JP2012242680A - 立体映像表示用反射スクリーンおよびこれを備えた立体映像表示システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
映像光として投射された互いに異なる偏光方向を有する2つの偏光を反射して観察可能にする立体映像表示用反射スクリーン2であって、光透過性を有する基部21と、基部21の背面側に設けられ、基部21側とは反対側に、レンズ面24aを有する複数の単位レンズ24からなるフレネルレンズ形状23を有するレンズ部22と、少なくともレンズ面24aに形成された反射層25とを備え、基部21が、熱可塑性樹脂の押出し成形により形成され、かつ95nm未満のリタデーションを有することを特徴とする、立体映像表示用反射スクリーン2が提供される。
【選択図】図3
Description
図1および図2に示される立体映像表示システム1は、立体映像表示用反射スクリーン2、映像源3,4、および偏光メガネ5を備えている。立体映像表示システム1は、映像源3,4から投射された左眼用映像光L1および右眼用映像光L2を、左眼用映像光L1および右眼用映像光L2の方向がスクリーン面2aの法線方向となるように反射スクリーン2で反射し、反射された左眼用映像光L1および右眼用映像光L2を、偏光メガネ5を介して観察者Oに観察させるものである。なお、図1では、2つの映像源3,4がそれぞれ別の筐体に配置されている例が示されているが、これに限らず。例えば、これら2つの映像源3,4が1つの筐体に収納されているものを用いてもよい。
反射スクリーン2は、図3に示されるように、少なくとも、光透過性を有する基部21(基材層)、レンズ部22(レンズ層)、および反射層25を備えている。この形態においては、基部21とレンズ部22は別々に形成されたものであるが、基部21とレンズ部22は一体的に形成されたものであってもよい。また、図3に示される反射スクリーン2は、基部21等の他、基部21のレンズ部22側の面とは反対側の面に形成された表面層26と、反射層25より背面側に形成された裏面保護層27とを有するものである。
基部21は、熱可塑性樹脂の押出し成形により形成されている。基部21は、押出し成形可能な光透過性を有する熱可塑性樹脂により形成することが可能である。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリロニトリル−スチレン(AS)、アクリル、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセテートセルロース(TAC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。これらの中でも、アクリロニトリル−スチレン(AS)、ポリカーボネート(PC)が好ましい。
R=d×(Nx−Ny) (1)
ここで、式中、Rはリタデーション、Nx,Nyは基部面内の直交する方向の屈折率(ただし、Nx>Nyである)、dは基部の厚さである。
λx=λ/Nx (2)
Tx=d/λx=d×Nx/λ (3)
λy=λ/Ny (4)
Ty=d/λy=d×Ny/λ (5)
ΔT=Tx−Ty=d×(Nx−Ny)/λ=R/λ (6)
δ=360×R/λ (7)
供給ダイ62は、上述のように、光透過性を有する熱可塑性樹脂からなる基部原反61を連続的に供給するものである。ここで、図示はしないが、供給ダイ62には、熱可塑性樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度に加熱する溶融手段が連結されており、供給ダイ62内には、溶融手段から供給される、ガラス転移点より高い温度に加熱された熱可塑性樹脂が収容されている。供給ダイ62は、加熱された熱可塑性樹脂を上述の挟圧部64に向けて押し出し、これによって、熱可塑性樹脂からなる基部原反61が成型ロール63と挟圧機構65との間に供給される。
成型ロール63は、一般に金属から形成されている。成型ロール63の直径は、形成される基部21の寸法などに応じて適宜選択されるが、例えば、400mmとなっている。
挟圧機構65は、基部原反61を成型ロール63に対して押し付けるためのものである。挟圧機構65は、図5に示すように、ニップロール66と、調整ロール67と、ニップロール66および調整ロール67に巻きつけられたベルト68と、を有している。
レンズ部22は、図3に示されるように基部21の背面側に設けられている。レンズ部22は、基部21側とは反対側にフレネルレンズ形状23を有している。フレネルレンズ形状23はレンズ面24aと非レンズ面24bとを備える複数の単位レンズ24から構成されている。
反射層25は、左眼用映像光L1および右眼用映像光L2を反射する機能を有しており、少なくともレンズ面24aに形成されている。反射層25の厚さは、約20μmとすることが可能である。
表面層26は、基部21より映像源側(観察面側)に設けられる層であり、ハードコート、反射防止、防眩、帯電防止、紫外線吸収、または防汚等の機能を有する層である。本実施形態では、表面層は、ハードコート機能を有する層となっている。
まず、上記した基部の製造装置により基部を形成した。具体的には、供給ダイから、200〜250℃に加熱されたポリカーボネートからなる基部原反を連続的に供給し、基部原反を直径400mmの成型ロールと挟圧機構のベルトとの間に供給した。挟圧機構は、直径300mmのニップロールと、直径100mmの調整ロールと、ニップロールおよび調整ロールに巻きつけられたベルトから構成されていた。次いで、成型ロールとベルトとの間で挟圧された基部原反が、80〜100℃に冷却された冷却ロールに送られ、冷却ロールで基部原反を冷却することにより、シート状の基部を形成した。なお、製造装置における基部の成形速度は9m/分であった。
実施例2においては、ポリカーボネートに代えて、ポリカーボネートより光弾性係数の小さいアクリロニトリル−スチレンを用いて、基部を作成した以外、実施例1と同様の方法にて、立体映像標示用反射スクリーンを作製した。
基部の形成を除いては、実施例1と同様の方法にて、立体映像標示用反射スクリーンを形成した。比較例1においては、ポリカーボネートに代えて、アクリロニトリル−スチレンを用いるとともに、挟圧機構が設けられていない押出成形機を用いて、基部を形成した。また、比較例1では、ダイス直近の位置において、ダイスから供給された基部原反に引張力を付与しなかった。
基部の形成を除いては、実施例1と同様の方法にて、立体映像標示用反射スクリーンを形成した。比較例2においては、比較例1においては、ポリカーボネートに代えて、アクリロニトリル−スチレンを用いるとともに、挟圧機構が設けられていない押出成形機を用いて、基部を形成した。また、比較例2における基部の成形は、ダイス直近の位置において、ダイスから供給された基部原反をダイスからの供給速度と同じ速度で引張りながら行われた。
実施例1、2および比較例1、2で形成された基部のリタデーションを、KOBRA-WR(王子計測器株式会社製)を用いて測定した。KOBRA-WRの測定モードを入射角依存性測定にし、測定方法を標準/低位相モードにし、かつθ=0°のデータを記録することによりリタデーションを測定した。ここで、基部のリタデーションの測定は、レンズ部のリタデーションはほぼ0nmとみなすことができるので、基部を反射スクリーンとして組み込んだ状態で行われた。すなわち、基部のリタデーションは、基部側から反射スクリーンに向けて可視光を照射し、基部を透過し、反射層で反射され、再び基部を透過して、反射スクリーンから出射した可視光に基づいて求められたものである。
○:適正に立体映像を表示できた。
×:立体映像が表示されなかった、または立体映像が二重像となっていた。
Claims (5)
- 映像光として投射された互いに異なる偏光方向を有する2つの偏光を反射して観察可能にする立体映像表示用反射スクリーンであって、
光透過性を有する基部と、
前記基部の背面側に設けられ、前記基部側とは反対側に、レンズ面を有する複数の単位レンズからなるフレネルレンズ形状を有するレンズ部と、
少なくとも前記レンズ面に形成された反射層とを備え、
前記基部が、熱可塑性樹脂の押出し成形により形成され、かつ95nm未満のリタデーションを有することを特徴とする、立体映像表示用反射スクリーン。 - 前記基部が、0nm以上50nm以下のリタデーションを有する、請求項1に記載の立体映像表示用反射スクリーン。
- 前記基部が、光拡散剤または着色剤を含む、請求項1または2に記載の立体映像表示用反射スクリーン。
- 前記フレネルレンズ形状は、前記レンズ部におけるフレネルレンズ形状が形成された面の中心に対して偏心した位置に光学中心を有するサーキュラーフレネルレンズ形状である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の立体映像表示用反射スクリーン。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の立体映像表示用反射スクリーンと、
偏光である左眼用映像光を前記立体映像表示用反射スクリーンに投射する左眼用映像源と、
偏光であり、かつ前記左眼用映像光とは異なる偏光方向を有する右眼用映像光を前記立体映像表示用反射スクリーンに投射する右眼用映像源と、
観察者の左眼の前に配置され、前記立体映像表示用反射スクリーンで反射された前記左眼用映像光透過し、前記立体映像表示用反射スクリーンで反射された前記右眼用映像光を透過しない左眼用映像透過部と、前記観察者の右眼の前に配置され、前記立体映像表示用反射スクリーンで反射された前記右眼用映像光を透過し、前記立体映像表示用反射スクリーンで反射された前記左眼用映像光を透過しない右眼用映像透過部とを備える偏光メガネと
を備えることを特徴とする、立体映像表示システム。
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