の劣化が激しくなる。このため、圧縮機4から吐出される冷媒の温度を冷媒温度センサー14により測定し、冷媒吐出温度が冷媒温度基準値を超えたときには圧縮機4を停止する安全対策が施されている。
以上のように、本実施の形態の構成によれば、吹き出し温度センサー12の検出信号を用い、吹き出し温度の時間に対する変化率に基づいて除湿水の水位異常を検出するので、専用のセンサーを設けることなく、また、ヒ−トポンプ装置9内に余分なスペ−スを必要せずにドレインパン10からの溢水を防止することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における除湿加温装置のブロック図、図6はその動作を示すタイムチャートである。本実施の形態における除湿加温装置の基本的な構造は、図1及び2に示した実施の形態1と同様であり、図5に示す制御装置24の基本的な構成及び動作も、図3に示した実施の形態1の制御装置15と同様である。本実施の形態の特徴は、制御装置24における溢水防止制御部25及び圧縮機運転制御部26の動作を、以下のとおり変更したことである。
図6(a)に示すように、実施の形態1の場合と同様、溢水防止制御部25は、吹き出し温度測定部17が出力する吹き出し温度信号To(Tod)をΔt秒間隔でサンプリングする。そして、サンプリングした各々の吹き出し温度検出値から温度変化率を演算する。本実施の形態の溢水防止制御部25でも、演算された温度変化率DTを、変化率基準値DTRと比較する。
図6(b)には、圧縮機運転制御部26により制御される圧縮機4の運転状態が示される。ONが圧縮機4が運転されている状態、OFFが運転が停止されている状態を示す。本実施の形態では、運転状態Dwnが設定され、通常よりも低下させた回転数での圧縮機4の運転が設定されていることを特徴とする。
温度変化率DTが変化率基準値DTRよりも低下した場合(DTR>DT)、溢水防止制御部25は、溜水検知信号を出力する(時刻t2)。圧縮機運転制御部26は、溜水検知信号が入力されると、図6(b)に示すように、ON状態から圧縮機4の回転数を低下させて運転を継続する(Dwn)。溢水防止制御部25は、温度変化率DTが変化率基準値DTRを下回っている間は、溜水検知信号を出力し続け、温度変化率DTが再び変化率基準値DTR以上に上昇した場合には、溜水検知信号の出力を停止する。
圧縮機運転制御部26は、溜水検知信号の入力に基づき圧縮機4の回転数を低下させて運転を継続させている間に、溜水検知信号の出力が停止した場合には、圧縮機4の回転数を正常に戻して運転を継続する。一方、圧縮機4の回転数を低下させた運転(Dwn)を開始してから基準時間teの経過後に、圧縮機運転制御部26からの溜水検知信号が停止していない場合には、圧縮機4の運転を停止するように制御する(OFF)。
本実施の形態の構成によれば、完全な排水不良でない場合に対応させて、より適切な運転となるように制御される。例えば、ドレインパン10の排水口11がリント等の堆積によって狭くなっている状態では、除湿水の排水量が減少し、排水量以上の除湿水が生成されると水位が上昇する。この状態で、圧縮機4の運転回転数を低下させて除湿能力を低減し、結露量を減少させて運転することにより、除湿水の水位の増加を抑制することができる場合がある。従って、ドレインパン10から溢水することなく、運転を継続することができる。そして、圧縮機4の運転回転数を基準時間te低下させても、再び第2所定範囲に上昇しなければ、完全な排水不良であると判断し、圧縮機4の運転を停止することで溢水を防止することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における除湿加温装置を備えた洗濯乾燥機の要部断面図である。除湿加温装置の構成は、実施の形態1のものと同じであり、同一の要素については同一の参照符号を付して、説明の繰り返しを省略する。
本実施の形態の洗濯乾燥機は、洗濯、すすぎ、脱水に続いて乾燥まで行うことができる。洗濯乾燥機の筐体31内に洗濯水を溜める水槽32が弾性支持され、この水槽32内にドラム33が回転可能に配設されている。ドラム33は、洗濯槽、脱水槽、乾燥槽として機能する。ドラム33の前面側には、衣類等の洗濯物をドラム33内に出し入れする開口部34が設けてあり、扉35によって開閉することができる。ドラム33の回転軸は前上がりに傾斜している。
ドラム33は、水槽32の背面側に取り付けたモータ36によって正逆回転駆動され、洗濯およびすすぎ時は、投入された洗濯物の量に応じて設定された所定量の洗濯水を給水し、ドラム33内の洗濯物を撹拌し、ドラム33内で落下するたたき洗いの作用が洗濯物に及ぶ速度で、所定時間回転動作する。脱水時は、洗濯物に遠心力が作用しドラム33の内周側面に張り付く高速で回転動作し、洗濯物から脱水された洗濯水は水槽32から筐体31外へ排出される。
さらに、乾燥時は、脱水時にドラム33の内周側面に張り付いた洗濯物をほぐす動作に続いて、ドラム33内で洗濯物を撹拌する動作をおこなう。このとき、除湿加温装置で除湿加温された乾燥用空気がドラム33内に導入される。除湿加温装置の空気流出口3から出た乾いた高温の乾燥用空気は、送風機37によって水槽32の背面側の上部に設けた導入口38から水槽32内に導入される。
ドラム33の内周側面には多数の孔(図示せず)が設けてあり、この孔から水槽32内に導入された乾燥用空気がドラム33内に入り、ドラム33内で撹拌されている洗濯物と接触する。洗濯物から水分を奪って多湿となった乾燥用空気は、ドラム33の周側面に設けた多数の孔から出て水槽32内に入り、水槽32の前面側の上部に設けた導出口39から空気流入口2を通り、除湿加温装置の風回路16を流れる。
空気流入口2から除湿加温装置に送り込まれた空気は、吸熱器7で冷却除湿された後、放熱器5に入って加熱され、高温低湿の空気となって空気流出口3から導入口38へ導かれる。このように、除湿加温装置で除湿加温された乾燥用空気は、矢印Bが示す経路で、導入口38からドラム33内に入り、導出口39から除湿加温装置に戻る循環風路40を循環し、ドラム33内の洗濯物の乾燥を進行させる。
なお、本実施の形態では、洗濯乾燥機について説明したが、洗濯機能がなく、衣類の乾燥のみを行う衣類乾燥機についても同様に、本発明の除湿加温装置を適用するができる。
本発明の除湿加温装置は、簡単な構成で除湿水の排水異常を検知することができ、除湿の進行を停止して除湿水がドレインパンから溢れるのを防止することができるので、除湿加温装置、あるいは衣類乾燥機として有用である。
1 筐体
2 空気流入口
3 空気流出口
4 圧縮機
5 放熱器
6 絞り手段
7 吸熱器
8 配管
9 ヒートポンプ装置
10 ドレインパン
11 排水口
12 吹き出し温度センサー
13 吸気温度センサー
14 冷媒温度センサー
15、24 制御装置
16 風回路
17 吹き出し温度測定部
18 吸気温度測定部
19 冷媒温度測定部
20、25 溢水防止制御部
21 乾燥時間制御部
22 冷媒温度制御部
23、26 圧縮機運転制御部

Claims (5)

  1. 圧縮機、放熱器、絞り装置、および吸熱器を冷媒が循環する配管により連結したヒートポンプ装置と、
    空気流入口から前記吸熱器および前記放熱器を通過して空気流出口へ連通する風回路と、
    前記風回路中に前記空気流入口から前記空気流出口へ向かう空気流を形成する循環ファン装置と、
    前記吸熱器で空気との熱交換により結露して生じる除湿水を受けるドレインパンと、
    前記空気流出口における前記風回路中の空気の温度を検出するように配置された吹き出し温度センサーと、
    前記圧縮機の運転を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記吹き出し温度センサーの検出信号に基づく吹き出し温度信号をΔt秒間隔でサンプリングした吹き出し温度検出値から温度変化率を演算し、前記温度変化率が変化率基準値よりも低下したことに応じて、前記圧縮機の運転を停止するように制御することを特徴とする除湿加温装置。
  2. 前記制御装置は、前記温度変化率が変化率基準値よりも低下したとき、前記圧縮機の回転数を低下させて運転を継続し、前記圧縮機の回転数を低下させてから基準時間の経過後、前記温度変化率が再び前記変化率基準値以上に上昇しない場合には、前記圧縮機の運転を停止するように制御する請求項1に記載の除湿加温装置。
  3. 前記空気流入口から流入する空気の温度を検出する吸気温度センサーを更に備え、
    前記制御装置は、前記吹出し温度センサーで検出される吹出し温度と前記吸気温度センサーで検出される吸気温度の差が所定の基準値よりも低下した時点を基準として、前記圧縮機の運転の終了を制御する請求項1または2に記載の除湿加温装置。
  4. 衣類を収容し乾燥させるための回転ドラムと、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の除湿加温装置とを備え、
    前記除湿加温装置は、前記空気流出口から前記回転ドラム中に送風し、前記回転ドラムからの排気が前記空気流入口から流入するように接続された衣類乾燥機。
  5. 衣類を収納すると共に前記衣類を洗濯、乾燥する洗濯槽と、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の除湿加温装置とを備え、
    前記除湿加温装置は、前記空気流出口から前記洗濯槽中に送風し、前記洗濯槽からの排気が前記空気流入口から流入するように接続された洗濯乾燥機。
JP2011118187A 2011-05-26 2011-05-26 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機 Withdrawn JP2012245112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011118187A JP2012245112A (ja) 2011-05-26 2011-05-26 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011118187A JP2012245112A (ja) 2011-05-26 2011-05-26 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012245112A true JP2012245112A (ja) 2012-12-13

Family

ID=47466151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011118187A Withdrawn JP2012245112A (ja) 2011-05-26 2011-05-26 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012245112A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015078523A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-04 Arcelik Anonim Sirketi Heat pump type laundry dryer with improved operational safety and energy efficiency and method for operating the same
WO2021056892A1 (zh) * 2019-09-29 2021-04-01 无锡飞翎电子有限公司 衣物处理设备及其控制方法、运行控制装置和存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015078523A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-04 Arcelik Anonim Sirketi Heat pump type laundry dryer with improved operational safety and energy efficiency and method for operating the same
WO2021056892A1 (zh) * 2019-09-29 2021-04-01 无锡飞翎电子有限公司 衣物处理设备及其控制方法、运行控制装置和存储介质
CN112663267A (zh) * 2019-09-29 2021-04-16 无锡飞翎电子有限公司 衣物处理设备及其控制方法、运行控制装置和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102374700B (zh) 除湿加温装置和使用该装置的衣物干燥机
JP5755036B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP4692178B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP4687555B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP2010012073A (ja) 衣類乾燥装置
JP2009195362A (ja) 衣類乾燥装置
JP2009195364A (ja) 衣類乾燥装置
JP4779731B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP6421336B2 (ja) 乾燥機
JP2012245112A (ja) 除湿加温装置、及びそれを用いた衣類乾燥機並びに洗濯乾燥機
KR100748962B1 (ko) 세탁건조기/건조기의 건조 제어 방법
JP5056821B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP2009195361A (ja) 衣類乾燥装置
JP2010012074A (ja) 衣類乾燥装置
JP5402836B2 (ja) 除湿加温装置とそれを用いた衣類乾燥機
JP4779723B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP2009034306A (ja) 衣類乾燥装置
JP2012034815A (ja) 除湿加温装置とそれを用いた衣類乾燥機
JP5397035B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2012143427A (ja) 除湿加温装置とそれを用いた衣類乾燥機
JP2015042208A (ja) 衣類乾燥機
JP2012034816A (ja) 除湿加温装置とそれを用いた衣類乾燥機
JP2014161540A (ja) 衣類乾燥機
JP2012034814A (ja) 除湿加温装置とそれを用いた衣類乾燥機
JP6225322B2 (ja) 乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140805