JP2012243653A - バックライト装置および表示装置 - Google Patents

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JP2012243653A JP2011114221A JP2011114221A JP2012243653A JP 2012243653 A JP2012243653 A JP 2012243653A JP 2011114221 A JP2011114221 A JP 2011114221A JP 2011114221 A JP2011114221 A JP 2011114221A JP 2012243653 A JP2012243653 A JP 2012243653A
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Abstract

【課題】 表示画面における輝度均一性の低下を抑制することができるバックライト装置および表示装置を提供する。
【解決手段】 画像を表示する液晶パネル80に背面側から光を照射するバックライト装置10は、光を出射する複数のLED21と、複数のLED21を支持する光源基板2と、光源基板2上に設けられた反射体4とを含む。反射体4には、複数のLED21の少なくとも一部からの出射光を、予め定める光照射領域に向けて全反射させる第1反射部4aが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バックライト装置および表示装置に関する。
液晶表示装置は、たとえば携帯電話機、デジタルカメラ、携帯ゲーム機器、カーナビゲーションシステム、パーソナルコンピュータ、および薄型テレビジョンなどに設けられる。液晶表示装置は、自発光機能を持たない表示装置であるので、表示画面である液晶パネルに、バックライト装置によって背面から光を照射するようになっている。
図10は、従来の液晶表示装置150の構成を示す断面図である。液晶表示装置150は、液晶パネル80と、バックライト装置90と、光学シート81と、拡散板82と、樹脂フレーム84と、ベゼル83とを含む。
バックライト装置90は、液晶パネル80の背面側から光を照射する複数のLED21と、複数のLED21を支持する光源基板2と、LED21から出射される光を反射させる反射シート400と、光源基板2が底部に配置され、液晶パネル80の固定に用いられる基台となるバックライトシャーシ1とを含む。液晶パネル80の面方向外縁部は、枠状のベゼル83とバックライトシャーシ1との間に挟持される。反射シート400には、複数のLED21のそれぞれに対応する位置に開口部が形成されており、光源基板2および樹脂フレーム84を被覆する。
光学シート81および拡散板82は、液晶パネル80とバックライト装置90との間に重ね合わせて設けられる。光学シート81および拡散板82は、バックライト装置90に備わるLED21から液晶パネル80に照射される光を制御するものであり、たとえば、拡散板82は、入射された光を面方向に拡散することによって、液晶パネル80において輝度が局所的に偏ることを防止する。光学シート81および拡散板82は、その端部が、四角柱の樹脂フレーム84によって支持されている。
近年、液晶表示装置は、表示画面側から見たバックライトシャーシおよびベゼルの幅が限りなく小さくされる(狭額縁化される)傾向にある。図11は、狭額縁化された従来の液晶表示装置151の構成を示す断面図である。このような液晶表示装置151では、光学シート81および拡散板82を支持する樹脂フレーム85において、拡散板82を支持する支持面は、拡散板82の周縁端部から内方になるにつれて拡散板82から離反するように湾曲している。これによって、液晶表示装置151では、拡散板82の端部87をLED21からの出射光によって照射することができるので、図10に示す液晶表示装置150よりも、有効表示エリア86を広くすることができる。
しかしながら、液晶表示装置151において、拡散板82の端部87にはLED21からの出射光が届きにくく、拡散板82の端部87の入射光量は、拡散板82の中央部に比べて少ない。そのため、拡散板82の出射面において、端部87の出射光量が低下し、出射量が不均一になるので、表示画面における輝度均一性が低下するという問題がある。
また、連結部材を介して互いに連結可能な単一の大きさの光源基板もしくは複数種類の長さの光源基板を備え、表示画面の大きさに応じて複数の光源基板が連結されたバックライト装置がある。このようなバックライト装置では、表示画面が大きい場合であっても、大型の光源基板を用いることなく、複数の光源基板を連結させることにより表示画面の大きさに対応させることができる。しかしながら、連結部材が配置される部分に対応する表示画面の領域部分は、光量が不足し、表示画面における輝度均一性が低下するという問題がある。
特許文献1には、表面が、一端面から入射されて導かれた光が出射する出射面であり、裏面に、曲面と平面と傾斜面とが連続して形成された導光板を備える液晶表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、光を反射させる反射部材と、反射部材の光反射面側に配置された導光部と、導光部に向けて光を出射する発光素子とを備える発光光源を備える液晶表示装置が開示されている。
特開2003−45216号公報 特開2006−148036号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、導光板から出射された光は、液晶パネルに垂直に入射し、特許文献2に開示の技術においても、導光部から出射された光は、液晶パネルに垂直に入射するようになっている。すなわち、特許文献1,2に開示の技術は、前述の狭額縁化された液晶表示装置151における拡散板82の端部87、連結部材が配置される部分に対応する領域部分などの、光量が不足する部分に向けて光を導くことができず、表示画面における輝度均一性が低下する問題を解決することはできない。
本発明の目的は、表示画面における輝度均一性の低下を抑制することができるバックライト装置および表示装置を提供することである。
本発明は、画像を表示する表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、
光を出射する複数の光源と、
前記複数の光源を支持する基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の光源からの出射光を拡散反射させる反射体とを備え、
前記反射体は、
前記複数の光源の少なくとも一部に対向して設けられる反射部であって、光源に対向する側の面が、光源からの出射光を、予め定める光照射領域に向けて全反射させる反射面となる反射部を含むことを特徴とするバックライト装置である。
また本発明は、画像を表示する表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、
光を出射する複数の光源と、
前記複数の光源を支持する基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の光源の少なくとも一部からの出射光の一部を予め定める光照射領域に向けて反射させ、かつ残余の光を透過させる反射部が形成された反射体と、を備えることを特徴とするバックライト装置である。
また本発明は、前記反射部は、前記基板に対する傾斜角度が前記光照射領域から遠ざかるにつれて小さくなるように異なって複数形成されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記反射部の反射面には、銀からなるコート層が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記反射部には、予め定める間隔をあけて複数の切り込みが断続的に形成され、該切り込みに沿って屈曲した形状に形成されることを特徴とする。
また本発明は、表示パネルと、
前記表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、前記バックライト装置とを備えることを特徴とする表示装置である。
本発明によれば、バックライト装置は、光を出射する複数の光源と、複数の光源を支持する基板と、基板上に設けられ、光源からの出射光を拡散反射させる反射体とを含む。反射体は、複数の光源の少なくとも一部に対向して設けられる反射部を含み、その反射部は、光源に対向する側の面が、光源からの出射光を、予め定める光照射領域に向けて全反射させる反射面となっている。
複数の光源の少なくとも一部からの出射光を、光量が不足する領域部分となる予め定める光照射領域に向けて全反射させることによって、光照射領域の光量不足を解消することができる。そのため、表示パネルの表示画面における輝度均一性の低下を抑制することができる。
また本発明によれば、バックライト装置は、光を出射する複数の光源と、複数の光源を支持する基板と、基板上に設けられた反射体とを含む。反射体には、複数の光源の少なくとも一部からの出射光の一部を予め定める光照射領域に向けて反射し、かつ残余の光を透過させる反射部が形成されている。
複数の光源の少なくとも一部からの出射光を、光量が不足する領域部分となる予め定める光照射領域に向けて全反射させることによって、光照射領域の光量不足を解消することができる。そのため、表示パネルの表示画面における輝度均一性の低下を抑制することができる。
また本発明によれば、反射体には、基板に対する傾斜角度が異なる複数の反射部が形成される。複数の反射部の基板に対するそれぞれの傾斜角度は、光照射領域から遠ざかるにつれて小さくなる。これによって、複数の反射部から、1つの光照射領域に向けて光源からの出射光を反射させることができるので、光照射領域の光量不足を充分に解消することができる。
また本発明によれば、反射部には、銀からなるコート層が形成されている。これによって、光源からの出射光を、光照射領域に向けて確実に全反射させることができる。
また本発明によれば、反射部は、予め定める間隔をあけて断続的に形成される複数の切り込みに沿って屈曲した形状に形成される。これによって、たとえば、バックライト装置の組立作業時において反射体を折り曲げ加工するときに、反射体を容易に精度よく折り曲げ加工することができる。
また本発明によれば、表示装置は、表示パネルと、表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置とを含み、バックライト装置が、本発明のバックライト装置である。そのため、表示装置は、表示パネルにおける輝度均一性の低下を抑制することができ、表示パネルに、高画質な画像情報を出力することができる。
本発明の実施の一形態である液晶表示装置100の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態のバックライト装置10の要部の構成を示す図である。 第1反射部4aの一部を拡大して示す図である。 図2に示す第1反射部4aを拡大して示す図である。 反射体8の第1反射部8aの構成の一部を示す図である。 反射体11の構成を示す斜視図である。 反射体11を図6の上方から見た展開図である。 反射体11を図6の下方から見た展開図である。 本発明の第2実施形態のバックライト装置20における反射体40の構成の一部を示す図である。 従来の液晶表示装置150の構成を示す断面図である。 狭額縁化された従来の液晶表示装置151の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の実施の一形態である液晶表示装置100の構成を示す図である。表示装置である液晶表示装置100は、テレビジョンまたはパーソナルコンピュータなどにおいて、画像情報を出力することによって、画像を表示画面に表示する装置である。表示画面は、液晶素子を有する透過型の液晶パネル80によって形成され、液晶パネル80は、平板状の形状に形成される。液晶パネル80において、厚み方向の2つの向きを前面80a側および背面80b側とする。液晶表示装置100は画像を、前面80a側から見て視認可能に表示する。
液晶表示装置100は、液晶パネル80と、本発明の第1実施形態であるバックライト装置10または本発明の第2実施形態であるバックライト装置20と、ベゼル83とを備える。液晶表示装置100は、前面80a側(表示画面側)から見たバックライトシャーシ1およびベゼル83の幅が限りなく小さくされた、すなわち狭額縁化された表示装置である。
液晶パネル80は、バックライト装置10が備える後述するバックライトシャーシ1の底部1aと平行に、側壁部1bにより支持される。液晶パネル80は、2枚の基板を含み、厚み方向から見て長方形の板状に形成される。液晶パネル80は、TFT(thin film transistor)等のスイッチング素子を含み、2枚の基板の隙間には液晶が注入されている。液晶パネル80は、背面80b側に配置されるバックライト装置10のLED21からの出射光がバックライトとして照射されることによって、表示機能を発揮する。前記2枚の基板には、液晶パネル80における画素の駆動制御用のドライバー(ソースドライバ)、種々の素子および配線が設けられている。
また、液晶表示装置100において、液晶パネル80とバックライトシャーシ1の底部1aとの間には、光学シート81および拡散板82が、液晶パネル80に平行に配置される。なお、光学シート81は、拡散板82よりも前面80a側に配置される。
拡散板82は、LED21からの出射光を、面方向に拡散することによって、輝度が局所的に偏ることを防止する。光学シート81は、拡散板82を介して背面80b側から到達した光の進行の向きを、前面80a側に向ける。拡散板82では、輝度が面方向に偏ることを防ぐために、光の進行方向は、ベクトル成分として、面方向の成分を多く含む。これに対し光学シート81は、面方向のベクトル成分を多く含む光の進行方向を、厚み方向の成分を多く含む光の進行方向に変換する。具体的には、光学シート81は、レンズまたはプリズム状に形成される部分が面方向に多数並んで形成され、これによって、厚み方向に進行する光の拡散度を小さくする。したがって、液晶表示装置100による表示において、輝度を上昇させることができる。
本発明の第1実施形態であるバックライト装置10は、液晶表示装置100に備えられ、透過型の液晶パネル80に背面80b側から光を照射する装置である。バックライト装置10は、基台であるバックライトシャーシ1と、樹脂フレーム85と、複数の光源であるLED21(Light Emitting Diode)と、複数の光源基板2と、反射体4とを含む。
バックライトシャーシ1は、バックライト装置10の基本構造体であり、液晶パネル80と予め定められた間隔をあけて対向する矩形状の底部1aと、底部1aに連なり底部1aから立ち上がる側壁部1bとからなる。底部1aは、厚み方向から見て長方形に形成される。側壁部1bは、底部1aのうち短辺を成す2つの端部と、長辺を成す2つの端部とから液晶パネル80の前面80a側に立ち上がって形成される。これによって、平板状の側壁部1bが底部1aの周囲に4つ、形成される。
樹脂フレーム85は、バックライトシャーシ1の側壁部1bおよび底部1aの一部を覆うように設けられた額縁状の部材であり、光学シート81および拡散板82を支持する。樹脂フレーム85は、4つの側壁部1bの全てを覆うように構成される。樹脂フレーム85において、拡散板82を支持する支持面は、拡散板82の周縁端部(端部87)から内方になるにつれて拡散板82から離反するように湾曲している。すなわち、樹脂フレーム85は、支持面において、拡散板82を支持するための幅、および機械的強度を確保した上で、後述する反射面5から反射された反射光の経路よりも外方側に退避して形成される。樹脂フレーム85で拡散板82を支持する構成において、樹脂フレーム85の支持面が湾曲して形成されているので、拡散板82の端部87には、樹脂フレーム85と拡散板82とによって隙間が形成されている。
複数の光源基板2は、それぞれ、LED21が、予め定められた等間隔をあけてマトリックス状に配列して実装された基板である。
複数の光源基板2は、それぞれ、導電層が両面に形成されたガラスエポキシ基板であり、厚み方向から見て長方形で薄板状に形成されている。本実施形態では、複数の光源基板2はそれぞれ同一形状である。
各光源基板2は、その長手方向がバックライトシャーシ1の底部1aの長辺方向と平行になるように、底部1aに固定部材(たとえば、リベット、ビスなど)により固定される。
複数の光源基板2は、底部1aの長辺方向に隣接する光源基板2における長手方向端部同士が、図示しない連結部材によって互いに連結されている。連結部材としては、コネクタ、ハーネスなどの配線部品を挙げることができる。
本実施形態のバックライト装置10は、拡散板82の端部87、複数の光源基板2を連結する連結部材が配置される部分に対応する領域部分などの、光量が不足する予め定める光照射領域に向けて、LED21からの出射光を反射体4によって導くように構成されている。以下では、バックライト装置10が、予め定める光照射領域として、拡散板82の端部87に向けてLED21からの出射光を反射体4によって導くように構成されているものとして説明する。
図2は、本実施形態のバックライト装置10の要部の構成を示す図である。図3は、LED21からの出射光が反射面5で全反射される様子を示す図である。なお、図2では、理解が容易となるように、バックライトシャーシ1の底部1aの短辺方向両端部に対応して設けられる第1反射部4aを省略して示す。
反射体4は、バックライトシャーシ1の4つの側壁部1bを覆うように設けられる樹脂フレーム85で規定される全領域にわたって設けられる。反射体4は、複数のLED21のうちの一部のLED21から、その光軸方向に離れるにつれて互いに近接するように屈曲した形状に折り曲げられて形成される。そして、反射体4は、屈曲部を境界にして、被覆部6と支持部7とを含んで構成される。このように、反射体4は、複数のLED21のうちの一部と対向する、すなわち、複数のLED21のうちの一部を覆うように屈曲して設けられる第1反射部4aと、光源基板2に沿って光源基板2上に設けられる第2反射部4bと、を有する。本実施形態では、第1反射部4aは、反射体4の周縁端部に形成されている。すなわち、第1反射部4aは、マトリックス状に配列された複数のLED21のうち、最外周に配列されるLED21とその内側に配列されるLED21とを覆うように設けられている。
反射体4は、LED21からの出射光に対して高い反射率、理想的には100%の反射率を有する。反射体4は、蛍光剤を含有した発泡性PET(Polyethylene Terephthalate)からなる。発泡性PETとしては、たとえば、東レ株式会社製のE60V(商品名)などを挙げることができる。
第1反射部4aは、対向するLED21からの出射光を、拡散板82の端部87に向けて全反射させる反射面5を有する被覆部6と、被覆部6を支持する支持部7とを含む。
被覆部6は、矩形薄板状に形成されており、反射面5が、LED21と対向する側の面となり、その反射面5と反対側の面が入射した光を拡散反射させるように構成されている。
支持部7は、被覆部6の光源基板2に対する遠端部から連なって光源基板2上に設けられる。
支持部7には、LED21からの出射光が拡散板82の端部87に向けて全反射できるように複数の開口部4dが形成されている。本実施形態では、開口部4dが、第1反射部4aで覆われた全てのLED21のそれぞれに対応して設けられているが、これに限定されるものではなく、数個のLED21を一群としてその一群に対応して設けられてもよい。開口部4dの数が少ないほど、すなわち、1つの開口部4dの大きさが大きいほど、被覆部6から全反射される光、およびLED21からの出射光を効率的に拡散板82に向けて入射させることができる。
支持部7は、被覆部6を支持できる構造であれば、被覆部6の光源基板2に対する遠端部から連なって設けられる構成に限定されず、たとえば被覆部6の中央を支持するように構成されてもよい。また支持部7は、被覆部6のみであってもLED21を覆う構造を保持できるのであれば、設けなくてもよい。
被覆部6には、銀蒸着などによって、銀などからなるコート層が形成されており、このコート層が形成された面が、拡散板82の端部87に向けてLED21からの出射光を全反射させる反射面5である。
複数のLED21のうちの一部のLED21からの出射光を、拡散板82の端部87に向けて全反射させることによって、拡散板82の端部87に、LED21からの出射光を充分な光量で入射させることができるので、面方向における拡散板82の入射光量を均一にすることができる。そのため、バックライト装置10は、LED21からの出射光を、液晶パネル80に向けて効率よく拡散することができ、液晶パネル80における輝度均一性の低下を抑制することができる。
被覆部6の反射面5によって全反射された光が進行する方向の光源基板2に対する角度(光の進行角度)は、被覆部6の光源基板2に対する傾斜角度によって調整される。被覆部6の光源基板2に対する傾斜角度は、45°以上90°未満の範囲内で調整されることが好ましい。この範囲内において、被覆部6の光源基板2に対する傾斜角度が大きいほど、反射面5によって全反射された光の進行角度が大きくなり、第1反射部4aから比較的近い領域に、反射面5によって全反射された光を導くことができる。また、被覆部6の光源基板2に対する傾斜角度が小さいほど、反射面5によって全反射された光の進行角度が小さくなり、第1反射部4aから比較的遠い領域に、反射面5によって全反射された光を導くことができる。
図4は、図2に示す第1反射部4aを拡大して示す図である。本実施形態では、第1反射部4aが複数設けられており、それぞれの第1反射部4aが、複数のLED21を覆っている。各第1反射部4aの被覆部6は、光源基板2に対する傾斜角度がそれぞれ異なり、この光源基板2に対するそれぞれの傾斜角度θ1,θ2は、拡散板82の端部87から遠ざかるにつれて小さくなっている(θ1>θ2)。これによって、複数の第1反射部4aから、拡散板82の端部87に向けてLED21からの出射光を導くことができるので、拡散板82の端部87における光量を充分に確保することができる。なお、第1反射部4aの個数、および1つの第1反射部4aが覆うLED21の個数は、拡散板82の端部87の領域広さに応じて適宜変更されることが好ましい。
本実施形態では、拡散板82の端部87における光量を充分に確保するために、第1反射部4aの形成位置が反射体4の周縁端部であるが、第1反射部4aの形成位置は反射体4の周縁端部に限定されない。たとえば、反射体4の中央部に第1反射部4aを形成し、そこから拡散板82の端部87に向かってLED21からの出射光を全反射させてもよい。また、本実施形態では、第1反射部4aで覆われていないLED21を挟んで、複数の第1反射部4aが形成されているが、第1反射部4aで覆われていないLED21を挟むことなく、複数の第1反射部4aが形成されてもよい。
第2反射部4bは、矩形薄板状に形成され、反射体4の中央部において、光源基板2上に設けられる。この第2反射部4bは、LED21からの出射光を拡散反射させる。第2反射部4bには、第1反射部4aで覆われていない全てのLED21それぞれに対応する位置に開口部4cが形成されている。第2反射部4bは、光源基板2が一方面(液晶パネル80の背面80b側)に接触して設けられ、LED21が開口部4cから他方面(液晶パネル80の前面80a側)に露出される。本実施形態において、開口部4cの形状は、正方形であるが、円形であってもよい。
本実施形態において、反射体4の第1反射部4aと第2反射部4bとは一体的に形成されている。この場合、反射体4は、裏面に銀からなるコート層が形成されたシート状の部材を、屈曲した形状に折り曲げることで第1反射部4aを形成して作製することができる。折り曲げた後の反射体4は、たとえばリベット、ビスなどの固定部材で光源基板2に対して固定される。このような作製方法であれば、第1反射部4aおよび第2反射部4bを有する反射体4を、既存の反射シートで容易に作製することができる。
反射体4は、前述したように、屈曲部を境界にして被覆部6と支持部7とを含んで構成されるが、その屈曲部に、予め定める間隔をあけて断続的に形成される複数の切り込み(ミシン目)が形成されているのが好ましい。この切り込みに沿って折り曲げることで第1反射部4aを形成することができる。これによって、第1反射部4aは、複数の切り込みに沿って正確に屈曲した形状となり、また、たとえば、バックライト装置10の組立作業時において反射体4を折り曲げ加工するときに、反射体4を容易に精度よく折り曲げ加工することができる。さらに、このような方法であれば、第1反射部4aを形成するための特別な金型を必要とせず、コストを低減することができる。なお、第1反射部4aと第2反射部4bとは、一体的に形成されず、別体として形成されてもよい。
また、反射体4は、図5に示すような構成の反射体8であってもよい。図5は、反射体8の第1反射部8aの構成の一部を示す図である。反射体8には、第3反射部9が形成されている。この第3反射部9は、被覆部6の反射面5に対向する光源基板2の領域部分を覆い、かつ第2反射部4bに連結されている。第3反射部9には、LED21に対応する位置に、開口部4eが形成されている。本実施形態において、開口部4eの形状は、正方形であるが、円形であってもよい。第3反射部9が形成されることによって、LED21からの出射光を、拡散板82に向かってより多く拡散反射させることができる。
図6は、反射体11の構成を示す斜視図である。図7は反射体11を図6の上方から見た展開図であり、図8は反射体11を図6の下方から見た展開図である。
前述では、複数の第1反射部4aが、光源基板2上にマトリクス状に配列される複数のLED21のうち、最外周に配列されるLED21とその内側に配列されるLED21とを覆うように設けられた構成の反射体4について説明した。これに対して、反射体11は、最外周よりも1列内側に配列されるLED21を1つの第1反射部11aで覆うように構成される。
反射体11は、1パーツで形成される。反射体11は、平面視の形状が矩形で平板状の第1構成部12と、第1構成部12にx方向に関する一側部に連なる第2構成部13xと、第2構成部13xにx方向に関する一側部に連なる第3構成部14xと、第3構成部14xにx方向に関する一側部に連なる第4構成部15xとを含む。
前記第1構成部12は、x方向およびy方向に間隔をあけてマトリクス状に設けられ、平面視で矩形状の複数の開口部11cが形成される。第1構成部12の前記一側部には、第2構成部13xが第1構成部12の拡散反射面から起立する方向に屈曲して連なり、第2構成部13xの前記第1構成部12寄りの一側部から最も離れた他側部には、第2構成部13xが前記起立する方向とは逆方向、すなわち第1構成部12の拡散反射面を含む仮想一平面に近接する方向に鋭角に屈曲して第3構成部14xが連なる。第2構成部13xと第3構成部14xとは、予め定める角度を成して、y方向に垂直な断面が逆V字状に形成される。
さらに第3構成部14xには、前記第1構成部12と平行となるように第4構成部15xが屈曲して連なる。第4構成部15xの拡散反射面は、第1構成部12の拡散反射面と共通な一平面を成す。
前記第1構成部12の他側部に連なる第2〜第4構成部13y,14y,15yは、第1構成部12の一側部に連なる前述の第2〜第4構成部13x,14x,15xと同様に構成され、対応する部分に同一の参照符に添え字「y」を付し、重複する部分の説明は省略する。
第2構成部13yの前記第2構成部13xに隣接する長手方向一端部には、反射体11が組立てられた状態で、x方向の第2構成部13xとの間に発生する隙間を塞ぐように、大略的三角形の板状体から成るコーナー反射板16が設けられる。このコーナー反射板16は、前記第2構成部13yの長手方向一端部に連なって一体的に形成されてもよく、別途に製造した拡散反射板を各第2構成部13x,13yの長手方向一端部の端辺部分に接着剤によって接着して接合されてもよい。コーナー反射板16が前記第2構成部13yの長手方向一端部に連なって一体的に形成されている本実施形態においては、コーナー反射板16の前記第2構成部13xに隣接する一端部に接続部16aが連なっており、反射体11が組立てられた状態において、接続部16aは、その拡散反射面が、第2構成部13xの反射面と接続されている。
反射体11の第1構成部12および第4構成部15x,15yによって、前記反射体4の第2反射部4bと同様の効果を発揮でき、第2構成部13x,13yおよび第3構成部14x,14yによって、前記反射体4の第1反射部4aと同様の効果を発揮することができるので、反射体11を用いることによって、LED21からの出射光を、液晶パネル80に向けて効率よく拡散することができ、液晶パネル80における輝度均一性の低下を抑制することができる。
さらに、反射体11であれば、コーナー反射板16によって、拡散板82の端部87だけではなく、拡散板82の隅部にも、LED21からの出射光を全反射させることができ、液晶パネル80における輝度均一性の低下をより一層抑制することができる。
図9は、本発明の第2実施形態のバックライト装置20における反射体40の構成の一部を示す図である。バックライト装置20は、第1の実施形態であるバックライト装置10の反射体4と構造が異なる反射体40を備える。その他の構成は、バックライト装置10と同様である。
反射体40は、バックライトシャーシ1の4つの側壁部1bを覆うように設けられる樹脂フレーム85で規定される全領域にわたって設けられる。反射体40は、複数のLED21のうちの一部のLED21から、その光軸方向に離れるにつれて互いに近接するように屈曲した形状に折り曲げられて形成される。そして、反射体40は、屈曲部を境界にして、被覆部46と支持部47とを含んで構成される。このように、反射体40は、複数のLED21のうちの一部と対向する、すなわち、複数のLED21のうちの一部を覆うように屈曲して設けられる第1反射部40aと、光源基板2に沿って光源基板2上に設けられる第2反射部40bと、を有する。本実施形態では、第1反射部40aは、反射体40の周縁端部に形成されている。すなわち、第1反射部40aは、マトリックス状に配列された複数のLED21のうち、最外周に配列されるLED21とその内側に配列されるLED21とを覆うように設けられている。
第1反射部40aは、対向するLED21からの出射光の一部を、拡散板82の端部87に向けて反射させ、かつ残余の光の一部を透過させる被覆部46と、被覆部46を支持する支持部47とを含む。
第1反射部40aは、LED21からの出射光に対する反射率(以下では、単に「反射率」と称する)とLED21からの出射光に対する透過率(以下では、単に「透過率」と称する)とが、拡散板82の端部87において不足する光量に応じて適宜調整されることが好ましい。具体的には、拡散板82の端部87において不足する光量が比較的多い場合には、第1反射部40aを、反射率が大きく透過率が小さいシート状の部材で形成し、拡散板82の端部87において不足する光量が比較的少ない場合には、第1反射部40aを、反射率が小さく透過率が大きいシート状の部材で形成する。
第1反射部40aを構成するシート状の部材としては、たとえば、住友スリーエム株式会社製のルーチェ(商品名)およびシルバー35X(商品名)などが挙げられる。これらの商品は、可視光線の反射率が34〜35%であり、透過率が37〜38%である。反射率および透過率の値は、JIS−A−5759に基づいて測定することができる。
被覆部46は、矩形薄板状に形成され、支持部47は、被覆部46の光源基板2に対する遠端部から連なって光源基板2上に設けられる。
支持部47には、LED21からの出射光の一部が拡散板82の端部87に向けて反射できるように複数の開口部40dが形成されている。本実施形態では、開口部40dが、第1反射部40aで覆われた全てのLED21のそれぞれに対応して設けられているが、これに限定されるものではなく、数個のLED21を一群としてその一群に対応して設けられてもよい。開口部40dの数が少ないほど、すなわち、1つの開口部40dの大きさが大きいほど、被覆部46で反射される光、およびLED21からの出射光を効率的に拡散板82に向けて入射させることができる。
支持部47は、被覆部46を支持できる構造であれば、被覆部46の光源基板2に対する遠端部から連なって設けられる構成に限定されず、たとえば被覆部46の中央を支持するように構成されてもよい。また支持部47は、被覆部46のみであってもLED21を覆う構造を保持できるのであれば、設けなくてもよい。
複数のLED21のうちの一部のLED21からの出射光の一部を、拡散板82の端部87に向けて反射させ、かつ反射されなかった残余の光の一部を透過させることによって、第1反射部40aに対応する拡散板82の領域部分へ入射される光量を確保しながら、拡散板82の端部87に、LED21からの出射光を充分な光量で入射させることができるので、面方向における拡散板82の入射光量を均一にすることができる。そのため、バックライト装置20は、LED21からの出射光を、液晶パネル80に向けて効率よく拡散することができ、液晶パネル80における輝度均一性の低下を抑制することができる。
第2反射部40bの材質は、バックライト装置10の第2反射部4bと同様である。
本実施形態では、第1反射部40aと第2反射部40bとが別体として形成されている。
第1反射部40aの被覆部46および支持部47のそれぞれには、被覆部46と支持部47との連結部分と反対側の端部に、第2反射部40bと接触する基部40eが形成される。基部40eは、光源基板2と平行な平板状である。反射体40は、基部40eが光源基板2と第2反射部40bとの間に挿入され、リベットなどによって固定される。すなわち、基部40eは第2反射部40bによって被覆されており、これによってLED21からの出射光を、一層効率よく照射させることができる。
1 バックライトシャーシ
2 光源基板
4,40 反射体
4a,40a 第1反射部
4b,40b 第2反射部
4c,40c 開口部
5 反射面
6,46 被覆部
7,47 支持部
10,20 バックライト装置
21 LED
40e 基部
80 液晶パネル
81 光学シート
82 拡散板
100 液晶表示装置

Claims (6)

  1. 画像を表示する表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、
    光を出射する複数の光源と、
    前記複数の光源を支持する基板と、
    前記基板上に設けられ、前記複数の光源からの出射光を拡散反射させる反射体とを備え、
    前記反射体は、
    前記複数の光源の少なくとも一部に対向して設けられる反射部であって、光源に対向する側の面が、光源からの出射光を、予め定める光照射領域に向けて全反射させる反射面となる反射部を含むことを特徴とするバックライト装置。
  2. 画像を表示する表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、
    光を出射する複数の光源と、
    前記複数の光源を支持する基板と、
    前記基板上に設けられ、前記複数の光源の少なくとも一部からの出射光の一部を予め定める光照射領域に向けて反射させ、かつ残余の光を透過させる反射部が形成された反射体と、を備えることを特徴とするバックライト装置。
  3. 前記反射部は、前記基板に対する傾斜角度が前記光照射領域から遠ざかるにつれて小さくなるように異なって複数形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のバックライト装置。
  4. 前記反射部の反射面には、銀からなるコート層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  5. 前記反射部には、予め定める間隔をあけて複数の切り込みが断続的に形成され、該切り込みに沿って屈曲した形状に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のバックライト装置。
  6. 表示パネルと、
    前記表示パネルに背面側から光を照射するバックライト装置であって、請求項1〜5のいずれか1つに記載のバックライト装置とを備えることを特徴とする表示装置。
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